JP3104959U - ワイヤソー加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
効率的に加工対象物の切断を行うことができる耐久性に優れたワイヤソー加工機を提供する。
【解決手段】
ワイヤソー10は、略水平面内に配置したシーブ12,14,16,18に装架される。シーブ12を回転モータ30で回転し、ワイヤソー10を水平方向に駆動する。前記シーブ12〜18に装架されたワイヤソー10によって形成される領域内には、石材80が台車82上に設置される。該台車82には前輪83,後輪84が設けられており、ワイヤソー10の加工部位10Aと略直交する方向に延設させた一対のレール85上に乗せられる。前記台車82を矢印F2方向に移動し、石材80を、ワイヤソー10によって形成される領域の内側から加工部位10Aに当接させると、ワイヤソー10は同一面内で滑らかに曲がるため、疲労が軽減して耐久性が向上するとともに、高精度で切断を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、エンドレスのワイヤソーを使用するワイヤソー加工機に関し、更に具体的には、加工対象物の水平切り加工を行うワイヤソー加工機に関するものである。
石材などの加工装置としては、ダイヤモンドビーズを適宜間隔で配置したダイヤモンドワイヤソーを利用した加工装置や切断装置がある。例えば、以下に示す特許文献1には、適当間隔に配置したダイヤモンド粉末を含む多数の切断部を有し、横方向に駆動されるワイヤソーを設けた門型の本体を有する石材切断装置を、前後方向に移動させながら静止している石材を切断することが開示されている。
特開平9−136317号公報(第1図及び第4図)
しかしながら、前記特許文献1に示す背景技術では、石材を水平に切断するためには、該文献の第1図に示すように、略垂直面内で回転するワイヤソーを石材にあてて切断するか,あるいは、第4図に示すように、下側のシーブを直立した軸心周りに回転させ、該下側のシーブに装架されたワイヤソーによって石材を切断する必要がある。このため、いずれの場合であっても、切断時には、ワイヤが同一面内以外で曲がる部分が多数存在する。曲げ数が多いと、ワイヤソーにかかる負荷が大きくなり、破損しやすい。また、上述した背景技術のような構造では、通常、高いテンション(例えば、1本あたり200kg程度)をワイヤに加える必要があるため、ワイヤが損傷しやすいという不都合がある。
一方、切断加工によって発生する埃が飛び散るのを防いだり、加工時の摩擦熱によってワイヤの耐久性が低下したりするのを防止する対策として、加工部分に水を供給することもあるが、通常は、上方から少量ずつ水を自然落下させる方法が採用されている。しかしながら、この手法は、加工対象物を垂直切りする場合には有効であるが、水平切りを行う場合には、加工部分に水がしみ込み難い。また、ワイヤソーの一つのビーズが通過すると、該ビーズによって水も一緒に掻き出されてしまうため、次の(隣の)ビーズは水がない乾いたところを通過することになる。このため、埃が発生しやすく、摩擦熱も高くなるためワイヤの寿命が短いという不都合もある。
本考案は、以上の点に着目したもので、その目的は、効率的に加工対象物の切断を行うことができる耐久性に優れたワイヤソー加工機を提供することである。
前記目的を達成するため、本考案は、エンドレスのワイヤソーによって加工対象物を切断加工するワイヤソー加工機であって、前記ワイヤソーを水平方向に駆動するための複数のシーブ,該シーブのいずれかを駆動するための駆動機構,前記複数のシーブを昇降するための昇降機構,前記ワイヤソーに必要なテンションを付与するテンション機構,前記ワイヤソーの加工部位の駆動方向と略直交する方向に敷設されたレール,加工対象物が設置され、前記レール上を移動可能な台車,該台車上に設置された加工対象物が、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触するように、前記台車を送る送り機構,を備えたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記台車は、前記ワイヤソーの加工部位に対する前記加工対象物の接触部分が小さくなるような向きに、前記加工対象物を設置可能であることを特徴とする。他の形態は、前記加工対象物と前記ワイヤソーの加工部位の接触部分に高圧の水を噴射する噴射機構,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記昇降機構が、設置面に立設した一対の支柱,該一対の支柱の各々に昇降可能に設けられた一対の昇降枠,該昇降枠に、前記レール方向に沿って略水平に固定されており、それぞれに少なくとも一つのシーブが回転可能に設けられた一対の腕,前記一対の昇降枠を同時に昇降するための昇降手段,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記テンション機構が、前記シーブのうちのいずれか一つと前記腕との距離を調整するためのボールねじ手段,を備えたことを特徴とする。
他の考案は、エンドレスのワイヤソーによって加工対象物を切断加工するワイヤソー加工機であって、前記ワイヤソーを水平方向に駆動するための複数のシーブ,モータと該モータの駆動力をシーブに伝達するための駆動伝達機構を含んでおり、前記シーブのいずれかを駆動するための駆動機構,設置面に立設した一対の支柱と、該一対の支柱の各々に昇降可能に設けられた一対の昇降枠と、該昇降枠に、前記レール方向に沿って略水平に固定されており、それぞれに少なくとも一つのシーブが回転可能に設けられた一対の腕と、前記一対の昇降枠を同時に昇降するための昇降手段とを含んでおり、前記複数のシーブを昇降するための昇降機構,前記シーブのうちのいずれか一つと前記腕との距離を調整するためのボールねじ手段を含んでおり、前記ワイヤソーに必要なテンションを付与するためのテンション機構,前記ワイヤソーの加工部位の駆動方向と略直交する方向に敷設されたレール,加工対象物が設置され、前記レール上を移動可能な台車,該台車上に設置された加工対象物が、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触するように、前記台車を送る送り機構,前記加工対象物と前記ワイヤソーの加工部位の接触部分に高圧の水を噴射する噴射機構,を備えるとともに、前記台車は、前記ワイヤソーの加工部位に対する前記加工対象物の接触部分が小さくなるような向きに、前記加工対象物を設置可能であることを特徴とする。本考案の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本考案は、複数のシーブと該シーブのいずれかを駆動するための駆動機構によって、エンドレスのワイヤソーを水平方向に駆動するとともに、前記加工対象物を、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触させることとした。このため、加工時にワイヤが同一面内で滑らかに曲がり、その曲げ数も少ないため、ワイヤの疲労が低減して耐久性が向上し、低馬力で高精度の加工を行うことができる。また、加工対象物とワイヤソーの加工部位の接触部分を小さくしたので、ワイヤにかけるテンションを低減してワイヤの破断を少なくできるとともに、加工速度が向上し能率のよい加工が可能となる。更に、加工部分に、高圧の水を供給することとしたので、埃の発生を防止するとともに、摩擦熱を低減してワイヤの寿命を更に伸ばすことができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図5を参照しながら、本考案の実施例1を説明する。図1は、実施例1の正面図である。図2は、実施例1の平面図であり、その矢印F1方向から状態が図3に示されている。図4(A)は、加工部時の主要部の様子を示す斜視図,図4(B)はワイヤソーの構造を示す図である。図5は、加工時のワイヤの形状を示す図であり、(A)は本考案のワイヤの様子を示す説明図,(B)は背景技術によるワイヤの様子を示す説明図である。本実施例は、石材などの加工対象物を水平切りするワイヤソー加工機である。なお、本考案のワイヤソー加工機は、石材のほか、材木など任意のものが加工対象物となり得るが、本実施例では、加工対象物として石材を例にあげて説明している。
まず、全体構成を説明すると、本実施例のワイヤソー加工機の支持枠60は、2本の支柱62,64と、それらの上端部に渡されたビーム66により構成されており、設置面68に設けられたコンクリートなどの基礎69上に立設固定されている。そして、前記支柱62,64に対して、上下にスライド可能に昇降枠20,22が設けられ、該昇降枠20,22に固定された腕24,26を介して、シーブ12,14,16,18,ひいては、ワイヤソー10が昇降する構造となっている。そして、設置面68に敷設されたレール85を走行可能な台車82上に設置された石材80が、前記ワイヤソー10の加工部位10Aに、ワイヤソー10により形成される領域(輪)の内側から当接することによって、切断される。以下、各部について順に説明する。
図1〜図3に示すように、設置面68に設けられた基礎69には、支柱62,64が立設固定されており、該支柱62,64に対してスライド可能な昇降枠20,22がそれぞれ設けられている。一方、ビーム66上には、軸受け72A,72Bによって、回転可能,かつ、該ビーム66に沿って略平行に支持される伝達軸70が設けられているほか、一端側(図1の右側)には、前記伝達軸70を回転させるための昇降モータ74がボルトなどの適宜手段で固定されている。該昇降モータ74の回転軸は、前記伝達軸70の一端側に設けられたベベルギア70Aの裏面に接合されており、前記伝達軸70を回転させることが可能となっている。
また、ビーム66の両端側には、図示しない軸受けが埋め込まれており、該軸受けを回転可能に貫通する送りねじ76,78が、前記支柱62,64と略平行に設けられている。これら送りねじ76,78は、前記昇降枠20,22の側面に設けられた固定部材76A,78Aと螺合しており、これによって前記昇降枠20,22は、送りねじ76,78に対して昇降可能に取り付けられている。前記送りねじ76,78の上端には、前記伝達軸70の両端に設けられたベベルギア70A,70Bと歯合するベベルギア76B,78Bが設けられており、これらベベルギアが歯合して歯車機構を形成することにより、前記昇降モータ74の回転が伝達軸70を介して、送りねじ76,78に同時に伝達される。すなわち、昇降モータ74によって送りねじ76,78を回転駆動することにより、該送りねじ76,78に螺合した昇降枠20,22が、支柱62,64に対して同時に昇降可能な構成となっている。なお、前記送りねじ76,78としては、例えば、角ねじなどが利用される。
以上のような昇降枠20,22には、石材80の移送方向に沿って伸びる腕24,26が略水平に取り付けられており、該腕24,26の対向する一端(図1の右側)は連結体28に結合している。一方の腕24の両端側には、シーブ12,14が設けられ、他方の腕26の両端側には、シーブ16,18が設けられている。石材加工用のエンドレスのワイヤソー10は、略同一水平位置に配置されたシーブ12,14,16,18に装架されている。これらシーブ12〜18のうち、シーブ12,14は軸受け12A,14Aによって腕24に回転自在に取り付けられており、シーブ16は軸受け16Aによって腕26に回転自在に取り付けられている。また、シーブ18は、軸受け18A及び後述するテンション機構40を介して腕26に回転自在に取り付けられている。これらシーブ12〜18は、該シーブ12〜18の内側に、石材80を設置できるように配置されている。特に、本実施例では、シーブ12〜18は、図1及び図2に示すように、石材80とワイヤソー10の加工部位10Aとの接触長さ,すなわち、切断幅が短くなるような向きに石材80が設置できるような配置となっている。
腕24の上端面であって、シーブ12の軸受け12A近傍には、回転モータ30が設けられており、この回転モータ30の回転軸32と前記シーブ12の回転軸12Bにベルト伝達機構39が設けられている。ベルト伝達機構39は、前記回転軸32及び12Bに設けられたVプーリ34,38と、ベルト36を含んでいる。このベルト伝達機構39によって回転モータ30の回転駆動力がシーブ12に伝達され、シーブ12が回転する。そして、シーブ12が回転すると、ワイヤソー10も回転するようになる。なお、ベルト伝達機構39のかわりにギア伝達機構を用いてもよい。また、回転モータ30の回転軸32を、ベルト伝達機構39を介することなく直接シーブ12の回転軸12Bに結合してもよい。更に、回転モータ30の回転軸32と、シーブ12の回転軸12Bとの間に調速機構などを設けるようにしてもよい。
前記腕26の側面であって、シーブ18の軸受け18A近傍には、テンション機構40が設けられている。図2に示すように、腕26の側面には、軸42を中心にして回動可能な回動板44が設けられている。上述したシーブ18の軸受け18Aは、この回動板44の開放端付近に設けられている。回動板44の略中央には、ナット46が埋め込まれている。そして、このナット46にかみ合うようにボールねじ48が設けられている。このボールねじ48の一端にはハンドル50が設けられており、他端が軸受け52によって支持されている。ハンドル50を回転すると、その回転方向に応じてナット46がボールねじ48上を移動する。すると、回動板44が矢印F3方向に移動し、更にはシーブ18が矢印F3方向に移動することとなる。このようなボールねじ手段によるシーブ18の移動によって、ワイヤソー10に適当なテンションを付与することができる。
次に、加工対象の石材80は、図1及び図2に示すように、シーブ12〜18に装架されたワイヤソー10によって形成される領域(ないし輪)内に収納可能な台車82上に置かれる。台車82には、前輪83及び後輪84が設けられている。一方、上述した腕24,26に沿って一組のレール85が平行に設けられており、前記前輪83及び後輪84がレール85上に乗っている。また、レール85に沿って送りねじ86が設けられており、その一端は、送りモータ88に接合されている。前記台車82の裏面には、前記送りねじ86と螺合する雌ねじ部を備えたスライダ82Aが設けられており、前記送りモータ88の駆動によって、レール85上を台車82が走行可能に構成されている。すなわち、ワイヤソー10の加工部位10Aの駆動方向と略直交する方向にレール85が敷設されており、台車82上の石材80の移送方向と略直交する方向にワイヤソー10によって切断可能となっている。
また、ワイヤソー10による石材80の加工部位10Aには、放水ノズル90によって高圧(例えば、3kg/cm程度)の水が供給されるようになっている。該放水ノズル90は、切断加工時に発生した埃が周囲に飛び散るのを防止するとともに、摩擦熱によってワイヤが傷むのを防止するためのものである。通常、ワイヤソー10は、図4(B)に示すように、適宜間隔でビーズ54が設けられた構造となっており、該ビーズ54は他の部分よりも径が大きくなっている。仮に、自由落下によって水を加工部位10Aに供給する構造とすると、本実施例のように水平切りを行う場合には、加工部分の上方にも石材80が存在することになるため、水が所望の加工位置にしみ込み難い。また、一つのビーズ54が通過する際に、該ビーズ54によってしみ込んだ水が排出されてしまうため、次のビーズ54は、水がない場所を通過することになる。このため、埃が飛び散るほか、摩擦熱によりワイヤソー10が傷みやすくなってしまう。そこで、本実施例のように、放水ノズル90によって高圧力で水を供給することにより、水平切りであっても加工部位に水を容易に到達させることができるため、埃が飛び散るのを防止するとともに、摩擦熱によるワイヤソー10の傷みを軽減することができる。
次に、本実施例による加工動作を順に説明する。まず、図1に示すように、ワイヤソー10をシーブ12,14,16,18に掛けるとともに、テンション機構40のハンドル50を回し、適当なテンションをワイヤソー10に付与する。そして、昇降モータ74の駆動によりワイヤソー10を引き上げ、台車82が前記ワイヤソー10によって形成される領域内に納まった状態で、該台車82上に石材80を載置する。石材80は、上述したように、ワイヤソー10の加工部位10Aとの接触長さ,すなわち、切断幅が短くなるような向きに載置される。そして、昇降モータ74の駆動により、加工部位10Aの高さを昇降枠20,22の昇降により調整して、石材80の所望の位置に加工部位10Aがあたるようにする。そして、回転モータ30を駆動して、シーブ12を回転し、ワイヤソー10の回動を開始するとともに放水ノズル90によって高圧の水を供給する。ワイヤソー10は、例えば、図4(A)に矢印F4で示す方向に回動されるが、この反対方向であってもよい。
この状態で送りモータ88を駆動すると、台車82は、図に矢印F2で示す方向にレール85上を移動する。すると、図4(A)及び図5(A)に示すように、ワイヤソー10の加工部位10Aが石材80に当接するようになり、石材80の切断加工が開始される。このとき、例えば、図5(B)に矢印F5で示すように、ワイヤソー10で形成される領域の外側から石材80を当接させると、位置PA,PB,PC,PDにおいて、ワイヤソー10が不自然な方向に曲がるとともに、その曲げ数が多くなるため、ワイヤの疲労が激しくなり損傷しやすくなる。しかしながら、本実施例では、図5(A)で示すように、ワイヤソー10で形成される領域の内側から石材80が当接するため、ワイヤソー10は、同一面内で滑らかに湾曲し、不自然に曲がる部分がないため、ワイヤの疲労が非常に少ない。このようにして、台車82を矢印F2方向に移動させることにより、石材80が短時間で精度よく切断される。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)シーブ12〜18によってエンドレスのワイヤソー10を水平方向に駆動するとともに、台車82上に設置した石材80を、前記シーブ12〜18に装架されたワイヤソー10によって形成される領域の内側から加工部位10Aに接触させることとした。このため、加工時にワイヤが同一面内で滑らかに曲がるため、ワイヤソー10の疲労が軽減して耐久性が向上し、低馬力で精度よく切断加工を行うことができるとともに、設置面積の削減を図ることも可能となる。
(2)石材80とワイヤソー10の加工部位10Aとの接触部分が小さくなるように、台車82上に石材80を設置することとしたので、加工速度が向上し、能率よく加工を行うことができる。また、切断幅が小さくなるため、ワイヤにかけるテンションを低減でき、ワイヤソー10の破断を少なくすることができる。
(3)放水ノズル90によって、加工部位10Aに高圧の水を供給することとしたので、埃の飛び散りを防止するとともに、摩擦熱を低減してワイヤソー10の寿命を更に伸ばすことが可能となる。また、圧力をかけるため、水の使用量を低減することができ、省エネルギー化を図ることができる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,大きさは一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。また、前記実施例で示したシーブの数も一例であり、同様の効果を奏するように適宜増減してよい。例えば、腕24,26のいずれか一方に2つのシーブを設け、他方に1つのシーブを設けるようにし、3つのシーブにワイヤソー10を装架するようにしてもよい。あるいは、3つのシーブのうち、1つを連結体28に設けるようにしてもよい。いずれの場合でも、ワイヤソー10によって形成される領域内に石材80を収納できるように、腕24,26の長さを調節することにより対応可能である。また、例えば、ワイヤソーの略平行の部位の間隔が、石材80の移送方向長さよりも大きくなるようにシーブの直径を設定することにより、シーブの使用数を2つにするようにしてもよい。
(2)前記実施例では、台車82を送りねじ86を利用して走行させることとしたが、前輪83または後輪84をモータで駆動して自走式にしたり、ワイヤ手段で牽引したりするなど、公知の各種の機構を利用してよい。
(3)前記実施例では、支柱62,64に対してスライドする昇降枠20,22によって加工部位10Aによる切断位置を調整することとしたが、その機構も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。また、例えば、台車82側で石材80の高さを調整するようにしてもよい。
(4)前記実施例では、シーブを加工対象物に対して昇降させたが、シーブを固定し、加工対象物を昇降させるようにしてもよい。すなわち、シーブの昇降は、加工対象物に対して相対的に行えばよく、このような場合も本考案に含まれる。
(5)本考案は、上述した石材80のほか、コンクリートや材木などの各種のものの加工に適用可能である。
本考案によれば、複数のシーブと該シーブのいずれかを駆動するための駆動機構によって、エンドレスのワイヤソーを水平方向に駆動するとともに、加工対象物を、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触させることとした。このため、加工時にワイヤが同一面内で滑らかに曲がり、かつ、その曲げ数が少なくなるため、石材やコンクリートあるいは木材などの各種加工対象物を切断加工するワイヤソー加工機の用途に適用できる。特に、切断幅を小さくすることによってワイヤのテンションを軽減でき、更に、高圧の水の供給によって加工部位の摩擦や埃の発生を低減できることから、耐久性の高いワイヤソー加工機として好適である。
本考案の実施例1の正面図である。 前記実施例1の平面図である。 前記図2を矢印F1方向から見た図である。 前記実施例1による加工時の主要部の様子を示す斜視図である。 加工時のワイヤの形状を示す図であり、(A)は本考案による加工時の様子を示す説明図,(B)は背景技術による加工時の様子を示す説明図である。
符号の説明
10:ワイヤソー
10A:加工部位
12,14,16,18:シーブ
12A,14A,16A,18A:軸受け
12B,14B,16B,18B:回転軸
20,22:昇降枠
24,26:腕
28:連結体
30:回転モータ
32:回転軸
34,38:Vプーリ
36:ベルト
39:ベルト伝達機構
40:テンション機構
42:軸
44:回動板
46:ナット
48:ボールねじ
50:ハンドル
52:軸受け
54:ビーズ
60:支持枠
62,64:支柱
66:ビーム
68:設置面
69:基礎
70:伝達軸
70A,70B:ベベルギア
72A,72B:軸受け
74:昇降モータ
76,78:送りねじ
76A,78A:固定部材
76B,78B:ベベルギア
80:石材
82:台車
82A:スライダ
83:前輪
84:後輪
85:レール
86:送りねじ
88:送りモータ
90:放水ノズル

Claims (6)

  1. エンドレスのワイヤソーによって加工対象物を切断加工するワイヤソー加工機であって、
    前記ワイヤソーを水平方向に駆動するための複数のシーブ,
    該シーブのいずれかを駆動するための駆動機構,
    前記複数のシーブを昇降するための昇降機構,
    前記ワイヤソーに必要なテンションを付与するテンション機構,
    前記ワイヤソーの加工部位の駆動方向と略直交する方向に敷設されたレール,
    加工対象物が設置され、前記レール上を移動可能な台車,
    該台車上に設置された加工対象物が、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触するように、前記台車を送る送り機構,
    を備えたことを特徴とするワイヤソー加工機。
  2. 前記台車は、前記ワイヤソーの加工部位に対する前記加工対象物の接触部分が小さくなるような向きに、前記加工対象物を設置可能であることを特徴とする請求項1記載のワイヤソー加工機。
  3. 前記加工対象物と前記ワイヤソーの加工部位の接触部分に高圧の水を噴射する噴射機構,
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤソー加工機。
  4. 前記昇降機構が、
    設置面に立設した一対の支柱,
    該一対の支柱の各々に昇降可能に設けられた一対の昇降枠,
    該昇降枠に、前記レール方向に沿って略水平に固定されており、それぞれに少なくとも一つのシーブが回転可能に設けられた一対の腕,
    前記一対の昇降枠を同時に昇降するための昇降手段,
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤソー加工機。
  5. 前記テンション機構が、
    前記シーブのうちのいずれか一つと前記腕との距離を調整するためのボールねじ手段,
    を備えたことを特徴とする請求項4記載のワイヤソー加工機。
  6. エンドレスのワイヤソーによって加工対象物を切断加工するワイヤソー加工機であって、
    前記ワイヤソーを水平方向に駆動するための複数のシーブ,
    モータと該モータの駆動力をシーブに伝達するための駆動伝達機構を含んでおり、前記シーブのいずれかを駆動するための駆動機構,
    設置面に立設した一対の支柱,該一対の支柱の各々に昇降可能に設けられた一対の昇降枠,該昇降枠に、前記レール方向に沿って略水平に固定されており、それぞれに少なくとも一つのシーブが回転可能に設けられた一対の腕,前記一対の昇降枠を同時に昇降するための昇降手段を含んでおり、前記複数のシーブを昇降するための昇降機構,
    前記シーブのうちのいずれか一つと前記腕との距離を調整するためのボールねじ手段を含んでおり、前記ワイヤソーに必要なテンションを付与するためのテンション機構,
    前記ワイヤソーの加工部位の駆動方向と略直交する方向に敷設されたレール,
    加工対象物が設置され、前記レール上を移動可能な台車,
    該台車上に設置された加工対象物が、前記複数のシーブに装架されたワイヤソーによって形成される領域の内側から前記ワイヤソーの加工部位に接触するように、前記台車を送る送り機構,
    前記加工対象物と前記ワイヤソーの加工部位の接触部分に高圧の水を噴射する噴射機構,
    を備えるとともに、
    前記台車は、前記ワイヤソーの加工部位に対する前記加工対象物の接触部分が小さくなるような向きに、前記加工対象物を設置可能であることを特徴とするワイヤソー加工機。

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