JP6634280B2 - ワイヤーソー工法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物の解体或いは穿孔を行うためのワイヤーソー工法及び装置に関する。
コンクリート構造物の解体或いは穿孔は一般にハンドブレーカー(削岩機)を使用して人力により行われているが、円盤状のコンクリートカッターを回転駆動させて行うコンクリートカッター工法、エンドレスなダイヤモンドワイヤーを循環駆動させて行うワイヤーソー工法も知られる。
後二者のコンクリートカッター工法やワイヤーソー工法は、前者のハンドブレーカーを用いた方法に比べ、騒音や振動を伴わないが、コンクリートカッターを用いた工法では、カッターの両側方に突出する駆動軸や該駆動軸を軸支するブラケットが障害となり、コンクリート構造物への穿孔時にスリットに支えるため、コンクリートカッターの半径未満のスリットしか形成することができず、切削深さに限度がある。大径のコンクリートカッターを用いて切削すれば、切削深さは増すが、それにも限度がある。
ワイヤーソー工法では、コンクリート構造物にワイヤーを通すコア孔を二か所あけて、各孔にダイヤモンドワイヤーを通し環状に配置して行われるが、コア孔を先行して予めあけておく必要があり、段取りに時間と労力を要するうえ、コンクリート構造物の背面にアクセスできない場合、ワイヤーを一方の孔に通したのち他方の孔に通し、両孔間のコンクリート構造物の背面に掛かるように環状に配置することができない。
特許文献1には、図1に示すようにコンクリート構造物1にガイドプーリ挿入用のコア孔2を2か所あけ、各コア孔2にダイヤモンドワイヤー3を掛けたガイドプーリ4を押し込んで押し切りする工法が開示されている。
特開2001−140475号
図1に示す工法では、コンクリート構造物の背面にアクセスできない場合でもコンクリート構造物の背面に達するほどのスリットを形成することができるが、この工法による場合もガイドプーリ挿入用のサイズの大きなコア孔2を2か所、先行してあけておく必要があり、段取りに時間と労力を要する。しかも切削中はワイヤー3の張力でガイドプーリ4がコア孔2より抜け出さないようにガイドプーリ4を支持しておく必要がある。
本発明は、ガイドプーリ挿入用のコア孔を必要としないでコンクリート構造物の解体或いは穿孔を行うことができるワイヤーソー工法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、先端側に複数の先端プーリを備え、各先端プーリにエンドレスなダイヤモンドワイヤーが掛けられるワイヤーソー装置を用い、各先端プーリに掛けられるダイヤモンドワイヤーをコンクリート構造物に押付けた状態で前記各先端プーリを穿孔方向に送りながらダイヤモンドワイヤーを循環駆動させてコンクリート構造物の切削を行うことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明で用いるワイヤーソー装置に関するもので、支柱と、該支柱の長手方向に沿って該支柱にスライド可能に装着されるスライドブロックと、該スライドブロックに回転可能に軸支され、駆動モータにより回転駆動される駆動プーリと、前記スライドブロックを支柱に沿って送る送り装置と、前記支柱に沿うようにスライドブロックに固定支持される支持プレートと、該支持プレートの先端側に複数箇所取付けられ、内外周側部分のうち、少なくとも外周側部分が軸芯の周りに回転可能である先端プーリと、前記駆動プーリと複数の先端プーリに掛け渡されるエンドレスなダイヤモンドワイヤーとよりなり、前記複数の先端プーリは少なくとも径方向の一部が支持プレートより先方に突出し、またダイヤモンドワイヤーは、軸径が前記支持プレート及び先端プーリの厚み以上であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記先端プーリは駆動側の先端プーリが従動側の先端プーリより先方に突出して配置され、コンクリート構造物への切削時には、駆動側の先端プーリがコンクリート構造物に先行して接触することを特徴とし、
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記先端プーリは従動側の先端プーリが駆動側の先端プーリより先方に突出して配置され、コンクリート構造物への切削時には、従動側の先端プーリがコンクリート構造物に先行して接触することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4に係る発明において、駆動側の先端プーリより駆動プーリに向かって復行するダイヤモンドワイヤーと、駆動プーリより従動側の先端プーリに向かって往行するダイヤモンドワイヤーのうち、少なくとも後者の従動側の先端プーリに向かって往行するダイヤモンドワイヤーは前記駆動プーリに向かって窄まるように傾斜することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2〜5に係る発明において、駆動側の先端プーリ及び従動側の先端プーリのうち、少なくとも一方は両先端プーリ間の間隔が変更できるように位置調整可能であることを特徴とし、
請求項7に係る発明は、請求項2〜6に係る発明において、駆動側の先端プーリと、従動側の先端プーリとの間の1ないし複数個所に前記先端プーリと同一構造をなす支持プーリが前記支持プレートの先端側に取付けられ、前記支持プーリにより駆動側の先端プーリと従動側の先端プーリとの間のダイヤモンドワイヤーを押えて支持することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項2〜8に係る発明において、前記支持プレートは前記スライドブロックに固定支持されると共に、その先端側において前記支柱に取付けられるガイドブロックにスライド可能に支持され、支柱に沿って2箇所で支持されることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項2〜8に係る発明において、ダイヤモンドワイヤーが掛けられる全てのプーリは同一平面上に配置されることを特徴とし、
請求項10に係る発明は、請求項2〜9に係る発明において、前記支持プレートの先端には先端プーリに給水する給水ノズルが設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、コンクリート構造物の解体時或いは穿孔時には、複数の先端プーリに掛けられるダイヤモンドワイヤーをコンクリート構造物に押付けた状態で先端プーリを穿孔方向に送って押切りによる切削を行い、切削することにより解体或いは孔あけを行うもので、先端プーリを挿入するためのコア孔を予めあけておく必要がなく、作業効率が向上する。また先端プーリが一つであると、該プーリの直径に相当する長さのスリットしか形成されず、プーリの直径以上の長いスリットを形成するには切削を繰返さねばならないのに対し、先端プーリが複数であると、先端プーリ間の間隔に相当する長さのスリットを形成することができる。そのうえ、先端プーリが一つであると、必要深さのスリットを形成し、或いはコンクリート構造物の背面に達する貫通したスリットを形成するにはオーバーカットせねばならない。つまり図2に示すように、先端プーリの直径部分が必要深さHに達するまで、或いはコンクリート構造物の背面に達するまで先端プーリ6の半径に相当する量hだけ先端プーリを余分に送ってオーバーカットせねばならないのに対し、先端プーリが複数配置されていると、オーバーカットをなくすことができるか、或いは少なくすることができる。
請求項2に係る発明によると、前述した請求項1に係る発明と同様、コア孔を先行して予め開けておく必要がなくワイヤーソー装置だけで切削作業が行え、遠隔操作によるロボット化が可能になるほか、支持プレートや先端プーリがスリットを通ることができ、スリットに支えることがないため、深さが深いスリットを形成することができ、しかも、先端プーリは回転部分がスリットの切断面と接触しないためフリクションロスが少なくなり、回転効率が向上する。
ダイヤモンドワイヤーは切削時、駆動側の先端プーリに向う側の張力が大であるのに対し、従動側の先端プーリに係る側の張力は小さく緩んだ状態にあるため、従動側のダイヤモンドワイヤーがブレ易い。そのため従動側の先端プーリに掛かるワイヤーが駆動側の先端プーリに係るワイヤーと同時に或いは先行して、コンクリート構造物に当たると、先行箇所がブレて不安定となるが、請求項3に係る発明のように駆動側の先端プーリに掛かるダイヤモンドワイヤーが従動側の先端プーリに掛かるダイヤモンドワイヤーに先行して先にコンクリート構造物に当たると、先行する張力の大なる側のダイヤモンドワイヤーがブレることなくコンクリート構造物に切込みが開始されるようになり、両端の先端プーリに掛かるダイヤモンドワイヤーのうち、一方の駆動側の先端プーリに掛かるワイヤーが安定して切込みを開始し、切削位置を拘束されるようになると、続いて切込みを行う他方のワイヤーもブレにくくなり、コンクリート構造物への切削が安定して行われ、切り口もきれいなものとなる。
請求項4に係る発明によると、ワイヤー緩み側の先端プーリが先行してコンクリート構造物への切り込みを開始することにより、ワイヤーがプーリより外れるのを生じ難くする。
請求項5に係る発明によると、ダイヤモンドワイヤーを傾斜させることによりスリット両端の切断面とダイヤモンドワイヤーの接触が少なくなりワイヤーの損耗を少なくすることができる。
請求項6に係る発明によると、先端プーリの位置調整をすることによりスリットの長さを調整することができる。
先端プーリが両端の駆動側の先端プーリと従動側の先端プーリだけであると、両先端プーリ間のワイヤーは凹状に引っ込み、スリット底が凸状になるか、凸状のスリット底がコンクリート構造物と縁切りされないで残るようになるが、請求項7に係る発明のように両端の先端プーリ間に支持プーリを設けてダイヤモンドワイヤーを押えて支持した状態で切削作業を行うと、スリット底が平坦化され、或いはコンクリート構造物の背面まで突き切って底のない縁切りされたスリットを形成することができる。
請求項8に係る発明によると、支持プレートはスライドブロックとガイドブロックの2箇所で支持されることにより、水平方向のスリットを形成する際に支持プレートの先端側が垂れ下がらないか、垂れ下がり難くなり、したがって水平なスリットを形成することができる。
請求項9に係る発明によると、芯出しのためプーリの位置や向きを一々調整する必要がなく、装置の取付作業が容易かつ確実に行える。
請求項10に係る発明によると、スリットの深さの如何にかかわらず、切削中常に先端プーリ及び該プーリに掛かるダイヤモンドワイヤーに給水することができ、これにより先端プーリ及びダイヤモンドワイヤーの冷却と、切粉の排出を確実に行うことができる。
従来例のワイヤーソー工法による押し切り切削の概略図。 単一の先端プーリを使用した場合の切削態様を示す概略図。 本発明に係るワイヤーソー装置の正面図。 同装置の側面図。 支持ブロックによる支持プレートの支持構造を示す拡大断面図。 切削時における先端プーリの断面図。 切削時における模式図。 ブラケットの支持構造の別の態様を示す断面図。 切込み開始時の模式図。 切込み開始時の別の態様の模式図。 支持プーリを設けた場合の切削時における模式図。
以下、本発明に係るワイヤー装置の実施形態について図3及び図4により説明する。
ワイヤーソー装置は、コンクリート構造物に図示省略のアンカーボルトにより固定される固定ベース11より立ち上がる支柱12を有し、該支柱12にはスライドブロック13がスライド(図においては昇降)可能に装着され、送り装置、例えば送りモータ15により回転駆動される図示しないピニオンと、該ピニオンが噛合し、支柱12に添設されるラック16よりなる送り装置によって支柱12に沿い送られるようにしてある。
スライドブロック13には、駆動モータ18により図3の矢印方向に回転駆動される駆動プーリ19が軸支されると共に、架台21が支柱12と直交して取付けられ、該架台21には正面視で台形をなす支持プレート22の上端が固着されて支柱12と平行をなして垂下し、支持プレート両側の架台21にはガイドプーリ23が回転可能に支持されると共に、ダイヤモンドワイヤー25にテンションを付与するためのテンションプーリ26が回転可能に支持されている。これらプーリ19、23、26は、後述の先端プーリ34、35と共に同一平面上に配置されている。なお、前記テンションプーリ26は本発明の特徴部分ではないため、詳細な説明は省略するが、要はバネ27によって先方(図の下向き)に押出す方向に付勢され、ワイヤー25を押込んでテンションを付与する機能を有していればよく、図示する構造に限定されるものではない。
前記支持プレート22は、中央部の上下方向にガイド用の長孔28を有し、該長孔28の前後の両側縁にそれぞれ転動可能に係合し昇降するコロ29を上下かつ左右に備え、更に長孔28の左右両側端面に転動可能に係合し昇降するコロ30を備えた支持ブロック31が支柱下端に固定されており、支持プレート22は前記コロ29、30によって支持ブロック31に対し前後及び左右方向の動きが拘束され、昇降のみ行えるように支持されている(図5)。こうして上端を架台21に固着される支持プレート22は、支持ブロック31により前後及び左右方向の動きが拘束された状態で上下2か所で支持され、これにより支持プレート22は前後に傾いて支柱12より離接することなく支柱12に沿って真直ぐに昇降できるようになっている。
支持プレート22にはまた、図3に示すように先端部(図においては下端部)の両側に固定されるブラケット33にそれぞれ駆動側の先端プーリ34と従動側の先端プーリ35が回転可能に取付けられ、各先端プーリ34及び35はそれぞれ図6に示されるように両側からブラケット33にて固定される内周側の固定部34a、35aと、該固定部34a、35aの外周側にボールベアリング37を介し、各固定部34a、35aに対して周回可能に軸支される回転部34b、35bよりなり、各回転部34b、35bはそれぞれ、固定部34a、35aと同じ厚みで、両側が前記ブラケット33で挟持され、該ブラケット33に対し摺接するようになっているが、ブラケット33との摺接面積を少なくするため、内周側の両側面は抉ぐられて凹溝36を形成している。そして外周面の円弧状の凹部にはダイヤモンドワイヤー25が係合し、循環走行するダイヤモンドワイヤー37の走行により回転するようになっている。
前記支持プレート22は下端が駆動側において先行し、従動側において後退するように傾斜し、これによりブラケット33を介して取付けられる先端プーリ34及び35も駆動側の先端プーリ34が従動側の先端プーリ35より先行して突出するようになっている。駆動側の先端プーリ34を従動側の先端プーリ35より先行して突出させるために図示する例では、ブラケット33が取付けられる支持プレート22の下端が図3の右上がりに傾斜しているが、支持プレート22の下端を水平にし、左右のブラケットを駆動側の先端プーリ34が従動側の先端プーリ35より先行して突出するように形成してもよい。
前記先端プーリ34、35はそれぞれ前記架台21に軸支される駆動側及び従動側のガイドプーリ23より図3の左方及び右方に突出し、図3の左側の駆動側のガイドプーリ23と駆動側の先端プーリ23に掛けられるダイヤモンドワイヤー25及び図の右側の従動側のガイドプーリ23と従動側の先端プーリ35に掛けられるダイヤモンドワイヤー25が各先端プーリ34、35に向かって拡開するように、すなわち図の上方に位置する駆動プーリ19に向かって窄むように傾斜している。
上述するように、ダイヤモンドワイヤー25を傾斜させるのは、図7に示すようにスリット39の左右両端における切断面と接触することによるワイヤー25の損耗を少なくするためであるが、ワイヤー25の損耗は張力の大なる駆動側の先端プーリ34側で比較的生じ難く、先端プーリ35側の緩み側では生じ易い。したがって張り側でも弛み側でもワイヤー25を傾斜させてスリット39の左右両端の切断面と接触しないようにするのが望ましいが、緩み側のワイヤー25のみを傾斜させてスリット39端の切断面と接触させないようにしてもよい。
なお前述する先端プーリ34、35より立ち上がるダイヤモンドワイヤー25は傾斜させることができれば、先端プーリ34、35をガイドプーリ23より左及び右側方に突出させないで引っ込ませてもよい。例えば図3に示す左側の駆動側のガイドプーリ23を架台21に沿って図の左方にずらせて駆動側先端プーリ34より左側方に取付け位置を若干変えてもダイヤモンドワイヤー25の勾配は小さくなるが、傾斜状態を維持することができる。従動側においては、例えば図3に示す右側の従動側のガイドプーリ23とテンションプーリ26との間に別のガイドプーリを設置すれば、ダイヤモンドワイヤー25を従動側のガイドプーリ23の内側に掛けることが可能となり、従動側のガイドプーリ23を図3の右側にずらせて従動側の先端プーリ35より右側方に突出させてもダイヤモンドワイヤー25の傾斜状態を維持させることができる。
前記ブラケット33はそれぞれ支持プレート22にボルト等の止着具32によって止着され固定されるが、好ましくは図8に示すように支持プレート22に横孔36を形成し、該横孔36の範囲内でブラケット33の取付位置を左右に調整できるようにされる。この位置調整は駆動側及び従動側の両ブラケット33においてそれぞれ行われるが、一方の側においてのみ行われるようにしてもよい。
前記横孔36は支持プレート22に形成する代わりにブラケット33に形成してもよく、これによりブラケット33を同様に左右に位置調整することができる。
前述する先端プーリ34、35には外周に凹部を設ける代わりに摩耗係数が大で摩耗耐性を有する材質、例えばウレタン樹脂の層を設けてもよいし、この層を前記凹部上に設けてもよい。
前述するダイヤモンドワイヤー25は、回転部34b、35b外周の凹状の円弧面と同じ曲率半径の円形断面をなし、その直径は支持プレート22と、該支持プレート両側の支持プレート22を挟み込むブラケット33を加えた厚みより僅かに大きく、コンクリート構造部37への切削時に両側のブラケット33が穿孔の切断面と僅かな隙間を存するようにしている。因みに支持プレート22の厚みは図示するようにダイヤモンドワイヤー25の厚みより小で、切削した切断面と接触することはない。
前記ダイヤモンドワイヤー25はまた、コンクリート構造物への切削時、磨耗して径が容易に減少することがないように耐磨耗性を有している。
支持プレート22にはまた、図3に示すようにブラケット先端側の左右両側に先端プーリ34、35に向けられる給水ノズル38が取付けられている。給水ノズル38はまた、支持プレート22の従動側側縁にも取付けられ、従動側先端プーリ35への給水を行う給水ノズル38と共に、先端プーリ35に対し回転部34b、35bを挟んだ位置で給水を行えるようにしている。これら給水ノズル38はダイヤモンドワイヤー25の直径相当分内に納まり、スリットの切断面に接触しないようにしてある。
本実施形態のワイヤーソー装置は以上のように構成され、コンクリート構造物40への切削に際しては、固定ベース11を図示しないアンカーボルトによりコンクリート構造物40に固定し、かつ前記各プーリ19、23、26、34、35にダイヤモンドワイヤー25をエンドレスにして掛け渡した状態で、図示しない起動スイッチをONにし、送りモータ15及び駆動モータ18を起動させる。前者の送りモータ15の起動により図示しないピニオンが回転駆動され、ラック16を転動してスライドブロック13を支柱12に沿い図3及び図4の下方に送りながら、後者の駆動モータ18の起動により駆動プーリ19が回転駆動され、ダイヤモンドワイヤー25を循環駆動させる。ダイヤモンドワイヤー25は先ず、張力が大の張った状態の駆動側の先端プーリ34側がコンクリート構造物40に当たり、切込みを開始する。切込みが進むにつれ、ダイヤモンドワイヤー25のコンクリート構造物40への接地が従動側の先端プーリ側に向けて次第に進み、やがて従動側の先端プーリ35側のダイヤモンドワイヤー25がコンクリート構造物40に当たる(図9)。
左右の先端プーリ34及び35に掛けられるダイヤモンドワイヤー25は、一方の駆動側の張力が大であるのに対し、従動側の張力は小で弛んでいるが、張力の大なる部分がブレることなく先行して切込みを開始し、一方の駆動側が切込んだ状態に拘束されるため、他方は張力が弛んでいてもブレにくくなり、コンクリート構造物40に当たって切込みを開始するようになる。
前記実施形態では、駆動側の先端プーリ34が先行してコンクリート構造物40に当たり切込みを開始するが、従動側の先端プーリ35が先行してコンクリート構造物40に当たるようにしてもよい。図10は、その例を示すもので、ダイヤモンドワイヤー25は緩み側のプーリで外れ易いが、緩み側の先端プーリ35が先行してコンクリート構造物40への切り込みを開始することによりワイヤー25のプーリ35より外れるのが生じ難い。
切込み中は給水ノズル38から駆動側及び従動側の先端プーリ34及び35に向けて給水が行われ、両プーリ34及び35を介し、コンクリート構造物40に押し付けられるダイヤモンドワイヤー25の冷却と、穿孔時に形成されるスリット39からの切粉の排出を行う。
切込みは図6に示すように、両プーリ34、35間のコンクリート構造物40が凸状を呈した状態で行われ、所要深さのスリット33或いはコンクリート構造物40の背面に達する貫通したスリット39を形成する場合、スリット底が凸状となるために、凸状部の頂点が所要深さに至るまで或いはスリット39がコンクリート構造物40の背面に達するまで突き切るには、オーバーカットせねばならないが、コンクリート構造物の背面にスペース上の余裕がない場合には、先端プーリを突出させてコンクリート構造物の背面まで突き切るようなスリットを形成することができない。
この問題は図10に示すように、駆動側の先端プーリ34と従動側の先端プーリ35との間にこれら先端プーリと同一構造の押え用の支持プーリ41を配置し、各先端プーリ34及び35と支持プーリ41がダイヤモンドワイヤー25に同一直線上で当たるようにすることにより解決することができる。中間の支持プーリ41は図示する例では一か所配置されているが、複数か所配置してもよい。配置する箇所を増やす程、スリット底がより平坦化するようになる。
スリット39が所要深さに達し、或いはコンクリート構造物40の背面に達し、該コンクリート構造物を突き切ると、送りモータ15を逆回転させてスライドブロック13を引上げ、先端プーリ34、35と共にダイヤモンドワイヤー25をスリット39より抜け出す。
コンクリート構造物40に例えば断面が正方形の孔又は貫通孔をあけたい場合には、正方形の各辺に相当するスリット39を順次次々と切削していく。これにより正方形の各辺に相当するスリットが形成され、他の多角形断面の孔も同様にして形成される。
スリット39が多角形の各辺に相当する箇所に互いに接続して形成される場合、有底孔ではスリット39に楔を打ち込んでスリット39で囲まれるコアを折り取るか、或いは削岩機を用いてコアを破砕する。スリット39が貫通孔である場合、多角形の最後の辺にスリットを形成したのち、コアを押し出すか或いは引き取って多角形の孔を形成する。
前述する作業は遠隔操作により、より好ましくは自動制御によって自動的に行われ、前記実施形態のワイヤーソー装置をXY方向にプログラム制御できるようにすれば、多角形の各辺へのスリットの形成を自動的に行うことができる。
以上はコンクリート構造物40に有底又は貫通した孔を形成する例について示したが、コンクリート構造物、例えばビル解体のため柱を切断する場合には、支柱12を横向きにして固定ベース11を柱ないしその付近の壁に取付けたのち柱を水平に切断する。梁を切断する場合には、支柱12を縦向きにして固定ベース11を梁ないしその付近の天井又は床に取付けたのち梁を垂直に切断する。壁や天井など切断範囲が広く一度では切断できない場合には、切断線に沿ってスリットの形成を繰り返し、一連に繋がるスリットを形成する。
コンクリート構造物の解体或いは穿孔のための本実施形態のワイヤー装置によるコンクリート構造物への切削は以上のようにして行われ、以下に述べるような効果を生ずる。
・ダイヤモンドワイヤー25が駆動側先端プーリ34と従動側先端プーリ35に掛けられてコンクリート構造物40への押し切りを行うもので、図2に示す従来例のようにプーリ挿入用のコア2を予めあけておく必要がなく、作業効率が向上する。
・先端プーリが単独であれば該プーリの直径に相当する長さのスリットしか一度に形成することができないが、駆動側先端プーリ34と従動側先端プーリ35間のダイヤモンドワイヤー25で切込みを行えば両プーリ両プーリ34、35間の長いスリットを形成することができる。
・スライドブロック13が支持ブロック31に当たるまで深い孔をあけることができるが、切削中、支持プレート22、ブラケット33、先端プーリ34及び35、給水ノズル38はダイヤモンドワイヤー25により形成されるスリット39のスリット幅内に収まり、スリット39の切断面に接触しないため摩擦抵抗が少なく、とくに先端プーリ34及び35の回転部34b、35bによりフリクションロスが低減され、回転効率が向上する。
・駆動側先端プーリ34と従動側先端プーリ35に掛けられるダイヤモンドワイヤー25は、張り側の駆動側先端プーリ34に掛けられる部分がブレることなく先行してコンクリート構造物40への切込みを行い、一端が切削位置に拘束された状態で切込まれていくため、つづいて切込みを行う他部のワイヤーもブレにくくなり、コンクリート構造物への穿孔が安定して行われ、切り口もきれいになる。
・駆動側の先端プーリ34に入る側のダイヤモンドワイヤー25及び従動側の先端プーリ35より出る側のダイヤモンドワイヤー25はそれぞれ内向きに傾斜し、スリット39両端の切断面とほとんど接触しないため、ワイヤー25の損耗を少なくすることができる。
・支持プレート22は架台21と支持ブロック31の二か所で支持され、スリットを水平方向に形成する場合でも支持プレート22の水平度が維持され、傾くことのない水平なスリットを形成することができる。
・ダイヤモンドワイヤー25が掛けられるプーリ19、23、26、34、35はすべて同一面上に位置しているため、芯出しのためプーリの位置や向きを一々調整する必要がない。
11・・固定ベース
12・・支柱
13・・スライドブロック
15・・送りモータ
18・・駆動モータ
19・・駆動プーリ
21・・架台
22・・支持プレート
23・・ガイドプーリ
25・・ダイヤモンドワイヤー
26・・テンションプーリ
28・・ガイド用の長孔
31・・支持ブロック
33・・ブラケット
34、35、41・・先端プーリ
38・・給水ノズル
39・・スリット
40・・コンクリート構造物

Claims (10)

  1. 先端側に複数の先端プーリを備え、各先端プーリにエンドレスなダイヤモンドワイヤーが掛けられるワイヤーソー装置を用い、各先端プーリに掛けられるダイヤモンドワイヤーをコンクリート構造物に押付けた状態で前記各先端プーリを穿孔方向に送りながらダイヤモンドワイヤーを循環駆動させてコンクリート構造物の切削を行うことを特徴とするワイヤーソー工法。
  2. 支柱と、該支柱の長手方向に沿って該支柱にスライド可能に装着されるスライドブロックと、該スライドブロックに回転可能に軸支され、駆動モータにより回転駆動される駆動プーリと 、前記スライドブロックを支柱に沿って送る送り装置と、前記支柱に沿うようにスライド ブロックに固定支持される支持プレートと、該支持プレートの先端側に複数箇所取付けら れ、内外周側部分のうち、少なくとも外周側部分が軸芯の周りに回転可能である先端プー リと、前記駆動プーリと複数の先端プーリに掛け渡されるエンドレスなダイヤモンドワイ ヤーとよりなり、前記複数の先端プーリは少なくとも径方向の一部が支持プレートより先 方に突出し、またダイヤモンドワイヤーは、軸径又は先端プーリの回転軸の軸方向におけ る幅が前記支持プレート及び先端プーリの厚み以上であることを特徴とする請求項1記載 のワイヤーソー工法で用いられるワイヤーソー装置。
  3. 前記先端プーリは駆動側の先端プーリが従動側の先端プーリより先方に突出して配置され、コンクリート構造物への切削時には、駆動側の先端プーリがコンクリート構造物に先行して接触することを特徴とする請求項2記載のワイヤーソー装置。
  4. 前記先端プーリは従動側の先端プーリが駆動側の先端プーリより先方に突出して配置され、コンクリート構造物への切削時には、従動側の先端プーリがコンクリート構造物に先行して接触することを特徴とする請求項2記載のワイヤーソー装置。
  5. 駆動側の先端プーリより駆動プーリに向かって復行するダイヤモンドワイヤーと、駆動プーリより従動側の先端プーリに向かって往行するダイヤモンドワイヤーのうち、少なくとも後者の従動側の先端プーリに向かって往行するダイヤモンドワイヤーは前記駆動プーリに向かって窄まるように傾斜することを特徴とする請求項2から4のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
  6. 駆動側の先端プーリ及び従動側の先端プーリのうち、少なくとも一方は両先端プーリ間の間隔が変更できるように位置調整可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
  7. 駆動側の先端プーリと、従動側の先端プーリとの間の1ないし複数個所に前記先端プーリと同一構造をなす支持プーリが前記支持プレートの先端側に取付けられ、前記支持プーリにより駆動側の先端プーリと従動側の先端プーリとの間のダイヤモンドワイヤーを押えて支持することを特徴とする請求項2から6のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
  8. 前記支持プレートは前記スライドブロックに固定支持されると共に、その先端側において前記支柱に取付けられるガイドブロックにスライド可能に支持され、支柱に沿って2箇所で支持されることを特徴とする請求項2から7のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
  9. ダイヤモンドワイヤーが掛けられる全てのプーリは同一平面上に配置されることを特徴とする請求項2から8のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
  10. 前記支持プレートの先端には先端プーリに給水する給水ノズルが設けられることを特徴とする請求項2から9のいずれかの請求項に記載のワイヤーソー装置。
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