JP6040048B2 - 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置 - Google Patents

車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6040048B2
JP6040048B2 JP2013030731A JP2013030731A JP6040048B2 JP 6040048 B2 JP6040048 B2 JP 6040048B2 JP 2013030731 A JP2013030731 A JP 2013030731A JP 2013030731 A JP2013030731 A JP 2013030731A JP 6040048 B2 JP6040048 B2 JP 6040048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
male screw
nut
mirror
tilting
screw member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013030731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014159221A (ja
Inventor
鈴木 健太郎
健太郎 鈴木
正宏 本宮
正宏 本宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murakami Corp
Original Assignee
Murakami Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murakami Corp filed Critical Murakami Corp
Priority to JP2013030731A priority Critical patent/JP6040048B2/ja
Priority to DE102014002180.7A priority patent/DE102014002180B4/de
Priority to US14/183,928 priority patent/US9340159B2/en
Priority to CN201410058441.7A priority patent/CN104002733B/zh
Publication of JP2014159221A publication Critical patent/JP2014159221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6040048B2 publication Critical patent/JP6040048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/06Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior
    • B60R1/062Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position
    • B60R1/07Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators
    • B60R1/072Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators for adjusting the mirror relative to its housing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Description

この発明は車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置に関し、傾動装置(鏡面角度調整アクチュエータ)の雄ねじ部材とナット部材を利用して鏡面角度を検出する方式の鏡面角度検出装置において、鏡面角度検出用の移動子を、ナット部材に対して相対回転可能でかつ雄ねじ部材に対して相対回転不能な状態にして、ナット部材に従動して雄ねじ部材に沿って移動させるために移動子をばねで付勢することを不要にしたものである。またこの発明はこの鏡面角度検出装置を有する車両用ミラー装置に関する。
傾動装置を具えた車両用ミラー装置において、鏡面角度検出装置は、予め記憶した角度に鏡面角度を自動調整するいわゆるメモリーミラーや、車両のギヤシフト操作手段がリバース位置に投入されたことに連動して車両用アウターミラーの鏡面を自動的に所定角度量下向きに回動させて運転者が後輪付近を視認できるようにするいわゆるリバース連動ミラー等に搭載される。従来の車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置として、下記特許文献1,2に記載されたものがあった。特許文献1に記載の車両用ミラー装置は、雄ねじ部材とナット部材を具えた傾動装置の、該雄ねじ部材とナット部材とは別途独立に鏡面角度検出装置を構成したものである。特許文献2に記載の車両用ミラー装置は、雄ねじ部材とナット部材を利用して鏡面角度検出装置を構成したものである。
図12は特許文献2に記載された鏡面角度検出装置付き傾動装置を示す。図12において後述するこの発明の実施の形態の各部と対応する部分には、該実施の形態で使用したものと同じ符号を用いる。傾動装置は次のように構成されている。アクチュエータハウジング12(ベース部材)はミラーハウジング(図示せず)に固定される。アクチュエータハウジング12にはプレートピボット46(傾動部材)が所定の傾動中心(図示せず)で傾動自在に支持されている。プレートピボット46にはミラー(図示せず)が搭載されている。アクチュエータハウジング12の傾動中心を外れた箇所には、外周面に雄ねじが形成された雄ねじ部材16が立設されている。ナットアジャスト28(ナット部材)は後端部が雄ねじ部材16の自由端部に回転自在にねじ込まれて被さり、前端部の凸球部28aがプレートピボット46の傾動中心を外れた箇所に形成された凹球部53に球継手結合で連結されている。モータ20を駆動すると、その回転がウォームギヤ36およびホイールウォーム24を介してナットアジャスト28に伝達される。これによりナットアジャスト28は回転しながら雄ねじ部材16に沿って昇降し、プレートピボット46を傾動して鏡面角度を調整する。
鏡面角度検出装置は次のように構成されている。雄ねじ部材16の軸中心に沿って連通孔17が開設されている。連通孔17にはスライドブロック90(移動子)が軸方向に移動自在に挿通されている。スライドブロック90はアクチュエータハウジング12との間に配設されたコイルばね11で付勢されて、ナットアジャスト28の凸球部28aの背後位置の面に押圧当接して係止される。スライドブロック90の中空部にはスライドコンタクト91(接点部材)がスライドブロック90に対し軸方向および軸回転方向にのいずれの方向にも移動不能に収容されている。スライドコンタクト91はアクチュエータハウジング12に固定立設されたプリント配線基板94を挟み込んで、プリント配線基板94の表面に印刷された抵抗体に接触する。スライドコンタクト91によるプリント配線基板94を挟み込む力によりスライドブロック90の回転は阻止される。モータ20の駆動によりナットアジャスト28が回転して雄ねじ部材16に沿って移動すると、スライドブロック90は回転を伴わずにコイルばね11の押圧力によりナットアジャスト28に従動して雄ねじ部材16の軸方向に移動する。これによりプリント配線基板94に対するスライドコンタクト91の接触位置が変化し、この接触位置の変化を抵抗値の変化による電圧の変化として検出することにより、鏡面角度を検出する。
特開平10−67281号公報 特許第4217187号公報
特許文献1に記載の鏡面角度検出装置によれば、傾動装置の雄ねじ部材およびナット部材とは別途独立に鏡面角度検出装置を構成する必要があった。特許文献2に記載の鏡面角度検出装置によれば、傾動装置の雄ねじ部材とナット部材を利用して鏡面角度検出装置を構成することができるが、スライドブロック90を、ナットアジャスト28に対して相対回転可能でかつ雄ねじ部材16に対して相対回転不能な状態にして、ナットアジャスト28に従動して雄ねじ部材16に沿って移動させるために、スライドブロック90をコイルばね11で付勢する必要があった。
この発明は傾動装置の雄ねじ部材とナット部材を利用して鏡面角度を検出する方式の鏡面角度検出装置において、前記従来技術における問題点を解決して、移動子を、ナット部材に対して相対回転可能でかつ雄ねじ部材に対して相対回転不能な状態にして、ナット部材に従動して雄ねじ部材に沿って移動させるために移動子をばねで付勢することを不要にした鏡面角度検出装置を提供しようとするものである。またこの発明はこの鏡面角度検出装置を有する車両用ミラー装置を提供しようとするものである。
この発明は次のとおりのものである。なおカッコ内は後述する実施の形態の対応する箇所に付した符号を示す。すなわちこの発明の鏡面角度検出装置は、ベース部材(12)と、ミラー(72)を前記ベース部材(12)に所定の傾動中心(O)で傾動自在に支持する傾動部材(46)と、前記ベース部材(12)に立設された雄ねじ部材(16,18)と、後端部が前記雄ねじ部材(16,18)の自由端部に回転自在にねじ込まれて被さり、前端部が前記傾動部材(46)の前記傾動中心(O)を外れた位置に回転自在に連結されるナット部材(28,30)と、前記ナット部材(28,30)を可逆回転して該ナット部材(28,30)を前記雄ねじ部材(16,18)に沿って移動させて前記傾動部材(46)を傾動させる駆動装置(20,22,24,26)とを具備する傾動装置(10)を具え、前記傾動部材(46)の傾動動作により前記ミラー(72)の角度を調整可能にした自動車用ミラー装置において、前記ミラー(72)の傾動角度を検出する鏡面角度検出装置(84)であって、前記雄ねじ部材(16,18)の軸中心に沿って開設された連通孔(17,17)と、前記連通孔(17,17)にその軸方向に移動自在に挿通され、前端部が前記ナット部材(28,30)の前記前端部の背後位置で該ナット部材(28,30)に、該ナット部材(28,30)の軸周り方向に相対回転可能に連結されて、前記雄ねじ部材(16,18)に対する相対回転を阻止された状態で前記ナット部材(28,30)に従動して該雄ねじ部材(16,18)に沿って移動する移動子(90,92)と、前記ベース部材(12)に対する前記移動子(90,92)の前記雄ねじ部材(16,18)に沿った方向の位置を検出する位置検出装置(115,117)とを具備するものである。またこの発明の車両用ミラー装置は、この発明の鏡面角度検出装置を有するものである。この発明によれば、移動子(90,92)をナット部材(28,30)の前端部の背後位置で該ナット部材(28,30)に、該ナット部材(28,30)の軸周り方向に相対回転可能に連結したので、移動子(90,92)は雄ねじ部材(16,18)に対する相対回転を伴わずにナット部材(28,30)に従動して雄ねじ部材(16,18)に沿って移動することができる。したがって移動子(90,92)を、ばねで付勢することなく、雄ねじ部材(16,18)に対する相対回転を伴わずにナット部材(28,30)に追従させることができる。
この発明は、前記移動子(90,92)と前記ナット部材(28,30)とが、該移動子(90,92)の前記前端部と該ナット部材(28,30)の前記前端部の背後位置との間に形成された球継手(119,119)で相互に連結されるものとすることができる。これによれば、移動子(90,92)とナット部材(28,30)とを球継手(119,119)で相互に連結することにより、移動子(90,92)は雄ねじ部材(16,18)に対する相対回転を伴わずにナット部材(28,30)に従動して雄ねじ部材(16,18)に沿って移動することができる。この場合、球継手(119,119)は、ナット部材(28,30)側を凹形状、移動子(90,92)側を凸形状とし、あるいはナット部材(28,30)側を凸形状、移動子(90,92)側を凹形状とすることができる。ナット部材(28,30)側を凹形状、移動子(90,92)側を凸形状とすれば、その逆の場合に比べて移動子(90,92)の前端部を小さく構成できるので、移動子(90,92)を前端部側から雄ねじ部材(16,18)の連通孔(17,17)に差し込むのに適した構造となる。
この発明は、前記移動子(90,92)が、前記ベース部材(12)の前記雄ねじ部材(16,18)が立設された面の裏面側から前記雄ねじ部材(16,18)の連通孔(17,17)に差し込んで前記ナット部材(28,30)の前記前端部の背後位置に連結可能であるものとすることができる。これによれば、移動子(90,92)をベース部材(12)の雄ねじ部材(16,18)が立設された面の裏面側から雄ねじ部材(16,18)の連通孔(17,17)に差し込んでナット部材(28,30)の前端部の背後位置に連結することができる。
この発明は、前記移動子(90,92)が前記ベース部材(12)を貫通して該ベース部材(12)の前記雄ねじ部材(16,18)が立設された面の裏面側に突出し、前記位置検出装置(115,117)が該ベース部材(12)の該裏面側に配置されているものとすることができる。これによれば、位置検出装置(115,117)をベース部材(12)の裏面側に配置することができる。
この発明は、前記移動子(90,92)が、前記雄ねじ部材(16,18)の前記連通孔(17,17)に挿通される軸部(90a,92a)と、前記連通孔(17,17)の前端部の外側に配置されて前記ナット部材(28,30)に連結される連結部(90b,92b)と、前記連通孔(17,17)の後端部の外側に配置される、該移動子(90,92)の移動方向に直角な断面が非円形の膨出部(90c,92c)とを有し、前記膨出部(90c,92c)は、該膨出部(90c,92c)を前記移動子(90,92)の軸方向に移動自在でかつ軸周り方向に回転不能に収容する、前記ベース部材(12)側に形成された空所(108,108)に配置されるものとすることができる。これによれば、膨出部(90c,92c)と空所の周囲の部分との係合により、移動子(90,92)は雄ねじ部材(16,18)に対する相対回転を伴わずにナット部材(28,30)に従動して雄ねじ部材(16,18)に沿って移動することができる。
この発明は、前記空所(108,108)が前記ベース部材(12)の前記雄ねじ部材(16,18)が立設された面の裏面側に固定されるセンサケース(95)内に形成され、前記移動子(90,92)の前記軸部(90a,92a)が前記センサケース(95)から排出されて前記雄ねじ部材(16,18)の前記連通孔(17,17)に挿通されるものとすることができる。これによれば、ベース部材(12)の裏面側にセンサケース(95)を固定して位置検出装置(115,117)を傾動装置(10)に組み付けることができる。
この発明は、前記位置検出装置(115,117)が、前記移動子(90,92)の移動方向に沿って前記ベース部材(12)側に配設された抵抗体(111,113)と、前記移動子(90,92)の前記膨出部(90c,92c)に配設され前記抵抗体(111,113)に接触する接点部材(91,93)とを有し、前記移動子(90,92)の移動に伴い前記接点部材(91,93)が前記抵抗体(111,113)に沿って摺動するものとすることができる。これによれば、膨出部(90c,92c)は移動子(90,92)の回転阻止と接点部材(91,93)の配設の機能を兼ねることができる。移動子(90,92)の位置は接点部材(91,93)と抵抗体(111,113)との接触位置を電気量の変化により検出して検出することができる。
図2の車両用ミラー装置の傾動装置10に図6の鏡面角度検出装置84を装着した状態を示す部分断面図で(傾動装置10の駆動装置等は図示を省略)、ナットアジャスト30およびスライドブロック92の中心軸を通りかつプリント配線基板94に直交する面で切断した状態を示す図である。 この発明の実施の形態を示す車両用ミラー装置の傾動装置10の分解斜視図である。 図2の傾動装置10のハウジングフロント12Aに駆動装置を収容した状態を示す正面図である。 図2の傾動装置10を組み立てた状態を示す図で、図3のA−A矢視位置の断面図である。 図1〜図4のナットアジャスト28,30の拡大図で、(a)は側面図、(b)は底面図である。 図2の傾動装置10に装着される鏡面角度検出装置84を示す分解斜視図である。 図6の位置検出装置115,117の拡大分解斜視図である。 図6の鏡面角度検出装置84を組み立てた状態(ただしケースカバー96を装着する前の状態)を示す図で、ケース本体88の上端の開口部88cを正面から見た図である。 図8のD部の拡大図である。 図1、図6のOリング104の拡大図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 図1のC−C矢視位置の一部拡大断面図である。 従来の鏡面角度検出装置を示す図で、特許文献2に記載された構造を示す。
この発明の実施の形態を説明する。はじめに図1から図5に基づいて傾動装置10を説明する。図2の傾動装置10は、コイルばね64、スクリュー66、押さえ板68を金属で構成し、モータ20,22、コイルばね64、スクリュー66、押さえ板68以外をプラスチックで構成することができる。傾動装置10において、ハウジングフロント12Aとハウジングリア12Bで構成されるアクチュエータハウジング12(ベース部材)は、後述するようにミラーハウジング(図示せず)に固定される。ハウジングフロント12Aは正面が円形で椀状の形状を有する。ハウジングフロント12Aの椀内には、その中心軸上に丸棒状のボス14が、中心から離れた位置に2本の雄ねじ部材16,18が、それぞれハウジングフロント12Aと一体に立設されている。雄ねじ部材18はボス14を中心に雄ねじ部材16を90度回転した位置に配置されている。雄ねじ部材16,18の外周面には雄ねじがそれぞれ形成されている。雄ねじ部材16,18の軸中心には軸直角方向の断面が円形の連通孔17,17(図1、図4)が形成されている。ボス14の頂部にはねじ穴14aが形成されている。
ハウジングフロント12Aの椀内には、2台の直流モータ20(左右方向傾動用),22(上下方向傾動用)、ホイールウォーム24,26、ナットアジャスト28,30(ナット部材)が収容される。モータ20,22は凹所21,23に収容保持される。ナットアジャスト28,30は雄ねじ部材16,18の自由端部(上端部)に同軸かつ回転自在に被さり、雄ねじ部材16,18の外周面の雄ねじと螺合して、ナットアジャスト28,30の回転方向に応じて雄ねじ部材16,18に沿って前進、後退する。ホイールウォーム24,26の下部はハウジングフロント12Aの椀内に雄ねじ部材16,18と同軸に形成された凹所32,34に回転自在に保持される。ホイールウォーム24,26は、モータ20,22の回転軸に装着されたウォームギヤ36,38と噛み合って、モータ20,22により回転駆動される。ナットアジャスト28,30はホイールウォーム24,26に対し相対回転不能かつ軸方向に移動自在にホイールウォーム24,26に連結されている。したがってモータ20,22を回転すると、ウォームギヤ36,38およびホイールウォーム24,26を介してナットアジャスト28,30が回転し、ナットアジャスト28,30はその回転方向に応じて雄ねじ部材16,18に沿って前進、後退する。
ハウジングフロント12Aの前面には、ハウジングリア12Bが被せて装着される。これによりモータ20,22、ウォームギヤ36,38、ホイールウォーム24,26、ナットアジャスト28,30は、ハウジングフロント12Aとハウジングリア12Bで構成されるアクチュエータハウジング12の内部空間に収容された状態となる。このときボス14はハウジングリア12Bの中央位置の開口部40からアクチュエータハウジング12の上方に突出した状態となる。またホイールウォーム24,26およびナットアジャスト28,30の上部はハウジングリア12Bの中央位置を外れた位置に形成された開口部42,44からアクチュエータハウジング12の外部に突出した状態となる。
アクチュエータハウジング12の前面にはプレートピボット46(傾動部材)が傾動自在に保持される。すなわちハウジングリア12Bの前面中央部には凹球部48が形成され、プレートピボット46の裏面中央部には凸球部50(図4)が形成され、これら凹球部48と凸球部50との嵌め合いによる球継手結合により、プレートピボット46はハウジングリア12Bに対し左右方向および上下方向に傾動自在に保持される。凸球部50の中央位置には開口部51が形成され、この開口部51からボス14が上方に突出する。凹球部48を構成する壁面には切欠52が該壁面の周方向の4箇所に等間隔に形成されている。プレートピボット46には、中央部(凸球部50が形成されている部分)とその周縁部とを周方向の4箇所で等間隔に連結する連結部54が形成されている。各連結部54は各切欠52に、切欠52の奥行き方向に摺動自在に嵌め合わされる。これによりプレートピボット46はアクチュエータハウジング12に対して回転が阻止された状態で傾動する。プレートピボット46の下面にはナットアジャスト28,30の前端部の凸球部28a,30aに対面する位置に凹球部53,53(図4)が形成され、凹球部53,53に凸球部28a,30aが嵌め込まれて、それぞれ球継手結合される。
プレートピボット46の凸球部50の裏面(上面)には凹球部56が形成されている。凹球部56には凸球部58を有するキャップサポート60が収容される。キャップサポート60にはその中心軸に沿って円柱状の丸穴62(図4)が形成され、この丸穴62からボス14が上方に突出する。ボス14の外周面と丸穴62の内周面との間の隙間には上方からコイルばね64が収容される。コイルばね64の下端部はキャップサポート60の丸穴62の下端の小径部62a(図4)の上面で受けて支持される。
傾動装置10は例えば次のようにして組み立てられる。ハウジングフロント12Aの凹所21,23に、ウォームギヤ36,38が装着されたモータ20,22を収容する。ナットアジャスト28,30を雄ねじ部材16,18にねじ込む。ホイールウォーム24,26をナットアジャスト28,30と同軸に差し込み、ホイールウォーム24,26の下部を凹所32,34に回転自在に保持する。このときホイールウォーム24,26はウォームギヤ36,38と噛み合う。ハウジングフロント12Aにハウジングリア12Bを被せる。ハウジングリア12Bにプレートピボット46を載せる。プレートピボット46の凹球部56にキャップサポート60を収容する。ボス14の外周面と丸穴62の内周面との間の隙間にコイルばね64を収容する。この状態で上方からスクリュー66をボス14の頂部のねじ穴14aにねじ込んで固定することにより傾動装置10は一体化される。スクリュー66には押さえ板68が保持され、スクリュー66をボス14にねじ込むことにより、押さえ板68はコイルばね64を圧縮する。この圧縮によるコイルばね64の弾性力により、キャップサポート60はプレートピボット46を下方に押圧し、凹球部48と凸球部50との間および凹球部56と凸球部58との間に適度な摩擦力を生じさせる。この摩擦力によりプレートピボット46をアクチュエータハウジング12に対し、左右方向および上下方向の任意の傾動角度に保持することができる。
プレートピボット46の傾動中心O(図4)は凹球部48,56および凸球部50,58の球中心に形成される。プレートピボット46の下部外周面46aは傾動中心Oを中心とする凸球状に形成されている。ハウジングフロント12Aの周縁部内周面12Abは傾動中心Oを中心とする凹球状に形成されている。プレートピボット46が傾動する際に、プレートピボット46の下部外周面46aとハウジングフロント12Aの周縁部内周面12Abは相互に摺動する。傾動装置10は、傾動装置10の前面側から3本のスクリュー(図示せず)をプレートピボット46の前面の4箇所の開口部45(図2)の内、適宜に指定された3箇所に差し込み、ハウジングリア12Bのねじ通し穴47(図2)およびハウジングフロント12Aのねじ通し穴49(図3)を通してアウターミラー(ドアミラー、フェンダーミラー等)のミラーハウジング(図示せず)内のボス(ミラーハウジングに直接形成されたボスまたはミラーハウジングが固定されるフレームに形成されたボス)にねじ込んで、ハウジングリア12Bを、ハウジングフロント12Aを間に挟んで該ボスにねじ止めすることにより、ミラーハウジング内に固定される。すなわち3本のスクリューの頭はハウジングリア12Bに係止され、ハウジングリア12Bおよびハウジングフロント12Aはこの3本のスクリューの締め付けにより一体化されてミラーハウジング内のボスに固定される。傾動装置10にはプレートピボット46の前面に、ミラーホルダー70にミラー72を保持したミラーサブアッシー74が装着される。
図5はナットアジャスト28,30を拡大して示す。ナットアジャスト28,30の前端部にはプレートピボット46の凹球部53,53(図4)と球継手結合される凸球部28a,30aが形成されている。ナットアジャスト28,30の内部には雄ねじ部材16,18を収容する空所76,76が形成されている。空所76,76はナットアジャスト28,30の後端部に開口している。ナットアジャスト28,30の後端部は周方向に等間隔に配置された5本の脚77に分割されている。各脚77の内周面側には雄ねじ部材16,18の雄ねじに螺合する爪78がそれぞれ形成されている。ナットアジャスト28,30の側面には、ホイールウォーム24,26の軸方向の溝乃至切欠24a,26a(図2)と係合し、ナットアジャスト28,30をホイールウォーム24,26に対し軸周り方向に相対回転不能でかつ軸方向に相対移動自在に連結する突出部80が形成されている。空所76の奥の突き当たり面(凸球部28a,30aの背後位置)には、後述するスライドブロック90,92(図7)の先端の凸球部90b,92bが嵌め込まれて球継手結合する凹球部82,82が形成されている。凹球部82,82に対する凸球部90b,92bの嵌め込みを容易にするために、凹球部82,82の周壁面の一部には割り(切欠)82aが形成されている。
次に図1、図6〜図11に基づいて鏡面角度検出装置84を説明する。なお図1、図11はスライドブロック92側について示しているが、スライドブロック90側も同様に構成される。図6の鏡面角度検出装置84は、ねじ86,86、スライドコンタクト91,93を金属で構成し、ねじ86,86、スライドコンタクト91,93、シールゴム98、プリント配線基板94、ゴム製Oリング104,104以外をプラスチックで構成することができる。図6において、鏡面角度検出装置84は、ケース本体88内の左右の空所108,108に、スライドコンタクト91,93を装着した棒状のスライドブロック90,92(移動子)を軸方向に移動自在に収容し、空所108,108を繋ぐ空所109にプリント配線基板94をスライドコンタクト91,93に対面して移動不能に収容し、ケース本体88の上端の開口部88cをケースカバー96で塞いで構成される。ケース本体88とケースカバー96でセンサケース95を構成する。ケース本体88とケースカバー96とは、ケース本体88の外周面の4箇所に突出形成された爪97に、ケースカバー96の対応する位置に形成されたU字状部99を係合させて相互に連結(仮止め)される。ケースカバー96の中央部に形成された穴96aにはシールゴム98を装着したコネクタ100が差し込まれる。コネクタ100はプリント配線基板94のコネクタ102に接続される。コネクタ100からは検出用配線101が引き出される。コネクタ100は、傾動装置10に鏡面角度検出装置84を組み付けた後に、センサケース95の外側からコネクタ102に対し着脱することができる。スライドブロック90,92の軸部90a,92aはケース本体88の下面の丸穴88a,88a(図1)を通してセンサケース95の外部に軸方向に移動可能に突出する。鏡面角度検出装置84を組み立てた後、鏡面角度検出装置84は、スライドブロック90,92の外部に突出した軸部90a,92aをOリング104,104に通して図1のハウジングフロント12Aの裏面に開設された開口部17a,17a(雄ねじ部材16,18の連通孔17,17の開口部)に差し込み、ケース本体88の下面をハウジングフロント12Aの裏面に載置し、ねじ86,86をケースカバー96のねじ通し穴96b,96b(図6)、ケース本体88のねじ通し穴88b,88bに通してハウジングフロント12Aのねじ穴12Aa,12Aaにねじ込むことによりハウジングフロント12Aの裏面に固定装着される。このときねじ86,86の頭はケースカバー96で係止されるので、爪97とU字状部99との係合により仮止めされているケース本体88とケースカバー96どうしはねじ86,86の締め付けにより本止めされる。
スライドブロック90,92、スライドコンタクト91,93、プリント配線基板94で構成される位置検出装置115,117の拡大図を図7に示す。スライドブロック90,92は例えば繊維強化プラスチックの一体成形品で構成される。スライドブロック90,92は軸部90a,92aと、軸部90a,92aの先端部に形成された凸球部90b,92bと、軸部90a,92aの後端部に形成された膨出部90c,92cを有する。軸部90a,92aは軸直角方向の断面が円形に形成され、雄ねじ部材16,18の連通孔17,17に軸方向に移動自在に挿通される。凸球部90b,92bは連通孔17,17を通る直径に形成され、連通孔17,17を通って連通孔17,17の先端部から排出される(図1)。膨出部90c,92cはスライドブロック90,92の軸に直角な断面が非円形に形成されている。膨出部90c,92cの端面には突起90d,92dが形成されている。これに対応してスライドコンタクト91,93には穴91a,93aが形成されている。スライドコンタクト91,93は、穴91a,93aに突起90d,92dが差し込まれ、さらに熱カシメで突起90d,92dが潰されることで膨出部90c,92cに固定装着される。膨出部90c,92cはケース本体88の内部に形成された空所108,108(図1、図6、図8)に軸方向に移動自在でかつ軸周り方向に回転不能に収容される。プリント配線基板94にはスライドブロック90,92の移動方向に沿って抵抗体111,113が印刷されている。スライドコンタクト91,93は抵抗体111,113に接触し、スライドブロック90,92の移動に伴って抵抗体111,113に沿って摺動する(図1)。スライドコンタクト91と抵抗体111の組み合わせ、スライドコンタクト93と抵抗体113の組み合わせがそれぞれ位置検出装置115,117を構成する。すなわち抵抗体111,113に対するスライドコンタクト91,93の接触位置を、コネクタ102,100および検出用配線101を通して検出回路(図示せず)にて電圧値で検出することにより、スライドブロック90,92の軸方向の位置を鏡面角度に対応した値として検出することができる。
膨出部90c,92cを空所108,108に軸方向に移動自在でかつ軸周り方向に回転不能に収容する構造を、図8のD部の拡大図である図9を参照して説明する。膨出部90cには、左右に張り出してスライドブロック90の軸方向に延在する突出部90e,90fが形成されている。これに対応して空所108の内壁面には突出部90e,90fを収容しかつスライドブロック90の軸方向に摺動自在に案内する案内溝108a,108bが形成されている。これら突出部90e,90fと案内溝108a,108bとの嵌合により、スライドブロック90はその軸方向に移動自在でかつ軸周り方向に回転不能に空所108に収容される。その結果スライドブロック90の軸方向の移動に伴って、スライドコンタクト91は抵抗体111を摺動する。図9は膨出部90c側について示しているが、膨出部92c側についても同様に、突出部92e,92fと案内溝108c,108d(図8)の嵌合構造が構成されている。
Oリング104の構造を図10に示す。Oリング104はゴム等の弾性体による一体成形品で、全体として扁平な円板状に形成され、中心部にスライドブロック90,92の軸部90a,92aを軸方向に摺動自在に通す円形の中心穴105が形成されている。中心穴105に臨む位置には、中心軸を通る面で切断した断面が図10(b)に示すように円形のシール部104aが形成されている。シール部104aは中心穴105に通されたスライドブロック90,92の軸部90a,92aを水密にシールしながら、軸部90a,92aが軸方向に移動(摺動)するのを許容する。シール部104aの外周縁部にはシール部104aから外方に延出する延出部104bがシール部104aに連続して形成されている。延出部104bは図10(b)に示すように、シール部104aよりも薄い一定の厚さを有する板状に形成されている。延出部104bは、ハウジングフロント12Aとケース本体88との間に挟持されて、スライドブロック90,92の軸方向の移動に伴ってシール部104aが該軸方向に釣られて移動するのを抑制する働きと、ハウジングフロント12Aとケース本体88との間を水密にシールする働きをする。
図1は鏡面角度検出装置84を傾動装置10に装着した状態を示す。ハウジングフロント12Aの裏面には連通孔17,17と同軸に、連続した円形の壁部121,121が突出形成されている。またケース本体88の裏面には丸穴88a,88aと同軸に、連続した円形の壁部123,123が突出形成されている。壁部121,121の直径は壁部123,123の直径よりも大きく、壁部123,123の外径(外周面の直径)は壁部121,121の内径(内周面の直径)にほぼ等しい。鏡面角度検出装置84は、壁部121,121の内周側に壁部123,123を嵌め合わせることで傾動装置10に位置決めされ、該位置決めされた状態でねじ86,86により傾動装置10に装着される。Oリング104,104は壁部123,123の内周側の空間124,124に収容されて、ハウジングフロント12Aとケース本体88の対向面間に直接挟まれて圧接して(押し潰して)配置される。
図11は図1のC−C矢視位置のOリング104を配置した箇所の拡大図を示す。ケース本体88の裏面には丸穴88aと壁部123との間に、これら丸穴88aと壁部123と同軸に、連続した円形の突条125が形成されている。突条125は鏡面角度検出装置84をねじ86,86(図6)で傾動装置10に装着したときに、ねじ86,86による締め付け力により、Oリング104の延出部104bの径方向の途中位置に全周で食い込む。ねじ86,86は、スライドブロック90,92を挟んでその両側の位置に配置され、かつスライドブロック90,92の軸部90a,92aと平行な方向にねじ締めしてハウジングフロント12Aとセンサケース95を相互に連結するので、突条125は延出部104bに偏りなく食い込むことができる。この食い込みにより、ケース本体88とハウジングフロント12Aとの突き合わせ面が水密にシールされ、該突き合わせ面の外側から該突き合わせ面の間および移動子92の軸部92aとケース本体88の丸穴88aの周壁面との間の隙間Gを通して外部からセンサケース95内へ水が浸入するのが阻止される。またスライドブロック92の軸方向の移動に伴ってシール部104aが該軸方向に釣られて移動するのが抑制される。シール部104aの移動が抑制されることにより、シール部104aによる軸部92aのシールが良好に保たれ、連通孔17および隙間Gを通して外部からセンサケース95内へ水が浸入するのも阻止される。ハウジングフロント12Aの裏面のシール部104aが配置される箇所の最内周位置(連通孔17に臨む位置)には、連通孔17と同心状に切り欠かれた円形の凹所126が形成されている。凹所126はシール部104aを収容して、シール部104aをハウジングフロント12Aとケース本体88による圧接から開放し、または圧接を延出部104bよりも弱める働きをする圧接解放部を構成する。圧接解放部126により、シール部104aは押し潰されるのが抑制されるので、スライドブロック92の軸部92aと中心穴105の内周面との間の摩擦力が増大するのが防止され、スライドブロック92は軸方向に円滑に移動(摺動)することができる。また突条125はOリング104の延出部104bの径方向の最内周位置でなく途中位置に食い込むので(つまりシール部104bから離れた位置でOリング104は固定されるので)、シール部104aの動きを阻害し過ぎず、移動子92がOリング104に対して軸方向に円滑に摺動するのを妨げない。
図1において、ナットアジャスト28,30内の凹球部82,82とスライドブロック90,92の凸球部90b,92bとの連結は、例えば、鏡面角度検出装置84を傾動装置10に装着した後、モータ20,22を駆動してナットアジャスト28,30を雄ねじ部材16,18に対して最深位置までねじ込むことにより実現される。すなわち、凹球部82,82と凸球部90b,92bの連結が外れた状態から、ナットアジャスト28,30を雄ねじ部材16,18に対して最深位置までねじ込むと、スライドブロック90,92の膨出部90c,92cの端面はケースカバー96の内面に当接して係止されて(図1に符号92c’で示す位置)、凸球部90b,92bが凹球部82,82に押し込まれて嵌り込み、スライドブロック90,92はナットアジャスト28,30に連結される。あるいは、ナットアジャスト28,30を雄ねじ部材16,18に手で強く押し込むと、脚77の撓みにより、爪78と雄ねじ部材18の外周面のねじ溝との係合が外れて、ナットアジャスト28,30は雄ねじ部材16,18に、スライドブロック90,92の膨出部90c,92cの端面がケースカバー96の内面に当接するまで押し込まれるので、この方法によってもスライドブロック90,92をナットアジャスト28,30に連結することができる。スライドブロック90,92がナットアジャスト28,30に一旦連結されると、スライドブロック90,92はナットアジャスト28,30に従動して軸方向に移動する。
図1のようにスライドブロック92がナットアジャスト30に連結された状態で、モータ22を駆動してナットアジャスト30を回転すると、ナットアジャスト30の爪78と雄ねじ部材18の外周面のねじ溝との係合により、ナットアジャスト30は雄ねじ部材18に沿って軸方向に移動し、凸球部30aに球継手結合されたプレートピボット46は傾動中心O(図4)を中心に上下方向に傾動し、ミラー72の上下方向の鏡面角度が調整される。このとき、ナットアジャスト30内の凹球部82に凸球部92bが球継手結合されたスライドブロック92は、膨出部92cの突出部92e,92fと空所108の壁面の案内溝108c,108dとの係合により軸方向の回転が阻止された状態で、ナットアジャスト30に対して球継手119で軸周り方向に相対回転しながら、ナットアジャスト30に従動して軸方向に移動する。スライドブロック92は、膨出部92cが図1に符号92c’(最深位置),92c”(最浅位置)で示す位置(符号92cで示す位置は中間位置)に移動する範囲で移動する。アクチュエータハウジング12に対するスライドブロック92の軸方向の位置はスライドコンタクト93が接触する抵抗体113の接触位置に応じた電圧値で検出され、この電圧値によりミラー72の上下方向の鏡面角度が検出される。
ミラー72の左右方向の鏡面角度の調整および検出についても同様に行われる。すなわち、モータ20を駆動してナットアジャスト28を回転すると、ナットアジャスト28は雄ねじ部材16に沿って軸方向に移動し、凸球部28aに球継手結合されたプレートピボット46は傾動中心O(図4)を中心に左右方向に傾動し、ミラー72の左右方向の鏡面角度が調整される。このとき、ナットアジャスト28内の凹球部82に凸球部90bが球継手結合されたスライドブロック90は、膨出部90cの突出部90e,90fと空所108の壁面の案内溝108a,108bとの係合により軸方向の回転が阻止された状態で、ナットアジャスト28に対して球継手119で軸周り方向に相対回転しながら、ナットアジャスト28に従動して軸方向に移動する。スライドブロック90は、膨出部90cが図1の符号92c’,92c”で示す位置に対応する位置に移動する範囲で移動する。アクチュエータハウジング12に対するスライドブロック90の軸方向の位置はスライドコンタクト91が接触する抵抗体111の接触位置に応じた電圧値で検出され、この電圧値によりミラー72の左右方向の鏡面角度が検出される。
なお前記実施の形態では、ナットアジャスト28,30とスライドブロック90,92とを連結する球継手119(図1)は、ナットアジャスト28,30側に凹球部82,82を形成し、スライドブロック90,92側に凸球部90b,92bを形成したが、これとは逆にナットアジャスト28,30側に凸球部を形成し、スライドブロック90,92側に凹球部を形成することもできる。また球継手119を構成する凹球部、凸球部は、ナットアジャスト28,30とスライドブロック90,92の軸周り方向の相対回転を可能にする概ね球形であればよく、完全な球形である必要はない。また前記実施の形態ではプレートピボット46とミラーホルダー70(図2)を別体で構成したが、プレートピボットをミラーホルダーに一体化した構成とすることもできる。この場合、一体化されたミラーホルダーが傾動部材を構成する。また前記実施の形態ではこの発明をアウターミラーに適用した場合について説明したが、インナーミラーにも適用することができる。
10…傾動装置、12…アクチュエータハウジング(ベース部材)、16,18…雄ねじ部材、17…雄ねじ部材の連通孔、20,22…モータ(駆動装置)、24,26…ホイールウォーム(駆動装置)、28,30…ナットアジャスト(ナット部材)、46…プレートピボット(傾動部材)、72…ミラー、84…鏡面角度検出装置、88…センサケース、90,92…スライドブロック(移動子)、90a,92a…スライドブロックの軸部、90b,92b…スライドブロックの連結部、90c,92c…スライドブロックの膨出部、91,93…スライドコンタクト(接点部材)、108…膨出部を配置する空所、111,113…抵抗体、115,117…位置検出装置、119…球継手、O…傾動中心。

Claims (5)

  1. ベース部材と、ミラーを前記ベース部材に所定の傾動中心で傾動自在に支持する傾動部材と、前記ベース部材に立設された雄ねじ部材と、後端部が前記雄ねじ部材の自由端部に回転自在にねじ込まれて被さり、前端部が前記傾動部材の前記傾動中心を外れた位置に回転自在に連結されるナット部材と、前記ナット部材を可逆回転して該ナット部材を前記雄ねじ部材に沿って移動させて前記傾動部材を傾動させる駆動装置とを具備する傾動装置を具え、前記傾動部材の傾動動作により前記ミラーの角度を調整可能にした自動車用ミラー装置において、前記ミラーの傾動角度を検出する鏡面角度検出装置であって、
    前記雄ねじ部材の軸中心に沿って開設された連通孔と、
    前記連通孔にその軸方向に移動自在に挿通され、前端部が前記ナット部材の前記前端部の背後位置で該ナット部材に、該ナット部材の軸周り方向に相対回転可能に連結されて、前記雄ねじ部材に対する相対回転を阻止された状態で前記ナット部材に従動して該雄ねじ部材に沿って移動する移動子と、
    前記ベース部材に対する前記移動子の前記雄ねじ部材に沿った方向の位置を検出する位置検出装置と
    を具備し、
    前記移動子と前記ナット部材とが、該移動子の前記前端部と該ナット部材の前記前端部の背後位置との間に形成された球継手で相互に連結され、
    前記ナット部材が前記駆動装置により回転駆動されるときに、前記移動子は前記球継手で該ナット部材に対し該ナット部材の軸周り方向に相対回転して、前記雄ねじ部材に対する相対回転を阻止された状態で前記ナット部材に従動して該雄ねじ部材に沿って移動する
    鏡面角度検出装置。
  2. 前記移動子が、前記雄ねじ部材の前記連通孔に挿通される軸部と、前記連通孔の前端部の外側に配置されて前記ナット部材に連結される連結部と、前記連通孔の後端部の外側に配置される、該移動子の移動方向に直角な断面が非円形の膨出部とを有し、
    前記膨出部は、該膨出部を前記移動子の軸方向に移動自在でかつ軸周り方向に回転不能に収容する、前記ベース部材側に形成された空所に配置される請求項に記載の鏡面角度検出装置。
  3. 前記空所が前記ベース部材の前記雄ねじ部材が立設された面の裏面側に固定されるセンサケース内に形成され、前記移動子の前記軸部が前記センサケースから排出されて前記雄ねじ部材の前記連通孔に挿通される請求項に記載の鏡面角度検出装置。
  4. 前記位置検出装置が、
    前記移動子の移動方向に沿って前記ベース部材側に配設された抵抗体と、前記移動子の前記膨出部に配設され前記抵抗体に接触する接点部材とを有し、
    前記移動子の移動に伴い前記接点部材が前記抵抗体に沿って摺動する請求項またはに記載の鏡面角度検出装置。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の鏡面角度検出装置を有する車両用ミラー装置。
JP2013030731A 2013-02-20 2013-02-20 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置 Active JP6040048B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030731A JP6040048B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置
DE102014002180.7A DE102014002180B4 (de) 2013-02-20 2014-02-18 Kraftfahrzeugspiegeleinrichtung mit einer Spiegeloberflächenwinkelerfassungsvorrichtung
US14/183,928 US9340159B2 (en) 2013-02-20 2014-02-19 Vehicle mirror apparatus
CN201410058441.7A CN104002733B (zh) 2013-02-20 2014-02-20 车辆用后视镜装置及其镜面角度检测装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030731A JP6040048B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159221A JP2014159221A (ja) 2014-09-04
JP6040048B2 true JP6040048B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=51264004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013030731A Active JP6040048B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9340159B2 (ja)
JP (1) JP6040048B2 (ja)
CN (1) CN104002733B (ja)
DE (1) DE102014002180B4 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6666773B2 (ja) 2016-03-31 2020-03-18 株式会社村上開明堂 視認装置の視認角度調整機構
JP6678059B2 (ja) 2016-03-31 2020-04-08 株式会社村上開明堂 視認装置の視認角度調整機構
JP6666772B2 (ja) 2016-03-31 2020-03-18 株式会社村上開明堂 視認装置の視認角度調整機構
JP6623105B2 (ja) 2016-03-31 2019-12-18 株式会社村上開明堂 視認装置の視認角度調整機構
JP2018047728A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 株式会社ホンダロック 車両用ドアミラー装置
JP6538015B2 (ja) * 2016-09-20 2019-07-03 株式会社ホンダロック 車両用ドアミラー装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63145148A (ja) * 1986-12-10 1988-06-17 Koito Mfg Co Ltd ミラ−角度制御装置
JPH1067281A (ja) 1996-08-27 1998-03-10 Murakami Corp 自動車用ミラーの位置検出装置
JP3396018B2 (ja) * 1997-03-25 2003-04-14 株式会社村上開明堂 ミラー位置検出装置
JP4012460B2 (ja) 2002-11-28 2007-11-21 株式会社東海理化電機製作所 車両用アウタミラー装置
JP4217187B2 (ja) 2004-04-07 2009-01-28 株式会社村上開明堂 ミラー位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9340159B2 (en) 2016-05-17
JP2014159221A (ja) 2014-09-04
DE102014002180A1 (de) 2014-08-21
DE102014002180B4 (de) 2023-07-27
US20140233125A1 (en) 2014-08-21
CN104002733B (zh) 2017-09-22
CN104002733A (zh) 2014-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6040048B2 (ja) 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置および車両用ミラー装置
JP6040049B2 (ja) 車両用ミラー装置の鏡面角度検出装置のシール構造および車両用ミラー装置
EP2457772B1 (en) Vehicle outside mirror device
JP2008087706A (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JP6019664B2 (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JP6604733B2 (ja) 車両用電動格納式視認装置
US6270227B1 (en) Remote-controlled mirror apparatus for vehicles
JP2017178223A (ja) 視認装置の視認角度調整機構
US6769781B2 (en) Remote control mirror apparatus for automobile
JP4217187B2 (ja) ミラー位置検出装置
JP5970911B2 (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JP2004161123A (ja) 電動リモコン鏡面調整装置
US7287869B2 (en) Vehicle mirror apparatus
CN107264409B (zh) 视觉辨认装置的视觉辨认角度调整机构
JP2007203947A (ja) 電動式パワーステアリング装置用ウォーム減速機及びこれを組み込んだ電動式パワーステアリング装置
EP0614783B1 (en) Mirror angle adjusting device for rearview mirrors
KR100585997B1 (ko) 차량용 미러 조정기구의 클러치 구조
JP6649839B2 (ja) 回転摺動部構造
JP6747652B2 (ja) 変速操作機構
JP4192725B2 (ja) ステアリング装置
JP2008049766A (ja) ドアミラー
JP6327891B2 (ja) 車両用サイドミラー
JP2016020144A (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JP2008265420A (ja) 位置調整式ステアリング装置
JP2008296718A (ja) 車両用アウトサイドミラー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6040048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250