JP2017205302A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の動作形態で動作する可動役物の駆動源に対する負荷の軽減、及び配線の取り回し単純化を図る。【解決手段】ソレノイド364が固定配置状態であるにも関わらず、左右移動機構により、キャラクタラック352が左右方向に移動している途中において、レール部材360が上下方向に動作させることができる。ソレノイド364は、レール部材360を上下移動させる役目を持ち、レール部材360に沿って左右移動するキャラクタ支持部351等の位置に影響されない。左右移動機構と上下移動機構とは、最終的に移動させる対象が同一(キャラクタ部材326)であるにも関わらず、互いの動作に影響を与えることがないので、例えば、左右移動機構によって左右移動する部材の中に、上下移動機構の全てを搭載するような荷重負担や配線負担が発生しない。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技の進行に応じて可動部材による演出が実行される遊技機に関する。
遊技機、特にパチンコ機において、遊技仕様の一例として、特別図柄始動入賞口に入賞したパチンコ球を検出することで特別図柄抽選がなされ、この特別図柄抽選の結果に基づいて演出図柄変動を含む演出が実行され、演出終了後に特別図柄抽選の結果が報知される。
演出が終了し、特別図柄抽選の当たりが報知されると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に合計で10〜16ラウンド継続する。)、通常時よりも遊技球の賞球が増加する遊技状態、すなわち、遊技者に有利な状態となる大役処理が実行される。
ここで、例えば、演出が実行される途中に、パチンコ球が特別始動入賞口に入賞した場合、当該入賞による特別図柄抽選は実行されるものの、演出は保留状態となる。演出保留中は、例えば、保留ランプを点灯させることで、遊技者に、演出保留中であることを報知する。
保留ランプは、例えば、特別図柄抽選の結果を暗示させる、色変化や点滅といった点灯演出制御が実行される場合がある。保留ランプの点灯演出制御を実行する時期は様々であり、遊技者は、保留ランプの点灯演出制御を期待しながら遊技を進行させることになる。
一方、遊技盤には、所謂メカ的に動作する可動役物(ギミックという場合がある)を備える場合があり、遊技進行上の何らかの契機に演出動作が実行される。
ここで、可動役物の動作自体が演出であることに加え、可動役物の動作の1つとして、他の演出の実行契機の報知、例えば、前述した保留ランプの点灯演出制御の実行時期であることを強調する手段として適用される場合がある。
このため、可動役物は、様々な利用形態に対応可能とするべく、複数の駆動源によって、複数の方向(例えば、左右方向及び上下方向)へ移動させることで強調度合を高めることが好ましい。
特許文献1では、図柄表示装置の前側を上下、左右方向に広範囲に移動する可動部材を設けて、遊技の興趣を増大することが記載されている。特許文献1では、第1の駆動源からの駆動力を、傘歯車やボールねじ機構等を用いて上下方向に移動する移動部材へ伝達すると共に、第2の駆動源からの駆動力を、傘歯車やボールねじ機構等を用いて左右方向へ移動する移動部材へ伝達する構造となっている。
また、特許文献2には、演出図柄表示装置の表示面上を上側から下側に移動し、その後、右側に移動するような可動役物を有することで、簡易な構成を用いて、遊技者に斬新な印象を与えることが記載されている。特許文献2では、L字型のレール部材を用いることで、単一の駆動源でセンター役物である刀を上下方向へ移動させ、鞘を左右方向へ移動させている。
特開2005−013628号公報 特開2009−028073号公報
しかしながら、特許文献1では、伝達機構の組み付け作業が煩雑となるばかりでなく、第1の駆動源と第2の駆動源の配置位置が限られるため、電気的な配線構造が複雑となる。
また、特許文献2では、限られた移動形態であれば有用であるが、例えば、左右に移動しながら、当該左右方向の任意の位置で上下に移動させるような自在な移動形態には適さない。
さらに、特許文献1及び特許文献2を含め、自在な移動形態を実現するためには、第1の駆動源の駆動力で可動する第1の可動部材の上に、第2の駆動源を搭載して第2の可動部材を移動させる構造を強いられることになる。
このような構造では、第1の駆動源の駆動負荷が大きくなり、かつ、第2の駆動源の配線の取り回しが複雑となる。なお、配線とは、駆動源がモータやソレノイドであれば、通常は電気配線を指すが、エアシリンダー等を第2の駆動源とする場合は、気体を案内する配管を含むものとする。
本発明は上記事実を考慮し、複数の動作形態で動作する可動役物の駆動源に対する負荷の軽減、及び配線の取り回し単純化を図ることができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、第1の駆動源及び第2の駆動源が取り付けられた固定ベースと、前記固定ベースに対して、第1の方向に移動可能に支持された第1の部材と、前記第1の駆動源の駆動力で前記第1の部材を前記第1の方向へ移動させる第1の移動機構部と、前記第1の部材に対して、前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動可能に支持された第2の部材と、前記第2の部材と連結されると共に、前記第2の部材が前記第1の移動機構部による前記第1の部材の移動に伴って前記第1の方向へ移動した場合に、前記第2の部材との連結状態が維持される連結部材を備え、前記第2の駆動源の駆動力で前記連結部材を前記第2の方向へ移動させる第2の移動機構部と、を有する遊技機である。
本発明によれば、第1の移動機構部は、第1の部材を第1の方向へ移動させる。
第2の部材は、第1の部材に対して、第1の方向とは異なる第2の方向に移動可能に支持されている。
第2の移動機構部は、第2の部材と連結されると共に、第2の部材が、第1の移動機構部による第1の部材の移動に伴って第1の方向へ移動した場合に、第2の部材との連結状態が維持される連結部材を備えている。
このため、第1の移動機構部の第1の駆動源と、第2の移動機構部の第2の駆動源とが、それぞれ固定ベースに取り付けられていても、第2の部材を、第1の方向と第2の方向とに独立して移動させることができる。
すなわち、第1の移動機構部で移動する部材の上に第2の移動機構部を搭載する必要がなく、第1の移動機構部の荷重負担が軽減され、かつ、電気的配線が必要な場合は当該配線の取り回しが簡便化される。
本発明において、前記第1の方向が遊技盤の左右方向であり、前記第2の方向が前記遊技盤の上下方向であり、前記第2の部材が、遊技の進行情報を報知する報知ユニットの前面側に配置され、左右方向に移動することで、前記進行情報が特定の状態になることを報知し、該報知に同期して上下方向に移動することで、前記進行情報が特定の状態になることを強調することを特徴としている。
第2の部材は、第1の方向の何れの位置であっても第2の方向へ移動させることができるため、演出のバリエーションに制限がなく、演出幅を拡げることができる。
このため、第2の部材が、遊技の進行情報を報知する報知ユニットの前面側に配置され、左右方向に移動することで、進行情報が特定の状態になることを報知し、該報知に同期して上下方向に移動することで、進行情報が特定の状態になることを強調するといった演出が可能となる。
本発明において、前記第1の移動機構部が、前記第1の駆動源の駆動力で前記第1の方向へ移動すると共に、前記固定ベースに取り付けられた固定ラックに形成された歯部、及び、前記第1の部材に形成された歯部のそれぞれと噛み合う歯車が取り付けられた移動ラックを備え、前記第1の部材は、前記移動ラックから直接受けて移動する移動量と、前記歯車の回転力で移動する移動量とが加算されて移動することを特徴としている。
第1の移動機構部により移動ラックが移動すると、歯車が連結部材の役目となり、仮に回転しなくても、移動ラックの移動に伴い、移動ラックの移動量と同一の移動量で第1の部材は移動する。
一方、歯車は、固定ラックに噛み合っているため、移動ラックが移動すると回転する。この歯車の回転は、第2の部材に伝達されるため、歯車の回転量に応じて第1の部材は移動する。すなわち、移動ラックの移動量に歯車の回転量による移動量が加算されることになる。
このため、移動ラックの移動範囲が狭くても、第1の部材の移動量を拡大することができる。
以上説明した如く本発明では、複数の動作形態で動作する可動役物の駆動源に対する負荷の軽減、及び配線の取り回し単純化を図ることができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ機の制御ブロック図である。 本実施の形態に係り、遊技盤に取り付けられる遊技ガイドユニットを単体として示した分解斜視図である。 本実施の形態に係る遊技ガイドユニットの可動ユニットの分解斜視図である。 図4のVI−VI線断面図である。 本実施の形態に係る遊技ガイドユニットの制御ブロック図である。 本実施の形態に係り、キャラクタ部材がホームポジションに位置しているときの、遊技ガイドユニットの正面図である。 本実施の形態に係り、キャラクタ部材が保留変化演出位置に移動しているときの、遊技ガイドユニットの正面図である。
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、下飾り12が取り付けられている。また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は、図1に示す状態で左側端部が支持されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、皿部材24が配置されている。皿部材24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられている。例えば、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。なお、回す角度が浅いとガラス枠16が開放し、さらに同じ方向に深く回すと一体皿24が開放する構成であってもよい。
皿部材24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28の外観を形成する表層部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の表層部32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿等の補助部材46が取り付けられている。
皿部材24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、皿部材24における上皿部28の表層部32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上演出部52が配置されている。この上演出部52の下端部は、皿部材24の周囲に略U字型に配置された下演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等の発光素子やランプ)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっている。また、ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rとを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるアクリル板又はベニヤ板に、適宜、樹脂製シート状のセルが貼着されており、その表面が盤面となっている。遊技盤18の盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、遊技球PBを案内する役目として、図示しない釘が点在して打ち込まれると共に、適宜箇所には風車21が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、図柄変動を含む演出を実行する図柄変動部316を備えている。
図柄変動部316は、3個の回胴リール350A、350B、350Cを主要部として構成されている。3個の回胴リール350A、350B、350Cは、周面に複数の図柄が設けられ、それぞれ遊技盤18の横方向(略水平方向)の回転軸を中心に独立して回転する。
センター役物105には、表示窓414が設けられ、3個の回胴リール350A、350B、350Cのそれぞれにおいて、縦方向の3個の図柄が、当該表示窓から見えるようになっている。
例えば、3個のリール350A、350B、350Cが回転を停止した場合に、表示窓から見える図柄のうち、中行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、上行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、下行に並んだ図柄の中心を結ぶラインと、2本の対角線上に並んだ図柄の中心をそれぞれ結ぶ2本のラインと、の5本の有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが遊技の結果を示す。
図柄変動部316では、例えば、3列の図柄列が独立して変動し、最終的に3列の図柄列が同一図柄で停止した場合に特別図柄抽選の当選を報知するといった、図柄変動パターン演出が実行される。なお、3列の内、先に2列が同一図柄で停止(仮停止)して、残りの1列が変動中の場合を、「リーチ」という。
なお、本実施の形態の遊技盤18では、センター役物105に、3個の回胴リール350A、350B、350Cを主要部とした図柄変動部316を配置したが、図柄変動部316の変形例として、図柄変動部316に代えて、映像として図柄変動を表示するLCD表示部を設けてもよい。
センター役物105における、前記図柄変動部316の下部には、遊技ガイドユニット300が設けられている。
遊技ガイドユニット300は、遊技の進行に応じた遊技情報(入賞数表示、保留数表示等)の報知機能と、演出機能(可動部動作演出等)とを兼ね備えた一体的なユニットである。この遊技ガイドユニット300の詳細構成については、後述する。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いはワープ路17に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって右側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
また、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)129が配置され、前記通過ゲート118の直下には、特別図柄始動入賞口(B)134が配置されている。
なお、本実施の形態では、特別図柄始動入賞口(A)129と特別図柄始動入賞口(B)134とを、別構造として、異なる位置に設けているが、例えば、特別図柄始動入賞口(A)129の直下に特別図柄始動入賞口(B)134を配置してもよく、この場合、特別図柄始動入賞口(B)134には電動チューリップを付加される場合がある。
また、単一の特別図柄始動入賞口(A)129を備えるようにしてもよい。
図2に示される如く、前記特別図柄始動入賞口(A)129の図2に向かって右側には、アタッカー112が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
また、遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
さらに、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)129の左側は、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、3個の一般入賞口120A、120B、120C)が設けられている。なお、一般入賞口120は、3個に限られるものではなく、例えば、入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
また、この遊技領域に設けられたセンター役物105や盤面周縁には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の発光素子が多数設けられている。
ここで、特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行され、この特別図柄抽選に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「特別遊技状態」又は「大役処理」等と言う場合がある)。
なお、前記特別図柄抽選の当選/落選は、主として図柄変動部316の図柄変動演出において報知され、この図柄変動パターン演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果を保留し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることがあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。なお、盤用外部端子190は、後述する枠用外部端子191と共通(単一の基板)であってもよい。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)129への入賞球を検出する特図A始動センサ129S、特図始動入賞口(B)134への入賞球を検出する特図B始動センサ134S、特別遊技状態の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、一般入賞口120A、120B、120Cへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BS、120CSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、アタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、遊技ガイドユニット300、遊技盤18の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子137、及び、スピーカ60(ガラス枠スピーカ60L、60C、60R、受け皿スピーカ60U)が接続されている。なお、遊技ガイドユニット300の制御系の詳細については、後述する。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156が接続されている。図柄制御部156には、必要最小限の構成として、前記3個の回胴リール350A、350B、350Cを独立駆動するモータ350AM、350BM、350CM、及び、3個の回胴リール350A、350B、350Cの回転位置を独立して検出するセンサ350AS、350BS、350CSが接続されている。なお、必要に応じて、回胴リール350A、350B、350Cの裏面から照明するための光源等が設置される場合がある。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160の払出動作と停止動作を制御して、所定数の遊技球PBを賞球又は貸し球として払い出す。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
なお、前記盤用外部端子190と枠用外部端子191を別基板としたが、単一の基板で構成してもよい。
(遊技ガイドユニット)
図4は、遊技盤18(図2参照)に取り付けられる遊技ガイドユニット300を単体として示した分解斜視図である。
遊技ガイドユニット300は、図2に示される如く、遊技盤18(図2参照)に取り付けられたときに、図柄変動部316(図2参照)の下部に配置されている。
なお、図4では、遊技ガイドユニット300が、水平状態で傾倒した状態で図示されており、図4の矢印x1方向、x2方向が、店内でパチンコ機10が遊技可能に設置されている状態での横方向(水平方向)であり、図4の矢印y1、y2方向が、店内でパチンコ機10が遊技可能に設置されている状態での上下方向(縦方向)である。
以下、図4とそれ以外の図面における方向の相関関係を明確にするため、それぞれの図面に、上下左右方向を特定する矢印を図示する。なお、x1方向、x2方向を横方向(又は水平方向)といい、y1方向、y2方向を縦方向(又は上下方向)という場合がある。
図4に示される如く、遊技ガイドユニット300は、遊技者に対向する装飾部302と、この装飾部302を支持するベース部303と、を備えている。
装飾部302は、主面302Aに対して周縁部にリブ302Bが形成され、裏面側が開口された箱型である。主面302Aの裏面側には、保留ランプ群304、7セグランプ群306、及びガイドランプ群308(図7参照)が取り付けられている。
装飾部302の裏面側には、制御基板322が設けられ、図7に示す保留ランプ群304、7セグランプ群306、及びガイドランプ群308が物理的かつ電気的に取り付けられている。
主面302Aには、遊技者と対向する面に成形段階で形状の異なる複数の開口部が予め設けられており、前記保留ランプ群304、7セグランプ群306、及びガイドランプ群308の点灯領域がそれぞれ露出している。
例えば、主面302Aにおける、図4の矢印y1方向の先端部(上端部)には、それぞれ4個の六角形の開口が数珠繋ぎとなった第1開口部310及び第2開口部312が設けられ、その裏面側に保留ランプ群304(図7参照)が配置されている。
また、主面302Aにおける中央部には、図4の矢印x1方向及びx2方向に長い長方形の第3開口部314が設けられ、その裏面側に7セグランプ群306(図7参照)が配置されている。
さらに、主面302Aにおける、図4の矢印x1方向及びx2方向のそれぞれの先端部(左右端部)には、それぞれ規則的に配列された複数の開口からなる第4開口部318及び第5開口部320が設けられ、その裏面側にそれぞれガイドランプ群308(図7参照)が配置されている。
図4に示される如く、ベース部303は、剛性の高い金属製であり、前記装飾部302を支持すると共に、可動ユニット324の取り付けベースとして機能する。
図4及び図5に示される如く、可動ユニット324は、前記装飾部302の主面302Aの前側に配置されたキャラクタ部材326を主面302Aの前側で、上下左右に移動させる役目を有している。
可動ユニット324を構成する主要部材は、ベース部303と装飾部302との間に配置され、ベース部303に対して所定の隙間をあけて、かつ平行に配置された案内ベース328(図5参照)に支持されるようになっている。
(左右移動機構)
ベース部303の裏面側における、図4の左右方向の中央部、かつ矢印y2方向の先端部(下端部)には、モータ330が取り付けられている。
モータ330の回転軸は、ベース部303の表面側に突出され、駆動歯車332が取り付けられている。駆動歯車332は、2個の連結歯車334、336を介して移動ラック338に形成された直線状の歯部と噛み合っている。
移動ラック338には、長手方向の両端部にそれぞれ滑車339が取り付けられている。
滑車339は、前記案内ベース328に形成された長孔328Aの内周端嵌め込まれており、これにより、移動ラック338は、案内ベース328の長孔328Aに沿って左右方向に移動可能となる。
移動ラック338の左右方向の移動軌跡上の特定の位置には、位置センサ340(図4参照)が取り付けられている。本実施の形態では、位置センサ340は、移動ラック338の右方向(図4のx2方向)の終端位置に配置されており、当該位置センサ340が、移動ラック338の右方向端部を検出したときがホームポジション(初期位置、原点位置)となる。
移動ラック338の長手方向中央部には、前記案内ベース328よりも前側となる位置に加速歯車342が取り付けられている。
加速歯車342は、固定ラック344に形成された直線状の歯部と噛み合っている。この固定ラック344は、案内ベース328の前側の面にねじ346により固定されている。
ここで、移動ラック338がモータ330の駆動力を受けて、左右方向に移動すると、この左右移動に伴って加速歯車342が回転することになる。
このとき、加速歯車342は、移動ラック338上で移動しながら、固定ラック344と噛み合って回転するため、加速歯車342は、移動ラック338に伴う移動速度に、自身の回転による線速度が加算された速度となる。
ここで、図4に示される如く、案内ベース328と装飾部302との間の隙間には、左右方向の端部に掛け渡され、互いに平行な一対のガイドシャフト348が取り付けられている。
この一対のガイドシャフト348には、前記キャラクタ部材326が、後述するキャラクタ支持部351を介して連結されたキャラクタラック352が、当該ガイドシャフト348の軸線方向に移動可能に取り付けられている。
前記加速歯車342は、固定ラック344の歯部と噛み合っている状態で、キャラクタラック352に形成された直線上の歯部にも噛み合っている。
キャラクタラック352は、モータ330が駆動したとき、加速歯車342が連結部材の役目となって、移動ラック338の移動力を受けて移動する。さらに、移動ラック338の移動力を受けているとき、加速歯車342の回転によっても移動力を受けて移動する。
すなわち、前記キャラクタ部材326は、移動ラック338及び加速歯車342のそれぞれから移動力を受けて、ガイドシャフト348に沿って左右方向に移動し、装飾部302の前側で、左右に移動させることができる。
本実施の形態では、単一の加速歯車342が、移動ラック338及び固定ラック344のそれぞれに直接噛み合っているため、キャラクタラック352は、移動ラック338の移動速度の2倍の線速度となる。
(上下移動機構)
キャラクタラック352の前側には、サブ可動ベース354が配置されている。サブ可動ベース354には、前記キャラクタラック352の直線状の歯部が形成された下端部に対して直角となる方向が長手方向となる一対の長孔354A、354Bが一直線状に形成され、それぞれスペーサ356を介して、キャラクタラック352にねじ締めされている。
スペーサ356を介することで、サブ可動ベース354は、キャラクタラック352にねじ締めされた状態で、長孔354A、354Bに沿って、上下方向(図4のy1、y2方向)に移動可能となる。
図6に示される如く、サブ可動ベース354の下端部(y2方向先端)には、キャラクタ支持部351が取り付けられている。キャラクタ支持部351は、装飾部302の奥行き方向において、後側に位置するサブ可動ベース354と、装飾部302の奥行き方向において、前側に位置するキャラクタ部材326とを連結するべく、クランク状に形成されている。
このクランク状のキャラクタ支持部351により、キャラクタ部材326を、見掛け上、装飾部302の前側に宙に浮いた形態を演出することができる。
図6に示される如く、前記サブ可動ベース354における、前記キャラクタ支持部351を固定するためのねじの締め付け部には、スペーサ357が取り付けられている。
また、サブ可動ベース354には、成形段階で突起部354Cが形成され、スペーサ357の外周との間に所定の隙間部358が形成され、レール部材360が嵌め込まれている。
図4に示される如く、レール部材360は、装飾部302の左右方向に沿って配置される長尺の矩形棒体であり、長手方向の両端部において、アーム部材362の一端部と連結されている。
アーム部材362は、他端部が、案内ベース328に固定された一対のソレノイド364のアクチュエータにそれぞれ連結されている。
一対のソレノイド364は、互いに背向き状態であり、アクチュエータの突出面が相反する方向となっている。
ここで、ソレノイド364への通電、非通電によって、アクチュエータは、横方向(図4のx1、x2方向)に移動するが、前記アーム部材362は、当該横方向の動きを、レール部材360の上下方向(図4のy1、y2方向)の動きに変換する役目を有している。
なお、この移動方向の変換時に生じる、アーム部材362とレール部材360との連結位置のずれは、レール部材360に形成された長孔360Aによって吸収する。
例えば、ソレノイド364が非通電の状態ではアクチュエータは伸長可能であり、アーム部材362が支持する全ての部材の重みによってレール部材360は最下端位置となる。
一方、ソレノイド364が通電の状態では、アクチュエータが収縮し、レール部材360は最上端位置となる。
(左右移動機構と上下移動機構の関係)
ここで、一対のソレノイド364は、レール部材360を上下移動させる役目であり、レール部材360に沿って左右移動するキャラクタ支持部351等の位置に影響されない。
また、逆に、キャラクタ支持部351等の左右移動時、レール部材360とは相対位置が変化するが、レール部材360に対して、左右方向に移動させる力を付与することはない。
言い換えれば、本実施の形態の左右移動機構と上下移動機構とは、最終的に移動させる対象が同一(キャラクタ部材326)であるにも関わらず、互いの動作に影響を与えることがない。
従って、例えば、左右移動機構によって左右移動する部材の中に、上下移動機構の全てを搭載するような荷重負担や配線負担が発生しない。
(遊技ガイドユニット300の制御系)
図7に示される如く、遊技カイドユニット300の制御基板322は、演出制御部152(図2参照)からの演出指示信号を受けてランプ表示制御及び可動部動作制御が実行される。
制御基板322は、機能として表示制御部322Aと動作制御部322Bとを備えている。
表示制御部322Aには、保留ランプ群304、7セグランプ群306、及びガイドランプ群308が接続されている。
また、動作制御部322Bには、モータ330、一対のソレノイド364、及び位置センサ340が接続されている。
動作制御部322Bでは、遊技の進行に応じて、キャラクタ部材326を動作させるようになっている。このとき、単純なキャラクタ部材326の左右方向の動きに加え、特定の遊技の進行状態にときに、上下方向の動きを加味するといった演出が可能である。
一例として、保留ランプ群304の点灯制御によって保留数を報知しているとき、保留中の点灯状態を変化させ(保留変化)、該当する保留に何らかの特典が発生し得ることを報知する場合がある。
保留変化は、図柄変動部316による図柄変動の視野の範囲とは異なるため、キャラクタ部材326を保留変化する点灯位置で上下方向に動作させる。これにより、遊技者に保留ランプ群304に注意を傾けさせることができる。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26(図1参照)を操作すると、一球ずつ発射装置によって上方へ発射される。図2に示される如く、発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車21に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球PBが遊技領域内に設けた特別図柄始動入賞口(A)129、特別図柄始動入賞口(B)134に入賞したり、通過ゲート118を通過すると、それぞれの遊技仕様に基づく処理(例えば、特別図柄抽選、普通図柄抽選等)が実行されると共に、図柄変動部316での図柄変動演出、スピーカ60を用いた音演出等が実行される。また、図示は省略したが、一般入賞口120A、120B、120Cに入賞すると、予め定めた賞球(払い出し)が実行される。
(遊技仕様の概要)
特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134に、遊技球PBが入賞すると、有効始動入賞か否かが判断される。この有効始動入賞とは、保留球が満杯ではなく、かつ特別図柄始動入賞口(A)129又は特別図柄始動入賞口(B)134へ遊技球PBが入賞したことを言う。これによって、特別図柄抽選の権利を得ることになる。
なお、満杯とは、例えば、1個の特別図柄始動口に対して4個が基準とする場合がある。また、無効始動入賞時は、特別図柄抽選の権利は与えられないが、所定数(3〜5個程度)の賞球払出しがなされる場合もある。
上記始動入賞が有効始動入賞であった場合に、入賞タイミングに応じて特別図柄抽選用の乱数を取得し、かつ、予め記憶されている当り値を読み出し、双方を比較して、特別図柄抽選が当りか外れかを判定する。
なお、現在の遊技状態が大当たり処理中、或いは図柄変動演出中の場合は、特別図柄抽選の権利を保留にするべく、保留数を1つ加算(+1)し、現在の遊技状態が大当たり処理中ではなく、或いは図柄変動パターン演出中でもなくなったときに、保留数を1つ減算して特別図柄抽選処理が実行される。
この特別図柄抽選の当り/外れに基づいて、図柄変動部316の演出時間を設定し、設定された演出時間を使って報知する。
図柄変動演出は、基本的には、3列の回胴リール350A、350B、350Cの回転開始され、各列の図柄が確定(本停止)するという流れであり、その中から、指示された演出時間に基づいて、リーチの有無、リーチ種等を選択する。
図柄変動演出による特別図柄抽選の結果報知後、特別図柄抽選の結果が当たりの場合には、特別遊技状態(大当たり処理)が実行される。通常遊技状態では常に閉止状態のアタッカー112を所定のラウンド数(5R、10R、15R)だけ開閉する。なお、アタッカー112の開放時間は最大30秒であり、アタッカー112が開放中に所定数(例えば、8〜10個)の遊技球の入賞があった時点で閉止し、所定の閉止時間をおいて、次のラウンド(開放)に移行する。これにより、遊技者は短時間で多くの遊技球の賞球を受けることができる。
なお、上記遊技仕様は一例であり、例えば、特別図柄抽選で当選した後、所定の確率での特定入賞口(V入賞口)への入賞を契機としてアタッカー112を開放動作させるようにしてもよい。
ここで、本実施の形態の遊技ガイドユニット300では、遊技の進行に応じて、遊技者に遊技情報を報知する。
装飾部302の主面302Aに設けられた第1開口部310及び第2開口部312では、保留ランプ群304の点灯制御によって、特別図柄抽選の保留数に応じた点灯が実行される。例えば、第1開口部310は、特別図柄始動入賞口(A)129に遊技球PBが有効入賞し、特別図柄抽選の実行後、かつ報知前となっている数に応じて点灯する。また、第2開口部312は、特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが有効入賞し、特別図柄抽選の実行後、かつ報知前となっている数に応じて点灯する。
また、第3開口部314では、7セグランプ群306の点灯制御によって、大役処理中に獲得した賞球数等が報知される。さらに、第4開口部318及び第5開口部320では、ガイドランプ群308の点灯制御によって、光による演出制御が実行される。
ここで、進行情報が特定の状態になる一例として、保留ランプの点灯制御では、保留直後に通常の点灯制御がなされた後、保留中に所謂「保留変化」を行う点灯制御が実行されることがある。なお、通常の点灯制御とは、予め定めた色(赤色等)で点灯することをいい、保留変化とは、通常の点灯に対して、色を変化させたり、点滅させたりすることをいう。
この保留変化が実行されるとき、遊技者の視線は、図柄変動中である図柄変動部316に向けられているため、せっかくの保留変化という演出を遊技者に的確に報知することができない。
そこで、本実施の形態では、図8に示される如く、進行情報が特定の状態になることを報知する報知演出として、ホームポジションに停止しているキャラクタ部材326を、左右移動機構で図8の左方向へ移動させ、キャラクタ部材326の上端部(例えば、かぶっている円錐形の笠の頂点)が、第1開口部310又は第2開口部312の保留変化となる位置(ここでは、第1開口部310の左端)に到達した時点で(図9参照)、強調演出として上下移動機構で図9の上下方向へ移動させる(ジャンプ動作)。
このキャラクタ部材326の複合的な動作(左右移動と上下移動)により、遊技者はキャラクタ部材326の動きに応じて視線を第1開口部310に向ける確率が高くなり、保留変化という演出を有用に機能させることができる。なお、保留変化する位置は演出によって変更される場合があるが、キャラクタ部材326は、左移動中の何れの位置であっても、上移動させることができる。
ところで、キャラクタ部材326を複合的に動作させるには、第1の移動機構で移動する部材の上に、第2の移動機構を搭載することが一般的である。
しかしながら、この場合、第1の移動機構の荷重負担が大きく、また、第2の移動機構自体が移動するため、電気配線の取り回し等が複雑となる。
なお、移動軌跡が決まっていれば、特別な部材(例えば、L字型のラック歯)を用いれば、単一の移動機構でも実行可能であるが、汎用性がない。
そこで、本実施の形態では、一対のソレノイド364が固定配置状態であるにも関わらず、左右移動機構により、キャラクタラック352が左右方向に移動している途中において、レール部材360が上下方向に動作させることができる構造とした。
この場合、一対のソレノイド364は、レール部材360を上下移動させる役目を持ち、レール部材360に沿って左右移動するキャラクタ支持部351等の位置に影響されない。
また、逆に、キャラクタ支持部351等の左右移動時、レール部材360と相対移動させるようにしたので、レール部材360が左右方向に移動することはない。
このように、本実施の形態の左右移動機構と上下移動機構とは、最終的に移動させる対象が同一(キャラクタ部材326)であるにも関わらず、互いの動作に影響を与えることがないので、例えば、左右移動機構によって左右移動する部材の中に、上下移動機構の全てを搭載するような荷重負担や配線負担が発生しない。
なお、本実施の形態では、キャラクタ部材326の移動による、特定の状態になることを報知する演出として、保留変化を例に挙げたが、本実施の形態に加え、特定の状態になることを強調する演出形態として、以下のような演出形態を取り得る。
(演出形態1) 通常遊技中において、保留変化を報知しに行く往路の場合は、単純に左方向へ移動し、保留変化の報知後の復路では、ジャンプ動作をしながら右方向へ移動する。
保留変化を報知しに行く往路の動作パターンを複数備え、往路における動作パターンによって保留変化の期待度を高めるようにしてもよい。
保留変化の演出の変形例として、本実施の形態のように保留変化を行う場合に、変化する対象となる保留ランプ群304の開口部(第1開口部310)までキャラクタ部材326を移動させ、さらに変化対象となる保留ランプの何れかが隠れるようにキャラクタ部材326を動作させ、保留変化の可能性を示唆(保留変化予告示唆動作)するようにしてもよい。その後、キャラクタ部材326が移動(下降)して、当該保留ランプが見えるようにすることで保留変化がなされる(結果として、保留変化がなされない場合を含む)ようにしてもよい。
(演出形態2) 大役処理中において、遊技盤18におけるセンター役物105の右側に新たに右入賞口を備え、その右入賞口に入賞すると、ホームポジション(初期位置)でジャンプ動作を実行し、入賞をアピールする(例えば、1回の入賞で2回ジャンプ)。
(演出形態3) 図柄変動部316の3列の回胴リール350A、350B、350Cが、図柄確定前の仮停止状態のとき、キャラクタ部材326が何れかの回胴リール350A、350B、350Cの真下でジャンプ動作すると、真上のリール(350A又は350B又は350C)が再始動する。
(演出形態4) 大役処理の終了後の時短回数が決定して、7セグランプ群306を制御して、第3開口部314を用いて、時短回数を報知するとき、例えば、一旦「50回」と報知した前をキャラクタ部材326が左右移動すると、「100回」に変化させる昇格演出を実行する。
このように本実施の形態では、左右移動機構と上下移動機構とがそれぞれ独立しているため、変化に富んだ移動形態を実現することができる。
なお、本実施の形態は、レール部材360が連結部材として機能しており、以下の態様を取り得る。
連結部材が、第1の方向(例えば、図5のx1、x2方向)に沿ったレール部材360であり、第2の部材(例えば、サブ可動ベース354)とレール部材360との連結部分は、それぞれ互い違いに対峙する凹凸部(例えば、隙間部358、突起部354C、及びスペーサ357との組み付け関係)が形成され、第2の部材が第1の方向以外の方向に移動し難いように、前記凹凸部同士が嵌め込まれて連結されていることを特徴とする。
上記態様によれば、第2の部材をレール部材に連結する。第2の部材は第1の部材の第1の方向への移動に伴い、レール部材を摺動する。一方、レール部材は、第2の方向へ移動可能であるため、第1の方向の移動と第2の方向の移動とを独立して制御することができる。
なお、本実施の形態では、キャラクタ部材326の動作は、全て、演出制御部152で定めたタイミングで実行するようにしたが、キャラクタ部材326を動作させるにあたり、遊技者による操作ボタン50(図1参照)の操作に依存させるようにしてもよい。
操作ボタン50に発光源が設けられている場合は、これを発光させることで操作ボタン50の操作を促すようにしてもよい。
例えば、操作ボタン50が操作されると、例えば、キャラクタ部材326がホームポジション(初期位置)から保留ランプ群304(第1の開口部318)の位置まで移動して、何れかがキャラクタ部材326を隠し、さらに、操作ボタン50の発光態様が変化した後の操作ボタン50の操作で、キャラクタ部材326が再度移動して、隠している保留ランプを見えるようにするといった、遊技者介入の演出が可能となる。なお、操作ボタン50の発光源の発光の状態で、保留変化の有無の期待度を変えてもよい。また、操作ボタン50が突出する、あるいは回転するといった物理的動作が可能であれば、この物理的動作を併用してもよい。さらに、操作タイミングを音声によって案内してもよい。さらに、回胴リール350A、350B、350Cを変則的に動作させるようにして、操作ボタン50の操作を促すようにしてもよい。回胴リール350A、350B、350Cに操作ボタン50の操作を促す図柄を設け、当該図柄で停止させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第1の移動機構部の駆動源としてモータ330を適用し、第2の移動機構部の駆動源としてソレノイド364を適用したが、同一の駆動源を用いてもよい。さらに、ぞれぞれの駆動源を、共通の固定ベース(ベース部303)に設けるようにしたが、それぞれの駆動源が固定されていれば、別々の固定ベースに設けるようにしてもよい。
PB 遊技球
10 パチンコ機(遊技機)
18 遊技盤
105 センター役物
129 特別図柄始動入賞口(A)
134 特別図柄始動入賞口(B)
112 アタッカー
124 アウト口
300 遊技ガイドユニット
302 装飾部
302A 主面
302B リブ
303 ベース部
304 保留ランプ群
306 7セグランプ群
308 ガイドランプ群
310 第1開口部
312 第2開口部
314 第3開口部
316 図柄変動部
318 第4開口部
320 第5開口部
324 可動ユニット
326 キャラクタ部材
328 案内ベース
328A 長孔
330 モータ(第1の移動機構部)
332 駆動歯車
334、336 連結歯車)
338 移動ラック(第1の移動機構部)
339 滑車(第1の移動機構部)
340 位置センサ
342 加速歯車((第1の移動機構部、歯車)
344 固定ラック(第1の移動機構部)
346 ねじ
348 ガイドシャフト(第1の移動機構部)
351 キャラクタ支持部
352 キャラクタラック(第1の部材)
354 サブ可動ベース(第2の部材)
354A、354B 長孔
354C 突起部
356 スペーサ
357 スペーサ
358 隙間部
360 レール部材(第2の移動機構部)
362 アーム部材(第2の移動機構部)
364 ソレノイド(第2の移動機構部)

Claims (3)

  1. 第1の駆動源及び第2の駆動源が取り付けられた固定ベースと、
    前記固定ベースに対して、第1の方向に移動可能に支持された第1の部材と、
    前記第1の駆動源の駆動力で前記第1の部材を前記第1の方向へ移動させる第1の移動機構部と、
    前記第1の部材に対して、前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動可能に支持された第2の部材と、
    前記第2の部材と連結されると共に、前記第2の部材が前記第1の移動機構部による前記第1の部材の移動に伴って前記第1の方向へ移動した場合に、前記第2の部材との連結状態が維持される連結部材を備え、前記第2の駆動源の駆動力で前記連結部材を前記第2の方向へ移動させる第2の移動機構部と、
    を有する遊技機。
  2. 前記第1の方向が遊技盤の左右方向であり、前記第2の方向が前記遊技盤の上下方向であり、
    前記第2の部材が、遊技の進行情報を報知する報知ユニットの前面側に配置され、左右方向に移動することで、前記進行情報が特定の状態になることを報知し、該報知に同期して上下方向に移動することで、前記進行情報が特定の状態になることを強調することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1の移動機構部が、
    前記第1の駆動源の駆動力で前記第1の方向へ移動すると共に、前記固定ベースに取り付けられた固定ラックに形成された歯部、及び、前記第1の部材に形成された歯部のそれぞれと噛み合う歯車が取り付けられた移動ラックを備え、
    前記第1の部材は、前記移動ラックから直接受けて移動する移動量と、前記歯車の回転力で移動する移動量とが加算されて移動することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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