JP2011099300A - 建造物穿孔装置、吊下アタッチメント、及び建造物穿孔工法 - Google Patents

建造物穿孔装置、吊下アタッチメント、及び建造物穿孔工法 Download PDF

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Abstract

【課題】上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することができる建造物穿孔装置及び建造物穿孔工法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る建造物穿孔装置10は、回転出力軸22に円筒形カッタ30と吊下部材40が取り付けられ、吊下部材40の下端部には、水平姿勢と起立姿勢に回動可能な下端係止部材60が備えられている。そして、吊下部材40の長さは、起立姿勢における下端係止部材60の上端が円筒形カッタ30の下端より下方に位置するように設定されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、上下区画壁から円形除去建材を切り離すと共に、吊下部材にて円形除去建材を保持して落下を防止可能な建造物穿孔装置、それに用いる吊下アタッチメント、及び建造物穿孔工法に関する。
工場、ビル等の建造物における1階から2階へとダクト、パイプ及びケーブル等を取り廻す場合、2階の床面に円筒形カッタを押し付けて1,2階間の上下区画壁に円環状スリットを形成し、その円環状スリットの内側の円形除去建材を除去して、階層間貫通孔を穿孔していた。ここで、上記工事によって発生する比較的小さい上下区画壁の切削片や破片は、1階に落下しても容易に清掃することができるし、受け皿で受け止めることもできる。ところが、円環状スリットの内側の塊(円形除去建材)となると、上記破片等に比べて落下時の衝撃が大きくなるため、受け皿で受け止めることが困難であり、1階の床面を凹ませたり、1階の床面に衝突して広範囲に破片が飛散し、清掃作業に手間がかかるという問題が生じ得た。これに対し、従来の建造物穿孔装置は、円筒形カッタ内の上端面の中心部から垂下した吊下部材の下端部にアンカーを備え、そのアンカーを上下区画壁のうち円形除去建材となる部分に固定してその円形除去建材の落下防止を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
WO98/56552号公報(第1図、第8頁9〜14行目)
ところで、アンカーは上下区画壁に穿孔された凹部内で下端部を側方に広げて上下区画壁に固定される。このため、上記した従来の建造物穿孔装置では、アンカーの下端部が、上下区画壁に埋設された鉄筋に当接して側方に広がらず、円形除去建材がアンカーから抜け落ちる事態が生じ得た。また、上下区画壁が、中間に防水層を有した積層構造になっている場合、その防水層より上側部分のみがアンカーにて保持され、下側部分が1階へと落下する事態も生じ得た。つまり、上下区画壁の内部構造によっては、円形除去建材の落下防止を十分に果たせない場合が起こり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することが可能な建造物穿孔装置及び建造物穿孔工法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る建造物穿孔装置は、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、円筒形カッタ内の上端面の中心部から垂下した吊下部材にて円形除去建材を保持して落下を防止可能な建造物穿孔装置において、吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材を設け、待機状態か張出状態かに拘わらず下端係止部材のうち最も上方に位置した最上部が円筒形カッタの下端より下方に配置されるように吊下部材の長さを設定したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の建造物穿孔装置において、吊下部材の上下方向における中間位置には、その中間位置より上側部分と下側部分とを互いに回転可能に連結する回転許容関節部が設けられたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の建造物穿孔装置において、円筒形カッタは、円筒壁の上端部から内側に張り出したカッタ上端壁の中心部に、上下方向に貫通した取付用雌螺子孔を設けた構造をなし、円筒形カッタの回転駆動源は、取付用雌螺子孔に螺合結合される回転雄螺子シャフトを垂下して備え、回転雄螺子シャフトの長手方向の途中に設けたカッタ位置決め段差部に、取付用雌螺子孔の上端開口縁を突き当てて、円筒形カッタを回転雄螺子シャフトに回り止めすると共に、回転雄螺子シャフトの一部をカッタ上端壁から垂下した状態とし、吊下部材は、円筒形カッタ内で回転雄螺子シャフトに螺合装着されて上下方向に延びているところに特徴を有する。
請求項4の発明に係る建造物穿孔装置は、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、吊下部材にて円形除去建材を保持して落下を防止可能な建造物穿孔装置において、建造物穿孔装置のうち円筒形カッタを含む回転駆動部の回転中心を上下方向に貫通し、内側に吊下部材が挿通された吊下部材挿通孔と、吊下部材挿通孔の上方で吊下部材の上端部を支持すると共に建造物に固定可能な吊下支持ベースと、吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材と、吊下部材の垂下長さを調整するための長さ調整機構とを備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の建造物穿孔装置において、下端係止部材は、張出状態で水平方向に延び、その長手方向の中心部が記吊下部材の下端部に回動可能に連結されたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の建造物穿孔装置において、下端係止部材の回動中心に配置された回動支持軸と、吊下部材の下端部に設けられて、回動支持軸の両端部を支持すると共に下端係止部材を挟んで対向した1対の対向支持部と、下端係止部材の両端部から回動支持軸の軸方向と略平行な方向に突出し、下端係止部材が待機状態で対向支持部と干渉して、下端係止部材の待機状態からの回動方向を一方向に限定する回動規制突起と、下端係止部材のうち張出状態で上方を向く面に形成された滑止用凹凸部とを備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の建造物穿孔装置において、待機状態になっている下端係止部材を、張出状態に付勢する付勢手段を備えたところに特徴を有する。
請求項8の発明に係る建造物穿孔工法は、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、円筒形カッタ内の上端面の中心部から垂下した吊下部材にて円形除去建材を保持して落下を防止する建造物穿孔工法において、吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材を設けておき、上下区画壁のうち円環状スリットを切削する部分の中心に予め吊下孔を貫通形成し、円筒形カッタによる円環状スリットの切削開始時に、待機状態にした下端係止部材の全部又は一部を吊下孔内に配置して、その吊下孔の内面との干渉により下端係止部材を待機状態に保持し、円筒形カッタにて円形除去建材が上下区画壁から切り離される前に、下端係止部材全体を吊下孔の下方に出現させてから下端係止部材を待機状態から張出状態に変化させて、吊下孔の下端開口縁に係止可能な状態にするところに特徴を有する。
請求項9の発明に係る建造物穿孔工法は、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、吊下部材にて円形除去建材を保持して落下を防止する建造物穿孔工法において、円筒形カッタを含む回転駆動部の回転中心を上下方向に貫通した吊下部材挿通孔を設けておき、上下区画壁のうち円環状スリットを切削する部分の中心に予め吊下孔を貫通形成し、建造物に固定された吊下支持ベースにて、吊下部材挿通孔の上方で吊下部材を支持して、その吊下部材を吊下部材挿通孔及び吊下孔に挿通すると共に、吊下部材の下端部に備えた下端係止部材を円形除去建材の下面に係止させた後で、円形除去建材を上下区画壁から切り離すところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項8又は9に記載の建造物穿孔工法において、円筒形カッタの回転駆動源を支持する架台を上下区画壁に上下動不能かつ回転不能に固定しておき、回転駆動源の回転出力部に着脱可能に取り付けた事前穿孔用円筒カッタにて、上下区画壁の下端寄り位置まで円環状スリットより小径の小形円環溝を形成し、上下区画壁のうち小形円環溝に囲まれた小形円柱体の上端部に横向きの負荷を付与して下端部から折り、小形円環溝に挿入したフックにて小形円柱体を上方に抜き出し、上下区画壁のうち小形円柱体の下方に残った残存壁を打ち抜いて吊下孔を穿孔し、事前穿孔用円筒カッタを円筒形カッタに取り替えて円環状スリットを切削するところに特徴を有する。
請求項11の発明に係る吊下アタッチメントは、建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に円筒形カッタを上方から押しつけて階層間貫通孔を形成する建造物穿孔装置に着脱可能に取り付けられ、円筒形カッタによって上下区画壁から切り取られる円形除去建材の落下を防止する吊下アタッチメントであって、円筒形カッタ内の上端面の中心部に着脱可能に取り付けられて垂下した状態になる吊下部材と、吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材とを備えてなるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の建造物穿孔装置によって上下区画壁に階層間貫通孔を穿孔する場合には、その上下区画壁に予め吊下孔を貫通形成しておき、その吊下孔を中心にして円筒形カッタにて上下区画壁に円環状スリットを切削して行けばよい。すると、円筒形カッタの下端部が上下区画壁内を下方に移動するに従って、即ち、円環状スリットが深まるに従って、円筒形カッタの中心部から垂下した吊下部材が吊下孔内を下方に進む。そして、円筒形カッタの下端部が上下区画壁の下面寄り位置に到ったところで、吊下部材の下端部が吊下孔の下方に出現する。ここで、吊下部材の下端部には、下端係止部材が回動可能に連結され、その下端係止部材は、吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能になっている。また、待機状態か張出状態かに拘わらず下端係止部材のうち最も上方に位置した最上部が円筒形カッタの下端より下方に配置されるように吊下部材の長さが設定されている。これらにより、円筒形カッタの下端部が上下区画壁の下面寄り位置に到ったところで、下端係止部材全体が吊下孔の下方に出現し、その下端係止部材を待機状態から張出状態に変化させて、下端係止部材が円環状スリットの内側の円形除去建材を下方で待ち構えた状態にすることができる。そして、円形除去建材が円筒形カッタによって上下区画壁から切り離されたときに、その円形除去建材が下端係止部材にて下方から支持されて落下が防止される。このように、本発明の建造物穿孔装置では、円形除去建材を下端係止部材にて下方から支持するので、上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の建造物穿孔装置によれば、吊下部材に備えた回転許容関節部によって、吊下部材の下端部の下端係止部材が、円筒形カッタと一体回転することが防がれる。これにより、下端係止部材が回転して吊下孔の内面と衝突し、破損するような事態を防ぐことができる。
[請求項3の発明]
請求項3の建造物穿孔装置によれば、円筒形カッタは、円筒壁の上端部から内側に張り出したカッタ上端壁の中心部に、上下方向に貫通した取付用雌螺子孔を設けた構造をなし、円筒形カッタの回転駆動源は、取付用雌螺子孔に螺合結合される回転雄螺子シャフトを垂下して備え、回転雄螺子シャフトの長手方向の途中に設けたカッタ位置決め段差部に、取付用雌螺子孔の上端開口縁を突き当てて、円筒形カッタを回転雄螺子シャフトに回り止めすると共に、回転雄螺子シャフトの一部がカッタ上端壁から垂下した状態となる。従来の建造物穿孔装置が存在する場合には、円筒形カッタ内で回転雄螺子シャフトに吊下部材を螺合装着することで、従来の建造物穿孔装置を本発明に係る建造物穿孔装置に容易に変更することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の建造物穿孔装置によって上下区画壁に階層間貫通孔を穿孔する場合には、その上下区画壁に予め吊下孔を貫通形成しておき、その吊下孔と、円筒形カッタの回転中心に配置さえた吊下部材挿通孔とに吊下部材を挿通し、吊下部材の上端部を吊下支持ベースに固定する一方、吊下部材の下端部に備えた下端係止部材を円形除去建材の下面に係止させた状態にしておく。そして、円筒形カッタにて上下区画壁に円環状スリットを切削していくと、円形除去建材が上下区画壁から切り離され、円形除去建材が下端係止部材にて下方から支持されて落下が防止される。このように、本発明の建造物穿孔装置では、円形除去建材を下端係止部材にて下方から支持するので、上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することが可能になる。
[請求項5,6の発明]
下端係止部材を、その下端部を中心に回動し、起立して待機状態となる一方、倒れて張出状態になる構造にして吊下部材の下端部に複数設けてもよいし、請求項5の発明のように、下端係止部材は、張出状態で水平方向に延び、その長手方向の中心部を吊下部材の下端部に回動可能に連結した構造にしてもよい。この請求項5の発明によれば、下端係止部材の構造の簡素化が図られる。請求項5の構成とした場合、請求項6の発明によれば、下端係止部材が待機状態から回動する方向が一方向に限定され、常に、下端係止部材のうち滑止用凹凸部を備えた面を円形除去建材に当接させることができる。そして、滑止用凹凸部を円形除去建材に食い込ませて、円形除去建材を安定させることが可能になる。
[請求項7の発明]
請求項7の建造物穿孔装置によれば、円筒形カッタの下端部が上下区画壁の下面寄り位置に到ったところで、下端係止部材全体が吊下孔の下方に出現し、その下端係止部材が付勢手段の付勢によって自動的に待機状態から張出状態に変化する。
[請求項8の発明]
請求項8の建造物穿孔工法では、上下区画壁に予め吊下孔を貫通形成しておき、その吊下孔を中心にして円筒形カッタにて上下区画壁に円環状スリットを切削して行く。すると、円筒形カッタの下端部が上下区画壁内を下方に移動するに従って、円筒形カッタの中心部から垂下した吊下部材が吊下孔内を下方に進む。そして、円筒形カッタの下端部が上下区画壁の下面寄り位置に到ったところで、吊下部材の下端部に備えた下端係止部材が吊下孔の下方に出現するので、下端係止部材を待機状態から張出状態に変化させて、下端係止部材が円環状スリットの内側の円形除去建材を下方で待ち構えた状態にすることができる。そして、円形除去建材が円筒形カッタによって上下区画壁から切り離されたときに、その円形除去建材が下端係止部材にて下方から支持されて落下が防止される。このように、本発明の建造物穿孔装置では、円形除去建材を下端係止部材にて下方から支持するので、上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することが可能になる。
[請求項9の発明]
請求項9の建造物穿孔工法では、建造物穿孔装置のうち円筒形カッタを含む回転駆動部の回転中心を上下方向に貫通した吊下部材挿通孔を設けておき、上下区画壁のうち円環状スリットを切削する部分の中心に予め吊下孔を貫通形成し、建造物に固定された吊下支持ベースにて、吊下部材挿通孔の上方で吊下部材を支持して、その吊下部材を吊下部材挿通孔及び吊下孔に挿通すると共に、吊下部材の下端部に備えた下端係止部材を円形除去建材の下面に係止させた後で、円形除去建材を上下区画壁から切り離す。このように、本発明の建造物穿孔装置では、円形除去建材を下端係止部材にて下方から支持するので、上下区画壁の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材の落下を防止することが可能になる。
[請求項10の発明]
請求項10の建造物穿孔工法によれば、事前穿孔用円筒カッタと円筒形カッタと同じ回転駆動源に交換して取り付けて使用するので、回転駆動源の有効利用が図られる。また、事前穿孔用円筒カッタにて上下区画壁に小形円環溝を形成し、その小形円環溝に囲まれた小形円柱体の上端部に横向きの負荷を付与して下端部から折り、小形円環溝に挿入したフックにて小形円柱体を上方に抜き出してから、上下区画壁のうち小形円柱体の下方に残った残存壁を打ち抜いて吊下孔を穿孔するので、小形円柱体が上下区画壁の下方に落下することもない。
[請求項11の発明]
請求項11の構成によれば、待機状態か張出状態かに拘わらず下端係止部材のうち最も上方に位置した最上部が円筒形カッタの下端より下方に配置されるように吊下部材の長さを設定することで、従来の建造物穿孔装置を請求項1に記載の建造物穿孔装置に容易に変更することができる。なお、吊下部材の長さは、長さ調整機構によって調整可能であってもよいし、一定の長さに固定されていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る建造物穿孔装置の斜視図 円筒形カッタの側断面図 直立姿勢の下端係止部材の正面図 直立姿勢の下端係止部材の側面図 建造物穿孔装置の事前穿孔用円筒カッタを装着した状態の斜視図 事前穿孔用円筒カッタの側断面図 事前穿孔用円筒カッタにて切削されている上下区画壁の側断面図 小形円柱体の下端部を折った状態の上下区画壁の側断面図 小形円柱体を排除する途中の状態の上下区画壁の側断面図 円筒形カッタにて切削されている上下区画壁の側断面図 下端係止部材が吊下孔を通過した状態の上下区画壁の側断面図 円形除去建材が切り離された状態の上下区画壁の側断面図 ストッパの斜視図 本発明の第2実施形態に係る建造物穿孔装置の側面図 円筒形カッタにて切削されている上下区画壁の側断面図 変形例に係る側断面図 変形例に係る側面図 変形例に係る側面図 変形例に係る側面図
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。本実施形態の建造物穿孔装置10は、図1に示すように、円筒形カッタ30を回転駆動するための回転駆動源21を、昇降機構11によって上下動可能に支持した構造になっている。その昇降機構11は、固定ベース12と可動ベース16とからなる。固定ベース12は、建造物の床面に図示しないアンカーにて固定される固定盤13から垂直に角柱状の支柱14を起立させた構造をなしている。また、支柱14の一側面には、上下方向に延びたラック15が取り付けられ、可動ベース16の落下を防止するためのストッパ118が着脱可能に備えられている。具体的には、ストッパ118は、上面視コの字形状をなして、後端部のボルト118B(図13参照)の締め付けによって固定され、取り付け位置が上下に変更可能になっている。また、ストッパ118の前端部には、ラック15と噛合するように係止突起118T,118Tが後方に向かって突出形成されている。そして、ストッパ118の上下の面118S(図13には下面のみ示されている)には、図示しない緩衝材シートが敷設されている。
可動ベース16は、支柱14に上下動可能に嵌合されたベース本体17を有している。そのベース本体17の内側には、ラック15に噛合した図示しないピニオンが備えられ、そのピニオンと一体回転する回転シャフト18のうちベース本体17の一側面から外側に突出した部分を、径方向に操作バー19が直動可能に貫通している。そして、この操作バー19の操作により可動ベース16を支柱14に沿って上下動させることができる。なお、操作バー19の両端部には抜け止め用の球形ストッパ19A,19Aが取り付けられている。
可動ベース16の前面には回転駆動源21が固定されている。回転駆動源21は、モータ21Mの下端部に減速機21Gを一体に組み付けて構造をなし、回転駆動源21の下端部から下方に回転出力軸22が延びている。また、可動ベース16の後面には、回転駆動源21を起動・停止等するための図示しない操作スイッチが備えられると共に、門形の持ち手部23が突出形成されている。
回転駆動源21の回転出力軸22は、図2に示すように、軸方向の中間部より下側部分が本発明に係る回転雄螺子シャフト25になっていて、そこに円筒形カッタ30が螺合装着されている。円筒形カッタ30は、円筒壁31の上端部をカッタ上端壁32で閉塞した上端有底、下端開放の円筒構造になっている。カッタ上端壁32の中心部からは上方に連結スリーブ33が突出し、その連結スリーブ33の内側部分は、上下方向に貫通した取付用雌螺子孔34になっている。そして、取付用雌螺子孔34に回転雄螺子シャフト25が螺合結合されると共に、回転出力軸22のうち回転雄螺子シャフト25より上側の大径部26と下端面26A(本発明に係る「カッタ位置決め段差部」に相当する)に連結スリーブ33が当接した状態になっている。また、円筒壁31の下端部には、周方向に沿って複数の切削歯35が設けられている。なお、本実施形態では円筒形カッタ30の外径は、250〜600[mm]になっている。
円筒形カッタ30が回転雄螺子シャフト25に螺合装着された状態で、回転雄螺子シャフト25の一部は、円筒形カッタ30のカッタ上端壁32から垂下した状態になる。そして、円筒形カッタ30内で回転雄螺子シャフト25に吊下アタッチメント140が取り付けられている。
吊下アタッチメント140は、吊下部材40の下端部に下端係止部材60を連結してなり、その吊下部材40は、連結シャフト41の下端部にチェーン50を連結してなる。連結シャフト41は、上下方向に延びて、その中間部分より上側が大径部41A、下側が小径部41Bになっている。大径部41Aの中心には、上端面に開放した第1雌ネジ部43が備えられ、小径部41Bの中心には、下端面に開放した第2雌ネジ部44が備えられている。そして、第1雌ネジ部43を回転雄螺子シャフト25に螺合装着し、吊下部材40の上端面を円筒形カッタ30の内部上面に突き当てた状態にして連結シャフト41が回転雄螺子シャフト25に固定されている。これにより、吊下アタッチメント140は、円筒形カッタ30と一体になって回転する。
第2雌ネジ部44には、調整ボルト42が螺合結合され、その螺合深さを変更することで調整ボルト42を連結シャフト41における上下方向の任意の位置に移動することができる。また、調整ボルト42の下端部には、回転許容関節部45を介してチェーン50が連結されている。回転許容関節部45は、第1可動部46と第2可動部47とを上下に並べて備えている。それら第1可動部46と第2可動部47とは、上下方向に延びた回転軸を中心にして相互に回転可能でかつ互いに上下方向で分離不能に連結されている。
第1可動部46からは上方に支持シャフト46Sが延び、その支持シャフト46Sが調整ボルト42の軸芯部分に固定されている。一方、第2可動部47には、水平方向に連結孔47Aが貫通形成され、その連結孔47Aに、チェーン50が連結されている。より具体的には、チェーン50を構成する複数のチェーン構成リング51のうち上端部のチェーン構成リング51が挿通されている。なお、各チェーン構成リング51は、図4に示すように、上下方向に平行になって延びた1対の直線部51A,51Aの両端部の間を半円弧状の半円弧部51B,51Bにて連絡した長円形をなし、チェーン50のうち上端部と下端部のチェーン構成リング51における一方の直線部51Aには図示しない切り欠き部が設けられ、その切り欠き部を連絡ナット51Cにて塞いだ状態と、開放した状態とに変更することができるようになっている。
さて、チェーン50の下端部のチェーン構成リング51には、下端係止部材60が取り付けられている。具体的には、下端係止部材60は、図3に示すように、全体が略帯板状をなし、その重心位置(即ち、下端係止部材60の長手方向の中心でかつ幅方向の略中心位置)に回動中心孔63が貫通形成されている。そして、回動中心孔63にチェーン構成リング51における半円弧部51Bが挿通され、下端係止部材60は、重心位置を中心に水平軸回りに回動可能に保持される。
下端係止部材60の幅方向の一端に位置した一側面には、複数の滑止突起62(本発明の「滑止用凹凸部」に相当する)が突出形成されている。各滑止突起62は、略三角形になっていて先端が尖っている。そして、係止突起62は、下端係止部材60の長手方向の中心に対して左右対称に複数ずつ配置されている(図2参照)。
下端係止部材60のうち滑止突起62群が形成された一側面と反対の一側面側の両角部には、それぞれ下端係止部材60の板厚方向に雌螺子孔60Nが貫通形成され、それら1対の雌螺子孔60N,60Nに回動規制用ボルト61,61が螺合している。より詳細には、図4に示すように、一方の回動規制用ボルト61は、下端係止部材60の表裏の一方の面にボルトヘッド61Hが配置され、他方の回動規制用ボルト61は、下端係止部材60の表裏の他方の面にボルトヘッド61Hが配置された状態で螺合している。
図3に示すように、下端係止部材60がその長手方向が水平方向を向いて吊下部材40から両側方に張り出した水平姿勢から一方向に回動していくと、一方の回動規制用ボルト61のボルトヘッド61Hが、チェーン構成リング51のうち一方の直線部51Aの連絡ナット51Cに当接する。反対に、下端係止部材60が水平姿勢から他方向に回動していくと、他方の回動規制用ボルト61のボルトヘッド61Hが、チェーン構成リング51における他方の直線部51Aに当接する。これにより、下端係止部材60は、滑止突起62群を下に配置した水平姿勢にはならないように規制され、下端係止部材60が水平姿勢になった際にはからず滑止突起62群が上面側に配置される。また、ボルトヘッド61Hとチェーン構成リング51とが当接した状態では、下端係止部材60は、鉛直方向と平行な直立姿勢になる。本実施形態では、水平姿勢が本発明の「張出状態」に相当し、直立姿勢と鉛直方向に対して斜めになった傾斜姿勢とが本発明の「待機状態」に相当する。
図2に示すように、吊下部材40の長さは、下端係止部材60が直立姿勢か水平姿勢かに拘わらず下端係止部材60のうち最も上方に位置した最上部が円筒形カッタ30の下端より下方に配置されるように設定されている。より詳細には、吊下部材40の長さは、下端係止部材60が直立姿勢で下端係止部材60の最上部と円筒形カッタ30の下端との間の距離L2になるように設定されている。そして、コンクリートが、距離L2と円筒形カッタ30の内周長との積で求められる面積に、円筒形カッタ30の内容積分のコンクリートの重量の剪断力を受けても剪断されないように前記距離L2が設定されている。
本実施形態の建造物穿孔装置10では、吊下部材40及び円筒形カッタ30を回転駆動源21の回転出力軸22から取り外し、その代わりに図5に示した事前穿孔用円筒カッタ30Vを回転出力軸22に取り付けることができる、その事前穿孔用円筒カッタ30Vは、円筒形カッタ30とは外径が異なり、下端部に切削歯35を有し、上端部に連結スリーブ33を備えている点は、円筒形カッタ30と同様である。そして、事前穿孔用円筒カッタ30Vの外径D1(図6参照)は、水平姿勢にした下端係止部材60の水平方向の長さ、即ち、下端係止部材60の長手方向の中心から端部までの長さL1(図2参照)より小さくなっている。
また、本実施形態では、図示しないロータリージョイントを介して円筒形カッター30の軸部にクーラント水が供給されている。クーラント水は、回転出力軸22の内部を通って吊下部材40の上端部に設けた排水口(図示せず)から排出される。この排出されたクーラント水が建造物の床の孔から下の階に落ちないようにするために、本実施形態の建造物穿孔装置10には、筒形堤防130が別部材として備えられている(図10参照)。具体的には、筒形堤防130は、シール部材131と、その上に載せる堤防本体132とからなり、堤防本体132の上端開口は、下方に向かうに従って狭まるようになっている。
本実施形態の建造物穿孔装置10の構成に関する説明は以上である。次に、建造物穿孔装置10を用いた建造物穿孔工法について説明する。図7には、建造物のうち所定の階とその下の階とを仕切る上下区画壁100が示されている。この上下区画壁100に、ケーブル、配管等を通すための階層間貫通孔110(図12参照)を穿孔する場合、その上下区画壁100の上面に建造物穿孔装置10の固定盤13を例えばアンカーにて固定し、上下区画壁100から支柱14を起立させた状態に固定する。そして、回転駆動源21の回転出力軸22に事前穿孔用円筒カッタ30Vを取り付け、まずは、下端係止部材60の長手方向の中心から端部までの長さL1(図2参照)より小さい径の吊下孔107を穿孔する。
具体的には、例えば、設計図により上下区画壁100の厚さを調べておき、回転駆動源21にて事前穿孔用円筒カッタ30Vを回転駆動し、操作バー19を操作して事前穿孔用円筒カッタ30Vを上下区画壁100に上方から押し付ける。すると、事前穿孔用円筒カッタ30Vの切削歯35が上下区画壁100に小形円環溝103を切削していき、上下区画壁100の一部が小形円柱体105として切り取られて行く。ここで、上下区画壁100に鉄筋101や防水層102が埋設されていても、それら鉄筋101、防水層102は事前穿孔用円筒カッタ30Vによって切断されて行く。
図7に示すように事前穿孔用円筒カッタ30Vの切削歯35が鉄筋101の下端面寄り位置に到達したら、図8に示すように、事前穿孔用円筒カッタ30Vを上下区画壁100から抜き、小形円柱体105の上端部に側方から力Fを付与して小形円柱体105の下端部を破断する。
次いで、小形円環溝103に図9に示したコア抜取工具120(本発明の「フック」に相当する)を挿入する。そのコア抜取工具120は、上下方向に延びた板又は棒状をなし、下端部を略直角に折り曲げてフック部120F備えた構造になっている。そこで、コア抜取工具120のコア抜取工具120Fを小形円環溝103に沿わせた状態にして挿入してから捻り、下端部のフック部120Fを小形円柱体105の下面に係止し、引き上げる。これにより、小形円柱体105が上下区画壁100の上方に抜き取られる。そして、上下区画壁100のうち小形円柱体105の下方の残された残存壁106を上下区画壁100の下方に打ち抜き、上下区画壁100に吊下孔107を貫通形成する。
次いで、図1に示すように、事前穿孔用円筒カッタ30Vに代えて円筒形カッタ30を回転駆動源21の回転出力軸22に取り付け、円筒形カッタ30の切削終了位置に合わせてストッパ118を支柱14にセットする。さらに、図2に示すように円筒形カッタ30の内側の回転出力軸22に吊下アタッチメント140を取り付け、吊下部材40をチェーン50によって上下区画壁100の厚さに応じた長さに調節する。そして、吊下孔107の縁部に筒形堤防130をセットする(図10参照)。次いで、図3に示すように、下端係止部材60を直立姿勢にする。ここで、下端係止部材60の回動中心は、重心位置に配置されているので、円筒形カッタ30の回転が止められて下端係止部材60が遠心力を受けていない状態では、任意の回動位置に下端係止部材60を停止させることができる。即ち、下端係止部材60を直立姿勢に維持することができる。そして、円筒形カッタ30の切削歯35が上下区画壁100の上面に隣接する位置まで移動し、直立姿勢の下端係止部材60を吊下孔107に収容する。
次いで、円筒形カッタ30を回転駆動し、上下区画壁100に上方から押し付けていく。すると、上下区画壁100に吊下孔107と同心の円環状スリット108が切削されていく。このとき、仮に下端係止部材60が回動したとしても、吊下孔107の径は下端係止部材60の全長より小さいので、下端係止部材60は、水平姿勢にはならず待機状態に保持される。また、回転駆動源21の回転出力軸22と下端係止部材60との間には、回転を遮断することが可能な回転許容関節部45が備えられている。これにより、仮に下端係止部材60が吊下孔107の内面に引っ掛かっても下端係止部材60が破損・変形することが防がれる。
円筒形カッタ30により上下区画壁100の切削が進むとこれに伴い下端係止部材60が吊下孔107内を降下していく。そして、円筒形カッタ30の下端部が上下区画壁100の下端寄り位置に到ると、図10から図11の変化に示すように下端係止部材60全体が吊下孔107の下方に抜け出る。すると、下端係止部材60は吊下孔107の内面に引っ掛かって旋回を規制されることがなくなり、回動許容関節部45が回転出力軸22から下端係止部材60に回転を伝達する。このとき、下端係止部材60は、傾斜姿勢になっていれば、両端部に遠心力を受けて水平姿勢へと変化する。また、下端係止部材60は、直立姿勢のままであれば、振動によって直立姿勢から僅かに傾斜したときに遠心力を受けて傾斜姿勢に変化し、最終的に水平姿勢になる。本実施形態では、遠心力が本発明の「付勢手段」に相当する。
このように、下端係止部材60は、吊下孔107に挿通されるときには直立姿勢に維持され、吊下孔107を通過したときに、自動的に待機状態から水平姿勢へと変化し、上下区画壁100のうち円環状スリット108の内側の円形除去建材111を待ち構えた状態になる。
この状態で円筒形カッタ30による切削が更に進むと、やがて円形除去建材111が上下区画壁100切り離される。すると、その円形除去建材111が下方にずれ、下端係止部材60によって円形除去建材111が受け止められる。これにより、円形除去建材111が上下区画壁100の下の階に落下することが防がれる。ここで、下端係止部材60が側方にずらされた場合でも、下端係止部材60の両端部が吊下孔107の下縁部に引っ掛かるので、円形除去建材111を確実に支持できる。しかも、下端係止部材60の滑止突起62を円形除去建材111に食い込ませることができるので、下端係止部材60による円形除去建材111の保持が安定する。そして、建造物穿孔装置10の昇降機構11にて円筒形カッタ30を上昇させたときに、円形除去建材111も円筒形カッタ30と共に上昇して、上下区画壁100の上方に引き抜かれる。これにより、上下区画壁100に円筒形カッタ30の外径に相当する階層間貫通孔110が穿孔される。
このように、本実施形態の建造物穿孔装置10では、円形除去建材111を下端係止部材60にて下方から支持するので、上下区画壁100の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材111の落下を防止することができる。また、既存の建造物穿孔装置における回転雄螺子シャフト25に吊下アタッチメント140を螺合装着するだけで、その建造物穿孔装置を容易に本発明に係る建造物穿孔装置10に変更することができる。しかも、事前穿孔用円筒カッタ30Vと円筒形カッタ30と同じ回転駆動源21に交換して取り付けて使用することができるので、回転駆動源21、昇降機構11等の有効利用が図られる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図14及び図15に示されており、建造物穿孔装置10Vにおける回転駆動源21Vの中心に吊下部材挿通孔21Kを貫通形成して備えた点が第1実施形態と異なる。具体的には、吊下部材挿通孔21Kは、回転駆動源21Vを構成する減速機21G及びモータ21M及び回転出力軸22の軸芯部を上下方向に貫通している。また、支柱14の上端部には、吊下ワイヤ83を巻き付けたボビン85が備えられている。さらに、支柱14の上端寄り位置からは円筒カッタ30の上方位置に向けて吊下支持アーム87が延びて、その先端には中継ホイール84が回転可能に取り付けられている。そして、そのボビン85から引き出された吊下ワイヤ83が、図15に示すように、中継ホイール84を介して回転駆動源21Vの吊下部材挿通孔21Kに真上から挿通されて円筒形カッタ30内で前述した回転許容関節部45の支持シャフト46Sに連結されている。なお、本実施形態では、これら吊下ワイヤ83,支持シャフト46S、回転許容関節部45及びチェーン50によって、本発明に係る吊下部材が構成されている。また、吊下支持アーム87を含む固定ベース12が本発明の「吊下支持ベース」に相当する。
本実施形態の建造物穿孔装置10Vの構成に関する説明は以上である。次に、この建造物穿孔装置10Vを用いた建造物穿孔工法について説明する。本実施形態においても、円筒形カッタ30に代えて事前穿孔用円筒カッタ30Vを建造物穿孔装置10Vに取り付け、上下区画壁100にベース本体17を貫通形成しておく(図7〜図9参照)。そして、円筒形カッタ30にて上下区画壁100を切削する前に、下端係止部材60を吊下孔107に挿通し、ボビン85の巻上ハンドル85Hにて下端係止部材60を巻き上げて上下区画壁100の下面のうち吊下孔107の下端開口縁に下端係止部材60を係止しておく。そして、円筒形カッタ30を回転駆動させて上下区画壁100に押し付け、円環状スリット108を切削していくと共に、円筒形カッタ30が降下した分をボビン85の巻上ハンドル85Hにて吊下ワイヤ83を巻き上げ、下端係止部材60が常に上下区画壁100の下面に係止した状態を維持する。そして、円筒形カッタ30の下端部が上下区画壁100を貫通する位置まで円筒形カッタ30による切削を進めていく。これにより、円筒形カッタ30にて円形除去建材111を上下区画壁100から切り離したときに、その円形除去建材111が下端係止部材60にて下方から支持され、上下区画壁100の内部構造に拘わらず、従来より確実に円形除去建材111の落下を防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図16に示すように、回転出力部122をモータ21Mからギア90,91を介して水平方向にずらし、吊下ワイヤ83が、回転出力部122内に形成された吊下部材挿通孔121Kに挿通される構成であってもよい。
(2)図17に示す下端係止部材60Vのように、滑止突起62群と反対側に錘部69を備えた構成であってもよい。この構成によれば、下端係止部材60Vの水平姿勢への付勢を自重によっても行うことができる。
(3)図18に示す下端係止部材60Wのように、滑止突起62群と同じ側に錘部69Wを備えて直立姿勢から水平姿勢と反対側へ回動するように付勢されていてもよい。この構成によれば、吊下孔107に挿通する際に下端係止部材60Wを確実に直立姿勢にすることができる。なお、この構成であっても、遠心力によって下端係止部材60Wを水平姿勢へ付勢することができる。
(4)前記実施形態では、下端係止部材60が長手方向の中心部を中心に回動可能な構成であったが、図19に示す下端係止部材90のように、傘形をなして、図19(A)に示す折り畳み状態(本発明の「待機状態」に相当する)で吊下孔107内を上下動し、吊下孔107の通過後に図19(B)に示す傘が開いた状態(本発明の「張出状態」に相当する)になる構成であってもよい。
(5)前記実施形態では、下端係止部材60が回転出力軸22に対して回転可能であったが、回転出力軸22に対して回転不能に構成されていてもよい。なお、前記実施形態の構成によれば、下端係止部材60が円筒形カッタ30と一体に回転することを抑えて、吊下孔107の内側面との衝突による劣化防止を図れる。
(6)前記実施形態では、上下区画壁100の上面に固定盤13がアンカーで固定されていたが、吸盤で固定されていてもよい。
(7)前記第1実施形態では、吊下部材40の長さは、チェーン50によって調整可能であったが、一定の長さに固定されていてもよい。
(8)前記第1実施形態では、吊下アタッチメント140は、回転出力軸22に螺合装着されていたが、円筒形カッタ30のカッタ上端壁32に、例えば、ビス止めされてもよい。
(9)前記第2実施形態では、下端係止部材60はチェーン50と共に吊下孔107を通過していたが、下端係止部材60をチェーン50から外した状態の吊下部材を吊下孔107に挿通させておき、吊下孔107の下方に抜けたチェーン50に、水平方向の長さが吊下孔107の径よりも長い係止部材を回動不能に取り付けてもよい。
(10)円形除去建材111を待ち構える下端係止部材60は水平姿勢に限定されることはなく、水平方向に対して若干傾斜した姿勢であってもよい。この場合であっても、円形除去建材111が下方に移動したときに下端係止部材60の両端部を吊下孔107の下縁部に引っ掛けて、円形除去建材111の落下を防ぐことができる。
10,10V 建造物穿孔装置
12 固定ベース
21,21V 回転駆動源
21K,121K 吊下部材挿通孔
22,122 回転出力軸
25 回転雄螺旋シャフト
30 円筒形カッタ
30V 事前穿孔用円筒カッタ
34 取付用雌螺旋孔
40 吊下部材
45 回転許容関節部
60,60V,60W,92 下端係止部材
62 滑止突起(滑止用凹凸部)
81 吊下部材挿通孔
83 吊下ワイヤ
87 吊下支持アーム
82 長さ調整機構
100 上下区画壁
103 小形円環溝
105 小形円柱体
106 残存壁
107 吊下孔
108 円環状スリット
110 階層間貫通孔
111 円形除去建材
140 吊下アタッチメント

Claims (11)

  1. 建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、前記上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を前記上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、前記円筒形カッタ内の上端面の中心部から垂下した吊下部材にて前記円形除去建材を保持して落下を防止可能な建造物穿孔装置において、
    前記吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、前記吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材を設け、前記待機状態か前記張出状態かに拘わらず前記下端係止部材のうち最も上方に位置した最上部が前記円筒形カッタの下端より下方に配置されるように前記吊下部材の長さを設定したことを特徴とする建造物穿孔装置。
  2. 前記吊下部材の上下方向における中間位置には、その中間位置より上側部分と下側部分とを互いに回転可能に連結する回転許容関節部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の建造物穿孔装置。
  3. 前記円筒形カッタは、円筒壁の上端部から内側に張り出したカッタ上端壁の中心部に、上下方向に貫通した取付用雌螺子孔を設けた構造をなし、
    前記円筒形カッタの回転駆動源は、前記取付用雌螺子孔に螺合結合される回転雄螺子シャフトを垂下して備え、
    前記回転雄螺子シャフトの長手方向の途中に設けたカッタ位置決め段差部に、前記前記取付用雌螺子孔の上端開口縁を突き当てて、前記円筒形カッタを前記回転雄螺子シャフトに回り止めすると共に、前記回転雄螺子シャフトの一部を前記カッタ上端壁から垂下した状態とし、
    前記吊下部材は、前記円筒形カッタ内で前記回転雄螺子シャフトに螺合装着されて上下方向に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建造物穿孔装置。
  4. 建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、前記上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を前記上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、吊下部材にて前記円形除去建材を保持して落下を防止可能な建造物穿孔装置において、
    前記建造物穿孔装置のうち前記円筒形カッタを含む回転駆動部の回転中心を上下方向に貫通し、内側に前記吊下部材が挿通された吊下部材挿通孔と、
    前記吊下部材挿通孔の上方で前記吊下部材の上端部を支持すると共に前記建造物に固定可能な吊下支持ベースと、
    前記吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、前記吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材と、
    前記吊下部材の垂下長さを調整するための長さ調整機構とを備えたことを特徴とする建造物穿孔装置。
  5. 前記下端係止部材は、前記張出状態で水平方向に延び、その長手方向の中心部が前記吊下部材の下端部に回動可能に連結されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の建造物穿孔装置。
  6. 前記下端係止部材の回動中心に配置された回動支持軸と、
    前記吊下部材の下端部に設けられて、前記回動支持軸の両端部を支持すると共に前記下端係止部材を挟んで対向した1対の対向支持部と、
    前記下端係止部材の両端部から前記回動支持軸の軸方向と略平行な方向に突出し、前記下端係止部材が前記待機状態で前記対向支持部と干渉して、前記下端係止部材の前記待機状態からの回動方向を一方向に限定する回動規制突起と、
    前記下端係止部材のうち前記張出状態で上方を向く面に形成された滑止用凹凸部とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の建造物穿孔装置。
  7. 前記待機状態になっている前記下端係止部材を、前記張出状態に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の建造物穿孔装置。
  8. 建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、前記上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を前記上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、前記円筒形カッタ内の上端面の中心部から垂下した吊下部材にて前記円形除去建材を保持して落下を防止する建造物穿孔工法において、
    前記吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、前記吊下部材から側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材を設けておき、
    前記上下区画壁のうち前記円環状スリットを切削する部分の中心に予め吊下孔を貫通形成し、
    前記円筒形カッタによる前記円環状スリットの切削開始時に、前記待機状態にした前記下端係止部材の全部又は一部を前記吊下孔内に配置して、その吊下孔の内面との干渉により前記下端係止部材を前記待機状態に保持し、
    前記円形除去建材が前記上下区画壁から切り離される前に、前記下端係止部材全体を前記吊下孔の下方に出現させてから前記下端係止部材を前記待機状態から前記張出状態に変化させて、前記吊下孔の下端開口縁に係止可能な状態にすることを特徴とする建造物穿孔工法。
  9. 建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に対して上方から円筒形カッタを回転駆動させながら降下し、前記上下区画壁に円環状スリットを切削することで、その円環状スリットの内側の円形除去建材を前記上下区画壁から切り離して階層間貫通孔を形成すると共に、吊下部材にて前記円形除去建材を保持して落下を防止する建造物穿孔工法において、
    前記円筒形カッタを含む回転駆動部の回転中心を上下方向に貫通した吊下部材挿通孔を設けておき、
    前記上下区画壁のうち前記円環状スリットを切削する部分の中心に予め吊下孔を貫通形成し、
    前記建造物に固定された吊下支持ベースにて、前記吊下部材挿通孔の上方で前記吊下部材を支持して、その吊下部材を前記吊下部材挿通孔及び前記吊下孔に挿通すると共に、前記吊下部材の下端部に備えた下端係止部材を前記円形除去建材の下面に係止させた後で、前記円形除去建材を前記上下区画壁から切り離すことを特徴とする建造物穿孔工法。
  10. 前記円筒形カッタの回転駆動源を支持する架台を前記上下区画壁に上下動不能かつ回転不能に固定しておき、
    前記回転駆動源の回転出力部に着脱可能に取り付けた事前穿孔用円筒カッタにて、前記上下区画壁の下端寄り位置まで前記円環状スリットより小径の小形円環溝を形成し、
    前記上下区画壁のうち前記小形円環溝に囲まれた小形円柱体の上端部に横向きの負荷を付与して下端部から折り、前記小形円環溝に挿入したフックにて前記小形円柱体を上方に抜き出し、
    前記上下区画壁のうち前記小形円柱体の下方に残った残存壁を打ち抜いて前記吊下孔を穿孔し、
    前記事前穿孔用円筒カッタを前記円筒形カッタに取り替えて前記円環状スリットを切削することを特徴とする請求項8又は9に記載の建造物穿孔工法。
  11. 建造物のうち空間を上下に仕切る上下区画壁に円筒形カッタを上方から押しつけて階層間貫通孔を形成する建造物穿孔装置に着脱可能に取り付けられ、前記円筒形カッタによって前記上下区画壁から切り取られる円形除去建材の落下を防止する吊下アタッチメントであって、
    前記円筒形カッタ内の上端面の中心部に着脱可能に取り付けられて垂下した状態になる吊下部材と、
    前記吊下部材の下端部に回動可能に連結されて、側方に張り出した張出状態と、その張出状態より側方への張り出し量が小さい待機状態とに変化可能な下端係止部材とを備えてなることを特徴とする吊下アタッチメント。
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