JP6038634B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機にあっては、遊技盤面に入賞装置、風車、可変表示装置、電飾装置、可動役物等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図り、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として各種盤面部品を動作させる等により、演出効果を高めている。
可動役物の中には、遊技中に遊技者が視認する液晶表示装置の前面を昇降動作するような可動体が従来知られている(特許文献1)。
このような、可動体(可動役物)を、例えば大当たりに当選した際や、期待度の高い予告演出等を液晶表示装置にて実行する場合など、遊技者にとって望ましい状態が現出した時に、上下方向や左右方向に動作させることで、遊技者の興趣を大いに高めることが出来る。そして、そのような場合、可動体がより大型で派手なものであれば、より高い演出効果が期待できることは言うまでも無いことである。
特開2011−182984公報
しかしながら、可動体が大型になる程その重量は増していく。従って、可動体を例えば上下に往復動させるような演出を行う遊技機の場合、可動体を最上方位置に保持する際、また可動体を最下方位置から最上方位置に向けて駆動する際に、可動体の駆動源(モータ等)や、ギア、アームなどの駆動機構な大きな負荷がかかる。よって、駆動源の動力を大きくしたり、ギアのトルクを調整したりするなど考慮すべき点が多い。従って、高性能・高出力なモータを採用することでコストが上昇したり、可動体の動きがぎこちなかったり、場合によっては、可動体を駆動出来ないという事態さえも出来してしまう。
本発明は、現状の問題を鑑みてなされたものであり、可動体(可動役物)をスムースに往復動(特に上昇移動)させることが可能な機構を備えた遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の形態に係る遊技機は、遊技領域内を所定の移動経路に沿って往復移動可能な可動ユニットと、該可動ユニットを駆動する駆動機構と、を備え、前記移動経路は、前記移動経路の一端位置と所定の中途位置との間の第1の可動域と、前記中途位置と前記移動経路の他端位置との間の第2の可動域とを有し、前記駆動機構は、駆動源と、該駆動源を制御する制御手段と、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に前記可動ユニットを前記一端位置に向けて付勢する第1の付勢手段と、前記可動ユニットが前記第1の可動域にある場合に前記第1の付勢手段との協働により前記可動ユニットを前記一端位置に向けて付勢する第2の付勢手段と、を備え、前記制御手段は、前記可動ユニットが前記他端位置から前記一端位置に移動する際に、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に比べて前記第1の可動域にある場合の駆動力が小さくなるように前記駆動源を制御する遊技機を特徴とする。
また、本発明の第2の形態に係る遊技機は、第1の形態の遊技機において、前記制御手段は、前記可動ユニットが前記一端位置から前記他端位置に移動する際に、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に比べて前記第1の可動域にある場合の駆動力が大きくなるように前記駆動源を制御する遊技機を特徴とする。
上記のように構成したので、本発明によれば、可動体(可動役物)をスムースに往復動(上昇移動)させることが可能な機構を備えた遊技機を提供することが出来る。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図。 図1の遊技機における遊技盤の正面図。 本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図。 本実施形態における遊技盤と可動役物との関係を示す分解斜視図。 本実施形態に係る可動役物の構成を示す正面図。 本実施形態に係る可動役物の構成を示す分解斜視図。 本実施形態に係る可動役物の構成を示す分解斜視図。 本実施形態に係る可動役物の構成を示す分解斜視図。 可動ユニットの駆動の原理を説明する図。 可動ユニットの駆動の原理を説明する図。 可動ユニットの駆動の原理を説明する図。 可動ユニットが有するガイドレールを詳しく説明する図。 可動ユニット30が有するガイドレールを詳しく説明する図。 可動ユニット30が有するガイドレールを詳しく説明する図。 本実施形態における可動ユニットの動作及びそれに伴う弾性部材の変化を説明する図。 本実施形態における可動ユニット30の動作及びそれに伴う弾性部材の変化を説明する図。 本実施形態における可動ユニットの動作及びそれに伴うガイドレールの変化を説明する図。 本実施形態における可動ユニットの動作及びそれに伴うガイドレールの変化を説明する図。 本実施形態の遊技機におけるランプ制御基板のCPUによる可動ユニットの制御方法を示すフローチャート。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の構成例を示した全体正面図であり、図2は遊技盤の正面図である。
図1において、パチンコ遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠300と、その外枠300により回動可能に支持されたガラス枠310と、が備えられている。ガラス枠310の後方(裏面側)には、ベース枠体330(図3参照)が備えられ、ベース枠体330内には、遊技球が流下する遊技領域3が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠310は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域3を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
また、ガラス枠310には、回動操作されることにより遊技領域3に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル311と、音声出力装置(スピーカ)312と、複数のランプを有する上下の演出用照明装置313a、313bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン314と、左右の演出用可動照明装置320L、320Rが設けられている。演出用可動照明装置320L、320Rは、ガラス枠310の左上隅及び右上隅に設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、図示しない可動照明部を備えており、図1に示す可動照明部を収納(閉塞)した状態から可動照明部を開放(突出)した状態に自動的に変動させることができるように構成されている。
さらに、ガラス枠310の下側には、受皿ユニット315が設けられている。受皿ユニット315には、複数の遊技球を貯留する球皿部が設けられており、この球皿部は、操作ハンドル311の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している。そして、遊技者が操作ハンドル311を回動させると、遊技球が遊技領域3に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球がレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域3に到達し、その後遊技領域3内を落下する。このとき、遊技領域3に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、図1に示すように遊技領域3の左上方には、本実施形態の特徴的な構成である可動ユニット30が配置されている。この可動ユニット30は、遊技機1における演出に応じて、図1に示す初期位置と画像表示装置7前面側の突出位置との間を往復動するように構成されている。可動ユニット30の構成については、下記に詳細に説明する。
次に、遊技盤2の遊技領域3の構成について説明する。
図2において、遊技領域3には、複数の一般入賞口18が設けられている。これら各一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、遊技領域3の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口(第1始動領域)13が設けられている。
また、遊技領域3の右側領域には、第2始動口(第2始動領域)14が設けられている。
この第2始動口14は、開閉扉14bを有しており、開閉扉14bが閉状態に維持される第1の態様と、開閉扉14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。従って、第2始動口14は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口13には遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ13a(図3参照)が設けられ、第2始動口14には遊技球の入球を検出する第2始動口スイッチ14a(図3参照)が設けられている。そして、第1始動口スイッチ13a又は第2始動口スイッチ14aが遊技球の入球を検出すると、特別図柄判定用乱数値等を取得し、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たり抽選」という)が行われる。また、第1始動口スイッチ13a又は第2始動口スイッチ14aが遊技球の入球を検出した場合には、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球した場合、通常は例えば3個程度の払い出し(賞球)を行うようにしているが、始動口への遊技球の入球に伴う賞球は必ずしも行う必要は無い。
また、第2大入賞口17は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。この第2大入賞口17の下部には、遊技盤面側からガラス板側(前面側)に突出可能な開閉扉17bを有しており、この開閉扉17bが遊技盤面側に突出する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。そして、開閉扉17bが遊技盤面に突出していると、遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
なお、第2大入賞口17は、大当たり遊技中の所定ラウンドにおいて遊技球が入球した時に、検出スイッチによる入球検知を契機として、大当たり後の遊技状態(高確率状態又は低確率状態)を決定する抽選が行われる遊技状態確定用の大入賞口として使用されても良い。
さらに、飾り部材6の右側の領域には、遊技球が通過可能な補助図柄用のゲート15と、遊技球が入球可能な第1大入賞口16とが設けられている。
このため、操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、ゲート15と第1大入賞口16とには遊技球が、通過又は入賞しないように構成されている。
ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ15a(図2参照)が設けられており、このゲートスイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、補助図柄判定用乱数値を取得し、後述する「補助図柄の当たり抽選」が行われる。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口の開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、所定の特別遊技が開始されると、第1大入賞口の開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口の開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16a(図3参照)が設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
なお、第1大入賞口16及び開閉扉16b、第1大入賞口検出スイッチ16aは、後述する他の要素ととともに第1大入賞装置100を構成している。
第2大入賞口17は、通常は第2大入賞口の開閉扉17bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、所定の特別遊技が開始されると、第2大入賞口の開閉扉17bが開放されるとともに、この第2大入賞口の開閉扉17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く誘導路として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。第2大入賞口17には第2大入賞口検出スイッチ17a(図3参照)が設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
なお、第2大入賞口17及び開閉扉17b、第2大入賞口検出スイッチ17aは、他の要素ととともに第2大入賞装置150を構成している。
さらには、遊技領域3の最下部の領域には、一般入賞口18、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が設けられている。
また、遊技領域3の中央には開口部3Aが形成されており、開口部3Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える飾り部材6が設けられている。この飾り部材6の略中央部分(開放部)であって遊技盤の背面側には、液晶表示装置等からなる画像表示装置7が設けられている。
この画像表示装置7は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、後述する大当たり抽選の結果を報知するための演出図柄として、第1図柄8a、第2図柄8b、第3図柄8cという3個の演出図柄8が表示され、特定の演出図柄8の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当たり抽選結果として大当たりが報知される。
具体的には、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄8をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄8を停止表示するものである。また、この演出図柄8の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
さらに、上記の各種の演出装置に加えて、音声出力装置312は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置313a、313bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。
また、上記したように本実施形態の遊技機は可動ユニット30を備えており、図2に示す可動ユニット30は、画像表示装置7の前面側に現れた状態である。
遊技盤2の左下方には、後述する第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、補助図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、補助図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等の表示領域9が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するものである。第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するためのものである。
ここで、「大当たり抽選」とは、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たり抽選の結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たり抽選の結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。なお、特別図柄判定用乱数値については後述する。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16又は第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16又は第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。大当たりにおけるラウンド遊技回数はラウンド回数表示器26により表示される。
なお、この大当たり遊技には、複数種類の大当たりが設けられているが、詳しくは後述する。
また、補助図柄表示装置22は、ゲート15を遊技球が通過したことを契機として行われる補助図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この補助図柄の抽選によって当たりに当選すると補助図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口14が所定時間、第2の態様に制御される。
ここで、「補助図柄の抽選」とは、ゲート15に遊技球が通過したときに、補助図柄判定用乱数値を取得し、取得した補助図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この補助図柄の抽選結果についても、ゲート15を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、補助図柄表示装置22において補助図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、補助図柄の抽選結果に対応する補助図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
そして、補助図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、補助図柄保留表示器25において表示される。
受皿ユニット315の上面には、一般的にチャンスボタンと呼ばれる演出ボタン314が配置されている。演出ボタン314の操作は、演出ボタンスイッチ314a(図2参照)が設けられており、例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、演出ボタン314の操作を促すガイダンスが画像表示装置7に表示されている間有効となる。
次に、本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置について説明する。
図3は、本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図3に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板211が設けられている。また副制御基板として、演出制御基板221、画像制御基板231、ランプ制御基板241、払出制御基板251等が設けられている。
遊技制御基板211は、CPU212、ROM213、及びRAM214等を有し、当該遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板211には、第1始動口13内に設けられた第1始動口スイッチ(SW)13a、第2始動口14内に設けられた第2始動口SW14a、第2始動口14の開閉扉14bを開閉動作させるための第2始動口ソレノイド(SOL)14c、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、第1大入賞口16に入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW16a、第1大入賞口の開閉扉16bを開閉動作させるための第1大入賞口ソレノイド(SOL)16c、第2大入賞口17に入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW17a、第2大入賞口の開閉扉17bを開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド(SOL)17c、一般入賞口18内に設けられた一般入賞口SW18a等が接続されている。
また遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動と表示を行う第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄の変動と表示を行う第2特別図柄表示装置21、補助図柄の変動と表示を行う補助図柄表示装置22が接続されている。
第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が当たりに当選したか否かを表示する。また、補助図柄表示装置22は、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、補助図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより補助図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
更に遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器24、補助図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる補助図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する補助図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等が接続されている。
遊技制御基板211は、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されている。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
更に遊技制御基板211には、演出制御基板221、払出制御基板251、及び盤用外部情報端子基板260等が接続されている。
演出制御基板221は、CPU222、ROM223、RAM224、RTC(リアルタイムクロック)225等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板221には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板231、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板241、及び演出ボタンスイッチ314が接続されている。
画像制御基板231は、CPU232、ROM233、RAM234等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板231には、画像表示装置7と、音声出力装置(スピーカ)312とが接続されている。
ランプ制御基板241は、CPU242、ROM243、RAM244等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、演出用の可動役物装置(本実施形態の可動ユニット30を含む)や照明装置等の制御を行う。このため、ランプ制御基板241には、演出用照明装置313(313a、313b)、演出用可動照明装置320(320L、320R)、演出用可動役物装置30等が接続されている。
払出制御基板251は、CPU252、ROM253、RAM254等を有し、遊技球払出装置の払出モータ255、払出球検出SW256、球有り検出SW257、満タン検出SW258等の制御を行う。
また払出制御基板251には、枠用外部情報端子基板270が接続されている。
盤用外部情報端子基板260は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。また枠用外部情報端子基板270は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
以下に、本実施形態に係る遊技機の特徴的な構成について説明する。
図4は、本実施形態における遊技盤と可動役物との関係を示す分解斜視図である。
可動ユニット30は、後述のベース部材40を介して、遊技盤2を内部に収容するベース枠体330の奥側の上端部から下方に延びるベース部材に固定・支持されている。また、ベース枠体330の背面側には画像表示装置7が固定されている。可動ユニット30は、遊技盤2の開口部3A内において画像表示装置7の前面側を、一端部(最上方位置)と他端部(最下方位置)との間の移動経路を往復動する。
図5は、本実施形態に係る可動ユニット及びその駆動機構の構成を示す正面図である。図6、図7、図8は、本実施形態に係る可動ユニット及びその駆動機構の構成を示す分解斜視図である。
図5乃至8を用いて、本実施形態の可動ユニットがその移動経路を往復動するための構成を以下に説明する。
図5乃至図8において、可動ユニット30は、演出に用いられる意匠を施された可動部材である役物90と、役物90を支持して移動可能な第1支持部91、第2支持部93を含んで構成されている。
なお、本実施形態で説明する駆動機構は、役物90を上下方向に往復動させるものであるが、駆動源たるモータによって直接駆動されるのは第1支持部91、第2支持部93である。
役物90は、第1支持部91に組み付けられることにより支持され、また第1支持部91は第2支持部93に対してラックギア92を介して相対移動可能に組み付けられている。
なお、第2支持部93は、後述するアームと連結してモータからの動力が伝達される係合部95を備えている。
図5乃至図8では図示していないベース枠体330(図4)に固定されるベース部材40は、役物90及びその支持部である第1支持部91及び第2支持部93(すなわち、可動ユニット30)を支持する役物支持ベース部50と、この役物支持ベース部50に連接されて、可動ユニット30を駆動する駆動機構を支持する駆動機構支持ベース部60とから構成される(図6、図7)。
駆動機構支持ベース部60の背面側には、駆動源としてのモータ63と、モータ63の駆動軸63aに連結された第1の駆動ギア64が設けられている(特に図7)。
また、駆動機構支持ベース部60の前面側には、可動ユニット30に動力を伝達するアーム61(図6)と、第1の駆動ギア64からモータ63から動力を伝達されてアーム61に駆動を伝達する駆動伝達部材65(図6)と、を備えている。
駆動伝達部材65は、その裏面に開口部60aを介して第1の駆動ギア64と噛合する第2の駆動ギア65b(図8)を備えている。また、その中心部に設けられた開口部に駆動機構支持ベース60の前面に設けた第1の回転支持部66を係合されて、第1の回転支持部66を中心に回動可能に支持されている。
また、駆動伝達部材65は、またその表面に、アーム61の背面側の凹陥部(図示しない)と係合する凸部65bを備えている(図6、図7)。
アーム61は、駆動機構支持ベース部60の表側面において前方に向けて突出した第2の回転支持部67と、アーム61の一端部に設けた開口部61aと、が係合することにより、第2の回転支持部67を中心に回動可能に支持されている。駆動伝達部65の回転とともにその凸部65bが回転することにより、背面側で凸部65と係合するアーム61が回動する。
さらに、アーム61は、開口61aとは反対側の端部の作用部61bを第2支持部91に設けられた上述の係合部95に連結(係合)されている。従って、アーム61が回動することによって、第2支持部93及びそれに連結された第1支持部91を上下方向に移動させることが出来る(図5)。
また、駆動機構支持ベース部60の前面側には、アーム61を常に上側(可動ユニット30の移動経路の一端側、すなわち最上方位置側)に向けて付勢するトーションスプリングA(第1の付勢部材)を備えている。
トーションスプリングAは、その一端部A1を駆動機構支持ベース部60に固定されるとともに他端部A2をアーム61の背面側に固定されている(後述の図6等参照)。
さらに、駆動機構支持ベース部60の前面側には、上記の駆動伝達部材65やトーションスプリングA、アーム61の開口61a等を覆うカバー部材70を備えている(図6)。
このカバー部材70は、駆動機構支持ベース部60の第2の回転支持部67、アーム61の開口61aと同軸方向に設けられた突起部71を備えている(図6)。
また、アーム61は、開口61aと作用部61bとの間の位置に、突起部61cを備えている(図6)。
カバー部材70の突起部71に一端部B1を固定され、他端部B2をアーム61の突起部61cに固定されたターンオーバースプリングB(第2の付勢部材)が備えられている(図6)。
ターンオーバースプリングBは、アーム61の回転に伴って一端部B1を中心として回転することで、アーム61を付勢する方向を変更可能である。この点については、後に詳述する。
次に、役物支持ベース部50について説明すると、この役物支持ベース部50は、可動ユニット30の移動経路の一部をなすものであり、第2支持部93が有する移動用のスライドレール(後述)が固定されるとともに、表側面における第2支持部93の移動経路上において第2支持部93の所定位置(切り欠き93a)を検出可能なフォトセンサSを備えている。
本実施形態の遊技機においては、可動ユニット30の一部たる第2支持部93の切り欠き部93aをフォトセンサ93にて検知したことを検知したことを契機にモータの出力を変化させる制御行っており、フォトセンサSの位置は、上記のようにターンオーバースプリングBの付勢方向が切り替わったタイミングで切り欠き部93aを検出可能としている。この点についても後に詳述する。
図9乃至図11は、可動ユニット30の駆動の原理を説明する図である。
なお、図9は、可動ユニット30が初期位置(最上方位置)にある場合、図10は、可動ユニット30が中途位置にある場合、図11は、可動ユニット30が最下方位置にある場合を示している。
なお、これらの図において、役物90の表示を省略しているが、実際には第1支持部91における役物支持部91aに支持されている。
上述したように、アーム61を介して駆動源63の動力を直接伝達されるのは、アーム61との係合部95を有する第2支持部93のみである。従って、可動ユニット30は、役物90を支持する第1支持部91を第2支持部93とともに移動させるための仕組みとして、以下に説明する可動ユニット30の移動経路となるガイドレール部を備えている。
これらのガイドレールは第1ガイドレール80、第2ガイドレール81は共にスライドレールであり、互いに平行な方向に向けて配設されている。
図12乃至図14は、可動ユニット30が有するガイドレールを詳しく説明する図であり、図12は可動ユニットが最上方位置に位置する場合、図13は可動ユニットが所定の中途位置に位置する場合、図14は可動ユニット最下方位置に位置する場合を示している。
図9乃至図14に示す第1ガイドレール80は、第1レールカバー80a(図10、図11、図13、図14)と、第1レールカバー80a内において進退可能に収容された第1レール80b(図10、図11、図13、図14)と、を備えている。
また、第2ガイドレール81は、第2レールカバー81aと、第2レールカバー81a内において進退可能に収容された第2レール81b(図13、図14)とを備えている。
第1レールカバー80aに収容された第1レール80b、第2レールカバー81a内に収容された第2レール81bが、第1支持部91、第2支持部93の移動に伴ってそれぞれのレールカバー80a、81aから引き出されてスライドすることにより伸張し、役物90(及びそれを支持する第1支持部)の移動経路を形成する。
また、第2支持部93内に一部を収容されて第2支持部の長さ方向に沿って移動可能な第1支持部91自体もその裏面に突出させたエッジ部80cによって第1レール部80bに対してスライド可能に係合しており(図13、図14)、第2支持部93も、その裏面に突出させたエッジ部81cによって第2レール部81bに対してスライド可能に係合している(図14)。
また、第2支持部93は、その底面部において第2レール81bと第1レールカバー80aに固定されている。
また、第2レールカバー81aは可動役物支持ベース部60に固定されているが、第1レールカバー81aは、可動役物支持ベース部60に対して固定されておらず、第2支持部93を支持した状態でスライド移動可能となっている。
以下に可動役物30の動きとともに、スライドレールの機能を説明する。
図9、図12に示す初期状態(最上方位置)において、第1支持部91は、その上側半分程の部分を除いて第2支持部93内に収容された状態である。
モータ63が駆動し、アーム61が図9中下方向に回動すると、係合部95を介してアームの駆動が伝達され、第2支持部93が下方に引っ張られる。すると、第2支持部93に固定されている第1レールカバー80aを含む第1ガイドレール全体と、第2レール81bが下方に引っ張られて移動する。特に、第2レール81bは、第2レールカバー81a内を「滑走」する(図10、図13)。
また、第1レールカバー80a内に収容される第1レール80bも、第1レールカバー80aの移動の勢いを受けて、第1レールカバー80a内を「滑走」するため、第1レール80bに固定されている第1支持部91も、下方に移動する。また、第1支持部91も、その勢いを受けて、第1レール80b上を滑走して下方に移動する。
ところで、第1支持部91の一側面には、進行方向(移動方向)に設けられたラックギア92を有し、また、第2支持部93内には、第1支持部91のラックギア92と噛合するピニオンギア94を有している。さらに、第2支持部93内には、これもラックギア92と噛合するラックギア部材96を有する。
第1支持部91の移動に伴ってピニオンギア94は回転し、さらにピニオンギアを噛合するラックギア部材96を上側に移動させる。
ラックギア部材96は、第1支持部91の移動の勢いを、ラックギア部材96を上昇させる(第1支持部91が上昇するとときは、逆に下降する)エネルギーとして使うことで、第1支持部91の移動速度を制御するために用いられる。
上記した動作の結果、可動ユニット30は、図10及び図13に示すような状態となる。すなわち、第2レールカバー81aからは第2レール81bが引き出され、さらに、第1レールカバー80aが下方に移動するともに、第1レール80bは第1レールカバー80aから引き出されて第1支持部91を下方に移動させている。第1支持部91も上述したように、第1レール80bから滑り出している。なお、ラックギア部材96は、上方に退避している。
その後、さらにアーム61が下方に回動することにより、第2レール81bはさらに下方に向けてスライドし、且つ第2支持部93のエッジ部81cが、第2レール81bから一部滑り出している。
第1レール80b、第1支持部91もさらに下方に向けてスライドし、図11のような状態が得られる。
図9乃至図14の説明を踏まえ、図15及び図16は、本実施形態における可動ユニット30の動作及びそれに伴う弾性部材の変化を説明する図であり、特に、図15は上方位置から下方位置に向かう下降動作を説明する正面図、図16は下方位置から上方位置に向かう上昇動作を説明する正面図である。
図15(a)は、可動ユニット30が下降する移動経路における一端位置(最上方位置)にある状態を示し、図15(b)は可動ユニット30がセンサ位置(所定の中途位置)にある状態を示し、図15(c)は可動ユニット30が移動経路の他端位置(最下方位置)にある状態を示している。
また逆に、図16(a)は、可動ユニット30が上昇する移動経路における最下方位置にある状態を示し、図16(b)は可動ユニット30がセンサ位置(中途位置)にある場合の状態を示し、図16(c)は可動ユニット30が最上方位置にある状態を示している。
図15(a)に示す状態から、アーム61が図中下方向(矢印a方向)に回転を開始すると、係合部95を有する第2支持部93が引っ張られ下方向(矢印b方向)に移動を開始する。同時に、上記に説明したように第1支持部91が共に下方向(矢印b方向)に移動を開始する。当然、第1支持部91に支持される役物90も、矢印b方向に移動を開始する。
このとき、トーションスプリングA及びターンオーバースプリングBは、共にアーム61を上側(X方向、Y方向)に付勢しており、アーム61の回動は、これらのバネの付勢力に抗う移動であり、ターンオーバースプリングBは矢印c方向に回転を開始する。
基本的に、本実施形態における可動ユニット30の下降動作は、バネの付勢力を借りた上昇動作のためにバネの付勢力を蓄えるための準備的な動作である
アーム61がさらに矢印d方向に回転して図15(b)の状態に至ると、第1支持部91は、第2支持部93内を進むと共に、第2支持部93も矢印b方向に進んで、第2支持部93に設けた切り欠き部93aがセンサSに検知される。このセンサ位置を所定の中途位置とする。また、ターンオーバースプリングBの付勢の方向が切り替わる位置となっている。
図15(a)に示す状態から図15(b)に示す状態となるまでに可動ユニット30が移動する経路を、可動ユニット30の第1の可動域とする。
さらに、アーム61が矢印e方向に回転して図15(c)の状態に至ると、さらに第1支持部91と役物90はさらに、矢印b方向に移動している。
ターンオーバースプリングBは、図15(a)の状態から回転を完了しており、付勢方向は下方向(矢印Z方向)に切り替わっている。
ターンオーバースプリングBの付勢方向が切り替わったことで、可動ユニット30(役物90、第1支持部91、第2支持部93)を下方位置に維持する付勢力が得られている。
従って、遊技機の搬送中などに駆動伝達部材65を手動にて回転させて、ターンオーバースプリングBを図15(c)のような状態としておくことで可動ユニット30を最下方位置に維持して意図せずに動作しないようにして、可動ユニット30の破損等を防ぐことも出来る。すなわち、この場合、駆動伝達部材65とターンオーバースプリングBは、可動ユニット30のロック機構として作用する。
図15(b)に示す状態から図15(c)に示す状態となるまでに可動ユニット30が移動する経路を可動ユニット30の第2の可動域とする。
次に、可動ユニット30が最下方位置から最上方位置に戻る場合について説明する。
モータ63が逆回転すると、アーム61は、図15の場合とは異なり上方向に回転しようとする。
図16(a)に示す状態から、アーム61が図中下方向(矢印f方向)に回転を開始すると、係合部95を有する第2支持部93が引っ張られ上方向(矢印g方向)に移動を開始する。
同時に第1支持部93が共に上方向(矢印g方向)に移動を開始する。当然、第1支持部91に支持される役物90も、矢印g方向に移動を開始する。
このとき、ターンオーバースプリングBは、共にアーム61を下側(Z方向)に付勢しており、この移動は、ターンオーバースプリングBの付勢力に抗う移動である。ターンオーバースプリングBは矢印h方向に回転を開始する。
アーム61がさらに矢印i方向に回転して図16(b)の状態に至るまで、第1支持部91は、第2支持部93内を進むと共に、第2支持部93も矢印g方向に進み、第2支持部93に設けた切り欠き部93aがセンサSに検知される。このセンサ位置を所定の中途位置とする。また、ターンオーバースプリングBの付勢の方向が切り替わる位置となっている。
図16(a)に示す状態から図16(b)に示す状態となるまで可動ユニット30が移動する経路が上述の第2の可動域である。
さらに、アーム61が矢印j方向に回転して図16(c)の状態に至ると、さらに第1支持部91と役物90はさらに、矢印g方向に移動する。
ターンオーバースプリングBは、図16(a)の状態からの回転を完了しており、付勢方向は再び上方向(X方向)に切り替わっている。
従って、図16(b)と、図16(c)との間は、アーム61は、ターンオーバースプリングBとトーションスプリングAによる上側方向への付勢力を受けて、役物90、第1支持部91、第2支持部93を上昇させている。これは、下降時における図15(a)→図15(b)の場合と逆である。
また、この付勢力は、可動ユニット30(役物90、第1支持部91、第2支持部93)を上方位置に維持する付勢力が得られることになる。
従って、遊技機の搬送中などに駆動伝達部材65を手動にて回転させて、ターンオーバースプリングBを図16(c)のような状態としておくことで可動ユニット30を最上方位置に維持して意図せずに動作しないようにして、可動ユニット30の破損等を防ぐことも出来る。すなわち、この場合、駆動伝達部材65とターンオーバースプリングBは、可動ユニット30のロック機構として作用する。
図16(b)に示す状態から図16(c)に示す状態となるまでに可動ユニット30が移動する経路が、上述の第1の可動域である。
図17は、本実施形態における可動ユニットの動作及びそれに伴うガイドレールの変化を説明する図である。
図17(a)は、可動ユニット30が最上方位置にある場合の第1支持部91と第2支持部93の移動経路であるガイドレールの状態を示しており、可動ユニット30の前面側は、図17(a)に示す状態にある。
図17(a)に示すように、可動ユニット30(第1支持部91、第2支持部93)が最上方位置にある時、第1、第2のガイドレール80、81は、レールがレールカバーに完全に収容された状態にあり、従って、各ガイドレール80、81は最短の長さとなっている。
図17(b)に示すように、可動ユニット30(第1支持部91、第2支持部93)が中途位置にある場合(図15(b)に対応)、第2支持部93の下方(矢印b方向、図9参照)への移動に伴い、第2のガイドレール81は、レールカバー81aからレール81bが引き出されてガイドレール全体として伸長している。
また、第1支持部91も下方(矢印方向b)移動するため、第1のガイドレール80は、レールカバー80aからレール81bが引き出され、さらに、レール81bからレール81cが引き出されることで、ガイドレール全体として伸張し、図示しない役物90を、下方位置まで引き下げている。すなわち、第1のガイドレール80、第2のガイドレール81は、可動ユニット30に上述の第1の可動域を提供している。
図17(c)に示すように、可動ユニット30(第1支持部91、第2支持部93)が最下方位置にある場合(図17(c)に対応)、第1支持部91、第2支持部93は、図17(b)の状態からさらに下方(矢印b方向)に移動している。
この時、第2のガイドレール81においてレール81bからさらにレール81cが引き出されて第2ガイドレール81が伸張するとともに、第1ガイドレール80自体が矢印b方向に移動する。これにより、第1のガイドレール80、第2のガイドレール81は、夫々、可動ユニット30に上述の第2の可動域を提供している。
次に、可動ユニットが、第2の可動域から第1の可動域を移動して最上方位置に戻る場合を説明する。
図18(a)に示す状態(図16(a)に対応)は、図17(c)に示す状態と同様の状態であり、第1ガイドレール80、第2ガイドレール81は、夫々最大長さとなっている。
この状態から、図18(b)(図16(b)に対応)に至るまで、第1ガイドレール80が矢印g方向に移動して初期位置に戻るとともにレール80bがレールカバー80a内に収容され始める。また、第2ガイドレール81において、レール81cがレール81b内に収容されるとともにレール81bもレールカバー81a内に収容され始める。
次いで、図18(b)の状態から図18(c)の状態(図16(c)に対応)に至る過程において、レール80bがレールカバー80aに収容されて第1のガイドレール80は初期状態に戻り、レール81bがレールカバー81aに収容されて第2のガイドレール81も初期位置に戻る。
図19は、本実施形態の遊技機におけるランプ制御基板のCPUによる可動ユニットの制御方法を示すフローチャートである。
CPU242は、図2に示す演出制御基板221から可動ユニット30の下降動作命令を受信すると(ステップS101でYes)モータ63を下降動作方向に駆動させて可動ユニット30の下降動作を開始させる。この場合のモータ63の出力は、トーションスプリングA、ターンオーバースプリングBの上側への付勢力に対向して可動ユニットを下降動作させることが可能な出力Aである(ステップS102)。
駆動開始後、上述のフォトセンサSにて第2支持部93の切り欠き部93aを検知すると(ステップS103)、CPU242は、モータ63の出力を上記出力Aよりも小さい、例えば半分の出力Bとなるように制御する(ステップS104)。
この出力Bは、トーションスプリングAを収縮させた状態を維持しつつ、ターンオーバースプリングBの付勢方向を下方向(図12のb方向)に切り替えるために回転させるのに足る出力であれば良い。
可動ユニット30が最下方位置に到達して、演出制御基板221から下降動作終了の命令を受信すると(ステップS105でYes)、CPU242は、モータの駆動を停止して、可動ユニット30を停止させて制御処理を終了する(ステップS106)。
センサSの検知を契機に(可動ユニット30を上側に付勢するバネの減少を契機に)モータの出力を減らすことにより、可動ユニットが過剰な勢いをもって下降することを防止し、スライドレール等の破損を防ぐことが出来る。
また、最上方位置から最下方位置まで、一定の速度で可動役物を移動させることが出来、見た目上の不自然さが生じることを防ぐことが可能である。
また、ステップS101において、演出制御基板221から可動ユニットの下降動作命令を受信せず(ステップS101でNo)、上昇動作命令を受信した場合、(ステップS107でYes)、まずトーションスプリングAを収縮させた状態を維持しつつ、ターンオーバースプリングBの付勢方向を上方向(図13のg方向)に切り替えるために回転させるに足る出力である出力Cにてモータ63を駆動する(ステップS108)。
その後、上述のフォトセンサSにて第2支持部93の切り欠き部93aを検知すると(ステップS103)、CPU242は、モータ63の出力を上記出力Cよりも小さい、例えば半分の出力Dとなるように制御する(ステップS104)。この時点では、トーションスプリングA、ターンオーバースプリングBによる上向き(g方向)の付勢力にアシストが得られるため、出力Dは、出力Cよりも大幅に小さな駆動力で足りる。逆に、モータの出力が、出力Cのままであると、比較的大きな出力CにバネA、Bの付勢力が加わり、可動ユニット30の上向きへの動きに勢いが付き過ぎてしまう。その結果、可動ユニット30が支持ベース部50やベース枠体330に衝突して破損するなどし、大きな問題が発生する。
本実施形態では、センサSによる検知を契機に(ターンオーバースプリングBの付勢方向の切り替えを契機に)モータ63の出力を低減することにより、大型で重量の大きな可動ユニット30(役物90)を上昇移動させるために2つのバネによって付勢した場合でも、可動ユニット30に勢いが付きすぎることなく、破損等の不具合を防ぐことが可能である。また、何よりも、最下方位置から最上方位置まで、一定の速度で可動役物を移動させることが出来、見た目上の不自然さが生じることを防ぐことが可能である。
また、本実施形態の遊技機においては、大型で重量の大きな可動ユニット30(役物90)を上昇移動させるために2つのバネによって付勢した場合でも、最下方位置にあっては、2つのバネのうちの一つの付勢方向を下方側に切り替えることにより、可動ユニット30を安定して最下方位置に維持することが可能である。
1 パチンコ遊技機、2 遊技盤、3A 開口部、7 画像表示装置、8 演出図柄、9 表示領域、30 演出用可動役物装置(可動ユニット)、40 ベース部材、50 役物支持ベース部、60 駆動機構支持ベース部、60a 開口部、61 アーム、61a 開口、61b 作用部、61c 突起部、63 モータ、63a 駆動軸、64 駆動ギア、65 駆動伝達部材、65b 駆動ギア、66 回転軸、67 回転軸、70 カバー部材、71 突起部、90 役物、91 第1支持部、92 ラックギア、92a 突起部、93 第2支持部、93a 切り欠き部、94 ピニオンギア、330 ベース枠体

Claims (2)

  1. 所定の移動経路に沿って往復移動可能な可動ユニットと、該可動ユニットを駆動する駆動機構と、を備え、
    前記移動経路は、前記移動経路の一端位置と所定の中途位置との間の第1の可動域と、前記中途位置と前記移動経路の他端位置との間の第2の可動域とを有し、
    前記駆動機構は、駆動源と、該駆動源を制御する制御手段と、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に前記可動ユニットを前記一端位置に向けて付勢する第1の付勢手段と、前記可動ユニットが前記第1の可動域にある場合に前記第1の付勢手段との協働により前記可動ユニットを前記一端位置に向けて付勢する第2の付勢手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記可動ユニットが前記他端位置から前記一端位置に移動する際に、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に比べて前記第1の可動域にある場合の駆動力が小さくなるように前記駆動源を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、前記制御手段は、前記可動ユニットが前記一端位置から前記他端位置に移動する際に、前記可動ユニットが前記第2の可動域にある場合に比べて前記第1の可動域にある場合の駆動力が大きくなるように前記駆動源を制御することを特徴とする遊技機。
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