JP2008265420A - 位置調整式ステアリング装置 - Google Patents

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Masahito Iwakawa
将人 岩川
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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Abstract

【課題】チルト動作時及びテレスコ動作時に生じるガタを部品点数が増加することなく容易に防止することができる位置調整式ステアリング装置を提供する。
【解決手段】チルトピボット軸で揺動可能に支持されたステアリングコラム12をインナコラム12bと該インナコラム12bに外嵌され車体取付ブラケット24にチルト動作可能に保持されたアウタコラム12aとで構成し、前記アウタコラム12aと車体取付ブラケット24との間にチルトガタ詰め部26を配設し、該チルトガタ詰め部26と前記インナコラム12bとの間に、当該インナコラム12bを径方向に押圧するテレスコガタ詰め部25を配設した。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムをチルト動作可能に支持する車体取付ブラケットと、前記ステアリングコラムをチルト動作及びテレスコ動作させる位置調整機構とを備えた位置調整式ステアリング装置に関する。
この種の位置調整式ステアリング装置としては、例えばステアリングコラムの周囲に四角状の支持部を形成し、この支持部と車体側ブラケットの対向平板部との間に当板(スライドプレート)を介装し、複数個の締付ねじを締付けることにより、ステアリングコラムの四角状の支持部に対して、当板を左右両側から押圧して、両者間に摺動抵抗を付与し、この摺動抵抗はステアリングホイールからの外部入力より大きく、且つチルト駆動力より小さくなるように設定された電動位置調整式ステアリングコラム装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ステアリングシャフトのように摺動可能なインナシャフト及びアウタシャフトを有する場合に、両者間のガタを防止する構造として、第1の金属から成る管状又は棒状の長尺部材と、前記長尺部材を内嵌する第2の金属から成るハウジングと、前記長尺部材を前記ハウジングに長尺軸方向にスライド可能に締付けるネジと、前記第2の金属から成り、長手方向の断面形状が略長方形で、その長さが前記長尺部材の外径と等しいか又は略等しい押圧部材と、前記押圧部材の長手方向の一端側が前記長尺部材を押圧可能とするために前記ハウジングに設けられた連通孔と、前記第1の金属から成り、前記押圧部材をその長手方向にスライド可能に保持し、前記ネジで締付けて前記押圧部材の長手方向の他端側を押圧するためのネジ孔を有していて、前記連通孔を利用可能なハウジングの所定位置に固定された第2のハウジングと、を備えたガタ防止構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−199760号公報(第1頁、図3) 特開2002−310114号公報(第1頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、車体側ブラケットの対向平板部に夫々当板(スライドプレート)を配設し、これら当板によってステアリングコラムを挟持することにより、所定の摺動抵抗を与えながらチルト動作することができ、チルト動作でのガタ感を著しく低減することができるものであるが、チルト機構に加えてテレスコ機能を付加した場合には、ステアリングコラムをインナコラム及びアウタコラムで構成し、両者間で摺動させるテレスコ動作時にインナコラム及びアウタコラム間のガタを防止する必要がある。この場合には、上記特許文献2に記載された従来例を適用することができるものであるが、チルト動作時及びテレスコ動作時に生じるガタを特許文献1及び特許文献2に記載された発明を個別に適用して調整する必要があり、部品点数が増すことと相俟って、組立工数が増加するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、チルト動作時及びテレスコ動作時に生じるガタを部品点数が増加することなく容易に防止することができる位置調整式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る位置調整式ステアリング装置は、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持しチルトピボット軸で揺動可能に支持されたステアリングコラムと、該ステアリングコラムをチルト動作に保持する車体側部材に固定された車体取付ブラケットと、前記ステアリングコラムをチルト動作及びテレスコ動作させる位置調整機構とを備えた位置調整式ステアリング装置であって、前記ステアリングコラムはインナコラムと該インナコラムに外嵌され前記車体取付ブラケットにチルト動作可能に保持されたアウタコラムとで構成され、前記アウタコラムと車体取付ブラケットとの間にチルトガタ詰め部を配設し、該チルトガタ詰め部と前記インナコラムとの間に、当該インナコラムを径方向に押圧するテレスコガタ詰め部を配設したことを特徴としている。
また、請求項2に係る位置調整式ステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記テレスコガタ詰め部は前記インナコラムを径方向に付勢する弾性体を備えていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る位置調整式ステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記車体取付ブラケットは方形枠状に形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、アウタコラムと車体取付ブラケットとの間に配設したチルトガタ詰め部とインナコラムとの間に、インナコラムを径方向に押圧してアウタコラムとの径方向ガタを抑制するテレスコガタ詰め部を配設したので、チルトガタ詰め部とテレスコガタ詰め部とを連携させることができ、テレスコガタ詰め部を別位置に設けることがないと共に、チルトガタ詰め部位置で、チルト動作時のガタとテレスコ動作時のガタとを同時に抑制することができ、組立工数を減少させることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による位置調整式ステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明によるステアリング装置の第1の実施形態を示す左側面図、図3は車体取付ブラケットを示す図2のA−A線上の断面図、図4は図3のB−B線上の断面図、図5は電動チルト機構を示す図2のC−C線上の断面図、図6は図5のD−D線上の断面図である。
図1において、位置調整式ステアリング装置10は、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して転舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して転舵輪19を転舵する。
なお、ステアリングコラム12の車両後方部位には、後述する電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50を駆動するコントロールスイッチ、コンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
位置調整式ステアリング装置10は、図2及び図3に示すように、ステアリングホイール13を取付けたステアリングシャフト11と、このステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラム12とで構成されている。
ステアリングコラム12は、図2及び図3に示すように、アウタコラム12aと、このアウタコラム12aに摺動自在に保持されたインナコラム12bとで構成され、インナコラム12bの前後両端側端部内周面に配設された転がり軸受(図示せず)によってステアリングシャフト11が回転自在に支持されている。
アウタコラム12aはそのユニバーサルジョイント14側の後端(図2において左端)が車体側部材21に取付けられたロアブラケット22にチルトピボット軸23によって上下方向に揺動自在に支持され、ステアリングホイール13側の前端(図2において右端)が車体側部材21に取付けられ車体取付ブラケット24に上下方向に移動自在に支持されている。
この車体取付ブラケット24は、図3に示すように、車体側部材21に取付けられる中央部が上方に膨出された膨出部24aを有する取付板部24bと、この取付板部24bの膨出部24aの左右位置から下方に延長する案内板部24c及び24dと、これら案内板部24c及び24dの下端部間を連結する底板部24eとで方形枠状に形成されている。
そして、車体取付ブラケット24の取付板部24b、案内板部24c,24d及び底板部24eで囲まれる案内空間24f内に前述したアウタコラム12aが挿通されている。
このアウタコラム12aは、図3及び図4に示すように、左右側部に水平方向に突出すると共に、軸方向に延長し、さらに平坦な端面を有する突出部12c及び12dが形成されている。
そして、突出部12dはその右端面が車体取付ブラケット24の案内板部24dの内側面に摺接され、突出部12cはその左端面に取付けられたテレスコガタ詰め部25が車体取付ブラケット24の案内板部24cの内側面に取付けられたチルトガタ詰め部26に摺接されている。
ここで、テレスコガタ詰め部25は、図3及び図4に示すように、アウタコラム12aの突出部12cの側面形状と略同一形状の長手方向をアウタコラム12aの軸方向とした長方形板部25aと、この長方形板部25aの上下方向の中央部で前後に所定距離離間した位置に夫々突出部12c側に突出形成された円筒部25b及び25cとで構成されるテレスコガタ詰めプレート25dと、このテレスコガタ詰めプレート25dの円筒部25b及び25cとインナコラム12bとの間に配設された押圧部材25e及び25fとで構成されている。ここで、テレスコガタ詰めプレート25dの円筒部25b及び25cがアウタコラム12aの突出部12cに左端面からインナコラム12bに達して貫通形成された挿通孔12eに係合されている。
押圧部材25e及び25fの夫々は、図3に示すように、円筒部25b及び25cに摺動自在に案内される軸部25gと、この軸部25gのインナコラム12b側端面に一体に形成された円板部25hとで構成される摺動部25iと、この摺動部25iをインナコラム12b側に付勢するテレスコガタ詰めプレート25dの円筒部25b及び25cの端面と摺動部25iの円板部25hとの間に介装されて摺動部25iをインナコラム12b側へ付勢する例えばコイルばねで構成される弾性体25jとで構成されている。
また、チルトガタ詰め部26は、図3及び図4に示すように、案内板部24cに上下方向に所定間隔を保って形成された一対の雌ねじ24hに螺合する一対の突出調整ボルト2a,26bと、該突出調整ボルト26a,26bの案内板部24cの内側から突出した端部に係合されたチルトガタ詰めプレート26cとを有する。そして、一対の突出調整ボルト26a,26bによって、チルトガタ詰めプレート26cの案内板部24cの内周面からの突出長が調整され、調整された突出長が突出調整ボルト26a,26bに止めナット26d,26eを螺合することにより保持される。
また、ステアリングコラム12が、車体取付ブラケット24の案内板部24dの車両前方側(図2で左側)に配設された電動チルト機構30によって上下方向に移動可能に保持されている。この電動チルト機構30は、図5及び図6に示すように、車体取付ブラケット24の案内板部24dの下端部に一体に形成された略方形枠状のギヤハウジング31内に抑え部材32によって固定配置した転がり軸受33と、前述した車体取付ブラケット24の取付板部24bの下面に配設した転がり軸受34とによって案内板部24dに沿って上下方向に延長し、且つ回転自在に支持されたねじ軸35を有する。
このねじ軸35には、ギヤハウジング31内の転がり軸受33の近傍位置にウォームホイール36が装着され、このウォームホイール36にウォーム37が噛合されている。このウォーム37は、図6に示すように、ギヤハウジング31内に配設された転がり軸受38及び39によって回転自在に保持され、その一端が、車体取付ブラケット24の案内板部24dに形成された取付板部24kに固定された電動モータ40の出力軸40aにカップリング40bを介して連結されている。
また、ギヤハウジング31のねじ軸35を挿通する挿通孔31a内にねじ軸35を覆う円筒覆体41が配設され、この円筒覆体41の先端にねじ軸35の外周面に摺接する大きな弾性を有するポリウレタン等の合成樹脂で製作されたダンパー42が配設されている。同様に、転がり軸受34の下端面にもねじ軸35の外周面に摺接するダンパー43が配設されている。
そして、ねじ軸35のダンパー42及び43間に、断面方形のナットホルダ44に保持された球状のナット45が螺合されている。このナットホルダ44は車体取付ブラケット24の案内板部24dに形成された上下方向に延長する案内溝46内に係合している。また、このナットホルダ44に突出形成された係合ピン47がアウタコラム12aに一体に設けられた形成された突出部12dに形成された軸方向に延長する長孔12mに係合されており、ナットホルダ44のねじ軸35における軸芯回りの回転運動が規制され、ねじ軸35の正逆回転によってナットホルダ44が上下方向に移動される。
したがって、電動モータ40によってウォーム37を正逆転駆動することにより、ウォームホイール36を介してねじ軸35が正逆転駆動され、これによってナットホルダ44が上下動され、アウタコラム12aがチルトピボット軸23を中心として上下に揺動されてチルト機能を発揮することができる。ここで、電動モータ40、ウォーム37、ウォームホイール36、ねじ軸35及びナット45等で電動アクチュエータ48が構成されている。
また、ステアリングコラム12のアウタコラム12a及びインナコラム12b間に電動テレスコ機構50が設けられている。
このテレスコ機構50は、インナコラム12bのステアリングホイール13側(図2で右端側)に取付けた連結板部57とこの連結板部57に連結されたアウタシャフト58a及びこのアウタシャフト58aに連結されたインナシャフト58bとを有する連結ロッド58を有する。インナシャフト58bは外周面に雄ねじが形成され、この雄ねじに、図示しないウォームホイールが螺合され、このウォームホイールに噛合するウォームを図示しない電動モータで回転駆動することにより、インナシャフト58bがステアリングコラム12の軸方向に直線移動することにより、インナコラム12bをアウタコラム12aに対して進退させてテレスコ調整を行う。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
先ず、ステアリング装置10の組立が完了した時点で、チルトガタ詰め部26を調整してステアリングコラム12のアウタコラム12aと車体取付ブラケット24とのチルト動作でのガタ詰め調整を行う。このチルト動作でのガタ詰め調整は、ステアリングコラム12のアウタコラム12aにおける突出部12dの端面を車体取付ブラケット24の案内板部24dの内側面に隙間なく当接させた状態で、チルトガタ詰め部26の止めナット26d,26eを緩めて、突出調整ボルト26a,26bによってチルトガタ詰めプレート26cの案内板部24cからの突出長を、チルトガタ詰めプレート26cの内側面がテレスコガタ詰め部25のテレスコガタ詰めプレート25dの外側面に隙間なく接触すると共に、アウタコラム12aがガタ付くことなく所定の摺動抵抗でチルト方向即ち上下方向に移動可能となるように調整する。
このようにして、チルト動作のガタ詰め調整を行うことにより、後述するように電動チルト機構30でアウタコラム12aを上下動させてチルト動作させる際に、アウタコラム12aの突出部12c及び12dがチルトガタ詰めプレート26c及び車体取付ブラケット24の案内板部24dによってガタなく案内されて、異音や振動の発生を確実に防止することができる。
このとき、チルトガタ詰めプレート26cに摺接するテレスコガタ詰めプレート25dでは、その円筒部25b及び25cとインナコラム12bとの間に、押圧部材25e及び25fが配設され、この押圧部材25e及び25fの摺動部25iが弾性体25jによってインナコラム12bの径方向に付勢されているので、インナコラム12bの押圧部材25e及び25fとは反対側の外周面がアウタコラム12aの内周面に押付けられて、後述するように電動テレスコ機構50によって、インナコラム12bをアウタコラム12aに対して進退させるテレスコ動作時に、インナコラム12b及びアウタコラム12a間でガタ付くことを確実に防止することができる。
そして、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラム12のチルト調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたチルト機構用のコントロールスイッチをチルトアップ方向(又はチルトダウン方向)に操作すると、電動チルト機構30の電動モータ40を例えば正転(又は逆転)駆動される。
これに応じて、ウォーム37を介してウォームホイール36を介してねじ軸35を逆転(又は正転)駆動することにより、ナット45が図4で見て上方(又は下方)に移動し、これによってナットホルダ44に形成された係合ピン47がアウタコラム12aに設けられた突出部12dに形成された長孔12mに係合しているので、アウタコラム12aがチルトピボット軸23を中心として上方(下方)に回動し、チルトアップ(又はチルトダウン)調整を行うことができる。このとき、前述したように、ステアリングコラム12のアウタコラム12aに形成された突出部12c及び12dがチルトガタ詰めプレート26c及び車体取付ブラケット24の案内板部24dによってガタなく案内されるので、摺接時に異音や振動の発生を確実に防ぐことができる。
また、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラム12のテレスコ調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたテレスコ機構用のコントロールスイッチを伸張方向(又は収縮方向)に操作すると、電動テレスコ機構50の図示しない電動モータを正転(又は逆転)駆動することにより、連結ロッド58をステアリングコラム12の軸方向に移動させて、連結板部57を介してインナコラム12bをアウタコラム12aに対して伸縮させてテレスコ調整を行うことができる。このテレスコ調整時にも、前述したように、チルトガタ詰めプレート26cとインナコラム12bとの間に配設された押圧部材25e及び25fによって径方向に押圧されているので、インナプレート12bとアウタプレート12aとの間のガタ付きが防止されて、異音や振動の発生を確実に防止することができる。
このように、上記第1の実施形態によると、チルトガタ詰め部26とインナコラム12bとの間にテレスコガタ詰め部25を配設したので、チルトガタ詰め部26とテレスコガタ詰め部25とを互いに連携する部品で構成することができ、アウタコラム12a及びインナコラム12b間のガタ付きを防止するテレスコガタ詰め部を別位置に形成する必要がなく、部品点数を減少させることができると共に、チルトガタ詰め部26の位置でチルト動作時のガタ詰めとテレスコ動作時のガタ詰めとを同時に調整することができるので、ステアリング装置10の組立工数を減少させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8について説明する。
この第2の実施形態では、テレスコガタ詰め部25の構成をより簡易化したものである。
すなわち、第2の実施形態では、図7及び図8に示すように、前述した第1の実施形態におけるチルトガタ詰めプレート26c及び押圧部材25e及び25f間に配設したテレスコガタ詰めプレート25dを省略し、これに代えてアウタコラム12aの突出部12cをテレスコガタ詰めプレート25dの端面位置まで延長して、その外側端面を直接チルトガタ詰めプレート26cに摺接させてテレスコガタ詰めプレート26cの機能を果たさせると共に、この突出部12cに形成された挿通穴12eに円筒部25b及び25cに対応する円筒体28a及び28bを挿通し、これら円筒体28a及び28bとインナコラム12bとの間に押圧部材25e及び25fが配設されている。
この場合、押圧部材25e及び25fは、前述した第1の実施形態と同様の構成を有し、その摺動部25iの軸部25gを円筒体28a及び28bに挿通して案内し、円筒体28a及び28bと円板部25hとの間に配設された弾性体25jによってインナコラム12bを径方向に押圧する。
この第2の実施形態によると、前述した第1の実施形態におけるテレスコガタ詰めプレート26cの機能をアウタコラム12aの突出部12cに持たせているので、チルトガタ詰め調整を行うには、突出長調整ボルト26a及び26bによってチルトガタ詰めプレート26cをアウタコラム12aの突出部12cの端面と隙間なく接触すると共に、アウタコラム12aがガタ付くことなく所定の摺動抵抗でチルト方向即ち上下方向に移動可能となるように調整することにより、チルト動作時のガタ付きを防止して異音や振動の発生を防止することができる。これと同時に、押圧部材25e及び25fによってインナコラム12bを径方向に押圧することにより、インナコラム12bとアウタコラム12aとのテレスコ動作時のガタ付きを防止することができる。
しかも、アウタコラム12aの突出部12cがテレスコガタ詰めプレート26cの機能を兼ねているので、組立時の組付工数をより減少させることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、摺動部25iを付勢する弾性体25jをコイルばねで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、皿ばね、板ばね等のばね部材や、ゴム等の弾性部材等の任意の弾性体を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、アウタコラム12bの突出部12cに一対の円筒状の挿通孔12eを形成し、これら挿通孔12eにテレスコガタ詰めプレート25dに円筒部25b,25c及び円筒体28a,28bを係合させる場合について説明したが、挿通孔12eの断面形状は任意に形成することができ、これに応じてテレスコガタ詰めプレート25dの円筒部25b,25cの形状及び円筒体28a,28bの形状を変更すれば良い。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、アウタコラム12aの突出部12cと車体取付ブラケット24の案内板部24cとの間にチルトガタ詰め部26及びテレスコガタ詰め部25を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アウタコラム12aの突出部12dと車体取付ブラケット24の案内板部24dとの間にチルトガタ詰め部26及びテレスコガタ詰め部25を設けるようにしてもよく、さらにはアウタコラム12aの突出部12c及び12dと車体取付ブラケット24の案内板部24c及び24dとの双方にチルトガタ詰め部26及びテレスコガタ詰め部25を配設するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、摺動部25iを軸部25g及び円板部25hとで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アウタコラム12aの突出部12cに形成した挿通孔12eに係合する円柱部又は円筒部と弾性体とで構成するようにしてもよい。
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50を有するステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50の一方又は双方を省略したステアリング装置にも本発明を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、操舵補助を行わないステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングシャフト11に対して減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータを備えた電動パワーステアリング装置にも本発明を適用することができる。
本発明によるステアリング装置を車両に搭載した状態を示す全体構成図である。 本発明の第1の実施形態を示すステアリングコラム装置の左側面図である。 車体取付ブラケットの一例を示す図2のA−A線上の断面図である。 図3のB−B線上の断面図である。 電動チルト機構を示す図2のC−C線上の断面図である。 図5のD−D線上の断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図2のA−A線上の断面図である。 図7のE−E線上の断面図である。
符号の説明
10…ステアリングコラム装置、11…ステアリングシャフト、12…ステアリングコラム、12a…アウタコラム、12b…インナコラム、12c,12d…突出部、13…ステアリングホイール、14,16…ユニバーサルジョイント、15…中間シャフト、17…ステアリングギヤ、18…タイロッド、19…転舵輪、21…車体側部材、24…車体取付ブラケット、24b…取付板部、24c,24d…案内板部、24e…底板部、25…テレスコガタ詰め部、25a…長方形板部、25b,25c…円筒部、25d…テレスコガタ詰めプレート、25e,25f…押圧部材、25g…軸部、25h…円板部、25i…摺動部、25j…弾性体、26…チルトガタ詰め部、26a,26b…突出調整ボルト、26c…チルトガタ詰めプレート、26d,26e…止めナット、28a,28b…円筒体、30…電動チルト機構、50…電動テレスコ機構

Claims (3)

  1. ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持しチルトピボット軸で揺動可能に支持されたステアリングコラムと、該ステアリングコラムをチルト動作可能に保持する車体側部材に固定された車体取付ブラケットと、前記ステアリングコラムをチルト動作及びテレスコ動作させる位置調整機構とを備えた位置調整式ステアリング装置であって、
    前記ステアリングコラムはインナコラムと該インナコラムに外嵌され前記車体取付ブラケットにチルト動作可能に保持されたアウタコラムとで構成され、前記アウタコラムと車体取付ブラケットとの間にチルトガタ詰め部を配設し、該チルトガタ詰め部と前記インナコラムとの間に、当該インナコラムを径方向に押圧するテレスコガタ詰め部を配設したことを特徴とする位置調整式ステアリング装置。
  2. 前記テレスコガタ詰め部は前記インナコラムを径方向に付勢する弾性体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の位置調整式ステアリング装置。
  3. 前記車体取付ブラケットは方形枠状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置調整式ステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013067313A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Aisin Seiki Co Ltd 車両のステアリング装置

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