JP6183175B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
公報記載の従来技術として、プロセスコントロールを用いるフルカラー複写機であって、黒トナーによるプロセスコントロールを行う際に、転写中間体上にカラートナーによるベースパッチを作成し、その後に黒トナーによるパッチ画像を作成して読み取る方式において、カラートナーによるベースパッチを作成する際に、所定濃度のトナーパッチ画像になるようにプロセスコントロールを動作させて、カラートナーのベースパッチの濃度が黒トナーのパッチ画像の濃度を超えるように、カラートナーのベースパッチの濃度を一定に保つようにするものが存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、黒ベタパッチより低く且つ現像コントラスト電位が異なる2つのパッチ濃度測定値から、電位および濃度を外挿近似して黒ベタパッチの濃度を推測し、目標濃度になるように現像コントラスト電位を調整するようにしたものが存在する(特許文献2参照)。
さらに、他の公報記載の従来技術として、画像密度が高い高濃度の目標濃度設定用画像(高濃度画像)の濃度を、それよりは画像密度が低い目標濃度設定用画像(低濃度画像)の濃度で除した濃度比を求め、濃度比が閾値以上であれば、高濃度域における画像の濃度が高すぎると判断して、濃度制御用画像の目標濃度を低くするようにしたものが存在する(特許文献3参照)。
特許第3108573号公報 特開2001−175040号公報 特開2009−300938号公報
本発明は、画像の濃度が高い領域での階調特性の変動を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、色材を用いて像保持体に形成する画像形成手段と、前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出する検出手段と、前記第1濃度の目標値を少なくとも取得する取得手段と、前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて前記第1濃度の目標値を補正する補正手段と、前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を設定する設定手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1画像とともに、面積率が異なる複数の前記第2画像を形成し、前記検出手段は、前記第1画像の前記第1濃度とともに、複数の前記第2画像のそれぞれの前記第2濃度を検出し、前記補正手段は、複数の前記第2画像の中で面積率が最も大きい最大第2画像の第2濃度の検出値が前記基準値未満となる場合に、当該最大第2画像の当該第2濃度の検出値に基づいて前記第1濃度の検出値を補正し、前記設定手段は、複数の前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、前記画像形成手段の前記画像形成条件を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記取得手段は、前記第2濃度の目標値を取得し、前記補正手段は、前記第1濃度の目標値と、前記第2濃度の検出値および当該第2濃度の目標値の差に基づいて得た当該第1濃度の修正値との和を、当該第1濃度の補正値とすることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記補正手段は、前記第2濃度の検出値が前記基準値以上となる場合に、前記第1濃度の検出値を当該第1濃度の補正値とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記画像形成手段は、前記像保持体に前記第1画像および前記第2画像として黒色の画像と有彩色の画像とをそれぞれ形成し、前記補正手段は、前記黒色の画像で構成された前記第2画像の前記第2濃度の検出値が前記基準値未満となる場合に、当該黒色の画像で構成された当該第2画像の当該第2濃度の検出値に基づいて当該黒色の画像で構成された前記第1画像の前記第1濃度の検出値を補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、コンピュータに、面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、像保持体に形成させる機能と、前記第1画像の第1濃度の目標値を取得する機能と、前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出した結果に基づき、当該第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて当該第1濃度の目標値を補正する機能と、前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、画像形成条件を設定する機能とを実現させるプログラムである。
請求項7記載の発明は、面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、色材を用いて像保持体に形成する画像形成手段と、前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出する検出手段と、前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて入力階調値が100%の画像の濃度が補正され、前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値以上となる場合には、当該第2濃度の検出値に基づかず、前記第1濃度の検出値に基づいて入力階調値が100%の画像の濃度が補正されるように、前記画像形成手段の画像形成条件を設定する設定手段とを含む画像形成装置である。
請求項1および6記載の発明によれば、第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満であっても第1濃度の検出値を補正しない場合に比較して、画像の濃度が高い領域での色材の量が多くなり過ぎることを防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像の濃度が高い領域から低い領域にかけての階調の変動を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像の濃度が高い領域での濃度のずれをより抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像の濃度が高い領域での濃度のずれをより抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、黒色の画像の濃度が高い領域での階調特性の変動を抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満であっても入力階調値が100%の画像の濃度が補正されない場合に比較して、入力階調値が100%の画像の色材の量が多くなり過ぎることを防ぐことができる。
実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。 画像形成装置に設けられた光量検出部の構成を説明するための図である。 画像形成装置における制御系の構成を説明するためのブロック図である。 濃度調整処理において作成され且つ使用される濃度調整用画像の構成例を説明するための図である。 画像形成装置における濃度調整処理の手順を説明するためのフローチャートである。 濃度調整処理における第10黒実測値の修正の手順を説明するためのフローチャートである。 (a)は光量検出部による黒画像の検出結果の一例を示した図であり、(b)は光量検出部による有彩色画像の検出結果の一例を示した図である。 濃度調整処理で用いた各値の関係の一例を示した図である。 濃度調整処理における第10黒実測値の修正の他の手順を説明するためのフローチャートである。 濃度調整処理で用いた各値の関係の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。
この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色トナー像を形成する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)と、各画像形成ユニット10で形成された各色トナー像を転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に一次転写された重ねトナー像を用紙に二次転写する二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着装置50と、画像形成装置を構成する各部の動作を制御する制御装置100とを有している。
画像形成手段の一例としての各画像形成ユニット10すなわちイエロー(Y)の画像形成ユニット10Y、マゼンタ(M)の画像形成ユニット10M、シアン(C)の画像形成ユニット10Cおよび黒(K)の画像形成ユニット10Kは、使用されるトナーの色を除き、共通の構成を有している。そこで、イエローの画像形成ユニット10Yを例に説明を行う。
イエローの画像形成ユニット10Yは、矢印A方向に回転可能に設けられた感光体ドラム11を具備している。また、イエローの画像形成ユニット10Yは、この感光体ドラム11の周囲に矢印A方向に沿って設けられた、帯電ロール12、露光部13、現像器14、一次転写ロール15およびドラムクリーナ16を有している。
本実施の形態において、感光体ドラム11は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層(図示せず)を形成してなり、ここでは有機感光層が負極性に帯電する材料で構成されている。また、感光体ドラム11は接地されている。
帯電ロール12は、感光体ドラム11に接触して回転可能に配置されており、感光体ドラム11の回転に従動して回転する。また、帯電ロール12には、感光体ドラム11を負の電位に帯電するための帯電バイアスが印加される。
露光部13は、帯電ロール12によって負の電位に帯電された感光体ドラム11に、レーザ光等を用いて選択的に光書き込みを行うことで静電潜像を形成する。ここで、本実施の形態の露光部13は、トナー像(画像)となる部位(画像部)に対して光を照射し、背景となる部位(背景部)に対しては光を照射しない、所謂画像部露光方式にて露光を行う。なお、露光部13における光源としては、レーザ光源以外に、LED(Light Emitting Diode)光源を用いることも可能である。
現像器14は、感光体ドラム11に対向して回転可能に配置される現像ロール14aを備えており、その内部には、対応する色のトナー(イエローの画像形成ユニット10Yではイエローのトナー)を含む現像剤を収容している。ここで、本実施の形態の現像器14では、現像剤として、磁性を有するキャリアと、予め決められた色(イエローの画像形成ユニット10Yの場合はイエロー)に着色されたトナーとを含む、所謂2成分現像剤を用いている。また、この現像剤において、キャリアは正の帯電極性を有しており、トナーは負の帯電極性を有している。現像ロール14aは磁石(図示せず)を内蔵しており、静電気力によってトナーを付着させたキャリアすなわち現像剤を、磁力によって現像ロール14aの表面に保持する。現像器14では、現像ロール14a上に保持させた現像剤(トナー)によって、感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。この現像器14は、現像ロール14aを負の電位とするための現像バイアスを供給することで、静電潜像のうち負極性に帯電している画像部に、負極性に帯電したトナーを転移させる、所謂反転現像方式にて現像を行う。
一次転写ロール15は、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11に対向するとともに、中間転写ベルト20に接触して配置され、中間転写ベルト20の回転に従動して回転する。そして、一次転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(この例では正極性)の一次転写バイアスが印加される。
ドラムクリーナ16は、一次転写後且つ帯電前の感光体ドラム11上の付着物(トナー等)を除去する。
像保持体の一例としての中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では6つ)の支持ロールに回転可能に掛け渡されている。これら複数の支持ロールのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を張架するとともに、中間転写ベルト20を矢印B方向に回転駆動する。また、従動ロール22、23、26は、中間転写ベルト20を張架するとともに、駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従動して回転する。補正ロール24は、中間転写ベルト20を張架するとともに、中間転写ベルト20の搬送方向に交差する幅方向の蛇行を規制するステアリングロール(軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として機能する。さらに、バックアップロール25は、中間転写ベルト20を張架するとともに、後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。そして、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の付着物(トナー等)を除去するベルトクリーナ27が配置される。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像転写面側に接触して配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。このバックアップロール25には、トナーの帯電極性と同極性(この例では負極性)の二次転写バイアスが印加される。一方、二次転写ロール31は接地されている。
また、画像形成装置は、用紙を搬送する用紙搬送系をさらに備えている。この用紙搬送系は、用紙収容部40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙収容部40に積載された用紙を搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後予め決められたタイミングで二次転写装置30へと送り込む。また、二次転写装置30を通過した用紙を、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙を、排出ロール44によって機外へと送り出す。
定着装置50は、ハロゲンランプ等の加熱源51aを内蔵するとともに、矢印C方向に回転駆動される加熱ロール51と、加熱ロール51に接触して回転可能に配置され、加熱ロール51の回転に従動して回転するとともに、加熱ロール51に圧力を付与する加圧ロール52とを有している。ここで、加熱ロール51は、用紙におけるトナー像転写面と対向する側に配置され、加圧ロール52は、用紙におけるトナー像転写面とは反対となる側に配置される。
そして、本実施の形態の画像形成装置は、黒の画像形成ユニット10Kよりも中間転写ベルト20の移動方向(B方向)下流側且つ二次転写装置30よりも中間転写ベルト20の移動方向上流側となる部位にて中間転写ベルト20の外周面に対向して配置され、中間転写ベルト20に向けて光を照射するとともに中間転写ベルト20からの反射光を検出する光量検出部60をさらに備えている。
図2は、画像形成装置に設けられた光量検出部60の構成を説明するための図である。なお、図2は、光量検出部60を、中間転写ベルト20の移動方向(B方向)に直交する方向にカットした断面を示している。
検出手段の一例としての光量検出部60は、発光により中間転写ベルト20の外周面(一次転写されたトナー像T(後述する濃度調整用画像P(図4参照)を含む)を保持する面)に向けて光を照射する発光部61を備えている。また光量検出部60は、発光部61にて照射された中間転写ベルト20や中間転写ベルト20上のトナー像Tからの反射光を受光し、受光量に応じた大きさの電圧を出力する第1受光部62および第2受光部63を備えている。なお、この例において、発光部61は例えばLED(Light Emitting Diode)で構成され、第1受光部62および第2受光部63は例えばPD(Photo Diode)で構成される。
また、光量検出部60は、中間転写ベルト20と対向する側に開口が設けられ、これら発光部61、第1受光部62および第2受光部63を収容する筐体64をさらに備える。そして、発光部61による照射光は、筐体64に設けられた出射スリット64aを通過し、中間転写ベルト20の外周面を例えば70°の角度で照らすように構成されている。また、筐体64には、中間転写ベルト20からの反射光を、第1受光部62に向けて通過させるための第1入射スリット64bと、第2受光部63に向けて通過させるための第2入射スリット64cとが設けられている。ここで、第1入射スリット64bおよび第1受光部62は、発光部61から出射スリット64aを介して中間転写ベルト20の外周面に照射された光のうち、正反射(鏡面反射)した光が入射する位置に設けられる。これに対し、第2入射スリット64cおよび第2受光部63は、発光部61から出射スリット64aを介して中間転写ベルト20の外周面に照射された光のうち、拡散反射した光が入射する位置に設けられる。なお、図示はしていないが、第1入射スリット64bおよび第2入射スリット64cのそれぞれには、中間転写ベルト20からの反射光を第1受光部62および第2受光部63のそれぞれの受光面に集光させるためのレンズ(図示せず)を設けることができる。
図3は、本実施の形態の画像形成装置における制御系の構成を説明するためのブロック図である。
制御装置100は、プログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラムやプログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するROM102(Read Only Memory)と、プログラムを実行する際に一時的に生成されるデータ等を記憶するRAM103(Random Access Memory)と、プログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するとともに、その内容を書き換え可能であって、電源を供給しなくてもその記憶内容を保持することが可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)104とを備えている。
なお、CPU101が実行するプログラムは、予めROM102に記憶させておく形態の他、例えばCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU101に提供したり、あるいは、図示しないネットワークを介してCPU101に提供したりすることも可能である。
補正手段、設定手段および取得手段の一例としての制御装置100は、感光体ドラム11を回転駆動するドラム駆動部111、帯電ロール12に帯電バイアスを供給する帯電電源112、露光部13に設けられた光源を駆動する光源駆動部113に、それぞれ制御信号を出力する。また、制御装置100は、現像器14に設けられた現像ロール14aに現像バイアスを供給する現像電源114a、現像ロール14aを回転駆動する現像駆動部114b、そして、現像器14にトナーを補給するトナー補給部114cに、それぞれ制御信号を出力する。さらに、制御装置100は、一次転写ロール15に一次転写バイアスを供給する一次転写電源115、中間転写ベルト20を回転駆動するベルト駆動部120、そして、二次転写装置30のバックアップロール25に二次転写バイアスを供給する二次転写電源130に、それぞれ制御信号を出力する。さらにまた、制御装置100は、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43および排出ロール44を回転駆動する搬送駆動部140、定着装置50の加熱ロール51に加熱用電力を供給する定着電源150a、定着装置50の加熱ロール51を回転駆動する定着駆動部150b、光量検出部60に設けられた発光部61を駆動する発光駆動部161に、それぞれ制御信号を出力する。また、制御装置100には、光量検出部60に設けられた第1受光部62および第2受光部63からの受光データが入力される。
なお、ドラム駆動部111、帯電電源112、光源駆動部113、現像電源114a、現像駆動部114b、トナー補給部114cおよび一次転写電源115は、イエローの画像形成ユニット10Y、マゼンタの画像形成ユニット10M、シアンの画像形成ユニット10C、黒の画像形成ユニット10Kのそれぞれに設けられる。
この例において、各帯電電源112は、負の値に設定された直流成分に交流成分(矩形波)を重畳させた帯電バイアスを、対応する帯電ロール12に供給する。なお、以下の説明においては、帯電バイアスにおける直流成分を直流帯電バイアスと呼び、帯電バイアスにおける交流成分を交流帯電バイアスと呼ぶ。ここで、直流帯電バイアスは、感光体ドラム11に設けられた有機感光層を目標とする電位(帯電電位と呼ぶ)に帯電させるためのものであり、交流帯電バイアスは、直流帯電バイアスによる有機感光層の帯電を補助するためのものである。
また、各現像電源114aは、負の値に設定された直流成分に交流成分(矩形波)を重畳させた現像バイアスを、対応する現像ロール14aに供給する。なお、以下の説明においては、現像バイアスにおける直流成分を直流現像バイアスと呼び、現像バイアスにおける交流成分を交流現像バイアスと呼ぶ。ここで、直流現像バイアスは、現像ロール14aから感光体ドラム11に設けられた有機感光層(より具体的には画像部)に、トナーを転移させるためのものであり、交流現像バイアスは、直流現像バイアスによる現像ロール14aから有機感光層へのトナーの転移を補助するためのものである。
そして、本実施の形態では、制御装置100が、一次転写電源115から一次転写ロール15に供給される一次転写バイアスを定電流制御しており、二次転写電源130から二次転写装置30(より具体的にはバックアップロール25)に供給する二次転写バイアスを定電圧制御している。
次に、図1に示す画像形成装置を用いた、用紙に対する画像形成動作(以下では、出力用画像形成動作という)について説明する。
例えばイエローの画像形成ユニット10Yでは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11が、接触する帯電ロール12に供給される帯電バイアスによって帯電電位に帯電される。次に、露光部13による露光が開始され、帯電電位に帯電された状態で矢印A方向に回転する感光体ドラム11は、露光部13から出射される光によって画像部が選択的に露光される。その結果、帯電および露光が行われた有機感光層には、背景部が帯電電位となり、画像部が露光電位となる、イエロー用の静電潜像が形成される。
続いて、感光体ドラム11に形成されたイエロー用の静電潜像は、感光体ドラム11の矢印A方向への回転に伴って、現像器14に設けられた現像ロール14aとの対向部(以下では現像領域と呼ぶ)に到達する。このとき、現像ロール14aは、表面にキャリアおよびトナーを含む現像剤(2成分現像剤)を保持した状態で回転しており、しかも現像ロール14aには、現像バイアスが供給されている。このため、現像ロール14aから感光体ドラム11に対し、イエロー用の静電潜像のうち露光電位となっている画像部に、選択的にトナーが転移する。その結果、現像領域を通過した感光体ドラム11上には、静電潜像に対応したイエローのトナー像が現像される。
それから、感光体ドラム11上に現像されたイエローのトナー像は、感光体ドラム11の矢印A方向への回転に伴って、中間転写ベルト20を挟んで一次転写ロール15と対向する一次転写位置に到達する。このとき、一次転写ロール15に一次転写バイアスが供給されることにより、矢印A方向に回転する感光体ドラム11上に形成されたイエローのトナー像は、矢印B方向に回転する中間転写ベルト20上に一次転写(静電転写)される。なお、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナー等の付着物は、感光体ドラム11のさらなるA方向への回転に伴ってドラムクリーナ16との対向部に到達し、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
また、他のマゼンタの画像形成ユニット10M、シアンの画像形成ユニット10Cおよび黒の画像形成ユニット10Kにおいても、イエローの画像形成ユニット10Yと同じく、帯電、露光、現像、一次転写およびクリーニングが行われる。このとき、それぞれにおける画像形成タイミングをずらすことで、中間転写ベルト20上には、これらイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の各色トナー像を重ね合わせた重ねトナー像が形成される。
このようにして中間転写ベルト20上に一次転写された重ねトナー像は、中間転写ベルト20の矢印B方向への回転に伴って、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31とバックアップロール25とが対向する二次転写位置に向かう。
一方、用紙収容部40から取り出された用紙は、搬送ロール41およびレジストレーションロール42により、中間転写ベルト20上の重ねトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて、二次転写位置へと搬送される。
このとき、二次転写位置では、二次転写装置30を構成するバックアップロール25に二次転写バイアスが供給されている。そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される二次転写電界の作用で、中間転写ベルト20上の重ねトナー像が用紙に二次転写(静電転写)される。
その後、重ねトナー像が二次転写された用紙は、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。そして、用紙上の重ねトナー像は、定着装置50の加熱ロール51より供給された熱と、加熱ロール51および加圧ロール52から受ける圧力とによって加熱・加圧定着され、排出ロール44によって画像形成装置の機外に排出される。なお、二次転写後に中間転写ベルト20上に残存するトナー等の付着物は、中間転写ベルト20のさらなる矢印B方向への回転に伴ってベルトクリーナ27との対向部に到達し、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式を採用していることから、階調の入出力特性が非線形となりやすい。したがって、電子写真方式を採用した画像形成装置では、上記出力用画像形成動作において、低濃度から高濃度にわたる全濃度領域において、目的とする濃度にて画像が形成されるように、各画像形成ユニット10における画像形成条件を、適切な条件に設定しておくことが必要となる。
そこで、本実施の形態の画像形成装置では、出力用画像形成動作において良好な画像を得るために、出力用画像形成動作に連動して、各画像形成ユニット10のそれぞれにおける画像形成条件を設定するための濃度調整処理を行っている。
図4は、濃度調整処理において作成され且つ使用される濃度調整用画像Pの構成例を説明するための図である。なお、図4は、各画像形成ユニット10によって作成された各色のトナー像を含む濃度調整用画像Pが、中間転写ベルト20上に一次転写された状態を示している。また、図4には、中間転写ベルト20上に一次転写された濃度調整用画像Pと、光量検出部60との位置関係を併せて示している。ここで、濃度調整用画像Pは、二次転写装置30によって用紙に二次転写されることなく、そのままベルトクリーナ27によって除去される。
この例において、濃度調整用画像Pは、イエローのトナー像で構成された濃度調整用イエロー画像PYと、マゼンタのトナー像で構成された濃度調整用マゼンタトナー像PMと、シアンのトナー像で構成された濃度調整用シアントナー像PCと、黒のトナー像で構成された濃度調整用黒トナー像PKとを含んでいる。本実施の形態では、中間転写ベルト20の移動方向に沿って、濃度調整用イエロー画像PY、濃度調整用マゼンタトナー像PM、濃度調整用シアントナー像PCおよび濃度調整用黒トナー像PKが、この順で配置されている。
これらのうち、濃度調整用イエロー画像PYは、面積率(入力階調値Cinに対応)が異なる11個の画像、すなわち、イエロー用基準画像Y0と第1イエロー画像Y1〜第10イエロー画像Y10とを有する。ここで、イエロー用基準画像Y0の入力階調値Cinは0%に、第1イエロー画像Y1の入力階調値Cinは10%に、第2イエロー画像Y2の入力階調値Cinは20%に、第3イエロー画像Y3の入力階調値Cinは30%に、第4イエロー画像Y4の入力階調値Cinは40%に、第5イエロー画像Y5の入力階調値Cinは50%に、第6イエロー画像Y6の入力階調値Cinは60%に、第7イエロー画像Y7の入力階調値Cinは70%に、第8イエロー画像Y8の入力階調値Cinは80%に、第9イエロー画像Y9の入力階調値Cinは90%に、第10イエロー画像Y10の入力階調値Cinは100%に、それぞれ設定される。
また、濃度調整用マゼンタ画像PMは、面積率(入力階調値Cinに対応)が異なる11個の画像、すなわち、マゼンタ用基準画像M0と第1マゼンタ画像M1〜第10マゼンタ画像M10とを有する。ここで、マゼンタ用基準画像M0の入力階調値Cinは0%に、第1マゼンタ画像M1の入力階調値Cinは10%に、第2マゼンタ画像M2の入力階調値Cinは20%に、第3マゼンタ画像M3の入力階調値Cinは30%に、第4マゼンタ画像M4の入力階調値Cinは40%に、第5マゼンタ画像M5の入力階調値Cinは50%に、第6マゼンタ画像M6の入力階調値Cinは60%に、第7マゼンタ画像M7の入力階調値Cinは70%に、第8マゼンタ画像M8の入力階調値Cinは80%に、第9マゼンタ画像M9の入力階調値Cinは90%に、第10マゼンタ画像M10の入力階調値Cinは100%に、それぞれ設定される。
さらに、濃度調整用シアン画像PCは、面積率(入力階調値Cinに対応)が異なる11個の画像、すなわち、シアン用基準画像C0と第1シアン画像C1〜第10シアン画像C10とを有する。ここで、シアン用基準画像C0の入力階調値Cinは0%に、第1シアン画像C1の入力階調値Cinは10%に、第2シアン画像C2の入力階調値Cinは20%に、第3シアン画像C3の入力階調値Cinは30%に、第4シアン画像C4の入力階調値Cinは40%に、第5シアン画像C5の入力階調値Cinは50%に、第6シアン画像C6の入力階調値Cinは60%に、第7シアン画像C7の入力階調値Cinは70%に、第8シアン画像C8の入力階調値Cinは80%に、第9シアン画像C9の入力階調値Cinは90%に、第10シアン画像C10の入力階調値Cinは100%に、それぞれ設定される。
そして、濃度調整用黒画像PKは、面積率(入力階調値Cinに対応)が異なる11個の画像、すなわち、黒用基準画像K0と第1黒画像K1〜第10黒画像K10とを有する。ここで、黒用基準画像K0の入力階調値Cinは0%に、第1黒画像K1の入力階調値Cinは10%に、第2黒画像K2の入力階調値Cinは20%に、第3黒画像K3の入力階調値Cinは30%に、第4黒画像K4の入力階調値Cinは40%に、第5黒画像K5の入力階調値Cinは50%に、第6黒画像K6の入力階調値Cinは60%に、第7黒画像K7の入力階調値Cinは70%に、第8黒画像K8の入力階調値Cinは80%に、第9黒画像K9の入力階調値Cinは90%に、第10黒画像K10の入力階調値Cinは100%に、それぞれ設定される。
そして、本実施の形態では、第10黒画像K10が第1画像に、第1黒画像K1〜第9黒画像K9が第2画像に、第9黒画像K9が最大第2画像に、それぞれ対応している。
では、濃度調整処理について、具体的に説明を行う。
図5は、図1に示す画像形成装置における濃度調整処理の手順を説明するためのフローチャートである。
制御装置100は、まず、RAM103(EEPROM104でもよい)に記憶されている濃度調整実施フラグがオンになっているか否かを確認する(ステップ10)。ここで、濃度調整実施フラグは、例えば画像形成装置の電源が投入された場合や濃度調整処理を実行した後に予め決められた条件(経過時間やプリント枚数)に到達した場合にオンに設定され、以下に説明する濃度調整処理が実行された後にオフに設定される。
ステップ10において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100はこの処理を終了する。一方、ステップ10において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、各画像形成ユニット10を用いて中間転写ベルト20上に、図4に示す濃度調整用画像Pの形成を実行させる(ステップ20)。また、光量検出部60は、中間転写ベルト20上に一次転写された濃度調整用画像Pの読み取りを行う。より具体的に説明すると、光量検出部60は、濃度調整用イエロー画像PYを構成するイエロー用基準画像Y0および第1イエロー画像Y1〜第10イエロー画像Y10のそれぞれからのイエロー反射光量V_Yi(i=0〜10)、濃度調整用マゼンタ画像PMを構成するマゼンタ用基準画像M0および第1マゼンタ画像M1〜第10マゼンタ画像M10のそれぞれからのマゼンタ反射光量V_Mi(i=0〜10)、濃度調整用シアン画像PCを構成するシアン用基準画像C0および第1シアン画像C1〜第10シアン画像C10のそれぞれからのシアン反射光量V_Ci(i=0〜10)、濃度調整用黒画像PKを構成する黒用基準画像K0および第1黒画像K1〜第10黒画像K10のそれぞれからの黒反射光量V_Ki(i=0〜10)を検出する(ステップ30)。
ここで、本実施の形態では、濃度調整用黒画像PKを、正反射光を受光する第1受光部62を用いて検出するとともに、残りの濃度調整用イエロー画像PY、濃度調整用マゼンタ画像PMおよび濃度調整用シアン画像PCを、拡散反射光を受光する第2受光部63を用いて検出する。そして、光量検出部60は、得られた検出結果を制御装置100に出力する。
次に、制御装置100は、光量検出部60から入力されてくる検出結果が、黒反射光量V_Kiであるか否かを判断する(ステップ40)。
ステップ40において肯定の判断(YES)を行った場合、すなわち、検出結果が黒反射光量V_Kiであった場合、制御装置100は、黒反射光量V_Ki(i=0〜10)に基づく黒実測値A_Ki(i=1〜10)の算出を行う(ステップ50)。ここで、黒実測値A_Kiは、第1黒画像K1〜第10黒画像K10の検出結果である第1黒反射光量V_K1〜第10黒反射光量V_K10(V_Ki(i=1〜10))のそれぞれと、黒用基準画像K0の検出結果である黒基準反射光量V_K0との比に基づいて、下記の(1)式により算出される。
A_Ki=(V_Ki/V_K0)*1024 …(1)
ここで、本実施の形態では、第10黒実測値A_K10が第1画像の第1濃度の検出値に、第1黒実測値A_K1〜第9黒実測値A_K9が第2画像の第2濃度の検出値に、第9黒実測値A_K9が最大第2画像の第2濃度の検出値に、それぞれ対応している。
続いて、制御装置100は、ステップ50で得られた第1黒実測値A_K1〜第10黒実測値A_K10のうちの第10黒実測値A_K10の修正を実行し(ステップ60)、後述するステップ80へと移行する。なお、ステップ60の詳細については後述する。
一方、ステップ40において否定の判断(NO)を行った場合、すなわち、検出結果がイエロー反射光量V_Yi、マゼンタ反射光量V_Miあるいはシアン反射光量V_Ciであった場合、制御装置100は、イエロー反射光量V_Yi(i=0〜10)に基づくイエロー実測値A_Yi(i=1〜10)、マゼンタ反射光量V_Mi(i=0〜10)に基づくマゼンタ実測値A_Mi(i=1〜10)、あるいは、シアン反射光量V_Ci(i=0〜10)に基づくシアン実測値A_Ci(i=1〜10)の算出を行う(ステップ70)。
ここで、イエロー実測値A_Yiは、第1イエロー画像Y1〜第10イエロー画像Y10の検出結果である第1イエロー反射光量V_Y1〜第10イエロー反射光量V_Y10(V_Yi(i=1〜10))のそれぞれと、イエロー用基準画像Y0の検出結果であるイエロー基準反射光量V_Y0との比に基づいて、下記の(2)式により算出される。
A_Yi=1024−[(V_Yi/V_Y0)−1]*係数 …(2)
また、マゼンタ実測値A_Miは、第1マゼンタ画像M1〜第10マゼンタ画像M10の検出結果である第1マゼンタ反射光量V_M1〜第10マゼンタ反射光量V_M10(V_Mi(i=1〜10))のそれぞれと、マゼンタ用基準画像M0の検出結果であるマゼンタ基準反射光量V_M0との比に基づいて、下記の(3)式により算出される。
A_Mi=1024−[(V_Mi/V_M0)−1]*係数 …(3)
さらに、シアン実測値A_Ciは、第1シアン画像C1〜第10シアン画像C10の検出結果である第1シアン反射光量V_C1〜第10シアン反射光量V_C10(V_Ci(i=1〜10))のそれぞれと、シアン用基準画像C0の検出結果であるシアン基準反射光量V_C0との比に基づいて、下記の(4)式により算出される。
A_Ci=1024−[(V_Ci/V_C0)−1]*係数 …(4)
このようにして、ステップ70では、黒実測値A_Ki(i=1〜10)と、イエロー実測値A_Yi(i=1〜10)、マゼンタ実測値A_Mi(i=1〜10)およびシアン実測値A_Ci(i=1〜10)とが得られ、次のステップ80へと移行する。
続いて、制御装置100は、EEPROM104に記憶されているイエロー目標値T_Yi(i=1〜10)、マゼンタ目標値T_Mi(i=1〜10)、シアン目標値T_Ci(i=1〜10)および黒目標値T_Ki(i=1〜10)を読み出して取得する(ステップ80)。
ここで、イエロー目標値T_Yi(i=1〜10)、マゼンタ目標値T_Mi(i=1〜10)、シアン目標値T_Ci(i=1〜10)および黒目標値T_Ki(i=1〜10)は、それぞれに対応する色の入出力特性(入力階調値−出力濃度)の目標となる値である。
そして、制御装置100は、各画像形成ユニット10における画像形成条件(帯電条件、露光条件、現像条件、一次転写条件、入力階調値Cinに対する補正テーブル等)の設定を行う(ステップ90)。ステップ90では、イエロー実測値A_Yiとイエロー目標値T_Yiとを用いてイエローの画像形成ユニット10Yにおける画像形成条件の設定が行われ、マゼンタ実測値A_Miとマゼンタ目標値T_Miとを用いてマゼンタの画像形成ユニット10Mにおける画像形成条件の設定が行われ、シアン実測値A_Ciとシアン目標値T_Ciとを用いてシアンの画像形成ユニット10Cにおける画像形成条件の設定が行われ、黒実測値A_Kiと黒目標値T_Kiとを用いて黒の画像形成ユニット10Kにおける画像形成条件の設定が行われる。
図6は、図5に示す濃度調整処理における第10黒実測値A_K10の修正(ステップ60)の手順を説明するためのフローチャートである。
この処理では、まず、制御装置100が、EEPROM104に記憶されている黒目標値T_Ki(i=1〜10)のうちの第9黒目標値T_K9および第10黒目標値T_K10を読み出して取得する(ステップ110)。ここで、第10黒目標値T_K10は第1画像の第1濃度の目標値に、第9黒目標値T_K9は第2画像の第2濃度の目標値に、それぞれ対応している。
次に、制御装置100は、ステップ50で算出した黒実測値A_Ki(i=1〜10)のうちの第9黒実測値A_K9と、ステップ110で取得した第9黒目標値T_K9との差分である第9黒濃度差ΔD_K9を算出する(ステップ120)。
ΔD_K9=A_K9−T_K9 …(5)
続いて、制御装置100は、EEPROM104に記憶されている、第9黒濃度差ΔD_K9に関する濃度の閾値Dth(基準値の一例)を読み出して取得し(ステップ130)、ステップ120で算出した第9黒濃度差ΔD_K9が、ステップ130で取得した閾値Dth以上(ΔD_K9≧Dth)となっているか否かを判断する(ステップ140)。
ステップ140において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、ステップ110で取得した第10黒目標値T_K10と、ステップ120で算出した第9黒濃度差ΔD_K9と、EEPROM104から読み出した第1補正係数Zp(正の係数)とを用いて第10黒予測値P_K10(第1画像の第1濃度の補正値)を算出する(ステップ150)。ここで、ステップ150における第10黒予測値P_K10は、下記の(6)式により算出される。
P_K10=T_K10+ΔD_K9*Zp …(6)
一方、ステップ140において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、ステップ110で取得した第10黒目標値T_K10と、ステップ120で算出した第9黒濃度差ΔD_K9と、EEPROM104から読み出した第2補正係数Zn(負の係数)とを用いて第10黒予測値P_K10を算出する(ステップ160)。ここで、ステップ160における第10黒予測値P_K10は、下記の(7)式により算出される。
P_K10=T_K10+ΔD_K9*Zn …(7)
そして、制御装置100は、ステップ50で算出した黒実測値A_Ki(i=1〜10)における第10黒実測値A_K10を、ステップ150あるいはステップ160で算出された第10黒予測値P_K10に置き換え(ステップ170)、この処理を完了する。
このあと、ステップ80、ステップ90が実行される。ステップ90では、黒の画像形成ユニット10Kにおける画像形成条件が、黒実測値A_Kiと黒目標値T_Kiとを用いて設定される。濃度調整処理が終了した後に行われる出力用画像形成動作において、例えば入力階調値10%の画像は、A_K1とT_K1とを用いて設定された画像形成条件のもとで形成され、入力階調値100%の画像は、A_K10とT_K10とを用いて設定された画像形成条件のもとで形成される。本実施形態においては、図6のフローチャートに示した通り、A_K10=P_K10はA_K9を用いて算出されていることから、入力階調値100%の画像形成条件はA_K9(第9黒実測値)を用いて設定されることになり、結果として、入力階調値100%の画像の濃度は第9黒実測値を用いて補正される。
図7は、光量検出部60による画像の検出結果の一例を示した図である。ここで、図7(a)は光量検出部60による黒画像の検出結果の一例を、また、図7(b)は光量検出部60による有彩色画像(ここではイエロー画像、マゼンタ画像およびシアン画像)の検出結果の一例を、それぞれ示している。図7(a)、(b)において、横軸は中間転写ベルト20上に一次転写された画像を構成するトナーの量であり、縦軸は光量検出部60によって検出された画像濃度である。ここで、図7(a)に示す黒画像の画像濃度は、光量検出部60に設けられた第1受光部62の受光結果に基づいて得られたものであり、図7(b)に示す有彩色画像の画像濃度は、光量検出部60に設けられた第2受光部63の受光結果に基づいて得られたものである。
図7(a)に示すように、黒画像の場合は、入力階調値Cinが100%であるときに、黒画像の画像濃度はトナー量の増加に伴って減少していくが、その変化量が小さいことによって画像濃度の感度が低く(傾きが小さく)なっている。これは、黒画像が発光部61からの光を吸収することによって黒画像からの反射光量が少なくなってしまうことに起因するものである。
ここで、中間転写ベルト20上の黒画像の目標トナー量が5.8(g/m)であったとすると、この条件で得られる画像濃度と、これよりもトナー量が多い場合および少ない場合の画像濃度との差がほとんどないため、例えばトナー量が目標トナー量に対して過多であったとしても、画像濃度からトナー量が過多であるかどうかの判断がつき難く、黒画像の濃度調整においても、含まれる誤差が大きくなってしまう。
また、黒画像の場合は、入力階調値Cinが90%であるときにおいても、黒画像の画像濃度はトナー量の増加に伴って減少し、しかも、入力階調値Cinが100%の場合に比べて画像濃度の感度は高く(傾きが大きく)なっている。このため、本実施の形態では、入力階調値Cinが100%の次に大きい90%の黒画像(第9黒画像K9)の検出結果を用いて、トナー量が過多であるかの判断をし、過多である場合に第9黒画像K9の検出結果を用いて、入力階調値Cinが100%となる黒画像(第10黒画像K10)の検出結果に関する予測(補正)を行っている。
一方、図7(b)に示すように、有彩色の画像の場合は、入力階調値Cinが100%であるときにおいても、有彩色の画像の画像濃度はトナー量の増加に伴って減少し、しかも、入力階調値Cinが100%の黒の画像の場合(図7(a)参照)に比べて画像濃度の感度は高く(傾きが大きく)なっている。このため、本実施の形態では、有彩色の画像については、黒の画像とは異なり、入力階調値Cinが100%となる画像(第10イエロー画像Y10、第10マゼンタ画像M10、第10シアン画像C10)の検出結果についての補正を行わないようにしている。
図8は、図5および図6に示す濃度調整処理で用いた各値の関係の一例を示した図である。図8において、横軸は中間転写ベルト20上に一次転写された画像を構成するトナーの量であり、縦軸は光量検出部60によって検出された画像濃度である。ここで、図8には、第10黒実測値A_K10、第9黒実測値A_K9、第10黒予測値P_K10、第10黒目標値T_K10および第9黒目標値T_K9を示している。
図8に示すように、第10黒画像K10を実測して得た第10黒実測値A_K10では、黒のトナー量の変化に対する画像濃度の変化の感度が小さい。これに対し、第9黒画像K9を実測して得た第9黒実測値A_K9と第10黒画像K10の目標値として得られる第10黒目標値T_K10とに基づいて得られる第10黒予測値P_K10では、黒のトナー量の変化に対する画像濃度の変化の感度が大きくなる。このようにすることで、例えばトナー量が目標トナー量に対して過多であったとしても、黒画像の濃度調整において、含まれる誤差を小さくすることができる。その結果、黒画像の濃度調整処理において、画像形成条件をより目標に近づけた状態で設定することが可能となる。
なお、上述した説明においては、図6に示すステップ140において肯定の判断を行った場合に、第10黒目標値T_K10と第9黒濃度差ΔD_K9と第1補正係数Zpとを用いて、第10黒予測値P_K10を算出していたが、これに限られるものではない。
図9は、図5に示す濃度調整処理における第10黒実測値A_K10の修正(ステップ60)の他の手順を説明するためのフローチャートである。なお、図9に示す手順は、図6に示すステップ150がステップ155に入れ替わっている点を除いて、図6に示すものと同じであるので、ステップ155以外については説明を省略する。
ステップ155において、制御装置100は、第10黒予測値P_K10を、ステップ50で算出した黒実測値A_Ki(i=1〜10)における第10黒実測値A_K10に置き換える。
その後、ステップ170において第10黒実測値A_K10が第10黒予測値P_K10に置き換えられることから、この場合は、ステップ140において肯定の判断がなされた場合に、第10黒実測値A_K10がそのまま使用されることになる。
図10は、図5および図9に示す濃度調整処理で用いた各値の関係の一例を示した図である。図10において、横軸は中間転写ベルト20上に一次転写された画像を構成するトナーの量であり、縦軸は光量検出部60によって検出された画像濃度である。ここで、図10には、第10黒実測値A_K10、第9黒実測値A_K9、第10黒予測値P_K10、第10黒目標値T_K10および第9黒目標値T_K9を示している。
この場合にも、例えばトナー量が目標トナー量に対して過多であったとしても、黒画像の濃度調整において、含まれる誤差を小さくすることができる。その結果、黒画像の濃度調整処理において、画像形成条件をより目標に近づけた状態で設定することが可能となる。また、例えばトナー量が目標トナー量に対して過少であった場合には、第10黒予測値P_K10よりも第10黒実測値A_K10の方がより実態に近いことになるため、黒画像の濃度調整処理において、画像形成条件をより目標に近づけた状態で設定することが可能となる。
10(10K、10Y、10M、10C)…画像形成ユニット、20…中間転写ベルト
、50…定着装置、60…光量検出部、100…制御装置、P…濃度調整用画像、PY…濃度調整用イエロー画像、PM…濃度調整用マゼンタ画像、PC…濃度調整用シアン画像、PK…濃度調整用黒画像

Claims (7)

  1. 面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、色材を用いて像保持体に形成する画像形成手段と、
    前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出する検出手段と、
    前記第1濃度の目標値を少なくとも取得する取得手段と、
    前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて前記第1濃度の目標値を補正する補正手段と、
    前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を設定する設定手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、前記第1画像とともに、面積率が異なる複数の前記第2画像を形成し、
    前記検出手段は、前記第1画像の前記第1濃度とともに、複数の前記第2画像のそれぞれの前記第2濃度を検出し、
    前記補正手段は、複数の前記第2画像の中で面積率が最も大きい最大第2画像の第2濃度の検出値が前記基準値未満となる場合に、当該最大第2画像の当該第2濃度の検出値に基づいて前記第1濃度の検出値を補正し、
    前記設定手段は、複数の前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、前記画像形成手段の前記画像形成条件を設定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記取得手段は、前記第2濃度の目標値を取得し、
    前記補正手段は、前記第1濃度の目標値と、前記第2濃度の検出値および当該第2濃度の目標値の差に基づいて得た当該第1濃度の修正値との和を、当該第1濃度の補正値とすることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記第2濃度の検出値が前記基準値以上となる場合に、前記第1濃度の検出値を当該第1濃度の補正値とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、前記像保持体に前記第1画像および前記第2画像として黒色の画像と有彩色の画像とをそれぞれ形成し、
    前記補正手段は、前記黒色の画像で構成された前記第2画像の前記第2濃度の検出値が前記基準値未満となる場合に、当該黒色の画像で構成された当該第2画像の当該第2濃度の検出値に基づいて当該黒色の画像で構成された前記第1画像の前記第1濃度の検出値を補正すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. コンピュータに、
    面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、像保持体に形成させる機能と、
    前記第1画像の第1濃度の目標値を取得する機能と、
    前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出した結果に基づき、当該第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて当該第1濃度の目標値を補正する機能と、
    前記第2濃度の検出値と前記第1濃度の補正値とに基づいて、画像形成条件を設定する機能と
    を実現させるプログラム。
  7. 面積率が100%に設定された第1画像と当該第1画像よりも面積率が低く設定された第2画像とを、色材を用いて像保持体に形成する画像形成手段と、
    前記像保持体に形成された前記第1画像の第1濃度および前記第2画像の第2濃度を検出する検出手段と、
    前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値未満となる場合に、当該第2濃度の検出値に基づいて入力階調値が100%の画像の濃度が補正され、前記第2濃度の検出値が予め決められた基準値以上となる場合には、当該第2濃度の検出値に基づかず、前記第1濃度の検出値に基づいて入力階調値が100%の画像の濃度が補正されるように、前記画像形成手段の画像形成条件を設定する設定手段と
    を含む画像形成装置。
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