JP6041647B2 - 容器の肩カバー - Google Patents

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Description

本発明は、マウンティングカップを有する容器に装着される肩カバーに関するものである。
例えば加圧媒体を利用して内容物を噴出させるエアゾール式の容器においては、高い内圧にも耐え得るべく、有底筒状の容器本体の上端開口に金属製のマウンティングカップを装着することが一般的であり、押し下げにより内容物を噴射するノズルを、容器のステムに取り付け、装飾効果を付与すること等を目的として設けられる合成樹脂製の肩カバーを、マウンティングカップの縁部に係合保持している。そして、このような容器においては、内容物を使い切った容器本体の分別廃棄や、ノズルや肩カバーを新たな容器本体へ取り付けて再利用することを目的として、容器本体からノズル及び肩カバーを容易に取り外すことができるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−247470号公報
特許文献1に記載の押し下げヘッド式噴出容器においては、筒状装着部材14(肩カバー)を、筒状基体16(内カバー)と筒状操作体40(外カバー)との2つの部材で構成している。そして、外カバーを締め込み方向に回転すると、内カバーの脚片28(弾性脚片)が容器のマウンティングカップに押し付けられて、肩カバーを容器に嵌合保持することができる。一方、外カバーを逆方向に回転すると、内カバーの弾性脚片の締め付けが解除されて、肩カバーを容器から取り外すことができる。
ところで、容器に装着した肩カバーが確実に保持されるためには、マウンティングカップに対する内カバーの嵌合力が十分に確保されていることが必要である。例えば、マウンティングカップの外周壁を取り囲む内カバーの環状壁の内径を狭めて環状壁をマウンティングカップへ強く当接させれば高い嵌合力を得ることが可能であるが、内カバーの容器体2への着脱が行い難くなることから作業性に難があり、さらに、内カバーの寸法が僅かにばらついてもマウンティングカップへ取り付けることができなくなるおそれがある。
他の方法として、例えば内カバーの弾性脚片の押し込み代を大きくすることで十分な嵌合力を確保することも可能であるが、押し込み代を大きくするほど弾性脚片が外カバーに強く当接する(内カバーと外カバーとの間に大きな抵抗が生じる)ため、外カバーを締め付け方向に回転させると内カバーも一緒に回転してしまい(内カバーが共回りする)、最後まで外カバーを締め込むことができなくなる懸念がある。また締め込むことができても、外カバーを緩み方向に回転させると、外カバーと内カバーとの間に作用する抵抗によって内カバーが共回りしてしまい、外カバーを緩めることができなくなるおそれがある。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、肩カバーを容器に確実に保持することができるとともに、肩カバーを着脱する際、外カバーを回転しても内カバーの共回りを防止できる、改良された肩カバーを提案するところにある。
本発明は、容器のマウンティングカップに形成された環状縁部に装着され、容器内の内容物を噴出させるノズルをその内径側に収納する肩カバーであって、
前記肩カバーは、前記環状縁部の直上に位置する内カバーと、該内カバーにねじ係合にて着脱自在に保持される外カバーとからなり、
前記内カバーは、前記環状縁部の内径側にて該環状縁部に当接する内壁と、該環状縁部の外径側に位置し該内壁につながる上部壁を介して一体連結するとともに切り欠き或いは突起を周方向に略等間隔で複数設けて撓み変形可能とされた外壁とを備え、
前記外カバーは、前記内壁の内径側に位置する内周壁と、該内周壁につながる天壁を介して前記外壁を取り囲み、該外カバーの締め付け方向へのねじ込みによって該外壁を前記環状縁部に押し付けて該内カバーを該環状縁部に保持する外周壁とを備え、
前記内カバーの内壁と前記環状縁部との周方向の接触長割合に対し、前記内カバーの外壁と前記外カバーの外周壁との周方向の接触長割合が小さいことを特徴とする容器の肩カバーである。
ここで、内カバーの内壁と環状縁部との周方向の接触長割合とは、内壁の外周面に沿う仮想円の周長に対して内壁と環状縁部とが接触する周方向長さをいい、また、内カバーの外壁と外カバーの外周壁との周方向の接触長割合とは、外壁の外周面に沿う仮想円の周長に対し外壁と外周壁とが接触する周方向長さをいう。
また、前記内カバーの内壁に、スリット或いは突起を設けることが好ましい。
本発明者が、内カバーの共回りについて鋭意検討を重ねたところ、内カバーの内壁とマウンティングカップの環状縁部との周方向の接触長割合に対し、内カバーの外壁と外カバーの外周壁との周方向の接触長割合が小さくなれば、内カバーが容器に保持される回転トルクに対し、外カバーが内カバーを回転させる回転トルクが相対的に小さくなるので、内カバーの共回りを有効に防止できることを見出した。
すなわち、本発明において肩カバーは、マウンティングカップの環状縁部の直上に位置する内カバーと、内カバーにねじ係合にて着脱自在に保持される外カバーとからなり、内カバーは、マウンティングカップの環状縁部に対して内径側に位置する内壁と、外径側に位置するとともに少なくとも1つの切り欠き或いは突起を設けて撓み変形可能とする外壁とを備えるものであり、また、外カバーは、内壁の内径側に位置する内周壁と、外壁を取り囲み外カバーの締め付けによって外壁を環状縁部に押し付ける外周壁とを備えるものであって、さらに、内カバーの内壁とマウンティングカップの環状縁部との周方向の接触長割合に対し、内カバーの外壁と外カバーの外周壁との周方向の接触長割合を小さくしたものである。これにより、外カバーを締め付け方向に回転する場合でも、また緩み方向に回転する場合でも、内カバーの共回りが有効に防止されるので、肩カバーの着脱が確実に行えるようになる。また、前記切り欠き或いは突起を複数とし、これらを周方向に略等間隔で設けているので、肩カバーがマウンティングカップに対して周方向に均一に嵌合される
内カバーの内壁にスリットを設ける場合は、スリット以外の内壁部分が環状縁部と接触する部位となり、また、内カバーの内壁に突起を設ける場合は、外カバーの内周壁が突起を押圧するので突起を設けた内壁部分が環状縁部と接触する部位となる。従って、スリット或いは突起の周方向長さによって内壁と環状縁部との周方向の接触長割合を変化させることができるので、接触長割合を調整できる選択肢が増える上、接触長割合をより細かく調整することが可能となる。
本発明に従う肩カバーの実施の形態につき、外カバーを締め付けて容器に装着した図であって、軸線を境として断面図と側面図とを示す。 (a)は、図1の容器からオーバーキャップを取り外した部分拡大図であり、(b)は、(a)に示すA−Aに沿って、外カバーの位置決め凸部の周辺を示した断面図である。 外カバーを締め付ける前、又は外カバーを緩めた後の状態を示す部分拡大図である。 本発明に従う内カバーにつき、(a)は、図5に示すD−Dに沿う断面図と側面図であり、(b)は、図5のD’−D’に沿う断面図と側面図である。 図4(a)に示す矢印Bからの矢視図(平面図)である。 図4(a)に示す矢印Cからの矢視図(下面図)である。 本発明に従う外カバーを示す図であり、軸線を境として図8のG−Gに沿う断面図と側面図とを示す。 図7に示す矢印Eからの矢視図(平面図)である。 図7に示す矢印Fからの矢視図(下面図)である。 本発明に従う肩カバーの他の実施の形態につき、(a)は、軸線を境として断面図と側面図とを示し、(b)は、(a)に示す矢印Hに沿って内カバーの内壁に設けた突起を示した矢視図である。 本発明に従う内カバーの他の実施の形態につき、図5に準じて示す平面図である。 本発明に従う内カバーのさらに他の実施の形態に付き、図5に準じて示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う肩カバーの実施の形態につき、外カバーを締め付けて容器に装着した図であって、軸線を境として断面図と側面図とを示し、図2(a)は、図1の容器からオーバーキャップを取り外した部分拡大図であり、図2(b)は、図2(a)に示すA−Aに沿って、外カバーの位置決め凸部の周辺を示した断面図であって、図3は、外カバーを締め付ける前、又は外カバーを緩めた後の状態を示す部分拡大図であり、図4は、本発明に従う内カバーにつき、(a)は、図5に示すD−Dに沿う断面図と側面図であり、(b)は、図5のD’−D’に沿う断面図と側面図であり、図5は、図4(a)に示す矢印Bからの矢視図(平面図)であり、図6は、図4(a)に示す矢印Cからの矢視図(下面図)であり、図7は、本発明に従う外カバーを示す図であり、軸線を境として図8のG−Gに沿う断面図と側面図とを示し、図8は、図7に示す矢印Eからの矢視図(平面図)であり、図9は、図7に示す矢印Fからの矢視図(下面図)である。また、図10は、本発明に従う肩カバーの他の実施の形態につき、(a)は、軸線を境として断面図と側面図とを示し、(b)は、(a)に示す矢印Hに沿って内カバーの内壁に設けた突起を示した矢視図である。
図1において、符号10は容器であり、符号20はノズルであり、符号30は肩カバーである。肩カバー30は、内カバー40と外カバー50との2つの部材で構成されている。また、符号60はオーバーキャップである。
図2(a)に詳細に示すように容器10は、有底筒状となる金属製の容器本体11の上端部に、これもまた金属製となるマウンティングカップ12の外縁を巻き締めして(巻き締めした部位が環状縁部13となる)固着したものであり、その内側に形成される密閉空間Mに、例えば化粧料や圧縮ガス等を収容している。
マウンティングカップ12は、環状縁部13から垂下する環状壁14を有するとともに、環状壁14の内径側に、この環状壁14の下端縁に一体連結するフランジ付きの筒状部15を備えている。また、筒状部15には、押し下げによって密閉空間M内の内容物を吐出させるステム16を設けている。
ノズル20は合成樹脂製であって、ステム16に連続する縦筒部21と、縦筒部21の上端から斜め上方に向けて延びる横筒部22とを有するとともに、縦筒部21の外径側に、これら縦筒部21及び横筒部22と一体連結する外側筒部23を備えている。さらに、外側筒部23の下端には、外径側に向けて張り出す爪部24を設けていて、縦筒部21と外側筒部23との相互間には、周方向に間隔をあけて補強リブ25を設けている。
次に内カバー40について説明する。内カバー40は、合成樹脂にて形成され、環状縁部13の直上に載置されるものであり、環状縁部13の内径側に位置する環状の内壁41と、内壁41の上端につながる上部壁42を介して一体連結するとともに環状縁部13の外径側に位置する外壁43とを備えている。また、本実施の形態において上部壁42は、外壁43との連結部に段部44を備えている。
内壁41は、図4(a)に示すように、その内周面(内径側の面)に内ねじ部41aを備えている。また内壁41の外周面には、支持リブ41b(本実施の形態では、図6に示すように周方向に均等配置で3個)を設けている。ここで支持リブ41bは、図2(a)に示すように容器10に取り付けられた際に環状縁部13と当接して、内カバー40を支持するものである。さらに、本実施の形態において内壁41の下部には、図4(b)及び図6に示すようにこの内壁41を切り欠くスリット41cを設けている(本実施の形態では1箇所)。
外壁43は、図4(b)に示すように外周面を凹ませた薄肉部43aを有するとともに、その下端部の内周面には、内径側に膨出する膨出部43bを備えている。また、薄肉部43aの上部の外周面には、本実施の形態では環状となる外向き凸部43c(ここでは3条)を備えている。さらに、外壁43の下部には、この外壁43を切り欠く少なくとも1つの切り欠き43dを備えていて、これにより外壁43を径方向内外に撓み変形可能としている(切り欠き43d以外の外壁43が弾性脚片43eとなる)。本実施の形態では、図6に示すように切り欠き43dを周方向に均等配置で6箇所設けていて、これにより6個の弾性脚片43eを形成している。
段部44は、図5に示すように小突起44aと、この小突起44aに隣接して設けられる大突起44bとを備えている。本実施の形態では、小突起44a及び大突起44bを2組備えている。
次に外カバー50について説明する。外カバー50は、合成樹脂にて形成されるとともに、図2(a)に示すように内カバー40に覆い被さるものであり、内カバー40の内壁41の内径側に位置する環状の内周壁51と、内周壁51の上端につながる天壁52を介して外壁43を取り囲む外周壁53とを備えている。また、本実施の形態においては、天壁52と外周壁53との連結部に外側段部54を設けている。
内周壁51は、図7に示すように、その外周面(外径側の面)に外ねじ部51aを備えている。また内周壁51の内周面には、その下部に内径側に向けて張り出す爪部51bを周方向に間隔をあけて複数設けていて、爪部51bの上部には、縦リブ51cを周方向に間隔をあけて複数設けている。本実施の形態では、図8に示すように、爪部51b及び縦リブ51cをともに8個ずつ設けている。
外周壁53は、その内周面の上部(本実施形態では外側段部54)に、図9に示すように爪状の位置決め凸部53aを備えている。さらに、外周壁53の内周面の下部には、内径側に突出する内向き凸部53bを備えている。本実施の形態において内向き凸部53bは、図9に示すように周方向に均等配置で3個設けられている。
そして、図1に示すようにオーバーキャップ60は、頂壁61の外縁から筒状の外壁62を垂下させた形態をなしていて、ノズル20を内側に収めて外カバー50の外側段部54上に着脱自在に保持される。
上記のように構成されるノズル20、内カバー40、外カバー50を容器10に取り付けるにあたっては、図3に示すようにマウンティングカップ12の環状縁部13上に載置した内カバー40に、予めノズル20を挿入しておいた外カバー50を被せ、外カバー50を締め付け方向に回転させる。これにより、図2(a)に示すように外カバー50は下向きに変位し、外周壁53が弾性脚片43eを環状縁部13に押し付ける結果、内カバー40の内壁41と弾性脚片43eは容器10の環状縁部13を挟持するので、内カバー40は容器10に対して抜け出し不能及び回転不能に保持される。また、ノズル20は、その爪部24が外カバー50の爪部51bに係合して抜け出し不能に保持される。
ここで本発明は、内カバー40の内壁41と容器10の環状縁部13との周方向の接触長割合に対し、内カバー40の外壁43と外カバー50の外周壁53との周方向の接触長割合が小さくなるものである。内壁41と環状縁部13との周方向の接触長割合とは、上述したように内壁41の外周面に沿う仮想円の周長に対して内壁41と環状縁部13とが接触する周方向長さをいい、図6に示すように、内壁41の外周面の周長をLa、スリット41cの周方向長さの総和をLbとする場合、(La−Lb)/Laの関係となるものである。また、外壁43と外周壁53との周方向の接触長割合とは、上述したように外壁43の外周面に沿う仮想円の周長に対して外壁43と外周壁53とが接触する(本実施形態では、薄肉部43aより下方に位置する外壁43の外周面が、外周壁53の内周面と接触している)周方向長さをいい、図6に示すように、外壁43の外周面の周長をLc、切り欠き43dの周方向長さの総和をLdとする場合、(Lc−Ld)/Lcの関係となるものである。なお本実施の形態で切り欠き43dは、周方向に均等配置で6箇所設けられているので、図6では切り欠き43dの1箇所分の周方向長さ(Ld/6)として示している。従って、「内壁41と環状縁部13との周方向の接触長割合に対し、外壁43と外周壁53との周方向の接触長割合が小さくなる」とは、(La−Lb)/Laの値よりも(Lc−Ld)/Lcの値の方が小さくなることを意味する。この場合、内カバー40が容器10に保持される回転トルクに対し、外カバー50が内カバー40を回転させる回転トルクが小さくなるとみなすことができるので、外カバー50の回転に伴う内カバー40の共回りが有効に防止できる。
また、図10(a)、(b)に示すように、内カバー40の内壁41に突起41dを設け、これを外カバー50の内周壁51に当接させるようにすれば、突起41dを設けた内壁41の外周面が、環状縁部13と接触する部位となる。すなわち、突起41dの最外面(内周壁51との接触面)の周方向長さの総和をLeとする場合、上述した内壁41と環状縁部13との周方向の接触長割合は、Le/Laの関係となる。なお、スリット41c及び突起41dは、何れか一方のみ設けても、またこれらを組み合わせて設けてもよい。また、突起41dを、外壁43、内周壁51、或いは外周壁53に設けてもよい。
また、本実施の形態においては、内カバー40に薄肉部43aを設けて弾性脚片43eを撓みやすくしているので、それ程大きな力を加えなくても外カバー50を締め付け方向に回転させることができる。また、膨出部43bを設ける場合は、これを環状縁部13に係合させることで肩カバー30が容器10から不用意に抜け出すおそれがなくなる。そして、外カバー50の締め付け終了域では、図2(b)に示すように、外カバー50の位置決め凸部53aが内カバー40の小突起44aを乗り越えることで、外カバー50の締め付けが完了したことを使用者に認識させることができる。また、小突起44aを乗り越えた後は、小突起44aに隣接する大突起44bに位置決め凸部53aが当接して、外カバー50のさらなる締め付けが阻止されるので、外カバー50を締め込み過ぎて破損させてしまうおそれがなくなる。
上述した構成となる容器10から内容物を噴出させるにあたっては、ノズル20を押し下げることでステム16も押し下げられ、これにより、ステム16を通して吐出する内容物が、縦筒部21及び横筒部22の内部通路を通して外界に噴出される。本実施の形態においては、外カバー50の内周壁51に縦リブ51cを設けているので、ノズル20が斜めに押し込まれることがあっても、ノズル20の外側筒部23が接触する部位は、縦リブ51cに限定されて内周壁51との全面的な接触が避けられるので、ノズル20は元の位置にスムーズに戻ることができる。
内容物を使い切った後は、外カバー50を緩み方向へ回転させる。これにより、図3に示すように外カバー50は上向きに変位し、外壁43への押し付けが解除されて、外壁43は元の形状に復元する。そして、外カバー50をそのまま持ち上げると、外カバー50の内向き凸部53bが内カバー40の外向き凸部43cに係合して、内カバー40も一緒に持ち上げられる。さらに、持ち上げた外カバー50の天壁52が、ノズル20の横筒部22に引っ掛かるので、外カバー50、内カバー40及びノズル20を一緒に取り外すことができ、取り外しに係る作業効率が向上する。なお、本実施の形態において、外向き凸部43cは環状であり、内向き凸部53bは複数が間欠状に設けられているが、外向き凸部43cを間欠状に設けるとともに内向き凸部53bを環状としてもよく、また、両方とも環状としてもよい。
内カバー40及び外カバー50の間には、図示は省略するが、緩み方向への回転に伴い、内カバー40と外カバー50との係合が外れる外カバー50の締め付け開放域にて、この開放域に到達したことを判別するための識別機構を設けることが好ましい。識別機構の具体的な構成としては、例えば、内壁41と内周壁51との相互間又は外壁43と外周壁53との相互間に、外カバー50を緩み方向へ回転させて締め付け開放域に達した際に、一方が他方を乗り越えることでクリック感を与えるようにした一対の凸部を設けることが挙げられるが、他にも既知の種々の構成が適用できる。
また、図示は省略するが、外カバー50の視認できる部位に、その締め付け方向及び緩み方向の少なくとも一方を示す表示(例えば矢印)等を設けることで、肩カバー30の着脱がより簡単に行えるようになる。
また、上述した実施の形態では、内カバー40に設けた切り欠き43dにて内カバー40の外壁43と外カバー50の外周壁53との周方向の接触長割合を変化させることが可能であるが、切り欠き43dに代えて、図11に示すように突起43fを設け、これを外周壁53に当接させるようにしてもよい。なお、この場合の外壁43と外周壁53との周方向の接触長割合は、突起43fの最外面(外周壁53との接触面)の周方向長さの総和を外壁43の外周面の周長で除算した値となる。また、図12に示すように、切り欠き43dと突起43fとを組み合わせて設けてもよい。切り欠き43dの数及び周方向長さを増やしていくと、マウンティングカップ12と接触する部位が減っていくため、落下等で肩カバー30が外れやすくなるおそれがあるが、切り欠き43dと突起43fを組み合わせることで、落下強度を維持しつつ接触長割合を調整することができる。
本発明によれば、容器に確実に保持することができるとともに、外カバーを回転しても内カバーの共回りを引き起こすことがないので確実に脱着することができる新たな肩カバーを提供できる。
10 容器
12 マウンティングカップ
13 環状縁部
20 ノズル
30 肩カバー
40 内カバー
41 内壁
41c スリット
41d 突起
42 上部壁
43 外壁
43d 切り欠き
50 外カバー
51 内周壁
52 天壁
62 外壁

Claims (2)

  1. 容器のマウンティングカップに形成された環状縁部に装着され、容器内の内容物を噴出させるノズルをその内径側に収納する肩カバーであって、
    前記肩カバーは、前記環状縁部の直上に位置する内カバーと、該内カバーにねじ係合にて着脱自在に保持される外カバーとからなり、
    前記内カバーは、前記環状縁部の内径側にて該環状縁部に当接する内壁と、該環状縁部の外径側に位置し該内壁につながる上部壁を介して一体連結するとともに切り欠き或いは突起を周方向に略等間隔で複数設けて撓み変形可能とされた外壁とを備え、
    前記外カバーは、前記内壁の内径側に位置する内周壁と、該内周壁につながる天壁を介して前記外壁を取り囲み、該外カバーの締め付け方向へのねじ込みによって該外壁を前記環状縁部に押し付けて該内カバーを該環状縁部に保持する外周壁とを備え、
    前記内カバーの内壁と前記環状縁部との周方向の接触長割合に対し、前記内カバーの外壁と前記外カバーの外周壁との周方向の接触長割合が小さいことを特徴とする容器の肩カバー。
  2. 前記内カバーの内壁に、スリット或いは突起を設けた請求項に記載の容器の肩カバー。
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