JP2009203628A - 屋根板取り付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】音鳴りを低減する屋根板取り付け金具において、合成樹脂製の断熱部材と金属製の摺動部材との直接の摺接をなくして磨耗を抑制し、耐久性を向上する。
【解決手段】下地材の上に固定される固定部材71の上に断熱部材31が取り付けられ、該断熱部材31の上を摺動部材41が相対摺動するように構成された屋根板取り付け金具11であって、上記断熱部材31の上に、補助板53を介してコロ52,52を載置し、コロ52,52の自在な転動で摺動部材41の円滑な摺動が行われるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、折板からなる金属製の屋根板を取り付ける屋根板取り付け金具に関し、より詳しくは、屋根板の伸縮を許容して音鳴りを抑制するような屋根板取り付け金具に関する。
音鳴りを抑制する屋根板取り付け金具としては、たとえば下記特許文献1に開示されたようなものがある。これは、下地材としての下葺屋根に固定される金属製の固定部材と、この固定部材の上に固定される合成樹脂製の断熱部材と、この断熱部材に対して相対摺動するとともに屋根板が吊子を介して取り付けられる金属製の摺動部材とを有した構造である。摺動部材に取り付けられた屋根板が熱の影響により伸縮すると、この伸縮動作が摺動部材に伝達され、摺動部材が摺動することによって屋根板にかかる歪を除去し、音鳴りを抑制する。
特許第3817492号公報
しかし、上記の歪除去動作において、摺動部材と断熱部材は互いに摺接し、擦れ合うので、長期間の使用の間には、樹脂製の断熱部材が磨り減るおそれがある。
そこで、この発明は、断熱部材と摺動部材の直接の摺接をなくして磨耗を抑制し、耐久性を向上できるようにすることを主たる目的とする。
そのための手段は、樹脂製の断熱部材の上を相対摺動するとともに屋根板が取り付けられる金属製の摺動部材を有した屋根板取り付け金具であって、上記断熱部材と摺動部材との間に、転動可能な転動部材を備えた屋根取り付け金具である。
ここで、摺動とは、断熱部材と摺動部材が直接接触してなされる摺動のみではなく、他の部材が介在した間接的な摺動を含む意味である。
上記の転動部材は、それ自体が転がり動くものであって、たとえば丸棒形状や球形状に形成される。材料は樹脂製であるも金属製であるも、いずれでもよい。
この転動部材は、断熱部材と摺動部材との間に介在し、いずれかが移動するときに転動して、断熱部材と摺動部材との間の相対移動を許容するとともに、断熱部材と摺動部材の直接の摺接を防ぐ。
以上のように、この発明によれば、断熱部材と摺動部材は相互に摺接しない非接触構造である。また、転動部材が断熱部材や摺動部材に接触するが、これらの間で転動部材が転動するので、断熱部材と摺動部材が直接摺接する場合に比して、断熱部材の磨耗は少ない。
この結果、屋根板の音鳴りを低減するための相対移動は円滑に行われるうえに、磨耗を極力抑えることができ、長期間の使用に耐える高耐久性を得られ、耐用年数の長い屋根を構成できる。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1〜図6は、2種類の屋根板取り付け金具11の構造を示し、いずれも、取り付けた屋根板21の伸縮に基づく音鳴りを抑制するため、屋根板21を取り付ける部分が屋根板の長さ方向に摺動するように構成されたものである。その構造は、樹脂製の断熱部材31と、これの上を摺動するとともに屋根板21が取り付けられる金属製の摺動部材41を有する構造である。
図1〜図3は屋根板21が丸ハゼ式のものを取り付ける屋根板取り付け金具11の例を示し、図4〜図6は屋根板21が角ハゼ式のものを取り付ける屋根板取り付け金具11の例を示している。
まず先に、各屋根板取り付け金具11の概略構造について説明した後に、各屋根板取り付け金具11に共通する断熱部材31と摺動部材41との間の摺動構造51について説明する。
丸ハゼ用の屋根板取り付け金具11は、図2に示したように、下地材としての下葺屋根61に固定される金属製の固定部材71と、この固定部材71の上に固定される合成樹脂製からなる上記の断熱部材31と、この断熱部材31に対して相対移動するとともに屋根板21が吊子81を介して取り付けられる金属板からなる上記の摺動部材41とを有している。
固定部材71は、同一形状をなす左右一対の固定部材担体72,72からなり、下葺屋根61の頂部のハゼ部分62を左右から挟持するように下から順に、下葺屋根61の上に接地する接地片72dと、ハゼ部分62を締め付ける締め付け部72bと、断熱部材31の垂下片32を挟持する挟持部72cと、断熱部材31を受ける受け片72dとを有する。これら固定部材担体72の締め付けと断熱部材31に対する一体化は、挟持片72c部分に挿通されるボルト73ナット74で行われる。
断熱部材31は、略直方体形状をなすブロック状で、上面に上記の摺動構造51を有する。
この上面部分より下側の部分には、上記の固定部材を一体に組み付けるための構造が形成されている。すなわち、図1、図3に示したように、断熱部材31の下側の部分には、固定部材担体72,72の挟持片72cの上端部分と受け片72dを前後方向に位置ずれ不可に収納する切欠部33,33を備えるとともに、左右の各切欠部33,33の間には、まっすぐ下に延びる上記の垂下片32が形成されている。垂下片32には貫通孔32aが形成され、上記のボルト73の挿入に備える。
摺動部材41は、図2、図3に示すように、同一形状をなす左右一対の摺動部材担体42,42からなり、断熱部材31を抱え込むように断熱部材31に取り付けられる。すなわち、摺動部材担体42,42は、断熱部材31を抱え込むような断面コ字状の摺動部43を有する。摺動部43は、上から順に、断熱部材31の上面にのる上片43aと、この上片43aの端から垂設された垂直片43bと、この垂直片43bの下から上記の上片43aと同じ方向の水平に延びる下片43cとを有する。この摺動部43は、図1に示したように断熱部材31の前後方向の長さよりも長く形成され、所望の摺動が行えるようにしている。また、摺動部43の上片43aの前後両側縁にはストッパ43dが折り曲げにより形成され、摺動時の抜け止めが図られている。
そして、上片43aの端からは垂直に延びる立設片44が形成されるとともに、立設片44の上端からは上片43aと同一方向に向けて水平に延びる受け片45が形成される。立設片44には貫通孔44aが形成され、吊子81を保持するとともに断熱部材31に対しての取り付け状態を保持するためのボルト46ナット47を備える。
角ハゼ用の屋根板取り付け金具11は、図5に示したように、下地材としての下葺屋根61に固定される金属製の固定部材71と、この固定部材71の上に固定される合成樹脂からなる上記の断熱部材31と、この断熱部材31に対して相対移動するとともに屋根板21が吊子81を介して取り付けられる金属板からなる上記の摺動部材41とを有している。
固定部材71は、左右方向に並ぶ3個の固定部材担体(第1固定部材担体75、第2固定部材担体76、第3固定部材担体77)からなる。これらのうち最も左側に位置する第1固定部材担体75は、下葺屋根61の頂部のハゼ部分62の左側を押さえるもので、下から順に、下葺屋根61の上に接地する接地片75aと、この接地片75aの端から起立する起立片75bと、この起立片75bの上端から水平に延びる水平片75cと、水平片75cの端から垂直に延びる挟持片75dと、この挟持片75dの上端から左右方向の外側に延びる受け片75eとを有する。一方、最も右側に位置する第2固定部材担体76は、下葺屋根61の頂部のハゼ部分62の右側を押さえるもので、下から順に、下葺屋根61の上に接地する接地片76aと、接地片76aの端から起立する挟持片76bと、挟持片76bの上端から左右方向の外側に延びる受け片76cとを有する。これら第1固定部材担体75と第2固定部材担体76との間に位置する第3固定部材担体77は、下葺屋根61の頂部のハゼ部分62の左側に係止し、締め付けを行うもので、下から順に、ハゼ部分62の形状に対応する形状の締め付け部77aと、該締め付け部77aの端から垂直に延びる被挟持片77bとを有する。被挟持片77bの上端部の前後方向の両端部には、図4に示したように第1固定部材担体75と第2固定部材担体76の受け片75e,76cの高さよりも上に向けて延びて断熱部材31の前後両端面に当接する突片部77cが形成され、第3固定部材担体77が、断熱部材31との関係で前後方向に相対移動しないように構成されている。
これら第1固定部材担体75及び第2固定部材担体76の挟持片75d,76bと、第3固定部材担体77の被挟持片77bには、図6に示したように貫通孔75f,76d,77dが形成され、ボルト73ナット74で一体化できるように構成されている。
断熱部材31は、略直方体形状をなすブロック状で、上面に上記の摺動構造51を有する。
この上面部分より下側の部分には、上記の固定部材71を一体に組み付けるための構造が形成されている。すなわち、図4、図5、図6に示したように、断熱部材31の下側の部分には、下と前後方向に開口する保持溝35を備える。保持溝35は、下面の開口部35aが内奥部分よりも幅狭で、この開口部35aの内側に上記の第1固定部材担体75と第2固定部材担体76の受け片75e,76cを収容した時に、これら固定部材担体75,76の受け片75e,76cと第3固定部材担体77の突片部77cを除く上端面が当接する天井面35bが形成されている。この天井面35bの左右方向の両側には、第1固定部材担体75と第2固定部材担体76を下面の開口部35aから収納するときに受け片75e,76cの傾きを許容する断面三角形状の許容空間35c,35cが形成されている。
各固定部材担体75,76,77をボルト73ナット74で締めて一体にすると、各固定部材担体75,76,77の受け片75e,76cと突片部77cとの協働により、固定部材71は断熱部材31と一体になる。
摺動部材41は、図4、図5、図6に示すように、2個の摺動部材担体(第1摺動部材担体48、第2摺動部材担体49)からなり、断熱部材31を抱え込むように断熱部材31に取り付けられる。すなわち、各摺動部材担体48,49は、断熱部材31を抱え込むような断面コ字状の摺動部43を有する。摺動部43は、上から順に、断熱部材31の上面にのる上片43aと、この上片43aの端から垂設された垂直片43bと、この垂直片43bの下から上記の上片43aと同じ方向の水平に延びる下片43cとを有する。この摺動部43は、図4に示したように断熱部材31の前後方向の長さよりも長く形成され、所望の摺動が行えるようにしている。また、摺動部43の上片43aの前後両側縁にはストッパ43dが折り曲げにより形成され、摺動時の抜け止めが図られている。
そして、左側に位置する第1摺動部材担体48の上片の端からは垂直に延びる立設片44が形成されるとともに、立設片44の上端からは上片43aと同一方向に向けて水平に延びる受け片45が形成される。一方、右側に位置する第2摺動部材担体49の上片43aの端からは垂直に延びる立設片44が形成される。
各摺動部材担体48,49の立設片44,44は、リベット50やボルトナットにより固定されて一体化され、摺動部材41が断熱部材31に組み付けられた状態になる。リベット50は、図4に示したように、長さ方向の両側部分で、吊子81と干渉しない部分に設けられる。
上記第2摺動部材担体49の上片43aの中央部分には、図6に示したように上に向けて突出する膨出部43eが設けられ、この膨出部43eの下側に上に向けて伸びるボルト46の頭部が納められる。このボルト46は、吊子81を固定するためのもので、吊子81の下端から水平に延びるように形成された固定片82における膨出部分43eに対応する部分も膨出形成されている。この吊子81の固定に際しては、ボルト46にナット47を螺合して行うが、ナット47の固定の前に、吊子81の固定片82に上から覆いかぶさる補助金具83が取り付けられる。補助金具83は、下端面に吊子81の固定片82を押圧する押圧部83a,83aが形成されるとともに、上端には受け片83b,83bが形成されている。
つぎに、摺動構造51について説明する。この説明に用いる図面では、丸ハゼ用の屋根板取り付け金具11の断熱部材31を用いるが、角ハゼ用の屋根板取り付け金具11の断熱部材31でも同様である。
摺動構造51は、断熱部材31と摺動部材41との間で、摺動部材41に屋根の長さ方向に移動する負荷がかかったときに転がり動く転動部材を備える。
図7は、摺動構造の一例で、図1、図4に示した摺動構造51と同一の構造である。すなわち、図7に示す摺動構造51は、転動部材として丸棒状のコロ52,52を用いている。コロ52,52は、断熱部材31の上に備えられ、その上端部が図8に示したように断熱部材31の上端面位置より上に突出するように断熱部材31の上に載置される。
断熱部材31は平面視長方形をなし、この上面の周囲に堤部31aを残して平面視長方形の凹陥部31bが形成されている。この凹陥部31bは浅く、たとえば1mm〜3mm程度の板材が収まる深さに設定される。そして、この凹陥部31bの前後方向(屋根の長さ方向)の両側部分の2箇所には、左右方向に延びる凹溝31cが形成されている。凹溝31cは、上記のコロ52がゆったりと入る大きさで、凹溝31cの底面は円弧状をなす。
このような凹陥部31bと凹溝31cを有した断熱部材31には補助板53が置かれ、この補助板53の上に上記のコロ52,52が載置される。
補助板53は、コロ52,52を備えるのに介装されるもので、断熱部材31の凹陥部31bに収まる形態で、断熱部材31の凹溝31cに対応する部位に凹溝部53aを有している。この凹溝部53aの底面は、コロ52よりも曲率の大きい湾曲面を有する。
また、この補助板53とコロ52は、金属により形成することも、合成樹脂で形成することもできる。合成樹脂としては、たとえばポリアセタール(POM)やポリカーボネート(PC)などのようなエンジニアリングプラスチックが好適に使用できる。
このように構成された屋根板取り付け金具11は、図2、図5に示したように、まず、固定部材71によって下葺屋根61の上に固定される。その後、摺動部材41の上に吊子81を介して屋根板21,21が取り付けられ、屋根25を構成する。
屋根板取り付け金具11を用いたこの屋根25では、屋根板21,21が熱の作用で伸縮しようとするとき、その力が吊子81を介して摺動部材41に伝達される。屋根板21,21の伸縮の力は屋根25の長さ方向に移動する力であって、この力を受けた摺動部材41は、予め許容された前後方向の摺動により移動し、屋根板21,21にたまろうとする歪を吸収する。
このときの摺動は、断熱部材31の上に備えられた摺動構造51によって、円滑に行われ、しかも磨耗が抑制された状態で行われる(図8参照)。すなわち、摺動部材41が屋根板21,21の伸縮の力を受けたとき、摺動部材41の下に位置するコロ52,52は転動可能であるので、摺接し合う場合とは異なって動き始め(初期動作)が円滑である。しかも、補助板53や摺動部材41に対する摩擦抵抗は小さく、摺動部材41の摺動動作自体も円滑である。
このため、摺動部材41の円滑な摺動動作により、屋根板21,21にたまる歪除去効果か高く、音鳴りを抑制または防止できる。しかも、摺動部材41の摺動動作はコロ52,52の転動で行われるため摺接する場合に比して磨耗作用は少なく、耐久性を向上できる。
また、コロ52,52は補助板53を介して備えられるので、断熱部材31の耐久性を高められる。
さらに、コロ52,52は、凹溝部53aに載置された構造であるので、取り付け作業は簡単で、不測の脱落もない。この効果は、断熱部材31の上を摺動する摺動部材41が断熱部材31を抱え込むように保持する構造であることによって、納まりよく実現できる。
さらにまた、上述のようにコロ52,52は軸に支持されているような構造ではなく、単に載置されたものである。つまり、他の部材に従属し、拘束されているようなものではなく、それ自体が自由に転動する構造であるので、構造が簡素な上に強度も高い。このため、摺動部材41を通して上から掛かる荷重を良好に支えられる。
以下、その他の形態について説明する。
補助板53に形成する凹溝部53aの形状は、図9(a)に示したように凹字形であるも、図9(b)に示したように上端の開口幅のほうが底面の幅よりも広い台形状であるもよい。いずれの場合も、コロ52は広い面での面接触ではなく3箇所で凹溝部と線接触する構造となるので、摩擦抵抗が少なく、しかも安定した転動も可能である。なお、図示はしないが、断熱部材31に形成される凹溝31cは、凹溝部53aに対応する形状に形成されている。以下の例においても同様である。
この他に、図10(a)に示したように凹溝部53aの上面にコロ52の転動方向に延びる突条53bを備えて転動しやすくすることもでき、図10(b)に示したように凹溝部53aを部分的に打ち抜いて、コロ52との接触面積を小さくすることで転動しやすくすることもできる。打ち抜いて形成される打ち抜き部53cは左右方向の3箇所に形成し、2個の凹溝部53aを左右方向に均等に配設する。
また、図11(a)に示したように、凹溝部をコロの転動方向に長く、つまりコロ52がその場で転動するだけではなく、移動も可能なように形成することもできる。この場合には、コロ52が転動により移動するので、摺動部材41の一層円滑な摺動が可能である。
さらに、図11(a)のようにコロ52の転動方向に長い凹溝部53aを有する場合には、複数本のコロ52…を載置することもできる。摺動部材41との接点が増えて安定した支持が可能で、荷重も良好に支えられる利点を有する。
図12は、転動部材としてコロ52に代えてボール54を用いた例を示す。すなわち、補助板53のボール載置位置には、図13に示したように、ボール54の上端部を断熱部材31の上面位置より突出した状態で転動可能に保持する凹面部53dが形成されている。図13中、31dは、凹面部53dの下側に対応する形状の窪みである。
図12(a)の摺動構造51は、補助板53の左右両側に、それぞれ1個のボール54が入る3個ずつの凹面部53dを備えた例を示す。
図12(b)の摺動構造51は、補助板53の左右両側に、それぞれ1列の凹面部53dを備えた例を示す。この凹面部53dには複数のボール54…が並べて載置される。
図12(c)の摺動構造51は、補助板53の左右両側に、それぞれ2列に並んだ複数のボール54…が入る凹面部53dを備えた例を示す。
いずれの場合も、摺動部材41が摺動しようとするときにボール54が転動するので、上述のコロ52の場合と同様に円滑な摺動が可能で、耐久性も向上する。そのうえ、転動部材がボール54であるので、いずれの方向にも転動し得る。このため、上からの荷重が掛かったり負圧が作用したりしたときでもボール自体は自由に転動し、ボール54自体に負荷がかかって歪が発生するのを回避して、長期間にわたって安定した摺動許容効果を得ることができる。
図示はしないが、補助板53なしでコロ52やボール54などの転動部材を断熱部材31の凹溝31c等に対して直接載置することも可能である。この場合には、断熱部材31の凹溝31c(図7、図8参照)、窪み(図13参照)などが転動部材の載置される凹部となる。上述と同様に、転動部材が転動するので、補助板53なしでも断熱部材31の磨耗を低減できる。
この発明の構成と、上記の構成との対応において、
この発明の転動部材は、上記の構成におけるコロ52、ボール54に対応し、
凹所は、凹溝部53aもしくは凹面部53d、または凹溝31cもしくは窪み31dに対応するも、
この発明は、上記の構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することもできる。
屋根板取り付け金具の斜視図。 図1の屋根板取り付け金具を用いた屋根の断面図。 図1の屋根板取り付け金具の断面図。 屋根板取り付け金具の斜視図。 図4の屋根板取り付け金具を用いた屋根の断面図。 図4の屋根板取り付け金具の断面図。 摺動構造の斜視図。 摺動構造部分の断面図。 他の例に係る要部の断面図。 他の例に係る摺動構造の斜視図。 他の例に係る摺動構造の斜視図。 他の例に係る摺動構造の斜視図。 他の例に係る摺動構造部分の断面図。
符号の説明
11…屋根板取り付け金具
21…屋根板
25…屋根
31…断熱部材
31c…凹溝
31d…窪み
41…摺動部材
51…摺動構造
52…コロ
53…補助板
53a…凹溝部
53d…凹面部
54…ボール

Claims (5)

  1. 樹脂製の断熱部材の上を相対摺動するとともに屋根板が取り付けられる金属製の摺動部材を有した屋根板取り付け金具であって、
    上記断熱部材と摺動部材との間に、転動可能な転動部材を備えた
    屋根取り付け金具。
  2. 前記転動部材が断熱部材の上に備えられた
    請求項1に記載の屋根板取り付け金具。
  3. 前記転動部材が、補助板を介して備えられる
    請求項1または請求項2に記載の屋根板取り付け金具。
  4. 前記転動部材が、凹所に載置された
    請求項2または請求項3に記載の屋根板取り付け金具。
  5. 請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の屋根板取り付け金具を用いて構成された
    屋根。
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