JP6025809B2 - 温度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスコンロの五徳上に載置された調理容器の底部に当接されて、調理容器の温度を検出する温度検出装置に関する。
コンロバーナーの中央の開口部から突設されて、コンロバーナーで加熱調理される調理容器の温度を検出する温度検出装置が広く知られている。この温度検出装置は、温度センサーを内蔵するホルダーと、ホルダーが上下方向に移動可能な態様で取り付けられた支持パイプと、ホルダーと支持パイプとの間に設けられてホルダーを上方に付勢するコイルスプリングとを備えている。ホルダーは、五徳上に調理容器が載置されていない状態では、調理容器が載置される面よりも、ホルダーの上端面が突出した状態となっている。このため、五徳上に調理容器が載置されると、調理容器の底部でホルダーが押し下げられて、ホルダーの上端面が調理容器の底部に当接された状態となる。その結果、ホルダーに内蔵された温度センサーで調理容器の温度を検出することが可能となる。
また、加熱調理中には調理容器から煮零れが発生することがある。ホルダーの下端の支持パイプとの隙間に煮零れ汁が入り込むと、ホルダーが支持パイプに固着してしまい、ホルダーが上下方向に移動することができなくなる。すると、五徳上に調理容器を置いてもホルダーの上端面を調理容器の底部に当接させることができなくなって、調理容器の温度を検出できなくなる。そこで、下向きに広がる円錐筒状部材(煮零れ汁カバー)をホルダーに取り付けて、ホルダーの下端の部分を覆うようにすることで、たとえ煮零れが生じても、ホルダーと支持パイプとの隙間には煮零れ汁が入り込まないようにした温度検出装置が提案されている(特許文献1)。
ここで、ホルダーの下端(および、その近傍の支持パイプ)に煮零れ汁がかからないようにするためには、煮零れ汁カバーの大きさ(外径)は大きい方が望ましいが、コンロバーナーの開口部は、燃焼に必要な二次空気の供給通路となっている。このため、円錐筒状の煮零れ汁カバーの大きさは、二次空気の供給が妨げられてコンロバーナーの燃焼状態が悪化することがなく、尚且つ、ホルダーの下端に煮零れ汁がかからない大きさに設定されている。
特開2013−044468号公報
しかし、上記の提案されている温度検出装置では、コンロバーナーを長期に亘って使用していると、固化した煮零れ汁によって煮零れ汁カバーの外径が大きくなっていき、二次空気の供給が阻害されてコンロバーナーの燃焼状態を悪化させてしまうことがあるという問題があった。これは次のような理由による。先ず、煮零れ汁は粘度が高いので、煮零れ汁カバーの下端に溜まった時に外側に少し張り出した状態(溜まり状態)となる。そして、その溜まり状態で煮零れ汁が固化する結果、煮零れ汁カバーの外径が少し大きくなる。煮零れが生じる度にこのようなことが繰り返されるので、長期に亘る使用の間には、二次空気の供給を阻害する程度まで煮零れ汁カバーの外径が大きくなってしまい、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させてしまう。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、長い間の使用によっても、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させる虞のない温度検出装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の温度検出装置は次の構成を採用した。すなわち、
二次空気が供給される空気供給通路が中央を貫通して形成されたコンロバーナーに設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、
前記空気供給通路内に立設された支持パイプと、
前記支持パイプに摺動可能な態様で取り付けられて、上端が前記調理容器の底部に当接することによって該調理容器の温度を検出する感熱ヘッドと
を備え、
前記感熱ヘッドには、前記支持パイプとの摺動部分に前記調理容器からの煮零れ汁がかかることを防止する保護部が設けられており、
前記保護部の下端には、端部が上向きに開いて樋形状に形成された樋形状部が設けられているとともに、該樋形状部に隣接する位置には、端部が下向きまたは斜め下向きに形成されて前記煮零れ汁が滴下する滴下部が設けられている
ことを特徴とする。
かかる本発明の温度検出装置においては、感熱ヘッドが支持パイプに摺動可能な態様で取り付けられており、五徳上に調理容器が置かれると、感熱ヘッドの上端が調理容器の底部に当接することによって、調理容器の温度を検出する。また、感熱ヘッドには、支持パイプとの摺動部分に調理容器からの煮零れ汁がかかることを防止する保護部が設けられている。そして、この保護部の下端には、曲げ加工などによって、端部が上向きに開いて樋形状に形成された樋形状部が設けられ、樋形状部に隣接する位置には、端部が下向きまたは斜め下向きに形成されて煮零れ汁が滴下する滴下部が設けられている。
こうすれば、感熱ヘッドの保護部の上を流下して下端に達した煮零れ汁は、樋形状部によって導かれて滴下部から流下することになり、煮零れ汁が少なくなった後は滴下部から煮零れ汁が滴下するようになる。その結果、煮零れ汁が最後に滴下する位置を、保護部の下端の滴下部に限定することができるので、煮零れ汁が固化する位置もこの位置に限定され、それ以外の部分では固化が生じない。その結果、長期に亘って使用した場合でも、滴下部以外の位置では、固化した煮零れ汁が空気供給通路を狭めてしまうことが無く、二次空気の供給量を確保することができるので、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させる事態を回避することが可能となる。
また、上述した本発明の温度検出装置においては、感熱ヘッドを次のようにして形成しても良い。すなわち、略筒形状に形成されたホルダーの下端側を支持パイプに摺動可能に取り付けて、ホルダーの上端に取り付けた集熱部の内部には温度センサーを取り付けるとともに、コイルバネを用いてホルダーを上方に付勢する。更に、ホルダーの外周には、調理容器からの煮零れ汁がホルダーの下端にかかることを防止する保護カバーを取り付ける。そして、その保護カバーの下端に、樋形状部および滴下部を形成してもよい。
このような感熱ヘッドは、ホルダーの外周に保護カバーが設けられるので、煮零れ汁が固化して保護カバーの外径が大きくなると、空気供給通路を通過する二次空気の流れを妨げ易くなる。これに対して、保護カバーの下端に樋形状部および滴下部を形成しておけば、煮零れ汁は滴下部では固化するものの樋形状部では固化しない。このため、長期に亘る使用によっても、少なくとも樋形状部の位置では二次空気の流れを妨げることがないので、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させる事態を回避することができる。
あるいは、上述した本発明の温度検出装置においては、感熱ヘッドを次のようにして形成しても良い。すなわち、略筒形状に形成されたホルダーの内部に摺動部分を設けて、支持パイプに摺動可能に取り付ける。また、ホルダーの上端に取り付けた集熱部の内部には温度センサーを取り付けるとともに、コイルバネを用いてホルダーを上方に付勢する。そして、ホルダーの下端に、樋形状部および滴下部を形成してもよい。
コンロバーナーの小型化などの要請に対応して空気供給通路が狭くなると、このような感熱ヘッドであっても、ホルダーの下端で固化した煮零れ汁によって、二次空気の供給が妨げられる可能性がある。これに対して、ホルダーの下端に樋形状部および滴下部を形成しておけば、煮零れ汁は滴下部では固化するものの樋形状部では固化しない。このため、長期に亘る使用によっても、少なくとも樋形状部の位置では二次空気の流れを妨げることがないので、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させる事態を回避することができる。
また、上述した本発明の温度検出装置においては、樋形状部を、滴下部に向かって斜め下方に傾斜した樋形状に形成してもよい。
こうすれば、感熱ヘッドの保護部の下端に達した煮零れ汁を、自然に樋形状部から滴下部に導くことができる。その結果、煮零れ汁が固化する位置を滴下部に限定することができるので、コンロバーナーの燃焼状態を悪化させる事態を回避することが可能となる。
本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。 本実施例の感熱ヘッド102の内部構造を示す断面図である。 本実施例の煮零れ汁カバー123の詳細な形状を示す説明図である。 従来の温度検出装置200では長期の使用によって空気供給通路10aが狭くなることがある理由を示した説明図である。 本実施例の温度検出装置100では長期の使用によっても空気供給通路10aが狭くならない理由を示した説明図である。 第1変形例の温度検出装置300についての説明図である。 第2変形例の温度検出装置400についての説明図である。 第2変形例の温度検出装置400の外観形状を示した斜視図である。
図1は、本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。ガスコンロ1は、コンロ本体(図示せず)の上面を覆って設けられ且つバーナー用開口4が形成された天板2と、バーナー用開口4に臨んで設けられて燃料ガスを燃焼させることによって調理容器を加熱するコンロバーナー10と、鍋などの調理容器が置かれる五徳3と、五徳3上に置かれた調理容器の底部に当接して調理容器の温度を検出する温度検出装置100などを備えている。
コンロバーナー10は、円環形状に形成されたバーナーボディ11と、バーナーボディ11から延設された混合管12と、バーナーボディ11の上面に載置された円環形状のバーナーヘッド13とを備えている。バーナーヘッド13は、アルミニウムなどのダイカスト製であり、外周部の下面側には複数の溝(炎口溝)が形成されている。そして、バーナーヘッド13をバーナーボディ11に載置すると、バーナーヘッド13に形成された複数の炎口溝とバーナーボディ11の上面との間に複数の炎口13aが形成される。また、バーナーボディ11の上部には、板金製のバーナーキャップ14が取り付けられている。
バーナーボディ11から延設された混合管12の上流側開口端12aから混合管12内に向けて燃料ガスを噴射すると、混合管12の内部で燃料ガスと空気との混合ガスが生成されて、バーナーボディ11に供給され、炎口13aから混合ガスが流出する。そして、この混合ガスに点火プラグ15で点火することによって、コンロバーナー10の燃焼を開始することができる。混合ガスの燃焼には二次空気が必要となるが、二次空気の半分程度は、コンロバーナー10の中央を貫通する空気供給通路10aを通って、バーナーヘッド13とバーナーキャップ14との隙間から供給される。
また、空気供給通路10aの内側には、支持パイプ130が立設され、支持パイプ130の上端には、略円筒形のホルダー120が支持パイプ130に対して上下方向に移動可能な状態で取り付けられている。更に、ホルダー120の上端には、後述する温度センサーを内蔵する温度検出部110が取り付けられている。ホルダー120や温度検出部110や支持パイプ130などによって、本実施例の温度検出装置100が形成されている。詳細には後述するが、ホルダー120にはコイルバネが内蔵されており、コイルバネが温度検出部110を上方に付勢する結果、五徳3上に調理容器が置かれていない場合には、温度検出部110の上端が五徳3の上面(調理容器が置かれる面)よりも突出した状態となっている。そして、五徳3上に調理容器が置かれると、調理容器の底部で温度検出部110が押し下げられると共に、温度検出部110の上端面がコイルバネによって押し上げられて調理容器の底部に当接する。このため、温度検出部110に内蔵した温度センサーによって調理容器の底部の温度を検出することが可能となる。
図2は、本実施例の温度検出装置100の内部構造を示した断面図である。温度検出装置100は、板金によって形成された略円筒形状のホルダー120と、ホルダー120の上端に取り付けられた温度検出部110と、ホルダー120を上方に付勢するコイルバネ121と、ホルダー120を支える支持パイプ130とを備えている。ホルダー120の下端側は所定長さに亘って縮径されて、移動可能な状態で支持パイプ130に取り付けられることによって、支持パイプ130との摺動部分を形成している。また、ホルダー120の下端側の縮径された箇所には、煮零れ汁カバー123が取り付けられている。
温度検出部110は、調理容器の底部に当接する金属製の集熱部111と、リード線113aが引き出された温度センサー113と、温度センサー113を収納する筒形状のセンサー収納部112とを備えている。センサー収納部112と温度センサー113との隙間には熱伝導性の接着剤114が充填されている。また、センサー収納部112は、大きなフランジ部112aを有しており、金属材料によって形成されている。そして、温度検出部110は、集熱部111の外周部分を、ホルダー120の上端に形成されたフランジ部120aに、センサー収納部112のフランジ部112aと共にカシメ止めすることによって、ホルダー120に取り付けられている。
ホルダー120内部の下方の箇所には、コイルバネ121を支えるバネ受け122が設けられている。このバネ受け122は、支持パイプ130の上端に取り付けられているが、ホルダー120に対しては上下方向に移動可能となっている。また、ホルダー120内部の温度検出部110とバネ受け122との間には、少し圧縮された状態でコイルバネ121が収納されている。このためホルダー120は、コイルバネ121によって常に上方に付勢された状態となっている。尚、本実施例では、温度検出部110や、ホルダー120、コイルバネ121、バネ受け122、煮零れ汁カバー123をまとめて「感熱ヘッド102」と称するものとする。また、本実施例の煮零れ汁カバー123は、本発明における「保護部」あるいは「保護カバー」に対応する。
図3は、本実施例の温度検出装置100に取り付けられる煮零れ汁カバー123の詳細な形状を示す説明図である。図3(a)には、煮零れ汁カバー123の外形形状が示されており、図3(b)には、図3(a)中のA−A位置で取った煮零れ汁カバー123の断面形状が示されている。更に、図3(c)および図3(d)には、図3(a)中のB−B位置およびC−C位置で断面を取ることによって、煮零れ汁カバー123の下端部分の形状が示されている。
図3(a)に示されるように煮零れ汁カバー123は、板金をプレス加工することによって形成された傘形状の部材であり、下方に向けて拡径する拡径部123cと、拡径部123cの外側が下方に折り曲げられた垂下部123dとを備えている。そして、図3(b)に示すように垂下部123dの下端には、端部が上向きに曲げ加工されて樋形状に形成された樋形状部123aと、端部が下向きまたは斜め下向きに形成された滴下部123bとが形成されている。更に、樋形状部123aと滴下部123bとの間では、端部の向きが上向きから次第に水平に近付いていき、それに伴って、樋形状の樋の深さが浅くなっていく。そして、やがて端部の向きが斜め下向きに転じると、そこからは樋形状とは言えなくなる。従って、樋形状部123aと滴下部123bとは連続して形成されており、端部が上向きとなっている範囲が樋形状部123aであり、端部が下向きとなっている範囲が滴下部123bとなる。また、図3(b)に示したように、本実施例の煮零れ汁カバー123では、滴下部123bが樋形状部123aよりも低い位置にあり、樋形状部123aは滴下部123bに向かって斜め下方に傾斜して形成されている。
本実施例の温度検出装置100は、このように、煮零れ汁カバー123の下端に、樋形状部123aと滴下部123bとを設けているので、コンロバーナー10を長期に亘って使用した場合でも燃焼状態を悪化させてしまう事態を回避することが可能となった。以下、この理由について説明するが、その準備として、従来の温度検出装置を搭載したコンロバーナー10では、長期に亘る使用によって、燃焼状態が悪化することがある理由について説明する。
図4は、従来の温度検出装置200では、コンロバーナー10を長期に亘って使用していると、燃焼状態が悪化することがある理由を示した説明図である。図4(a)には、従来の温度検出装置200の使用前の状態が示されている。図示されるように、従来の温度検出装置200では、ホルダー120の下端を覆うような状態で、円錐筒状の煮零れ汁カバー223が取り付けられている。また、煮零れ汁カバー223の下端の外径Dは、ホルダー120の下端に煮零れ汁が掛からず、且つ、空気供給通路10aを介したコンロバーナー10への二次空気の供給が妨げられない大きさに設定されている。
加熱調理中に煮零れが生じると、図4(b)に示したように、煮零れ汁は煮零れ汁カバー223の上を流下する。そして、煮零れ汁が流下した後は、図4(c)に示したように、煮零れ汁カバー223の表面に付着した煮零れ汁が煮零れ汁カバー223の下端に集まって、煮零れ汁カバー223の下端から滴下するようになる。煮零れ汁カバー223は円錐形状に形成されているので、煮零れ汁は煮零れ汁カバー223の表面に万遍なく付着しており、煮零れ汁カバー223の下端の全周に万遍なく煮零れ汁が集まり、その結果、下端全周から万遍なく煮零れ汁が滴下する。
煮零れ汁カバー223の下端に煮零れ汁が集まっている間は、こうして煮零れ汁が滴下し続けるが、滴下に到るだけの煮零れ汁が集まらなくなると、それ以上には滴下しなくなる。このとき、煮零れ汁カバー223の下端には、下端全周に亘って、滴下には到らない分量の煮零れ汁が付着した状態となる。ここで、煮零れ汁は粘度が高いので、煮零れ汁カバー223の下端に付着した煮零れ汁は、煮零れ汁カバー223の下端から外側に少し張り出した状態となっている。そして、煮零れ汁は、その状態(外側に少し張り出した状態)で固化することになる。このため、煮零れ汁が固化すると、図4(d)に示したように、煮零れ汁カバー223の下端部分の外径Dが、新品時の外径Dよりも少しだけ大きくなる。
従来の温度検出装置200では、煮零れが生じる度に、このようなことが繰り返されて、煮零れ汁カバー223の下端部分の外径が少しずつ大きくなっていく。その結果、コンロバーナー10を長期に亘って使用していると、空気供給通路10aの内径に対して、煮零れ汁カバー223の下端の外径が大きくなって空気供給通路10aを狭めてしまい二次空気の供給を阻害する。そして、最終的には、コンロバーナー10の燃焼状態を悪化させてしまうことがある。
図5は、本実施例の温度検出装置100では、長期に亘ってコンロバーナー10を使用しても、燃焼状態を悪化させることがない理由を示した説明図である。本実施例の温度検出装置100においても、煮零れが生じた直後のように大量の煮零れ汁が流下している間は、煮零れ汁カバー123の上を万遍なく煮零れ汁が流下していく。前述したように、本実施例の煮零れ汁カバー123の下端には、端部が上向きに曲げ加工された樋形状部123aが設けられているが、大量の煮零れ汁が流下する場合は、図5(a)に示すように、この樋形状部123aを乗り越えて流下する。
ところが、流下する煮零れ汁が少なくなってくると、煮零れ汁が樋形状部123aを乗り越えなくなる。その結果、樋形状部123aを乗り越えなかった煮零れ汁は、樋形状になった樋形状部123aの中を流れて、図5(b)に示したように滴下部123bから滴下するようになる。そして、更に煮零れ汁が少なくなると、図5(c)に示したように、煮零れ汁はもっぱら滴下部123bから滴下するようになり、最終的には、滴下部123bの位置に、滴下には到らない分量の煮零れ汁が付着した状態となる。その結果、図5(d)に示したように、もっぱら滴下部123bの位置で煮零れ汁が固化することになる。
また、図3を用いて前述したように、本実施例の煮零れ汁カバー123では、樋形状部123aが滴下部123bに向かって斜め下方に傾斜しているので、僅かに残った煮零れ汁を、滴下部123bに確実に導くことができる。このため、滴下には到らない分量の最後の煮零れ汁が付着する位置は必ず滴下部123bとなって、滴下部123b以外の部分では煮零れ汁の固化は生じない。
このように、本実施例の煮零れ汁カバー123では、煮零れ汁カバー123の下端に、樋形状部123aと滴下部123bとが設けられているので、最終的に煮零れ汁が滴下する位置を滴下部123bに限定することができる。このため、煮零れ汁の固化が生じる位置も滴下部123bに限定されるので、コンロバーナー10を長期に亘って使用しても、滴下部123b以外の部分では煮零れ汁の固化によって空気供給通路10aとの隙間が狭められることがない。
また、滴下部123bには煮零れ汁が集中するので、滴下部123bから滴下する煮零れ汁は増加するものの、最終的には、滴下に到らない分量の煮零れ汁が残るに過ぎない。従って、滴下部123bでも、従来の煮零れ汁カバー223に対して固化が促進されるわけではない。このような理由から、本実施例では、コンロバーナー10を長期に亘って使用しても、煮零れ汁カバー123の下端で煮零れ汁が固化して空気供給通路10a(図1参照)を狭めることがなく、二次空気の供給が阻害されることがない。このため、長期に亘る使用によっても、コンロバーナー10の燃焼状態を悪化させる事態を回避することが可能となる。
尚、上述した本実施例では、煮零れ汁カバー123の下端の一箇所に滴下部123bが設けられているものとして説明した。しかし、煮零れ汁カバー123の下端の複数箇所に滴下部123bを設けることとしてもよい。また、滴下部123bを複数箇所に設ける場合には、滴下部123bが等間隔となる位置も設けることが望ましい。こうすれば、たとえ滴下部123bの部分で煮零れ汁の固化が進行し、その部分で二次空気が通過しにくくなったとしても、空気供給通路10aを通過する二次空気の流れが偏ってしまうことが無い。このため、コンロバーナー10を長期に亘って使用した場合でも、燃焼状態の悪化を回避することができる。
また、上述した本実施例では、煮零れ汁カバー123の下端を曲面状に曲げ加工することによって、樋形状部123aを形成するものとして説明した。しかし、これに限らず、煮零れ汁カバー123の下端を折るような曲げ加工(いわゆる折り曲げ加工)することによって、樋形状部123aを形成しても良い。
上述した本実施例の温度検出装置100には、幾つかの変形例が存在する。以下では、これら変形例について、本実施例の温度検出装置100との相違点を中心として簡単に説明する。
上述した実施例では、ホルダー120の下部に取り付けられた煮零れ汁カバー123が、感熱ヘッド102と支持パイプ130との摺動部分に煮零れ汁がかかることを防止する保護部となっており、煮零れ汁カバー123の下端に樋形状部123aや滴下部123bが形成されているものとして説明した。しかし、突端部や傾斜端部を形成する部材は、感熱ヘッド102と支持パイプ130との摺動部分に煮零れ汁がかかることを防止する部材であれば良く、必ずしも煮零れ汁カバー123である必要は無い。
例えば、図6に例示したように、ホルダー120がコンロバーナー10の炎からの炙りや輻射熱で高温になることを防止して、安定した温度検出を可能とするために、ホルダー120の外側に円筒形状の防熱カバー323が設けられることがある。このような温度検出装置300では、防熱カバー323の下部は支持パイプ130との摺動部分に煮零れ汁がかかることを防止する機能を有している。そこで、図6に示したように、防熱カバー323の下端に、樋形状部323aおよび滴下部323bを形成しても良い。このようにしても、煮零れ汁が滴下する位置を滴下部323bに限定することができるので、温度検出装置300が長期に亘って使用された場合でも、空気供給通路10a(図1参照)を狭めてしまうことを回避することができる。尚、この第1変形例では、防熱カバー323が、本発明における「保護部」あるいは「保護カバー」に対応する。
あるいは、ホルダー120と支持パイプ130との摺動部分が、ホルダー120の内部に形成される場合もある。図7には、ホルダー120の内部に支持パイプ130との摺動部分が形成された第2変形例の温度検出装置400の断面図である。第2変形例の温度検出装置400は、図2を用いて前述した本実施例の温度検出装置100に比べて、温度検出部110が小径に形成されている。そして、図2に示した温度検出装置100では、ホルダー120の上端に形成されたフランジ部120aにカシメ止めされることによって、温度検出部110が取り付けられていた。これに対して第2変形例の温度検出装置400では、ホルダー120の上端面の中央に挿入穴部120bが形成されており、この挿入穴部120bに圧入されることによって温度検出部110が取り付けられている。
また、図2に示した温度検出装置100では、ホルダー120の下方が縮径されており、縮径された部分が支持パイプ130との間で摺動していた。これに対して第2変形例の温度検出装置400では、ホルダー120の下方は縮径されておらず、ホルダー120の内周面と、バネ受け122の外周面との間が摺動部分となっている。更に、ホルダー120の下方が縮径されていないので、ホルダー120が支持パイプ130から抜けないように、ホルダー120の下方の開口部から、円環形状の抜け止め部124が挿入されている。このように、第2変形例の温度検出装置400では、支持パイプ130との摺動部分がホルダー120の内部に形成されていることから、ホルダー120が、支持パイプ130との摺動部分に煮零れ汁がかかることを防止する機能を有している。このことに対応して、第2変形例の温度検出装置400では、ホルダー120の下端に、樋形状部423aおよび滴下部423bが形成されている。その他の点については、第2変形例の温度検出装置400も、図2に示した温度検出装置100と同様であるため、同じ符番を付すことによって説明は省略する。
図8には、このような第2変形例の温度検出装置400の外観形状が示されている。図示されるように、ホルダー120の下端に樋形状部423aおよび滴下部423bが形成されているので、煮零れ汁が滴下する位置を滴下部423bに限定することができる。このため、温度検出装置400が長期に亘って使用された場合でも、空気供給通路10a(図1参照)を狭めてしまうことを回避することができる。尚、この第2変形例では、ホルダー120が、本発明における「保護部」に対応する。
以上、本実施例および変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、本実施例や第1変形例では、図2に例示したように、温度検出部110がホルダー120のフランジ部120aにカシメ止めされているのに対して、第2変形例では、図7に例示したように、温度検出部110がホルダー120の挿入穴部120bに挿入されて取り付けられている。しかし、温度検出部110の取り付け方はこのような方法に限定されるものではなく、種々の方法で取り付けることができる。従って、本実施例や第1変形例の温度検出部110を、第2変形例の温度検出部110のように挿入穴部120bに挿入して取り付けても良い。あるいは、第2変形例の温度検出部110を、本実施例や第1変形例の温度検出部110のようにフランジ部120aにカシメ止めして取り付けることも可能である。
1…ガスコンロ、 2…天板、 3…五徳、 4…バーナー用開口、
10…コンロバーナー、 10a…空気供給通路、 11…バーナーボディ、
12…混合管、 13…バーナーヘッド、 14…バーナーキャップ、
15…点火プラグ、 100…温度検出装置、 102…感熱ヘッド、
110…温度検出部、 111…集熱部、 112…センサー収納部、
113…温度センサー、 115…接着剤、 120…ホルダー、
121…コイルバネ、 122…バネ受け、 123…煮零れ汁カバー、
123a…樋形状部、 123b…滴下部、 123c…拡径部、
123d…垂下部、 130…支持パイプ、 300…温度検出装置、
323a…樋形状部、 323b…滴下部、 400…温度検出装置、
423a…樋形状部、 423b…滴下部。

Claims (4)

  1. 二次空気が供給される空気供給通路が中央を貫通して形成されたコンロバーナーに設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、
    前記空気供給通路内に立設された支持パイプと、
    前記支持パイプに摺動可能な態様で取り付けられて、上端が前記調理容器の底部に当接することによって該調理容器の温度を検出する感熱ヘッドと
    を備え、
    前記感熱ヘッドには、前記支持パイプとの摺動部分に前記調理容器からの煮零れ汁がかかることを防止する保護部が設けられており、
    前記保護部の下端には、端部が上向きに開いて樋形状に形成された樋形状部が設けられているとともに、該樋形状部に隣接する位置には、端部が下向きまたは斜め下向きに形成されて前記煮零れ汁が滴下する滴下部が設けられている
    ことを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記感熱ヘッドは、
    略筒形状に形成されて、下端側が前記支持パイプに摺動可能に取り付けられたホルダーと、
    前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱部と、
    該集熱部の内部に取り付けられた温度センサーと、
    前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと、
    前記ホルダーの外周に取り付けられて前記調理容器からの煮零れ汁が該ホルダーの下端にかかることを防止する保護カバーと
    を備え、
    前記樋形状部および前記滴下部は、前記保護カバーの下端に形成されている
    ことを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記感熱ヘッドは、
    略筒形状に形成されて、前記支持パイプとの前記摺動部分が内部に設けられたホルダーと、
    前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱部と、
    該集熱部の内部に取り付けられた温度センサーと、
    前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと
    を備え、
    前記樋形状部および前記滴下部は、前記ホルダーの下端に形成されている
    ことを特徴とする温度検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の温度検出装置において、
    前記樋形状部は、前記滴下部に向かって斜め下方に傾斜した樋形状に形成されている
    ことを特徴とする温度検出装置。
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