(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は、図1に示す状態で左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。一体皿24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。なお、回す角度が浅いとガラス枠16が開放し、さらに同じ方向に深く回すと一体皿24が開放する構成であってもよい。
一体皿24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の周縁部32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。
一体皿24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、一体皿24における上皿部28の周縁部32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、一体皿24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等の発光素子やランプ)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっている。また、ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘(図示省略)及び風車21が点在して打ち込まれている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、各種演出等の映像を表示する液晶表示部(LCD表示部)106を備えている。
LCD表示部106では、例えば、3列の図柄列が独立して変動し、最終的に3列の図柄列が同一図柄で停止した場合に特別図柄抽選の当選を報知するといった、図柄変動パターン演出が実行される。なお、3列の内、先に2列が同一図柄で停止(仮停止)して、残りの1列が変動中の場合を、「リーチ」という。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって左側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
また、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)129と特別図柄始動入賞口(B)134とが縦列に配置されている。
特別図柄始動入賞口(A)129は、常時入賞可能に上部が開口しており、一方、特別図柄始動入賞口(B)134の上部開口は、特別図柄始動入賞口(A)129が閉塞している。
この特別図柄始動入賞口(B)134には、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
ここで、電動チューリップ136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口(B)134の入賞開口部へのパチンコ球PBの受け入れが可能となり、パチンコ球PBの入賞が可能となる。
さらに、図2に示される如く、前記特別図柄始動入賞口(B)134のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置してアタッカー112が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。この開閉扉116が、アタッカーソレノイド148(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
また、遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
さらに、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)129と特別図柄始動入賞口(B)134の左右には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、図2に向かってアタッカー112よりも左側に2個の一般入賞口120A、120Bが設けられ、アタッカー112よりも右側に1個の一般入賞口120C)が設けられている。なお、一般入賞口120は、3個の限られるものではなく、例えば、入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
また、この遊技領域に設けられたセンター役物105や盤面周縁には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の発光素子137(図3参照)が多数設けられている。
ここで、特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行され、この特別図柄抽選に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「特別遊技状態」又は「大役処理」等と言う場合がある)。
なお、前記特別図柄抽選の当選/落選は、主としてLCD表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動パターン演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果(或いは、抽選の権利となり得る乱数値)に関する情報を保留し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることがあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
さらに、本実施の形態では、前記LCD表示部106での画像による演出に加え、機構的な役物の動作により演出を行っており、その代表的な役物装置として、LCD表示部106の下部に、幟旗役物装置300が設けられている。なお、幟旗とは「昇り旗」又は単に「幟」とも言い、戦陣、祭典、儀式等に用いられる、丈が長く幅の狭い布の横に、多くの乳をつけ竿に通し、立てて標識とするものである。本実施の形態の幟旗役物装置300では、この幟旗302(図4参照)をモチーフとした装飾部材をLCD表示部106の表示面に重なるように配置したり(演出位置)、LCD表示部106の下部における遊技盤18の裏面側に隠したり(退避位置)する動作が行われるようになっている。なお、幟旗役物装置300の詳細については後述する。
本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個(本実施の形態では、特別図柄始動入賞口(A)129及び特別図柄始動入賞口(B)134の2個の特別図柄始動入賞口なので、8個となる。)分の抽選結果又は抽選乱数値等の情報の保留が可能となっている。保留する対象は情報であり、保留した情報数を簡易的に「保留数」という場合がある。また、遊技球の入賞が関与するため、保留した情報数を「保留球数」という場合も。
なお、この保留数(保留球数)は、上限値が特別図柄始動入賞口(A)129及び特別図柄始動入賞口(B)134に対して各4個に限定されるものではない。
保留球数は、センター役物105における、図2に向かって右下に配置され、主として特図表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109の一部である保留ランプによって報知される他、LCD106の一部を用いて、遊技者に見易く表示するようになっている。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)129への入賞球を検出する特図A始動口センサ129S、特図B始動入賞口134への入賞球を検出する特図B始動口センサ134S、特別遊技状態の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、一般入賞口120A、120B、120Cへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BS、120CSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、アタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、遊技盤18の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子137、スピーカ60(ガラス枠スピーカ60L、60C、60R、受け皿スピーカ60U)、並びに、前記幟旗役物装置300の幟旗302を動作させるためのモータ304(駆動手段)が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介してLCD表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160の払出動作と停止動作を制御して、所定数の遊技球PBを賞球又は貸し球として払い出す。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
ここで、遊技盤18の裏面側(遊技者と対面する側を表面とする)における、センター役物105の下部には、球案内パネル200が取り付けられている。この球案内パネル200は、図2に鎖線で示されるように、センター役物105の下部に集中している入賞口(特別図柄始動入賞口(A)129、特別図柄始動入賞口(B)134、一般入賞口120A、120B、120C)に対応するように取り付けられている。
(幟旗役物装置300)
図4には、幟旗役物装置300の正面図が示されている。
この幟旗役物装置300は、装飾部材として、左右対称に三対の幟旗302A、302B、302Cが設けられている(総称する場合は、「幟旗302」という)。図4は、全ての幟旗302が演出位置(立直状態)となっている。
三対の幟旗302の内、最も外側の一対の幟旗302A(以下、「外幟旗302A」という)が最も丈が短く、中央の一対の幟旗302B(以下、「中幟旗302B」という)が外幟旗302Aよりも丈が長く、最も内側の一対の幟旗302C(以下、「内幟旗302C」という)が最も丈が長くなっている。
本実施の形態における、基本的な動作パターンとしては、三対の幟旗302は、各対毎に動作するようになっており、外幟旗302Aのみを演出位置(立直)とする場合、外幟旗302Aと中幟旗302Bを演出位置(立直)とする場合、外幟旗302A、中幟旗302B、内幟旗302Cの全てを演出位置(立直)とするようにしている。なお、この動作パターンは限定されるものではない。すなわち、本実施の形態では、三対の幟旗302を連動し、単一のモータ304の駆動力で動作させる構成としており、この結果、モータの駆動時間の差をもって、外幟旗302Aの演出位置への動作、中幟旗302Bの演出位置への動作、内幟旗302Cの演出位置への動作を確立している。
図4に示される如く、幟旗役物装置300は、ケース306に収容された状態で、前述したようにLCD表示部106の下部における遊技盤18の裏面側に設けられている。ケース306内は、相対的に幅狭とされ下部に配置された駆動空間部と、相対的に幅広とされ上部に配置された機構空間部と、が互いに連通されている。
駆動空間部には、モータ304と、当該モータを通電するための配線や外部からの電力線や信号線とを中継する中継基板308と、モータ304の駆動力を伝達するための複数の歯車群310とが収容されている。
機構空間部には、その上下方向にそれぞれ直線状の上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314が配置されている。
上ラックギヤ312は、図4を正面として、中央から左に位置する3本の幟旗群(三対の幟旗302のそれぞれ一方)に対応するように中央から左側に配置されている。また、上ラックギヤ312に対向してケース306には、長孔316が形成されている。この長孔316の外側には、それぞれスライドコマ318が配置されている。スライドコマ318にはビス320が取り付けられ、当該ビス320は前記長孔316を貫通して前記上ラックギヤ312と螺合されている。これにより、上ラックギヤ312は、長孔316に沿って往復移動可能となる。
下ラックギヤ314は、図4を正面として、中央から右に位置する3本の幟旗群(三対の幟旗302のそれぞれ一方)に対応するように中央から右側に配置されている。また、下ラックギヤ314に対向してケース306には、長孔322が形成されている。この長孔322の外側には、それぞれスライドコマ324が配置されている。スライドコマ324にはビス326が取り付けられ、当該ビス326は前記長孔322を貫通して前記下ラックギヤ314と螺合されている。これにより、下ラックギヤ314は、長孔322に沿って往復移動可能となる。
前記モータ304の駆動力を伝達するための歯車群310の内、最下流の歯車は、下ラックギヤ314の下歯に噛み合っている。また、下ラックギヤ314の上歯には、2個(偶数個)の歯車328を介して、上ラックギヤ312の下歯と連結されている。この結果、モータ304が一方向に駆動(正転)すると、上ラックギヤ312と下ラックギヤ314とは同一の方向(往路)に直線移動する。また、モータ304が他方向に駆動(逆転)すると、上ラックギヤ312と下ラックギヤ314とは同一の方向(復路)に直線移動する。
上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314との間には、合計6個の歯車330が配置され、図4の中央を境界として、左側に配列された3個の歯車330が上ラックギヤ312に噛み合い、右側に配列された3個の歯車330が下ラックギヤ314に噛み合っている。
図5は、図4を幟旗役物装置300の正面図とした場合に、幟旗役物装置300の裏面図である。なお、図5では、幟旗302が全て退避位置となっている。
前記6個の歯車330はそれぞれ、裏面側のケース306に設けられた円筒部に軸330Aを介して回転可能に支持されている。このため、上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314が直線移動すると、その直線移動方向に応じて6個の歯車330が、同時に軸回転するようになっている。
6個の歯車330は、全てほぼ同一構造であるので、その一つの歯車330(ここでは図5の左から3番目の歯車330を選択)について説明し、その他の歯車330に関して、その都度、異なる構造のみ説明する。
図6に示される如く、歯車330(図5の左から3番目の歯車330)は、円板状の基部332に対しその周面の一部が半径方向に突出する突出部334が形成され、所謂偏心カムとしての機能を有している。
突出部334には、干渉ピン336が取り付けられている。この干渉ピン336の移動軌跡は歯車330の軸回転に対応し円形となるが、歯車330の基部332から半径方向へ突出した量だけ大径の円軌道となる。
歯車330の図6の上方には、軸線方向(干渉ピン336の突出方向)にずれた位置に扇形のプレート338が配設されている。このプレート338は、扇型の要部分に回転軸338Aが取り付けられ、当該回転軸338Aはケース306の前面側に設けられた円孔に回転可能に支持されるとともに、前面側ケース306から突出されている。
図4に示される如く、この突出された回転軸338Aには、前記幟旗302(ここでは、内幟旗302C)が取り付けられている。このため、内幟旗302Cは、プレート338の回転範囲(略90°)に応じて、略90°の範囲を往復回転するようになっており、その両端が「演出位置」及び「退避位置」となる。
図6に示される如く、前記プレート338の扇形の周面には略U字型の溝部340が形成されている。溝部340の一部は有底とされ、この有底部340Aには、付勢部材としての引張コイルばね342の一端部が係止されている。この引張コイルばね342の他端部は、ほぼ上方に位置するケース306の一部306Aに係止されている。
ここで、幟旗302(内幟旗302C)が退避位置にあるときのプレート338は、図6(A)に示される如く、前記溝部340が真下(垂下)よりも若干反時計回り方向に回転された位置とされている。この場合、引張コイルばね342の中央部(コイル軸線)はプレート338の回転軸338Aよりも図6(A)の右側に位置しているため、引張コイルばね342の付勢方向は、プレート338を図6(A)〜(C)の矢印A方向(反時計回り方向)となり、この付勢方向は、内幟旗302Cを退避位置へ格納する方向に相当する。これにより、退避位置の内幟旗302Cは、がたつくことなく、引張コイルばね342の付勢力で安定した状態で格納されることになる。
ここで、上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314は、モータ306の駆動力で直線移動すると、6個の歯車330が回転を開始する。
このとき、歯車330に取り付けられた干渉ピン336が徐々にプレート338に接近し、前記溝部340に収容され、さらに歯車330の回転が継続されると、干渉ピン336によって、プレート338を引張コイルばね342の付勢力に抗して押圧することになる。
このプレート338の回転中、引張コイルばね342とプレート338の回転軸338Aとの相対位置関係が徐々に変化し、引張コイルばね342の中央部が回転軸338Aを横切る瞬間が存在する。この横切りを契機として、引張コイルばね342の付勢力はプレート338を図6(D)〜(F)の矢印B方向(時計回り方向)に回転させる力となる。すなわち、この付勢方向は、内幟旗302Cを演出位置方向に相当する。
その後、歯車330が回転し、プレート338が略90°回転すると、この回転に応じて、内幟旗302Cは、格納位置から徐々に立ち上がり立直状態となる。このとき、演出位置の内幟旗302Cは、引張コイルばね342の付勢力により、がたつくことなく、安定した状態で立直が保持されることになる。
(位相関係)
上記説明した歯車330を含め、6個の歯車330は、全て同一構造であるが、図5に示される如く、全ての幟旗が退避位置にあるとき、その回転方向の位置、すなわち、干渉ピン336の位置が異なるように上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314に噛み合っている。
これは、単一のモータ306の駆動力で、6個の歯車330が同時に回転を開始した場合に、外幟旗302A→中幟旗302B→内幟旗302Cの順に立っていくように時間差を設けることが目的である。なお、退避時は、内幟幅302C→中幟旗302B→外幟旗302Aの順となる。干渉ピン336は、外幟旗用干渉ピン336、中幟旗用干渉ピン336との間で略90°ずれており(90°の位相差)、さらに、中幟旗用干渉ピン336、内幟旗用干渉ピン336との間で略90°ずれている(90°の位相差)。
従って、退避位置から演出位置への動作は、理論上(歯車等の噛み合い公差等を除いた計算上)、一対の外幟旗302Aが退避位置から演出位置へ立ち上がり始め、この一対の外幟旗302Aが演出位置に立直した直後に一対の中幟旗302Bが退避位置から演出位置へ立ち上がり始める。その後、一対の中幟旗302Bが演出位置に立直した直後に、一対の内幟旗302Aが退避位置から演出位置へ立ち上がり始め、最終的に立直する。
一方、演出位置から退避位置への動作は、理論上(歯車等の噛み合い公差等を除いた計算上)、一対の内幟旗302Cが演出位置から退避位置へ倒れ始め、この一対の内幟旗302Cが退避位置に収容された直後に一対の中幟旗302Bが演出位置から退避位置へ倒れ始める。その後、一対の中幟旗302Bが退避位置に収容された直後に、一対の外幟旗302Aが演出位置から退避位置へ倒れ始め、最終的に収容される。
なお、歯車330は、それぞれ回転範囲が設定されており、回転範囲の一端では退避位置に位置決めされているプレート338に当接して、当該プレート338が動作しないように保持する退避位置ストッパ343と、回転範囲の他端では演出位置に位置決めされているプレート338に当接して、当該プレート338が動作しないように保持する演出位置ストッパ344と、が設けられている。なお、各歯車330における退避位置ストッパ343と演出位置ストッパ344との位置は、位相差に依存して、同一円の軌跡上において異なる位置に設定される。
(遊技性との関連)
本実施の形態の幟旗役物装置300は、上記構成により、三対の幟旗302を、それぞれ一対、二対、三対の何れかのパターンでLCD表示部106の表示面の前面に立直させることができるため、例えば、特図図柄抽選の結果に応じて決定されるLCD表示部106での図柄変動パターン演出の種類に対応させて、前記何れかのパターンで動作させることが可能である。
図柄変動パターン演出には、当たり/外れに関わらず、「リーチ」という状態がある。このリーチは、3列の図柄列の内、2列が当たり図柄で停止している状態を言い、残りの図柄列が当たり図柄で停止すると当たりとなり、外れ図柄で停止すると外れとなるため、遊技者は、期待感をもって図柄変動を目視する。
そこで、このリーチ時の図柄変動パターンにおいて、図柄変動パターン演出が上述した「リーチ」という状態から当たり(3列の当たり図柄が揃う停止表示)に移行する割合、所謂期待値を予め定めており、この期待値に即して、幟旗を立てる数を設定する。すなわち、何も立たないリーチよりも、一対の幟旗302が立った方が当たる可能性がある、二対の幟旗302が立った方がさらに当たる可能性がある、さらに、三対の幟旗302が立った方がほぼ確実に当たる、といったように遊技の進行に合わせて動作させることが可能である。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26(図1参照)を操作すると、一球ずつ発射装置165(図3参照)によって、遊技球PBは、図1及び図2の上方へ発射される。図2に示される如く、発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車21に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球PBが遊技領域内に設けた特別図柄始動入賞口(A)129、特別図柄始動入賞口(B)134、に入賞したり、通過ゲート118を通過すると、それぞれの遊技仕様に基づく処理(例えば、特別図柄抽選、普通図柄抽選等)が実行されると共に、LCD表示部106への画像表示演出(例えば、図柄変動パターン演出等)、スピーカ60を用いた音演出等が実行される。また、図示は省略したが、一般入賞口120に入賞すると、予め定めた賞球(払い出し)が実行される。
(遊技仕様の概要)
まず、主制御部150における抽選処理を中心とした遊技制御について説明する。
特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134に、遊技球PBが入賞すると、有効始動入賞か否かが主制御部150によって判断される。この有効始動入賞とは、保留球が満杯(例えば、特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134のそれぞれに対して各4個)ではなく、かつ特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134へ遊技球PBが入賞したことを言い、これによって、抽選のための乱数を取得し、抽選権利を得ることになる。なお、無効始動入賞時は、抽選の権利は与えられないが、所定数(3〜5個程度)の賞球払出しがなされる場合もある。
上記始動入賞が有効始動入賞であった場合に主制御部150は、図示を省略した乱数発生部から入賞タイミングに応じて当落抽選用の乱数を取得し、かつ、予め記憶されている当り値を読み出し、双方を比較して、特別図柄抽選が当りか外れかを判定する。
なお、現在の遊技状態が大当たり処理中、或いは図柄変動パターン演出中の場合は、特別図柄抽選の権利を保留にするべく、保留数を1つ加算(+1)し、現在の遊技状態が大当たり処理中ではなく、或いは図柄変動パターン演出中でもなくなったときに、保留数を1つ減算して特別図柄抽選処理が実行される。
この特別図柄抽選の当り/外れに基づいて、図柄変動パターン演出時間を設定し、特別図柄抽選結果、図柄変動パターン時間を含むコマンドを演出制御部152へ送出する。
演出制御部152では、LCD表示部106やスピーカ60等の出力系デバイスを制御して、特別図柄抽選の結果を、設定された演出時間を使って報知する。例えば、LCD表示部106では、図柄変動パターン演出が実行される。
この報知後、特別図柄抽選の結果が当たりの場合には、特別遊技状態(大当たり処理)が実行される。通常遊技状態では常に閉止状態のアタッカー112を所定のラウンド数(5R,10R,15R)だけ開閉する。なお、アタッカー112の開放時間は最大30秒であり、アタッカー112が開放中に所定数(例えば、8〜10個)の遊技球の入賞があった時点で閉止し、所定の閉止時間をおいて、次のラウンド(開放)に移行する。これにより、遊技者は短時間で多くの遊技球の賞球を受けることができる。
ここで、本実施の形態では、LCD表示部106による画像演出に加え、幟旗役物装置300による、機械的動作を伴う演出を行っている。
幟旗役物装置300は、LCD表示部106の下部において、遊技盤18の裏面側に隠れるように配置されており、LCD表示部106の下部である退避位置から、表示面に重なる演出位置に移動可能な三対の幟旗302を備えている。この三対の幟旗302は、動作パターンとして、幟旗302を退避位置と演出位置との間を移動させる動作として、外幟旗302Aのみの動作、外幟旗302A及び中幟旗302Bの2連続動作、外幟旗302A、中幟旗302B、内幟旗302Cの3連続動作の3種類としている。なお、この動作パターンは、これら対をなす幟旗302A〜302Cの組み合わせに限定されるものではない。
この3種類の動作パターンは、特別図柄抽選の当選の期待値に依存される。
すなわち、リーチ時の図柄変動パターンにおいて予め定めた期待値に対応するように幟旗302の動作パターンを設定する。すなわち、三対の幟旗302A〜302Cの内、何も立たないリーチよりも、一対の幟旗302が立った方が当たる可能性がある、二対の幟旗302が立った方がさらに当たる可能性がある、さらに、三対の幟旗302が立った方がほぼ確実に当たる、といったように遊技の進行に合わせて動作させる。
より具体的には、特別図柄抽選の当選の期待値を相対的に「低」、「中」、「高」、「最高」に分類する。
期待値が「低」の場合は幟旗役物装置300の動作を行わない。
期待値が「中」の場合は一対の外幟旗302Aを退避位置から演出位置まで移動し(図7の状態)、その後、退避位置へ戻す。なお、このときの裏面側の歯車330の相対位置関係は、図8の状態となる(各対の一方のみ図示)。
期待値が「高」の場合は一対の外幟旗302Aを退避位置から演出位置まで移動し、続いて、一対の中幟旗302Bを退避位置から演出位置まで移動し(図9の状態)、その後、それぞれを退避位置へ戻す。なお、このときの裏面側の歯車330の相対位置関係は、図10の状態となる(各対の一方のみ図示)。
期待値が「最高」の場合は一対の外幟旗302Aを退避位置から演出位置まで移動し、続いて、一対の中幟旗302Bを退避位置から演出位置まで移動し、さらに続いて、一対の内幟旗302Cを退避位置から演出位置まで移動し(図4の状態)、その後、それぞれを退避位置へ戻す。なお、このときの裏面側の歯車330の相対位置関係は、図11の状態となる(各対の一方のみ図示)。
これにより、遊技者は、幟旗302の立つ数によって、期待値を実感することができ、LCD表示部106の画像表示による演出に加えて、機械的動作による演出に趣向性を持たせることができる。
また、本実施の形態では、上記3種類の動作パターンを、単一のモータ306の駆動(正転、逆転)のみで行っているので、部品点数を軽減することができる。
(幟旗の動作手順)
三対の幟旗302の動作そのものは同一であるので、まず、図6に基づいて、1つの幟旗302の退避位置から演出位置までの動作手順を説明する。ここで、図5の左から3番目(図7では右から3番目)の歯車330を選択する。
図6(A)は退避位置の状態を示しており、プレート338に取り付けられた幟旗302(ここでは、内幟旗302C)は、LCD表示部106の下部に横に倒れて隠れている状態である。この場合、プレート338は、引張コイルばね342により、回転軸338Aを中心に反時計方向回り(図6(A)の矢印A方向)に回転するように付勢されているため、幟旗302は退避位置で保持される。また、退避位置ストッパ343がプレート338に当接しているため、幟旗302を動かしても下ラックギヤ314に噛み合っている歯車330は回転しない。
この図6(A)の状態で、モータ306の駆動で上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314(図4、図5参照)が直線的に移動を開始すると、歯車330が軸を中心に、図6(B)の反時計方向回りに回転を開始し、干渉ピン336(ここでは、内幟旗用干渉ピン336)がプレート338の溝部340に収容される。ここで、歯車330の回転が継続されることで、干渉ピン336と溝部340の内周面とが干渉(当接)し、干渉ピン336がプレート338を押圧する。これにより、プレート338は、回転軸338Aを中心に引張コイルばね342の付勢力に抗して、時計回り方向に回転を開始する。このプレート338の回転は、幟旗302の退避位置から演出位置へ移動開始を意味する(干渉開始)。
図6(C)は、図6(B)の押圧開始から時間が経過し、引張コイルばね342の付勢力が反転する直前の状態を示しており、この状態では、幟旗302は退避位置へ戻ろうとする力が働いている。
次に、図6(D)は、プレート338の回転に応じて、引張コイルばね342の中央部が、プレート338の回転軸338Aを横切っており、引張コイルばね342の付勢力が反転した直後の状態を示している。この状態では、幟旗302は演出位置へ行こうとする力が働いている(図6(D)の矢印B方向)。
その後、図6(E)に示される如く、歯車330が回転を継続すると、干渉ピン336は、プレート338の溝部340から離脱するが、プレート338は、引張コイルばね342の付勢力で演出位置まで回転し、かつ当該演出位置に留まって保持される。
さらに、図6(F)に示される如く、歯車330が回転を継続すると、演出位置ストッパ344がプレート338に当接した状態でモータ306の駆動を停止し、この位置で歯車330が保持される。これにより、幟旗302を立直状態で保持することができる。
なお、演出位置の幟旗302を退避位置に移動させるときは、モータ306を逆転駆動して、前記図6(F)から図6(A)の順に逆に動作させればよい。
(三対の幟旗の位相差設定)
図12は、上記の動作を理論的に示した歯車330の周期チャートである。図12の実線の周期が外幟旗302A用の歯車330の周期、図12の鎖線の周期が中幟旗302B用の歯車330の周期、図12の一点鎖線の周期が内幟旗302C用の歯車330の周期を表している。
幟旗302を退避位置と演出位置との間で移動させるには、プレート338を90°回転させればよく、かつ、先に動作している幟旗が演出位置又は退避位置に到達した後に次の幟旗を動作させるためには、最低270°の回転範囲が必要となる。
また、それぞれの歯車330の有効動作(プレート338を回転させる動作)は90°であり、それ以外は、プレート338とは非干渉状態で回転する(空回り)。
さらに、有効動作範囲内の途中(図12では、各歯車330の動作起点から中間地点の45°)では、引張コイルばね342の付勢方向が反転する境界が存在する。
以上説明したように、本実施の形態に係る幟旗役物装置300では、単一のモータ306の正転及び逆転によって、上ラックギヤ312及び下ラックギヤ314を直線的に往復移動させ、6個の歯車330を一列に配列して同一方向に回転させる構造としたので、複数の歯車を組み合わせることで同一方向に6個の歯車330を回転させる構造よりもスペースを小さくすることができる。
また、三対の幟旗302の時間差をもって演出位置であるLCD表示部106の前面に配置したり、退避位置であるLCD表示部106下部の遊技盤裏面側に配置させる動作を行う場合に、幟旗302の付勢方向を動作途中で目的の位置方向に反転させる構成としたので、幟旗302を確実に演出位置及び退避位置に位置決めすることができる。
さらに、位相差を設定する場合に、三対の幟旗302において、先の動作と後の動作とが重ならないように演出位置−退避位置間を移動させるようにしたので、単一のモータ306への負荷が複数対同時に重なることを回避でき、小型のモータ306でも充分に動作させることができる。
また、先に演出位置又は退避位置に到達した幟旗は、引張コイルばね342によって当該位置に付勢されて保持されるので、モータ306への負荷をさらに軽減することができる。
さらに、引張コイルばね342等、動作の繰りかえしに伴う消耗度が大きい部品を、組み付けの際、最も手前側に配置するようにしたので、当該消耗品の取り替え作業を容易に行うことができる。
(幟旗の電飾機能)
本実施の形態の幟旗は、特に色彩等のデザインを重視したものであったが、電飾機能を持たせてもよい。電飾機能の目的は、少なくとも、2色の色を用い、幟旗302に記載された「文字」と「背景」とを別の色で電飾し、「文字」を強調することにある。
「電飾機能例1」
図13は、電飾機能を備えた幟旗302の一例を示している。
この幟旗302は、幟旗本体として導光板350を採用し、その一部に「文字」や「飾り」を彫刻しておく。
幟旗302の端面(図13では、下端面と上端面の両方)に対向するように、LED等の発光素子群352、354が配置されている。幟旗302の下端面の発光素子群352は、遊技盤裏面に隠すことができる。一方、幟旗302の上端面の発光素子354群は露見される可能性がある。そこで、図13では図示を省略したが、幟旗302は、多くの乳をつけて竿に通しているため、上端面に対向する発光素子354は竿を構成する部材に内蔵することが好ましい。
これにより、上からの光を屈折する彫刻と、下からの光を屈折する彫刻とを設けることで、色の違い等によって「文字」を強調することができる。
「電飾機能例2」
図14に示される如く、電飾機能例2では、幟旗302の幟旗本体として、導光板356が採用されている。また、導光板356のLCD表示部106に対面する側に文字等が印刷等で付与されたクリアシート358が貼り付けられている。さらに導光板356の下端面に対向するようにLED等の発光素子群360が配置されている。
ここで、幟旗302は、演出位置に位置決めされたとき、LCD表示部106の表示面に重なる。そこで、このLCD表示部106からの光を利用する。すなわち、LCD表示部106で所望の色、光量で光を発光し、文字を透過する。一方、発光素子群360により導光板356を照明することで、文字を強調することができる。
なお、LCD表示部106に直接文字を表示するようにしてもよい。
「電飾機能例3」
図15に示される如く、電飾機能例3では、幟旗302の幟旗本体として、導光板362が採用されている。この導光板362の一部には「文字」や「飾り」が彫刻されている。
前記導光板362の下端面には、それぞれ異なる色で発光するLED等で構成された2種類の発光素子群364,366が対向して配置されている。2種類の発光素子は、外側発光素子群364と内側発光素子群366とに分類されている。
外側発光素子群364が発光すると、導光板362の周縁が当該発光色で発光する。一方、内側発光素子群366が発光すると、導光板362に彫刻された文字等で光が屈折し、強調することができる。