JP3706980B2 - 車両用アシストグリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車のドア開口部等に取付けられる車両用アシストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両走行時等に乗員の姿勢を保持するための補助具として、自動車のドア開口部上縁等にアシストグリップが設けられている。このアシストグリップには、乗員とアシストグリップとの間の間隔を十分確保するため、使用しないとき、グリップ本体が車体に添った格納状態となる、格納式の車両用アシストグリップが用いられることがある。
【0003】
図7〜11は、このような車両用アシストグリップの一例を示す。このアシストグリップ50は、スライド溝53を備えた係合部52aを有し、ばね鋼板からなる弾性芯材52、および弾性芯材52に外装され柔軟性を有する握り部54よりなるグリップ本体51と、係合部52aをスライド可能に支持する支持台56、止め板57、および握り部54の端部を被覆する蛇腹部58aを有し、支持台56上面を覆う軟質樹脂製のキャップ58、よりなる一対のブラケット55とを備えて構成されていた。
【0004】
そして、グリップ本体51は、係合部52aのスライド溝53に取付ねじ59が貫通されるとともに、支持台56上に止め板57で挟装され、ブラケット55と一体的に組合せられて車体60に装着されていた。
【0005】
このアシストグリップ50は、常には弾性芯材52が伸張状態で、グリップ本体51が車体60に近接した格納状態にあり、使用時には、弾性芯材52の弾性に抗して、グリップ本体51を図8の上方へ持上げる。
【0006】
これにより、内方へスライドしたスライド溝53の内側端面53aが、止め板57のストッパ爪57aに係合して、グリップ本体51が上方へ湾曲した使用状態が保持される(図11参照)。
【0007】
これを格納するには、湾曲したグリップ本体51の中央部を下方へ押下げる。この押下げ力により、内側端面53aとストッパ爪57aとの係合が外れ、弾性芯材52の復元弾性力によって、係合部52aが外方へスライドし、グリップ本体51が格納状態に復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来構成の車両用アシストグリップにおいては、ストッパ爪57aで使用状態を保持しているので、グリップ格納操作時に内側端面53aの引っ掛かり感があって、操作感が悪くなるという問題があった。また使用状態の保持は、スライド溝内側端面53aとストッパ爪57aのみで行っているため、弾性芯材52の形成曲面のばらつきにより、係合が外れ易くなったり、外れにくくなったりするという問題があった。
【0009】
さらに、格納状態では、弾性芯材52と、ブラケット55の支持台56,止め板57との間の隙間Gが大きいため(図10参照)、グリップ本体51が上下にぐらついて不安定であった。また弾性芯材52と止め板57とが、共に金属製であるため、格納操作時の摺動音が大きくなるという問題があった。また使用状態において、図11に示すように、グリップ本体51の持上げに伴って、キャップ58の蛇腹部58aが変形して浮上がり、見栄えが悪くなり好ましくなかった。
【0010】
また、伸縮式のアシストグリップ50においては、格納時に弾性芯材52が長手方向に伸張するため、車体への取付けピッチが大(例えば、取付ねじ59,59の間隔=200mm)となり、アシストグリップ50の占有面積が大きくなる。さらに、このような構造のアシストグリップ50は、両ブラケット55,55間でグリップ本体51が、スライドして曲がりながら持上げられるため、取付けピッチを小さくして小形に形成することは困難であった。
【0011】
本発明は、上記にかんがみてなされたものであり、その目的とすることろは、安定した使用状態を保持できるとともに、円滑に操作でき、かつ小形に形成することのできる車両用アシストグリップを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するためになされたものであり、
第1の発明の車両用アシストグリップは、長手方向の一端側に枢着部を有し他端側にガイド筒部を有し該ガイド筒部に前記長手方向に直交するガイドピンを備えたグリップ本体と、
前記グリップ本体の枢着部を支承軸を介して回動可能に支持する枢支ブラケットと、
前記グリップ本体のガイドピンを取付面に近接した格納位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイド溝を有するガイドブラケットと、
ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体のガイド筒部と前記ガイドブラケットとの間に介装されて前記グリップ本体を格納位置において前記取付面方向へ付勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方向へ付勢するターンオーバースプリングと、を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリップである。
【0013】
第2の発明の車両用アシストグリップは、長手方向の両端部にそれぞれガイド筒部を有するとともに該ガイド筒部に前記長手方向に直交するガイドピンを備えたグリップ本体と、
前記グリップ本体の両端部に設けられ前記ガイドピンをそれぞれ取付面に近接した格納位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイド溝を有する一対のガイドブラケットと、
ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体の両端部と各ガイドブラケットとの間に介装されて前記グリップ本体を格納位置において前記の取付面方向へ付勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方向へ付勢するターンオーバースプリングと、を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリップである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施態様を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜5は本発明の第1実施態様を示し、この車両用アシストグリップ1は、一端に枢着部11、他端にガイド筒13,ガイドピン14を備えたグリップ本体10と、枢着部11を回動可能に支持する枢支ブラケット20と、ガイドピン14を格納位置と使用位置とに案内可能なガイド溝33を有するガイドブラケット30と、グリップ本体10のガイド筒13とガイドブラケット30との間に介装されたターンオーバースプリング40とを備えて構成されている。
【0016】
グリップ本体10は、硬質樹脂材(例えば、PP,PPF,PPG,PA等)からなり、中央部が長円形断面の棒状の握り部として形成され、その一端にくの字状に屈曲した枢着部11が形成され、枢着部11には長手方向に直交して貫通した軸孔(図符号省略)が穿設されている。
【0017】
グリップ本体10の他端には、枢着部11の屈曲側と同一側に鉤形状に屈曲した中空状のガイド筒部13が形成され、ガイド筒部13の所定位置に、上記軸孔に平行するガイドピン14が配設されている。また、グリップ本体10のガイド筒部13の外側には、ターンオーバースプリング40の一端を係止するスプリング掛け16が設けられている。なお、グリップ本体10の中央部は、中空または芯金入りで形成してもよい。
【0018】
枢支ブラケット20は、上述と同様な硬質樹脂材よりなり、上方に突出した支承部21,21を有し、支承部21,21には、支承軸23を介してグリップ本体10の枢着部11が枢着されている。
【0019】
また、枢支ブラケット20のほぼ中央部には、取付面25より下方へ突出し筒状部27を有する取付孔26が設けられている。なお、符号28は枢支ブラケット20の上方を覆うキャップであり、グリップ本体10回動用の開口部を有して、枢支ブラケット20外周に係合して固着されている。
【0020】
ガイドブラケット30は、上述と同様な硬質樹脂材よりなり、平板状の基部31に上方へ大きく突出したガイド柱32、およびスプリング受け34を備えて形成されている。
【0021】
ガイド柱32は、基部31上面の内側寄り(図1の右端寄り)に上方へ突設され、グリップ本体10のガイド筒部13内に遊挿自在に形成されるとともに、ガイドピン14が遊挿状態で横断して貫通し、ほぼ上下方向に延びるガイド溝33が設けられている。
【0022】
基部31上面の外側寄りには、ターンオーバースプリング40の他端を係止する係止用孔を有するスプリング受け34が設けられている。このスプリング受け34の高さは、スプリング掛け16の格納位置時の高さと使用位置時の高さとのほぼ中間の高さに形成されている。
【0023】
また、ガイドブラケット30のほぼ中央部には、取付面35より下方へ突出し筒状部37を有する取付孔36が設けられている。なお、符号38はガイドブラケット30の上方を覆うキャップであり、グリップ本体10のガイド筒部13揺動用開口部を有して、ガイドブラケット30外周に係合して固着されている。
【0024】
ターンオーバースプリング40は、本例では、ほぼ1回巻きのねじりコイルばねからなり、無荷重の状態で、一側の係止端と他側の係止端とがほぼ直線状に延びるように形成されている。
【0025】
このターンオーバースプリング40は、一係止端がグリップ本体10のスプリング掛け16に係止され、他係止端がガイドブラケット30のスプリング受け34に係止されて、約60度圧縮されて付勢されている。そして、グリップ本体10が格納位置のときスプリング掛け16を図1の下方へ付勢し、使用位置方向への移動に伴って付勢方向が反転し、使用位置のときスプリング掛け16を図3の上方へ付勢するように介装されている。
【0026】
この車両用アシストグリップ1は、枢支ブラケット20の取付面25、およびガイドブラケット30の取付面35を車体45面に当接し、両ブラケット20,30の間隔を所定寸法に保持して、取付ねじ42によりそれぞれ車体45へ取付けられる。
【0027】
なお、車両用アシストグリップ1の取付けにおいては、例えば、図5に示すように、枢支ブラケット20,ガイドブラケット30と車体45との間を僅かに可動状態にして取付けるようにしてもよい。
【0028】
一般に、取付ねじ42,42は、車体45に固着されたナット47,47へ螺合される。このナット47,47間の間隔にばらつきがあると、両ブラケット20,30相互の取付け間隔がばらつき、ガイドピン14のガイド溝33内移動に円滑さを欠き、作動不良となる場合がある。これに対処するため、取付孔36の直径を取付ねじ42の直径に対し大きく形成するとともに、取付孔36の長さ、即ち筒状部37までの長さを取付ねじ42の段部43までの長さより短く形成する。
【0029】
これにより、取付ねじ42を緊締しても、ガイドブラケット30が車体45に対して、取付孔36と取付ねじ42との直径差分だけ可動状態となって取付けられる。従って、ガイドピン14がガイド溝33に接触しても、ガイドブラケット30が僅かに移動して円滑に上下移動することができる。この取付け構造は、枢支ブラケット20にも適用することができる。
【0030】
次に、このように構成された車両用アシストグリップ1の作用を説明する。
【0031】
格納状態では、グリップ本体10の枢着部11が枢支ブラケット20に支持され、ガイド筒部13側は、そのガイドピン14がガイドブラケット30のガイド溝33下端に当接し、スプリング掛け16は基部31に近接した位置にあって、ターンオーバースプリング40がガイド筒部13開口端を取付面35方向へ弾性的に押圧している。(図1参照)。
【0032】
この状態でグリップ本体10の中央部分は、車体47に近接してほぼ平行した位置にあり、ターンオーバースプリング40の付勢力は、スプリング掛け16を取付面35方向へ付勢してグリップ本体10のがたつきを防止し、その格納状態を保持している。
【0033】
車両用アシストグリップ1を使用状態にするには、格納状態のグリップ本体10の中央部分を、ターンオーバースプリング40の弾性力に抗して矢印W方向へ引き上げる。
【0034】
このときグリップ本体10は、支承軸23を中心として円滑に回動しがたつくことなく図の上方へ移動する。この回動に伴ってスプリング掛け16も上昇し、それにつれてスプリング掛け16とスプリング受け34の両係止端間距離が小さくなり、ターンオーバースプリング40の両係止端を圧縮し付勢する。スプリング掛け16がスプリング受け34とほぼ同じ高さとなる位置において、ターンオーバースプリング40の両係止端間距離が最小となって屈曲し、それにより付勢力は最大となる。
【0035】
ターンオーバースプリング40が両係止端間距離最小の中立点を通過すると、付勢力が上方(取付面35の反対方向)へ節度感を伴って反転する。中立点を過ぎると両係止端間距離が大きくなり、ターンオーバースプリング40は弾性的に伸張し、グリップ本体10が上方の使用位置へ弾発状に移動する。そして、カイドピン14がカイド溝33上端に当接して停止する(図3参照)。
【0036】
この状態でグリップ本体10は車体45に対してやや斜めになって張り出し、車体45との間に握持用の空間が形成される。また、ターンオーバースプリング40は、使用位置のスプリング掛け16とスプリング受け34との間にあって、スプリング掛け16を上方へ付勢してグリップ本体10のがたつきを防止し、その使用状態を保持している。
【0037】
使用状態の車両用アシストグリップ1を格納するには、張り出したグリップ本体10を図3の矢印P方向に押圧する。
【0038】
グリップ本体10の矢印P方向への押下げにより、ガイド筒部13側が図3の下方へ移動する。それにつれてスプリング掛け16とスプリング受け34の両係止端間距離が小さくなり、ターンオーバースプリング40の両係止端を屈曲状に圧縮して付勢する。
【0039】
ターンオーバースプリング40が中立点を過ぎると、付勢力が下方へ節度感を伴って反転し、両係止端間距離が大きくなり、ターンオーバースプリング40は伸張して、グリップ本体10が下方の格納位置へ弾発状に移動する。そして、ガイドピン14がガイド溝33下端に当接して停止し、図1の格納状態に復帰する。
【0040】
なお、ガイド溝33の幅はガイドピン14の直径より若干大きめに設定されており、ガイドブラケット30を可動状態で取付ける構造との併用により、円滑な回動操作を得ることができる。また、操作時の作動音の一層の減少のため、ガイド柱32または基部31上面とガイド筒13に、格納および使用状態時のみに当接する部位を設定し、そこに緩衝材(フェルト、ゴム、ウレタン等)を設けてもよい。この場合、格納および使用状態の時、ガイドピン14とガイド溝33が緩衝材より先に当たらない寸法設定が必要である。また、ガイドピン14とガイド溝33の当接部に緩衝材を設けるか、枢軸着部11と支承部21との間に当接する部位を設定し、そこに緩衝材を設けてもよい。
【0041】
図6は、この発明の第2の実施態様を示し、一対のガイドブラケットと一対のターンオーバースプリングとを備えた構成に特徴を有する。なお、以下の説明では、第1実施態様と同一または同等な構成要素を付して説明を省略する。
【0042】
この第2実施態様の車両用アシストグリップ1は、図6に示すように、グリップ本体1の両端部にそれぞれガイドピン14を有して、左右対称状に配設されたガイド筒部13,13を備え、ほぼU字形に形成されている。また、ガイドブラケット30は、ガイト溝33が取付面35に対して垂直に延びて形成され、一対のガイドブラケット30,30は、帯状部39により連結されて一体に形成されている。
【0043】
この車両用アシストグリップ1によれば、使用操作,格納操作に伴い、左右両側のガイド筒部13,13、ガイドピン14,14、およびターンオーバースプリング40,40が同時的に作用して、第1実施態様のものと同様の作用,効果を奏するとともに、使用位置において、より大きな握持用空間を得ることができる(なお、図6における2点鎖線は格納状態を示す)。
【0044】
また、一対のガイドブラケット30,30を一体に連結した構成により、車体45への取付け間隔のばらつきをなくすことができ、そのばらつきにより生ずる作動不良をなくすことができる。なお、左右の両ブラケットの連結一体化は、第1実施態様の枢支ブラケット20とガイドブラケット30とに適用することもできる。
【0045】
なお、この発明は上述の説明および図例に限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱しない範囲において、その実施態様を変更することができる。例えば、ターンオーバースプリングに代えて、グリップ本体を常に格納位置方向(取付面方向)へ付勢するスプリングを用いてもよい。これによりグリップ本体の使用位置保持作用はなくなるものの、グリップ本体から手を離すと格納状態へ自動的に復帰する作用を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の車両用アシストグリップによれば、グリップ本体を硬質樹脂材等で一体に形成し、グリップ本体の一端を枢支ブラケットに枢着して、ターンオーバースプリングにより使用位置と格納位置とを付勢保持する構成なので、グリップ本体のぐらつきや、操作時の引っ掛かり感等のない円滑な優れた操作感を得ることができる。
【0047】
また、ターンオーバースプリングの反転作用により、操作時にその弾発力が作用して軽快な使用,格納操作を行うことができる。
【0048】
さらに、グリップ本体が格納時に長手方向へ伸張しないので、車体への取付けピッチを小さくして、小形に形成することができる。また従来例のように、使用時においてキャップの変形がなく、良好な外観を保つことができる。
【0049】
また、グリップ本体を弾性芯材等の芯金を省略して形成できるので、製造原価を低減することができる効果を奏する。
【0050】
請求項2の車両用アシストグリップによれば、上記効果に加えて、より大きな握持用空間を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様の車両用アシストグリップの格納状態の一部破断側面図。
【図2】図1のA−A線矢視図。
【図3】同じく使用状態の一部破断側面図。
【図4】同じくガイド筒部およびガイド溝部分を拡大して示す一部破断斜視図。
【図5】ガイドブラケットの取付孔の一例を示す拡大断面図。
【図6】本発明の第2実施態様の車両用アシストグリップの使用状態の一部破断側面図。
【図7】従来例を左半部断面で示す平面図。
【図8】同じく左半部を断面で示す側面図。
【図9】同じく弾性芯材および支持台の分解斜視図。
【図10】同じく使用操作時の弾性芯材および支持台の側面断面図。
【図11】同じく使用状態の弾性芯材およびキャップを示す側面断面図。
【符号の説明】
1 車両用アシストグリップ
10 グリップ本体
11 枢着部
13 ガイド筒部
14 ガイドピン
20 枢支ブラケット
23 支承軸
30 ガイドブラケット
33 ガイド溝
40 ターンオーバースプリング

Claims (2)

  1. 長手方向の一端側に枢着部を有し他端側にガイド筒部を有し該ガイド筒部に前記長手方向に直交するガイドピンを備えたグリップ本体と、
    前記グリップ本体の枢着部を支承軸を介して回動可能に支持する枢支ブラケットと、
    前記グリップ本体のガイドピンを取付面に近接した格納位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイド溝を有するガイドブラケットと、
    ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体のガイド筒部側と前記ガイドブラケットとの間に介装されて前記グリップ本体を格納位置において前記取付面方向へ付勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方向へ付勢するターンオーバースプリングと、
    を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリップ。
  2. 長手方向の両端部にそれぞれガイド筒部を有するとともに該ガイド筒部に前記長手方向に直交するガイドピンを備えたグリップ本体と、
    前記グリップ本体の両端部に設けられ前記ガイドピンをそれぞれ取付面に近接した格納位置と取付面から離隔した使用位置とに案内可能なガイド溝を有する一対のガイドブラケットと、
    ねじりコイルばね状に形成され前記グリップ本体の両端部と各ガイドブラケットとの間に介装されて前記グリップ本体を格納位置において前記取付面方向へ付勢するとともに使用位置において前記取付面の反対方向へ付勢するターンオーバースプリングと、
    を備えてなることを特徴とする車両用アシストグリップ。
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