しかしながら、特許文献1の従来の構成では、被計量物が一個あるいは一単位ずつ収納部に収納されるため、被計量物を取り出す毎に新たに被計量物を収納部に入れ直す必要がある。このように、作業者は、被計量物を収納部に一旦収納し、収納した被計量物を収納部から取り出さなければならず、作業効率が悪いという課題がある。
そこで、本件出願人は、経験や勘に頼ることなく効率的な定量の計量作業を行えるようにする技術を、例えば、平成24年4月27日提出の特願2012−102511号「計量装置及び計量システム」(以下「先願」という)として既に提案している。
この先願に開示している実施形態の一例では、定量の袋詰め作業において、予め重量範囲が既知の複数の重量ランク、例えば、「S」,「M」,「L」の各重量ランクの被計量物が収容された容器を準備しておき、定量よりも少な目となるように被計量物を秤に載せ、定量にするために、追加すべき被計量物を、前記重量ランクと、その重量ランクにおける相対的な重量の大きさに対応するサイズ、例えば、「大」,「中」,「小」で指示する。追加すべき被計量物を、例えば、重量ランク「S」の「中」として指示すると、作業者は、重量ランク「S」の容器の被計量物からサイズが「中」と判断する被計量物を選択して秤に載せ、これによって、定量とするものである。
この先願によれば、定量よりも少な目となる被計量物を大まかに載せ、定量にするために、追加すべき被計量物の重量ランクと、その重量ランクにおける相対的な重量に対応するサイズとが指示されるので、作業者は、指示に従って対応する容器から被計量物を選択して秤に載せればよく、経験や勘によらず、追加すべき被計量物を容易に選択して定量にすることができ、作業効率が向上する。
しかしながら、この先願では、定量よりも少な目となる被計量物を大まかに秤に載せ、定量となるように、被計量物を追加するのであるが、この追加すべき被計量物の重量が、予め準備された前記複数の各重量ランクの重量範囲に存在しないことがある。この場合には、秤に載せた被計量物を降ろして、新しい被計量物に載せ替える必要があるが、作業者が、経験や勘によって被計量物を任意に選択して載せ替えると、依然として追加すべき被計量物の重量が、前記各重量ランクの重量範囲に存在せず、被計量物の載せ替えを繰返さざるを得ず、作業効率が低下してしまう。
このため、被計量物の載せ替えの回数を低減して作業効率を向上させることが望まれる。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、経験や勘に頼ることなく効率的な定量の計量作業が行えるようすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明の計量装置は、被計量物が載置される載置部を有し、該載置部に載置される被計量物の重量を計量する計量装置であって、
被計量物の複数の重量ランク及び各重量ランクの重量範囲を含むランク情報が、予め記憶される記憶部と、
複数個の前記被計量物の重量を合計した目標重量及び許容値を含む設定情報が設定される設定部と、
前記載置部に載置された被計量物の重量、前記設定情報及び前記ランク情報に基づいて、前記載置部に載置された被計量物の重量が前記目標重量及び前記許容値で規定される所定重量範囲にないときであって、かつ、前記所定重量範囲にするために、前記載置部に追加すべき被計量物の重量が、前記各重量ランクの重量範囲に存在しないときには、指示手段を制御して、前記載置部に載置された前記被計量物の内、前記載置部から除くべき被計量物を指示すると共に、前記除くべき被計量物に替えて新たに追加すべき被計量物を指示する一方、前記載置部に載置された被計量物の重量が前記所定重量範囲にないときであって、かつ、前記所定重量範囲にするために、前記載置部に追加すべき被計量物の重量が、前記各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、前記指示手段を制御して、前記追加すべき被計量物を指示する制御部とを備える。
前記ランク情報には、前記重量ランク及び該重量ランクの重量範囲に加えて、被計量物の品名等を含めてもよい。
当該計量装置は、指示手段を備える構成としてもよいし、指示手段を計量装置とは別個に設けてもよく、この場合、計量装置の制御部が指示手段を制御できるように、計量装置と指示手段とを有線、または、無線で接続するのが好ましい。
指示手段は、追加すべき被計量物及び除くべき被計量物を指示できればよく、例えば、表示灯の点灯や表示部の表示によって指示してもよいし、音声によって指示してもよく、それらを組合せて指示するようにしてもよい。
本発明の計量装置によると、作業者が、被計量物を所定重量範囲に対して少な目に載置部に載置すると、所定重量範囲にするために追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、指示手段によって指示されるので、作業者は、指示された被計量物を選択して載置部に追加することで、所定重量範囲となる被計量物の組合せが完成し、この被計量物の組合せを袋詰め等すればよく、作業効率が向上する。
また、所定重量範囲にするために追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクの重量範囲に存在しないときには、載せ替えを行う必要があるが、載置部に載置された被計量物の内、除くべき被計量物が、指示手段によって指示されるので、載せ替えによって所定重量範囲となるように、除くべき被計量物を指示することができ、これによって、作業者が経験や勘によって載置部から被計量物を任意に選択して入れ替える場合のように、被計量物の載せ替えを繰り返すようなことがなく、作業効率が向上する。
本発明によると、追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクの重量範囲に存在しないために、載せ替えを行う場合には、載置部に載置された被計量物の内、載置部から除くべき被計量物のみではなく、除いた被計量物に替えて新たに追加すべき被計量物も指示するので、載せ替えによって一層確実に所定重量範囲となるように指示することができる。
(2)本発明の計量装置の他の実施態様では、前記制御部は、前記指示手段を制御して行なう被計量物の指示を、該被計量物の重量ランク及び該重量ランクにおける被計量物の相対的な重量を指定して行う。
重量ランクにおける被計量物の相対的な重量を指定するとは、当該重量ランクの重量範囲における被計量物の重量値を相対的に指定することをいい、例えば、前記重量範囲を三つに区分して、被計量物の重量値が、三つに区分された重量範囲のいずれに属するかによって、重い、中程度(普通)、軽いと相対的に指定したり、あるいは、前記重量範囲を五つに区分して、非常に重い、重い、中程度(普通)、軽い、非常に軽いといったように相対的に指定することをいう。この場合、計量作業を行う作業者に理解しやすいように、重量はサイズ(大きさ)に比例するので、例えば、重い、中程度(普通)、軽いを、大、中、小のサイズとして指示するのが好ましい。
なお、載置部から除くべき被計量物については、重量ランクのみを指定して指示してもよい。
この実施態様によると、追加すべき被計量物、あるいは、除くべき被計量物を、指示手段によって、その重量ランク及びその重量ランクにおける被計量物の重量が相対的に、例えば、「大」、「中」、「小」といったように相対的に指示される。
これによって、作業者は、指示された重量ランクの被計量物の内から指定された相対的な重量の被計量物を目視で選択して載置部に追加したり、あるいは、載置部から除くことができる。
このように、複数の被計量物の重量が所定重量範囲となるように、追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、その追加すべき被計量物の重量ランクと、その重量ランクにおける相対的な重量が指示されるので、作業者は、指示された重量ランクであって、指示された相対的な重量の被計量物を選択して載置部に載置するだけでよい。したがって、作業者自らが、追加すべき被計量物の重量ランクやその重量ランクでの大きさを判断する必要がなく、経験や勘によらず、追加すべき被計量物を容易に選択して目標重量となる被計量物の組合せを完成させることができ、作業効率が向上する。
また、追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクの重量範囲に存在しないために、載せ替えを行う場合にも、指示された被計量物を、載置部から除けばよい。
(3)本発明の計量装置の好ましい実施態様では、前記載置部に追加すべき被計量物が、1個の被計量物である。
制御部は、載置部に載置されている被計量物の重量と所定重量範囲とに基づいて、追加すべき被計量物の重量を求めることができる。すなわち、所定重量範囲の下限値である目標重量から載置部に載置されている被計量物の重量を差し引くことによって、追加すべき被計量物の重量を求めることができる。
また、この追加すべき被計量物の重量と、予め記憶されている被計量物の複数の重量ランク及び各重量ランクの重量範囲とに基づいて、追加すべき被計量物が1個でよいか否かを判断することができるので、追加すべき被計量物が1個になったときに、その1個の被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、その重量ランク及び該重量ランクにおける相対的な重量で指示することができる。
なお、追加すべき被計量物が2個以上であるときには、例えば、その2個以上の各被計量物の重量ランクと該重量ランクにおける相対的な重量をそれぞれ指示するようにしてもよいし、あるいは、追加すべき被計量物が1個になるまでは、例えば、最も重い重量ランクの被計量物を1個ずつ追加するように指示してもよい。
この実施態様によると、作業者は、所定重量範囲よりも少な目、好ましくは、所定重量範囲に被計量物1個分足りない程度の被計量物を載置部に載置すればよく、これによって、追加すべき1個の被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、その重量ランクが指示されると共に、該重量ランクにおける相対的な重量、例えば、大、中、小が指示されるので、その指示に従って1個の被計量物を選択して追加するだけで被計量物の組合せを完成させることができる。
また、目標重量に被計量物1個分足りない程度の被計量物を載置部に載置したときに、追加すべき1個の被計量物の重量が、各重量ランクの重量範囲に存在しないときには、載せ替えを行う必要があるが、載置部に載置された被計量物の内、除くべき被計量物が、その重量ランク及び該重量ランクにおける相対的な重量で指示されるので、載せ替えによって所定重量範囲となるように、被計量物を指示することができる。これによって、作業者が経験や勘によって、被計量物を任意に選択して入れ替える場合に比べて、被計量物の載せ替えの回数を低減して作業効率を向上させることができる。
(4)本発明の計量装置の他の実施態様では、前記制御部は、前記載置部から除くべき被計量物として、最も軽い被計量物を指示する。
この実施態様によると、最も軽い被計量物を載置部から除くべき被計量物として指示し、この最も軽い被計量物が載置部から除かれた後に、被計量物の1個を追加するように指示して所定重量範囲にするといったことが可能となる。
(5)本発明の計量装置の別の実施態様では、前記複数の重量ランクの前記被計量物が、複数の容器に重量ランク毎にそれぞれ収納され、前記指示手段は、前記複数の各容器に個別的に対応して配置される複数の表示ユニットを備え、該表示ユニットは、前記追加すべき被計量物の重量及び前記除くべき被計量物の重量を、相対的に表示する表示部を有し、前記制御部は、前記指示手段を制御して、前記追加すべき被計量物及び前記除くべき被計量物の重量ランクに対応する前記表示ユニットによって、追加すべき被計量物の重量ランクを指示すると共に、その重量を相対的に指示する。
容器は、被計量物を入れるものであればよく、例えば、箱、袋、トレイ、コンテナなどであってもよい。
複数の各容器には、複数の重量ランク毎に被計量物が収納されているので、例えば、被計量物が重量ランク毎に箱詰されたものをそのまま容器として使用してもよいし、前記箱詰された被計量物を移し替えてもよい。
追加すべき被計量物と除くべき被計量物とでは、表示部の表示を異ならせるのが好ましいが、時間的にずらして表示するようにしてもよい。
この実施態様によると、指示手段は、各重量ランクの被計量物がそれぞれ収納された容器に対応してそれぞれ配置される複数の表示ユニットを備えているので、表示ユニットの表示によって、対応する容器を指示する。したがって、追加すべき被計量物及び除くべき被計量物の重量ランクを指示することができ、また、表示ユニットは、被計量物の重量を相対的に表示する表示部を有しているので、この表示によって、追加すべき被計量物及び除くべき被計量物の重量を相対的に指示することができる。
(6)本発明計量システムは、本発明の計量装置と、該計量装置に接続される前記指示手段とを備える。
本発明の計量システムによれば、作業者が、被計量物を所定重量範囲に対して少な目に載置部に載置すると、所定重量範囲にするために追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、指示手段によって指示されるので、作業者は、指示された被計量物を選択して載置部に追加することで、所定重量範囲となる被計量物の組合せが完成し、この被計量物の組合せを袋詰め等すればよく、作業効率が向上する。
また、所定重量範囲にするために追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクの重量範囲に存在しないときには、載せ替えを行う必要があるが、載置部に載置された被計量物の内、除くべき被計量物が、指示されるので、載せ替えによって所定重量範囲となるように除くべき被計量物を指示することができ、これによって、作業者が経験や勘によって被計量物を載置部から任意に選択して入れ替える場合のように、被計量物の載せ替えを繰り返すようなことがなく、作業効率が向上する。
このように、本発明によれば、被計量物を所定重量範囲に対して少な目に載置部に載置すると、所定重量範囲にするために、追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクのいずれかの重量範囲に存在するときには、追加すべき被計量物が指示されるので、作業者は、指示された被計量物を載置部に追加することで、所定重量範囲となる被計量物の組合せが完成する。したがって、作業者の経験や勘に頼ることなく、所定重量範囲となる被計量物の組合せを容易に完成させることができ、作業効率が向上する。
また、追加すべき被計量物が各重量ランクの重量範囲に存在しないときには、載せ替えを行う必要があるが、載置部に載置された被計量物の内、載置部から除くべき被計量物が、指示されるので、載せ替えによって所定重量範囲となるように、除くべき被計量物を指示することができ、これによって、作業者が経験や勘によって被計量物を載置部からに任意に選択して入れ替える場合のように、被計量物の載せ替えを繰り返すようなことがなく、作業効率が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る計量装置を備える計量システムのブロック図である。
この実施形態の計量システムは、農産物や海産物等の物品を被計量物とし、定量で小分けに袋詰め等する際に好適である。
この計量システムは、計量装置としての電子秤10と、後述のように選択すべき被計量物を指示する指示手段としての複数、この例では3つの表示ユニット20a〜20cを備えている。
電子秤10は、被計量物を計量する計量部11、各部を制御すると共に、演算処理を行なう制御部12と、重量ランク等のランク情報や設定情報等が記憶される記憶部13と、目標重量及び許容値等を設定する設定入力部14と、計量した重量値、目標重量までの重量値や作業者に対する指示等を表示する表示部15と、コネクタ19とを備えている。
制御部12は、演算部16と、表示ユニット20a〜20cを制御して選択すべき被計量物を指示する指示制御部17と、表示部15を制御する表示制御部18とを備えている。各表示ユニット20a〜20cは、点灯回路21a〜21c及びランプ22a〜22cを備える。
図2は、この実施形態の電子秤10の外観斜視図である。
この電子秤10は、本体ケース30を備え、上部に被計量物が載置される載置部としての計量皿31を備えている。本体ケース30内には、上述の制御部12、記憶部13の他、計量皿31に連結されて演算部16に荷重信号を出力するロードセル等の荷重センサが内蔵されている。本体ケース30の前面には、各種の操作ボタンからなる設定入力部14、液晶ディスプレイからなる表示部15が設けられており、計量皿31及びロードセル等によって計量部11が構成される。
図3は、上記表示ユニット20a〜20cを示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は側面図である。
各表示ユニット20a〜20cは、同一構成であり、この図3及び後述の図4では、表示ユニット20a〜20cを代表的に表示ユニット20として示している。
図3に示すように、表示ユニット20は、ケース23を備えており、このケース23内には、点灯回路21等が内蔵されており、ケース23の前面に第1LED24、第2LED25、第3LED26の3個で1組のランプ22が設けられている。各LED24,25,26は、RGBの3色LEDで構成されており、RGBの組み合わせで数色に光るものである。後述のように、載せ替え処理以外は、基本的に、第1LED24が、後述の被計量物の相対的な重量である「小」を、第2LED25が、被計量物の相対的な重量である「中」を、第3LED26が、被計量物の相対的な重量である「大」を指定する。点灯回路21は、電子秤10からの点灯信号により、載せ替え処理以外は、基本的に第1LED24、第2LED25、第3LED26の内、いずれか1つのLEDを点灯する。また、ケース23の後面には取り付け用のクリップ27が設けられている。
図4は、表示ユニット20の取り付け状態を示す斜視図である。
表示ユニット20は、箱40に取り付けられ、この箱40には、後述するランク分けされた被計量物が収納される。表示ユニット20は、箱40の任意の壁面の上端に、上方からクリップ27にて当該壁を挟むようにして着脱可能に取付けられる。また、表示ユニット20は、図示しない信号線を介して電子秤10のコネクタ19に接続される。
次に、この実施形態の計量システムについて、具体例を挙げて説明する。
ここでは、S,M,Lの各重量ランクにランク分けされて箱詰めされた被計量物、例えば、S,M,Lの各重量ランクの馬鈴薯の箱詰めを仕入れ、それを小分けにして、複数個の馬鈴薯の定量の袋詰めを作成する場合に適用して説明する。
箱詰めの馬鈴薯の各重量ランクS,M,Lの重量範囲は、予め決まっており、各重量ランクS,M,L及びその重量範囲は、後述のランク情報として、電子秤10に設定されて記憶部13に記憶される。この実施形態では、重量ランクSの下限重量値と重量ランクLの上限重量値との間の重量範囲が、3つの重量ランクS,M,Lによって連続するように重量ランクが規定されている。また、この実施形態では、各重量ランクS,M,Lの各重量範囲を、等しく三つにそれぞれ区分し、馬鈴薯の重量値が、区分された三つの重量範囲のいずれに属するかによって、「大」、「中」、「小」の相対的な重量で指定できるようしている。このため、電子秤10には、重量範囲の区分数、この例では、三つが設定される。
先ず、袋詰め作業の準備として、図5に示すように、仕入れた箱詰めのS,M.Lの各重量ランクの馬鈴薯を移し替えるために、各重量ランク用に3つの箱40a,40b,40cを準備し、S用の箱40aには重量ランクSの箱詰めの馬鈴薯を移し替え、M用の箱40bには重量ランクMの箱詰めの馬鈴薯を移し替え、L用の箱40cには重量ランクLの箱詰めの馬鈴薯を移し替える。
各箱40a,40b,40cには、それぞれ表示ユニット20a,20b,20cが取付けられる。各表示ユニット20a,20b,20cは、信号線を介して電子秤10のコネクタ19の所定のポートに接続する。コネクタ19は、各種被計量物のランク分けの数に対応できるように十分な数のポートを有しており、これらポートのうちから、S,M,Lの馬鈴薯用の各ポートを設定し、表示ユニット20aはS用のポートに、表示ユニット20bはM用のポートに、表示ユニット20cはL用のポートにそれぞれ接続する。
また、各表示ユニット20a,20b,20cのランプ22a,22b,22cにおける各第1LED24a,24b,24cの点灯は、そのランクの重量範囲を前記三つに区分した場合に、重量が相対的に小さい(軽い)ことを示す「小」、各第2LED25a,25b,25cの点灯は、重量が相対的に中程度であることを示す「中」、各第3LED26a,26b,26cの点灯は、重量が相対的に大きい(重い)ことを示す「大」であることを予め作業者との間で取り決めておく。すなわち、箱40aに入っているSサイズの馬鈴薯は一定の重量範囲内にあり、この重量範囲内の馬鈴薯の内、第1LED24aの点灯は、作業者の主観で小さいと判断するもの、第2LED25aの点灯は、中程度と判断するもの、第3LED26aの点灯は、大きいと判断するものを指示することになる。
同様に、第1LED24bの点灯、第2LED25bの点灯、第3LED26bの点灯は、箱40bに収納されたMサイズの馬鈴薯の内、それぞれ「小」,「中」,「大」と判断するもの、第1LED24cの点灯、第2LED25cの点灯、第3LED26cの点灯は、箱40cに収納されたLサイズの馬鈴薯の内、それぞれ「小」.「中」,「大」と判断するものを指示することになる。
また、この実施形態では、計量皿31に載せられた被計量物を載せ替える場合には、計量皿31から除くべき馬鈴薯を、赤色の点滅で示し、除いた馬鈴薯に替えて、計量皿31に新たに追加すべき馬鈴薯を青色の点滅で示すようにしている。
次に、図6のフローチャートに基づいて、計量作業について説明する。
下準備として、設定入力部14を操作して設定情報として目標重量及び許容値を入力しておく。この目標重量及び許容値によって、所定重量範囲が規定される。具体的には、目標重量を所定重量範囲の下限値とし、この下限値に許容値を加えた値が、所定重量範囲の上限値となる。例えば目標重量が1000gで許容値が50gとすると、所定重量範囲は、1000g〜1050gとなる。
図6のステップS1では、作業者は、目標重量よりも少な目、好ましくは、9割程度の馬鈴薯、例えば目標重量が1000gであれば、900g程度、例えば、重量ランクMの1個の馬鈴薯の重量が、100g前後であれば、9個程度の馬鈴薯を、例えば、袋に入れた状態で計量皿31に載置する。この実施形態では、目標重量よりも少な目の馬鈴薯を計量皿31に載せる際に、それら馬鈴薯には、最小の重量ランクSと最大の重量ランクLの少なくとも1個ずつを含ませることを作業者との間で予め取り決めている。なお、かかる取り決めをすることなく、作業者が、任意に馬鈴薯を計量皿31に載せるようにしてもよい。
ステップS2では、計量皿31に載置されて計量された9個程度の馬鈴薯の重量が、所定重量範囲の上限及び下限に入っているか否かの上下限の判別を行う。
この上下限の判別によって、計量皿31に載置されている被計量物の重量が、所定重量範囲内に入っていれば、「適量」と判定されて計量完了となり(ステップS3)、1つの袋詰めが完了する。
また、上下限判別によって、計量皿31に載置されている被計量物の重量が、所定重量範囲の上限値を上回っているときには、「過量」と判定され(ステップS5)、ステップS11へ移り、例えば、表示部15に過量である旨が表示されるので、作業者は、例えば直前に載せた馬鈴薯1個を計量皿31から降ろし、ステップS1へ戻って再計量する。
また、上下限判別によって、計量皿31に載置されている被計量物の重量が、所定重量範囲の下限値を下回っているときには、「軽量」と判定され(ステップS4)、所定重量範囲の下限値(目標重量)から計量皿31に載置されている被計量物の重量である負荷重量を減算して、所定重量範囲とするために追加すべき馬鈴薯の重量A(=下限値−負荷重量)を算出し(ステップS6)、ステップS7に移る。
ステップS7では、算出した重量Aが、最大重量ランクの最大値以内、すなわち、馬鈴薯の各重量ランクS,M,Lのうち、最も重い重量ランクLの重量範囲の最大値以内であるか否かを判断する。すなわち、所定重量範囲とするために追加すべき馬鈴薯が残り1個であるか否かを判断する。最大値以内でないとき、すなわち、残り1個でないときには、馬鈴薯を1個追加するための追加表示を、例えば表示部15にて行い、作業者は、馬鈴薯を1個追加してステップS1に戻って再計量する。追加する馬鈴薯の重量ランクは、特にこだわらないが、例えば重量ランクLの馬鈴薯を1個加えるのが好ましい。なお、表示部15による追加表示に代えて、あるいは、表示部15による追加表示と共に、表示ユニット20を用いて、加える馬鈴薯を後述と同様にして指示してもよい。
ステップS7で、追加すべき馬鈴薯の重量Aが最大値以内である場合には、最大値以内の被計量物を1個追加すれば、所定重量範囲に到達できることになり、ステップS8に移る。ステップS8では、重量Aに、所定重量範囲の上限値を規定する許容値を加えた値が、最も軽い重量ランクSの重量範囲の最小値(下限値)より大きいか否かを判断する。
このステップS8で、重量Aに許容値を加えた値が、当該最小値より大きくない場合は、最も軽い馬鈴薯を1個追加しても所定重量範囲の上限を超えてしまう、すなわち、所定重量範囲とするために、追加すべき被計量物の重量が、各重量ランクS,M,Lの重量範囲に存在しないとして、ステップS12へ移り、図7の載せ替え処理に移行する。
ステップS8で、重量Aに許容値を加えた値が、最小値より大きい場合にはステップS9へ移り、ステップS6で算出した追加すべき馬鈴薯の重量Aに基づいて、重量ランク及びその重量ランクにおける相対的な重量を算出する。すなわち、追加すべき1個の馬鈴薯の重量Aが、重量ランクS,M,Lのいずれの重量ランクに属し、その重量ランクにおいて、「大」,「中」,「小」のいずれの相対的な重量に属するかを求める。
追加すべき馬鈴薯1個の重量ランク及びその相対的な重量が求まると、ステップS10では、その重量ランク及び相対的な重量に対応する表示ユニット20のランプを点灯させてランクを指示し、ステップS1に戻る。
追加すべき最後の1個の馬鈴薯が、例えば、重量ランクが「S」であって、その重量範囲の「小」に該当する場合には、S用の箱40aに取り付けられた表示ユニット20aの点灯回路21aに対して、「小」を指示する第1LED24aを点灯させ、その他のLEDは全て消灯状態のままとする。
同様に、最後の1個が「S」「中」、「S」「大」、「M」「小」、「M」「中」、「M」「大」、「L」「小」、「L」「中」、「L」「大」の場合には、第2LED25aの点灯、第3LED26aの点灯、第1LED24bの点灯、第2LED25bの点灯、第3LED26bの点灯、第1LED24cの点灯、第2LED25cの点灯、第3LED26cの点灯をそれぞれ行う。図5の例では、重量ランクLの「小」を指定する第1LED24cが点灯している。
作業者は、点灯したランプに相当する馬鈴薯1個を、箱40から取り出して、計量皿31に載っている馬鈴薯に加える。S用の箱40aに取り付けた表示ユニット20aの第1LED24aが点灯している場合、S用の箱40aの中から作業者が主観で小さいと判断した馬鈴薯を1個取り出して加える。同様に、第2LED25aが点灯、第3LED26aが点灯している場合、S用の箱40aから中くらい、大きいものをそれぞれ取り出して加え、第1LED24bが点灯、第2LED25bが点灯、第3LED26bが点灯している場合、M用の箱40bから小さい、中くらい、大きいものをそれぞれ取り出し、第1LED24cが点灯、第2LED25cが点灯、第3LED26cが点灯している場合、L用の箱40cから小さい、中くらい、大きいものをそれぞれ取り出して加える。
このようにステップS1では、ステップS10で指示された重量ランク及び相対的な重量の馬鈴薯が、計量皿31に追加されるので、所定重量範囲の適量となり、計量が完了し、点灯していたLEDが消灯する(ステップS2,S3)。
次に、追加すべき1個の馬鈴薯の重量が、各重量ランクS,M,Lに存在しない場合に、載せ替え処理(ステップS12)を行うが、この載せ替え処理について、図7に基づいて、詳細に説明する。
この実施形態では、載せ替え処理として、2つのパターンを想定している。第1の想定パターンは、計量皿31に載っている馬鈴薯の内、除くべき馬鈴薯として、最も重い(最も大きい)馬鈴薯を指示し、この馬鈴薯が計量皿31から降ろされた後に、馬鈴薯2個を順次追加して所定重量範囲とするものであり、第2の想定パターンは、計量皿31に載っている馬鈴薯の内、除くべき馬鈴薯として、最も軽い(最も小さい)馬鈴薯を計量皿31を指示し、この馬鈴薯が計量皿31から降ろされた後に、馬鈴薯1個を追加して所定重量範囲とするものである。
先ず、ステップS13では、重量ランクの上限値と下限値の中心値Cを式(1)により求める。すなわち、平均的な馬鈴薯の重量を算出する。
C=(最大ランクLの上限値+最小ランクSの下限値)÷2・・(1)
次に、最も重い馬鈴薯を計量皿31から降ろしたと想定した場合に、所定重量範囲とするために追加すべき被計量物の重量Amaxと、最も軽い馬鈴薯を計量皿31から降ろしたと想定した場合に、所定重量範囲とするために追加すべき被計量物の重量Aminとを下記式(2),(3)によってそれぞれ算出する(ステップS14)。
Amax=A+最大ランクLの上限値・・(2)
Amin=A+最小ランクSの下限値・・(3)
最も重い馬鈴薯を計量皿31から降ろした場合には、重量Amaxの被計量物を追加しなければ所定重量範囲とはならない。また、最も軽い馬鈴薯を計量皿31から降ろした場合には、重量Aminの被計量物を追加しなければ所定重量範囲とはならない。
最も重い馬鈴薯を、平均的な重量である前記中心値Cの馬鈴薯の2個で置き換える場合と、最も軽い馬鈴薯を、平均的な重量Cの馬鈴薯の1個で置き換える場合とを想定すると、Amaxと2Cとの重量差と、AminとCとの重量差とを比べて、重量差が小さい方が、より所定重量範囲となり易い。
そこで、最も重い馬鈴薯を計量皿31から降ろしたときに、所定重量範囲とするために追加すべき馬鈴薯の重量Amaxと平均的な重量Cの馬鈴薯2個の重量との差の絶対値|Amax−2C|と、最も軽い馬鈴薯を計量皿31から降ろしたときに、所定重量範囲とするために追加すべき馬鈴薯の重量Aminと平均的な重量Cの馬鈴薯1個の重量との差の絶対値|Amin−C|とをそれぞれ算出し、その絶対値の小さい方へ分岐する(ステップS15)。
すなわち、|Amax−2C|が、|Amin−C|に比べて小さいときには、ステップS16に移る。このステップS16では、所定重量範囲とするために追加すべき被計量物の重量Amaxを2で除算し、追加すべき1個の馬鈴薯の重量を算出し、その重量が、最小ランクの下限値(重量ランクSの最小値)と最大ランクの上限値(重量ランクLの最大値)との間の重量であるか否かを判断する。
このステップS16で、追加すべき1個の馬鈴薯の重量が、最小ランクの下限値と最大ランクの上限値との間の重量でないときには、載せ替えで追加すべき被計量物の重量が、重量ランクS,M,Lの重量範囲に存在せず、載せ替えできないとして、ステップS22に移り、例えば、表示部15にエラー表示を行って、図6のメインの処理に戻り、作業者は、最初から計量をやり直す。このエラー表示としては、例えば、全てのLED24,25,26を全て赤色で点滅させるようにしてもよい。
ステップS16で、追加すべき1個の馬鈴薯の重量が、最小ランクの下限値と最大ランクの上限値との間の重量であるときには、ステップS17に移り、作業者に、計量皿31から最も重い(大きい)馬鈴薯を除くように指示する。この実施形態では、最大ランクの上限値に対応するランプ、すなわち、重量ランクLの大に対応する第3LED26cを赤色に点滅する。同時に、追加すべき1個の馬鈴薯の重量(Amax÷2)に対応する重量ランク及びその重量ランクにおける相対的な重量に対応するLEDを青色に点滅する(ステップS17)。例えば、追加すべき1個の馬鈴薯の重量(Amax÷2)が、重量ランクMの中であれば、第2LED25bを青色に点滅する。
作業者は、重量ランクLの大に対応する第3LED26cの赤色の点滅によって、計量皿31の馬鈴薯の内、最も重いと判断する馬鈴薯を計量皿31から降ろす(ステップS18)。この実施形態では、上述のように計量皿31に馬鈴薯を最初に載せる際に、最も重い重量ランクLの馬鈴薯を少なくとも1個含むように作業者と取り決めている。したがって、作業者は、重量ランクLの馬鈴薯を取り除くことになる。
次に、ステップS19では、指示された馬鈴薯が正しく取り除かれたか否か、すなわち、重量ランクLの馬鈴薯が取り除かれたか否かを判断する。重量ランクLの馬鈴薯が取り除かれていないときには、取り除いた馬鈴薯を計量皿31に戻すように、表示部15で警告表示を行い(ステップS26)、作業者が馬鈴薯を戻してステップS18に戻る。
ステップS19で指示された馬鈴薯が正しく取り除かれ、第3LED26cの赤色の点滅が消え、警告表示がされなかったときには、作業者は、青色点滅のLEDに対応する馬鈴薯を計量皿31に載せる。例えば、第2LED25bが青色に点滅しているときには、M用の箱40bから、中くらいの馬鈴薯を取り出して計量皿31に載せ(ステップS20)、図6のメインフローのステップS2に戻り(ステップS21)、最後の1個の馬鈴薯を追加するための処理に移る。同時に、青色に点滅していたLEDが消灯する。
上述のステップS15において、|Amin−C|が、|Amax−2C|に比べて小さいときには、ステップS23に移る。このステップS23では、所定重量範囲とするために追加すべき馬鈴薯の重量Aminが、最小ランクの下限値(重量ランクSの最小値)と最大ランクの上限値(重量ランクLの最大値)との間の重量であるか否かを判断する。
このステップS23で、追加すべき馬鈴薯の重量Aminが、最小ランクの下限値と最大ランクの上限値との間の重量でないときには、載せ替えで追加すべき馬鈴薯の重量Aminが、重量ランクS,M,Lの重量範囲に存在せず、載せ替えできないとして、ステップS25に移り、表示部15にエラー表示を行って、図6のメインの処理に戻り、作業者は、最初から計量をやり直す。
ステップS23で、追加すべき馬鈴薯の重量Aminが、最小ランクの下限値と最大ランクの上限値との間の重量であるときには、ステップS24に移り、作業者に、計量皿31から最も軽い(小さい)馬鈴薯を降ろすように指示する。この実施形態では、最小ランクの下限値に対応するランプ、すなわち、重量ランクSの小に対応する第1LED24aを赤色に点滅する。同時に、追加すべき馬鈴薯の重量Aminに対応する重量ランク及びその重量ランクにおける相対的な重量に対応するLEDを青色に点滅する(ステップS24)。例えば、追加すべき馬鈴薯の重量Aminが、重量ランクMの中であれば、第2LED25bを青色に点滅する。
作業者は、重量ランクSの小に対応する第1LED24aの赤色の点滅によって、計量皿31の馬鈴薯の内、最も軽いと判断する馬鈴薯を計量皿31から降ろす(ステップS18)。この実施形態では、上述のように計量皿31に馬鈴薯を最初に載せる際に、最も軽い重量ランクSの馬鈴薯を少なくとも1個含むように作業者と取り決めている。したがって、作業者は、重量ランクSの馬鈴薯を取り除くことになる。
次に、ステップS19では、指示された馬鈴薯が正しく取り除かれたか否か、すなわち、重量ランクSの馬鈴薯が取り除かれたか否かを判断する。重量ランクSの馬鈴薯が取り除かれていないときには、取り除いた馬鈴薯を計量皿31に戻すように、表示部15で警告表示を行い(ステップS26)、作業者が馬鈴薯を戻してステップS18に戻る。
ステップS19で指示された馬鈴薯が正しく取り除かれ、第1LED24aの赤色の点滅が消え、警告表示がされなかったときには、作業者は、青色点滅のLEDに対応する馬鈴薯を計量皿31に載せる。例えば、第2LED25bが青色に点滅しているときには、M用の箱40bから、中くらいの馬鈴薯を取り出して計量皿31に載せ(ステップS20)、図6のメインフローのステップS2に戻る(ステップS21)。同時に、青色に点滅していたLEDが消灯する。
なお、ステップS15において、|Amin−C|と|Amax−2C|とが等しいときには、ステップS16、ステップS23のいずれに分岐してもよい。
以上のように、この実施形態の計量システムによると、作業者が、馬鈴薯を所定重量範囲に対して少な目に計量皿31に載せると、所定重量範囲にするために追加すべき馬鈴薯1個の重量が、各重量ランクS,M,Lのいずれかの重量範囲に存在するときには、表示ユニット20によって、その重量ランク及びその重量ランクにおける相対的な重量である、大、中、小で指示されるので、作業者は、計量皿31に所定重量範囲よりも少な目の馬鈴薯を大まかに載せ、指示された馬鈴薯を選択して載せるだけでよく、経験や勘に頼ることなく、容易に定量計量作業が行える。
また、所定重量範囲にするために追加すべき1個の馬鈴薯の重量が、各重量ランクS,M,Lの重量範囲に存在しないときには、載せ替えを行う必要があるが、載せ替えによって、所定重量範囲となるように、計量皿31から取り除く馬鈴薯及び追加すべき馬鈴薯を指示するので、作業者が経験や勘によって入れ替えるべき馬鈴薯を任意に選択する場合のように、所定重量範囲とならず、馬鈴薯の載せ替えを繰り返すようなことがなく、作業効率が向上する。
上述の実施形態では、入れ替えるべき馬鈴薯としても最も重い馬鈴薯または最も軽い馬鈴薯を指示したけれども、これに限ることなく、他の重量ランク及び相対的な重量の馬鈴薯を指示して入れ替えるようにしてもよい。
また、表示ユニット20による表示の代わりに、“Lの大”“Mの小”等の音声で指示する音声ユニットであってもよい。この場合、被計量物のランク毎に設ける必要はなく1個設置すればよい。音声ユニットとしては、音声回路とスピーカを有し、音声回路は電子秤10の制御部12から制御信号が入力されると、その制御信号によって、予め記憶されているコメント文や電子音等をスピーカから出力させる。このような音声ユニットは、電子秤10に兼用させてもよい。すなわち、図2の電子秤10に音声回路とスピーカを内蔵させ、つまみにてボリュームを調整するようにしてもよい。
さらに、表示ユニットと音声ユニットを組み合わせて、表示と音声の両方で指示するようにしてもよい。
上述の実施形態では、被計量物としては、馬鈴薯に適用したけれども、被計量物は、農産物、海産物他、袋等に小分けにパック詰め等して販売するものであれば、どのような物品であってもよい。
また、重量ランクは、上述のS,M,Lに限らず、SS,S,M,L,LL等、任意である。