JP6040855B2 - ステアリング制御装置 - Google Patents

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本発明は、アシストトルクによって操舵時のフィールを調整するステアリング制御装置に関する。
従来、車両の操舵部材に加わる操舵力を補助するステアリング制御装置の一つとして、アシストトルク(補助操舵トルク)を発生させる操舵補助用モータを備え、路面負荷および車速の検出値から設定した目標操舵トルクに、操舵トルクの検出値が一致するように操舵補助用モータを駆動するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−52793号公報
ところで、操舵角や車速から目標操舵トルクを生成する際には、一般的にマップが用いられている。具体的には、複数の車速について、路面負荷から目標操舵トルクへの変換特性を示すマップが用意され、マップが用意されていない中間的な車速では、補間処理によって目標操舵トルクを求めることが行われている。
そして、操舵時のフィールを調整する場合、このマップを書き換えることになる。しかし、全ての車速についてのマップを書き換える必要があるだけでなく、車速によって書き換える内容を微妙に異ならせる必要があり、多大な手間を要するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、アシストトルクを発生させるためにある物理量を他の物理量に変換する変換特性の調整、ひいては操舵時のフィールの調整を容易に実現できるようにすることを目的とする。
本発明のステアリング制御装置は、アシストトルク生成手段と、指令値生成手段とを備える。アシストトルク生成手段は、少なくとも操舵トルクに基づいて、アシストトルクを生成する。指令値生成手段は、アシストトルクに基づいて、モータを制御するための指令値を生成する。
但し、アシストトルク生成手段は、物理量変換手段と、特性調整手段とで構成されている。物理量変換手段は、車両の状態を表す物理量である入力物理量を予め設定された基本特性に従って変換することにより、アシストトルクの生成に使用する物理量である出力物理量を生成する。なお、基本特性はマップや関数によって実現される。特性調整手段は、入力物理量を加工した補正物理量を、物理量変換手段の入力または出力のうち少なくとも一方に作用させることで、入力物理量から出力物理量への変換特性を調整する。
このような構成によれば、入力物理量の加工の仕方(増幅する、所定の関数を作用させる等)、即ち入力物理量と補正物理量の関係を適宜変更することにより、基本特性に手を加えることなく、入力物理量から出力物理量への変換特性を容易に変更することができ、これを利用して、操舵時のフィールの調整を容易に行うことができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、本発明は、前述したステアリング制御装置の他、ステアリング制御装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムなど、種々の形態で実現することができる。
電動パワーステアリングシステムの概略構成を表す構成図である。 ECUの制御機構の概略構成を表す構成図である。 負荷推定器の構成を表す構成図である。 第1実施形態における目標生成部の構成を表す構成図である。 基本負荷量演算部にて入力負荷から基本負荷を生成する際に使用する基本変換マップの特性(基本特性)を例示するグラフである。 推定負荷から目標操舵トルクへの変換特性がスケールファクタ調整ゲインによって変化することを示すグラフである。 第2実施形態における目標生成部の構成を表す構成図である。 推定負荷から目標操舵トルクへの変換特性がビルド調整ゲインによって変化することを示すグラフである。 第3実施形態における目標生成部の構成を表す構成図である。 区間抽出関数の特性を示すグラフである。 推定負荷から目標操舵トルクへの変換特性が中立付近調整ゲインによって変化することを示すグラフである。 第4実施形態における目標生成部の構成を表す構成図である。 推定負荷から目標操舵トルクへの変換特性がスケールファクタ調整ゲイン、ビルド調整ゲイン、中立付近調整ゲインによって変化することを示すグラフである。 第5実施形態におけるベースアシスト部および外部装置の構成を表す構成図である。 操舵速度から粘性成分の調整トルクへの変換特性が調整ゲインによって変化することを示すグラフである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
本実施形態の電動パワーステアリングシステム1は、図1に示すように、ドライバによるハンドル(操舵部材)2の操作をモータ6によってアシストするものである。ハンドル2は、ステアリングシャフト3の一端に固定され、ステアリングシャフト3の他端にはトルクセンサ4が接続されており、このトルクセンサ4の他端には、インターミディエイトシャフト5が接続されている。なお、以下の説明では、ステアリングシャフト3からトルクセンサ4を経てインターミディエイトシャフト5に至る軸体全体を、まとめて操舵軸ともいう。また、以下では、操舵軸の回転角を舵角、操舵軸の回転角速度を操舵速度、操舵軸の回転角加速度を操舵加速度ともいう。
トルクセンサ4は、操舵トルクTsを検出するためのセンサである。具体的には、ステアリングシャフト3とインターミディエイトシャフト5とを連結するトーションバーを有し、このトーションバーのねじれ角に基づいてそのトーションバーに加えられているトルクを検出する。
モータ6は、ハンドル2の操舵力をアシスト(補助)するものであり、減速機構6aを介してその回転がインターミディエイトシャフト5に伝達される。すなわち、減速機構6aは、モータ6の回転軸の先端に設けられたウォームギアと、このウォームギアと噛み合った状態でインターミディエイトシャフト5に同軸状に設けられたウォームホイールとにより構成されており、これにより、モータ6の回転がインターミディエイトシャフト5に伝達される。逆に、ハンドル2の操作や路面からの反力(路面反力)によってインターミディエイトシャフト5が回転すると、その回転が減速機構6aを介してモータ6に伝達され、モータ6も回転することになる。
また、モータ6は、本実施形態ではブラシレスモータであり、内部にレゾルバ等の回転センサを備え、モータ6の回転状態を出力可能に構成されている。本実施形態のモータ6は、回転センサからの回転状態として、少なくともモータ速度ω(回転角速度を示す情報)を出力可能に構成されている。なお、モータ速度ωの代わりに、モータ速度ωに減速機構6aのギア比を乗じることで求められる操舵速度を用いてもよい。
インターミディエイトシャフト5における、トルクセンサ4が接続された一端とは反対側の他端は、ステアリングギアボックス7に接続されている。ステアリングギアボックス7は、ラックとピニオンギアからなるギア機構にて構成されており、インターミディエイトシャフト5の他端に設けられたピニオンギアに、ラックの歯が噛み合っている。そのため、ドライバがハンドル2を回すと、インターミディエイトシャフト5が回転(すなわちピニオンギアが回転)し、これによりラックが左右に移動する。ラックの両端にはそれぞれタイロッド8が取り付けられており、ラックとともにタイロッド8が左右の往復運動を行う。これにより、タイロッド8がその先のナックルアーム9を引っ張ったり押したりすることで、操舵輪である各タイヤ10の向きが変わる。
また、車両における所定の部位には、車速Vを検出するための車速センサ11が設けられている。
このような構成により、ドライバがハンドル2を回転(操舵)させると、その回転がステアリングシャフト3、トルクセンサ4、およびインターミディエイトシャフト5を介してステアリングギアボックス7に伝達される。そして、ステアリングギアボックス7内で、インターミディエイトシャフト5の回転がタイロッド8の左右移動に変換され、タイロッド8が動くことによって、左右の両タイヤ10が操舵される。
ECU15は、図示しない車載バッテリからの電力によって動作し、トルクセンサ4にて検出された操舵トルクTs、モータ6のモータ速度ω、および車速センサ11にて検出された車速Vに基づいて、アシストトルク指令Taを演算する。そして、その演算結果に応じた駆動電圧Vdをモータ6へ印加することにより、ドライバがハンドル2を回す力(ひいては両タイヤ10を操舵する力)のアシスト量を制御するものである。
本実施形態ではモータ6がブラシレスモータであるため、ECU15からモータ6へ出力(印加)される駆動電圧Vdは、詳しくは、3相(U,V,W)の駆動電圧Vdu,Vdv,Vdwである。ECU15からモータ6へこれら各相の駆動電圧Vdu,Vdv,Vdwを印加(各相の駆動電流を通電)することで、モータ6の回転トルクが制御される。ブラシレスモータを3相の駆動電圧で駆動(例えばPWM駆動)する方法やその3相の駆動電圧を生成する駆動回路(例えば3相インバータ)についてはよく知られているため、ここではその詳細説明は省略する。
ECU15は、直接的にはモータ6へ印加する駆動電圧Vdを制御することによりモータ6を制御するものであるが、モータ6を制御することで結果としてそのモータ6により駆動される操舵系メカ100を制御するものであると言え、よってECU15の制御対象はこの操舵系メカ100であると言える。なお、操舵系メカ100は、図1に示したシステム構成図のうちECU15を除く機構全体、すなわちハンドル2から各タイヤ10に至る、ハンドル2の操舵力が伝達される機構全体を示す。
<ECU>
ECU15は、図2に示すように、ベースアシスト指令Tb*を生成するベースアシスト部20と、補正トルク指令Trを生成する補正部30と、ベースアシスト指令Tb*と補正トルク指令Trを加算することによりアシストトルク指令Taを生成する加算器41と、アシストトルク指令Taに基づいてモータ6へ駆動電圧Vdを印加することによりモータ6を通電駆動する電流フィードバック(FB)部42と、を備えている。
ベースアシスト部20は、路面反力(路面負荷)に応じた操舵反力(操舵トルク)の特性の実現、すなわち路面負荷に対応した反応(反力)が準定常的にドライバへ伝達されるようにすることで車両の状態や路面の状態をドライバが把握しやすくなるようにすると共に、操舵状態に応じてドライバに与える手感(ハンドルからタイヤまでの感覚的硬さ,ねばり,重さ)を調整することで操舵時のフィールを向上させることを実現するためのブロックである。ベースアシスト部20は、操舵トルクTsと車速Vに基づき、上述した路面負荷に応じた伝達感や操舵状態に応じたフィールが実現されるようにハンドル2の操作をアシストするための、ベースアシスト指令Tb*を生成する。
補正部30は、ドライバのハンドル操作に対する車両運動特性や操舵メカ系の伝達を、ドライバの意図に沿うように(具体的には車両が適切に収斂するとか、スムーズな車両旋回を発生させるなど)するためのブロックである。補正部30は、操舵トルクTsとモータ速度ωと車速Vに基づき、上述した不安定な挙動を抑制(収斂)するための補正トルク指令Trを生成する。
加算器41は、ベースアシスト部20で生成されたベースアシスト指令Tb*と補正部30で生成された補正トルク指令Trとを加算することにより、アシストトルク指令Taを生成する。
電流FB部42は、アシストトルク指令Taに基づき、そのアシストトルク指令Taに対応したトルク(アシスト操舵力)が操舵軸(特にトルクセンサ4よりもタイヤ10側)に付与されるようにモータ6へ駆動電圧Vdを印加する。具体的には、アシストトルク指令Taに基づいて、モータ6の各相へ通電すべき目標電流(相毎の目標電流)を設定する。そして、各相の通電電流Imを検出・フィードバックして、その検出値(各相の通電電流Im)がそれぞれ目標電流と一致するように駆動電圧Vdを制御(通電電流を制御)することで、操舵軸に対して所望のアシスト操舵力を発生させる。
なお、このような補正部30および電流FB部42は公知の技術(例えば、特開2013−52793号公報参照)であるため、ここでは説明を省略し、以下では、本発明の主要部に関わるベースアシスト部20について詳述する。
<ベースアシスト部>
ベースアシスト部20は、負荷推定器21と、目標生成部22と、偏差演算器23と、コントローラ部24とを備えている。
負荷推定器21は、ベースアシスト指令Tb*と操舵トルクTsとに基づいて路面負荷を推定する。具体的には、図3に示すように、負荷推定器21は、ベースアシスト指令Tb*と操舵トルクTsとを加算する加算器21aと、その加算結果から所定の周波数以下の帯域の成分を抽出するローパスフィルタ(LPF)21bとを備え、このLPF21bにより抽出された周波数成分を推定負荷Txとして出力する。通常、ドライバは、主に10Hz以下の操舵反力情報を頼りに運転をしているため、概ね10Hz以下の周波数成分を通過(抽出)させ、10Hzより高い周波数成分は遮断するようにしている。
図2に戻り、目標生成部22は、負荷推定器21にて推定された路面負荷(推定負荷Tx)と自車両の走行速度(車速V)とに基づいて、操舵トルクの目標値である目標操舵トルクTs*を生成する。その詳細については後述する。偏差演算器23は、操舵トルクTsと目標操舵トルクTs*との差であるトルク偏差を演算する。コントローラ部24は、微分器や積分器等を備えており、トルク偏差に基づき、トルク偏差が0になるよう、すなわち操舵トルクTsが目標操舵トルクTs*に追従するように制御することで、ハンドル操作時にドライバに与える路面負荷に応じた操舵反力を実現するアシスト操舵力(アシストトルクまたはアシスト量とも言う)を発生させるためのベースアシスト指令Tb*を生成する。
<目標生成部>
目標生成部22は、図4に示すように、基本負荷量演算器220と、符号抽出器221と、絶対値演算器222と、スケールファクタ変換器223と、符号付加器224と、増幅器225とを備える。
基本負荷量演算器220は、路面反力に応じた適切な操舵感(ハンドル操作が重いまたは軽い)をドライバに感じさせることができ、しかも、路面反力の上昇に対するドライバの操舵反力(或いは操舵トルク)の上昇度合い(勾配)が所望の大きさとなるようにするための、基本負荷TidBaseを生成する。ここでは、予め設定された基本変換マップを用いて基本負荷TidBaseを生成する。基本変換マップは、図5に示すように、入力負荷TxInputに対応する基本負荷TidBaseを、予め設定された複数種類の車速V毎にマップ化したものである。基本負荷TidBaseの上昇度合いは、入力負荷TiInputが小さい領域では大きく、入力負荷TiInputが大きい領域では小さくなり、また、車速Vが速いほど、基本負荷TidBaseは大きな値となるように設定されている。この上昇の度合いが変化する付近の領域を、以下では中立領域ともいう。
符号抽出器221は、推定負荷Txの符号Sign(Tx)を抽出し、絶対値演算器222は、推定負荷Txの絶対値を求める。スケールファクタ変換器223は、絶対値演算器222の出力を予め設定されたスケールファクタ調整ゲイン(第1のゲイン)Ksfで増幅する。本実施形態では、このスケールファクタ変換器223の出力を、基本負荷量演算器220の入力負荷TxInputとしている。
符号付加器224は、基本負荷量演算器220が出力する基本負荷TidBaseに符号抽出器221で抽出された符号を乗じ、増幅器225は、符号付加器224の出力を予め設定された集中ゲインKadjで増幅し、増幅器225の出力を目標操舵トルクTs*として出力する。
<動作>
このように構成された目標生成部22では、スケールファクタ調整ゲインKsfを調整することによって、推定負荷Txから基本負荷TidBase(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図6に示すように調整することができる。但し、図6は、ある車速Vにおける変換特性を示したものであり、図中点線で示すグラフは、スケールファクタ調整ゲインがKsf=1の場合の特性、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を表す。
スケールファクタ調整ゲインをKsf<1とした場合、このことは、基本変換マップへの入力を実際より少なく見積もることに相当するため、結果として基本特性(Ksf=1のグラフ)で求められるものより小さい基本負荷TidBaseが出力される。逆にスケールファクタ調整ゲインをKsf>1とした場合、このことは、基本変換マップへの入力を実際より多く見積もることに相当するため、結果として基本特性で求められるものより大きい基本負荷TidBaseが出力される。
なお、スケールファクタ調整ゲインKsfを増減することは、基本変換マップの特徴を表すグラフの形状を横軸方向に伸縮することと等価であり、これに対して、増幅器225の集中ゲインKadjを増減することは、基本変換マップの特徴を表すグラフの形状を縦軸方向に伸縮することと等価である。つまり、集中ゲインKadjを増減した場合、基本変換マップの傾きが変化する変曲点(Tx=4[Nm]付近)が変化することはないが、スケールファクタ調整ゲインKsfを増減した場合、基本変換マップの変曲点が変化する(図ではTx=3〜5[Nm])。
即ち、スケールファクタ調整ゲインKsfを変化させることによって操舵トルクの上昇度合いが変化するタイミングと操舵トルクの大きさが同時に変化する。例えば、ハンドル操作を軽くするために、スケールファクタ調整ゲインKsfを下げる場合と、集中ゲインKadjを下げる場合とで比較してみると、後者(集中ゲインKadjを下げる場合)では、変曲点前の反力の立ち上がり方に対して、変曲点後の反力の上昇が非常に緩やかなものとなり、変曲点前後で、反力の変化の度合いが大きく変化してしまうため、ドライバに対して、変曲点後の反力上昇に物足りなさを感じさせてしまう。これに対して、前者(スケールファクタ調整ゲインKsfを下げる場合)では、単にゲインが下がるだけでなく、変曲点がグラフ中の右方向にずれることにより、変曲点の前後での反力上昇の繋がりが良好なものとなり、反力の上昇具合についてドライバに違和感を与えてしまうことを抑制することができる。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|にスケールファクタ調整ゲインKsfを乗じたものを、基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとして、目標操舵トルクTs*の生成に用いる基本負荷TidBaseを生成するように構成されている。
従って、本実施形態によれば、スケールファクタ調整ゲインKsfを調整することによって、基本負荷量演算器220で使用する基本変換マップを書き換えることなく、推定負荷Txから目標操舵トルクTs*への変換特性を容易に変更することができ、これを利用して、操舵時のフィールの調整を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22aの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
<目標生成部>
目標生成部22aでは、図7に示すように、スケールファクタ変換器223が省略され、代わりに、ビルド補正ゲイン生成器226及び補正ゲイン反映器227を備える。そして、基本負荷量演算器220は、絶対値演算器222の出力を入力負荷TxInputとし、求めた基本負荷TidBaseを補正ゲイン反映器227に供給する。
ビルド補正ゲイン生成器226は、絶対値演算器222の出力にビルド調整ゲインKbを乗じて1を加えることでビルド補正ゲインKcmpbを生成し、補正ゲイン反映器227は、基本負荷量演算器220から供給される基本負荷TidBaseに、ビルド補正ゲイン生成器226から供給されるビルド補正ゲインKcmpbを乗じる。符号付加器224は、補正ゲイン反映器227の出力TidCmp1、即ち基本負荷TidBaseにビルド補正ゲインKcmpbを反映させた出力に、符号抽出器221で抽出された符号を乗じて増幅器225に供給する。増幅器225は、符号付加器224の出力を予め設定された集中ゲインKadjで増幅したものを目標操舵トルクTs*として出力する。
<動作>
このように構成された目標生成部22aでは、ビルド調整ゲインKbを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp1(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図8に示すように調整することができる。但し、図8は、ある車速Vにおける変換特性を示したものであり、図中点線で示すグラフは、ビルド調整ゲインがKb=0(ビルド補正ゲインがKcmpb=1)の場合の特性、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を表す。
ビルド調整ゲインをKb<0にした場合、ビルド補正ゲインはKcmpb<1となり、しかも、推定負荷の絶対値|Tx|が大きいほど、基本特性(Kb=0のグラフ)からの低下幅は大きくなる。従って、補正ゲイン反映器227の出力TidCmp1は、基本負荷TidBaseより低下した値となり、その低下幅は、推定負荷の絶対値|Tx|が大きいほど大きくなる。また、その低下率は、ビルド調整ゲインの絶対値|Kb|が大きいほど大きなものとなる。
逆に、ビルド調整ゲインをKb>0にした場合、ビルド補正ゲインはKcmpb>1となり、しかも、推定負荷の絶対値|Tx|が大きいほど基本特性からの増加幅は大きくなる。従って、補正ゲイン反映器227の出力TidCmp1は、基本負荷TidBaseより増加した値となり、その増加幅は、推定負荷の絶対値|Tx|が大きいほど大きくなる。また、その増加率は、ビルド調整ゲインの絶対値|Kb|が大きいほど大きなものとなる。
つまり、ビルド調整ゲインKbを増減することにより、推定負荷の絶対値|Tx|の大きな領域での変化をつけることができる。これは、深い操舵をしたときの操舵反力の上昇度合いを調整するのに適していることを意味する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|を基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|にビルド調整ゲインKbを乗じて1を加えたものをビルド補正ゲインKcmpbとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに補正ゲインKcmpbを乗じることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp1を生成するように構成されている。
従って、本実施形態によれば、ビルド調整ゲインKbを調整することによって、基本負荷量演算器220で使用する基本変換マップを書き換えることなく、推定負荷Txから目標操舵トルクTs*への変換特性を容易に変更することができ、これを利用して、操舵時のフィールの調整を容易に行うことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22bの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
<目標生成部>
目標生成部22bでは、図9に示すように、スケールファクタ変換器223が省略され、代わりに、区間補正量生成器228、ゲイン調整器229、区間補正量反映器230を備える。そして、基本負荷量演算器220は、絶対値演算器222の出力を入力負荷TxInputとし、求めた基本負荷TidBaseを区間補正量反映器230に供給する。
区間補正量生成器228は、絶対値演算器222の出力に、所定区間でのみ値を持つ区間抽出関数func2を作用させ、ゲイン調整器229は、区間補正量生成器228の出力を中立付近調整ゲインKnで増幅することで区間補正量dTidnを生成する。区間補正量反映器230は、基本負荷量演算器220から供給される基本負荷TidBaseに、区間補正量dTidnを加算する。符号付加器224は、区間補正量反映器230の出力TidCmp2、即ち基本負荷TidBaseに区間補正量dTidnを反映させた出力に、符号抽出器221で抽出された符号を乗じて増幅器225に供給する。増幅器225は、符号付加器224の出力を予め設定された集中ゲインKadjで増幅したものを目標操舵トルクTs*として出力する。
但し、区間抽出関数func2の特性を表すグラフは、図10に示すように、釣り鐘型の形状を有しており、具体的には、推定負荷の絶対値|Tx|が下限値(本実施形態では0[Nm])から上限値(本実施形態では12[Nm])で区切られた指定区間で非零の値をとり、指定区間の中心で最大値(本実施形態では1)となるように設定されている。
<動作>
このように構成された目標生成部22bでは、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp2(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図11に示すように調整することができる。但し、図11は、ある車速における変換特性を示したものであり、図中の指定区間において点線で示すグラフは、中立付近調整ゲインKnが0の場合、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を示したものである。
中立付近調整ゲインをKn<0にした場合、推定負荷の絶対値|Tx|が指定区間内の値である時に、区間補正量はdTidn<0となる。従って、区間補正量反映器230の出力TidCmp2は、指定区間に限り基本負荷TidBaseより低下した値となり、その低下幅は、中立付近調整ゲインの絶対値|Kn|が大きいほど大きなものとなる。
逆に、中立付近調整ケインをKn>0にした場合、推定負荷の絶対値|Tx|が指定区間内の値である時に、区間補正量はdTidn>0となる。従って、区間補正量反映器230の出力TidCmp2は、指定区間に限り基本負荷TidBaseより増加した値となり、その増加幅は、中立付近調整ゲインの絶対値|Kn|が大きいほど大きなものとなる。
つまり、中立付記調整ゲインKnを増減することにより、指定区間(ここでは変曲点付近)での特性に変化をつけることができる。これは、変曲点付近でトルクの変化の仕方、例えば、操舵反力の立ち上がり具合等を調整するのに適していることを意味する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|を基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|に区間抽出関数func2を作用させて、中立付近調整ゲインKnで増幅したものを区間補正量dTidnとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに区間補正量dTidnを加えることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp2を生成するように構成されている。
従って、本実施形態によれば、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、基本負荷量演算器220で使用する基本変換マップを書き換えることなく、推定負荷Txから目標操舵トルクTs*への変換特性を容易に変更することができ、これを利用して、操舵時のフィールの調整を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、区間抽出関数func2の出力に中立付近調整ゲインKnを乗じた値(func2(|Tx|)・Kn)を区間補正量dTidnとして求め、区間補正量反映器230では、その区間補正量dTidnを基本負荷TidBaseに加算する方式を採っているが、上記区間補正量dTidnに1を加えた値(1+func2(|Tx|)・Kn)を区間補正量として、その区間補正量を基本負荷TidBaseに乗算する方式を採っても同様の作用・効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態では、目標生成部22cの構成が第1実施形態の目標生成部22とは一部異なるだけであるため、この相違する点を中心に説明する。
<目標生成部>
目標生成部22cでは、図12に示すように、第1実施形態で説明した目標生成部22の構成に、第2及び第3実施形態で説明したビルド補正ゲイン生成器226、補正ゲイン反映器227、区間補正量生成器228、ゲイン調整器229、区間補正量反映器230を付加した構成を有する。
但し、スケールファクタ変換器223からの出力TidBaseは、まず、補正ゲイン反映器227に供給され、その補正ゲイン反映器227の出力TidCmp1が区間補正量反映器230に供給され、区間補正量反映器230の出力TidCmp2が符号付加器224に供給されるように接続されている。
<動作>
このように構成された目標生成部22bでは、スケールファクタ調整ゲインKsf、ビルド調整ゲインKb、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、推定負荷Txから出力TidCmp2(ひいては目標操舵トルクTs*)への変換特性を、図13に示すように調整することができる。
但し、図13は、ある車速における変換特性を示したものであり、図中実線で示すグラフは、Ksf=1、Kb=0、Kn=0の場合の特性、即ち、基本負荷量演算器220が実現する基本特性を表す。また、この基本特性より上側に点線で示したグラフは、Ksf>1としてKbを正負に振って調整した場合に実現される特性を示し、基本特性より下側に点線で示したグラフは、Ksf<1としてKnを正負に振って調整した場合に実現される特性を示したものである。
このように、三つのゲインKsf,Kb,Knを組み合わせて調整することにより、操舵時の全体的な重さ調整、深い操舵をしていくときの操舵反力の上昇感覚、変曲点付近での操舵反力の立ち上がり(または変曲点付近での操舵反力の上昇感覚)の微調整が可能となる。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、推定負荷の絶対値|Tx|にスケールファクタ調整ゲインKsfを乗じたものを、基本負荷量演算器220への入力負荷TiInputとすると共に、推定負荷の絶対値|Tx|にビルド調整ゲインKbを乗じて1を加えたものをビルド補正ゲインKcmpb、推定負荷の絶対値|Tx|に区間抽出関数func2を作用させて、中立付近調整ゲインKnで増幅したものを区間補正量dTidnとし、基本負荷量演算器220によって生成された基本負荷TidBaseに補正ゲインKcmpbを乗じ、更に、区間補正量dTidnを加えることで、目標操舵トルクTs*の生成に用いる出力TidCmp2を生成するように構成されている。
従って、本実施形態によれば、各調整ゲインKsf,Kb,Knを調整することによって、基本負荷量演算器220で使用する基本変換マップを書き換えることなく、推定負荷Txから目標操舵トルクTs*への変換特性を容易に変更することができ、これを利用して、操舵時のフィールの調整を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、第1実施形態〜第3実施形態に記載の技術を三つとも組み合わせた構成を有しているが、いずれか二つを組み合わせた構成としてもよい。
[第5実施形態]
次に第5実施形態について説明する。
本実施形態では、推定負荷Txから目標操舵トルクTs*への変換特性の調整に用いるパラメータであるスケールファクタ調整ゲインKsf,ビルド調整ゲインKb,中立付近調整ゲインKnを、調整装置300によって変更可能とするために、ベースアシスト部20aの構成が一部異なる以外は、第4実施形態と同様に構成されている。
<構成>
本実施形態において、ベースアシスト部20aは、スケールファクタ調整ゲインKsf,ビルド調整ゲインKb,中立付近調整ゲインKnを記憶するパラメータ記憶部25を備えており、目標生成部22cは、目標操舵トルクTs*を生成する際に、パラメータ記憶部25に記憶された値を使用して処理を実行する。以下では、スケールファクタ調整ゲインKsf,ビルド調整ゲインKb,中立付近調整ゲインKnを、調整パラメータともいう。
調整装置300は、ドライバや作業者によって入力されるコマンドを受け付けるコマンド受付部301と、コマンド受付部301で受け付けたコマンドによって、調整パラメータKsf,Kb,Knを変更した結果、予め設定された調整可能範囲を超えた値となってしまうことがないように、調整パラメータKsf,Kb,Knの値を制限するパラメータ制限部302と、パラメータ制限部302を介して設定された調整パラメータKsf,Kb,Knによって、パラメータ記憶部25の記憶値を更新する書込処理部303とを備えている。
<効果>
以上説明したように、本実施形態では、調整パラメータKsf,Kb,Knを変更するためのインタフェース(調整装置300)を備えているため、車両を購入したユーザ自身の手で、操舵フィールの調整を簡単に行うことができる。
なお、調整装置300は、必要に応じて車両に接続される外部装置であってもよいし、車載ナビゲーション装置等の車両に搭載されている既存の装置に、調整装置300としての機能を持たせることで実現してもよい。また、コマンド受付部301は、例えば、車両に搭載されている既存の各種入力装置を利用してもよいし、携帯電話を入力装置として利用するように構成してもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例えば、1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。
上記実施形態では、目標操舵トルクTs*は、路面反力に応じた操舵反力を調整するものとして説明したが、操舵軸で検出される操舵トルクと操舵角との関係を規定する機械インピーダンスの剛性成分や粘性成分や慣性成分を調整するための調整トルクを、操舵部材に加わる操作の状態を表す物理量である操舵状態量(具体的には舵角や操舵速度、操舵角加速度など)からマップを用いて生成するように構成し、そのマップに変更を加えることなく操舵状態量から調整トルクへの変換特性を調整するために本発明を適用してもよい。
例えば、粘性成分を調整するための調整トルクTiddmpを、操舵速度SS(Steer Speed)からマップを用いて生成する装置に、本発明(特に第4実施形態の構成)を適用した場合、スケールファクタ調整ゲインKsf、ビルド調整ゲインKb、中立付近調整ゲインKnを調整することによって、操舵速度SSから調整トルクTiddmpへの変換特性を、図15に示すように調整することができる。但し、図15は、操舵速度SSの正の領域のみを示しており、負の領域は原点対称の演算をするものとする。また、図中実線で示すグラフは、Ksf=1、Kb=0、Kn=0の場合の特性、即ち、マップが実現する基本特性を表す。中立付近調整ゲインKnを変化させることにより、図中一点鎖線で示すように、操舵速度SSの低い領域、例えば、0〜200[deg/s]の部分的な領域での特性を調整することで、操舵初期の粘性の発生を変えてしっかりした手応えにしたり、柔らかくスムーズな手応えにするといった調整が可能となる。また、図中点線で示すように、スケールファクタ調整ゲインKsfやビルド調整ゲインKbを変化させることにより、操舵速度SSの高い領域になるほど粘性を下げるといった調整も可能となり、急操舵での抵抗感の微調整が可能となる。
上記実施形態では、2軸マップを使用して二つの物理量(推定負荷Tx,車速V)から一つの物理量(目標操舵トルクTs*)を生成する箇所に本発明を適用しているが、一つの入力からなる1軸マップを使用して一つの物理量から他の物理量を生成する箇所に本発明を適用してもよい。例えば、操舵トルク信号から1軸マップを用いて目標アシストトルクまたは目標電流を求めるように構成された装置に適用することが考えられる。
上記実施形態では、ベースアシスト部20で生成されたベースアシスト指令Tb*に補正部30で生成された補正トルク指令Trを加えたものを電流FB部42に供給するアシストトルク指令Taとしているが、補正部30を省略し、ベースアシスト指令Tb*をそのままアシストトルク指令Taとするように構成してもよい。
上記実施形態では、負荷推定器21において、ベースアシスト指令Tb*と操舵トルクTsから推定負荷Txを生成しているが、ベースアシスト指令Tb*の代わりに電流FB部42で検出される通電電流Imを用いてもよい。
上記実施形態では、基本負荷TidBase(ひいては目標操舵トルクTs*)を、推定負荷Txから生成しているが、操舵角から生成するように構成してもよい。
上記実施形態では、本発明を電動パワーステアリングシステムに適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、ハンドルと操舵輪とが機械的に切り離された構成を有するステア・バイ・ワイヤ等に適用してもよい。
6…モータ 11…車速センサ 20,20a…ベースアシスト部 21…負荷推定器 21a…加算器 22,22a〜22c…目標生成部 23…偏差演算器 24…コントローラ部 25…パラメータ記憶部 30…補正部 41…加算器、42…電流FB部 100…操舵系メカ 220…基本負荷量演算器 221…符号抽出器 222…絶対値演算器 223…スケールファクタ変換器 224…符号付加器 225…増幅器 226…ビルド補正ゲイン生成器 227…補正ゲイン反映器 228…区間補正量生成器 229…ゲイン調整器 230…区間補正量反映器 300…調整装置 301…コマンド受付部 302…パラメータ制限部 303…書込処理部

Claims (7)

  1. 操舵部材(2)に連結された操舵軸(3,5)に加わる操舵トルクに応じたアシストトルクをモータ(6)によって出力することで操舵特性を制御するステアリング制御装置(15)であって、
    少なくとも前記操舵トルクに基づいて、前記アシストトルクを生成するアシストトルク生成手段(20,30,41)と、
    前記アシストトルクに基づいて、前記モータを制御するための指令値を生成する指令値生成手段(42)と、
    を備え、
    前記アシストトルク生成手段は、
    車両の状態を表す物理量である入力物理量を予め設定された基本特性に従って変換することにより、前記アシストトルクの生成に使用する物理量である出力物理量を生成する物理量変換手段(220)と、
    前記入力物理量を加工した補正物理量を、前記物理量変換手段の入力または出力のうち少なくとも一方に作用させることで、前記入力物理量から前記出力物理量への変換特性を調整する特性調整手段(223,226,227,228,229,230)と、
    を備え
    前記特性調整手段は、
    前記入力物理量に第2のゲイン(Kb)を作用させることで、前記入力物理量の絶対値が大きいほど、前記基本特性に対する前記変換特性の変化幅が大きなものとなるようにするための補正量であるビルド補正量を生成するビルド補正量生成手段(226)を備え、
    前記ビルド補正量を前記物理量変換手段の出力に乗じることを特徴とするステアリング制御装置。
  2. 前記特性調整手段は、
    前記入力物理量に第1のゲイン(Ksf)を作用させた補正入力物理量を生成するスケールファクタ変換手段(223)を備え、
    前記補正入力物理量を前記物理量変換手段の入力とすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  3. 前記特性調整手段は、
    前記入力物理量が予め設定された指定範囲内の値である場合に値を有する補正量を生成し、該補正量に第3のゲイン(Kn)を作用させた区間補正量を生成する区間補正量生成手段(228,229)を備え、
    前記区間補正量を前記物理量変換手段の出力に作用させることで、前記指定範囲内限定で値を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリング制御装置。
  4. 前記入力物理量は路面負荷の推定値である推定負荷であり、前記出力物理量は前記推定負荷に応じて発生させる操舵トルクの目標値であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
  5. 前記入力物理量は操舵部材に加わる操作を表す物理量である操舵状態量であり、前記出力物理量は、前記操舵部材に連結された操舵軸で検出される操舵トルクと操舵角との関係を規定する機械インピーダンスを調整するために発生させる操舵トルクの目標値であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
  6. 前記基本特性は、車速に応じて変化することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
  7. 指令を受け付ける指令受付手段(301)と、
    前記指令受付手段が受け付けた指令に従って、前記補正物理量のゲインを調整する補正量調整手段(303)と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
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