JP6040855B2 - ステアリング制御装置 - Google Patents
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Description
[第1実施形態]
<全体構成>
本実施形態の電動パワーステアリングシステム1は、図1に示すように、ドライバによるハンドル(操舵部材)2の操作をモータ6によってアシストするものである。ハンドル2は、ステアリングシャフト3の一端に固定され、ステアリングシャフト3の他端にはトルクセンサ4が接続されており、このトルクセンサ4の他端には、インターミディエイトシャフト5が接続されている。なお、以下の説明では、ステアリングシャフト3からトルクセンサ4を経てインターミディエイトシャフト5に至る軸体全体を、まとめて操舵軸ともいう。また、以下では、操舵軸の回転角を舵角、操舵軸の回転角速度を操舵速度、操舵軸の回転角加速度を操舵加速度ともいう。
このような構成により、ドライバがハンドル2を回転(操舵)させると、その回転がステアリングシャフト3、トルクセンサ4、およびインターミディエイトシャフト5を介してステアリングギアボックス7に伝達される。そして、ステアリングギアボックス7内で、インターミディエイトシャフト5の回転がタイロッド8の左右移動に変換され、タイロッド8が動くことによって、左右の両タイヤ10が操舵される。
ECU15は、図2に示すように、ベースアシスト指令Tb*を生成するベースアシスト部20と、補正トルク指令Trを生成する補正部30と、ベースアシスト指令Tb*と補正トルク指令Trを加算することによりアシストトルク指令Taを生成する加算器41と、アシストトルク指令Taに基づいてモータ6へ駆動電圧Vdを印加することによりモータ6を通電駆動する電流フィードバック(FB)部42と、を備えている。
ベースアシスト部20は、負荷推定器21と、目標生成部22と、偏差演算器23と、コントローラ部24とを備えている。
目標生成部22は、図4に示すように、基本負荷量演算器220と、符号抽出器221と、絶対値演算器222と、スケールファクタ変換器223と、符号付加器224と、増幅器225とを備える。
このように構成された目標生成部22では、スケールファクタ調整ゲインKsfを調整することによって、推定負荷Txから基本負荷TidBase(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図6に示すように調整することができる。但し、図6は、ある車速Vにおける変換特性を示したものであり、図中点線で示すグラフは、スケールファクタ調整ゲインがKsf=1の場合の特性、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を表す。
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|にスケールファクタ調整ゲインKsfを乗じたものを、基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとして、目標操舵トルクTs*の生成に用いる基本負荷TidBaseを生成するように構成されている。
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22aの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
目標生成部22aでは、図7に示すように、スケールファクタ変換器223が省略され、代わりに、ビルド補正ゲイン生成器226及び補正ゲイン反映器227を備える。そして、基本負荷量演算器220は、絶対値演算器222の出力を入力負荷TxInputとし、求めた基本負荷TidBaseを補正ゲイン反映器227に供給する。
このように構成された目標生成部22aでは、ビルド調整ゲインKbを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp1(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図8に示すように調整することができる。但し、図8は、ある車速Vにおける変換特性を示したものであり、図中点線で示すグラフは、ビルド調整ゲインがKb=0(ビルド補正ゲインがKcmpb=1)の場合の特性、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を表す。
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|を基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|にビルド調整ゲインKbを乗じて1を加えたものをビルド補正ゲインKcmpbとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに補正ゲインKcmpbを乗じることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp1を生成するように構成されている。
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22bの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
目標生成部22bでは、図9に示すように、スケールファクタ変換器223が省略され、代わりに、区間補正量生成器228、ゲイン調整器229、区間補正量反映器230を備える。そして、基本負荷量演算器220は、絶対値演算器222の出力を入力負荷TxInputとし、求めた基本負荷TidBaseを区間補正量反映器230に供給する。
このように構成された目標生成部22bでは、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp2(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図11に示すように調整することができる。但し、図11は、ある車速における変換特性を示したものであり、図中の指定区間において点線で示すグラフは、中立付近調整ゲインKnが0の場合、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を示したものである。
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|を基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|に区間抽出関数func2を作用させて、中立付近調整ゲインKnで増幅したものを区間補正量dTidnとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに区間補正量dTidnを加えることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp2を生成するように構成されている。
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22cの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
目標生成部22cでは、図12に示すように、第1実施形態で説明した目標生成部22の構成に、第2及び第3実施形態で説明したビルド補正ゲイン生成器226、補正ゲイン反映器227、区間補正量生成器228、ゲイン調整器229、区間補正量反映器230を付加した構成を有する。
このように構成された目標生成部22bでは、スケールファクタ調整ゲインKsf、ビルド調整ゲインKb、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp2(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図13に示すように調整することができる。
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|にスケールファクタ調整ゲインKsfを乗じたものを、基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|にビルド調整ゲインKbを乗じて1を加えたものをビルド補正ゲインKcmpb、推定負荷の絶対値|Tx|に区間抽出関数func2を作用させて、中立付近調整ゲインKnで増幅したものを区間補正量dTidnとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに補正ゲインKcmpbを乗じ、更に、区間補正量dTidnを加えることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp2を生成するように構成されている。
[第5実施形態]
次に第5実施形態について説明する。
本実施形態において、ベースアシスト部20aは、スケールファクタ調整ゲインKsf,ビルド調整ゲインKb,中立付近調整ゲインKnを記憶するパラメータ記憶部25を備えており、目標生成部22cは、目標操舵トルクTs*を生成する際に、パラメータ記憶部25に記憶された値を使用して処理を実行する。以下では、スケールファクタ調整ゲインKsf,ビルド調整ゲインKb,中立付近調整ゲインKnを、調整パラメータともいう。
以上説明したように、本実施形態では、調整パラメータKsf,Kb,Knを変更するためのインタフェース(調整装置300)を備えているため、車両を購入したユーザ自身の手で、操舵フィールの調整を簡単に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例えば、1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。
上記実施形態では、本発明を電動パワーステアリングシステムに適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、ハンドルと操舵輪とが機械的に切り離された構成を有するステア・バイ・ワイヤ等に適用してもよい。
Claims (7)
- 操舵部材(2)に連結された操舵軸(3,5)に加わる操舵トルクに応じたアシストトルクをモータ(6)によって出力することで操舵特性を制御するステアリング制御装置(15)であって、
少なくとも前記操舵トルクに基づいて、前記アシストトルクを生成するアシストトルク生成手段(20,30,41)と、
前記アシストトルクに基づいて、前記モータを制御するための指令値を生成する指令値生成手段(42)と、
を備え、
前記アシストトルク生成手段は、
車両の状態を表す物理量である入力物理量を予め設定された基本特性に従って変換することにより、前記アシストトルクの生成に使用する物理量である出力物理量を生成する物理量変換手段(220)と、
前記入力物理量を加工した補正物理量を、前記物理量変換手段の入力または出力のうち少なくとも一方に作用させることで、前記入力物理量から前記出力物理量への変換特性を調整する特性調整手段(223,226,227,228,229,230)と、
を備え、
前記特性調整手段は、
前記入力物理量に第2のゲイン(Kb)を作用させることで、前記入力物理量の絶対値が大きいほど、前記基本特性に対する前記変換特性の変化幅が大きなものとなるようにするための補正量であるビルド補正量を生成するビルド補正量生成手段(226)を備え、
前記ビルド補正量を前記物理量変換手段の出力に乗じることを特徴とするステアリング制御装置。 - 前記特性調整手段は、
前記入力物理量に第1のゲイン(Ksf)を作用させた補正入力物理量を生成するスケールファクタ変換手段(223)を備え、
前記補正入力物理量を前記物理量変換手段の入力とすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。 - 前記特性調整手段は、
前記入力物理量が予め設定された指定範囲内の値である場合に値を有する補正量を生成し、該補正量に第3のゲイン(Kn)を作用させた区間補正量を生成する区間補正量生成手段(228,229)を備え、
前記区間補正量を前記物理量変換手段の出力に作用させることで、前記指定範囲内限定で値を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリング制御装置。 - 前記入力物理量は路面負荷の推定値である推定負荷であり、前記出力物理量は前記推定負荷に応じて発生させる操舵トルクの目標値であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
- 前記入力物理量は操舵部材に加わる操作を表す物理量である操舵状態量であり、前記出力物理量は、前記操舵部材に連結された操舵軸で検出される操舵トルクと操舵角との関係を規定する機械インピーダンスを調整するために発生させる操舵トルクの目標値であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
- 前記基本特性は、車速に応じて変化することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
- 指令を受け付ける指令受付手段(301)と、
前記指令受付手段が受け付けた指令に従って、前記補正物理量のゲインを調整する補正量調整手段(303)と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
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