JP2605103Y2 - 自動車用シートのスライダー構造 - Google Patents

自動車用シートのスライダー構造

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JP2605103Y2
JP2605103Y2 JP1993075751U JP7575193U JP2605103Y2 JP 2605103 Y2 JP2605103 Y2 JP 2605103Y2 JP 1993075751 U JP1993075751 U JP 1993075751U JP 7575193 U JP7575193 U JP 7575193U JP 2605103 Y2 JP2605103 Y2 JP 2605103Y2
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slide rail
slider
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roller
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真一 正田
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用シートのス
ライダー構造に関し、特にシートスライド時における金
属干渉音を防止するようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、種々な用途に利用できる、いわゆ
るワンボックス車が注目されているが、かかるワンボッ
クス車においては車室内を有効に利用できるように種々
な工夫がなされている。
【0003】例えば、リヤ側スペースの前端から後端ま
で長尺のスライドレールを延在させ、該スライドレール
に第1、第2のリヤシートをスライド自在にかつロック
可能に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格納して
広い荷室スペースを作る場合あるいはフルフラット化や
テーブル化する場合にシートを任意の位置に設定でき、
有用性をアップさせた構造が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、かかるスラ
イダー構造についてはスライダーの金属製ローラを設
け、これを金属製スライドレール内に収納し、シートの
スライド性を確保するのが一般的である。
【0005】しかし、上述のようなスライダー構造で
は、製造誤差や組付誤差等に起因してスライダーが左右
幅方向に動いてローラ外側面とスライドレール内側面と
が干渉し、不快な金属干渉音が発生することが懸念され
る。
【0006】この考案は、かかる問題点に鑑み、不快な
金属干渉音を防止できるようにした自動車用シートのス
ライダー構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案に係る自
動車用シートのスライダー構造は、金属製ローラを有す
るスライダーを、車体前後方向に延びる金属製スライド
レールに収納し、該スライダーにシートを搭載してなる
自動車用シートのスライダー構造を前提とし、上記スラ
イダーには、その上部が該スライダーに揺動自在に支持
されて上記スライドレールの上面壁部の収納溝からスラ
イドレール内に挿入される合成樹脂製の取付ブラケット
と、該取付ブラケットの下部における揺動方向側に取り
付けられてスライドレール底面と摺接し得る合成樹脂製
のクリーナー本体とを有するレールクリーナーが設けら
れ、上記取付ブラケットには、上記スライドレール上面
壁部の収納溝と対向する部位に、上記スライドレールと
摺接しうる金属干渉阻止部が幅方向に膨らんで形成され
るとともに、上記スライダーによる揺動支持部とクリー
ナー本体取付部との間に、上記ローラの回転支持軸に上
方から当接するシャフト当接部と、該シャフト当接部の
上方に所定間隔を隔てて配設された穴部とが設けられて
おり、上記取付ブラケットをスライドレールに組み付け
ることにより、上記シャフト当接部が上記ローラの回転
支持軸に当接して上記穴部側に弾性変位し、その弾性反
力によって上記取付ブラケットが揺動方向に付勢され、
上記クリーナー本体は、上記取付ブラケットを介して下
方に付勢された状態でスライドレール底面と摺接するよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】金属干渉阻止部の膨らみ量はローラとスラ
イドレールとが干渉する前にスライドレールのいずれか
の部分と摺接しうる寸法であればよく、又その部位は特
に限定されない。
【0009】
【作用及び考案の効果】本考案によれば、スライダーが
ガタツキ等に起因して左右幅方向に動くと、ローラとス
ライドレールとが干渉する前に樹脂製レールクリーナー
がスライドレールと摺接するので、ローラ外側面とスラ
イドレール内側面との干渉を阻止して不快な金属干渉音
を防止できる。
【0010】また、ローラ外側面とスライドレール内側
面とが摺接しないので、両者の摩擦を低減でき、滑らか
で軽いスライド性を確保できる。
【0011】さらに、スライダーが左右横方向に大きく
動く前にレールクリーナーがスライドレールに摺接する
ので、スライダーの横振れを軽減でき、安定したスライ
ドが得られる。また、更に、レールクリーナーの取付ブ
ラケットを揺動自在となし、ローラの回転軸と当接させ
て揺動付勢したので、クリーナー本体がスライドレール
底面に常に押し付けられ、長期使用によってもクリーナ
ー本体とスライドレール底面との間に隙間ができず、優
れたクリーナー性能を長期にわたって保証できる。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例に
よる自動車用シートのスライダー構造を示す。図1にお
いて、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側1に左右
一対の長尺スライドレール2が前端から後端にかけて前
後方向に延びて設けられ、該長尺スライドレール2には
第1、第2のリヤシート3がスライダー4によってスラ
イド自在に支承されている。
【0013】図2に示すように、リヤシート3では略四
角形状をなすシートクッションフレーム30の四隅にパ
イプ製脚部31が下方に延びて固定され、前後の脚部3
0間は連結プレート32で相互に連結され、又脚部31
の下端側には取付舌片部310が圧潰にて形成されると
ともに下方に傾斜され、該取付舌片部310には取付穴
が開設されている。
【0014】スライダー4は正面略逆L字状をなし、下
端部の先端及び後端にはローラ40がシャフト44によ
って回転自在に取付けられ、上端部の先端及び後端には
取付ブラケット部41が下方に傾斜して一体に形成さ
れ、該取付ブラケット部41には取付穴が形成されると
ともにその裏面にナットが溶接等で固定され、該スライ
ダー4の取付ブラケット部41上には脚部31の取付舌
片部310が載置されてボルト42によって連結されて
いる。
【0015】スライドレール2は略四角形閉断面状をな
し、該スライドレール2の底面にはロック穴が所定の間
隔をあけて形成され、又スライドレール2の上面壁中央
には収納溝が長手方向全長にわたって形成されてスライ
ドレール2内には上記ローラ40が収納され、これによ
って第1、第2のリヤシート3は前後にスライドしうる
ようになっている。
【0016】また、スライダー4の略中央には上下方向
のガイド溝が形成されてロックプレート50が上下スラ
イド自在に収納され、又スライダー4には揺動アーム5
1が前後方向に延びてその略中央が取付ピン510にて
揺動自在に取付けられ、該揺動アーム51の後端側は連
結ピン53にてロックプレート50の上端部に連結さ
れ、揺動アーム51の先端側には連携ピン52が突設さ
れている。また、スライダー4と揺動アーム51との間
にはロックプレート50を下方に付勢するコイルばね5
4が張架されてロックプレート50はスライドレール2
のロック穴に嵌入しうるようになっており、このように
してスライダー4をスライドレール2にロックしうるロ
ック機構5が構成されている。
【0017】シート脚部30間の連結プレート32には
取付プレート60がネジ600及びボルト601で取付
けられ、該両プレート32、60間には押下げリンク6
1が収納され、該押下げリンク61はそのガイド溝61
0に取付プレート60側のガイドピン611が収納され
て取付プレート60に上下方向にスライド自在に支承さ
れ、該押下げリンク61の下端はスライダー4の上端面
の長穴43を挿通して揺動アーム51の連携ピン52と
当接され連携されている。
【0018】上記押下げリンク61の上端にはリンク6
2の一端が取付ピン612によって揺動自在に連結さ
れ、該リンク62の他端はシャフト63端部に共回転し
うるように嵌合され、該シャフト63はシート幅方向に
延びてシャフト受け630にて取付プレート60に揺動
自在に取付けられている。このシャフト63には操作レ
バー64が固定され、又シャフト63と連結プレート3
2との間には操作レバー64を下方に揺動付勢するコイ
ルばね65が張架されており、以上のようにしてロック
機構5と連携されてこれをアンロック操作する操作リン
ク機構6が構成されている。
【0019】シートの他方の脚部31間にも同様の構造
を有するロック機構が設けられ、該ロック機構は上記シ
ャフト63に連結されて操作レバー64によって操作さ
れるようになっている。
【0020】また、取付プレート60には略逆L字状を
なす第2リンク66が揺動自在にピン連結され、該第2
リンク66の上端には長穴660が形成されこれに上記
取付ピン612が挿通されてリンク61に共連結され、
又第2リンク66の下端には操作ワイヤー661が連結
されて該操作ワイヤー661はシート後方に延設されて
おり、こうしてシート後方からもロック機構5をアンロ
ック操作できるようになっている。
【0021】さらに、スライダー4の先端及び後端には
レールクリーナー7が設けられている。このレールクリ
ーナー7では側面コ字状をなす取付ブラケット70がス
ライダー4の先端縁に抱付かされかつその取付穴73に
はスライダー4のダボ45が嵌入されて該ダボ45回り
に揺動自在に取付けられている。
【0022】また、取付ブラケット70の取付穴73よ
り斜め下方の下端縁がローラシャフト44に当接され、
該当接部位の上方部分には長穴72が形成されて該部位
に弾性が付与され、これによって取付ブラケット70は
揺動付勢されている。
【0023】上記取付ブラケット70の揺動方向側部分
にはスライドレール2の幅方向に延びるクリーナー本体
71が設けられ、該クリーナー本体71はスライドレー
ル2の底面に弾性を持って摺接されている。
【0024】上記取付ブラケット70及びクリーナー本
体71はともに合成樹脂材料を用いて製作され、又取付
ブラケット70にはスライドレール2の収納溝と対面す
る部位に金属干渉阻止部74が左右幅方向に膨らんで形
成されている。
【0025】次に、作用効果について説明する。第1、
第2のリヤシート3を所望の位置にスライドさせると、
ロックプレート50がロック穴20に嵌入し、リヤシー
ト3がロックされるので、走行中にリヤシート3が不意
に動くことはない。
【0026】第1、第2のリヤシート3を他の位置にス
ライドさせる場合、操作レバー64を上方に揺動させる
と、押下げリンク61が下方にスライドされて揺動アー
ム51を揺動させ、ロックプレート50がロック穴20
から引上げられてリヤシート3のロックが解除され、リ
ヤシート3を前後にスライドさせることができる。
【0027】ところで、製造誤差や組付誤差等に起因し
てスライダー4に左右幅方向のガタツキがあると、スラ
イダー4が左右に動いてローラ40の外側面とスライド
レール2の内側面とが干渉し、不快な金属干渉音が発生
することが懸念される。
【0028】本実施例のスライダー構造では、スライダ
ー4がガタツキ等に起因して左右幅方向に動くと、ロー
ラ40とスライドレール2とが干渉する前に樹脂製レー
ルクリーナー7の金属干渉阻止部74がスライドレール
2の収納溝端面と摺接するので、ローラ40外側面とス
ライドレール2内側面とは干渉せず、不快な金属干渉音
は発生しない。また、両者の摩擦が低減され、滑らかで
軽いスライド性を確保できる。
【0029】さらに、スライダー4が左右横方向に大き
く動く前に金属干渉阻止部74がスライドレール2に摺
接するので、スライダー4の左右幅方向の動きを軽減で
き、安定したスライド性能を確保できる。
【0030】また、リヤシート3のスライドに伴ってク
リーナー7がローラ40の進行方向前方のスライドレー
ル2底面と摺接して塵等を掃き出すので、ローラ40が
塵等に乗り上げたり引っ掛かったりすることはなく、円
滑なスライド性能を保証できる。
【0031】また、取付ブラケット70を揺動自在とな
し、ローラシャフト45と当接させて揺動付勢したの
で、クリーナー本体71がスライドレール2底面に常に
押し付けられ、長期使用によってもクリーナー本体71
とスライドレール2底面との間に隙間ができず、優れた
クリーナー性能を長期にわたって保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例によるスライダー構造を備
える自動車用シートを示す概略図である。
【図2】 図1の一部拡大図である。
【図3】 図1の一部分解斜視図である。
【図4】 上記スライダー構造を示す側面図である。
【図5】 上記スライダー構造の作用を説明するための
図である。
【符号の説明】
2…スライドレール 4…スライダー 40…ローラ 7…レールクリーナー 74…金属干渉阻止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ローラを有するスライダーを、車
    体前後方向に延びる金属製スライドレールに収納し、該
    スライダーにシートを搭載してなる自動車用シートのス
    ライダー構造において、 上記スライダーには、その上部が該スライダーに揺動自
    在に支持されて上記スライドレールの上面壁部の収納溝
    からスライドレール内に挿入される合成樹脂製の取付ブ
    ラケットと、該取付ブラケットの下部における揺動方向
    側に取り付けられてスライドレール底面と摺接し得る合
    成樹脂製のクリーナー本体とを有するレールクリーナー
    が設けられ、 上記取付ブラケットには、上記スライドレール上面壁部
    の収納溝と対向する部位に、上記スライドレールと摺接
    しうる金属干渉阻止部が幅方向に膨らんで形成されると
    ともに、上記スライダーによる揺動支持部とクリーナー
    本体取付部との間に、上記ローラの回転支持軸に上方か
    ら当接するシャフト当接部と、該シャフト当接部の上方
    に所定間隔を隔てて配設された穴部とが設けられてお
    り、 上記取付ブラケットをスライドレールに組み付けること
    により、上記シャフト当接部が上記ローラの回転支持軸
    に当接して上記穴部側に弾性変位し、その弾性反力によ
    って上記取付ブラケットが揺動方向に付勢され、上記ク
    リーナー本体は、上記取付ブラケットを介して下方に付
    勢された状態でスライドレール底面と摺接することを特
    徴とする自動車用シートのスライダー構造。
JP1993075751U 1993-12-28 1993-12-28 自動車用シートのスライダー構造 Expired - Lifetime JP2605103Y2 (ja)

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