JP6026054B2 - エレベーター装置およびエレベーター点検方法 - Google Patents

エレベーター装置およびエレベーター点検方法 Download PDF

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Description

本発明は、非常止め部を備えたエレベーター装置およびエレベーター点検方法に関するものである。
エレベーター装置に備えられた非常止め部の動作を点検するときには、ロープ把持機構を作動させた状態で乗りかごを低速で下降方向に運転し、乗りかごが動かないままシーブが空転することを確認することにより、非常止め部が正常に作動することを確認している。(例えば特許文献1参照)
特開2005−247433号公報
従来のエレベーター装置では、主索表面の摩擦力が高い場合、駆動シーブの溝の摩擦力が高い場合、または、乗りかごの重量が重い場合において、巻上機の駆動力が十分大きくないときは駆動シーブの空転させることができず、非常止め部が正常に作動することを確認できないという問題があった。
本発明は前記のような問題を解決するためになされたもので、巻上機の駆動力が十分大きくない場合においても、駆動シーブを空転させて非常止め部が正常に作動することを確認できるエレベーター装置を提供することを目的としている。
本発明によるエレベーター装置は、乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索と、乗りかごの下降を阻止する非常止め部と、主索を巻きかけて主索との間の摩擦力により主索を送る駆動シーブと、駆動シーブを回転させる巻上機と、巻上機を駆動するエレベーター制御部とを備え、エレベーター制御部は非常止め部が作動する状態で巻上機を駆動し釣り合いおもりの上下方向の固有振動を励起し駆動シーブを空転させるものである。
本発明によれば、乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索と、乗りかごの下降を阻止する非常止め部と、主索を巻きかけて主索との間の摩擦力により主索を送る駆動シーブと、駆動シーブを回転させる巻上機と、巻上機を駆動するエレベーター制御部とを備え、エレベーター制御部は非常止め部が作動する状態で巻上機を駆動し釣り合いおもりの上下方向の固有振動を励起し駆動シーブを空転させるので、巻上機の駆動力が十分大きくない場合においても非常止め部が正常に作動することを確認できる。
本発明の実施の形態1によるエレベーター装置の構成図である。 本発明の実施の形態1による非常止め部の点検手順を示す図である。 従来のエレベーター装置における非常止め部の点検時における状態量の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1によるエレベーター装置における非常止め部の点検時における状態量の変化を示す図である。 本発明の実施の形態2によるエレベーター装置の構成図である。 本発明の実施の形態2による非常止め部の点検手順を示す図である。 本発明の実施の形態3によるエレベーター装置の構成図である。 本発明の実施の形態3による非常止め部の点検手順を示す図である。 本発明の実施の形態4によるエレベーター装置の構成図である。 本発明の実施の形態4による非常止め部の点検手順を示す図である。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置の構成図を示したものである。乗りかご1と釣り合いおもり2をつり下げる主索3は、駆動シーブ4に巻きかけられている。エレベーター制御部21が巻上機5を制御することにより、巻上機5と同期する駆動シーブ4を回転させて、主索3につながれた乗りかご1と釣り合いおもり2を昇降路の内部で上下走行させる。調速機6は、連動する乗りかご1の速度が一定以上になったことを検知して非常止め部7を作動させる。非常止め部7は、調速機6からの信号に従い、レール8を把持して乗りかご1の下降を阻止する。巻上機回転検知部11は、巻上機5の回転角を検知するものである。乗りかご位置検知部12は、調速機6の回転角を検知するものであり、調速機6に連動する乗りかご1の移動量を検知することができる。
次に、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置における、非常止め部7の点検手順について説明する。図2は、非常止め部7の点検手順を示す図である。ステップS11では、非常止め部7を作動可能な状態にする。例えば、調速機6が回転できないように静止保持してしまう。これにより、乗りかご1が下降したときに、非常止め部7が作動する状態となる。次に、ステップS12では、乗りかご1が下降する方向に巻上機5を一定の負荷出力で駆動する。その結果、ステップ13では、駆動シーブ4が空転したか否か、すなわち、主索3が駆動シーブ4の上を滑っているか否かを確認する。駆動シーブ4が空転していれば、非常止め部7が乗りかご1の下降を阻止しているということであり、非常止め部7の保持機能の健全性が保たれている状態であると判断できる。
一方、ステップS13において主索3が駆動シーブ4の上を滑っていない場合、ステップ14からステップS16までの手順で、非常止め部7の点検を行う。ステップS14では、釣り合いおもり2が一定周期で上下振動するように巻上機5を駆動する。ステップS14の動作の詳細については、後述する。その後、ステップS15において、乗りかご1の下降方向に巻上機5を一定の負荷出力で駆動する。その結果、ステップS16において駆動シーブ4が空転しているか否かを確認する。駆動シーブ4が空転していれば保持機能が正常であると判断し、駆動シーブ4が空転していなければ非常止め部7の保持機能の健全性が確認できなかったとして「点検エラー」と判断する。
次に、図2のステップS14の動作の詳細について、説明する。以下の式は、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置の挙動を示す運動方程式である。
Figure 0006026054
ここで、Fは巻上機5の駆動力、Mは乗りかご1の質量、mは釣り合いおもり2の質量、gは重力加速度である。T1、T2はそれぞれ主索3にかかる張力であり、駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の張力がT1、駆動シーブ4を挟んで釣り合いおもり2の側の張力がT2である。Fsは、非常止め部7がレール8を保持する保持力である。
図2のステップS14においては、主索3が伸縮するように巻上機5を駆動して、釣り合いおもり2の上下方向揺れの固有振動周期による揺れを励起する。具体的には、以下の式で示される任意の駆動力振幅fと所定周期ωを有する駆動力Fで巻上機5を駆動することで、揺れを励起することができる。
Figure 0006026054
ここで、釣り合いおもり2の上下方向揺れの固有振動周期をΩとすると、以下の式によって求めることができる。
Figure 0006026054
ここで、kは、駆動シーブ4から釣り合いおもり2までの主索3の伸縮によるバネ定数である。一般的に、主索3の伸縮によるバネ定数kは主索3の特性と長さから定まるため、固有振動周期Ωは昇降行程や乗りかご1の位置によって変化する。そのため、乗りかご1の位置を移動させることにより固有振動周期Ωを変更し、巻上機5の駆動による振動周期ωを固有振動周期Ωに近づけることにより、大きな振幅の振動を励起することができる。また、駆動シーブ4から釣り合いおもり2までの間に制振バネなどを直列に設置することがあるが、この場合は、制振バネによるバネ定数成分も考慮して駆動シーブ4から釣り合いおもり2までの主索3の伸縮によるバネ定数kが定められる。
このように巻上機5を駆動して加振された場合、釣り合いおもり2の側の主索3の張力T2は、以下のように表される。
Figure 0006026054
ここで、δはエレベーター制御部21が巻上機5を制御する入力信号に対する上下振動の位相ずれ量であり、αは振動周期ωの振動振幅である。
非常止め点検モードによる制御では、釣り合いおもり2を固有振動周期Ωに十分近い周期ωで振動させ、上下振動を励起した後、釣り合いおもり2を持ち上げる方向、すなわち、乗りかご1を下降させる方向に巻上機5に駆動力をかける。このとき、乗りかご1の側の主索3の張力T1は、以下の式で求められる。
Figure 0006026054
ここで、F0は巻上機5が出力する駆動力であり、ここでは一定値としている。また、式(6)におけるαを式(7)ではα0exp(−β(t−t0))としているのは、振動振幅が徐々に減衰するためであり、βは減衰係数、tは時間、t0は上下振動の励起を停止した時刻である。
次に、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置の状態量変化について、説明する。図3は、従来のエレベーター装置における非常止め部7の点検時の状態変化を示す図である。図4は、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置における非常止め部7の点検時の状態変化を示す図である。それぞれの図には、(a)巻上機5の駆動力の時間変化、(b)主索3の張力の時間変化、(c)駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の主索3の張力と駆動シーブ4を挟んで釣り合いおもり2の側の主索3の張力との比の時間変化、(d)非常止め部7にかかる負荷の時間変化を示している。
まず、図3に示された従来のエレベーター装置における非常止め部7の点検時においては、非常止め部7を作動させた状態で巻上機5に対して乗りかご1を下降させる方向に一定の駆動力を発揮させている。このときの駆動シーブ4を挟んで釣り合いおもり2の側の主索3の張力は、釣り合いおもり2の重量が変わらないため変化せず、駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の主索3の張力は、低下する。その結果、駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の主索3の張力と駆動シーブ4を挟んで釣り合いおもり2の側の主索3の張力との比が大きくなり、主索3が受け持つ負荷も低下するため、非常止め部7が支える負荷加重が増加する。ここで、主索3の張力比が限界張力比を超えると、駆動シーブ4が空転することになる。限界張力比は、駆動シーブ4の形状、駆動シーブ4と主索3との接触量、駆動シーブ4および主索3の材質、温度環境など、様々な要素によって定まる。よって、例えば、非常止め部7の点検を行うときのエレベーター装置が高い限界張力比を有している場合、駆動シーブ4は空転せず、結果として非常止め部7の点検ができないことになってしまう。
一方、図4に示された本発明の実施の形態1によるエレベーター装置における非常止め部7の点検時においては、非常止め部7を作動させた状態で巻上機5に対して周期変動を含む駆動力を発揮させている。なお、ここでの説明においては、本発明の効果を確認するために、非常止め部7の点検時の動作以外は、図3に示された従来のエレベーター装置と同じ条件としており、巻上機5が発揮できる最大駆動力における限界張力比も同じ大きさとして説明している。図4に示された本発明の実施の形態1における非常止め部7の点検では、釣り合いおもり2の側の上下振動を励起して、主索3の張力の上下変動を起こしている。図4において(b)主索張力の時間変化に注目すると、巻上機5に対する周期変動を停止した時刻t0以降においても張力振動が残っている。そのため、巻上機5に対して乗りかご1を下降させる方向に一定の駆動力を発揮させ続けると、駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の主索3の張力が、駆動シーブ4を挟んで釣り合いおもり2の側の主索3の張力と同位相で振動することとなる。その結果、主索3にかかる2つの張力が低下したタイミングで主索3にかかる2つの張力の比が高くなり、その値が限界張力比を超えて駆動シーブ4の空転が生じることとなる。よって、従来のエレベーター装置では駆動シーブ4を空転させることができずに非常止め部7を点検することができなかった場合においても、駆動シーブ4を空転させて非常止め部7を点検することができる。また、駆動シーブ4が空転しているときは、駆動シーブ4を挟んで乗りかご1の側の主索3の張力が最も低くなり、非常止め部7にかかる負荷が最大となることから、従来よりも高い負荷を非常止め部7にかけて点検を行うことができる。
図4に示した例では、巻上機5に対する周期変動を停止した時刻t0以降において巻上機5に対して乗りかご1を下降させる方向に一定の駆動力を発揮させ続けるとしたが、周期変動後の巻上機5の駆動力をさらに大きくすると、主索3にかかる2つの張力の比がさらに高くなり、駆動シーブ4の空転がさらに生じやすくなる。この場合、駆動シーブ4の空転がさらに発生しにくいシステムにおいても非常止め部7の点検が可能であり、また、釣り合いおもり2の上下振動が小さい場合であっても駆動シーブ4を空転させることができる。
また、巻上機5に対する周期変動をより大きくすると、釣り合いおもり2の上下方向の振動も大きくなり、巻上機5に対する周期変動のみで張力比が限界張力比を超えることもある。この場合は、巻上機5に対する周期変動を停止した時刻t0以降において、巻上機5に対して乗りかご1を下降させる方向に一定の駆動力を発揮させ続ける必要は無い。
なお、本発明の実施の形態1によるエレベーター装置においては、巻上機5に対して周期変動を含む駆動力を発揮させるとしたが、釣り合いおもり2の上下振動を励起できる制御指令であればどの様なものでも良く、周期的な三角波・矩形波・パルスなどであってもかまわない。さらに、巻上機5に対して駆動力を発揮させる指令については、駆動力を直接制御してもよいが、速度制御などで実現してもよい。
実施の形態2
本実施の形態2によるエレベーター装置は、駆動シーブ4の空転を自動的に検出するものである。例えば、機械室がないエレベーター装置においては、駆動シーブ4の空転を目視で確認することは困難であり駆動シーブ4の空転の自動検出は非常に有効である。
本実施の形態2によるエレベーター装置の構成を、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態2によるエレベーター装置の一例を示したものであり、実施の形態1によるエレベーター装置の構成を示した図1と比べると、巻上機回転検知部11の出力が点検部22に入力され、点検部22の出力がエレベーター制御部21に入力されている点以外は、同じである。
次に、本発明の実施の形態2によるエレベーター装置における、非常止め部7の点検手順について説明する。図6は、非常止め部7の点検手順を示す図である。ステップS21では、非常止め部7を作動可能な状態にする。例えば、調速機6を回転できないように静止保持してしまう。これにより、乗りかご1が下降したときに、調速機6が非常止め部7を作動させることとなる。次に、ステップ22では、巻上機回転検知部11から出力された巻上機5の回転角を回転角(1)として点検部22に保存する。ステップ23では、乗りかご1が下降する方向に巻上機5を一定の負荷出力で駆動し、駆動力をゼロにした後に巻上機回転検知部11から出力された巻上機5の回転角を回転角(2)として点検部22に保存する。
ステップ25では、点検部22に保存された回転角(1)と回転角(2)とを比較する。回転角(1)と回転角(2)が異なる場合は、ステップS30に進み、回転角に変化があったことを点検者等に通知する。回転角(1)と回転角(2)が同じ場合は、ステップS26において釣り合いおもり2において一定周期の上下振動が起きるように巻上機5を加振負荷出力で駆動した後、ステップS27において乗りかご1の下降方向に巻上機5を一定の負荷出力で駆動する。その後、駆動力をゼロにした後に、ステップS28において、巻上機回転検知部11から出力された巻上機5の回転角を回転角(3)として点検部22に保存する。
ステップS29では、点検部22に保存された回転角(1)と回転角(3)とを比較し、異なる場合はステップS30に進み、回転角に変化があったことを点検者等に通知する。保存された回転角(1)と回転角(3)とが同じ場合は、駆動シーブ4が空転していないということであり、非常止め部7の保持機能の健全性が確認できなかったとして「点検エラー(1)」と判断する。
ステップS30では、回転角に変化があったということは駆動シーブ4が空転したということである。よって、次のステップS32において、ステップS21のときの乗りかご1の位置とステップS32にときの乗りかご1の位置に変化があるか否かを確認し、変化があった場合はステップS34において非常止め部7の保持機能の健全性が確認できなかったとして「点検エラー(2)」と判断し、変化が無かった場合はS33において「正常」であると判断する。ここで、ステップS32において乗りかご1の位置を確認して正常か否かを判断するのは、非常止め部7の静止保持が十分でないなどの理由により乗りかご1が移動している場合には、駆動シーブ4が回転している場合でも駆動シーブ4が空転しているか否かが判断できないためである。
このように、本発明の実施の形態2によるエレベーター装置では、機械室がなく駆動シーブ4の空転を確認することが困難な場合でも、巻上機の駆動力が十分大きくないときにも駆動シーブを空転させて非常止め部が正常に作動することを確認できる。
実施の形態3
本実施の形態3によるエレベーター装置は、駆動シーブ4の空転を自動的に検出するとともに、乗りかご1の位置を自動的に検出するものである。これにより、乗りかご1の位置移動の有無確認も自動化できて作業者の判断が不要となるので、点検作業を効率化できる。
本実施の形態3によるエレベーター装置の構成を、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態3によるエレベーター装置の一例を示したものでああり、実施の形態2によるエレベーター装置の構成を示した図5と比べると、乗りかご位置検知部12の出力が点検部22に入力されている以外は、同じである。
次に、本発明の実施の形態3によるエレベーター装置における、非常止め部7の点検手順について説明する。図8は、非常止め部7の点検手順を示す図である。実施の形態2によるエレベーター装置における非常止め部7の点検手順を示す図6と比べると、ステップS22、S24、S28においてそれぞれ巻上機回転角(1)、巻上機回転角(2)、巻上機回転角(3)をエレベーター制御部21に保存した後に、ステップS221、S241、S281において、それぞれのタイミングにおける乗りかご位置検知部12からの出力であるかご位置(1)、かご位置(2)、かご位置(3)の情報をエレベーター制御部21に保存する以外は、同じである。なお、ステップS32においてかご位置が変化したか否かの判断は、保存されているかご位置(1)とかご位置(2)の値が同じであるか否か、または、保存されているかご位置(1)とかご位置(3)の値が同じであるか否かで、判断する。これにより、より正確に乗りかご1が移動したか否かを判断できる。
実施の形態4
本実施の形態4によるエレベーター装置は、点検作業を自動的に行うものである。
本実施の形態4によるエレベーター装置の構成を、図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態4によるエレベーター装置の一例を示したものでああり、実施の形態3によるエレベーター装置の構成を示した図7と比べると、点検部22と通信する自動点検部23を備え、自動点検部23が調速機6を回転できないように静止保持する以外は、同じである。
自動点検部23は、自動点検開始処理機能と、自動点検終了処理機能を有している。自動点検開始処理機能は、外部からの指示により自動点検を開始する、内部時計を参照し指定された日時に自動点検を開始するなど、特定のきっかけにより自動点検を開始する機能である。自動点検終了処理機能は、点検結果を、外部に送信する、メモリ等に記録する、あるいは、表示部に表示するなど、点検結果を外部からアクセスできる状態にする機能である。
自動点検部23は、点検部22に点検開始の指示を出すことにより自動点検を開始し、点検部22より点検結果を受け取ることにより自動点検終了処理を行う。
次に、本発明の実施の形態4によるエレベーター装置における、非常止め部7の点検手順について説明する。図10は、非常止め部7の点検手順を示す図である。ステップS20では、自動点検部23が自動点検を開始する。ステップS211では、自動点検部23が調速機6を回転できないように静止保持する指令を出し、非常止め部7を作動可能な状態にする。ステップS22からステップS34までは、図8に示した実施の形態3によるエレベーター装置における非常止め部7の点検手順と同じである。ステップS35では、点検部22が出力する、ステップS31による「点検エラー(1)」、ステップS33による「正常終了」、ステップS34による「点検エラー(2)」のいずれかの結果を、自動点検部23が受け取り、その内容を、外部に送信する、メモリ等に記録する、あるいは、表示部に表示するなどの形で出力する。ステップS36では、自動点検部23が調速機6を回転できる状態にする指令を出すことにより、非常止め部7が作動しない状態にし、自動点検を終了する。
このように、本発明の実施の形態4によるエレベーター装置では、遠隔操作による自動点検の実施および点検結果取得や、タイマーにより深夜等のエレベーターが利用されていない時間帯での自動点検実施などを、実現することができる。
なお、実施の形態2から実施の形態4において、エレベーター制御部21、点検部22、および、自動点検部23を、それぞれ独立したものとして説明したが、これらすべての機能を1台の制御装置で実現する構成としてもよい。
1 乗りかご
2 釣り合いおもり
3 主索
4 駆動シーブ
5 巻上機
7 非常止め部
21 エレベーター制御部

Claims (7)

  1. 乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索と、
    前記乗りかごの下降を阻止する非常止め部と、
    前記主索を巻きかけて前記主索との間の摩擦力により前記主索を送る駆動シーブと、
    前記駆動シーブを回転させる巻上機と、
    前記巻上機を駆動するエレベーター制御部とを備え、
    前記エレベーター制御部は前記非常止め部が作動する状態で前記巻上機を駆動し前記釣り合いおもりの上下方向の固有振動周期による揺れを励起し前記駆動シーブを空転させることを特徴とするエレベーター装置。
  2. 乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索と、
    前記乗りかごの下降を阻止する非常止め部と、
    前記主索を巻きかけて前記主索との間の摩擦力により前記主索を送る駆動シーブと、
    前記駆動シーブを回転させる巻上機と、
    前記巻上機を駆動するエレベーター制御部とを備え、
    前記エレベーター制御部は前記非常止め部が作動する状態で前記巻上機を駆動し前記釣り合いおもりの上下方向の固有振動周期による揺れを励起したのちに前記乗りかごを下降させる方向に前記巻上機を駆動して前記駆動シーブを空転させることを特徴とするエレベーター装置。
  3. 前記巻上機の回転角を検知する巻上機回転検知部と、
    前記巻上機の回転角に基づいて前記非常止め部が正常に動作することを確認する点検部とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記巻上機の回転角を検知する巻上機回転検知部と、
    前記乗りかごの位置を検知する乗りかご位置検知部と、
    前記巻上機の回転角および前記乗りかごの位置に基づいて前記非常止め部が正常に動作することを確認する点検部とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベーター装置。
  5. 前記非常止め部を作動する状態と作動しない状態に切り換える自動点検部をさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載のエレベーター装置。
  6. 乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索を巻きかけた駆動シーブを空転させることにより前記乗りかごの下降を阻止する非常止め部が正常に動作することを確認するエレベーター点検方法であって、
    前記非常止め部を作動する状態にするステップと、
    前記駆動シーブを回転させる巻上機を駆動し前記釣り合いおもりの上下方向の固有振動周期による揺れを励起するステップと、
    前記駆動シーブが空転したか否かにより前記非常止め部が正常に動作することを確認するステップと
    からなるエレベーター点検方法。
  7. 乗りかごおよび釣り合いおもりをつり下げる主索を巻きかけた駆動シーブを空転させることにより前記乗りかごの下降を阻止する非常止め部が正常に動作することを確認するエレベーター点検方法であって、
    前記非常止め部を作動する状態にするステップと、
    前記駆動シーブを回転させる巻上機を駆動し前記釣り合いおもりの上下方向の固有振動周期による揺れを励起したのちに前記乗りかごを下降させる方向に前記巻上機を駆動するステップと、
    前記駆動シーブが空転したか否かにより前記非常止め部が正常に動作することを確認するステップと
    からなるエレベーター点検方法。
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