JP6040109B2 - 活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物とその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の接着剤樹脂組成物には必要に応じ、ポリイソシアネートやラジカル重合性不飽和結合を有するイソシアネート化合物(但し、ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)の構成成分として配合されているものを除く)を、20重量%未満の範囲で配合することができる。
本発明における数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したものである。
また、反応促進剤としては公知のものが使用でき、ジブチルチンジアセテート、ジブチルチンジラウレート、ジオクチルチンジラウレート、ジブチルチンジマレートなどの金属系触媒や、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7などの3級アミンや、トリエタノールアミンのような反応性3級アミンなどが挙げられる。
ラジカル重合性不飽和結合を含有しないものとしては無水コハク酸、無水アジピン酸、無水アゼライン酸、無水セバシン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸や無水マレイン酸−アクリル共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体などが挙げられ、単独或いは2種以上併用することができる。
ラジカル重合性不飽和結合を含有するものとしては無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸、無水ヘット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸などが挙げられ、特にラジカル共重合性の良い無水マレイン酸が好ましい。
一方、酸無水物(B)が無水マレイン酸のようにラジカル重合性不飽和結合を含有する場合はポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)に付加させても直接配合しても同等の効果が得られる。
また、配合比としては0.1〜5重量%が好ましく、0.1重量%未満では効果が得られず、5重量%を超えると耐水性が低下する。
また、エポキシ樹脂(C)の数平均分子量が2000以上であるとポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)との相溶性が低下することからエポキシ樹脂(C)の数平均分子量は2000未満が好ましい。
さらに、エポキシ樹脂(C)の配合比としては1重量%未満では効果が得られず、20重量%を超えるとラミネートフィルムの加工性が低下することから、1〜20重量%が好ましい。
配合比としては5重量%以上配合すると接着性は良好であるが著しく耐水性、耐湿熱接着性などの耐久接着性が低下するため、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量%である。
(メタ)アクリロイル基を含まないリン化合物なども単独若しくは併用することはできるが、架橋反応に関与するリン酸含有(メタ)アクリレート(E)の方が優れた接着性、耐久性を得られる為、より好ましい。
リン酸含有(メタ)アクリレート(E)としては2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェートやビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)−アシッドフォスフェートなどがあり、例えば共栄社化学株式会社製(ライトエステルP-1M、ライトエステルP-2M、ライトアクリレートP-1A)、BASF株式会社製(PA9083)が挙げられ、単独或いは2種以上併用することができる。
配合比としては5重量%以上配合すると逆に接着性が低下すため、0.1〜5重量%が好ましい。
一般的なシランカップリグ剤として、メチルトリメトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、メチルトリエトシキシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、n−オクチルジメチルクロロシラン、テトラエトキシシラン、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランなども単独或いは2種以上を併用することはできるが、架橋反応に関与するアルコキシシリル基含有ラジカル重合性化合物(F)が接着性に優れている為、より好ましい。
反応性の観点からXは(メタ)アクリロイル基が好ましく、より好ましくはアクリロイル基であり、Rはメチル基、エチル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。
特に前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)が水酸基を有する場合はイソシアネート基との反応により凝集力が高まり、接着力が向上する。また、架橋密度も高くなるため、ラミネートフィルムの加工性が向上する。
配合比としては20重量%以上配合すると短エージング化が大きく損なわれる或いは湿気などの水とイソシアネートが反応することにより炭酸ガスが発生し、接着剤層に気泡を生じる場合があるため、20重量%未満が好ましく、より好ましくは10重量%未満である。
光ラジカル開始剤としてはベンゾフェノン、2,2−ジメトキシー1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モリフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(0−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム)などが挙げられ、これらは単独或いは2種以上併用することができる。
配合比は反応性の観点から0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
塗工作業性の観点から好ましくは酢酸エチルやメチルエチルケトンである。
反応性希釈剤としては4−ターシャリーブチルシクロヘキサノール(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレートなどの単官能(メタ)アクリレート類や、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレンブリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの2官能(メタ)アクリレートや、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化(3)グリセリルトリ(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレートが挙げられ、単独或いは2種以上併用することができる。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(128.0g)、1,6−ヘキサンジオール(155.2g)、エチレングリコール(37.6g)、イソフタル酸(320.0g)、アジピン酸(32.0g)、セバシン酸(127.2g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=3000、水酸基価=37.4mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[1]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(118.4g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が2.44重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(30.9g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が1.18重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(14.3g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=8700のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[1]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(127.2g)、1,6−ヘキサンジオール(154.4g)、エチレングリコール(37.6g)、イソフタル酸(341.6g)、セバシン酸(139.2g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=5600、水酸基価=20.0mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[2]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(63.4g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が1.39重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(16.6g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が0.68重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(7.7g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=14900のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[2]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(132.5g)、1,6−ヘキサンジオール(66.3g)、エチレングリコール(75.8g)、ジエチレングリコール(66.3g)、イソフタル酸(265.1g)、テレフタル酸(76.6g)、アジピン酸(117.4g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=6900、水酸基価=16.3mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[3]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(51.5g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が1.14重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(13.4g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が0.56重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(6.2g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=18100のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[3]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(200.0g)、エチレングリコール(72.0g)、ジエチレングリコール(64.0g)、イソフタル酸(120.0g)、テレフタル酸(64.0g)、セバシン酸(108.0g)、アジピン酸(172.0g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=2000、水酸基価=56.1mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[4]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(177.6g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が3.44重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(46.4g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が1.64重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(21.5g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=5500のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[4]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(132.5g)、1,6−ヘキサンジオール(134.6g)、エチレングリコール(53.8g)、イソフタル酸(305.1g)、テレフタル酸(99.4g)、アジピン酸(74.6g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=6100、水酸基価=18.4mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[5]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(58.2g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が1.28重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(15.2g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が0.63重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(7.0g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=15600のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[5]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、1,4−ブタンジオール(265.9g)、エチレングリコール(72.0g)、アジピン酸(462.1g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=2000、水酸基価=56.1mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[6]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(177.6g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が3.44重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(46.4g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が1.64重量%になったことを確認した後、トリメチロールプロパン(21.5g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=5500のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[6]を得た。
窒素導入管、撹拌機、精留塔、コンデンサーを備えたフラスコに、ネオペンチルグリコール(128.0g)、1,6−ヘキサンジオール(155.2g)、エチレングリコール(37.6g)、イソフタル酸(320.0g)、アジピン酸(32.0g)、セバシン酸(127.2g)を加え、撹拌しながら内温180〜200℃で脱水縮合し、樹脂酸価が15mgKOH/gになったことを確認した後、窒素バブリングを行いながら、200〜240℃でさらに脱水反応を進めた。その後、樹脂酸価が2mgKOH/g以下になったことを確認し、内圧を15Torrに減圧して引き続き反応を進め、樹脂酸価0.1mgKOH/g以下になったことを確認して反応を終了させた。得られたポリエステルポリオールは数平均分子量=3000、水酸基価=37.4mgKOH/gであり、これをポリエステルポリオール(A−1)−[1]とした。
次に、内温を20℃まで冷却しジブチル錫ジラウレート(0.2g)、イソホロンジイソシアネート(118.4g)を加え、窒素気流下85〜90℃で反応を進めた。その後、滴定によりイソシアネート基濃度が2.44重量%になったことを確認し、2-ヒドロキシエチルアクリレート(30.9g)を加え、80〜85℃で反応を進めた。さらに、滴定によりイソシアネート基濃度が1.18重量%になったことを確認した後、エチレングリコール(9.9g)を加え反応を進め赤外吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収が完全に消失していることを確認し合成を終了させた。数平均分子量=5500のポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[7]を得た。
上記で得られたポリエステルポリウレタンアクリレート(A)−[1]〜(A)−[7]および他の成分を表3に示す配合比に従い配合し、活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物の作製を行った。なお、このときの配合割合は全て重量比である。また、試験結果についても同表に示す。
表3に示す実施例1〜7および比較例1〜6の接着剤樹脂組成物をバーコーターにて乾燥塗布量が5.0g/m2になるように30μmのアルミニウム箔(ALM)に塗工し、ドライヤーにて酢酸エチルを揮発させた後、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)〔エンブレムONBC−RT 25μm:ユニチカ株式会社社製〕を貼り合せた。さらに裏面のアルミニウム箔にも同様に乾燥塗布量が5.0g/m2となるように塗工し、ドライヤーで酢酸エチルを揮発させた後、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)〔パイレンフィルム−CT P−1146 60μm:東洋紡株式会社社製〕を貼り合せ、60℃のホットプレート上にてニップした。
その後UV照射機〔アイグランテージ:アイグラフィックス株式会社社製〕にて500mJ/cm2の紫外線を二軸延伸ナイロンフィルム面から照射した後、同様に無延伸ポリプロピレンフィルム面からも500mJ/cm2の紫外線を照射しラミネートフィルムを得た。
表3に示す実施例1〜7および比較例1〜6の接着剤樹脂組成物および上記で得られたラミネートフィルムの物性を以下の方法で評価した。
なお、実施例1〜7および比較例1〜5の接着剤組成物は、紫外線照射後、直ちに硬化したものであるが、照射後直ちに試験準備に取りかかり、照射後3時間以内に各評価を行っている。また、比較例6は比較例5と同じ組成物であり、40℃×72時間加温エージングを行った後に各評価を行ったものである。
上記ラミネートフィルムを15mm幅にカットし、引っ張り試験機を用い50mm/minの引っ張り速度におけるT型剥離強度を測定した。
上記ラミネートフィルムを55mm角にカットし、カッピング試験機を用いCPP面からONY面に向って半球状の棒を押出し、加工を行った。
〔評価基準〕
○:7.5mm以上押し出してもクラックが発生しない。
△:7.0mm以上押し出してもクラックが発生しない。
×:7.0mm未満でクラックが生じる。
上記加工法で7mm押出し加工したラミネートフィルムを耐湿熱性試験機にて温度85℃、湿度85%の条件で耐湿熱性試験を行った。
〔評価基準〕
○:120時間試験後デラミネーションしていない。
△:24時間試験後デラミネーションしていない。
×:24時間未満でデラミネーションする。
上記ラミネートフィルムで15cm×20cmの平袋をつくり、これに食酢/水/サラダ油=1/1/1の混合液を注入する。135℃、20分間、3.8kg/cm2の加圧下で熱水過熱滅菌後、50℃で30日間保存し、ALM/CPP間のデラミネーション観察およびALM箔表面の腐食状況観察を行った。
デラミネーション観察
○:デラミネーションしていない。
△:デラミネーションが点在している。
×:デラミネーションが多い。
○:変化なし
△:部分的に白化
×:全面白化
Claims (7)
- 数平均分子量5000〜40000、(メタ)アクリロイル基の平均官能基数が2〜4であるポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)を含んでなり、
前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)は、ポリエステルポリオール(A−1)、ポリイソシアネート(A−2)、炭素数5以上のヒドロキシ(メタ)アクリレート(A−3)を反応させてなるものであり、
前記ポリエステルポリオール(A−1)は、全多塩基酸中、芳香族ジカルボン酸(a−1)が50〜80重量%、脂肪族ジカルボン酸(a−2)が20〜50重量%でありグリコール(a−3)と脱水縮重合させてなるものであり、
ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)の構成成分ではないポリイソシアネート又はラジカル重合性不飽和結合を有するイソシアネート化合物が、20重量%以上配合されていないことを特徴とする活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物。 - 酸無水物(B)と、
数平均分子量が2000未満であるエポキシ樹脂(C)および前記エポキシ樹脂(C)に対する光カチオン開始剤(D)と、
リン酸含有(メタ)アクリレート(E)と、
アルコキシシリル基含有ラジカル重合性化合物(F)と、
の少なくとも何れか1種を含んでなることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物。 - 前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)が50〜98重量%配合されていると共に、
0.1〜5重量%の酸無水物(B)と、
1〜20重量%のエポキシ樹脂(C)および前記エポキシ樹脂(C)に対する0.5〜5重量%の光カチオン開始剤(D)と、
0.1〜5重量%のリン酸含有(メタ)アクリレート(E)と、
0.1〜5重量%のアルコキシシリル基含有ラジカル重合性化合物(F)と、
少なくとも1種を含んでなることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物。 - 前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)は、前記ポリエステルポリオール(A−1)、前記ポリイソシアネート(A−2)、前記炭素数5以上のヒドロキシ(メタ)アクリレート(A−3)に加えて、水酸基を3個以上有する多価アルコール(A−4)を反応させてなる請求項1〜3の何れかに記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹組成物。
- アルコキシシリル基含有ラジカル重合性化合物(F)は下記一般式
で表わされる請求項2又は3記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物。 - 請求項1〜5の何れかに記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物を製造する方法において、
前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)を、前記ポリエステルポリオール(A−1)、前記ポリイソシアネート(A−2)、炭素数5以上の前記ヒドロキシ(メタ)アクリレート(A−3)、水酸基を3個以上有する前記多価アルコール(A−4)を反応させて製造することを特徴とする活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物の製造方法。 - 請求項2又は3記載の活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物を製造する方法において、
前記酸無水物(B)は、ラジカル重合性不飽和結合を含有しないものであるか、又は、ラジカル重合性不飽和結合を含有するものであり、
前記ラジカル重合性不飽和結合を含有しない場合は、予め前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)と反応させて酸変性ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレートとして配合し、
ラジカル重合性不飽和結合を含有する場合は、予め前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)と反応させて酸変性ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレートとして配合するか、若しくは、予め前記ポリエステルポリウレタン(メタ)アクリレート(A)と反応させずに単独で配合することを特徴とする活性エネルギー線硬化型ラミネート接着剤樹脂組成物の製造方法。
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