JP6036113B2 - 気密封止構造の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、機能素子を気密封止する気密封止構造、及び気密封止構造の製造方法に関する。
赤外線センサ、ジャイロセンサ、温度センサなどの機能素子を気密封止したパッケージや装置においては、小型化、高性能化、低コスト化などが要求されている。特に、夜間のセキュリティ用監視カメラや、サーモグラフィなどに用いられている赤外線センサを実装したパッケージや装置では、中空部が高真空にされた気密封止構造が求められている。
一般に、赤外線センサとしては、量子型赤外線センサと熱型赤外線センサとがある。この熱型赤外線センサは、量子型赤外線センサと比較すると温度の追従性に劣るが、相対的な熱量を検出する方式であるため、非冷却方式とすることが可能であり、構造を単純化できる。そのため、熱型赤外線センサは、製造コストを低く抑えることが可能である。
上述の熱型赤外線センサを搭載した気密封止構造では、赤外線が赤外線センサの受光部に吸収されることによって、受光部周辺の温度が変化し、この温度変化に伴う抵抗変化を信号として検出する。
ここで、高感度に信号を検出するためには、受光部を熱的に絶縁する必要がある。そのため、受光部を中空に浮かせた構造とするか、または赤外線センサ自体を真空容器内に配置することにより、熱的な絶縁性を確保している。
上記のような気密封止構造として、例えば特許文献1、特許文献2には、機能素子が搭載された基板と、機能素子を覆うキャップとを備えた構造が開示されている。特許文献1に記載の気密封止構造では、キャップには孔が形成され、真空チャンバ内で真空排気を実施し、キャップ内部を真空にした後に、孔上部をはんだで封止した構成とされている。また、特許文献2に記載の気密封止構造では、基板に孔が形成されており、この孔を通じてキャップ内部の中空部を真空にし、所定の真空度に達した後に真空排気装置内に予め用意したプラグ(封止部材)を孔に挿入して封止した構成とされている。
再公表WO2010/010721号公報 特開2003−239860号公報
しかしながら、特許文献1に記載の気密封止構造のように、真空排気した後に、真空チャンバ内で孔をはんだで封止する場合、はんだを所定位置に搬送するための搬送機構が必要となったり、はんだを接合するための装置が必要となったりするので、真空チャンバの容積が大きくなり、真空引きに過剰な時間がかかる。また、接合するためには、真空中において加熱及び冷却が必要となるが、真空中では断熱となるので、チャンバから取り出すまでに時間がかかってしまう。したがって、真空中での製造工程に長時間を費やすため、生産能力が低下し、製造コストが高くなる問題が生じる。
また、特許文献2に記載の気密封止構造では、プラグにはゲッタが充填されており、プラグの温度が高温まで上昇してプラグが熱膨張し、さらにプラグには繰り返し熱サイクルが負荷されることで基板とプラグとの気密が阻害されるおそれがある。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、気密封止の信頼性を向上させるとともに製造コストを低く抑えることができる気密封止構造、及び気密封止構造の製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明の気密封止構造は、機能素子を搭載する基板と、前記機能素子を覆い前記基板上に配置され、真空排気をするための孔が形成されたキャップと、前記真空排気をしながら、前記孔に挿入または圧入可能に設けられたピンと、を備えることを特徴としている。
また、本発明の気密封止構造の製造方法は、基板上に機能素子を搭載する素子搭載工程と、前記機能素子を覆うように、真空排気を行うための孔が形成されたキャップを前記基板上に接合するキャップ形成工程と、真空チャンバ内にて真空排気をする真空排気工程と、所定の真空度に保たれた状態でピンを挿入または圧入する封止工程と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、気密封止の信頼性を向上させるとともに製造コストを低く抑えることができる気密封止構造、及び気密封止構造の製造方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る気密封止構造の断面図である。 第一実施形態に係る気密封止構造の製造方法を説明するフロー図である。 第一実施形態に係る気密封止構造の製造方法の概略を示す図である。 第二実施形態に係る気密封止構造の断面図である。 第三実施形態に係る気密封止構造の断面図である。 第三実施形態に係る気密封止構造の製造方法の概略を示す図である。 第三実施形態の変形例1に係る気密封止構造の断面図である。 第三実施形態の変形例2に係る気密封止構造の断面図である。 他の実施形態に係る気密封止構造の断面図である。
(第一実施形態)
以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。
第一実施形態の気密封止構造1は、図1に示すように、機能素子10を搭載する基板20と、機能素子10を覆い基板20上に配置されたキャップ30と、ピン40と、を備えている。この気密封止構造1のキャップ30の内部は、真空状態に気密封止されている。
機能素子10は、例えば赤外線センサ、ジャイロセンサ、温度センサなどが挙げられ、本実施形態においては、赤外線センサとされている。
基板20は、上面側に配線パターン(図示なし)を有しており、機能素子10と配線パターンとが、例えばワイヤーボンディング11で電気的に接続されている。
キャップ30は、側壁31と天面32とを備え、一方向(図1において下方)に開口している。側壁31の開口端は、基板20と接合されている。天面32には、赤外線を透過するための窓33が、接合により形成されている。この窓33の下方に機能素子10が配置されている。
さらに、天面32には、この天面32を貫通する孔34が形成されている。この孔34は、後述する気密封止構造の製造方法において、真空排気時の排気口として機能するものである。
この孔34には挿入または圧入可能とされたピン40が設けられている。このピン40は、ピン40の先端側を孔34に挿通でき、基端側をキャップ30と係合できるようになっている。本実施形態においては、ピン40がキャップ30の外方から孔34に圧入されている。
さらに、ピン40と、天面32の上面との間(図1において、孔34の上面)には、接合パッド41が介在されている。すなわち孔34の位置に合わせて、接合パッド41が配置されている。
接合パッド41は、例えば、めっき、スパッタリング、または蒸着などによって形成されるものであり、ピン40が接合パッド41側に押付けられたときに、接合パッド41が塑性変形しやすくなじみやすい材料で構成されている。すなわち、ピン40が接合パッド41側に加圧されたときにピン40と接合パッド41との間に生じる隙間を埋めることができる材料を選択する。
具体的には、接合パッド41に金めっき膜を用いた場合、ピン40の表面にも金めっき膜を形成する。後に、はんだ接合されるため、金の溶解によるキャップ30(天面32)との密着を考慮して、下地層としてチタン、Niなどの層を設けておくことが好ましい。
ここで、ピン40の外径と孔34の内径は、接合パッド41を形成するときに孔34の内壁に付着する膜厚を考慮した設計とし、ピン40の圧入に適した寸法とする。
本実施形態においては、ピン40と接合パッド41を覆うように、はんだ50によって接合されている。はんだ材料として、窓33を天面32に形成するときやキャップ30を基板20に接合するときに用いられる材料よりも融点の低い材料を用いることにより、はんだ接合時の熱が他の接合箇所へ影響を与えることを抑制できる。
次に、本実施形態に係る気密封止構造の製造方法について図2のフロー図及び図3を用いて説明する。
まず、機能素子10を基板20上に接合し、基板20上の配線パターンと機能素子10とをワイヤーボンディングなどで電気的に接続する(素子接合工程S1)。
次に、図3(a)に示すように、窓33が所定の位置に形成されたキャップ30を基板20上の所定の位置に接合する(キャップ接合工程S2)。ここで、キャップ30には予め孔34が形成されており、孔34の上面(孔34の開口近傍)には接合パッド41が設けられている。
次いで、図3(b)に示すように、上述のように部材を配置した基板20を真空チャンバ60内に配置し、真空排気を実施する(真空排気工程S3)。
ここで、必要に応じて真空チャンバ60内の内壁や基板20及び基板20上に配置された各部材が吸着しているガス成分を除去するために、加熱ベークをしながら真空排気を実施する(加熱ベーク工程S4)。
こうして、所定の真空度に到達した後に、キャップ30の内部を真空に保った状態でピン40を挿入、加圧する(ピン挿入工程S5(封止工程))。すなわち、ピン40は孔34に圧入される。このとき、ピン40を接合パッド41に押圧し、接合パッド41を変形させながら、ピン40と接合パッド41とを圧着接合する。
次に、ピン40がキャップ30の上面において気密を保ちながら仮固定された状態で、真空チャンバ60より基板20を取り出す(取り出し工程S6)。
次いで、ピン40及び接合パッド41全体を覆うようにはんだ50で接合する(はんだ接合工程S7)。
ここで、基板20を真空チャンバ60から取り出す場合、加熱ベーク時の温度やピン40を孔34に圧入したときの温度に保たれたまま、真空チャンバ60の外へ取り出しても良い。このようにすると、常圧下に置くことにより、基板20及び基板20上の部材の冷却速度を速くすることができ、生産性を向上できる。
以上のような構成とされた本実施形態である気密封止構造1及び気密封止構造の製造方法によれば、真空チャンバ60内で孔34に対してピン40による仮止めを行い、キャップ30内部を気密封止しているので、大気開放をすることができる。そして、その後大気中ではんだ接合により、キャップ30の外部からピン40及び接合パッド41を覆う構成とされている。このように、はんだ接合が大気中で行われているので、真空中ではんだ接合する場合と比較して、はんだ接合を簡便に行うことができる。また、大気中ではんだ接合するので、真空中で行う場合と比較して、冷却時間を短縮することもでき、製造コストを低く抑えることが可能である。また、はんだ接合の冷却時間が速くなることにより、はんだ接合部が高温で長時間保持されることがなくなるため、はんだ接合部において拡散反応が抑制され、はんだ信頼性が向上する。
また、真空排気しながら孔34にピン40を挿入、加圧することのみで、キャップ30を封止できる簡易な構成とされているので、製造コストを低く抑えることが可能である。
また、本実施形態においては、孔34の上面に設けられた接合パッド41に対して加圧してピン40を挿入するので、ピン40と接合パッド41とが圧着され、キャップ30の内部を封止し、気密な構造を得ることができる。さらには、ピン40及び接合パッド41を覆うように、はんだ接合する構成とされているので、キャップ30の内部を確実に気密封止できる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係る気密封止構造について説明する。
なお、第一実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
第二実施形態の気密封止構造101は、図4に示すように、機能素子10を搭載する基板20と、機能素子10を覆い基板20上に配置されたキャップ30と、ピン140と、を備えている。この気密封止構造101のキャップ30の内部は、真空状態に気密封止されている。
キャップ30の天面32には、この天面32を貫通する孔34が形成されており、この孔34の下面には、ナット42が接合(固定)されている。そして、この孔34には、挿入または圧入可能とされたピン140が設けられている。
第二実施形態においては、ピン140の先端にネジが加工されており、このピン140がキャップ30の外方から孔34に圧入されている。そして、ピン140と、天面32の上面(図4において、孔34の上面)との間に接合パッド41が介在されるとともに、ピン140の先端側はナット42に螺着している。すなわち、孔34の位置に合わせて、接合パッド41とナット42とが配置されている。このピン140は、孔34に挿通されナット42に対して回転しながら締め込まれることで、接合パッド41を押圧し、接合パッド41を変形させながらネジと接合パッド41とが圧着接合されるようになっている。
また、ピン140と接合パッド41を覆うように、はんだ50が接合されている。
第二実施形態に係る気密封止構造の製造方法においては、第一実施形態と同様に、図2のフロー図に従って、製造することができる。ここで、ピン140のネジ切り部分を予めナット42に螺着させてピン140を孔34に配置しておき、真空排気を行うようにする。このとき、キャップ30内部を真空排気できるように、孔34とピン140との間には排気口(隙間)が形成されている。そして、所定の真空度が得られたら、ピン140を回転して、ナット42に対して締め込んで接合パッド41をネジにより押圧し、ピン140と接合パッド41を圧着させる。
上記のような構成とされた気密封止構造101及び気密封止構造の製造方法によれば、真空排気工程において、ピンを搬送する搬送機構が不要であるため、真空排気をより短い時間で行うことができるとともに、設備コストを低減できる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態に係る気密封止構造について説明する。
なお、第一実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
第三実施形態の気密封止構造201は、図5に示すように、機能素子10を搭載する基板20と、機能素子10を覆い基板20上に配置されたキャップ30と、ピン240と、を備えている。この気密封止構造201のキャップ30の内部は、真空状態に気密封止されている。
キャップ30の天面32には、この天面32を貫通する孔34が形成されている。そして孔34の下面(孔34の下側の開口近傍)には、ガイド43が接合(固定)されている。このガイド43はピン240の先端側を挿入可能とされている。
第三実施形態においては、ピン240の基端側にテーパー形状を有するテーパー部240aが形成されており、このピン240がキャップ30の内方から外方に向けて孔34に挿入、圧入されている。
また、ピン240の先端側を覆うように、はんだ50が接合されている。
第三実施形態に係る気密封止構造の製造方法においては、第一実施形態と同様に、図2のフロー図に従って、製造することができる。以下に、図6を用いて第三実施形態に係る製造方法の詳細について説明する。
まず、機能素子10を基板20上に接合し、基板20上の配線パターンと機能素子10とをワイヤーボンディングなどにより電気的に接続する(素子接合工程S1)。
次に、図6(a)に示すように、窓33が所定の位置に形成されたキャップ30を基板20上の所定の位置に接合する(キャップ接合工程S2)。ここで、キャップ30には予め孔34が形成されており、この孔34の下面にはガイド43が接合(固定)されている。キャップ30の孔34には、キャップ30の内部からピン240の先端側が挿入され係合している。このとき、孔34及びガイド43とピン240との間には、真空排気のための排気口(隙間)が形成されている。
次いで、図6(b)に示すように、上述のように部材を設けた基板20を真空チャンバ60内に配置し、真空排気を実施する(真空排気工程S3)。このとき、ピン240の基端側は、基板20に接している。ここで、必要に応じて、加熱ベーク工程S4を行う。
次いで、所定の真空度が得られたら、図6(c)に示すように、ピン240を上方に引き上げガイド43にテーパー部240aを挿入、圧入し、ガイド43とテーパー部240aとを圧着させる(ピン挿入工程S5(封止工程))。こうして、キャップ30内部が気密封止される。
次に、図6(d)に示すように、ピン240がガイド43に仮固定された状態で真空チャンバ60より取り出す(取り出し工程S6)。
そして、ピン240及び孔34を覆うように、はんだ50を接合する(はんだ接合工程S7)。最後に、はんだ50から突出するピン240の先端側を切断して、第三の実施形態である気密封止構造201が得られる。
なお、圧入されるテーパー部240a及びガイド43には、めっき、スパッタ、及び蒸着などによって、加圧により塑性変形しやすく圧着可能な膜を予め形成しても良い。
上記のような構成とされた第三実施形態に係る気密封止構造201及び気密封止構造の製造方法においては、ピンが予めキャップ30の内部に配置されており、キャップ30の内部から外部に向けてピン240を挿入構成とされている。したがってピン240の挿入時に摩擦により発生する摩耗屑などがキャップ30内部(中空内部)に溜まらずキャップ30の外部に排出され、気密封止構造201の信頼性を向上させることができる。
さらには、上記の気密封止構造においては、キャップ30の肉厚が薄い場合においても、ガイド43が設けられているため、ピン240を圧入したりネジ締めたりするために必要な厚さを確保することができ、気密封止の信頼性を向上させることができる。
また、気密封止構造においては、真空排気工程において、ピン240を搬送する搬送機構が不要であるため、真空排気をより短い時間で行うことができるとともに、設備コストを低減できる。
(第三実施形態の変形例1)
次に、第三実施形態の変形例1に係る気密封止構造について説明する。
なお、上記した第三実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図7は、第三実施形態の変形例1に係る気密封止構造301を示している。気密封止構造301は、キャップ30に形成された孔34の上面にナット42が接合されている。このようにナット42を設けることで、先端がネジ加工されテーパー部240aを有するピン340を圧入する際に、引き上げと同時にネジを利用し、圧入後の密着の保持が容易となる。ナット42の接合、位置合わせはキャップ30を基板20に実装した後に、挿入されているピン340を基準にして行うことができ、工程が簡略化される。
(第三実施形態の変形例2)
次に、第三実施形態の変形例2に係る気密封止構造について説明する。
なお、上記した第三実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図8は、第三実施形態の変形例2の気密封止構造401を示すものであり、気密封止構造401においては、キャップ30に形成された孔34の下面にはガイド43が接合され、孔34の上面にはナット42が接合されている。ピン340のテーパー部240aが圧入されるためには孔34の深さが所定量必要であるが、ガイド43を設けることにより、肉厚を厚くすることができ、確実にテーパー部240aを圧入し、気密封止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態である気密封止構造及び気密封止構造の製造方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、図9に示す他の実施形態の気密封止構造501のように、キャップ30に形成された孔34に対して、隙間なくピン40を挿入することによって、気密封止する構成とされても良い。この場合にも、気密を保持することが可能である。また、ピン40を覆うように、はんだ接合することで、さらに確実に封止する構成とされても良い。
また、上記の実施形態においては、ピン及びナットを覆うようにはんだ接合する場合について説明したが、はんだに限定されることはなく、封止可能な材料であれば適用することができる。例えば、樹脂(封止材料)によってピンと孔とを覆う構成とされても良い。
また、上記実施の形態においては、キャップの上面(天面)に孔が形成される場合について説明したが、側壁に孔を形成する構成とされても良い。
なお、第一の実施形態及び第二の実施形態においては、キャップの外部から内部に向けてピンを挿入する場合について説明したが、キャップの内部から外部に向けてピンを挿入しても良い。この場合には、第一実施形態及び第二実施形態においては、接合パッドを孔の下面に設ければよい。また、第二実施形態においては、孔の上面にナットを接合すれば良い。
なお、第三の実施形態においては、キャップの内部から外部に向けてピンを挿入する場合について説明したが、キャップの外部から内部に向けてピンを挿入しても良い。この場合には、ガイドを孔の上面に設ければよい。また、ナットを設ける場合には、孔の下面に設ければよい。
(付記1)機能素子を搭載する基板と、前記機能素子を覆い基板上に配置され、真空排気をするための孔が形成されたキャップと、前記真空排気をしながら、前記孔に挿入または圧入可能に設けられたピンと、を備えることを特徴とする気密封止構造。
(付記2)前記ピンと前記キャップとの間には接合パッドが介在され、前記ピンと前記接合パッドとが圧着されていることを特徴とする付記1に記載の気密封止構造。
(付記3)前記孔の位置に合わせて前記キャップにナットが固定され、前記ピンの先端側には、前記ナットに対応したネジ加工が施され、前記ピンがネジ締めされていることを特徴とする付記1または付記2に記載の気密封止構造。
(付記4)前記ピンの基端側には、テーパー形状を有するテーパー部が設けられ、前記ピンが、前記孔に前記ピンの先端側から挿入または圧入されていることを特徴とする付記1に記載の気密封止構造。
(付記5)前記孔の位置に合わせて前記キャップに、前記テーパー部を挿入または圧入するためのガイドが固定されていることを特徴とする付記4に記載の気密封止構造。
(付記6)前記孔の位置に合わせて前記キャップにナットが固定され、前記ピンの先端側には、ネジ加工が施され、前記ピンがネジ締めされていることを特徴とする付記4または付記5に記載の気密封止構造。
(付記7)前記ピン及び前記孔が封止材料で覆われ封止されていることを特徴とする付記1から付記6のいずれか一項に記載の気密封止構造。
(付記8)前記ピンは、前記キャップの内部から外部に向けて挿入または圧入されていることを特徴とする付記1から付記7のいずれか一項に記載の気密封止構造。
(付記9)基板上に機能素子を搭載する素子搭載工程と、前記機能素子を覆うように、真空排気を行うための孔が形成されたキャップを前記基板上に接合するキャップ接合工程と、真空チャンバ内にて真空排気をする真空排気工程と、所定の真空度に保たれた状態でピンを位置合わせし挿入または圧入する封止工程と、を備えることを特徴とする気密封止構造の製造方法。
(付記10)前記孔の位置に合わせてナット及び接合パッドを対向するように接合し、前記真空排気工程では、先端にネジ加工した前記ピンを前記孔に位置合わせし仮置きして、真空チャンバ内にて真空排気し、前記封止工程では、前記ピンをネジ締めにより挿入または圧入し、前記ピン及び前記接合パッドを圧着することを特徴とする付記9に記載の気密封止構造の製造方法。
(付記11)前記ピンの基端側には、テーパー形状を有するテーパー部が設けられ、前記孔の位置に合わせて前記テーパー部を挿入または圧入するためのガイドを設け、前記封止工程では、前記ピンの先端側から前記孔に挿入し、前記ガイドに前記テーパー部を挿入または圧入することを特徴とする付記10に記載の気密封止構造の製造方法。
(付記12)前記封止工程の後に、大気中において前記ピン及び前記孔を封止材料で覆うことを特徴とする付記9から付記11のいずれか一項に記載の気密封止構造の製造方法。
1、101、201、301、401、501 気密封止構造
10 機能素子
20 基板
30 キャップ
34 孔
40、140、240、340 ピン
41 接合パッド
42 ナット
43 ガイド
240a テーパー部
50 はんだ(封止材料)
60 真空チャンバ

Claims (2)

  1. 基板上に機能素子を搭載する素子搭載工程と、
    前記機能素子を覆うように、真空排気を行うための孔が形成されたキャップを前記基板上に接合するキャップ接合工程と、
    真空チャンバ内にて真空排気をする真空排気工程と、
    所定の真空度に保たれた状態でピンを位置合わせし挿入または圧入する封止工程と、を備え、
    前記孔の位置に合わせてナット及び接合パッドを対向するように接合し、
    前記真空排気工程では、先端にネジ加工した前記ピンを前記孔に位置合わせし仮置きして、真空チャンバ内にて真空排気し、
    前記封止工程では、前記ピンをネジ締めにより挿入または圧入し、前記ピンと前記接合パッドを圧着することを特徴とする気密封止構造の製造方法。
  2. 前記ピンの基端側には、テーパー形状を有するテーパー部が設けられ、
    前記孔の位置に合わせて前記テーパー部を挿入または圧入するためのガイドを設け、
    前記封止工程では、前記ピンの先端側から前記孔に挿入し、前記ガイドに前記テーパー部を挿入または圧入することを特徴とする請求項1に記載の気密封止構造の製造方法。
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