JP6025974B2 - 電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、トルク発生部により運転者の操舵トルクをアシストするためのアシストトルクを発生する電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法に関する。
自動車を操舵する際には、操舵トルクが必要になるので、アシストトルクを発生するモータ(回転機)等をステアリング軸に取り付け、運転者の操舵トルクをモータ等で発生したアシストトルクでアシストするような電動パワーステアリング制御装置が用いられる。
ここで、モータ等で発生させるアシストトルクは、操舵トルクにほぼ比例するように設定されている。そのため、同じ回転数で回そうとした場合に、操舵トルクに対する比例ゲインを大きくすれば操舵トルクは小さくなり、比例ゲインを小さくすれば操舵トルクは大きくなる。すなわち、小さな操舵トルクで効果的にハンドルを回転させるためには、比例ゲインを大きくする必要がある。
一方、比例ゲインを大きくしすぎると、ハンドルの振動や発振等といった現象が発生しやすくなる。ハンドルの振動は操舵時の不快感に、発振は不安定挙動にそれぞれ繋がるので、抑制することが望まれている。そこで、ハンドルの振動や発振等(以下、まとめて「振動」と称する)を相殺するための補償電流を、モータの目標電流に重畳する方法が提案されている。
このような方法として、従来の電動式パワーステアリング制御装置では、検出されたモータ回転速度から操舵による速度成分を除去して、モータ回転速度の振動成分を取り出すことにより、モータ回転速度の振動成分を抑制するためのダンピング電流を演算して、モータ回転速度の振動を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−168600号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載された電動式パワーステアリング制御装置では、モータ回転速度の振動を抑制するように、モータ回転速度の振動成分をフィードバックしてダンピング電流を演算している。これにより、モータ回転速度に含まれる振動成分が抑制される。
ここで、電動パワーステアリング制御装置では、操舵トルクを検出するためのトルク検出部(例えば、トルクセンサ)を挟んで、ハンドル側とトルク発生部(例えば、モータ)側との間に回転速度の差(差回転速度)が生じる。
そのため、トルク発生部側の回転速度(モータ回転速度)の振動を抑制するだけでは、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制することができず、例えば、ハンドルの切り返し時等に、運転者に不快なトルク振動を感じさせるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制して、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度により生じるトルク振動を抑制することができる電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、運転者が操舵するハンドルと、運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、ハンドルとトルク発生部との間に設けられ、ハンドル側とトルク発生部側との間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出部と、検出トルクに基づいて、運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算部と、運転者がハンドルを操舵させたときのトルク発生部側の回転速度を、トルク発生部側回転速度として検出する回転速度検出部と、ハンドル側とトルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、差回転速度として演算する差回転速度演算部と、を備え、差回転速度演算部は、検出トルクおよびトルク発生部側回転速度に基づいて、差回転速度を演算し、トルク発生部は、アシストトルク指令および差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルクを発生するものである。
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御装置の制御方法は、運転者が操舵するハンドルと、運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、の間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出ステップと、検出トルクに基づいて、運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算ステップと、運転者がハンドルを操舵させたときのトルク発生部側の回転速度を、トルク発生部側回転速度として検出する回転速度検出ステップと、ハンドル側とトルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、検出トルクまたは発生トルクと、トルク発生部側回転速度とに基づいて、差回転速度として演算する差回転速度演算ステップと、アシストトルク指令および差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルクを発生するトルク発生ステップと、を有するものである。
この発明に係る電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法によれば、トルク発生部(ステップ)は、運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令、およびハンドル側とトルク発生部側との間に生じる回転速度の差である差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルクを発生する。
そのため、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制して、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度により生じるトルク振動を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。 一般的な電動パワーステアリング制御装置において、トルク発生部の制御対象を簡易的に示すブロック図である。 一般的な電動パワーステアリング制御装置において、発生トルク、操舵トルクおよび外乱トルクにそれぞれステップ入力を与えたときの検出トルクの時間変化を示すグラフである。 一般的な電動パワーステアリング制御装置において、発生トルクから検出トルクへの伝達特性、操舵トルクから検出トルクへの伝達特性および外乱トルクから検出トルクへの伝達特性を示すボード線図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、トルク発生部の制御対象をトルク制御部とともに簡易的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、アシストトルク指令にステップ入力を与えたときの検出トルクの時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、アシストトルク指令から検出トルクへの伝達特性および外乱トルクから検出トルクへの伝達特性を示すボード線図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置のトルク制御部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の差回転速度演算部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置の差回転速度演算部の構成を示すブロック図である。
以下、この発明に係る電動パワーステアリング制御装置およびその制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の各実施の形態では、電動パワーステアリング制御装置としてコラム式のパワーステアリング制御装置を例に挙げて説明するが、これに限定されず、公知であるピニオン式やデュアルピニオン式、ラック式、電動油圧式のパワーステアリング制御装置であってもよい。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。ここでは、電動パワーステアリング制御装置として、コラム式のパワーステアリング制御装置を模式的に示している。
図1において、この電動パワーステアリング制御装置は、ステアリング機構10、トルク検出部1(例えば、トルクセンサ)、第1回転情報検出部2、第2回転情報検出部3、制御部20およびトルク発生部30を備えている。
ステアリング機構10において、運転者がハンドル11を左右に操舵させた場合、ハンドル11が回転した分だけ第1シャフト12が回転する。このとき、第1シャフト12の回転には、トルク発生部30からギヤ13を介してトルクがアシストされる。第1シャフト12の回転は、ジョイント14を介して第2シャフト15に伝達される。
第2シャフト15の回転運動は、ピニオン16によって直線運動に変換され、ラック17に伝達される。このとき、ラック17が軸方向に移動することで、タイロッド18も軸方向に移動する。これにより、タイヤ19が転蛇される。
トルク検出部1は、ハンドル11とトルク発生部30(ギヤ13)との間に設けられている。運転者がハンドル11を操舵しているときには、トルク検出部1を挟んでハンドル側とトルク発生部側との間でねじれが生じ、回転位置に差が生じる。トルク検出部1は、このねじれを検出し、検出トルクとして制御部20に出力する。
第1回転情報検出部2は、運転者がハンドル11を操舵させたときのハンドル側の回転情報を検出し、第1回転情報として制御部20に出力する。第2回転情報検出部3は、運転者がハンドル11を操舵させたときのトルク発生部側の回転情報を検出し、第2回転情報として制御部20に出力する。
制御部20は、トルク検出部1、第1回転情報検出部2および第2回転情報検出部3からそれぞれ出力された検出トルク、第1回転情報および第2回転情報に基づいて、アシストトルク指令および差回転速度を演算し、トルク発生部30に出力する。制御部20は、アシストトルク指令演算部21と、差回転速度演算部22とを有している。
アシストトルク指令演算部21は、トルク検出部1からの検出トルクに基づいて、運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算する。差回転速度演算部22は、第1回転情報検出部2および第2回転情報検出部3からの第1回転情報および第2回転情報に基づいて、トルク検出部1のハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を演算する。
具体的には、差回転速度演算部22は、例えば第1回転情報がハンドル側の回転位置であり、第2回転情報がトルク発生部側の回転位置である場合に、第1回転情報と第2回転情報との偏差を演算し、この偏差を微分した値を差回転速度とする。また、差回転速度演算部22は、第1回転情報を微分した値と第2回転情報を微分した値との偏差を、差回転速度としてもよい。
また、差回転速度演算部22は、例えば第1回転情報がハンドル側の回転速度であり、第2回転情報がトルク発生部側の回転速度である場合に、第1回転情報と第2回転情報との偏差を演算し、この偏差を差回転速度としてもよい。
トルク発生部30は、制御部20からのアシストトルク指令および差回転速度に基づいて、発生トルクを出力し、ギヤ13を介して運転者の操舵をアシストする。トルク発生部30は、トルク制御部31と、アクチュエータ32とを有している。
トルク制御部31は、アシストトルク指令演算部21からのアシストトルク指令および差回転速度演算部22からの差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルク指令を演算し、アクチュエータ32に出力する。アクチュエータ32は、トルク制御部31からの発生トルク指令に基づいて、発生トルクを出力する。
以下、図2〜7を参照しながら、トルク制御部31において、差回転速度演算部22からの差回転速度に基づいて、補償トルクを設定する方法について説明する。図2は、トルク制御部31を有しない一般的な電動パワーステアリング制御装置において、トルク発生部30が制御する対象であるステアリング機構10を制御対象100として、制御対象100を簡易的に示すブロック図である。
図2において、制御対象100への入力は、操舵トルクτh、発生トルクτmおよび外乱トルクτdである。操舵トルクτhは、運転者が操舵時にハンドル11に与えたトルクを示し、発生トルクτmは、トルク発生部30により発生したトルクを示し、外乱トルクτdは、路面反力等の影響により発生したトルクを示している。
また、制御対象100の出力は、ハンドル回転速度ωh、トルク発生部回転速度ωmおよび検出トルクTSMである。ハンドル回転速度ωhは、第1回転情報検出部2で検出された第1回転情報から得られる。トルク発生部回転速度ωmは、第2回転情報検出部3で検出された第2回転情報から得られる回転速度ωhmに対して、ギヤ13のギヤ比Gnを考慮して、ゲイン101で除算する(ギヤ比Gnを乗算する)ことにより得られる。検出トルクTSMは、トルク検出部1で検出されたトルクを示している。
ここで、ねじりトルクによる反力が運転者の操舵するハンドル側にかかるので、加算器102で操舵トルクτhから検出トルクTSMを減算したものが、ハンドル側の第1シャフト12にかかるトルクになる。
また、トルク発生部30で発生した発生トルクτmと、ギヤ比Gnを考慮してゲイン103で軸上換算した検出トルクTSMと、ギヤ比Gnを考慮してゲイン104で軸上換算した外乱トルクτdとを加算器105で加算したものが、トルク発生部30にかかるトルクになる。
また、検出トルクTSMは、ハンドル側とトルク発生部側との間で生じるねじりトルクを検出したものなので、加算器106で、トルク発生部側の回転速度ωhmからハンドル回転速度ωhを減算して得られた差回転速度に、伝達関数107を乗算することにより得られる。
伝達関数107は、トルク検出部1での粘性および弾性項のみを考慮した場合における、ハンドル11の軸上での差回転速度からトルクへの伝達関数である。伝達関数107において、Csはトルク検出部1の粘性係数を示し、Ksはトルク検出部1のばね定数を示している。
また、伝達関数108は、静摩擦および動摩擦等の損失を無視し、慣性のみを考慮したときのハンドル11におけるトルクから回転速度への伝達関数である。伝達関数108において、Jswはハンドル11の慣性モーメントを示している。
また、伝達関数109は、静摩擦および動摩擦等の損失を無視して慣性のみを考慮したときのトルク発生部30におけるトルクから回転速度への伝達関数である。伝達関数109において、Jmはトルク発生部30の慣性モーメントを示している。
ここで、トルク検出部1は、ねじれ角によってトルクを検出するのが主な機能であり、粘性係数Csは、ばね定数Ksに比べて微小である。そこで、粘性係数Csを0に近似して検討しても、制御安定性の面で厳しい側の設定となり問題はないので、全ての実施の形態において、粘性係数Csを0に近似して説明する。なお、粘性係数Csを考慮してフィルタ関数を設計した場合についても、同様の効果が得られることはいうまでもない。
なお、伝達関数108の前後の関係式から、次式(1)が成立する。
Figure 0006025974
また、伝達関数107の前後の関係式から、次式(2)が成立する。
Figure 0006025974
また、伝達関数109の前後の関係式から、次式(3)が成立する。
Figure 0006025974
ここで、式(1)から式(3)までを、検出トルクTSMについて解くと、次式(4)が得られる。
Figure 0006025974
このとき、固有振動数ωsは、次式(5)で表されることがわかる。
Figure 0006025974
図3は、一般的な電動パワーステアリング制御装置において、発生トルクτm、操舵トルクτhおよび外乱トルクτdにそれぞれステップ入力を与えたときの検出トルクTSMの時間変化を示すグラフである。図3から、何れの場合においても、検出トルクTSMが固有振動数で振動していることがわかる。
図4は、一般的な電動パワーステアリング制御装置において、発生トルクτmから検出トルクTSMへの伝達特性、操舵トルクτhから検出トルクTSMへの伝達特性および外乱トルクτdから検出トルクTSMへの伝達特性を示すボード線図である。図4から、固有振動数でゲインが非常に大きくなっており、図3に示されたような発振現象が発生することがわかる。
そこで、図5に示されるように、トルク制御部31を、ゲイン110および加算器111で構成して、ゲイン112により得られた差回転速度ωdに応じて設定される補償トルクを考慮した発生トルクτmを与えることを考える。図5は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、トルク発生部30の制御対象100をトルク制御部31とともに簡易的に示すブロック図である。
なお、図1において、発生トルクはアクチュエータ32の出力であり、発生トルク指令はトルク制御部31の出力であるが、発生トルクは、発生トルク指令から一意に決まるので、図5では、発生トルクと発生トルク指令とを等価なものとして、発生トルク指令に関する記載は省略する。
図5において、トルク発生部30の軸上での差回転速度ωdは、ハンドル11の軸上での差回転速度(ωh−ωhm)に、ゲイン112を乗算することで得られる。また、差回転速度ωdにゲイン110を乗算して得られる補償トルクを、加算器111でアシストトルク指令τm0から減算する。
ここで、差回転速度ωdは、次式(6)で表される。
Figure 0006025974
また、加算器111での関係式として、次式(7)が成立する。
Figure 0006025974
また、式(1)から式(3)まで、および式(7)を、検出トルクTSMについて解くと、次式(8)が得られる。
Figure 0006025974
このとき、ゲインKrpを、次式(9)のように与える。
Figure 0006025974
ここで、検出トルクTSMは、式(5)、式(8)および式(9)により、次式(10)で表される。すなわち、検出トルクTSMは、制動比ζによって、減衰率を変更できる2次遅れの伝達関数として表される。
Figure 0006025974
図6は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、アシストトルク指令τm0にステップ入力を与えたときの検出トルクTSMの時間変化を示すグラフである。上述した図3は、制動比ζが0の場合に相当しており、図6から、制動比ζを大きくすることで、振動を抑制できることがわかる。
図7は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置において、アシストトルク指令τm0から検出トルクTSMへの伝達特性を示すボード線図である。図7において、制動比ζが0.1の場合には、固有振動数にピークがあり、さらに小さくして制動比ζを0としたものが上述した図4になる。一方、制動比ζを大きくして、例えば1とした場合には、固有振動数にあったゲインピークがなくなり、ボード線図上でも、振動を抑制できることがわかる。
以下、図1に示した差回転速度演算部22およびトルク制御部31の設定の一例を説明する。差回転速度演算部22では、第1回転情報検出部2で検出された第1回転情報、および第2回転情報検出部3で検出された第2回転情報に基づいて、式(6)により、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度ωdが演算される。
また、トルク制御部31では、差回転速度演算部22で演算された差回転速度ωdに、ゲインKrpを乗算して得られた補償トルクが、アシストトルク指令演算部21で得られたアシストトルク指令τm0から、式(7)のように減算され、アクチュエータ32への指令が演算される。
なお、上述した説明では、差回転速度ωdに対するゲインKrpを、式(9)で与えたが、これに限定されず、トルク制御部31を、図8に示されるようなブロックとしてもよい。図8は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置のトルク制御部31の構成を示すブロック図である。
図8において、トルク制御部31は、車速とゲインKrpとの関係が記憶されたマップ121と、乗算器122と、加算器123とを有している。ここで、車速信号に基づいて、マップ121からゲインKrpが演算される。車速信号は、CAN(Controller Area Network)やFlexRay等、公知の車載ネットワークによって得られる。
続いて、乗算器122において、差回転速度とゲインKrpとが乗算されて、補償トルクが演算される。次に、加算器123において、アシストトルク指令から補償トルクが減算され、発生トルク指令が演算される。なお、図8のトルク制御部31では、車速信号に基づいてゲインKrpを切り替えたが、これに限定されず、ハンドル操舵角、加速度、ヨーレート等の車両情報によってゲインKrpを切り替えてもよい。
特許文献1に記載された従来の電動式パワーステアリング制御装置では、トルク発生部側の回転速度に含まれる振動成分を抑制するのみで、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制することができないので、ハンドルの切り返し時等に、運転者に不快なトルク振動を感じさせるという問題があった。
これに対して、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、制動比ζを適切な値に設定することにより、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制して、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度により生じるトルク振動を抑制することができるという従来にない効果を得ることができる。
また、第1回転情報検出部2および第2回転情報検出部3を用いることにより、差回転速度を正確に検出することができる。
なお、上記実施の形態1では、差回転速度として、トルク発生部30の軸上での差回転速度を用いたが、これに限定されず、ハンドル11の軸上での差回転速度を用いて、ゲイン110にギヤ比の換算分を含めることにより、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1では、トルク検出部1からの検出トルクのみに基づいて、アシストトルク指令演算部21でアシストトルク指令を演算しているが、これに限定されず、制御安定性の確保のために、回転速度等の信号を用いて構成した補償器を通した検出トルクを用いてアシストトルク指令を演算しても、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1では、第2回転情報検出部3を第1シャフト12の軸上に設けたが、これに限定されず、トルク発生部30の軸上に設けても、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1では、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、負の相関関係を有するものとしたが、これに限定されず、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、正の相関関係を有するトルク検出部1を用いた電動パワーステアリング制御装置においても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、電動パワーステアリング制御装置が第1回転情報検出部2および第2回転情報検出部3を備えていたが、コストやスペース等の関係から、必ずしも回転情報検出部が2つあるとは限らない。
図9は、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。ここでは、電動パワーステアリング制御装置として、コラム式のパワーステアリング制御装置を模式的に示している。なお、以下において、上記実施の形態1と同様の部分については、説明を省略する。
図9において、この電動パワーステアリング制御装置は、ステアリング機構10、トルク検出部1(例えば、トルクセンサ)、回転速度検出部4、制御部20およびトルク発生部30を備えている。
ステアリング機構10において、運転者がハンドル11を左右に操舵させた場合、ハンドル11が回転した分だけ第1シャフト12が回転する。このとき、第1シャフト12の回転には、トルク発生部30からギヤ13を介してトルクがアシストされる。第1シャフト12の回転は、ジョイント14を介して第2シャフト15に伝達される。
第2シャフト15の回転運動は、ピニオン16によって直線運動に変換され、ラック17に伝達される。このとき、ラック17が軸方向に移動することで、タイロッド18も軸方向に移動する。これにより、タイヤ19が転蛇される。
トルク検出部1は、ハンドル11とトルク発生部30(ギヤ13)との間に設けられている。運転者がハンドル11を操舵しているときには、トルク検出部1を挟んでハンドル側とトルク発生部側との間でねじれが生じ、回転位置に差が生じる。トルク検出部1は、このねじれを検出し、検出トルクとして制御部20に出力する。
回転速度検出部4は、運転者がハンドル11を回転させた場合における、トルク発生部30のアクチュエータ32(後述する)の回転速度を検出し、トルク発生部回転速度として制御部20に出力する。
制御部20は、トルク検出部1および回転速度検出部4からそれぞれ出力された検出トルクおよびトルク発生部回転速度に基づいて、アシストトルク指令および差回転速度を演算し、トルク発生部30に出力する。制御部20は、アシストトルク指令演算部21と、差回転速度演算部22Aとを有している。
アシストトルク指令演算部21は、トルク検出部1からの検出トルクに基づいて、アシストトルク指令を演算する。差回転速度演算部22Aは、トルク検出部1からの検出トルクおよび回転速度検出部4からのトルク発生部回転速度に基づいて、トルク検出部1のハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を演算する。
トルク発生部30は、制御部20からのアシストトルク指令および差回転速度に基づいて、発生トルクを出力し、ギヤ13を介して運転者の操舵をアシストする。トルク発生部30は、トルク制御部31と、アクチュエータ32とを有している。
トルク制御部31は、アシストトルク指令演算部21からのアシストトルク指令および差回転速度演算部22Aからの差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルク指令を演算し、アクチュエータ32に出力する。アクチュエータ32は、トルク制御部31からの発生トルク指令に基づいて、発生トルクを出力する。
このとき、この発明の実施の形態2では、ハンドル回転速度ωhを検出することができないので、上記実施の形態1で示した式(6)に基づいて、差回転速度を演算することができない。
そこで、この発明の実施の形態2では、差回転速度演算部22Aにおいて、トルク検出部1からの検出トルクおよび回転速度検出部4からのトルク発生部回転速度に基づいて、トルク検出部1のハンドル側とトルク発生部側との差回転速度ωdを演算する方法について説明する。
まず、式(2)および式(6)から、次式(11)が成立する。
Figure 0006025974
また、式(11)を用いて展開すると、差回転速度ωdは、フィルタ関数f(s)、トルク発生部回転速度ωmおよび検出トルクTSMを用いて、次式(12)のように表される。
Figure 0006025974
ここで、ハンドル11の慣性モーメントに比べて、トルク発生部30の慣性モーメントが微小である場合には、トルク発生部回転速度ωmの振動に比べて、ハンドル回転速度ωhの振動が微小であると考えて、次式(13)のように近似する。
Figure 0006025974
このとき、式(12)および式(13)から、差回転速度ωdは、次式(14)で表される。
Figure 0006025974
以下、図9に示した差回転速度演算部22Aおよびトルク制御部31の設定の一例を説明する。差回転速度演算部22Aでは、トルク検出部1で検出された検出トルクおよび回転速度検出部4で検出されたトルク発生部回転速度に基づいて、式(14)により、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度ωdが演算される。
図10は、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の差回転速度演算部22Aの構成を示すブロック図である。図10において、検出トルクに、伝達関数131を乗算することで、式(14)の第2項が得られる。また、トルク発生部回転速度に、伝達関数132を乗算することで、式(14)の第1項が得られる。また、加算器133において、得られた式(14)の第1項から第2項を減算することで、差回転速度ωdが得られる。
また、トルク制御部31では、差回転速度演算部22Aで演算された差回転速度ωdに、ゲインKrpを乗算して得られた補償トルクが、アシストトルク指令演算部21で得られたアシストトルク指令τm0から、式(7)のように減算され、アクチュエータ32への発生トルク指令が演算される。このとき、上述した実施の形態1と同様に、ゲインKrpを、車速信号等のパラメータに基づいて切り替えてもよい。
また、フィルタ関数f(s)を、例えばゲインKfのみから構成されるものとすれば、差回転速度ωdは、次式(15)で表される。すなわち、差回転速度ωdは、トルク発生部回転速度ωmと検出トルクTSMの微分とで表される。
Figure 0006025974
特許文献1に記載された従来の電動式パワーステアリング制御装置では、トルク発生部側の回転速度に含まれる振動成分を抑制するのみで、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制することができないので、ハンドルの切り返し時等に、運転者に不快なトルク振動を感じさせるという問題があった。
これに対して、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、制動比ζを適切な値に設定することにより、ハンドル側の回転情報を検出することなく、差回転速度により生じるトルク振動を抑制することができるという従来にない効果を得ることができる。
また、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、トルク検出部で検出された検出トルクと、回転速度検出部で検出されたトルク発生部回転速度とに基づいて、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を演算することができるという従来にない効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態2では、差回転速度として、トルク発生部30の軸上での差回転速度を用いたが、これに限定されず、ハンドル11の軸上での差回転速度を用いて、ゲイン110にギヤ比の換算分を含めることにより、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態2では、トルク検出部1からの検出トルクのみに基づいて、アシストトルク指令演算部21でアシストトルク指令を演算しているが、これに限定されず、制御安定性の確保のために、回転速度等の信号を用いて構成した補償器を通した検出トルクを用いてアシストトルク指令を演算しても、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態2では、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、負の相関関係を有するものとしたが、これに限定されず、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、正の相関関係を有するトルク検出部1を用いた電動パワーステアリング制御装置においても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、フィルタ関数f(s)を、ゲインKfから構成されるものと定めたが、式(15)に示されるように、検出トルクTSMの微分を用いられるので、トルク検出部1の仕様によっては、検出トルクTSMの高い周波数帯域のノイズが増幅されたものが、差回転速度ωdに流入する可能性がある。
そこで、この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御装置は、検出トルクをハイパスフィルタ処理した信号と、トルク発生部回転速度をハイパスフィルタ処理した信号とに基づいて、差回転速度を演算する差回転速度演算部(図示せず)を備える。
具体的には、この発明の実施の形態3では、フィルタ関数f(s)を、次式(16)で表されるような、1次のハイパスフィルタとする。
Figure 0006025974
このとき、式(12)および式(16)から、差回転速度ωdは、次式(17)で表される。
Figure 0006025974
また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも高い領域では、ハンドル回転速度ωhの振動が微小であると考えると、差回転速度ωdは、次式(18)で表される。
Figure 0006025974
これにより、トルク発生部回転速度ωmをハイパスフィルタ処理した信号と、検出トルクTSMをハイパスフィルタ処理した信号とに基づいて、差回転速度ωdを演算することができる。
ここで、上記実施の形態2では、式(15)のように、差回転速度ωdが検出トルクTSMの微分成分で表されていたのに対して、この発明の実施の形態3では、式(18)のように、差回転速度ωdを、検出トルクTSMをハイパスフィルタ処理した信号で表すことができる。
このように、この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、高い周波数帯域において、検出トルクTSMに対するゲインがω1n/Ksとなるので、高い周波数帯域において検出トルクTSMのノイズの影響を低減することができるという従来にない効果を得ることができる。
また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を、操舵可能周波数よりも高く設定することにより、ハンドル回転速度ωhは、操舵可能周波数以下の帯域の成分のみであると考えられるので、ハンドル回転速度ωhの項を0とみなす際の近似誤差を抑制することができる。
さらに、差回転速度演算部でのハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数を、運転者がハンドル11を操舵し得る周波数よりも高くすることにより、運転者が操舵した際に、演算により得られる差回転速度の精度を向上させることができるという従来にない効果を得ることができる。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、フィルタ関数f(s)を1次のハイパスフィルタと定めて、ハンドル回転速度ωhの項を0とみなすこととした。また、ハンドル回転速度ωhは、操舵トルクτhを用いて式(1)で表される。また、式(12)に式(1)を代入すると、次式(19)が得られる。
Figure 0006025974
ここで、フィルタ関数f(s)を、式(16)のように、1次のハイパスフィルタとした場合には、式(19)の第3項は、操舵トルクτhと検出トルクTSMとの差(τh−TSM)に対してローパスフィルタ処理を施したものに、ゲインを乗算した値になる。そのため、フィルタのカットオフ周波数以下の低い周波数成分が残ることになり、差回転速度ωdの演算精度が低減する恐れがある。
そこで、この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング制御装置は、2次以上のハイパスフィルタ処理をする差回転速度演算部(図示せず)を備える。
具体的には、この発明の実施の形態4では、フィルタ関数f(s)を、次式(20)で表されるような、2次のハイパスフィルタとする。
Figure 0006025974
このとき、式(19)および式(20)から、差回転速度ωdは、次式(21)で表される。
Figure 0006025974
式(21)において、操舵トルクτhと検出トルクTSMとの差は、フィルタのカットオフ周波数以上の周波数帯域成分では、微小であると考えられるので、操舵トルクτhと検出トルクTSMとの差(τh−TSM)の項を0とみなす。すなわち、差回転速度ωdは、次式(22)で表すことができる。
Figure 0006025974
これにより、トルク発生部回転速度ωmに対して2次のハイパスフィルタ処理を施した信号と、検出トルクTSMに対して1次および2次のハイパスフィルタ処理を施した信号とに基づいて、差回転速度ωdを演算することができる。
ここで、上記実施の形態3では、差回転速度ωdの近似を行う際に、式(17)から式(18)のように、操舵トルクτhと検出トルクTSMとの差をローパスフィルタ処理した成分を0としていた。これに対して、この発明の実施の形態4では、2次のハイパスフィルタを用いることにより、式(21)から式(22)のように、精度よく0に近似することができるので、差回転速度ωdを精度よく演算できるという従来にない効果を得ることができる。
また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を、操舵可能周波数よりも高く設定することにより、操舵トルクτhと検出トルクTSMとの差(τh−TSM)は、操舵可能周波数以下の帯域の成分のみであると考えられるので、ハンドル回転速度ωhの項を0とみなす際の近似誤差を抑制することができる。
さらに、差回転速度演算部でのハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数を、運転者がハンドル11を操舵し得る周波数よりも高くすることにより、運転者が操舵した際に、演算により得られる差回転速度の精度を向上させることができるという従来にない効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態4では、差回転速度演算部のフィルタ関数として、2次のハイパスフィルタを用いたが、これに限定されず、2次以上のハイパスフィルタ処理を用いても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
上記実施の形態1では、電動パワーステアリング制御装置が第1回転情報検出部2および第2回転情報検出部3を備えていたが、コストやスペース等の関係から、必ずしも回転情報検出部が2つあるとは限らない。
図11は、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を示す概略図である。ここでは、電動パワーステアリング制御装置として、コラム式のパワーステアリング制御装置を模式的に示している。なお、以下において、上記実施の形態1と同様の部分については、説明を省略する。
図11において、この電動パワーステアリング制御装置は、ステアリング機構10、トルク検出部1(例えば、トルクセンサ)、回転速度検出部4、制御部20およびトルク発生部30を備えている。
ステアリング機構10において、運転者がハンドル11を左右に操舵させた場合、ハンドル11が回転した分だけ第1シャフト12が回転する。このとき、第1シャフト12の回転には、トルク発生部30からギヤ13を介してトルクがアシストされる。第1シャフト12の回転は、ジョイント14を介して第2シャフト15に伝達される。
第2シャフト15の回転運動は、ピニオン16によって直線運動に変換され、ラック17に伝達される。このとき、ラック17が軸方向に移動することで、タイロッド18も軸方向に移動する。これにより、タイヤ19が転蛇される。
トルク検出部1は、ハンドル11とトルク発生部30(ギヤ13)との間に設けられている。運転者がハンドル11を操舵しているときには、トルク検出部1を挟んでハンドル側とトルク発生部側との間でねじれが生じ、回転位置に差が生じる。トルク検出部1は、このねじれを検出し、検出トルクとして制御部20に出力する。
回転速度検出部4は、運転者がハンドル11を回転させた場合における、トルク発生部30のアクチュエータ32(後述する)の回転速度を検出し、トルク発生部回転速度として制御部20に出力する。
制御部20は、トルク検出部1および回転速度検出部4からそれぞれ出力された検出トルクおよびトルク発生部回転速度、並びにトルク発生部30のトルク制御部31(後述する)で演算された発生トルク指令に基づいて、アシストトルク指令および差回転速度を演算し、トルク発生部30に出力する。制御部20は、アシストトルク指令演算部21と、差回転速度演算部22Bとを有している。
アシストトルク指令演算部21は、トルク検出部1からの検出トルクに基づいて、アシストトルク指令を演算する。差回転速度演算部22Bは、回転速度検出部4からのトルク発生部回転速度およびトルク制御部31からの発生トルク指令に基づいて、トルク検出部1のハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を演算する。
トルク発生部30は、制御部20からのアシストトルク指令および差回転速度に基づいて、発生トルクを出力し、ギヤ13を介して運転者の操舵をアシストする。トルク発生部30は、トルク制御部31と、アクチュエータ32とを有している。
トルク制御部31は、アシストトルク指令演算部21からのアシストトルク指令および差回転速度演算部22Bからの差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、発生トルク指令を演算し、アクチュエータ32に出力する。
アクチュエータ32は、トルク制御部31からの発生トルク指令に基づいて、発生トルクを出力する。ここで、発生トルクは、発生トルク指令から一意に決まるので、発生トルク指令に基づいて演算することは、発生トルクに基づいて演算することと変わりはない。
このとき、この発明の実施の形態5では、ハンドル回転速度ωhを検出することができないので、上記実施の形態1で示した式(6)に基づいて、差回転速度を演算することができない。
そこで、この発明の実施の形態5では、差回転速度演算部22Bにおいて、回転速度検出部4からのトルク発生部回転速度およびトルク制御部31からの発生トルク指令に基づいて、トルク検出部1のハンドル側とトルク発生部側との差回転速度ωdを演算する方法について説明する。
図12は、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置の差回転速度演算部22Bの構成を示すブロック図である。図12では、差回転速度演算部22Bの設定の一例として、オブザーバを用いた制御ブロックを示している。なお、図12中、例えば文字ωに「^」が付されたものは、この明細書において、ω(ハット)と記載する。
図12において、ωh(ハット)はハンドル回転速度推定値を示し、ωm(ハット)はトルク発生部回転速度推定値を示し、TSM(ハット)は検出トルク推定値を示している。また、Gnはギヤ13のギヤ比を示し、Jswはハンドル11の慣性モーメントを示し、Jmはトルク発生部30の慣性モーメントを示し、Csはトルク検出部1の粘性係数を示し、Ksはトルク検出部1のばね定数を示している。
また、図12において、差回転速度演算部22Bは、ゲイン(g1)141、加算器142、ゲイン(1/Gn)143、加算器144、ゲイン(1/Gn)145、ゲイン(g2)146、加算器147、伝達関数(図1の伝達関数108と同一)148、伝達関数(図1の伝達関数107と同一)149、伝達関数(図1の伝達関数109と同一)150、ゲイン(g3)151、加算器152、加算器153、ゲイン(1/Gn)154、ゲイン(Gn)155および加算器156から構成される。
ここで、トルク検出部1は、ねじれ角によってトルクを検出するのが主な機能であり、粘性係数Csは、ばね定数Ksに比べて微小である。そこで、粘性係数Csを0に近似して検討しても、制御安定性の面で厳しい側の設定となり問題はないので、全ての実施の形態において、粘性係数Csを0に近似して説明する。なお、粘性係数Csを考慮してフィルタ関数を設計した場合についても、同様の効果が得られることはいうまでもない。
なお、ハンドル回転速度推定値ωh(ハット)、トルク発生部回転速度推定値ωm(ハット)、検出トルク推定値TSM(ハット)および差回転速度ωdの関係式は、次式(23)で表される。
Figure 0006025974
また、式(23)から、オブザーバの特性方程式は、次式(24)で表される。
Figure 0006025974
ここで、制御安定性を確保するためには、例えば、式(24)の解が、バタワースの極配置となるようにすればよい。このとき、オブザーバの特性方程式は、次式(25)を満たす。
Figure 0006025974
すなわち、式(24)および式(25)の特性方程式から、制御安定性を確保するためには、ゲインg1、ゲインg2およびゲインg3が次式(26)を満たせばよいことがわかる。
Figure 0006025974
また、式(23)および式(26)により、差回転速度ωdを、次式(27)のように、トルク発生部回転速度および発生トルクから演算すればよい。
Figure 0006025974
このとき、式(25)の特性方程式の極を表すωbを、速度制御応答周波数に比べて十分に大きな値とすれば、オブザーバの応答性が、速度制御の応答性に与える影響を無視することができる。
以下、図11に示した差回転速度演算部22Bおよびトルク制御部31の設定の一例を説明する。差回転速度演算部22Bでは、回転速度検出部4で検出されたトルク発生部回転速度およびトルク制御部31で演算された発生トルク指令に基づいて、式(23)により、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度ωdが演算される。
また、トルク制御部31では、差回転速度演算部22Bで演算された差回転速度ωdに、ゲインKrpを乗算して得られた補償トルクが、アシストトルク指令演算部21で得られたアシストトルク指令τm0から、式(7)のように減算され、アクチュエータ32への発生トルク指令が演算される。このとき、上述した実施の形態1と同様に、ゲインKrpを、車速信号等のパラメータに基づいて切り替えてもよい。
特許文献1に記載された従来の電動式パワーステアリング制御装置では、トルク発生部側の回転速度に含まれる振動成分を抑制するのみで、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を抑制することができないので、ハンドルの切り返し時等に、運転者に不快なトルク振動を感じさせるという問題があった。
これに対して、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、制動比ζを適切な値に設定することにより、ハンドル側の回転情報を検出することなく、差回転速度により生じるトルク振動を抑制することができるという従来にない効果を得ることができる。
また、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、回転速度検出部で検出されたトルク発生部回転速度と、トルク制御部で演算された発生トルク指令とに基づいて、ハンドル側とトルク発生部側との差回転速度を演算するので、検出トルクのノイズ除去の際の遅れや検出トルクの特性による影響を受けないという従来にない効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態5では、差回転速度として、トルク発生部30の軸上での差回転速度を用いたが、これに限定されず、ハンドル11の軸上での差回転速度を用いて、ゲイン110にギヤ比の換算分を含めることにより、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態5では、トルク検出部1からの検出トルクのみに基づいて、アシストトルク指令演算部21でアシストトルク指令を演算しているが、これに限定されず、制御安定性の確保のために、回転速度等の信号を用いて構成した補償器を通した検出トルクを用いてアシストトルク指令を演算しても、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態5では、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、負の相関関係を有するものとしたが、これに限定されず、検出トルクTSMとトルク発生部回転速度ωmとが、正の相関関係を有するトルク検出部1を用いた電動パワーステアリング制御装置においても、同様の効果を得ることができる。

Claims (7)

  1. 運転者が操舵するハンドルと、
    前記運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、
    前記ハンドルと前記トルク発生部との間に設けられ、前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出部と、
    前記検出トルクに基づいて、前記運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算部と、
    前記運転者が前記ハンドルを操舵させたときの前記トルク発生部側の回転速度を、トルク発生部側回転速度として検出する回転速度検出部と、
    前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、差回転速度として演算する差回転速度演算部と、を備え、
    前記差回転速度演算部は、前記検出トルクおよび前記トルク発生部側回転速度に基づいて、前記差回転速度を演算し、
    前記トルク発生部は、前記アシストトルク指令および前記差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、前記発生トルクを発生する
    電動パワーステアリング制御装置。
  2. 前記差回転速度演算部は、前記検出トルクをハイパスフィルタ処理した信号と、前記トルク発生部側回転速度をハイパスフィルタ処理した信号とに基づいて、前記差回転速度を演算する
    請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  3. 前記差回転速度演算部は、2次以上のハイパスフィルタ処理を施す
    請求項2に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  4. 前記差回転速度演算部におけるハイパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、前記運転者が前記ハンドルを操舵し得る周波数よりも高い値に設定される
    請求項2または請求項3に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  5. 運転者が操舵するハンドルと、
    前記運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、
    前記ハンドルと前記トルク発生部との間に設けられ、前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出部と、
    前記検出トルクに基づいて、前記運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算部と、
    前記運転者が前記ハンドルを操舵させたときの前記ハンドル側の回転情報を、第1回転情報として検出する第1回転情報検出部と、
    前記運転者が前記ハンドルを操舵させたときの前記トルク発生部側の回転情報を、第2回転情報として検出する第2回転情報検出部と、
    前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、差回転速度として演算する差回転速度演算部と、を備え、
    前記差回転速度演算部は、前記第1回転情報および前記第2回転情報に基づいて、前記差回転速度を演算し、
    前記トルク発生部は、前記アシストトルク指令および前記差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、前記発生トルクを発生する
    電動パワーステアリング制御装置。
  6. 運転者が操舵するハンドルと、
    前記運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、
    前記ハンドルと前記トルク発生部との間に設けられ、前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出部と、
    前記検出トルクに基づいて、前記運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算部と、
    前記運転者が前記ハンドルを操舵させたときの前記トルク発生部側の回転速度を、トルク発生部側回転速度として検出する回転速度検出部と、
    前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、差回転速度として演算する差回転速度演算部と、を備え、
    前記差回転速度演算部は、前記発生トルクおよび前記トルク発生部側回転速度に基づいて、前記差回転速度を演算し、
    前記トルク発生部は、前記アシストトルク指令および前記差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、前記発生トルクを発生する
    電動パワーステアリング制御装置。
  7. 運転者が操舵するハンドルと、前記運転者の操舵によるトルクをアシストするための発生トルクを発生するトルク発生部と、の間で生じたねじれを、検出トルクとして検出するトルク検出ステップと、
    前記検出トルクに基づいて、前記運転者の操舵をアシストするためのアシストトルク指令を演算するアシストトルク指令演算ステップと、
    前記運転者が前記ハンドルを操舵させたときの前記トルク発生部側の回転速度を、トルク発生部側回転速度として検出する回転速度検出ステップと、
    前記ハンドル側と前記トルク発生部側との間に生じる回転速度の差を、前記検出トルクまたは前記発生トルクと、前記トルク発生部側回転速度とに基づいて、差回転速度として演算する差回転速度演算ステップと、
    前記アシストトルク指令および前記差回転速度に応じて設定される補償トルクに基づいて、前記発生トルクを発生するトルク発生ステップと、
    を有する電動パワーステアリング制御装置の制御方法。
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