JP6047775B2 - 可動体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、金属製の屋根を有する構造体に適用される可動体に関する。
金属製の屋根は、複数の折板が吊子を介して互いに接続されることで構成される。吊子は、母屋等の屋根下地に固定されるタイトフレームに取り付けられており、吊子とタイトフレームとによって折板が屋根下地に支持される。こうした屋根では、外気温や日射による温度変化により、折板に熱伸縮が生じると、例えば吊子と吊子との間の折板の伸縮変形により異音が発生することがある。
そこで、折板の伸縮変形に追従するように移動することで、異音の発生を抑制する可動吊子が提案されている(特許文献1参照)。この可動吊子は、上側吊子部材と、同部材に接続される下側吊子部材とを備える。上側吊子部材は、隣り合う一対の折板を一体に接続するための吊子本体を備える。下側吊子部材は、上側吊子部材に接続するための固定具を備える。固定具には、両吊子部材の間に位置するスペーサとして螺合具が設けられる。可動吊子は、屋根下地に固定されるタイトフレームを両吊子部材で挟み込むように取り付けられる。こうして取り付けられた可動吊子では、両吊子部材の間に所定の隙間が確保されるため、タイトフレームに対する移動が実現される。
特開2008−255648号公報
上述したように可動吊子は、折板の伸縮変形の際に有利となる。従って、例えば、折板の伸縮変形に基づく力よりも小さい力が可動吊子に伝達された場合は、可動吊子の移動は抑制されることが好ましい。ところで、折板から可動吊子に伝達される力は、例えば、屋根が設置される状況に応じて異なることがある。このため、可動吊子は、折板の伸縮変形に基づく移動が優先されるように調整されることが好ましい。すなわち、可動吊子のような可動体の移動し易さは、例えば構造体の設置される状況に応じて調整されることが好ましい。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造体の移動し易さを調整することの容易な可動体を提供することにある。
上記課題を解決する可動体は、第1構造体と第2構造体との間に配置される可動体であって、前記第1構造体に連結される第1連結部材と、前記第2構造体に連結される第2連結部材とを備え、前記第1連結部材は、弾性変形可能なゴム系材料から構成される弾性部材と、前記弾性部材が取り付けられる取付部材とを備え、前記第2連結部材は、支持部材と前記支持部材に回動可能に支持される回動部材とを備え、前記弾性部材は、前記回動部材が当接される当接面を有し、前記回動部材は、前記当接面の圧縮変形を伴って転動するように配置され、前記第1連結部材は、前記取付部材に固定されるとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備え、前記弾性部材は、前記当接面を上面としたとき、その上面と前記弾性部材の下面との間に連続する側面に開口するとともに前記保持部材が挿入される挿入部を有し、前記挿入部は、前記回動部材の転動する方向に対して交差する方向に延在している
この構成によれば、回動部材が転動される力は、圧縮変形された弾性部材の復元力により調整される。すなわち、弾性部材の硬度の調整や、弾性部材を圧縮変形させる度合いの調整によって、回動部材の転動し易さを容易に調整することができる。
また、上記構成によれば、保持部材が挿入される挿入部は、弾性部材の側面に開口する構成であるため、当接面を広く確保することができる。さらに、挿入部は、回動部材の転動する方向に対して交差する方向に延在されている。こうした挿入部に挿入される保持部材は、回動部材の転動する方向に沿った力を弾性部材から受ける。これにより、前記転動する方向に沿った弾性部材の変形が抑制される。なお、弾性部材の上面及び下面は、弾性部材における表裏の位置関係を示すものであり、可動体の設置において上方及び下方を限定するものではない。
上記可動体において、前記挿入部は、例えば、前記弾性部材の側面に開口するとともに内奥面を有する凹部である。
上記課題を解決する可動体第1構造体と第2構造体との間に配置される可動体であって、前記第1構造体に連結される第1連結部材と、前記第2構造体に連結される第2連結部材とを備え、前記第1連結部材は、弾性変形可能なゴム系材料から構成される弾性部材と、前記弾性部材が取り付けられる取付部材とを備え、前記第2連結部材は、支持部材と前記支持部材に回動可能に支持される回動部材とを備え、前記弾性部材は、前記回動部材が当接される当接面を有し、前記回動部材は、前記当接面の圧縮変形を伴って転動するように配置され、前記第1連結部材は、前記取付部材に固定されるとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備え、前記弾性部材は、前記当接面を上面としたとき、その上面と前記弾性部材の下面との間に連続する側面に開口するとともに前記保持部材が挿入される挿入部を有し、前記挿入部は、前記回動部材の転動する方向に対して交差する方向に延在するとともに前記弾性部材を貫通する貫通孔である
この構成によれば、前記転動する方向に沿った弾性部材の変形が更に抑制され易くなる。
上記可動体において、前記弾性部材は、前記回動部材が配置される凹部を有することが好ましい。
この構成によれば、凹部への回動部材の配置を利用して回動部材を位置決めすることができる。ここで、例えば、回動部材を弾性部材に押し付けた状態で第1連結部材と第2連結部材とを組み付けることで、回動部材は当接面の圧縮変形を伴って転動するように配置される。こうした組み付け作業は、弾性部材の復元力に抗して第1連結部材と第2連結部材との相対的な位置決めを行うことになるため、煩雑となるおそれがある。この点、弾性部材が上記凹部を有することで、組み付け作業時における弾性部材の復元力が抑制される。
上記可動体において、前記第2連結部材は、前記回動部材を複数備え、前記複数の回動部材は、前記転動する方向に沿って離間して配置され、前記凹部は、前記複数の回動部材に対応した複数を含むことが好ましい。
この構成によれば、複数の回動部材と複数の凹部とを有する可動体として、第1連結部材と第2連結部材との組み付け作業が容易となる。また、こうした可動体として第1構造体と第2構造体との間に配置させることができる。このため、可動体を設置する作業の効率を高めることができる。
上記可動体において、前記第1構造体及び第2構造体のいずれか一方が、金属製の屋根を構成する折板であることが好ましい。
この場合、折板の熱伸縮に基づく異音の発生を抑制するとともに折板の不要な移動を抑制することが容易となる。
上記可動体において、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを組み付ける筐体を備えることが好ましい。
この構成によれば、第1連結部材と第2連結部材とを予め筐体に組み込んだ可動体として第1構造体と第2構造体との間に配置させることができる。このため、可動体を設置する作業の効率を高めることができる。また、筐体への組み込みを利用して、第1連結部材と第2連結部材との距離を設定することができるため、回動部材の転動し易さを容易に調整することができる。
本発明によれば、構造体の移動し易さを調整することが容易となる。
実施形態の可動体及び屋根下地を示す斜視図。 屋根下地と折板との間に配置される可動体を示す分解斜視図。 可動体を取り付けた屋根構造を示す概略図であり、(a)は可動体の初期位置を示し、(b)及び(c)は折板が伸縮変形したときの可動体の状態を示す。 可動体を適用したドア構造を示す概略図。 可動体を適用したドア構造の要部を示す概略図。 可動体を適用したドア構造の変更例を示す概略図。
以下、可動体の一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の可動体11は、屋根下地71に連結される第1連結部材12と、折板72に連結される第2連結部材13とを備える。第1連結部材12は、弾性変形可能なゴム系材料から構成される弾性部材21と、弾性部材21が取り付けられる取付部材22とを備える。第2連結部材13は、支持部材31と支持部材31に回動可能に支持される回動部材32とを備える。
<各連結部材12,13の構成>
第1連結部材12は、取付部材22に弾性部材21を保持する保持部材23をさらに備える。保持部材23は柱状をなし、取付部材22の有する取付孔24に挿入されるとともに弾性部材21の有する挿入部25に挿入されている。取付部材22は、弾性部材21の下面21aに沿って配置される取付本体部22aと取付本体部22aから立設される一対の取付側壁部22bを有し、各取付側壁部22b,22bに取付孔24が形成されている。挿入部25は、弾性部材21の外側面21bに開口するとともに弾性部材21を貫通する貫通孔により構成される。なお、本実施形態の挿入部25は、上面21cよりも下面21aに近い位置に形成されている。
保持部材23は、長手方向の一部で一体化される構成であり、各取付側壁部22b,22b間にわたって設けられる。本実施形態の保持部材23は複数からなり、各保持部材23,23…に対応して取付孔24,24…及び挿入部25,25…が形成されている。
弾性部材21の上面21cは、溝部26を有している。溝部26は、弾性部材21の上面21cにおいて一端縁から他端縁にわたって延設されている。溝部26は、その延設方向と直交する方向において離間した複数から構成される。本実施形態の溝部26は、第1溝部26aとその両側に位置する第2溝部26b及び第3溝部26cから構成される。
第2連結部材13の有する支持部材31は、支持本体部31aとそれに立設される一対の支持側壁部31bとを有し、各支持側壁部31b,31bに支持孔31cが形成されている。回動部材32は円柱状をなし、その両端部が支持孔31cに支持される。回動部材32は、その軸方向と直交する方向において離間した複数から構成される。図1に示すように、本実施形態の回動部材32は、第1回動部材32aとその両側に位置する第2回動部材32b及び第3回動部材32cとから構成される。
取付部材22、保持部材23、支持部材31及び回動部材32は、弾性部材21よりも剛性の高い材料(例えば、金属材料や樹脂系材料)から構成される。
<各連結部材12,13の配置>
図1及び図2に示すように、各連結部材12,13は、筐体33に組み付けられる。筐体33は、筐体本体部33aとそれに立設される一対の筐体側壁部33b,33bとを備える。各筐体側壁部33b,33bは、保持部材23を取り付ける保持部材取付部34と、回動部材32を支持する回動部材支持部35とを有している。
保持部材取付部34は、保持部材23の両端部の移動を規制する貫通孔により構成される。回動部材支持部35は、回動部材32の両端部が支持されるとともに回動部材32の転動を許容するスリット状の孔(長孔)により構成される。
筐体本体部33aには、回動部材支持部35に沿った方向に延びる連通孔36が形成されている。各筐体側壁部33b,33bの先端部には、フランジ部33c,33cが突設されている。筐体33は、弾性部材21よりも剛性の高い材料(例えば、金属材料や樹脂系材料)から構成される。
次に、各連結部材12,13が筐体33に組み付けられた状態について説明する。各回動部材32a,32b,32cは、各溝部26a,26b,26cに位置されている。溝部26を有する上面21cは、回動部材32が当接される当接面とされる。保持部材23及び挿入部25は、回動部材32が転動する方向と交差する方向に延在されている。本実施形態の保持部材23及び挿入部25は、回動部材32が転動する方向に対して直交する方向に延在される。
<可動体11の配置>
可動体11は、屋根下地71と折板72との間に配置される。第1連結部材12は、筐体33を介して屋根下地71に連結される。フランジ部33c,33cは、屋根下地71に固定される。なお、フランジ部33c,33cの固定には、例えばボルト等の締結部材や溶接が用いられる。
図2に示すように、支持本体部31aの有する接続部37は、連通孔36に挿通される接続部材73を介して折板72に連結される。接続部材73としては、例えば、ボルト及びナットや吊子が用いられる。こうした接続部材73により、隣り合う一対の折板72,72が接続されることで、金属製の屋根が形成される。なお、筐体33と折板72との間には、接続部材73が挿通されるスペーサ74が設けられ、折板72の位置はスペーサ74により調整される。
<弾性部材21の材質>
弾性部材21を構成するゴム系材料は、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、及びクロロプレンゴム(CR)から選ばれる少なくとも一種を基材として含む。
ゴム系材料には、例えば、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、充填剤、可塑剤、及び老化防止剤を含有させることもできる。加硫剤としては、例えば、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物、及び硫黄が挙げられる。加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアゾリルジスルフィド等のチアゾール系化合物、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド等のチウラム系化合物、ジフェニルグアニジン等のグアニジン系化合物、及び、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛等のジチオ酸塩系化合物が挙げられる。加硫促進助剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、及びステアリン酸が挙げられる。充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、及びカーボンブラックが挙げられる。可塑剤としては、アロマ系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、及びフタル酸エステルが挙げられる。老化防止剤としては、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン等のアミン−ケトン系化合物、N−イソプロピル−N´−フェニル−p−フェニレンジアミン等の芳香族第二級アミン系化合物、スチレネーテドフェノール等のモノフェノール系化合物、及び、2−メルカプトベンズイミダゾール等のベンズイミダゾール系化合物が挙げられる。
ゴム系材料は、常法に従って硬度等の物性を調整することができる。ゴム系材料の硬度(JIS K6253に準拠)は、例えば40〜90(デュロメータ タイプA)の範囲とされる。ゴム系材料の引張強さ(JIS K6251に準拠)は、例えば10〜25(MPa)の範囲とされる。ゴム系材料の伸び(JIS K6251に準拠)は、例えば300〜700(%)の範囲とされる。
<可動体11の作用>
図3(a)に示すように、折板72が取り付けられた直後の可動体11では、回動部材32が溝部26に位置する初期位置とされている。図3(b)及び図3(c)に示すように、回動部材32に伝達される力が高まることで、溝部26が弾性変形され、回動部材32は上面21c(当接面)の圧縮変形を伴って転動する。
回動部材32が転動される力は、圧縮変形された弾性部材21の復元力により調整される。すなわち、弾性部材21の硬度の調整や、弾性部材21を圧縮変形させる度合い(回動部材32と上面21cとの相対的な位置)の調整によって、回動部材32の転動し易さを容易に調整することができる。回動部材32と上面21cとの相対的な位置(第1連結部材12と第2連結部材13との距離)は、保持部材取付部34と回動部材支持部35とにより一定となるように規制される。
可動体11は、例えば、折板72が風圧を受けた場合や、積雪による荷重が折板72に沿って加わった場合には、折板72の移動が抑制されるように設定される。一方、可動体11は、折板72の温度変化に伴う伸縮変形に対しては回動部材32が追従して転動するように設定される。また、可動体11は、折板72の前記伸縮変形に追従させるという観点から、折板72の熱伸縮量が大きくなる方向(例えば、折板72の長手方向)となる一定方向に沿って回動部材32が転動するように設けられることが好ましい。
また、挿入部25は、弾性部材21の外側面21bに開口する構成であるため、上面21c(当接面)から離間した位置で弾性部材21を保持させることが容易となる。さらに、挿入部25は、回動部材32の転動する方向に対して交差する方向に延在されている。こうした挿入部25に挿入される保持部材23は、回動部材32の転動する方向に沿った力を弾性部材21から受ける。これにより、前記転動する方向に沿った弾性部材21の変形が抑制される。
上述した本実施形態によって発揮される効果について以下に記載する。
(1)弾性部材21は、回動部材32が当接される上面21c(当接面)を有し、回動部材32は、上面21cの圧縮変形を伴って転動するように配置されている。この構成によれば、弾性部材21の硬度の調整や、弾性部材21を圧縮変形させる度合いの調整によって、回動部材32の転動し易さを容易に調整することができる。従って、折板72の移動し易さを調整することの容易な可動体11が提供される。
(2)挿入部25は、外側面21bに開口されているため、上面21cを当接面として広く確保することができる。さらに、挿入部25は、回動部材32の転動する方向に対して交差する方向に延在されている。これにより、前記転動する方向に沿った弾性部材21の変形が抑制される。このため、回動部材32は、必要とされる復元力を上面21cから安定して受けるようになり、回動部材32の転動態様が安定するようになる。
(3)挿入部25は、弾性部材21を貫通する貫通孔とされているため、前記転動する方向に沿った弾性部材21の変形が更に抑制され易くなる。
(4)弾性部材21は、回動部材32が配置される溝部26を有するため、溝部26への回動部材32の配置を利用して回動部材32を位置決めすることができる。ここで、例えば、回動部材32を弾性部材21に押し付けた状態で第1連結部材12と第2連結部材13とを組み付けることで、回動部材32は上面21cの圧縮変形を伴って転動するように配置することもできる。こうした組み付け作業では、弾性部材21の復元力に抗して第1連結部材12と第2連結部材13との相対的な位置決めを行うことになるため、煩雑となるおそれがある。この点、弾性部材21が上記溝部26を有することで、組み付け作業時における弾性部材21の復元力が抑制される。このため、第1連結部材12と第2連結部材13との組み付け作業が容易となる。
(5)回動部材32は、前記転動する方向に沿って離間して配置された複数の回動部材32a,32b,32cを有している。溝部26は、複数の回動部材32a,32b,32cに対応した複数の溝部26a,26b,26cを有している。この構成によれば、複数の回動部材32a,32b,32cと複数の溝部26a,26b,26cとを有する可動体11として、第1連結部材12と第2連結部材13との組み付け作業が容易となる。また、こうした可動体11として屋根下地71と折板72との間に配置させることができる。このため、可動体11を設置する作業の効率を高めることができる。
(6)折板72の温度変化に伴う伸縮変形は、可動体11を比較的強い力で押圧する。この力に基づいて回動部材32が転動され易いように、可動体11を設定することで、それよりも弱い力が可動体11に伝達されたときの折板72の移動は抑制される。このように可動体11は、金属製の屋根を構成する折板72に適用されることで、折板72の熱伸縮に基づく異音の発生を抑制するとともに、折板72の不要な移動を抑制することが容易となる。
(7)可動体11は、各連結部材12,13を組み付ける筐体33を備えるため、各連結部材12,13を予め筐体33に組み込んだ可動体11として屋根下地71と折板72との間に配置させることができる。このため、可動体11を設置する作業の効率を高めることができる。また、筐体33への組み込みを利用して、第1連結部材12と第2連結部材13との距離を設定することができるため、回動部材32の転動し易さを容易に調整することができる。
(8)弾性部材21は、保持部材23を用いて取付部材22に保持されるため、弾性部材21を容易に着脱することができる。従って、弾性部材21を交換することで、回動部材32の転動し易さを調整することができる。
(9)弾性部材21は、保持部材23の挿入される挿入部25を有するため、挿入部25の位置を変更することによって、保持部材23の位置を変更することができる。こうした保持部材23によって、上面21cの弾性変形し易さを変更することができる。例えば、上面21cから挿入部25までの距離、すなわち上面21cから保持部材23までの距離を変更したり、保持部材23の径寸法を変更したりすることによって、上面21cが圧縮される度合いを容易に調整することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・前記筐体33を省略して、第1連結部材12と第2連結部材13とを組み付けてもよい。この場合、例えば、取付側壁部22b,22bを上方に延設し、その延設した部分に回動部材支持部35を設けることで、各連結部材12,13を組み付けることができる。
・前記筐体33は、複数の部材が一体化される構成に変更されてもよい。
・前記溝部26は省略されてもよい。
・前記各溝部26a,26b,26cは、弾性部材21の上面21cにおいて一端縁から他端縁にわたって延設されている。溝部26a,26b,26cの少なくとも一つは、弾性部材21の上面21cにおいて一端縁から他端縁まで連続せずに、不連続となる溝部に変更されてもよい。この場合であっても、組み付け作業時における弾性部材21の復元力は、溝部を有しない平坦状の部位に回動部材32を位置させる場合よりも抑制される。このため、第1連結部材12と第2連結部材13との組み付け作業が容易となる。
・前記回動部材32の数は、回動部材32a,32b,32の3つに限定されず、1つ以上となるように適宜変更されてもよい。また、前記溝部26の数についても、前記回動部材32の数に対応して適宜変更されてもよい。
・前記回動部材32は、楕円形状、多角形状等の断面形状に変更した柱状体に変更されてもよい。また、前記回動部材32は、球状の回動部材(球状体)に変更されてもよい。この場合、前記溝部26を凹部に変更し、その凹部に球状体が配置されるように構成されてもよい。但し、上面21cの復元力を受け易くなるため、折板72の移動し易さの調整を更に容易にするという観点から、回動部材は柱状であることが好ましく、回動の安定性を高めるという観点から、断面形状は円形状であることが好ましい。回動部材として、円形状の断面を有する柱状体を用いる場合、その断面の半径Rと、溝部26の深さ寸法Dとは、R≧Dの関係を有することが好ましい。
・前記弾性部材21は、長手方向を有する形状をなしているが、例えば立方体形状に変更されてもよい。また、前記各回動部材32a,32b,32cは、その軸方向を弾性部材21の長手方向に対して直交するように配置されているが、前記軸方向が弾性部材21の長手方向に傾斜するように配置されていてもよい。この場合、溝部26a,26b,26cについても、各回動部材32a,32b,32cの軸方向に沿って形成される。
・前記上面21cにおいて、溝部26以外の面は平坦状に形成されているが、凹凸面とされていてもよい。
・保持部材23の数は、特に限定されず、弾性部材21の寸法や形状に応じて適宜変更することができる。また、前記保持部材23の断面形状は、円形状をなしているが、楕円形状、多角形状等の断面形状に変更されてもよい。なお、保持部材23を複数設ける場合、各保持部材23は、異なる方向に延在されていてもよい。
・前記挿入部25は、貫通孔により構成されているが、内奥面を有する凹部により構成されてもよい。このように挿入部を変更した場合、保持部材23は、前記転動する方向に対して交差する方向に延在するとともに凹部内に配置される先端を有する形状に変更される。なお、このように変更した保持部材は、転動する方向に沿った弾性部材の変形をさらに抑制するという観点から、各取付側壁部22b,22bの両方に設けられることが好ましい。
・前記挿入部25は、外側面21bに開口しているが、挿入部25が開口する面は、前記外側面21bに限定されない。例えば、下面21aに開口する凹部を有する弾性部材を用いる場合、その凹部の内側面に開口するように挿入部を形成することもできる。すなわち、挿入部は、弾性部材において、上面と下面との間に連続する側面(外側面及び内側面の少なくとも一方)に開口される。
・前記可動体11の有する第1連結部材12は、前記第2連結部材13と同様の構成を有する連結部材やその他の連結部材を介して屋根下地71に連結されてもよい。また、可動体11の配置態様において、前記転動する方向と、前記屋根下地71や折板72の長手方向との関係は前記実施形態に限定されず、例えば、折板72の熱特性等に応じて適宜変更されてもよい。
・前記可動体11は、第1連結部材12を折板72に連結するとともに、第2連結部材13を屋根下地71に連結して用いてもよい。
・可動体11は、前記屋根構造に限らず、第1連結部材12が連結される第1構造体と、第2連結部材13が連結される第2構造体との相対移動させる用途に用いることができる。可動体11は、例えば、ドア構造、及び免震や制振の要求される構造に対して、可動装置として適用することができる。
図4及び図5に示すように、ドア75は、例えば、ローラ76を備え、レール部77に沿ってスライドするように構成されている。レール部77の両端部には、第1連結部材12が設けられる一方で、ドア75には、レール部77に面して第2連結部材13が一対設けられる。
図6に示すように、第1連結部材12は、レール部77にわたって配置されるように変更されてもよい。この場合、第2連結部材13の有する回動部材は、前記ローラ76としての機能も果たすため、ローラ76を省略することができる。
11…可動体、12…第1連結部材、13…第2連結部材、21…弾性部材、21a…下面、21b…外側面、21c…上面(当接面)、22…取付部材、22a…取付本体部、22b…取付側壁部、23…保持部材、24…取付孔、25…挿入部、26…溝部(凹部)、26a…第1溝部、26b…第2溝部、26c…第3溝部、31…支持部材、31a…支持本体部、31b…支持側壁部、31c…支持孔、32…回動部材、32a…第1回動部材、32b…第2回動部材、32c…第3回動部材、33…筐体、33a…筐体本体部、33b…筐体側壁部、33c…フランジ部、34…保持部材取付部、35…回動部材支持部、36…連通孔、37…接続部、71…屋根下地(第1構造体)、72…折板(第2構造体)、73…接続部材、74…スペーサ、75…ドア(第2構造体)、76…ローラ、77…レール部(第1構造体)。

Claims (7)

  1. 第1構造体と第2構造体との間に配置される可動体であって、
    前記第1構造体に連結される第1連結部材と、前記第2構造体に連結される第2連結部材とを備え、
    前記第1連結部材は、
    弾性変形可能なゴム系材料から構成される弾性部材と、前記弾性部材が取り付けられる取付部材とを備え、
    前記第2連結部材は、
    支持部材と前記支持部材に回動可能に支持される回動部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記回動部材が当接される当接面を有し、
    前記回動部材は、前記当接面の圧縮変形を伴って転動するように配置され
    前記第1連結部材は、前記取付部材に固定されるとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備え、
    前記弾性部材は、前記当接面を上面としたとき、その上面と前記弾性部材の下面との間に連続する側面に開口するとともに前記保持部材が挿入される挿入部を有し、
    前記挿入部は、前記回動部材の転動する方向に対して交差する方向に延在していることを特徴とする可動体。
  2. 前記挿入部は、前記弾性部材の側面に開口するとともに内奥面を有する凹部である請求項1に記載の可動体。
  3. 第1構造体と第2構造体との間に配置される可動体であって、
    前記第1構造体に連結される第1連結部材と、前記第2構造体に連結される第2連結部材とを備え、
    前記第1連結部材は、
    弾性変形可能なゴム系材料から構成される弾性部材と、前記弾性部材が取り付けられる取付部材とを備え、
    前記第2連結部材は、
    支持部材と前記支持部材に回動可能に支持される回動部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記回動部材が当接される当接面を有し、
    前記回動部材は、前記当接面の圧縮変形を伴って転動するように配置され、
    前記第1連結部材は、前記取付部材に固定されるとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備え、
    前記弾性部材は、前記当接面を上面としたとき、その上面と前記弾性部材の下面との間に連続する側面に開口するとともに前記保持部材が挿入される挿入部を有し、
    前記挿入部は、前記回動部材の転動する方向に対して交差する方向に延在するとともに前記弾性部材を貫通する貫通孔であることを特徴とする可動体。
  4. 前記弾性部材は、前記回動部材が配置される凹部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の可動体。
  5. 前記第2連結部材は、前記回動部材を複数備え、
    前記複数の回動部材は、前記転動する方向に沿って離間して配置され、
    前記凹部は、前記複数の回動部材に対応した複数を含む請求項4に記載の可動体。
  6. 前記第1構造体及び第2構造体のいずれか一方が、金属製の屋根を構成する折板である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の可動体。
  7. 前記第1連結部材と前記第2連結部材とを組み付ける筐体を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の可動体。
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