JP6048122B2 - 配送用シール、配送用シールの使用方法、識別シール、識別シールの使用方法 - Google Patents
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Description
この「メール便」は、配送業者が送り主から配送物を預かり、集荷した配送物を配達地域別に仕分けして発送し、受取人の郵便受け等に配送物を投函して配送を完了するもので、配送物が投函可能な大きさのものに制限されている。
このサービスでは、従来から実施されている宅配便と異なり、配送物を受取人に渡す際に受領印や、サインを貰う、いわゆる判取りは行わない。
そこで、配送物に届け先(受取人)の住所のみを記載し、併せて機械読取り用のコードだけが印刷されたラベルを貼付する配送システムが提供されている。
このシステムにおいて、受取人の確認は前述の機械読取り用のコードを携帯端末で読取ることによって、コードに紐つけされた受取人名を携帯端末の表示部に表示させて確認するというものである(例えば、特許文献1参照)。
そこで本発明は、1つのシールであっても複数の種別に対応して使用することができる配送用シール、配送用シールの使用方法、識別シール、識別シールの使用方法を提供することを目的とするものである。
・第2の発明は、第1の発明の配送用シールの使用方法であって、速達、通常何れかの取扱種別を選択し、マークガイドに沿ってマークを記載し、配送物貼付シール部を取扱店控から粘着剤層で剥ぎ取り、配送物貼付シール部の速達扱指定片および通常扱指定片の内、前記マークが記載されていない指定片を紙機材の裏側に形成されている剥離剤層で剥ぎ取り、選択した取扱種別の紙片と中央紙片が表出するように粘着剤面で配送物に貼付し、取扱店控とお客様控を切り離し、お客様控を客に渡し、取扱店控を店に残すことを特徴とする配送用シールの使用方法である。
・第4の発明は、第3の発明の配送用シールの使用方法であって、取扱種別に対応した配送情報を選択し、マークガイドに沿ってマークを付し、貼付シール部を貼付シール部周縁切込みに沿って配送用シールから剥がし取り、前記マークが付されていない側の副シール部を副シール部境界切込み部分で剥がして除去し、貼付シール部を粘着剤面で配送物に貼付し、貼付シール部が剥がされた配送用シールを客控として客に渡すことを特徴とする配送用シールの使用方法である。
・第5の発明は、第4の発明の配送用シールの使用方法において、さらに、客から配送物の配送状況を問われたときに、客が提示した問合せ情報によって管理コードを検索し、配送担当が配送物を投函する直前に貼付シール部の管理コードを携帯端末によって読み取り登録した管理コードが存在すれば、問合せがあった配送物は配送済みとすることを特徴とする配送用シールの使用方法である。
・第7の発明は、第6の発明の識別シールにおいて、前記第1識別部(40,240)及び前記第1識別部外側の前記周辺シール部(10,210)に前記分離線(11,211)を跨いで連続して設けられた第1マークガイド(43,243)と、前記第2識別部(50,250)及び前記第2識別部外側の前記周辺シール部に前記分離線を跨いで連続して設けられた第2マークガイド(53,253)とを備え、前記周辺シール部は、前記第1識別部外側に設けられ、前記第1識別情報(42,242)に対応した情報である第1周辺情報(44,244)と、前記第2識別部外側に設けられ、前記第2識別情報(52,252)に対応した情報である第2周辺情報(54,254)とを備えること、を特徴とする識別シールである。
・第8の発明は、第7の発明の識別シールにおいて、前記第1マークガイド(43,243)は、複数の種類が設けられ、前記第2マークガイド(53,253)は、複数の種類が設けられていること、を特徴とする識別シールである。
・第9の発明は、第6から第8までのいずれかの発明の識別シールにおいて、前記主シール部(30,230)、前記周辺シール部(10,210)にそれぞれ設けられた管理情報(61,62,63,261,262,263)を備えること、を特徴とする識別シールである。
・第10の発明は、第6から第9までのいずれかの発明の識別シールにおいて、前記識別シールは、配送用シールであり、前記貼付シール部(20,220)は、配送物である被着体に再貼付され、前記周辺シール部(10,210)は、配送元の控えであること、を特徴とする識別シールである。
・第11の発明は、第6から第8までのいずれかの発明の識別シールにおいて、前記貼付シール部(220)、前記周辺シール部(210)にそれぞれ設けられた管理情報(261,262,263)を備え、前記識別シールは、配送用シールであり、前記貼付シール部(220)は、配送物である被着体に再貼付され、前記周辺シール部の前記管理情報(262)が設けられた部分(262a)は、分離線(262b)により前記周辺シール部から分離可能であり、発送元の控え片に再貼付可能であること、を特徴とする識別シールである。
・第13の発明は、第12の発明の識別シールにおいて、前記主シール部(20)、前記周辺シール部(10)、前記分離片(5)にそれぞれ設けられた管理情報(61,62,63)を備えること、を特徴とする識別シールである。
・第14の発明は、第12又は第13の発明の識別シールにおいて、前記識別シール(1)は、配送用シールであり、前記貼付シール(20)部は、配送物である被着体(70)に再貼付され、前記周辺シール部(10)、前記分離片(5)は、配送元の控えであること、を特徴とする識別シールである。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、本発明の配送用シールの第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の配送用シールの一実施形態について説明するための図である。
図2は、図1の配送用シールの層構成について説明するための断面図である。
図2aは、各部材が接着した状態であり、図2bは、各部材を剥離した状態である。
図1に示すように、本実施形態の配送用シール1(識別シール)は、取扱店控10と客控5がお客様控切り離し予定部6で連接され、速達、通常何れかの取扱種別を選択して使用することが可能な配送用シールである。
シール層3は、剥離処理面2a側から粘着剤層3a、中間基材3b、接着剤層3c、紙基材3d(上基材)が積層されている。シール層3は、粘着剤層3aによって、剥離処理面2aに接着されている。シール層3は、再貼付可能な種類である。
客控5、取扱店控10は、切り離し予定部6で連接されている。
取扱店控10、配送物貼付シール部20は、シール層3の全ての層を貫通する長方形状の閉じた切込み11(分離線)によって分離されている。配送物貼付シール部20は、剥離基材2及び取扱店控10から分離して剥離できる。
配送物貼付シール部20は、中央紙片30(主シール部)、速達扱指定片40(第1識別部)、通常扱指定片50(第2識別部)を備える。
中央紙片30は、配送物貼付シール部20の中央に配置されている。
速達扱指定片40及び通常扱指定片50は、配送物貼付シール部20の両脇に配置されており、配送物貼付シール部20の短辺に平行な二本の指定片切込み41,51を介して、配送物貼付シール部20に連接して形成されている。
剥離剤層45,55は、紙基材3dと接着剤層3cの間に形成され、指定片切込み41,51は、紙基材3dと剥離剤層45,55を貫通する状態で形成されていることによって、速達扱指定片40及び通常扱指定片50の紙基材部分を接着剤層3cから剥すことができるようになっている。
また、前述の切込み11は、シール層3を貫通する状態で形成され、配送物貼付シール部20を剥離基材2の剥離処理面2aから引き剥がすことができるようになっている。
剥離基材2及びシール層3は、切込み11によって、貼付シール部20(シール部)と、貼付シール部20の取扱店控10とに分断されている。
図1に示すように、切込み11の平面形状(配送用シール1の表面を法線方向から見た場合の形状)は、ほぼ矩形である。
図2に示すように、切込み11の断面形状は、剥離基材2の上部まで達している。これは、切込み11を粘着剤層3aを完全に貫通させて、貼付シール部20を剥離しやすくするためである。
速達扱指定片40は、中央紙片30の右側辺(周辺の一部)に、指定片切込み41(第1切込み線)を介して連設されている。
速達扱指定片40は、紙基材3dと、紙基材3dの裏面に設けられた剥離剤層45(第1剥離剤層)とにより形成されている(図2b参照)。
なお、指定片切込み41の断面形状は、紙基材3d、剥離剤層45及び接着剤層3cを貫通し、中間基材3bの上部まで達している。これは、速達扱指定片40を剥離しやすくするためである。
速達扱指定片40は、剥離剤層45の部分で、接着剤層3cから剥離する。
一方、「速達」の取扱種別文字43(第1周辺識別情報)は、取扱店控10のうち速達扱指定片40の外側の領域に印刷されている。このように、取扱種別文字42,43は、互いに対応する情報を示す。
マークガイド44(第1マークガイド)は、速達扱指定片40及び速達扱指定片40の外側の取扱店控10に、切込み11を跨いで連続して設けられている。マークガイド44は、「A4 1cm」、「A4 2cm」の2種類が設けられている。
「通常」の取扱種別文字52(第2識別情報)は、通常扱指定片50に印刷されている。
一方、「通常」の取扱種別文字53(第2周辺識別情報)は、取扱店控10のうち通常扱指定片50の外側の領域に印刷されている。このように、取扱種別文字52,53は、互いに対応する情報を示す。
マークガイド54(第2マークガイド)は、通常扱指定片50及び通常扱指定片50の外側の取扱店控10に、切込み11を跨いで連続して設けられている。マークガイド54は、「1cm A4」、「2cm A4」の2種類が設けられている。
取扱店控10のお問合せ番号61、客控5の管理コード62には、番号のみが印刷されている。
中央紙片30には、番号に加えて、その番号を示すバーコードが付されている。バーコードは、取扱店が配送物の荷受のためポスレジスターで読み込んだり、配送担当者が配送管理のため携帯端末で読み込むために利用されたりする。
配送用シール1は、前述のように粘着剤層3aを介して剥離基材2とシール層3が貼り合わされた多層構造になっている。
お客様控切り離し予定部6は切り易いように、例えば、ミシン目状の切込みによって形成されている。
取扱店控10には、シール層3を貫通する長方形状の切込み11によって、配送物貼付シール部20が形成され、配送物貼付シール部20は、配送物貼付シール部20の短辺に平行な二本の指定片切込み41,51によって、図の左から通常扱指定片50、中央紙片30、速達扱指定片40に分断されている。
「通常」、「速達」の取扱種別文字42,52を、通常扱指定片50及び速達扱指定片40の内側だけに印刷表示してもよい。
また、「A4 1cm」、「A4 2cm」などの配送物の大きさ、厚さを示す配送物情報表示文字44b,45bがそれを囲むマークガイド44,54とともに、切込み11の短辺を跨ぐように印刷されている。
図3から図5を参照して、第1実施形態の配送用シールの使用方法の一例について説明する。
図3に示すように、配送物の配送依頼を受けた取扱店では、依頼主に通常、速達何れの扱いで配送するか選択してもらう。
ここでは、配送物70を「速達」で送付し、かつ、配送物70のサイズが「A4」である例を説明する。
取扱店の担当(作業者)は、「速達」に対応したマークガイド44,54に沿ってマーク44aを記載する。
取扱店の担当は、配送物貼付シール部20を取扱店控10から剥ぎ取って配送物70に貼付し、お客様控切り離し予定部6で客控5を切り離して分離し、依頼主に渡す。
依頼主は、配送物の配送状況を確認したいときに、客控5に印刷されたお問合せ番号61を取扱店側に伝え、配送物の所在を確認する。
そのために、お問合せ番号61は、取扱店控10に印刷された管理コード62及び配送物貼付シール部20の中央紙片30に印刷されている光学読取用の管理コード63と同一でなければならない。
なお、配送用シール1は、粘着剤層3aの接着強度が接着剤層3cの接着強度よりも弱くなるように、各部材の材質、材料が選択してある。このため、配送物貼付シール部20を剥がす場合に、通常扱指定片50をつまんで剥がしたとしても、通常扱指定片50が単独で剥がれることはない。
通常扱指定片50及び剥離層55が引き剥がされた配送物貼付シール部20には、中央紙片30とその右側の速達扱指定片40が残され、速達扱指定片40のマークガイド44とマークの半分が表示された状態になる。
取扱店控10には、マーク44aの半分が存在するので、取扱店は、マーク44aを確認すれば、配送物70を配達担当者に受け渡した後でも、配送種別が「速達」で配送されたことを確認できる。また、2種類のマークガイド44(「A4 1cm」、「A4 2cm」)のうち「A4 1cm」が選択されているので、取扱店は、配送種別をより詳細に分類して確認できる。
取扱店では、ファイル孔10aでファイルし、前述のお客の問合せに備える。
配送物7には、配送物の受取人の住所氏名と、依頼主の住所、氏名などが記載された配送伝票71と配送物貼付シール部20が、取扱店の担当によって貼付される。
なお、これら住所、氏名などを配送物70に直接記載する場合には、配送伝票71は、不要である。
また、配送伝票71と配送物貼付シール部20は互いに重ならないように配送物7に貼付される。
配送物取扱店の担当は、中央紙片30には管理コード63を、配送物取扱店のポスレジスター等に入力する。これにより、管理番号と、配送物取扱店を識別する店番号等とが関連付けられることになる。
配送物7は、取扱店から配達担当者が受け取ると、速達扱指定片40が貼付され、マークガイド44のマーク44aが速達扱いとされるため、速達便集積場に送られる。
メール便システムでは受取人から受領印を貰わないため、受取人のポストに投函する前に、配送物に貼付された配送物貼付シール部20の光学読取用の管理コード63を専用端末で読取り、配達が完了したことを専用端末に記憶させる。
光学読取用の管理コード63はOCRコードでも、二次元コードでも、バーコードでもよい。
なお、2種類の配送種別のいずれが選択されても、配送物貼付シール部20の中央紙片30は、配送物70に貼付された状態では、同一の管理コード63が表出する。このため、配送物貼付シール部20と、取扱店控10及び客控5とは、同一の番号で関連付けることができ、従来と同様なトレーサビリティ(追跡可能性)等を有する。
「剥離処理面2aが形成された剥離基材2+粘着剤層3a+中間基材3b」には、市販の粘着紙を使用する。
紙基材3dの表面に「取扱店控」、「お客様控」、「取扱種別文字」、「配送物情報表示文字」、「マークガイド」などをオフセットなどの印刷インキによって印刷し、裏側
に、剥離剤層45,55をワックス系インキ、シリコンインキなどで印刷する。
前述の粘着紙の中間基材3bの表出面、または、前述の紙基材3dの裏面(剥離剤層45,55形成面)にエマルジョン型のビニル系接着剤、または、澱粉系の接着剤を塗布し、粘着紙と紙基材3dを貼り合わせ、乾燥させた後、同一ラインで切込み11、指定片切込み41,51を形成する。
巻き取り状態から、シートカットして、多面付け状態の配送用シールを作製し、プリンタで管理コード63を(図3に示す、管理コード62、お問合せ番号61も同時に)印字し、切り離して1枚の配送用シールを作製する。
また、速達、通常何れかの取扱種別を選択し、マークガイドに沿ってマークを記載し、配送物貼付シール部を取扱店控から粘着剤層で剥ぎ取り、配送物貼付シール部の速達扱指定片および通常扱指定片の内、マークが記載されていない指定片を紙機材の裏側に形成されている剥離剤層で剥ぎ取り、選択した取扱種別の紙片と中央紙片が表出するように粘着剤面で配送物に貼付し、取扱店控とお客様控を切り離し、お客様控を客に渡し、取扱店控を店に残すことによって、配送物には選択された取扱種別だけが表示されるために、配達員は間違って料金を収集することもなく、また、高能率に作業を行なうことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾(下2桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態で説明するメール便では手紙、はがき、請求書、納品書等の信書、運賃の範囲内で賠償できないもの、有価証券類、カード類、その他の配送物に損害を及ぼす毒物、動植物等は取扱の対照とされていない。
第2実施形態の配送用シール201は、主に以下の点を、第1実施形態から変更した。
・客控210として、第1実施形態の取扱店控10(図1参照)を用いた。このため、客控5(図1参照)を削除して、配送用シール201の全体の形状を小型にし、コストダウンした。また、配送用シール201では、取扱店控は、設けられていない。
・お客様問合せ番号262として、管理コード62(図1参照)を用いた。また、お客様問合せ番号262が印刷された部分である問合せ情報片262aは、分離線262bにより、分離可能にした。
図7に示すように、配送用シール201は、剥離基材202と剥離基材202の剥離処理面202a(図7の断面では、剥離処理面202aは剥離処理層として表示している)に、シール層203が積層された積層体である。
シール層203は、剥離処理面202a側から粘着剤層203a、中間基材203b、接着剤層203c、紙基材203dが積層されている。シール層203は、粘着剤層203aによって、剥離処理面202aに接着されている。シール層203は、再貼付可能な種類である。
また、貼付シール部220には紙基材203dを貫通し主シール部230とその両脇の副シール部240,250に分断する二本の副シール部境界切込み(副シール部境界切込みは、主シール部と副シール部に分断する切込みを意味する)241,251が貼付シール部周縁切込み211の短辺に平行に形成されている。
同様、副シール部境界切込み241,251は、紙基材203dを貫通する状態で形成されるが、剥離剤層245,255、接着剤層203cが極めて薄いために、副シール部境界切込み241,251の抜き刃は、中間基材203bの一部にまで到達している場合が多い。
お問合せ番号262は、数字、すなわち「番号」でも、記号入りアルファベット、記号入り数字、仮名入り数字、何れでもよい。
お問合せ番号262は、問合せ情報片262aに印刷されている。
問合せ情報片262aは、切り込み線である分離線262bによって客控210と分離している。このため、問合せ情報片262aは、客控210から分離して、剥離基材202から剥離できる。
以下、本実施形態の説明ではお問合せ番号262は、数字だけで構成された例で説明する。
また、配送用シール201の左側の紙基材203dの表出面の貼付シール部周縁切込み211の短辺外側には取扱種別表示253の「通常サービス」が、右側の紙基材203dの表出面の貼付シール部周縁切込み211の短辺外側には取扱種別表示243の「速達サービス」の文字が印刷されている。
さらに、貼付シール部周縁切込み211の短辺を跨ぐように配送情報244b及び配送情報244bを囲むマークガイド244,254が紙基材203dの表出面に印刷されている。
また、副シール部240,250への表示は、取扱種別表示242,252がなされていなくても配達員が承知していればよいことで「通常」、「速達」の表示を省略することもできる。
取扱店の担当は、配送依頼人の要求に基づいて、配送情報244bを選択し、貼付シール部周縁切込み211の短辺を跨ぐようにマークガイド244に沿ってマーク244aを付ける。
最初に、配送物取扱店の担当(作業者)は、配送物270が信書ではないという署名を、依頼者に対して依頼する。依頼者は、了解すると、署名シート(図示しない)に署名する。
署名シートは、複写片になっており、署名の店舗控、署名の客控を備える。複数の配送物270を同時に依頼する場合でも、署名シートは、1枚でよい。
配送物取扱店の担当(作業者)は、図6に示す配送用シール201から、貼付シール部周縁切込み211に沿って貼付シール部220を引き剥がす。
剥がされた貼付シール部220は、図7のシール層203で構成されている。
したがって、客控210となる配送用シール201は貼付シール部220に剥離基材202の剥離処理面202aが露出した状態になっている。
貼付シール部220が剥離された配送用シール201は、客控210として使用され、配送を依頼した客に渡される。同時に、署名シートの客控(図示せず)も、客に渡される。
客控210には、お問合せ番号262が印刷され、取扱種別表示243「速達サービス」と印刷された側の配送情報「230」に付されたマーク244aの半分が残されている。
上記マーク244aによって、この客控210は、速達で取り扱われた配送物270の配送控であることが判る。
副シール部250の紙基材203dは、図7に示す剥離剤層255と接着剤層203cの間で剥がされる。
図7で判るように紙基材203dと中間基材203bは剥離剤層255を介して接着剤層203cで擬似接着状態になっているために、剥がし取られた副シール部250の裏側には接着剤が残らず剥離剤層255が表出している。したがって、剥がし取られた副シール部250は、裏側に粘着剤が表出しているわけでもなく通常の紙と同様の扱いとすることができる。
配送物取扱店の担当は、貼付シール部220が配送物270に貼付すると、主シール部230の管理コード263を、配送物取扱店のポスレジスター等の読み取り装置で読み取り、番号を入力する。
なお、配送物取扱店は、この入力番号によって、配送物270の各情報(配送物270の荷受の確認、配送状況等)を確認できる。このため、配送用シール201が配送物取扱店の控えを備えない形態でも、配送物取扱店は、配送物270の各情報を確認できる。
住所等の届け先情報が配送伝票71に記載された配送物270は、貼付シール部220の副シール部240に付されたマーク244aによって、「速達」で取り扱われた配送物であることが判る。
取扱種別表示252が「通常」と表示された副シール部250が除去されているために、貼付シール部220が配送物270に貼付される状態では、必要とされる取扱種別表示242「速達」の表示だけが残されるため配送担当が取り扱いを間違えることがない。
携帯端末に記憶させた管理番号は、お客からの問合せに使用されるため、問合せ先センターや取扱店に送信される。
「剥離基材202+剥離処理面(剥離処理層)202a+粘着剤層203a+中間基材203b」が順次積層された市販の粘着紙(タック紙)の中間基材203bの表出面全面に接着剤層203cを形成し、剥離剤層245,255が形成された紙基材203dを前述のタック紙と貼り合わせる。紙基材203dの表出面の印刷は、剥離剤層245,255を形成する際にインラインで行なう。
接着剤層203cにはエマルジョン型のビニル系接着剤や澱粉系の接着剤を使用し、剥離剤層245,255の剥離剤には紫外線硬化型オフセットインキにワックス、シリコンなどを添加した剥離用インキを使用する。また、紙基材203dの表出面の印刷には、市販のオフセットインキを使用し、図示しないが「問合せ番号」や、「管理コード」はノンインパクトプリンタ(例えば、インクジェットプリンタ)によって印刷する。
紙基材203dには、上質紙、中質紙、コート紙などから適宜選択して使用する。
貼付シール部周縁切込み211、副シール部境界切込み241,251は、シリンダ型、平圧型押し切り刃により形成する。
また、問合せ情報と管理コードが紐付けされているために配送物配送直後に管理コードを登録することによって配送物の配送状況を掌握することができる。
(1)本実施形態において、配送種別は、通常、速達である例を示したが、これに限定されない。例えば、チルド等の識別等に利用してもよい。また、2つに限定されず、3つ以上の種別を識別してもよい。この場合には、例えば第2実施形態では、主シール部の両脇に加え、上下にも副シール部の構成を設ければよい。
1 配送用シール
2 剥離基材
3 シール層
2a 剥離処理面
3a 粘着剤層
3b 中間基材
3c 接着剤層
3d 紙基材
5 客控
10 取扱店控
11 切込み
20 配送物貼付シール部
30 中央紙片
40 速達扱指定片
41,51 指定片切込み
42,43,52,53 取扱種別文字
44,54 マークガイド
50 通常扱指定片
61 お問合せ番号
62 管理コード
63 管理コード
70 配送物
201 配送用シール
202 剥離基材
3 シール層
2a 剥離処理面
203a 粘着剤層
203b 中間基材
203c 接着剤層
203d 紙基材
210 客控
211 貼付シール部周縁切込み
220 貼付シール部
230 主シール部
240,250 副シール部
241,251 副シール部境界切込み
242,243,252,253 取扱種別表示
244,254 マークガイド
262 お客様問合せ番号
262a 問合せ情報片
262b 分離線
263 管理コード
270 配送物
Claims (16)
- 取扱店控とお客様控がお客様控切り離し予定部で連接され、速達、通常何れかの取扱種別を選択して使用することが可能な配送用シールであって、
前記配送用シールは、剥離基材と剥離基材の剥離処理面に粘着剤層を介して貼り合わされたシール基材からなり、かつ、前記シール基材は、粘着剤層側から中間基材、接着剤層、紙基材からなる積層体をなし、
前記取扱店控には、配送物貼付シール部が長方形状の貼付シール周縁切込みによって形成され、前記配送物貼付シール部は、通常扱指定片、中央紙片、速達扱指定片が配送物貼付シール部の短辺に平行な二本の種別指定片切込みを介して連接して形成され、
前記速達扱指定片及び通常扱指定片となる紙基材の裏側には剥離剤層が形成され、
前記貼付シール周縁切込みは、シール基材と粘着剤層を貫通する状態で、前記種別指定片切込みは、紙基材と前記剥離剤層を貫通する状態で形成され、
配送物貼付シール部の両短辺の切込みを挟んだ速達扱指定片と配送物貼付シール部の外側取扱店控部、および、通常扱指定片と配送物貼付シール部の外側取扱店控部の少なくとも何れかの紙基材の表出面に速達、通常の取扱種別文字が印刷され、さらに前記それぞれの種別指定片切込みを跨ぐように配送物情報表示文字及び当該配送物情報表示文字を囲むマークガイドが印刷されていることを特徴とする配送用シール。 - 請求項1に記載の配送用シールの使用方法であって、
速達、通常何れかの取扱種別を選択し、マークガイドに沿ってマークを記載し、配送物貼付シール部を取扱店控から粘着剤層で剥ぎ取り、配送物貼付シール部の速達扱指定片および通常扱指定片の内、前記マークが記載されていない指定片を紙機材の裏側に形成されている剥離剤層で剥ぎ取り、選択した取扱種別の紙片と中央紙片が表出するように粘着剤面で配送物に貼付し、取扱店控とお客様控を切り離し、お客様控を客に渡し、取扱店控を店に残すこと
を特徴とする配送用シールの使用方法。 - 剥離基材と剥離基材の剥離処理面に粘着剤層を介して貼り合わされたシール基材からなり、かつ、前記シール基材は、前記粘着剤層側から中間基材、接着剤層、紙基材からなる積層体からなり、前記紙基材表出面に表示された取扱種別表示及び配送情報を選択することによって速達、通常何れにも使用することが可能な配送用シールであって、
前記配送用シールには配送物に貼付される矩形状の貼付シール部がシール基材を貫通する貼付シール部周縁切込みによって形成され、前記貼付シール部には紙基材を貫通し主シール部とその両脇の副シール部に分断する二本の副シール部境界切込みが貼付シール部周縁切込みの短辺に平行に形成され、
副シール部の紙基材の裏側には剥離剤層が形成され、
主シール部に機械読み取り可能な管理コードが、貼付シール部の外側の配送用シールの所定部には管理コードに紐付けされた問合せ情報が、両副シール部及び貼付シール部周縁切込みの短辺外側の何れか又は両方に取扱種別表示が、さらに、前記それぞれの短辺を跨ぐように配送情報及び当該配送情報を囲むマークガイドが、いずれも紙基材表出面に印刷され、
貼付シール部が剥がされた配送用シールは客控となること
を特徴とする配送用シール。 - 請求項3に記載の配送用シールの使用方法であって、
取扱種別に対応した配送情報を選択し、マークガイドに沿ってマークを付し、貼付シール部を貼付シール部周縁切込みに沿って配送用シールから剥がし取り、前記マークが付されていない側の副シール部を副シール部境界切込み部分で剥がして除去し、貼付シール部を粘着剤面で配送物に貼付し、貼付シール部が剥がされた配送用シールを客控として客に渡すこと
を特徴とする配送用シールの使用方法。 - 請求項4に記載の配送用シールの使用方法において、
さらに、客から配送物の配送状況を問われたときに、客が提示した問合せ情報によって管理コードを検索し、配送担当が配送物を投函する直前に貼付シール部の管理コードを携帯端末によって読み取り登録した管理コードが存在すれば、問合せがあった配送物は配送済みとすること
を特徴とする配送用シールの使用方法。 - 剥離基材と、前記剥離基材上に再貼付可能な粘着剤により積層されたシール層とを備える識別シールであって、
前記シール層は、
前記粘着剤側から中間基材、接着剤層、上基材が積層され、
貼付シール部と、前記貼付シール部の周辺の周辺シール部とに、分離線によって分断されており、
前記貼付シール部は、
主シール部と、
前記上基材に設けられた第1切込み線を介して前記主シール部の周囲に連設され、前記上基材により形成され、前記上基材の裏面に設けられ前記接着剤層との間に積層された第1剥離剤層を有し、第1識別情報を有する第1識別部と、
前記上基材に設けられた第2切込み線を介して前記主シール部の周囲に連設され、前記上基材により形成され、前記上基材の裏面に設けられ前記接着剤層との間に積層された第2剥離剤層を有し、第2識別情報を有する第2識別部とを備え、
前記第1識別部及び前記第2識別部のうち一方を剥離することにより、前記第1識別部及び前記第2識別部のうち他方が、前記貼付シール部が被着体に再貼付された状態で、前記貼付シール部に残存すること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6に記載の識別シールにおいて、
前記第1識別部及び前記第1識別部外側の前記周辺シール部に前記分離線を跨いで連続して設けられた第1マークガイドと、
前記第2識別部及び前記第2識別部外側の前記周辺シール部に前記分離線を跨いで連続して設けられた第2マークガイドとを備え、
前記周辺シール部は、
前記第1識別部外側に設けられ、前記第1識別情報に対応した情報である第1周辺情報と、
前記第2識別部外側に設けられ、前記第2識別情報に対応した情報である第2周辺情報とを備えること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項7に記載の識別シールにおいて、
前記第1マークガイドは、複数の種類が設けられ、
前記第2マークガイドは、複数の種類が設けられていること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6から請求項8までのいずれかに記載の識別シールにおいて、
前記主シール部、前記周辺シール部にそれぞれ設けられた管理情報を備えること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の識別シールにおいて、
前記識別シールは、配送用シールであり、
前記貼付シール部は、配送物である被着体に再貼付され、
前記周辺シール部は、配送元の控えであること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6から請求項8までのいずれかに記載の識別シールにおいて、
前記貼付シール部、前記周辺シール部にそれぞれ設けられた管理情報を備え、
前記識別シールは、配送用シールであり、
前記貼付シール部は、配送物である被着体に再貼付され、
前記周辺シール部の前記管理情報が設けられた部分は、
分離線により前記周辺シール部から分離可能であり、
発送元の控え片に再貼付可能であること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の識別シールにおいて、
前記識別シールから分離可能に設けられた分離片を備えること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項12に記載の識別シールにおいて、
前記主シール部、前記周辺シール部、前記分離片にそれぞれ設けられた管理情報を備えること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項12又は請求項13に記載の識別シールにおいて、
前記識別シールは、配送用シールであり、
前記貼付シール部は、配送物である被着体に再貼付され、
前記周辺シール部、前記分離片は、配送元の控えであること、
を特徴とする識別シール。 - 請求項6から請求項11までのいずれかに記載の識別シールの使用方法であって、
前記剥離基材及び前記周辺シール部から、前記貼付シール部を剥離する工程と、
剥離した前記貼付シール部の前記第1識別部及び前記第2識別部のうち一方を、剥離する工程と、
前記貼付シール部を、被着体に再貼付する工程とを備えること、
を特徴とする配送用シールの使用方法。 - 請求項12から請求項14までのいずれかに記載の識別シールの使用方法であって、
前記分離片を分離する工程と、
前記剥離基材及び前記周辺シール部から、前記貼付シール部を剥離する工程と、
剥離した前記貼付シール部の前記第1識別部及び前記第2識別部のうち一方を、剥離する工程と、
前記貼付シール部を、被着体に再貼付する工程とを備えること、
を特徴とする配送用シールの使用方法。
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