JP6028580B2 - ポリマーの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明によれば、
下記の式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸とを共重合して、前記ノルボルネン型モノマー由来の繰り返し単位と、前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位とを有する共重合体を得る工程と、
前記共重合体の前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、一部の繰り返し単位の前記環状構造を開環せずに、残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環することで、カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する工程とを含み、
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程では、
塩基の存在下で、前記共重合体の無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位を開環せずに、前記残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環し、
酸処理を行なうことで、前記カルボキシル基を形成するポリマーの製造方法が提供される。
これにより、ポリマー中のカルボキシル基の量を調整することができ、所望のポリマーを得ることができる。
(1.ポリマーの製造方法)
図1を参照して、本実施形態におけるポリマーの製造方法について説明する。
はじめに、本実施形態のポリマーの製造方法の概要について説明する。
本実施形態のポリマーの製造方法は、
下記の式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、下記の式(2)で示される無水マレイン酸とを共重合して、前記ノルボルネン型モノマー由来の繰り返し単位と、前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位とを有する共重合体を得る重合工程と、
前記共重合体の無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、一部の繰り返し単位の環状構造を開環せずに、残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環することで、カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する工程とを含む。
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程では、
塩基の存在下で、前記共重合体の無水マレイン酸由来の繰り返し単位の全個数うち、50%以上の繰り返し単位を開環せずに、残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環し、
その後酸処理を行なうことで、前記カルボキシル基を形成する。
これにより、ポリマー中のカルボキシル基の量を容易に調整することができ、所望の特性を有するポリマーを得ることができる。
(重合工程(処理S1))
はじめに式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、モノマーとなる無水マレイン酸とを用意する。
式(1)で示されるノルボルネン型モノマーにおいて、nは、0,1または2であればよいが、0または1であることが好ましい。これにより、本実施形態のポリマーを含む樹脂組成物により形成される膜の柔軟性を高めることができる。
R1、R2、R3およびR4を構成する炭素数1〜30の有機基は、その構造中にO,N,S,P,Siのいずれか1以上を含んでいてもよい。ただし、R1、R2、R3およびR4は、いずれも酸性官能基ではない。
R1、R2、R3およびR4を構成する有機基としては、たとえばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキリデン基、アリール基、アラルキル基、アルカリル基、シクロアルキル基、およびヘテロ環基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。
アルキル基としては、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、およびデシル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。アルケニル基としては、たとえばアリル基、ペンテニル基、およびビニル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。アルキニル基としては、エチニル基が挙げられる。アルキリデン基としては、たとえばメチリデン基、およびエチリデン基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。アリール基としては、たとえばフェニル基、ナフチル基、およびアントラセニル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。アラルキル基としては、たとえばベンジル基、およびフェネチル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。アルカリル基としては、たとえばトリル基、キシリル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。シクロアルキル基としては、たとえばアダマンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、およびシクロオクチル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。ヘテロ環基としては、たとえばエポキシ基、およびオキセタニル基が挙げられ、これらのうち、いずれかを採用することができる。
さらには、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキリデン基、アリール基、アラルキル基、アルカリル基、シクロアルキル基、およびヘテロ環基は、1以上の水素原子が、ハロゲン原子により置換されていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素のいずれかを使用できる。なかでもアルキル基の1以上の水素原子が、ハロゲン原子に置換されたハロアルキル基が好ましい。R1、R2、R3およびR4の少なくともいずれか1つをハロアルキル基とすることで、本実施形態の製造方法で製造されたポリマーを使用して、感光性樹脂組成物を構成した際、この感光性樹脂組成物の誘電率を低下させることができる。
ノルボルネン型モノマーとしては、これらのうち、いずれか1種以上を使用できる。
なかでも、ポリマーの光透過性の観点から、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)を使用することが好ましい。
式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸とのモル比(式(1)で示される化合物のモル数:無水マレイン酸のモル数)は、0.5:1〜1:0.5であることが好ましい。なかでも、分子構造制御の観点から、式(1)で示されるノルボルネン型モノマーのモル数:無水マレイン酸のモル数=1:1であることが好ましい。
式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸と、重合開始剤とを溶媒に溶解し、その後、所定時間加熱することで、式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸とを溶液重合する。加熱温度は、たとえば、50〜80℃であり、加熱時間は10〜20時間である。
溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、トルエン等のうち、いずれか1種以上を使用することができる。
アゾ化合物としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、1,1'-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)(ABCN)があげられ、これらのうち、いずれか1種以上を使用できる。
また、有機過酸化物としては、例えば過酸化水素、ジターシャリブチルパーオキサイド(DTBP)、過酸化ベンゾイル(ベンゾイルパーオキサイド,BPO)および、メチルエチルケトンパーオキサイド(MEKP)を挙げることができ、これらのうち、いずれか1種以上を使用できる。
重合開始剤の量(モル数)は、式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸との合計モル数の1%〜10%とすることが好ましい。重合開始剤の量を前記範囲内で適宜設定し、かつ、反応温度、反応時間を適宜設定することで、得られるポリマーの重量平均分子量(Mw)や、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)を調整することができる。
この重合工程により、以下の式(3)で示される繰り返し単位と、以下の式(4)で示される繰り返し単位とを有する共重合体1を重合することができる。
ただし、共重合体1において、式(4)の構造のR1は、各繰り返し単位において共通であることが好ましいが、それぞれの繰り返し単位ごとに異なっていてもよい。R2〜R4においても同様である。
すなわち、共重合体1は、以下の繰り返し単位を有するものであることが好ましい。
ここで、式(5)の構造のR1は、各繰り返し単位において共通であることが好ましいが、それぞれの繰り返し単位ごとに異なっていてもよい。R2〜R4においても同様である。
次に、得られた共重合体1の無水マレイン酸に由来する環状構造の繰り返し単位のうち、一部の繰り返し単位を閉環した状態としながら、残りの繰り返し単位を開環する。
ここでは、共重合体1の無水マレイン酸由来の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位を開環せずに、残りの繰り返し単位の環状構造(無水環)を開環する。すなわち、共重合体1の開環率を50%未満とする。なかでも、共重合体1の無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位の全個数のうち、60%以上、90%以下の繰り返し単位を開環しないことが好ましい。
ここで、無水マレイン酸由来の繰り返し単位の開環率は以下のようにして計測することができる。
開環前の共重合体1の酸無水物構造における(C=O)のIR吸収強度(A1)を測定し、開環後の酸無水物構造における(C=O)のIR吸収強度(A2)より以下式にて開環率を算出する。
開環率(%)=((A1−A2)/A1)×100
なお、内部標準物質としてアセトニトリルを用いた。
(A)塩基としての金属アルコキシド
(B)アルコールおよび塩基としてのアルカリ金属の水酸化物
のいずれか一方を、
前記重合工程において得られた、前記共重合体1を含む反応液に添加するとともに、メチルエチルケトン(MEK)等の有機溶媒をさらに添加し、40〜50℃で1〜5時間攪拌して、反応液L1を得る。
このとき、金属アルコキシドあるいはアルカリ金属の水酸化物のモル数は、重合工程で使用した無水マレイン酸のモル数の50%以下とすることが好ましい。なかでも、金属アルコキシドあるいはアルカリ金属の水酸化物のモル数は、重合工程で使用した無水マレイン酸のモル数の40%以下、10%以上とすることが好ましく、さらには、30%以下とすることが好ましい。
このようにすることで、金属アルコキシドあるいはアルカリ金属の水酸化物の量を少なくすることができ、最終的に得られるポリマー中の金属不純物濃度を低減することができる。
ポリマー中の金属不純物濃度を低減することで、このポリマーを使用したデバイスを形成した際に、金属イオンのマイグレートを抑制することができる。
反応液L1中では、共重合体1の無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうちの一部の繰り返し単位において、閉環構造(無水環)が開環する。そして、開環した構造における1対の末端のうち一方の末端がエステル化される。開環した構造の1対の末端のうち他方の末端はエステル化されずに、金属塩構造となる。
R5は、酸性基ではない炭素数1〜18の有機基である。
なお、金属アルコキシドとして、前述した構成のうち、異なるものを2以上使用してもよい。ただし、製造安定性の観点からは、1種の金属アルコキシドを使用することが好ましい。
アルカリ金属の水酸化物としては、取り扱い性の観点から水酸化ナトリウムが好ましい。
アルコールとしては、1価のアルコール(R5OH)が好ましく、有機基であるR5は、前述したものを使用できる。
この式(7)の構造を有するものを、共重合体2とよぶ。
これにより、共重合体2を酸処理することで得られた共重合体3においては、式(7)で示される開環した無水マレイン酸由来の繰り返し単位は、以下のような構造となり、末端がカルボキシル基となる。
また、わずかではあるが、式(10)で示される構造には、ZおよびWがいずれも、−O−Hである構造も含まれる場合がある。
また、共重合体3の式(10)で示す構造には、Zが−O―Hであり、Wが−O−R5となる構造が含まれる場合もあるが、Wが−O―Hであり、Zが−O−R5となる構造が主となる。
また、式(9)の繰り返し単位において、R1は、各繰り返し単位において共通であることが好ましいが、それぞれの繰り返し単位ごとに異なっていてもよい。R2〜R4においても同様である。
同様に、式(10)の繰り返し単位において、R1は、各繰り返し単位において共通であることが好ましいが、それぞれの繰り返し単位ごとに異なっていてもよい。R2〜R4、W、Zにおいても同様である。
さらには、共重合体1の無水マレイン酸由来の繰り返し単位を開環する際には、塩基(たとえば、アルカリ金属塩)が必要となるが、無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位を開環しないことで、使用する塩基量を低減させることができる。
これにより、本実施形態で最終的に得られるポリマー中の金属量を低減することができ、このポリマーを用いた感光性樹脂組成物において所望の特性を発揮させることができる。
次に、以上の工程により得られた共重合体3を含む溶液を、水と有機溶媒(たとえば、MEK(メチルエチルケトン))との混合物で洗浄して、残留金属成分を除去する。共重合体3、残留モノマーおよびオリゴマーは、有機層に移動する。その後、水層を除去する。
その後、再度、有機層に、水と有機溶媒(たとえば、MEK)との混合物を加えて、再度洗浄してもよい。必要に応じて、洗浄工程を複数回実施してもよい。本実施形態においては、以上のような洗浄工程(処理S3)をたとえば5回以上、より好ましくは10回繰り返す。これにより、共重合体3中におけるアルカリ金属の濃度を、十分に低減することができる。本実施形態においては、共重合体3中のアルカリ金属濃度が10ppm以下、好ましくは5ppm以下となるように洗浄工程(処理S3)を繰り返し行うことが好ましい。
次に、共重合体3と、残留モノマーおよびオリゴマー等の低分子量成分とが含まれた前記有機層を、メタノール、水、ヘキサンの混合液で洗浄して、有機層を除去する。低分子量成分は、有機層に移動する。
ここで、低分子量成分としては、残留モノマー、オリゴマー、さらには、重合開始剤等が含まれる。
本実施形態においては、当該低分子量成分除去工程(処理S4)において、共重合体3中における分子量1000以下の低核体含有率が1%以下になるまで(後述するGPC(Gel Permeation Chromatography)により得られる分子量分布曲線において、分子量1000以下におけるピーク面積が、全体の1%以下となるまで)抽出操作を繰り返すことが好ましい。これにより、第1のポリマー中における低分子量成分の量を、硬化時における膜のパターン変形を抑制するために十分な程度に低減することができる。
本実施形態では、前述した開環工程にて、無水マレイン酸由来の繰り返し単位の開環率を調整することで、ポリマーのアルカリ現像液(たとえば、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)に対する溶解速度が調整されているが、さらに、厳密に溶解速度を調整する必要がある場合には本工程を実施することが好ましい。
低分子量成分除去工程において、有機層を除去した液に、アルコールを加え、メタノールを蒸発させた後、120〜140℃で0.5〜10時間加熱する。
ここで使用するアルコールは、前述したアルコール(R5OH)として例示したもののいずれかを使用できる。
この工程では、共重合体3の一部のカルボキシル基、すなわち、開環した無水マレイン酸由来の構造体の末端に形成されたカルボキシル基が、エステル化することとなる。
これに加え、この工程では、共重合体3の開環した無水マレイン酸由来の構造体が脱水して、再度閉環することとなる。
この式(11)で示される構造には、R7が前述したR5であり、R6の炭素数1〜18の有機基が本工程で使用するアルコールに由来のものである構造が含まれる。この場合には、R6は、前述したR5で例示した有機基のいずれかとすることができる。
また、式(11)で示した構造には、式(70)の構造が含まれていてもよい。この場合には、式(11)のR6、R7が式(70)で示したR5と同一の基となる。
さらに、式(11)で示した構造には、式(72)の構造において、2つのカルボキシル基がエステル化した構造が含まれていてもよい。この場合には、R6,R7は、いずれも、本工程で使用するアルコールに由来のものとなる。
これにより、共重合体4を含んで構成されたポリマーを得ることができる。
そして、共重合体4は、前述した式(9)、(10)に加えて式(12)で示される構造体を有することが好ましい。
なお、共重合体4の式(12)で示す構造は、Xが−O−R6となり、Yが−O―R7であり、R7がR5であり、R6が本工程で使用するアルコールに由来のものとなる構造が主となる。
また、式(12)の繰り返し単位においては、R1は、各繰り返し単位において共通であることが好ましいが、それぞれの繰り返し単位ごとに異なっていてもよい。R2〜R4においても同様である。
以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマーを構成する共重合体3、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーを構成する共重合体4は、以下のように表記できる。
式(3)、式(8)、式(11)、式(72)で示される構造体のうち、少なくとも式(8)で示される繰り返し単位および式(3)で示される繰り返し単位と、を有し、
式(3)、式(8)、式(11)、式(72)の構造体のモル数の合計:式(4)で示される構造体のモル数の合計=m:l(m:lはモル比であり、m+l=1)とした場合、0.4≦l≦0.6、0.4≦m≦0.6である共重合体。
R1、R2、R3およびR4、nは、前述した式(1)と同様である。
Aは下記に再度示すが、前述した式(8)、(11)、(3)または(72)により示される構造単位である。上記式(13)により示される共重合体の構造単位Aには、下記式(8)および(3)が含まれる一方で、式(11)、(72)の構造体は含まれてもよく、含まれなくてもよい。式(13)におけるmは、構造単位Aの合計のモル含有率である。
(1)酸価
以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマー、および、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーは、たとえば酸価が15mgKOH/g以上65mgKOH/g以下である。ポリマーの酸価は、たとえばJIS K 2501に準じて次のように行われる。まず、ポリマーを溶かした滴定溶剤に対し、N/10KOH水溶液を用いてpH=7.0となるよう滴定を行う。そして、この滴定に要したKOH量を基に、下記の式を用いてポリマーの酸価(樹脂1gに対するKOHのmg数)が算出される。
酸価=滴定量(ml)×KOHのファクターf×0.1×56.1/ポリマー量(固形)
本実施形態において、ポリマーの酸価は、式(8)により表される構造単位に由来するカルボキシル基の量の指標となる。すなわち、ポリマーの酸価を制御することにより重合生成物中におけるカルボキシル基の量を調整することができる。したがって、ポリマーの酸価を制御することにより、カルボキシル基の量の濃度に起因して変動するポリマーのアルカリ溶液に対する溶解速度を調整することが可能となる。
フォトリソグラフィー工程においては、所望のパターニング性能を実現するために、アルカリ現像液への溶解速度を調整することが重要となる。ポリマーの酸価を上記範囲とすることにより、特に永久膜のパターニングに適した、感光性樹脂組成物のアルカリ溶解速度を実現することが可能となる。
以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマー、および、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーは、低分子量成分(たとえば、モノマー、オリゴマー等)を含んでいる。
そして、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)が1.5以上2.5以下である。Mw/Mnは、分子量分布の幅を示す分散度である。
このように、分子量分布が狭いポリマーを得ることで、このポリマーを含む感光性ポリマー組成物を形成した際に、所望の特性(たとえば、所望の現像性)を有する感光性樹脂組成物とすることができる。
また、以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマー、および、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーのMw(重量平均分子量)は、たとえば5,000以上30,000以下である。
このようにすることで、ポリマー中の低分子量成分、たとえば、残留モノマー、オリゴマーの少ないポリマーを得ることができる。このように、低分子量成分の少ないポリマーを得ることで、このポリマーを含む感光性樹脂組成物を形成した際に、所望の特性(たとえば、所望の現像性)を有する感光性樹脂組成物とすることができる。
ここで、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)は、標準ポリスチレン(PS)の検量線から求めた、ポリスチレン換算値を用いる。測定条件は以下の通りである。
東ソー(株)社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC−8320GPC
カラム:東ソー(株)社製TSK−GEL Supermultipore HZ−M
検出器:液体クロマトグラム用RI検出器
測定温度:40℃
溶媒:THF
試料濃度:2.0mg/ミリリットル
なお、下限値は特に限定されないが、たとえば、GPCにより得られる分子量分布曲線において分子量1000以下におけるピーク面積が全体の0.01%である。
以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマー、および、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーそれぞれの金属濃度(ポリマーの質量に対する金属の質量の割合)は、10ppm(質量ppm)以下である。
なかでも、アルカリ金属濃度は10ppm以下となっている。
ポリマー中の金属濃度は、フレームレス原子吸光光度計を用いて計測できる。
なお、ポリマー中における金属濃度の下限は、特に限定されないが、たとえば、0.01ppmである。
以上の処理S1〜S4の工程を経て得られたポリマー、および、以上の処理S1〜S5の工程を経て得られたポリマーそれぞれのアルカリ溶解速度は、たとえば500Å/秒以上20,000Å/秒以下である。
アルカリ溶解速度は、以下のようにして測定することができる。
ポリマーをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解させ、固形分20重量%に調整したポリマー溶液を、シリコンウェハ上にスピン方式で塗布し、これを110℃で100秒間ソフトベークして得られるポリマー膜を、23℃で2.38%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液に含浸させ、視覚的に前記ポリマー膜が消去するまでの時間を測定することにより算出される。
ポリマーのアルカリ溶解速度を500Å/秒以上とすることにより、アルカリ現像液による現像工程におけるスループットを良好なものとすることができる。また、ポリマーのアルカリ溶解速度を20,000Å/秒以下とすることにより、アルカリ現像液による現像工程後における残膜率を向上させることができる。このため、リソグラフィ工程による膜減りを抑えることが可能となる。
ポジ型である場合には、架橋剤としては、たとえば、エポキシ樹脂を使用でき、感光剤としては、o−ナフトキノンジアジドスルホン酸誘導体等のジアゾキノン化合物を使用できる。
ネガ型である場合には、架橋剤としては、たとえば、エポキシ樹脂を使用でき、感光剤としては、光酸発生剤や熱酸発生剤を使用できる。
そして、このような感光性樹脂組成物は、レジストのように、一時的にデバイスの製造過程で一時的に使用されるものであってもよいが、デバイスに組み込まれた永久膜としても使用することができる。この点を以下に具体例をあげて説明する。
以上のような感光性樹脂組成物を使用した電子装置100の構成について説明する。
図1および図2は、それぞれ本実施形態に係る電子装置100の一例を示す断面図である。いずれにおいても、電子装置100のうちの絶縁膜20を含む一部が示されている。
本実施形態に係る電子装置100は、たとえば前述したポリマーを含む上記感光性樹脂組成物により形成される永久膜である絶縁膜20を備えている。
トランジスタ30は、たとえば液晶表示装置のスイッチング素子を構成する薄膜トランジスタである。基板10上には、たとえば複数のトランジスタ30がアレイ状に配列されている。本実施形態に係るトランジスタ30は、たとえばゲート電極31と、ソース電極32と、ドレイン電極33と、ゲート絶縁膜34と、半導体層35と、により構成される。ゲート電極31は、たとえば基板10上に設けられている。ゲート絶縁膜34は、ゲート電極31を覆うように基板10上に設けられる。半導体層35は、ゲート絶縁膜34上に設けられている。また、半導体層35は、たとえばシリコン層である。ソース電極32は、一部が半導体層35と接触するよう基板10上に設けられる。ドレイン電極33は、ソース電極32と離間し、かつ一部が半導体層35と接触するよう基板10上に設けられる。
絶縁膜20上および開口22内には、ドレイン電極33と接続する配線40が形成されている。配線40は、液晶とともに画素を構成する画素電極として機能する。
また、絶縁膜20上には、配線40を覆うように配向膜90が設けられている。
基板10と当該対向基板12との間には、液晶層14を構成する液晶が充填される。
まず、基板10上にトランジスタ30を形成する。次いで、基板10のうちトランジスタ30が設けられた一面上に、印刷法あるいはスピンコート法により上記感光性樹脂組成物を塗布し、トランジスタ30を覆う絶縁膜20を形成する。これにより、基板10上に設けられたトランジスタ30を覆う平坦化膜が形成される。
次いで、絶縁膜20を露光現像して、絶縁膜20の一部に開口22を形成する。感光性樹脂組成物がポジ型である場合には、露光部分が現像液に溶解し、未露光部分が残る。一方で、感光性樹脂組成物がネガ型である場合には、未露光部分が現像液に溶解し、露光部分が残ることとなる。この点は、後述する電子装置100の各例においても同様である。
次いで、絶縁膜20を加熱硬化させる。そして、絶縁膜20の開口22内に、ドレイン電極33に接続された配線40、さらには、配向膜90を形成する。その後、絶縁膜20上に対向基板を12配置し、対向基板12と絶縁膜20との間に液晶を充填し、液晶層を形成する。
これにより、図1に示す電子装置100が形成されることとなる。
図2に示す電子装置100は、トランジスタ等の半導体素子が設けられた半導体基板と、半導体基板上に設けられた多層配線層と、を備えている(図示せず)。多層配線層のうち最上層には、層間絶縁膜である絶縁膜50と、絶縁膜50上に設けられた最上層配線72が設けられている。最上層配線72は、たとえばAlにより構成される。
絶縁膜52には、最上層配線72に接続する開口24が形成されている。再配線層70は、絶縁膜52上および開口24内に形成され、最上層配線72に接続されている。絶縁膜54には、再配線層70に接続する開口26が設けられている。
これらの絶縁膜52および絶縁膜54は、上記感光性樹脂組成物からなる永久膜により構成される。絶縁膜52は、たとえば絶縁膜50上に塗布された上記感光性樹脂組成物に対し露光・現像を行うことにより開口24を形成した後、これを加熱硬化することにより得られる。また、絶縁膜54は、たとえば絶縁膜52上に塗布された上記感光性樹脂組成物に対し露光・現像を行うことにより開口26を形成した後、これを加熱硬化することにより得られる。
(実施例1)
撹拌機,冷却管を備えた適切なサイズの反応容器に、無水マレイン酸(MA,122.4g、1.25mol)、2-ノルボルネン(NB,117.6g、1.25mol)およびジメチル2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(11.5g、50.0mmol)を計量し、メチルエチルケトン(MEK,150.8g)およびトルエン(77.7g)に溶解させた。この溶解液に対して、10分間窒素を通気して酸素を除去し、その後、撹拌しつつ60℃、16時間、加熱した(重合工程)。
その後、この溶解液に、MEK(320g)を加えた後、水酸化ナトリウム(12.5g、0.31mol),ブタノール(463.1g、6.25mol),トルエン(480g)の懸濁液に加え、無水マレイン酸由来の環状の構造体の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位が閉環した状態となるように、45℃で3時間混合した。そして、この混合液を40℃まで冷却し、ギ酸(88重量%水溶液,49.0g、0.94mol)で処理してプロトン付加した(開環工程)。
その後、MEKおよび水を加え、水層を分離することで、無機残留物を除去した。次いで、メタノール,ヘキサンを加え有機層を分離することで未反応モノマーを除去した。さらにPGMEA(プロピレングリコール1-モノメチルエーテル2-アセタート)を添加し、系内のメタノール及びブタノールを残留量1%未満となるまで減圧留去した。これにより、20重量%のポリマー溶液1107.7gを得た(GPC Mw=13,700、Mn=7,400)。
なお、開環工程後において、無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位の開環率を測定したところ、21%であった。測定方法は、実施形態に記載したとおりである。
撹拌機,冷却管を備えた適切なサイズの反応容器に、無水マレイン酸(MA,244.9g、2.50mol)、2-ノルボルネン(NB,313.5g、2.50mol)およびジメチル2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(23.0g、50.0mmol)を計量し、メチルエチルケトン(MEK,301.6g)およびトルエン(155.4g)に溶解させた。この溶解液に対して、10分間窒素を通気して酸素を除去し、その後、撹拌しつつ60℃、16時間、加熱した。そして、この溶解液に、MEK(640g)を加えた後、水酸化ナトリウム(110.0g、2.76mol),ブタノール(926.3g、12.5mol),トルエン(960g)の懸濁液に加え、45℃で3時間混合した。このとき、無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、93%の繰り返し単位が開環していた。
そして、この混合液を40℃まで冷却し、ギ酸(88重量%水溶液,215.8g、4.14mol)で処理してプロトン付加し、その後、MEKおよび水を加え、水層を分離することで、無機残留物を除去した。比較例1では、この洗浄工程を3回繰り返した。
次いで、メタノール,ヘキサンを加え有機層を分離することで未反応モノマーを除去した。更にPGMEA(720g)を加え、系内のメタノールを残留量1%未満となるまで減圧留去した。次いで、反応液をブタノールの存在下で、125℃で2時間加熱した後、溶媒をPGMEAに置換した。これにより、20重量%のポリマー溶液2189.4gを得た(GPC Mw=13,300、Mn=7,000)。
<分子量及び分散度>
数平均分子量・重量平均分子量(Mn・Mw)及び分散度(PDI:Mw/Mn)は、東ソー(株)社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC−8320GPCを用い、カラムとして東ソー(株)社製TSK−GEL Supermultipore HZ−Mを用い、THFを溶離液とし、RI検出器により測定して分子量既知のポリスチレン標準体により得られる検量線を用いた換算により求めた。検出器としては、液体クロマトグラム用RI検出器を使用し、測定温度は、40℃とした。試料濃度:2.0mg/ミリリットルとした。
20重量%に調整したポリマー溶液をガラスウェハ上にスピン方式で塗布し、110℃で100秒間ソフトベークして、厚み約3μmのポリマー膜を形成した。ポリマー膜が形成されたガラスウェハを、2.38%・23℃のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液に含浸させて、現像を行った。視覚的にポリマー膜が消去するまでの時間を測定することにより、溶解速度(Å/秒)を測定した。
実施例及び比較例にて得られたポリマー溶液をガラスウエハー上にスピン方式で塗布し、110℃のホットプレートで100秒間ソフトベークして厚み3umに製膜した。波長400nmにおける透過性を220℃/60分,250℃/30分,280℃/30分で空気中の熱処理後に測定した。
<酸価>
合成したポリマー(約20重量%ポリマー溶液)を約2.0g採取し、メタノール50mlを加えて混合した。それに0.1mol/L KOH水溶液を用いて、pH=7.0となるよう滴定を行った。その滴定に要したKOH量を使って、下記の式を用いてポリマーの酸価(ポリマー1gに対するKOHのmg数)を算出した。
酸価=滴定量(ml)×KOHのファクターf×0.1×56.1/ポリマー量(固形)
これらの評価結果を表1に示す。
さらに、実施例1で得られたポリマーのアルカリ金属不純物濃度と、比較例1で得られたポリマーのアルカリ金属不純物濃度とを測定したところ、いずれも5ppmであったが、実施例1では洗浄工程の回数が少なかったのに対し、比較例1では洗浄工程の回数が多くなってしまった。
また、実施例1で得られたポリマーの酸価は、49mgKOH/gであった。
12 対向基板
14 液晶層
20、50、52、54 絶縁膜
22、24、26 開口
30 トランジスタ
31 ゲート電極
32 ソース電極
33 ドレイン電極
34 ゲート絶縁膜
35 半導体層
40、42 配線
70 再配線層
72 最上層配線
74 バンプ
80 層
90、92 配向膜
100 電子装置
Claims (5)
- 下記の式(1)で示されるノルボルネン型モノマーと、無水マレイン酸とを共重合して、前記ノルボルネン型モノマー由来の繰り返し単位と、前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位とを有する共重合体を得る工程と、
前記共重合体の前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、一部の繰り返し単位の前記環状構造を開環せずに、残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環することで、カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する工程とを含み、
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程では、
塩基の存在下で、前記共重合体の無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位を開環せずに、前記残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環し、
酸処理を行なうことで、前記カルボキシル基を形成するポリマーの製造方法。
- 請求項1に記載のポリマーの製造方法において、
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程では、
(A)前記塩基としての金属アルコキシド
(B)アルコールおよび前記塩基としてのアルカリ金属の水酸化物
のいずれかの存在下で、前記共重合体の前記無水マレイン酸由来の環状構造の繰り返し単位のうち、50%以上の繰り返し単位の前記環状構造を開環せずに、前記残りの繰り返し単位の前記環状構造を開環して、前記環状構造を開環することで形成された一部の末端をエステル化し、その後、酸処理を行なうことで、前記環状構造を開環することで形成された残りの末端をカルボキシル基とするポリマーの製造方法。 - 請求項1または2に記載のポリマーの製造方法において、
前記塩基は、アルカリ金属の水酸化物であり、
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程では、
前記アルカリ金属の水酸化物を、前記無水マレイン酸に対して50mol%以下添加するポリマーの製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリマーの製造方法において、
カルボキシル基を有する繰り返し単位を形成する前記工程により得られた共重合体である第二の共重合体を、アルコールの存在下で加熱して、前記カルボキシル基の一部をエステル化する工程を含むポリマーの製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリマーの製造方法において、
酸価が15mgKOH/g以上、65mgKOH/g以下であるポリマーを得るポリマーの製造方法。
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