JP6056623B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものであり、特にワイドバンドギャップ半導体からなるトレンチゲート型の半導体装置及びその製造方法に関するものである。
パワーエレクトロニクス機器では、半導体装置等のスイッチング素子を用いることでモータ等の負荷への電力供給を制御する。パワーエレクトロニクス機器に用いるスイッチング素子として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの絶縁ゲート型半導体装置が広く使用されている。このような絶縁ゲート型半導体装置の中には、ゲート電極が半導体層に埋め込み形成されたトレンチゲート型の半導体装置が存在する。
一方、高耐圧および低損失を実現できる次世代のスイッチング素子として、炭化珪素(SiC)等のワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体装置が注目されている。従来用いられているシリコン(Si)半導体では、ベース領域とドリフト層とのPN接合領域における半導体層のアバランシェ電界強度が、ゲート絶縁膜に使用されるシリコン酸化膜の絶縁破壊電界強度よりも低いため、半導体層のアバランシェ電界強度によって、半導体装置の耐圧が決定されていた。しかし、ワイドバンドギャップ半導体の絶縁破壊強度は、Si半導体の約10倍となるため、半導体層のアバランシェ電界強度とゲート絶縁膜の絶縁破壊電界強度とが同等になる。そして、ワイドバンドギャップ半導体を用いたトレンチゲート型の半導体装置では、半導体装置に高電圧が印加されたときに、トレンチ底部の角部に電界集中が発生するため、ワイドバンドギャップ半導体からなるトレンチゲート型の半導体装置では、トレンチ角部のゲート絶縁膜から絶縁破壊が生じることとなる。そのため、トレンチ角部における電界集中に依存して半導体装置の耐圧が低下することが問題となっている。
そこで、従来のワイドバンドギャップ半導体を用いたトレンチゲート型の半導体装置では、nチャネル型の半導体装置の場合、トレンチ底部にp型の保護層を設けることが提案されている(例えば、特許文献1)。このようにトレンチ底部に保護層を設けることにより、半導体装置のオフ時において、ドリフト層内部での空乏化が促進され、トレンチ底部の電界を緩和することが出来る。また、トレンチ側面の形状をテーパー形状とした上でイオン注入を行うことで、トレンチ底部に保護層の設けることが提案されている(例えば、特許文献2)。このようにトレンチ側面をテーパー形状とすることで、トレンチ側面側にも保護層が形成され、トレンチ底部の角部を覆うように保護層を形成することでき、トレンチ角部における電界集中をより一層緩和することが出来る。
特開2001ー267570号公報 特開2008−235546号公報
しかしながら、特許文献1記載のトレンチゲート型の半導体装置では、ワイドバンドギャップ半導体における不純物の熱拡散が小さいため、トレンチ底部に保護層を設けるのみではp型の保護層がトレンチの側面側に拡がらず、トレンチ角部を覆うことが出来なかった。そのため、トレンチ側面側における電界集中を十分に緩和することが出来ず、半導体装置の耐圧の向上が限定的であった。また、特許文献2記載のトレンチゲート型の半導体装置では、トレンチ側面の全面をテーパー形状とする必要があるが、テーパー加工を行うエッチングプロセスは極めて不安定であり、トレンチ側面の全面をテーパー形状とすることは現実的に困難となっていた。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、ワイドバンドギャップ半導体から構成されるトレンチゲート型の半導体装置において、製造プロセス上困難な工程を設けること無く、トレンチ底部の角部における電界集中を緩和し耐圧を向上することができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体装置は、ワイドバンドギャップ半導体からなる半導体基板と、半導体基板上に形成された第一導電型のドリフト層と、ドリフト層の上部に形成された第二導電型のベース領域と、ベース領域内の上部に形成された第一導電型のソース領域と、ベース領域とソース領域とを貫通しドリフト層に達するよう形成された第一トレンチ部と第一トレンチ部直下のドリフト層に形成され第一トレンチ部の幅よりも幅が狭い第二トレンチ部とから構成されたトレンチと、第一トレンチ部及び第二トレンチ部に沿ってトレンチ内の側面及び底面に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜が形成されたトレンチの内部に埋没するゲート電極と、トレンチの第一トレンチ部及び第二トレンチ部直下におけるドリフト層に形成された第二導電型の保護層とを備え、保護層は第二トレンチ部の角部を覆っているものである。
本発明にかかる半導体装置の製造方法は、ワイドバンドギャップ半導体からなる半導体基板と半導体基板上に形成された第一導電型のドリフト層とドリフト層の上部に形成された第二導電型のベース領域とベース領域内の上部に形成された第一導電型のソース領域と第一トレンチ部及び第二トレンチ部から構成されるトレンチとを備えた半導体装置の製造方法において、ベース領域とソース領域とを貫通する第一トレンチ部を形成する工程と、第一トレンチ部直下のドリフト層に第一トレンチ部の幅よりも幅が狭い第二トレンチ部を形成する工程と、第一トレンチ部及び第二トレンチ部の底部に不純物を注入することによって第一トレンチ部及び第二トレンチ部直下のドリフト層に第二導電型の保護層を形成する工程とを備え、保護層を形成する工程は保護層が第二トレンチ部の角部を覆うように行うことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明にかかる半導体装置によれば、第一トレンチ部及び第二トレンチ部の底部に保護層を設け第二トレンチ部の角部を覆っているため、第二トレンチ部の角部における電界集中を緩和することができ、半導体装置の耐圧を向上することができる。また、第一トレンチ部及び第二トレンチ部に沿ってゲート絶縁膜が形成され、ゲート絶縁膜が形成されたトレンチ内にゲート電極が形成されるため、第二トレンチ部をゲート絶縁膜で全て充填する等のプロセス上困難な工程を設ける必要がなく、トレンチ、保護層、ゲート絶縁膜、及びゲート電極を形成することができる。
また、本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、第一トレンチ部の底部に第一トレンチ部よりも幅の小さい第二トレンチ部を形成し、第一トレンチ部及び第二トレンチ部の底部に不純物を注入することで第二トレンチ部の角部を覆う保護層を形成するため、製造プロセス上不安定な工程を設けること無く、トレンチの角部における電界集中を緩和することができ、半導体装置の耐圧を向上することができる。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。 従来のトレンチゲート型の半導体装置の構成を示す断面図である。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100を示す断面図である。
図1において、半導体装置100は、ワイドバンドギャップ半導体であるSiCからなるトレンチゲート型のMOSFETであり、n型のSiC基板1と、n型のSiCからなる半導体層2と、保護層13と、トレンチ15と、ゲート絶縁膜6と、ゲート電極7と、層間絶縁膜8と、ソース電極9と、ドレイン電極10から構成される。
半導体層2は、SiC基板1上に形成されており、SiC基板1上に形成されたn型のドリフト層2aと、半導体層2の上部に形成されたp型のベース領域3と、ベース領域3の上部に形成されたn型のソース領域4とから構成される。また、半導体層2の上部には、ドリフト層2aに達するように半導体層2の表面からベース領域3とソース領域4とを貫通したトレンチ15が形成されている。
トレンチ15の内部には、ゲート絶縁膜6とゲート電極7とが形成されている。ゲート絶縁膜6は、トレンチ15内の内壁全面(側面及び底面)に接して形成されており、絶縁材料であるシリコン酸化膜(SiO)から構成される。ゲート電極7は、ゲート絶縁膜6が形成されたトレンチ15に埋め込まれており、ポリシリコンやAl合金等の電極材料で構成されている。このような構成により、ゲート電極7の周囲にはゲート絶縁膜6を介してソース領域4が位置するように、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、及びトレンチ15が配設されることとなる。
さらに、トレンチ15は、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14から構成される。第一トレンチ部5は、半導体層2の表面からベース領域3とソース領域4とを貫通して形成され、ドリフト層2aに達するように形成されている。一方、第二トレンチ部14は、第一トレンチ部5の底部、すなわち、第一トレンチ部5直下のドリフト層2aに形成されており、第一トレンチ部5の幅よりも幅が小さい構成となっている。
そして、トレンチ15の底部である第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14直下のドリフト層2aには、p型の保護層13が形成されている。保護層13は、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14直下のドリフト層2aにそれぞれ形成されており、第二トレンチ部14の角部を覆っている。そのため、半導体装置100のオフ時には、ドリフト層2aの空乏化を促進すると共に、トレンチ5の底部での電界集中を緩和してゲート絶縁膜6の破壊を防止する。
さらに、保護層13はソース電極9に電気的に接続され、保護層13の電位はソース電極9の電位であるソース電位に固定される。保護層13とソース電極9との接続は、例えば、図1の断面には示されないp型の接続領域を介して保護層13をベース領域3に接続することで実現できる。すなわち、半導体層2の表面においてソース電極9に接続しているベース領域3を介して、保護層13はソース電極9に接続されることとなる。また、このような構成でなくても、保護層13と同一導電型のp型の半導体からなる領域を介してソース電極9に接続されれば良い。
また、ゲート電極7並びにゲート絶縁膜6を含む半導体層2の上面には、ゲート電極7を覆うように、層間絶縁膜8が形成されており、層間絶縁膜8上にはソース電極9が形成されている。層間絶縁膜8には、ソース領域4及びベース領域3に達するコンタクトホール(第1コンタクトホール)が形成されており、層間絶縁膜8上に配設されたソース電極9は当該コンタクトホールを通してソース領域4及びベース領域3に接合する。さらに、SiC基板1の下面には、ドレイン電極10が形成されている。
ここで、半導体装置100の動作について簡単に説明する。ゲート電極7に閾値電圧以上の正電圧が印加されると、ゲート電極7の側面のベース領域3(チャネル領域)に反転チャネル層が形成される。この反転チャネル層は、ソース領域4からドリフト層2aへとキャリアとしての電子が流れる経路となる。そして、ドレイン電極10とソース電極9との間、すなわちドレイン−ソース間に正電圧が印加されると、反転チャネル層を通ってソース領域4からドリフト層2aへ流れ込んだ電子は、ドレイン電極10の正電圧により生じた電界に従い、SiC基板1を通過してドレイン電極10に到達する。その結果、半導体装置100は、ドレイン電極10からソース電極9へと電流を流すことができるようになる。このような状態が半導体装置100のオン状態となる。
一方、ゲート電極7に電圧が印加されていない間又は閾値電圧よりも低い電圧が印加されている間は、チャネル領域に反転チャネルが形成されないため、ドレイン−ソース間に電圧が印加されたとしても、ドレイン電極10とソース電極9との間には電流が流れない。このような状態が半導体装置100のオフ状態である。オフ状態において、ドレイン電極10に高電圧(例えば、1200V)が印加されるとドリフト領域2a内の電界強度はトレンチ15の角部において高くなる。そして、ワイドバンドギャップ半導体である半導体装置100では、ベース領域3とドリフト層2aとのPN接合領域における半導体層2のアバランシェ電界強度と、ゲート絶縁膜6に使用されるシリコン酸化膜の絶縁破壊電界強度とが同等になるため、電界集中が発生するトレンチ15の角部におけるゲート絶縁膜6から絶縁破壊が生じることとなり、半導体装置100の耐圧はトレンチ15の角部の電界集中に依存することとなる。
本実施の形態にかかる半導体装置100では、トレンチ15の第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14直下におけるドリフト層2aにp型の保護層13が形成されているため、p型の保護層13によりゲート絶縁膜6の底部に空乏層が広がることとなり、トレンチ15の角部、すなわち、ゲート絶縁膜6の角部における電界集中が緩和される。特に、第二トレンチ部14の角部においては、p型の保護層13が当該角部を覆うように形成されており、電界集中を顕著に緩和することができる。その結果、トレンチ15の角部におけるゲート絶縁膜6の絶縁破壊が抑制されることとなり、半導体装置100の耐圧を向上させることができる。
トレンチ15の底部における電界集中の緩和について、より具体的に説明する。図7に、従来のトレンチゲート型の半導体装置200の構成を示す。図7において、図1と同様の符号を用いたものは、半導体装置100の同一又は対応する構成を示すものとする。
図7において、従来の半導体装置200は、本実施の形態にかかる半導体装置100とは異なるトレンチ15a、ゲート絶縁膜6a、保護層13aの構成を有する。トレンチ15aは第一トレンチ部5のみから構成されており、ゲート絶縁膜6aはトレンチ15aの内壁全面に形成されている。そして、トレンチ15aの底面から一定の深さの範囲で、保護層13aが形成されている。
ここで、本実施の形態にかかる半導体装置100と従来のトレンチゲート型の半導体装置200とにおいて、トレンチ底部の角部における電界集中を比較したシミュレーション結果について説明する。本シミュレーションでは、ドレイン−ソース間に1200Vの電圧が印加された場合における半導体装置100の第一トレンチ部5の角部並びに第二トレンチ部14の角部及び半導体装置200の第一トレンチ部5の角部での電界強度を算出し比較した。なお、電界強度を算出するにあたって、半導体装置100及び200の第一トレンチ部5(5a)の深さを共に1.5μm、幅を共に1.0μmとし、半導体装置100の第二トレンチ部14の深さは0.3μm、幅を0.4μmとした。また、半導体装置100の保護層13の厚さは、第二トレンチ部14の深さ0.3μmよりも十分に大きく、第二トレンチ部14の角部が完全に覆われるような深さとし、半導体装置200の保護層13aの深さは半導体装置100の保護層13の深さと同一とする。その他の各構成要素については、半導体装置100と半導体装置200とで同一条件で作製されているものとする。
その結果、従来のトレンチゲート型の半導体装置200では、第一トレンチ部5a底部の角部における電界強度が4.0MV/cmであったのに対して、本実施の形態にかかる半導体装置100では、第一トレンチ部5の角部における電界強度が2.9MV/cmとなり、第一トレンチ部5の角部における電界強度を25%以上緩和することができる。また、上述したように、第二トレンチ部14の角部を含む保護層13の電位はソース電極9のソース電位に固定される。そのため、保護層13で覆われている第二トレンチ部14の角部では、周辺の電位がソース電位で固定されることとなるため、ドレイン−ソース間に電圧が印加された場合であっても、第二トレンチ部14の角部においては電界がかからない。
以上のように、本実施の形態では、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14直下のドリフト層2aに第二トレンチ部14の角部を覆うように保護層13を設けることで、第二トレンチ部14の角部における電界を緩和するばかりだけでなく、第一トレンチ部5の角部における電界を緩和することもできる。よって、トレンチ15の角部におけるゲート絶縁膜6の絶縁破壊を抑制することができるため、半導体装置100の耐圧を向上させることができる。
なお、本実施の形態にかかる半導体装置100では、保護層13をソース電極9に接続することとしたが、保護層13とソース電極9とを接続しない構成としてもよい。かかる場合、第二トレンチ部14の角部においても電界が発生することとなるが、第二トレンチ部14の角部は保護層13によって覆われているため、第二トレンチ部14の角部で発生する電界集中は緩和される。そのため、保護層13とソース電極9とを接続しない場合であっても、トレンチ15の角部におけるゲート絶縁膜6の絶縁破壊を抑制することができ、半導体装置100の耐圧を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法について説明する。図2乃至図4は、それぞれ本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法における各製造工程を示す断面図である。
図2(a)において、まず、SiC基板1上にエピタキシャル成長によって半導体層2を形成する。ここでは、4Hのポリタイプを有するn型で低抵抗のSiC基板1を用意し、その上に化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法によりn型のドリフト層2aをエピタキシャル成長させた。半導体層2の不純物濃度は、すなわち後述するドリフト層2aの不純物濃度は1×1015cm−3〜1×1017cm−3の不純物濃度とした。
さらに、半導体層2の表面に所定のドーパントをイオン注入することにより、ベース領域3およびソース領域4を形成する(図2(a))。ここでは、ベース領域3をp型不純物であるアルミニウム(Al)のイオン注入により形成する。
Alのイオン注入深さは、半導体層2の厚さを超えない範囲で、0.5〜3μm程度とする。注入するAlのドープ量は、ベース領域3のおけるp型の不純物濃度が半導体層2のn型不純物濃度より高くなるように調整する。この時、Alの注入深さよりも深い半導体層2の領域がn型のドリフト層2aとして残り、ドリフト層2aの厚さは5〜50μmとする。なお、ベース領域3はエピタキシャル成長によって形成してもよい。かかる場合においても、ベース領域3の不純物濃度および厚さは、イオン注入によって形成する場合と同等とすればよい。
ソース領域4は、n型不純物である窒素(N)をベース領域3の表面にイオン注入することにより形成する。ソース領域4は、この後形成されるゲート電極7(トレンチ15)のレイアウトに対応する格子状のパターンで形成される(図1参照)。これにより、ゲート電極7が形成されたとき、ゲート電極7の両側にソース領域4が配設されることとなる。注入するNのイオン注入深さは、ベース領域3の厚さより浅くし、注入するNのドープ量は、ソース領域3におけるn型の不純物濃度がベース領域3のp型の不純物濃度よりも高くなるようにし、1×1018cm−3〜1×1021cm−3の範囲とする。
続いて、図2(b)において、半導体層2の表面にシリコン酸化膜である第一エッチングマスク11を1〜2μm程度堆積し、その上にレジスト材からなる第二エッチングマスク12を形成する。第二エッチングマスク12には、フォトリソグラフィ技術により、第一トレンチ部5の形成領域を開口したパターンに形成される。その後、図2(c)において、第二エッチングマスク12をマスクとする反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)処理により、第一エッチングマスク11をパターニングする。つまり、第二エッチングマスク12のパターンが第一エッチングマスク11に転写されることとなる。パターニングされた第一エッチングマスク11は次の工程のエッチングマスクとなる。
図2(d)において、パターニングされた第一エッチングマスク11をマスクとするRIEにより、半導体層2の表面からソース領域4及びベース領域3を貫通する第一トレンチ部5を形成する。
次に、図3(a)において、第一エッチングマスク11の表面並びに側面及び第一トレンチ部5の内壁(側面並びに底面)にスペーサー材料膜16を堆積する。本実施の形態では、スペーサー材料膜16としてポリシリコンをCVD法により堆積した。そして、図3(b)において、第一エッチングマスク11の表面及び第一トレンチ部5の底面に堆積したスペーサー材料膜16をエッチングで除去する、いわゆるエッチバックによって第一トレンチ部5の側面にスペーサー17が形成される。
続いて、図3(c)において、第一エッチングマスク11及びスペーサー17をマスクとするRIEにより、第一トレンチ部5の底部に所定の深さの第二トレンチ部14を形成する。この時、第二トレンチ部14の第一トレンチ部5の底面からの深さは後述するp型の保護層13の厚さよりも浅く形成する。また、第二トレンチ部14の幅は、第一トレンチ部5の幅よりもスペーサー17の厚さの分だけ小さくなる。そのため、第二トレンチ部14の幅は、スペーサー17の厚さによって調整することができ、上述のスペーサー材料膜16を堆積する際の堆積する量を変化させることで調整することができる。
そして、図3(d)において、第二トレンチ部14をRIEで形成した後、アンモニア水を用いたウェットエッチングによりスペーサー17を除去する。本実施の形態では、ポリシリコンを用いてスペーサー17を形成したため、アンモニア水によるウェットエッチングよりスペーサー17を除去することとしたが、ポリシリコンでスペーサー17を形成する場合には、プラズマエッチングにより除去することとしてもよい。
なお、エッチング用に開口した第一エッチングマスク11とスペーサー材料膜16との材料の組合せは、本実施に形態で示したシリコン酸化膜とポリシリコン膜に限定されるものではなく、スペーサー17を第一エッチングマスク11とSiCである半導体層2に対して選択的に除去できる材料から選ぶことが可能である。例えば、第一エッチングマスク11/スペーサー17/エッチング処理の3つの要素の組み合わせとして、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/熱燐酸処理、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/プラズマエッチング、シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/フッ酸処理、シリコン窒化膜/ポリシリコン膜/アンモニア水処理、ポリシリコン膜/シリコン窒化膜/熱燐酸処理、ポリシリコン膜/シリコン酸化膜/フッ酸処理、などが挙げられる。
その後、図4(a)において、第一トレンチ部5及び第一エッチングマスク11をマスクとしたイオン注入を行う。これにより、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14の底面からp型の不純物を注入し、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14直下のドリフト層2aにp型の保護層13を形成することができる。本実施の形態では、p型不純物としてAlを用いることとする。このように、第一トレンチ部5形成の際に用いた第一エッチングマスク11を使用することで、製造工程の簡略化及びコスト削減を図ることができるばかりでなく、上述のイオン注入を行う際のマスクと第一トレンチ部5との位置ずれが生じることなく保護層13を形成することができる。
また、図4(a)において、p型の保護層13を形成する際の不純物の注入深さ、すなわち保護層13の厚さBは、第二トレンチ部14の第一トレンチ部5の底面からの深さAに対して、A<Bとなるように不純物の注入を行うことが好ましい。このような条件で不純物を注入し保護層13を形成することで、第一トレンチ部5直下の保護層13と第二トレンチ部14直下の保護層13とが連続的に一体に形成されこととなるため、第二トレンチ部14の角部を覆うように保護層13が形成される。
SiCからなる半導体層2では、Siからなる半導体層と異なり、不純物であるAlやNの拡散がほとんど起こらず、イオン注入されたままの形で不純物領域が形成されることとなる。そのため、上記のような条件で不純物を注入し、保護層13を形成することで、より確実に第二トレンチ部14の角部を覆うように保護層13が形成することができる。ただし、SiCからなる半導体層2においても、微小ながら不純物の拡散が進むため、不純物の拡散を利用して、第二トレンチ部14の角部を覆うように、保護層13の形成を調整することとしても良い。
保護層13の形成後、第一エッチングマスク11を除去する。その後、熱処理装置を用いたアニール処理により、上記の工程でイオン注入したN及びAlを活性化させる。アニール処理は、アルゴン(Ar)ガスなどの不活性ガス雰囲気中で、1300〜1900℃、30秒〜1時間の条件で行う。
次に、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14の内壁(側面及び底面)を含む半導体層2の全面にシリコン酸化膜を堆積し形成する。その後、図4(b)において、ポリシリコン等の電極材料を減圧CVD法により堆積しトレンチ15に埋没させる。そして、シリコン酸化膜及びポリシリコンをパターニング又はエッチバックすることにより、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14内にゲート絶縁膜6及びゲート電極7を形成する。また、ゲート絶縁膜6及びゲート電極7の形成は、第一トレンチ部5と第二トレンチ部14との段差に沿って行うため、ゲート電極7の下部には第一トレンチ部5と第二トレンチ部14とに沿って段差が形成される。なお、ゲート絶縁膜6となるシリコン酸化膜は、半導体層2の表面を熱酸化して形成することとしてもよい。
続いて、図4(c)において、減圧CVD法により、半導体層2の表面の全面に層間絶縁膜8を形成し、ゲート電極7を覆う。そして、層間絶縁膜8をパターニングすることで、ソース領域4及びベース領域3に達するコンタクトホール18を形成する。
そして、図4(d)において、半導体層2上にAl合金等の電極材を堆積することで、層間絶縁膜8上並びにコンタクトホール18内に、ソース電極9を形成する。最後に、SiC基板1の下面にAl合金等の電極材を堆積してドレイン電極10を形成する。以上の工程により、図1に示した半導体装置100が得られる。
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、p型の保護層13を形成する際の不純物の注入深さが、第二トレンチ部14の第一トレンチ部5の底面からの深さよりも大きくなるように、不純物の注入を行うことため、第二トレンチ部14の角部を覆うように保護層13が形成することができ、トレンチ15の底部で発生する電界集中が緩和し半導体装置の耐圧を向上することができる。
また、本実施の形態では、第一トレンチ部5と第二トレンチ部14との段差に沿ってゲート絶縁膜6を形成し、ゲート絶縁膜6が形成されたトレンチ15に埋め込むようにゲート電極7を形成するため、ゲート電極7の下部には段差が設けられることとなる。ゲート電極7の下部に段差が生じないように製造をする場合、第二トレンチ部14をゲート絶縁膜6で埋める必要が生じるが、トレンチ15の第二トレンチ部14のみを埋める工程は煩雑な工程となり、製造コストの増加等の問題が生じる。しかしながら、本実施の形態では、上述のようにゲート電極7の下部に段差を設けることとしているため、第二トレンチ部14を埋める工程を省略することができ、製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、ドリフト層2aとSiC基板1(バッファ層)とが同じ導電型を有する構造のMOSFETとしたが、ドリフト層2aとSiC基板1とが異なる導電型を有する構造のIGBTに対しても適用可能である。例えば、図1に示した構成に対して、SiC基板1をp型にすればIGBTの構成となる。かかる場合、MOSFETのソース領域4およびソース電極9は、それぞれIGBTのエミッタ領域およびエミッタ電極に対応し、MOSFETのドレイン電極10はコレクタ電極に対応することになる。
また、本実施の形態では、ワイドバンドギャップ半導体の1つであるSiCからなる半導体装置100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、窒化ガリウム(GaN)系材料、ダイヤモンドなど、他のワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体装置に対しても適用可能である。
実施の形態2.
上述の実施の形態1においては、保護層13を形成する際の不純物の注入深さを、第二トレンチ部14の第一トレンチ部5の底面からの深さよりも深くすることで、第二トレンチ部14の角部を覆う保護層13を形成することとしたが、これに限定されるものではなく、第二トレンチ部14の側面をテーパー形状とすることで、第二トレンチ部14の角部を覆う保護層13を形成することとしても良い。そこで、実施の形態2として、第二トレンチ部14の側面をテーパー形状とした半導体装置の製造方法について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。図5において、図1乃至図4と同一の符号を付けたものは、同一または対応する構成を示している。以下、図5を用いて、実施の形態1と相違する第二トレンチ部14及び保護層13の形成について説明し、他の構成についての説明は省略する。
図5(a)において、第一トレンチ部5の内部にスペーサー17が形成した後、第一エッチングマスク11及びスペーサー17をマスクとするRIEにより、第一トレンチ部5の底部に第二トレンチ部14を形成する。この際、第二トレンチ部14の側面がテーパー形状となるようなエッチング条件を選択する。テーパー形状の制御はエッチングガスの選択により可能であり、通常のエッチングガスに堆積性を有するガスを添加することで実現できる。例えば、SF6とO2の混合ガスにSiF4をエッチングガスとして添加することで、第二トレンチ部14の側面をテーパー形状とすることができる。
また、堆積性のガスは上述のSiF4に限定されず、適宜その添加量でエッチングが停止しないように調節することができれば、広い選択肢がある。一般的には、CHF3やC4F8などのフロロカーボンガス全般が堆積性ガスとして使用可能であるが、SiC上でエッチングが停止に至るほどの堆積を起しにくいCF4やCOF2等の低分子量のフロロカーボンガス、又はCOやCO2、あるいは上述したSiF4から選ぶことが望ましい。
次に、図5(b)において、第二トレンチ部14をRIEで形成した後、スペーサー17をウェットエッチングにより除去する。本実施例では実施の形態1と同様にポリシリコンでスペーサー17を形成したため、アンモニア水によりこれを除去した。なお、SiCエッチングマスク/スペーサーの組み合わせは実施の形態1で記述した選択肢と同様に選択可能である。
その後、図5(c)において、スペーサー17及び第一トレンチ部5の部分を開口した第一エッチングマスク11をマスクとしたイオン注入により、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14の底部にp型の保護層13を形成する。この時、第二トレンチ部14の側面がテーパー形状となっているため、第二トレンチ部14の側面からも各トレンチの底面と同様にイオン注入がされる。したがって、イオン注入の注入深さに関わらず、第一トレンチ部5底面の保護層13と第二トレンチ部14の底面の保護層13とが第二トレンチ部14の側面に注入されて形成された保護層13によって接続され、トレンチ15の底部に一体の保護層13が形成される。すなわち、第二トレンチ部14の深さおよびp型保護層13の厚さを任意の値に設定することを可能とするとともに、第二トレンチ部14の角部を保護層13で確実に覆うことができる。よって、第二トレンチ部14の角部における電界集中を緩和することができ、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
また、製造プロセス上不安定なテーパー加工を行うエッチングプロセスは、トレンチ15の中でも深さの浅い第二トレンチ部5のみで行うため、製造プロセスの煩雑化を最小限に抑制することができる。
尚、本発明の実施の形態2では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態3.
上述の実施の形態1及び2においては、第二トレンチ部14を形成する際にスペーサー材料膜16を堆積してスペーサー17を作成することとしたが、これに限定されるものではなく、他の方法でスペーサー17を形成することとしても良い。そこで、実施の形態3として、スペーサー材料膜16を堆積すること無くスペーサー17を形成する半導体装置の製造方法について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を示す断面図である。図6において、図1乃至図5と同一の符号を付けたものは、同一または対応する構成を示している。以下、図6を用いて、実施の形態1及び2と相違するスペーサー17の形成について説明し、他の構成についての説明は省略する。
図6(a)において、第一トレンチ部5をRIEにより形成した後、エッチングガスから堆積性ガスに切り替えてスペーサー17の形成を行う。RIEと同様の条件でガスを切り替えることによって、イオンが照射されている第一エッチングマスク11の表面及び第一トレンチ部5の底面には堆積が生じず、側壁にのみスペーサー17を形成できる。
堆積性のガスは、第一トレンチ部5の深さ精度を維持するために第一トレンチ部5をエッチングしない成分であることが望ましい。一般的に使用されるフロロカーボンガスのうち、C4F8、C5F8、C4F6などカーボン/フッ素比が1:2以下のカーボンリッチなものが有効である。あるいは、シリコンを含有するSiF4やSiCl4などのガスに微量に酸素を添加した混合ガスでもスペーサー17の形成が可能である。
続いて、図6(b)において、第一エッチングマスク11及びスペーサー17をマスクとするRIEにより、第一トレンチ部5の底部に所定の深さの第二トレンチ部14を形成する。この時、第二トレンチ部14の第一トレンチ部5の底面からの深さは後述するp型保護層13の厚さよりも浅く形成する。
その後、図6(c)において、スペーサー17及び第一エッチングマスク11をマスクとしたイオン注入により、第一トレンチ部5及び第二トレンチ部14の底部に保護層13を形成する。第二トレンチ部14の深さと保護層13の厚さの関係は実施の形態1と同様とすればよい。
なお、上記では第二トレンチ部14を垂直に加工する例を述べたが、実施の形態2と同様に第二トレンチ部14の側壁はテーパーとなるように形成してもよい。かかる場合においては、第二トレンチ部14の深さ及び保護層13の厚さを任意の値に設定することが可能である。
以上のような構成により、本実施の形態にかかる製造方法では、スペーサー材料膜16の成膜とエッチバックを省略することができるため、製造工程の簡略化およびコスト削減を図ることができる。
なお、本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 SiC基板、2 半導体層、2a ドリフト層、3 ベース領域、4 ソース領域、5 第一トレンチ部、6 ゲート絶縁膜、7 ゲート電極、8 層間絶縁膜、9 ソース電極、10 ドレイン電極、13 p型保護層、14 第二トレンチ部、15 トレンチ、17 スペーサー。

Claims (10)

  1. ワイドバンドギャップ半導体からなる半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第一導電型のドリフト層と、
    前記ドリフト層の上部に形成された第二導電型のベース領域と、
    前記ベース領域内の上部に形成された第一導電型のソース領域と、
    前記ベース領域と前記ソース領域とを貫通し前記ドリフト層に達するよう形成された第一トレンチ部と、前記第一トレンチ部直下の前記ドリフト層に形成され前記第一トレンチ部の幅よりも幅が狭い第二トレンチ部とから構成されたトレンチと、
    前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部に沿って、前記トレンチ内の側面及び底面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜が形成された前記トレンチの内部に埋没するゲート電極と、
    前記トレンチの前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部直下における前記ドリフト層に形成された第二導電型の保護層とを備え、
    前記保護層は、前記第二トレンチ部の角部を覆っている、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ベース領域及び前記ソース領域の上部に、前記ベース領域及び前記ソース領域に接して形成されるソース電極を備え、
    前記保護層は、前記ソース電極に電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第二トレンチ部は、側面がテーパー形状である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記ワイドバンドギャップ半導体は炭化珪素であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. ワイドバンドギャップ半導体からなる半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第一導電型のドリフト層と、前記ドリフト層の上部に形成された第二導電型のベース領域と、前記ベース領域内の上部に形成された第一導電型のソース領域とを備えた半導体装置の製造方法において、
    前記ベース領域と前記ソース領域とを貫通する第一トレンチ部を形成する工程と、
    前記第一トレンチ部直下の前記ドリフト層に、前記第一トレンチ部の幅よりも幅が狭い前記第二トレンチ部を形成する工程と、
    前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部の底部に不純物を注入することによって、前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部直下の前記ドリフト層に第二導電型の保護層を形成する工程と、
    前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部に沿って、前記第一トレンチ部及び前記第二トレンチ部とから構成されるトレンチ内の側面及び底面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜が形成された前記トレンチに埋没するゲート電極を前記ゲート電極に沿って電極材料を堆積して形成する工程とを備え、
    前記保護層を形成する工程は、前記保護層が前記第二トレンチ部の角部を覆うように行う、
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記保護層を形成する工程は、前記不純物を注入する深さが前記第二トレンチ部の前記第一トレンチ部の底面からの深さよりも深くなるように行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第二トレンチ部を形成する工程は、前記第二トレンチ部の側面がテーパー形状となるように前記第二トレンチ部の底面をエッチングする、
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第二トレンチ部を形成する工程は、前記第一トレンチ部の前記側面にスペーサーを形成する工程と、前記スペーサーが形成された状態で前記第一トレンチ部の底面をエッチングする工程と、前記スペーサーを除去する工程とを有する、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第一トレンチ部を形成する工程は、前記ソース領域及び前記ベース領域の表面に開口を有するマスクを形成する工程と、前記マスク上からエッチングする工程とを有し、
    前記第スペーサーを形成する工程は、前記マスクとは異なる材料を用いて行い、
    前記スペーサーを除去する工程は、前記マスクと前記スペーサーのうち前記スペーサーのみを選択して除去する処理によって行う、
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記スペーサーを除去する工程は、前記スペーサーの材料を除去し、前記マスクの材料は除去しないエッチング液を用いたウェットエッチング処理である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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