JP6152524B2 - 温度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスコンロの五徳上に載置された調理容器の底部に当接されて、調理容器の温度を検出する温度検出装置に関する。
コンロバーナーの中央に突設されて、コンロバーナーで加熱調理される調理容器の温度を検出する温度検出装置が広く知られている。この温度検出装置は、コンロバーナーの中央の開口部に立設された支持パイプと、支持パイプに対して上下方向に移動可能に設けられた略円筒形状の感熱ヘッドとを備えている。感熱ヘッドはコイルスプリングによって上方に付勢されており、更に、感熱ヘッドには温度センサーが内蔵されている。そして、コンロバーナーの五徳上に調理容器が載置されると、調理容器の底部で感熱ヘッドが押し下げられて、感熱ヘッドの上端面が調理容器の底部に当接された状態となる。その結果、感熱ヘッドに内蔵された温度センサーで調理容器の温度を検出することが可能となる。
ここで、加熱調理中に調理容器から煮零れが発生することがある。感熱ヘッドの下端と支持パイプとの隙間に煮零れ汁が入り込むと、感熱ヘッドが支持パイプに固着してしまい、感熱ヘッドを上方に付勢しておくことができなくなる。すると、五徳上に調理容器を置いても感熱ヘッドの上端面を調理容器の底部に当接させることができなくなって、調理容器の温度を検出することができなくなる。
そこで、下向きに広がる円錐筒状部材(煮零れ汁カバー)を感熱ヘッドに取り付けて、感熱ヘッドの下端の部分を覆うようにすることで、たとえ煮零れが生じても、感熱ヘッドと支持パイプとの隙間には煮零れ汁が入り込まないようにした温度検出装置が提案されている(特許文献1)。
特開2013−044468号公報
しかし、上記の提案されている温度検出装置では、感熱ヘッドの下端の部分を煮零れ汁カバーで覆って、感熱ヘッドと支持パイプとの隙間に煮零れ汁が入り込まないようにしているにも拘わらず、長い間の使用によっては感熱ヘッドが支持パイプに固着してしまい、調理容器の温度を検出することが困難になるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、長い間の使用によっても感熱ヘッドが支持パイプに固着することがなく、調理容器の温度を検出することが可能な温度検出装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の温度検出装置は次の構成を採用した。すなわち、
コンロバーナーの中央に設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、
前記コンロバーナーの中央に立設された支持パイプと、
上下方向に移動可能な態様で前記支持パイプに嵌め込まれたホルダーと、
前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱板と、
該集熱板の下面に取り付けられた温度センサーと、
前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと
前記ホルダーに設けられて、該ホルダーの下端に前記調理容器からの煮零れ汁がかかることを防止する煮零れ汁カバーと
を備え、
前記煮零れ汁カバーは、前記ホルダーの下端側で、且つ、前記五徳上に調理容器が置かれると前記コンロバーナーの炎口よりも下方となる位置に設けられており、
該煮零れ汁カバーよりも下方の位置には、前記支持パイプに沿って上昇する油煙の流れを遮る油煙カバーが設けられている
ことを特徴とする。
かかる本発明の温度検出装置においては、ホルダーが上下方向に移動可能な態様で支持パイプに嵌め込まれており、ホルダーには、ホルダーの下端に煮零れ汁がかかることを防止する煮零れ汁カバーが取り付けられている。この煮零れ汁カバーがホルダーに取り付けられている位置は、ホルダーの下端側で、且つ、五徳上に調理容器が置かれるとコンロバーナーの炎口よりも下方となる位置となっている。更に、その煮零れ汁カバーよりも下方の位置には、支持パイプに沿って上昇する油煙の流れを遮る油煙カバーが設けられている。
詳細には後述するが、煮零れ汁カバーで煮零れ汁を防いだだけでは、ホルダーと支持パイプとの固着を防ぐことができない理由は、次のようなものであると考えられる。先ず、煮零れが発生すると、コンロバーナーの下方に流れ落ちた煮零れ汁が加熱されて油煙を発生させる。発生した油煙は支持パイプに沿って上昇していくが、煮零れ汁カバーに油煙が達すると、油煙を形成していた微粒子が煮零れ汁カバーの裏面側一面に付着する。こうして油煙の微粒子が付着した部分には煮零れ汁が広がり易くなる。このため、煮零れ汁カバーに煮零れ汁がかかる度に、微粒子が付着した部分を伝うようにして煮零れ汁が少しずつ広がっていき、この煮零れ汁がコンロバーナーからの熱の影響で次第に固化した状態となる。これに伴って、煮零れ汁が固化した部分も少しずつ広がっていき、その結果、やがては、ホルダーの下端の支持パイプとの隙間の部分に達して、ホルダーと支持パイプとを固着させる。
これに対して、本発明の温度検出装置では、ホルダーに煮零れ汁カバーが設けられており、この煮零れ汁カバーの位置は、ホルダーの下端側で、且つ、五徳上に調理容器が置かれるとコンロバーナーの炎口よりも下方となる位置に設定されている。そして、その煮零れ汁カバーよりも下方の位置に、油煙の流れを遮る油煙カバーが設けられている。このため、油煙カバーで油煙が遮られた部分では、煮零れ汁カバーに油煙の微粒子が付着することがなく、煮零れ汁が広がることもない。加えて、五徳上に調理容器が置かれると、煮零れ汁カバーはコンロバーナーの炎口よりも下方となるので、煮零れ汁カバーの裏面側で広がった煮零れ汁が、コンロバーナーからの熱の影響で固化した状態となることもない。その結果、長い間の使用によっても、ホルダーが支持パイプに固着することなく、調理容器の温度を検出することが可能となる。
また、上述した本発明の温度検出装置においては、煮零れ汁カバーよりも小径に形成した油煙カバーを、ホルダーの下端よりも上方の位置に設けることとしてもよい。
こうすれば、油煙カバーを煮零れ汁カバーに近い位置に設けることができるので、煮零れ汁カバーに油煙の微粒子が付着することを、より確実に防ぐことができる。また、油煙カバーは煮零れ汁カバーよりも小径に形成されているので、煮零れ汁カバーの上面を流れ落ちた煮零れ汁が油煙カバーに付着することもない。このため、煮零れ汁が油煙カバーにかかってしまい、油煙カバーに付着した煮零れ汁が油煙カバーの下面側に広がって固化して、ホルダーを支持パイプに固着させる虞も生じない。
また、上述した本発明の温度検出装置においては、煮零れ汁カバーと、油煙カバーとを、円筒部材を介して一体に形成してもよい。そして、円筒部材ごと、煮零れ汁カバーと油煙カバーとをホルダーに取り付けることとしても良い。
こうすれば、円筒部材をホルダーに取り付けるだけで、煮零れ汁カバーおよび油煙カバーを取り付けることができる。このため、煮零れ汁カバーは有するが油煙カバーは有しない従来の温度検出装置に対して部品点数が増加することが無く、同程度の簡単さで製造することが可能となる。
本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。 本実施例の感熱ヘッド110の内部構造を示す断面図である。 油煙カバー115bを備えない従来の感熱ヘッド210を例示した説明図である。 従来の感熱ヘッド210が長期の使用によって支持パイプ120に固着する理由を示した説明図である。 本実施例の温度検出装置100では感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着しない理由を示した説明図である。 各種変形例の温度検出装置100の感熱ヘッド110を例示した説明図である。
図1は、本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。ガスコンロ1は、コンロ本体(図示せず)の上面を覆って設けられ且つバーナー用開口4が形成された天板2と、バーナー用開口4に臨んで設けられて燃料ガスを燃焼させることによって調理容器を加熱するコンロバーナー10と、鍋などの調理容器が置かれる五徳3と、五徳3上に置かれた調理容器の温度を検知するための温度検出装置100などを備えている。
コンロバーナー10は、円環形状に形成されたバーナーボディ11と、バーナーボディ11から延設された混合管12と、バーナーボディ11の上面に載置された円環形状のバーナーヘッド13とを備えている。バーナーヘッド13は、アルミニウムなどのダイカスト製であり、外周部の下面側には複数の溝(炎口溝)が形成されている。そして、バーナーヘッド13をバーナーボディ11に載置すると、バーナーヘッド13に形成された複数の炎口溝とバーナーボディ11の上面との間に複数の炎口13aが形成される。また、バーナーボディ11の上部には、板金製のバーナーキャップ14が取り付けられている。
バーナーボディ11から延設された混合管12の開口端12aから、混合管12内に向けて燃料ガスを噴射すると、混合管12の内部で燃料ガスと空気との混合ガスが生成されて、バーナーボディ11に供給され、炎口13aから混合ガスが流出する。そして、この混合ガスに点火プラグ15で点火することによって、コンロバーナー10の燃焼を開始することができる。混合ガスの燃焼には二次空気が必要となるが、二次空気の半分程度は、コンロバーナー10の中央に形成された開口部10aを通って、バーナーヘッド13とバーナーキャップ14との隙間から供給される。このため、コンロバーナー10の燃焼中の開口部10aには、二次空気による上向きの強い流れが形成されている。
また、開口部10aの内側には、支持パイプ120が立設され、支持パイプ120の上端には、略円筒形の感熱ヘッド110が支持パイプ120に対して摺動可能に取り付けられている。この感熱ヘッド110および支持パイプ120によって、本実施例の温度検出装置100が形成されている。詳細には後述するが、感熱ヘッド110には温度センサーやコイルバネが内蔵されており、コイルバネが感熱ヘッド110を上方に付勢する結果、五徳3上に調理容器が置かれていない場合には、感熱ヘッド110の上端が五徳3の上面(調理容器が置かれる面)よりも突出した状態となっている。そして、五徳3上に調理容器が置かれると、調理容器の底部で感熱ヘッド110が押し下げられると共に、感熱ヘッド110の上端面がコイルバネの力によって調理容器の底部に当接する。このため、感熱ヘッド110に内蔵した温度センサーによって調理容器の底部の温度を検出することが可能となる。
図2は、本実施例の感熱ヘッド110の内部構造を示した断面図である。感熱ヘッド110は、板金によって形成された略円筒形状のホルダー111と、ホルダー111の上端を閉塞するように取り付けられた金属製の集熱板112と、集熱板112の下面に取り付けられた温度センサー113と、集熱板112と共にホルダー111を上方に付勢するコイルバネ114とを備えている。尚、本実施例では、ホルダー111の上端がフランジ状に加工されてフランジ部111aが形成されており、そのフランジ部111aに集熱板112がカシメ止めされているが、ロウ付け(あるいは溶接)などによって集熱板112をホルダー111に取り付けてもよい。
感熱ヘッド110が取り付けられる支持パイプ120は、上端がフランジ状に形成されており、このフランジ状に形成された部分がホルダー111の内側に挿入されている。このためホルダー111は、支持パイプ120に対して軸方向に移動可能となっている。また、ホルダー111の下端側は所定長さに亘って縮径されており、ホルダー111の縮径された部分の内周面と、支持パイプ120の外周面との間に、嵌合部110aが形成されている。このため、支持パイプ120の拡径部分がホルダー111内に挿入された状態でホルダー111が移動しても、支持パイプ120から外れることはない。更に、コイルバネ114は、ホルダー111内で少し圧縮された状態で収納されており、このため、感熱ヘッド110を常に上方に付勢している。また、温度センサー113からは2本のリード線116が引き出されて、ガラス繊維で編み組された剛性のある耐熱チューブ117で保護された状態で、支持パイプ120の内部を通して外部に接続されている。
更に、本実施例の感熱ヘッド110には、ホルダー111下部の縮径された部分にカバー部材115が取り付けられている。このカバー部材115は、筒状に形成された円筒部材115cと、円筒部材115cの上端部分を下向きに広がる円錐筒状にプレス加工することによって形成された煮零れ汁カバー115aと、円筒部材115cの下端部分をフランジ状にプレス加工することによって形成された油煙カバー115bとを備えている。油煙カバー115bの外径は、煮零れ汁カバー115aの外径よりも小さく形成されている。また、カバー部材115は、油煙カバー115bがホルダー111の下端よりも上方となるような位置で、ホルダー111に取り付けられている。
このように、本実施例の温度検出装置100は、煮零れ汁カバー115aに加えて、煮零れ汁カバー115aの下方の位置に油煙カバー115bを備えているために、長期に亘って使用した場合でも、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することがない。以下ではこの理由を説明する準備として、油煙カバー115bを備えない従来の感熱ヘッド210の場合について説明する。
図3は、油煙カバー115bを持たない従来の感熱ヘッド210の大まかな形状を示した説明図である。図示されるように、従来の感熱ヘッド210には、ホルダー111の下部に煮零れ汁カバー215aが取り付けられているものの、本実施例の感熱ヘッド110が備える油煙カバー115bは有していない。
このような従来の感熱ヘッド210においても、煮零れ汁は、図3(a)中に太い破線の矢印で示したように、煮零れ汁カバー215aの上を流れ落ちるので、ホルダー111と支持パイプ120との隙間には煮零れ汁が入り込むことはなく、従って、感熱ヘッド210が固着することはないと考えられていた。しかし、長期に亘って使用していると、図3(b)中に太い破線の矢印で示したように、煮零れ汁カバー215aの裏面側を、下端から遡るようにして油汚れが広がっていき、ついにはホルダー111の下端に達して感熱ヘッド210を固着させてしまう。このような現象が発生するメカニズムは次のようなものであると考えられる。
図4は、従来の感熱ヘッド210では煮零れ汁カバー215aの裏面側を油汚れが広がっていく理由を示した説明図である。図4では、ホルダー111の下部が拡大して示されている。煮零れが発生すると、図4(a)に示されるように、煮零れ汁は煮零れ汁カバー215aの上面を流れ落ちていく。図4(a)中の斜線を付した部分は、煮零れ汁カバー215aの上面を流れ落ちる煮零れ汁を表している。
流れ落ちた煮零れ汁は、コンロバーナー10(図1参照)の下部に貯まって、その後、加熱調理される度にコンロバーナー10の炎からの輻射熱で加熱される。このため、やがては煮零れ汁から油煙が発生して、図4(b)に破線の矢印で示したように、支持パイプ120に沿って上昇して行き、煮零れ汁カバー215aの裏面側に達する。その結果、煮零れ汁カバー215aの裏面側には、油煙を形成していた油性の微粒子が付着する。図4(b)で煮零れ汁カバー215aの裏面側に表示した小さな黒丸は、油煙に起因する微粒子が付着した様子を表している。尚、図示の関係上から、図4では、微粒子(黒丸)の大きさを実際よりも大きく表示し、且つ、付着している密度も実際よりは低く(疎らに付着しているように)表示してある。
こうして煮零れ汁カバー215aの裏面側に油性の微粒子が付着した状態で、煮零れが発生すると、煮零れ汁が煮零れ汁カバー215aの上面を流れ落ちた後、煮零れ汁カバー215aの下端に煮零れ汁の滴が付着する。図4(c)には、煮零れ汁カバー215aの下端に付着した煮零れ汁の滴が、斜線を付して表示されている。ここで、煮零れ汁は油成分を含んでいるので、煮零れ汁カバー215aの裏面側に付着した油性の微粒子と親和性が高く、煮零れ汁カバー215aの裏面側は煮零れ汁によって濡れ易い状態となっている。尚、「煮零れ汁によって濡れ易い状態」とは、煮零れ汁が球形となって表面積が小さい状態となるよりも、煮零れ汁が物体の表面(ここでは煮零れ汁カバー215aの裏面)に薄く広がった方が、界面エネルギーが小さくなる状態である。このため、煮零れ汁カバー215aの下端に付着した煮零れ汁の滴は、煮零れ汁カバー215aの裏面側を遡るようにして上方に広がっていく。
また、図1を用いて前述したように、コンロバーナー10の燃焼中の開口部10aには、下方から上方に向かう二次空気の強い流れが発生する。図4(c)中に示した白抜きの矢印は、このような二次空気の流れをあらわしている。このため煮零れ汁の滴は、二次空気の流れに後から押されるようにして、煮零れ汁カバー215aの裏面側を上方に遡っていく。そして、こうして煮零れ汁カバー215aの裏面側を広がった煮零れ汁は、コンロバーナー10からの熱の影響を受けながら乾燥して、次第に固化した状態となる。
煮零れが発生する度に、このようなことが繰り返される結果、煮零れ汁カバー215aの裏面側を上方に遡るようにして、煮零れ汁が固化した部分が広がっていく。図4(d)に細かい斜線を付して表示した領域は、煮零れ汁が固化した部分を表している。このため、コンロバーナー10を長い期間に亘って使い続けていると、固化した部分がホルダー111の下端に達して、感熱ヘッド210が支持パイプ120に固着してしまうものと考えられる。これに対して、本実施例の感熱ヘッド110は、煮零れ汁カバー115aの下方に油煙カバー115bを備えているので、長期に亘って使用しても感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することが無い。
図5は、油煙カバー115bを備える本実施例の感熱ヘッド110では、固着が発生しない理由を示した説明図である。図5においても、ホルダー111の下部が拡大して示されている。本実施例の感熱ヘッド110でも、図4を用いて前述した従来の感熱ヘッド210と同様に、煮零れが発生すると、煮零れ汁カバー115aの上面を煮零れ汁が流れ落ちていく(図5(a)参照)。そして、流れ落ちた煮零れ汁は、コンロバーナー10(図1参照)の下部に貯まって油煙を発生させる。
発生した油煙は、図5(b)中に破線の矢印で示したように支持パイプ120に沿って上昇して行くが、煮零れ汁カバー115aの下方には油煙カバー115bが設けられている。このため、煮零れ汁カバー115aの裏面側の前面に油性の微粒子が付着するわけではなく、油煙カバー115bで遮られた部分には微粒子が付着しない。また、前述したように、煮零れ汁カバー115aは油煙カバー115bよりも大径に形成されているので、油煙カバー115bで遮られていない半径方向外側の部分には、煮零れ汁カバー115aの裏面側に微粒子が付着する。もちろん、油煙カバー115bの下面側には、一面に微粒子が付着する。尚、図5でも、前述した図4と同様に、油性の微粒子を小さな黒丸によって表している。
続いて、煮零れが発生すると、図5(c)に斜線を付して示したように、煮零れ汁カバー115aの下端に煮零れ汁の滴が付着する。そして、煮零れ汁カバー115aの裏面側の半径方向外側の部分には、油性の微粒子が付着しているので、煮零れ汁の滴は煮零れ汁カバー115aの裏面側を遡るように広がっていく。但し、本実施例の感熱ヘッド110では、煮零れ汁カバー115aの裏面側に油性の微粒子が付着しているのは、半径方向外側の部分に限られており、油煙カバー115bで油煙が遮られた半径方向内側の部分には微粒子は付着していない。このため、微粒子が付着した部分に煮零れ汁が広がった後は、それ以上に広がることはない。また、油煙カバー115bは、図5(c)中に白抜きの矢印で示した二次空気の流れも遮るので、二次空気の流れに押されて、煮零れ汁が煮零れ汁カバー115aの裏面側を遡っていくこともない。このため、本実施例の感熱ヘッド110では、煮零れ汁カバー115aの裏面側の半径方向外側の部分では、煮零れ汁が固化した状態となるものの、固化した部分がそれ以上に広がることはない。尚、図5(d)に細かい斜線を付した部分は、煮零れ汁が固化した領域を表している。
また、図5(b)に示したように、油煙カバー115bの下面には油煙による微粒子が付着しているが、油煙カバー115bの上方には、油煙カバー115bよりも大径に形成された煮零れ汁カバー115aが設けられている。このため、煮零れ汁は、煮零れ汁カバー115aで遮られて油煙カバー115bにかかることはなく(図5(a)参照)、従って、油煙カバー115bに煮零れ汁の滴が付着することもない。このため、油煙カバー115bの下面側には油煙による微粒子が付着しているものの、そこに煮零れ汁が広がって固化することはない。その結果、油煙カバー115bから煮零れ汁の固化した部分が広がって、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することもない。
更に、本実施例の感熱ヘッド110では、煮零れ汁カバー115aおよび油煙カバー115bが、カバー部材115として一体に形成されているので、ホルダー111の下部にカバー部材115を取り付けるだけで、煮零れ汁カバー115aおよび油煙カバー115bを取り付けることができる。このため、従来の感熱ヘッド210に対しても、何ら製造工程が複雑化することもない。また、このように煮零れ汁カバー115aと油煙カバー115bとを一体に形成しておけば、煮零れ汁カバー115aと油煙カバー115bとの位置関係(距離や同軸度)の管理が容易となるので、温度検出装置100の製造バラツキも抑制することが可能となる。
上述した本実施例の温度検出装置100には、幾つかの変形例が存在する。以下では、これら変形例について、本実施例の温度検出装置100との相違点を中心として簡単に説明する。図6は、変形例の温度検出装置100の感熱ヘッド110をまとめて示した説明図である。上述した本実施例では、油煙カバー115bは水平な円板形状に形成されているものとして説明した。しかし、図6(a)に示したように、油煙カバー115bも煮零れ汁カバー115aと同様に、下方に広がる円錐筒状に形成しても良い。
また、上述した本実施例では、煮零れ汁カバー115aは下方に広がる円錐筒状に形成されているものとして説明した。しかし、図6(b)に示したように、煮零れ汁カバー115aも油煙カバー115bと同様に、水平な円板形状に形成しても良い。
あるいは、上述した本実施例では、煮零れ汁カバー115aおよび油煙カバー115bの何れも、ホルダー111に取り付けられているものとして説明した。しかし、油煙カバー115bは煮零れ汁カバー115aの下方に取り付けられていれば良く、従って、図6(c)に細い破線で示したように、ホルダー111が押し下げられた位置よりも下側であれば、支持パイプ120に油煙カバー115bを取り付けても良い。
あるいは、上述した本実施例では、油煙カバー115bは煮零れ汁カバー115aよりも小径に形成されているものとして説明した。しかし、油煙カバー115bを支持パイプ120に取り付けるのであれば、図6(d)に示したように、油煙カバー115bを煮零れ汁カバー115aよりも大径に形成しても良い。もちろん、油煙カバー115bを煮零れ汁カバー115aよりも大径に形成した場合は、煮零れ汁カバー115aの上面を流れ落ちた煮零れ汁が油煙カバー115bにかかって煮零れ汁の滴が付着する。その結果、油煙カバー115bの裏面側に付着した油性の微粒子を伝わって広がった煮零れ汁が固化することになる。しかし、ホルダー111の下端は、油煙カバー115bよりも上方にあるので、油煙カバー115bの下面側で固化した部分が広がっても、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することはない。
以上、本実施例および各種変形例の温度検出装置100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…ガスコンロ、 2…天板、 3…五徳、
10…コンロバーナー、 10a…開口部、 13…バーナーヘッド、
100…温度検出装置、 110…感熱ヘッド、 111…ホルダー、
112…集熱板、 113…温度センサー、 114…コイルバネ、
115…カバー部材、 115a…煮零れ汁カバー、 115b…油煙カバー、
116…リード線、 120…支持パイプ。

Claims (3)

  1. コンロバーナーの中央に設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、
    前記コンロバーナーの中央に立設された支持パイプと、
    上下方向に移動可能な態様で前記支持パイプに嵌め込まれたホルダーと、
    前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱板と、
    該集熱板の下面に取り付けられた温度センサーと、
    前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと
    前記ホルダーに設けられて、該ホルダーの下端に前記調理容器からの煮零れ汁がかかることを防止する煮零れ汁カバーと
    を備え、
    前記煮零れ汁カバーは、前記ホルダーの下端側で、且つ、前記五徳上に調理容器が置かれると前記コンロバーナーの炎口よりも下方となる位置に設けられており、
    該煮零れ汁カバーよりも下方の位置には、前記支持パイプに沿って上昇する油煙の流れを遮る油煙カバーが設けられている
    ことを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記油煙カバーは、前記煮零れ汁カバーよりも小径で、且つ、前記ホルダーの下端よりも上方の位置に設けられている
    ことを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項2に記載の温度検出装置において、
    前記煮零れ汁カバーは、前記ホルダーの外側に取り付けられた円筒部材の上端に該円筒部材と一体に形成されており、
    前記油煙カバーは、前記円筒部材の下端に該円筒部材と一体に形成されている
    ことを特徴とする温度検出装置。
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