JP6030536B2 - 車固定システム - Google Patents

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Description

本発明は、シャシーダイナモメータに対して車を固定する車固定システムに関するものである。
シャシーダイナモメータは、従来より、車の走行に関する試験を行う際に用いられている。また、当該試験を行う際には、シャシーダイナモメータに対して車を固定する必要がある(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1には、車に対する試験の際に、車の前後方向からワイヤーロープを用いて、シャシーダイナモメータに対して車を固定することが開示されている。ここで、従来では、チェーブロック等を用いて、作業員が手作業でワイヤーロープを用いた上記車の固定を行っていた。
実開昭62−189639号公報
しかしながら、手作業で、ワイヤーロープに張力を印加し車を固定する方法では、当該ワイヤーロープに印加する張力の調整が困難である。したがって、重量等が異なる車種毎に応じて、ワイヤーロープに印加させる張力を適正に調整することができなかった。
また、試験が実施される車を適正に固定するためには、当該車を固定するために用いられる各ワイヤーロープに対して、適正な張力を精度良く印加させることが重要である。しかしながら、手作業の場合には、各ワイヤーロープに対して適正な張力を精度良く印加することが困難であった。
そこで、本発明は、車種等の変化に応じて、車を固定する際に用いられるロープに印加する張力を調整することができ、また当該ロープに対して適正な張力を精度良く印加させることが可能な、車固定システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る車固定システムは、シャシーダイナモメータに対して車を固定する車固定システムであって、第一のロープを用いて、前記車の前方方向から、第一の張力で、前記車を固定する第一の車固定部と、第二のロープを用いて、前記車の前方方向から、第二の張力で、前記車を固定する第二の車固定部と、第三のロープを用いて、前記車の後方方向から、第三の張力で、前記車を固定する第三の車固定部と、第四のロープを用いて、前記車の後方方向から、第四の張力で、前記車を固定する第四の車固定部と、前記第一乃至四の張力を予め設定されている計算式に基づいて決定し、前記第一乃至四のロープにおける各張力が、当該決定した各値となるように、前記第一乃至四の車固定部を制御する、制御部とを備え、前記第一の車固定部は、前記第一のロープを巻き取ることができる第一の電動巻取り部と、前記第一の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第一のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第一の連結部と、前記第一の連結部に配設される、前記第一の連接部にかかる張力を測定する第一のロードセルとを、有しており、前記第二の車固定部は、前記第二のロープを巻き取ることができる第二の電動巻取り部と、前記第二の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第二のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第二の連結部と、前記第二の連結部に配設される、前記第二の連接部にかかる張力を測定する第二のロードセルとを、有しており、前記第三の車固定部は、前記第三のロープを巻き取ることができる第三の電動巻取り部と、前記第三の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第三のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第三の連結部と、前記第三の連結部に配設される、前記第三の連接部にかかる張力を測定する第三のロードセルとを、有しており、前記第四の車固定部は、前記第四のロープを巻き取ることができる第四の電動巻取り部と、前記第四の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第四のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第四の連結部と、前記第四の連結部に配設される、前記第四の連接部にかかる張力を測定する第四のロードセルとを、有しており、前記制御部は、前記第一乃至四のロードセルの測定値が、前記第一乃至四の張力となるように、前記第一乃至四の電動巻取り部を制御し、前記第一の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第一のロードセルへ伝達されることを防止する第一の振動伝達防止手段を、有しており、前記第二の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第二のロードセルへ伝達されることを防止する第二の振動伝達防止手段を、有しており、前記第三の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第三のロードセルへ伝達されることを防止する第三の振動伝達防止手段を、有しており、前記第四の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第四のロードセルへ伝達されることを防止する第四の振動伝達防止手段を、有している。
本発明に係る車固定システムは、シャシーダイナモメータに対して車を固定する車固定システムであって、第一のロープを用いて、前記車の前方方向から、第一の張力で、前記車を固定する第一の車固定部と、第二のロープを用いて、前記車の前方方向から、第二の張力で、前記車を固定する第二の車固定部と、第三のロープを用いて、前記車の後方方向から、第三の張力で、前記車を固定する第三の車固定部と、第四のロープを用いて、前記車の後方方向から、第四の張力で、前記車を固定する第四の車固定部と、前記第一乃至四の張力を予め設定されている計算式に基づいて決定し、前記第一乃至四のロープにおける各張力が、当該決定した各値となるように、前記第一乃至四の車固定部を制御する、制御部とを備え、前記第一の車固定部は、前記第一のロープを巻き取ることができる第一の電動巻取り部と、前記第一の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第一のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第一の連結部と、前記第一の連結部に配設される、前記第一の連接部にかかる張力を測定する第一のロードセルとを、有しており、前記第二の車固定部は、前記第二のロープを巻き取ることができる第二の電動巻取り部と、前記第二の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第二のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第二の連結部と、前記第二の連結部に配設される、前記第二の連接部にかかる張力を測定する第二のロードセルとを、有しており、前記第三の車固定部は、前記第三のロープを巻き取ることができる第三の電動巻取り部と、前記第三の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第三のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第三の連結部と、前記第三の連結部に配設される、前記第三の連接部にかかる張力を測定する第三のロードセルとを、有しており、前記第四の車固定部は、前記第四のロープを巻き取ることができる第四の電動巻取り部と、前記第四の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第四のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第四の連結部と、前記第四の連結部に配設される、前記第四の連接部にかかる張力を測定する第四のロードセルとを、有しており、前記制御部は、前記第一乃至四のロードセルの測定値が、前記第一乃至四の張力となるように、前記第一乃至四の電動巻取り部を制御し、前記第一の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第一のロードセルへ伝達されることを防止する第一の振動伝達防止手段を、有しており、前記第二の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第二のロードセルへ伝達されることを防止する第二の振動伝達防止手段を、有しており、前記第三の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第三のロードセルへ伝達されることを防止する第三の振動伝達防止手段を、有しており、前記第四の車固定部は、前記車側から伝わる振動を前記第四のロードセルへ伝達されることを防止する第四の振動伝達防止手段を、有している。
したがって、試験対象の車の車種等が変化したとしても、当該変化に応じて、車を固定する際に用いられるロープに印加する張力を、車種等に応じて事前に張力Tを決定するだけで、自動で調整することができる。また、制御部による自動制御なので、ロープに対して適正な張力を精度良く印加させることができる。
実施の形態に係る車固定システムにより、車1がシャシーダイナモメータに対して固定されている様子を示す平面図である。 各車固定部2の全体構成を示す断面図である。 車1に対するロープ3の取付態様を例示する図である。 車1に対するロープ3の取付態様を例示する図である。 車1に対するロープ3の取付態様を例示する図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態>
図1は、車1の試験が実施されるシャシーダイナモメータに対して、試験対象の車1が固定される様子を示す平面図である。つまり、図1は、本実施の形態に係る車固定システムにより、車1がシャシーダイナモメータに対して固定されている様子を、天井側(上方向)から見た図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る車固定システムは、4つの車固定部2により構成されている。
ここで、図1には、床面より上に現れている車固定部2の構成が図示されている。図2は、各車固定部2の全構成を図示した断面図であり、図2では、床面上の車固定部2の構成および床面下の車固定部2の構成も図示されている。なお、各車固定部2の構成は全て、図2に示した物理的構成要素有し、同様に構成されている。
図1に示すように、第一の車固定部2および第二の車固定部2は、車1の前方側に配設されており、第三の車固定部2および第四の車固定部2は、車1の後方側に配設されている。したがって、第一の車固定部2は、構成要素である第一のロープ3を用いて、車1の前方側から車1を固定する。また、第二の車固定部2は、構成要素である第二のロープ3を用いて、車1の前方側から車1を固定する。また、第三の車固定部2は、構成要素である第三のロープ3を用いて、車1の前方側から車1を固定する。また、第四の車固定部2は、構成要素である第四のロープ3を用いて、車1の前方側から車1を固定する。
ここで、上記4つの車固定部2を用いて、車1の前方および後方から、当該車1を固定する場合において、各ロープ3の端部を車1の前後部に取付る態様として、図1に示す態様以外に、様々な態様を採用することができる。図3,4,5は、各ロープ3の端部を車1の前後部に取付る複数の態様のうちの幾つかの例を示した図である。
また、図1,2においては図示を省略しているが、本実施の形態に係る車固定システムは、制御部を有している。
当該制御部は、予め設定されている計算式に基づいて、第一のロープ3に印加される第一の張力T1、第二のロープ3に印加される第二の張力T2、第三のロープ3に印加される第三の張力T3、および第四のロープ3に印加される第四の張力T4を、各々決定する。
さらに、制御部は、第一のロープ3に第一の張力T1が印加されるように、第一の車固定部2を制御し、第二のロープ3に第二の張力T2が印加されるように、第二の車固定部2を制御し、第三のロープ3に第三の張力T3が印加されるように、第三の車固定部2を制御し、第四のロープ3に第四の張力T4が印加されるように、第四の車固定部2を制御する。
そして、図1に示すように、各ロープ3に対して各張力T1,T2,T3,T4が印加されている状態において、シャシーダイナモメータを用いて、車1に対する試験を実施する。
上記計算式とは、次の4つの式である。つまり、「T1sinθ1=T2sinθ2」、「T1cosθ1+T2cosθ2=T」、「T3sinθ3=T4sinθ4」、および「T3cosθ3+T4cosθ4=T」である。
ここで、T1は、上記第一の張力であり、T2は、上記第二の張力であり、T3は、上記第三の張力であり、T4は、上記第四の張力である。さらに、Tは、制御部に入力される張力値である(図1参照)。
当該張力値Tは、図1に示すように、試験中に車1に印加される前方方向の合計張力であり、同時に、試験中に車1に印加される前方方向の合計張力である。試験中において、適正に車1が固定されるように、ユーザによって適正な張力値Tが決定される。より具体的に、試験対象の車1の車種が変わると、当該車種(たとえば車1の重量等)に応じて、適正な張力値Tが試験前にユーザによって決定される。
また、上記計算式において、θ1は、車1の前後方向(図1の一点鎖線)に対する、第一のロープ3が成す第一の角度であり、θ2は、車1の前後方向に対する、第二のロープ3が成す第二の角度であり、θ3は、車1の前後方向に対する、第三のロープ3が成す第三の角度であり、θ4は、車1の前後方向に対する、第四のロープ3が成す第四の角度である(図1参照)。
次に、図2を用いて、各車固定部2の構成について説明する。ここで、図2は、各車固定部2の全体構成を示す断面図であり、4つの車固定部2は、図2で示す同じ構成を有している。したがって、各車固定部2の構成を、同じ図2を参照しながら説明する。
第一の車固定部2は、図2に示すように、第一のロープ3、滑車4、第一の角度センサー5、滑車6、第一の電動巻取り部7、第一の振動伝達防止手段10、第一のロードセル11、第一の弾性部材12、および第一の連結部13を有している。
第二の車固定部2は、図2に示すように、第二のロープ3、滑車4、第二の角度センサー5、滑車6、第二の電動巻取り部7、第二の振動伝達防止手段10、第二のロードセル11、第二の弾性部材12、および第二の連結部13を有している。
第三の車固定部2は、図2に示すように、第三のロープ3、滑車4、第三の角度センサー5、滑車6、第三の電動巻取り部7、第三の振動伝達防止手段10、第三のロードセル11、第三の弾性部材12、および第三の連結部13を有している。
そして、第四の車固定部2は、図2に示すように、第四のロープ3、滑車4、第四の角度センサー5、滑車6、第四の電動巻取り部7、第四の振動伝達防止手段10、第四のロードセル11、第四の弾性部材12、および第四の連結部13を有している。
なお、図2に示すように、床下面の底面に対して、支柱9および台部8が固定的に配設されている。
ここで、上記のように、各車固定部2は同じ構成を有している。そこで、以下では、説明簡略化のために、「第一」「第二」「第三」「第四」の用語は省略し、以下で行う車固定部2に対する構成の説明は、全車固定部2に対して適用される。
端部が車1に固定されたロープ1は、床上に配設された滑車4を介して、床上から床下へと配設される。また、当該ロープは、床下に配設された滑車6を介して、床下に配設されている電動巻取り部7に達する。ここで、電動巻取り部7は、電動のチェーンブロックと同様な機能を有する装置であり、ロープ3を巻取り・巻出しすることにより、ロープ3にかかる張力を調整することができる。なお、切替えスイッチにより、電動巻取り部7は、電動での巻取り・巻出し動作または手動での巻取り・巻出し動作を、選択することができる。
また、電動巻取り部7には、床下に存する連結部13の一端が接続されており、当該連結部13の他端は、支柱9に固定されている。ここで、ロープ3にかかる張力と同じ張力が、電動巻取り部7を介して、連結部13においてもかかる。
また、連結部13には、電動巻取り部7から支柱9に向かって、振動伝達防止手段10、ロードセル11および弾性部材12が、当該順に配設されている。なお、ロードセル11および弾性部材12は、連結部13の一部を構成するように、当該連結部13上に配設されている。
ここで、振動伝達防止手段10は、たとえばディスクブレーキなどの装置であり、ロープ1に接続されている車1が試験中に振動したとしても、当該振動伝達防止手段10が連結部13を把持固定等することにより、当該振動を連結部13のロードセル11に伝達することを防止することができる。なお、振動伝達防止手段10により車1からの振動がロードセル11に伝わることを防止したしても、振動伝達防止手段10の使用前後において、連結部13の張力(つまり、ロードセル11の測定値)は変化しない。
また、ロードセル11は、連結部13にかかる張力を測定することができる。車1の試験中において、制御部は、ロードセル11の測定値が、第一乃至四の張力T1,T2,T3,T4となるように、電動巻取り部7の動作を制御する。また、弾性部材12としてはバネ等を採用できる。
また、図2に示すように、床下には、ロープ3が張られたときに、当該ロープ3が成す角度を計測する角度センサー5が配設されている。具体的に、角度センサー5は、平面視における、車1の前後方向に対して、床上に配設されているロープ3が成す角度を、測定する(図1のθ1,θ2,θ3,θ4参照)。制御部は、角度センサー5が測定した角度θ1,θ2,θ3,θ4を利用して、試験中に各ロープ3に印加させる第一乃至四の張力T1,T2,T3,T4を決定する。
なお、図面簡略化のために図示を省略しているが、車固定部2には、電動シリンダー等で駆動できる二つの移動機構が配設されている。ここで、一方の移動機構は、滑車4および角度センサー5を、支柱9および台部8に対して、図2の上下方向に移動させることができる。これに対して、他方の移動機構は、電動巻取り部7、振動伝達防止手段10および連結部13等を、支柱9および台部8に対して、図2の左右方向に移動させることができる。
次に、本実施の形態に係る車固定システムを利用した、車1の固定動作について説明する。
車1の試験を開始する前に、電動巻取り部7を手動動作に切替え、電動巻取り部7からロープ3を手動で巻出す。これにより、車1の前後位置に対して、各ロープ3を容易に接続することができる。
各ロープ3を車1に取り付けた後、手動動作また自動動作により、各ロープ3にある程度の張力がかかるまで、各ロープ3を電動巻取り部7により巻き取る。各ロープ3にある程度の張力がかかったとき、上記各角度θ1,θ2,θ3,θ4が定まる。そこで、当該角度θ1,θ2,θ3,θ4が、車1の試験終了まで変化しないように、当該角度θ1,θ2,θ3,θ4が変化するような、ロープ3の移動を抑制する。
次に、制御部による電動巻取り部7の制御を開始する。ここで、当該制御の開始の前に、電動巻取り部7を自動動作に切り替えておく必要がある。また、制御部には、試験対象の車の車種に応じてユーザが決定した張力Tが、入力されている。また、上記の通り、制御部には、4つの計算式(「T1sinθ1=T2sinθ2」、「T1cosθ1+T2cosθ2=T」、「T3sinθ3=T4sinθ4」、および「T3cosθ3+T4cosθ4=T」)が設定されている。制御部による電動巻取り部7の制御は、以下の通りである。
まず、各角度センサー5は、各角度θ1,θ2,θ3,θ4を測定する。そして、当該測定結果(第一の角度θ1、第二の角度θ2、第三の角度θ3、第四の角度θ4)を、各角度センサー5は、制御部へと送信する。
次に、制御部は、受信した角度センサー5の測定結果θ1,θ2,θ3,θ4、入力された張力Tおよび上記計算式を用いて、第一のロープ3に印加する第一の張力T1、第二のロープ3に印加する第二の張力T2、第三のロープ3に印加する第三の張力T3および、第四のロープ3に印加する第四の張力T4を、求める。
次に、制御部は、各ロードセル11の測定値が、上記で求めた各張力T1,T2,T3,T4となるように、各電動巻取り部7の巻取りを制御する。ここで、各ロープ3には各弾性部材12が接続されているので、当該巻取りにより、ロープ3に急激に張力が印加されることを防止できる。そして、各ロードセル11の測定値が各張力T1,T2,T3,T4となった後は、制御部は、各ロードセル11の測定値が当該各張力T1,T2,T3,T4を維持するように、各電動巻取り部7を制御する。
そして、各ロープ3において上記張力T1,T2,T3,T4が印加されている状態で、シャシーダイナモメータを用いた車1の試験を開始する。ここで、車1に対して各種試験が実施されているとき、車1が振動することも想定される。そこで、試験中は、振動伝達防止手段10を用いて、連結部13を保持・固定しておくことが望ましい。これにより、車1において振動が生じても、当該振動は各ロードセル11側に伝わらず、各ロードセル11の測定値を、張力T1,T2,T3,T4で維持することができる。
試験終了後、各ロープ3を車1から取り外すために、手動動作また自動動作により、各ロープ3を電動巻取り部7により巻き出す。
以上のように、本実施の形態に係る車固定システムでは、制御部は、第一乃至四の張力T1,T2,T3,T4を予め設定されている計算式に基づいて決定し、第一乃至四のロープ3における各張力が、当該決定した各値となるように、各車固定部2を制御している。具体的に、各車固定部2は、ロープ3を巻き取る電動巻取り部7、当該電動巻取り部7に接続され、ロープ3と同じ張力がかかる連結部13と、連接部13にかかる張力を測定するロードセル11を、有している。そして、制御部は、各ロードセル11の測定値が、第一乃至四の張力T1,T2,T3,T4となるように、各電動巻取り部7を制御している。
したがって、試験対象の車1の車種等が変化したとしても、当該変化に応じて、車1を固定する際に用いられるロープ3に印加する張力を、車種等に応じて事前に張力Tを決定するだけで、自動で調整することができる。また、制御部による自動制御なので、ロープ3に対して適正な張力を精度良く印加させることができる。
また、本実施の形態に係る車固定システムでは、各第一の車固定部2は、第一乃至四の角度θ1,θ2,θ3,θ4を測定することができる各角度センサー5を有している。そして、制御部は、各角度センサー5の測定結果用いて、第一乃至四の張力T1,T2,T3,T4を決定している。
したがって、自動で第一乃至四の角度θ1,θ2,θ3,θ4を検出でき、また、測定結果を自動で制御部に送ることができ、制御部に、第一乃至四の角度θ1,θ2,θ3,θ4を入力する手間を省ける。
また、本実施の形態に係る車固定システムでは、各車固定部2は、各ロープ3に接続される各弾性部材12を有している。
したがって、各電動巻取り部7を用いてロープ3の巻取り動作を行ったとしても、ロープ3および連結部13において、急激に張力が印加されることを防止でき、滑らかな張力印加が可能となる。
また、本実施の形態に係る車固定システムでは、各車固定部2は、車1側から伝わる振動をロードセル11へ伝達されることを防止する振動伝達防止手段10を有している。
したがって、振動伝達防止手段10により連結部13を把持・固定することにより、車1において振動が生じても、当該振動は各ロードセル11側に伝わらず、各ロードセル11の測定値を、各張力T1,T2,T3,T4で維持することができる。よって、当該振動により、ロードセル11の測定値も変動(振動)し、当該変動(振動)に応じて、制御部が各電動巻取り部7の制御を調整することを防止できる。
1 車
2 第一乃至四の車固定部
3 第一乃至四のロープ
4 滑車
5 第一乃至四の角度センサー
6 滑車
7 第一乃至四の電動巻取り部
8 台部
9 支柱
10 第一乃至四の振動伝達防止手段
11 第一乃至四のロードセル
12 第一乃至四の弾性部材
13 第一乃至四の連結部
T1 第一の張力
T2 第二の張力
T3 第三の張力
T4 第四の張力
θ1 第一の角度
θ2 第二の角度
θ3 第三の角度
θ4 第四の角度

Claims (4)

  1. シャシーダイナモメータに対して車を固定する車固定システムであって、
    第一のロープを用いて、前記車の前方方向から、第一の張力で、前記車を固定する第一の車固定部と、
    第二のロープを用いて、前記車の前方方向から、第二の張力で、前記車を固定する第二の車固定部と、
    第三のロープを用いて、前記車の後方方向から、第三の張力で、前記車を固定する第三の車固定部と、
    第四のロープを用いて、前記車の後方方向から、第四の張力で、前記車を固定する第四の車固定部と、
    前記第一乃至四の張力を予め設定されている計算式に基づいて決定し、前記第一乃至四のロープにおける各張力が、当該決定した各値となるように、前記第一乃至四の車固定部を制御する、制御部とを備え
    前記第一の車固定部は、
    前記第一のロープを巻き取ることができる第一の電動巻取り部と、
    前記第一の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第一のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第一の連結部と、
    前記第一の連結部に配設される、前記第一の連接部にかかる張力を測定する第一のロードセルとを、有しており、
    前記第二の車固定部は、
    前記第二のロープを巻き取ることができる第二の電動巻取り部と、
    前記第二の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第二のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第二の連結部と、
    前記第二の連結部に配設される、前記第二の連接部にかかる張力を測定する第二のロードセルとを、有しており、
    前記第三の車固定部は、
    前記第三のロープを巻き取ることができる第三の電動巻取り部と、
    前記第三の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第三のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第三の連結部と、
    前記第三の連結部に配設される、前記第三の連接部にかかる張力を測定する第三のロードセルとを、有しており、
    前記第四の車固定部は、
    前記第四のロープを巻き取ることができる第四の電動巻取り部と、
    前記第四の電動巻取り部と固定端との間に配設され、前記第四のロープにかかる張力と同じ張力がかかる第四の連結部と、
    前記第四の連結部に配設される、前記第四の連接部にかかる張力を測定する第四のロードセルとを、有しており、
    前記制御部は、
    前記第一乃至四のロードセルの測定値が、前記第一乃至四の張力となるように、前記第一乃至四の電動巻取り部を制御し、
    前記第一の車固定部は、
    前記車側から伝わる振動を前記第一のロードセルへ伝達されることを防止する第一の振動伝達防止手段を、有しており、
    前記第二の車固定部は、
    前記車側から伝わる振動を前記第二のロードセルへ伝達されることを防止する第二の振動伝達防止手段を、有しており、
    前記第三の車固定部は、
    前記車側から伝わる振動を前記第三のロードセルへ伝達されることを防止する第三の振動伝達防止手段を、有しており、
    前記第四の車固定部は、
    前記車側から伝わる振動を前記第四のロードセルへ伝達されることを防止する第四の振動伝達防止手段を、有している、
    ことを特徴とする車固定システム。
  2. 前記計算式は、
    T1sinθ1=T2sinθ2
    T1cosθ1+T2cosθ2=T
    T3sinθ3=T4sinθ4
    T3cosθ3+T4cosθ4=T
    である、
    ここで、
    T1は、前記第一の張力であり、
    T2は、前記第二の張力であり、
    T3は、前記第三の張力であり、
    T4は、前記第四の張力であり、
    Tは、前記制御部に入力される張力値であり、
    θ1は、前記車の前後方向に対する、前記第一のロープが成す第一の角度であり、
    θ2は、前記車の前後方向に対する、前記第二のロープが成す第二の角度であり、
    θ3は、前記車の前後方向に対する、前記第三のロープが成す第三の角度であり、
    θ4は、前記車の前後方向に対する、前記第四のロープが成す第四の角度である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車固定システム。
  3. 前記第一の車固定部は、
    前記第一の角度を測定する第一の角度センサーを有しており、
    前記第二の車固定部は、
    前記第二の角度を測定する第二の角度センサーを有しており、
    前記第三の車固定部は、
    前記第三の角度を測定する第三の角度センサーを有しており、
    前記第四の車固定部は、
    前記第四の角度を測定する第四の角度センサーを有しており、
    前記制御部は、
    前記第一乃至四の角度センサーの測定結果用いて、前記第一乃至四の張力を決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車固定システム。
  4. 前記第一の車固定部は、
    前記第一のロープに接続される第一の弾性部材を有しており、
    前記第二の車固定部は、
    前記第二のロープに接続される第二の弾性部材を有しており、
    前記第三の車固定部は、
    前記第三のロープに接続される第三の弾性部材を有しており、
    前記第四の車固定部は、
    前記第四のロープに接続される第四の弾性部材を有している、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車固定システム。
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