JP6041608B2 - 切断装置 - Google Patents
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Description
また、被切断物の両側に配置される対のガイドプーリーの少なくともいずれか一方もしくは双方をベースフレームに対して進退可能な推進プーリーとしたことにより、揺動アームを操作することなく被切断物に対してワイヤーソーを適切な傾斜角度として切断を行うことが可能であるばかりでなく、切断作業中に適宜のタイミングで切断方向を変更することによっていわゆる「回し切り」が可能であり、したがって効率的な切断が可能であって切断時間を短縮し得るし、ワイヤーソーの摩耗や破損も生じ難くなる。
これは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の構造物の解体に際してベースマシンの揺動アーム(図示せず)の先端部に装着されてその揺動アームの操作により切断作業位置に配置されることによって、被切断物1としてのコンクリート構造部材(図示例では柱)を対象として切断作業を行うものである。
なお、ベースマシンとしては特に限定されることなく揺動アームを備えたものであれば各種の重機が採用可能であるが、特に汎用の油圧ショベルが好適に採用可能である。
本実施形態におけるワイヤーソー機構4は、無端ループ状のワイヤーソー5を駆動プーリー6および一連のガイドプーリー7(図示例では2台の推進プーリー7aおよび1台のテンションプーリー7bを含めて5台のガイドプーリー7を有している)に巻装して、駆動プーリー6を回転駆動してワイヤーソー5を循環駆動しつつ被切断物1に対して押し付けることにより、その被切断物1を「押し切り操作」によって切断するものである。
すなわち、上述したように特許文献1,2に示されるような従来一般的な切断装置では、被切断物1を取り囲むようにしてワイヤーソー5を巻装してそのワイヤーソーを引き込んで「引き切り操作」により切断を行うのに対し、本実施形態では図示しているように被切断物1の外側においてワイヤーソー5を循環駆動しつつそれを被切断物1の側方から押しつけていくという「押し切り操作」によって被切断物を切断するようにしており、したがって、引き切り操作による場合には不可欠である被切断物1に対するワイヤーソー5の巻装操作(そのつどワイヤーソー5のループを解いて被切断物1の周囲に装着するための操作)を必要としない。
また、ベースマシンの揺動アームには、その先端が被切断物1に対して当接せしめられる長尺ロッド状のガイドフレーム3がブラケット2を介して連結されていて、そのガイドフレーム3に対して上記のベースフレーム8が進退可能(つまり、図中の太矢印で示す如くガイドフレーム3の長さ方向に沿って前後進可能)な状態で支持されて設置されている。
なお、第1の進退駆動機構9の具体的な構成は特に限定されず任意であるが、たとえば電動ないし油圧による各種のモータないしアクチュエータを駆動源とする送りねじ機構やラックピニオン機構、あるいは油圧ないし空気圧シリンダ機構等が好適に採用可能である。
そして、その状態から駆動プーリー6を回転させてワイヤーソー5を循環駆動するとともに、第1の進退駆動機構9を駆動してワイヤーソー機構4全体を前進させてワイヤーソー5を被切断物1に対して押し当てていくことにより、ワイヤーソー機構4が最終的に図3〜図4に示すように被切断物1の3方を取り囲む位置にまで前進していき、それにより上記のような押し切り操作によって被切断物1を切断することが可能である。
したがって、本実施形態の切断装置によれば、特許文献1に示される切断装置のように装置全体をそのつど被切断物1に対してアンカーにより固定する必要はないし、特許文献2に示される切断装置のように揺動アームを精度良く厳密に操作することで切断を行うものでもないから、それらによる場合に比べて容易にかつ効率的な切断作業が可能となる。
推進プーリー7aを進退させるための第2の進退駆動機構10の具体的な構成は特に限定されず任意であるが、上記の第1の進退駆動機構9と同様に、たとえば電動ないし油圧による各種のモータないしアクチュエータを駆動源とする送りねじ機構やラックピニオン機構、あるいは油圧ないし空気圧シリンダ機構等が好適に採用可能である。
テンションプーリー7bによりワイヤーソー5の張力を調整するためには、ワイヤーソー5の張力を検知しつつそれに応じてたとえば油圧シリンダ等の駆動機構によりテンションプーリー7bを適切に進退させるか、あるいはテンションプーリー7bをばねによって常にワイヤーソー5を緊張させる方向に付勢しておき、そのばねの弾性によって張力変化を自ずと吸収するようにしておくと良い。
そして、そのためには、予め設定したプログラムに基づいて、あるいは監視カメラにより作業進捗状況を常時監視することにより、一連の操作を適切なタイミングで自動的に実施するように構成することが好ましく、そのような自動切断作業を行うために必要となる適宜の制御機構やセンサ類を備えておけば良い。
すなわち、本第2実施形態の切断装置では、図5に示すように6台のガイドプーリー7のうち、被切断物1の一方側(図示上側)のガイドプーリー7は単にベースフレーム8に対して固定状態で設置して、他方側(同、下部側)のガイドプーリー7のみを推進プーリー7aとしてそれをその後方に配置されている他のガイドプーリー7とともに一体に進退可能に構成している。
したがって本第2実施形態の切断装置は、実質的に上記第1実施形態の場合と同様に効率的な切断作業を可能としつつ、第1実施形態の切断装置に比べて構成の簡略化を実現し得るものである。
なお、図7〜図8は被切断物1が梁の場合の例であって、予めその梁の上部に取り付いているスラブを殆ど解体撤去しておき、その状態から梁を切断予定線L(図7(b)、図8参照)において切断する状況を示している。
これによれば、上記第1、第2実施形態の場合と同様にガイドフレーム3の先端を切断作業位置に臨ませた状態において、把持機構15のメインフレーム16および補助バー17を被切断物1の前面側に押し当てるととともにフック18をその背面側に係止して引き寄せることにより、この把持機構15により被切断物1を把持して装置全体を被切断物1に対して堅固に固定でき、したがって切断作業時に装置全体がぶれたり不用意に位置ずれが生じることを確実に防止することができる。
それら支柱20のうち、図7(a)に示す梁用支柱20aは、図示例のように被切断物1が梁の場合に装置全体を立て姿勢とした状態で作業を行う場合に、装置全体を適宜の作業架台21(あるいは床面)に対して支持するためのものであるが、被切断物1が柱の場合においては装置全体を水平姿勢として用いるから、その場合は図8に示す他の柱用支柱20b(上記の梁用支柱20aに対して直交状態で設置されている)により装置全体を床面から支持すれば良い。
たとえば、図5〜図6に示した第2実施形態における符号30は切断部に向けて水を噴霧するノズルであり、図7〜図8に示した第3実施形態における符号31は監視カメラであるが、これらは他の実施形態においても共通に設置しておくことが好ましい。
2 ブラケット
3 ガイドフレーム
4 ワイヤーソー機構
5 ワイヤーソー
6 駆動プーリー
7 ガイドプーリー
7a 推進プーリー
7b テンションプーリー
8 ベースフレーム
9 第1の進退駆動機構
10 第2の進退駆動機構
15 把持機構
16 メインフレーム
17 補助バー
18 フック
19 シリンダ機構
20 支柱
20a 梁用支柱
20b 柱用支柱
21 作業架台
30 ノズル
31 監視カメラ
Claims (2)
- 無端ループ状のワイヤーソーを駆動プーリーおよび一連のガイドプーリーに巻装して循環駆動しつつ被切断物に対して押し付けることにより該被切断物を押し切り操作により切断するワイヤーソー機構を有し、該ワイヤーソー機構をベースマシンの揺動アームの先端部に装着して該揺動アームの操作により前記ワイヤーソー機構を切断作業位置に配置して切断作業を行う構成の切断装置であって、
前記ワイヤーソー機構は前記駆動プーリーおよび一連の前記ガイドプーリーの全体がベースフレームに支持されて設置された構成とされて、該ベースフレームが前記揺動アームの先端部に対してガイドフレームを介して装着されているとともに、前記ベースフレームが第1の進退駆動機構によって前記ガイドフレームに対して進退可能に支持され、
かつ、前記ワイヤーソー機構における前記ガイドプーリーのうち、前記被切断物の両側に配置されて該被切断物に対して前記ワイヤーソーを押圧していく対のガイドプーリーの少なくともいずれか一方もしくは双方が、第2の進退駆動機構によって前記ベースフレームに対して進退可能な推進プーリーとして構成され、
前記推進プーリーとして構成されているガイドプーリーを除く他のガイドプーリーのうち少なくともいずれか1台のガイドプーリーが、前記ワイヤーソーの張力を調整可能なテンションプーリーとして構成され、
前記ワイヤーソーの張力を検知しつつ前記テンションプーリーを進退させて、前記ワイヤーソーの張力を自ずと吸収する駆動機構を備えることを特徴とする切断装置。 - 請求項1記載の切断装置であって、
前記ガイドフレームには、前記被切断物を把持するための把持機構が設置されていることを特徴とする切断装置。
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