JP6230396B2 - 調理機器用の温度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、調理機器用の温度検出装置に関し、詳しくは、コンロなどの調理機器に載置された鍋などの調理容器(炊事具)の温度を検出するために用いられる温度検出装置に関する。
従来、ガスコンロなどの調理機器は、鍋などの調理容器の底面に接してその温度を検知する温度検出装置を備えている。
そして、このような調理機器用の温度検出装置としては、例えば特許文献1に開示されているような温度検出装置が知られている。
特許文献1の調理機器用の温度検出装置101は、図7に示すように、コンロの固定部に固定される固定側支持部材156に、温度センサ(サーミスタ)157を備える当接体151を有する移動側支持筒153を上下動可能に設けるとともに、移動側支持筒153を固定側支持部材156に対して上方向に付勢する付勢手段(スプリング)154を移動側支持筒153内における当接体151の下方側に備え、コンロにより加熱される調理容器の底面に当接した当接体151が、移動側支持筒153の上下動可動範囲において調理容器の上下動に追随して上下し、調理容器の底面に当接するように構成されている。
また、特許文献1の調理機器用の温度検出装置101においては、温度センサ(サーミスタ)157が、当接体151の下面に温度センサ(サーミスタ)固定板162を介して取り付けられ、温度センサ固定板162の外周縁より径方向内側に垂下形成されその外径が温度センサ固定板162の外径より小さい収納用筒部164内に充填剤158とともに収納されている。さらに、付勢手段154が、圧縮コイルばねにより構成され、この圧縮コイルばねの上端が温度センサ固定板162を介して当接体151に当接し、当接体151を上方向に付勢するように構成されている。
また、温度検出装置101は保護筒163を備えており、保護筒163はその小径部163aにおいて移動側支持筒153に接合されている。
さらに、固定側支持部材156の上端には、座金155が嵌め込まれ、カシメによって固定されている。なお、座金155は、その外周面が移動側支持筒153の内周面に上下方向に移動可能に摺接するように構成されている。
そして、上述のように構成された温度検出装置101においては、温度センサ固定板162の外径が移動側支持筒153の内径より小さく構成されており、温度センサ固定板162の熱容量が小さくなるため、温度検出装置101の熱応答に関する時定数を小さくすることができるという効果を得ることが可能になる。
しかしながら、温度センサ固定板162の外径を移動側支持筒153の内径より小さくして、温度センサ固定板162の熱容量が小さくなるように構成した、上記従来の温度検出装置101の場合、圧縮コイルばね(付勢手段)154の上端が当接体151に当接して当接体151を上方向に付勢しているので、温度センサ固定板162と当接体151との接合を強固にしないと、図8に示すように、温度センサ固定板162と当接体151とが離間してしまうおそれがある。
そして、温度センサ固定板162と当接体151とが、図8に示すように離間してしまった場合、温度センサ固定板162と当接体151との熱的結合を維持できず、温度センサ157において当接体151の温度を適切に検出することができない(すなわち、調理容器の温度検出を適切に行うことができない)という問題点がある。
また、一般的に、当接体や温度センサ固定板には、熱伝導の良好な銅または銅合金が用いられることから、温度センサ固定板と当接体とを接合する場合には、通常、スポット溶接の方法が用いられる。しかしながら。銅や銅合金などの導電率の高い金属をスポット溶接によって強固に接合するためには、大電流を通電することが可能な大型の設備が必要になる。
さらに、そのようなスポット溶接には、高度な技術が必要となるばかりでなく、大電流の通電によるスポット溶接用電極の消耗が大きくなる。
そのため、温度センサ固定板と当接体とを簡単な方法により接合することが可能な、製造の容易な調理機器用の温度検出装置が求められている。
また、図9に示すように、温度センサ固定板162の外径を大きくして圧縮コイルばね(付勢手段)154の有効径以上にすることで、圧縮コイルばね154が温度センサ固定板162を当接体151に向けて上方向に付勢するように構成した場合、温度センサ固定板162と当接体151との簡単な接合によって温度センサ固定板162と当接体151との熱的結合を維持することが可能になるが、その場合には、温度センサ固定板162の熱容量が大きくなってしまい、温度検出装置の応答時定数が大きくなり、応答性が低下するという問題点がある。
特開2012−233601号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、温度センサ固定部材の外径を小さくしてその熱容量を小さく抑えることにより、熱応答に関する時定数を小さくすることが可能で、しかも、温度センサ固定部材と当接体とを特に強固に接合しなくても、温度センサ固定部材と当接体との熱的結合を維持することが可能な、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明(請求項1)の調理機器用の温度検出装置は、
調理機器の固定部に固定される固定側支持部材に、温度センサと熱的に結合された当接体を有する移動側支持筒を上下動可能に設けるとともに、前記移動側支持筒を前記固定側支持部材に対して上方向に付勢する付勢手段として機能する圧縮コイルばねを前記移動側支持筒内における前記当接体の下方側に備え、当該調理機器により加熱される調理容器の底面に当接した前記当接体が、前記移動側支持筒の上下動可動範囲において前記調理容器の上下動に追随して上下し、前記調理容器の前記底面に当接するように構成された調理機器用の温度検出装置であって、
前記当接体の下面側には、上面部を形成する上部プレート部と、前記上部プレート部の下面から下方に垂下形成され、その外径が前記上部プレート部の外径より小さい収納用筒部とを備える温度センサ固定部材が配設されているとともに、
前記温度センサ固定部材の前記収納用筒部には前記温度センサが収納されており、
前記圧縮コイルばねの上端が前記温度センサ固定部材の前記上部プレートに当接することにより前記温度センサ固定部材が上方向に付勢され、前記温度センサ固定部材の前記上部プレート部が、前記当接体の下面に接合するように構成されており、
前記圧縮コイルばねの前記上端には、前記収納用筒部に外嵌して前記温度センサ固定部材の径方向への移動を規制する規制部が形成されており、
前記付勢手段として機能する前記圧縮コイルばねが、円錐コイルばね部を有さない円筒コイルばねであり、
前記規制部が前記圧縮コイルばねの座巻における径方向内側に形成されており、かつ、前記圧縮コイルばねを構成する素線が前記座巻から延長された素線延長部により構成されているともに、
前記上部プレート部は、その上面側から前記収納用筒部と連通する貫通孔を備えており、前記温度センサが前記貫通孔を経て、前記当接体と接合するように構成されていること
を特徴としている。
また、前記規制部が、前記圧縮コイルばねの前記座巻における2箇所以上の位置で支持されていることが好ましい。
本発明(請求項1)の調理機器用の温度検出装置は、上述のように構成されているので、温度センサ固定部材(の上部プレート部)の外径を小さくしてその熱容量を小さく抑えることにより、熱応答に関する時定数を小さくすることができる。
また、圧縮コイルばねにより温度センサ固定部材の上部プレート部を付勢して、当接体に上部プレート部を接合させるようにしているので、温度センサ固定部材と当接体との強固な接合(例えば、スポット溶接などによる接合)に依存することなく、温度センサ固定部材と当接体との熱的結合を確保することが可能になる。場合によっては、温度センサ固定部材と当接体とを、スポット溶接などの方法で固着しなくても、温度センサ固定部材と当接体との熱的結合を確保することができる。
さらに、規制部により、温度センサ固定部材の径方向の移動が規制された状態で、付勢手段により上方向に付勢されることから、この点でも、温度センサ固定部材はより確実に当接体に接合することになる。
したがって、本発明によれば、熱応答性に優れ、かつ、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することが可能になる。
また、本発明の調理機器用の温度検出装置においては、前記付勢手段として機能する圧縮コイルばねとしては、円筒コイルばねを用いるようにしているので、例えば、円錐コイルばねを用いた場合などに比べて、圧縮コイルばねが圧縮された場合における圧縮コイルばねのばね定数の急激な増加(例えば、当接体の下方向の移動に伴う付勢力の急激な増加を)を抑制することが可能になる
また、規制部を、付勢手段である圧縮コイルばねの座巻における径方向内側に形成するとともに、規制部を、圧縮コイルばねを構成する素線を座巻から延長した素線延長部により構成するようにしているので、圧縮コイルばねを構成する素線と同じ素線で規制部を構成する(すなわち、一本の素線で圧縮コイルばねと規制部の両方を構成する)ことが可能になり、部品点数を減らしてコストの低減を図ることが可能になる。
また、規制部を、圧縮コイルばねの座巻における径方向内側に形成するようにしているので、当接体の下方向の移動に伴い、圧縮コイルばねが圧縮された場合にも、圧縮コイルばねのばね定数が増加することが抑制される。その結果、当接体の下方向の移動に伴う付勢力の急激な増加が抑制され、例えば、調理容器としてアルミ製の行平鍋(片手鍋)のような軽量の調理容器がコンロなどの調理機器上に載置された場合にも、調理容器に傾きが生じることを抑制することが可能になる。
また、規制部が圧縮コイルばねの座巻における2箇所以上の位置で支持されるように構成した場合、温度センサ固定部材を確実に保持することが可能になるとともに、温度センサ固定部材の径方向の移動を確実に規制することが可能になり、温度センサ固定部材を、移動側支持筒の移動方向に沿って、上方向に確実に付勢することができるようになる。
その結果、温度センサ固定部材と当接体とを確実に接触させて、両者の熱的結合を安定的に維持することが可能な、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を構成する圧縮コイルばねと温度センサ固定部材を示す斜視図正面断面図である。 本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置の正面断面図である。 本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置の側面断面図である。 本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を備えた調理機器(ガスコンロ)の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置に用いられている圧縮コイルばねの変形例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置に用いられている圧縮コイルばねの他の変形例を示す図である。 本発明が関連する発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置に用いられている圧縮コイルばねを示す図である。 本発明が関連する発明の他の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を示す正面断面図である。 従来の調理機器用の温度検出装置の構成を示す図である。 従来の調理機器用の温度検出装置の問題点を説明するための図である。 従来の調理機器用の温度検出装置の他の問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところを詳しく説明する。
図1A、図1B、図1Cは、本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を示す図であって、図1A圧縮コイルばねと温度センサ固定部材を示す図、図1Bは、調理機器用の温度検出装置の要部構成を示す正面断面図、図1Cは、調理機器用の温度検出装置の要部構成を示す側面断面図である。
また、図2は、本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を備えたガスコンロ(調理機器)の要部を示す断面図である。
この実施形態の調理機器用の温度検出装置1は、図2に示すように、ガスコンロ(調理機器)のバーナ部に配設されて、調理容器(鍋など)2の温度を検出するために用いられる温度検出装置である。
なお、ガスコンロおよびそのバーナ部の構成は既に周知であることから、詳細な構造は、図示を省略して、その要部構成を図2に示している。
ガスコンロには、1台のバーナ部または横方向に並ぶ2台のバーナ部、あるいはそれ以上のバーナ部を備えたものなどがあるが(図示省略)、ここでは温度検出装置1を備えた1つのバーナ部について、その構造を、図1A、図1B、図1Cおよび図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、バーナ部においては、混合管33の先端に環状のバーナベース41が連結されている。また、バーナベース41の上部には環状のバーナキャップ5が着脱自在に載置されている。そして、バーナベース41およびバーナキャップ5の略中心には、上下に貫通するように挿入孔4が設けられている。
バーナキャップ5の周縁には溝が形成され、バーナキャップ5がバーナベース41に載置されると、バーナベース41とバーナキャップ5との間に外方に向けて炎を形成する複数の炎口(図示せず)が周方向に沿って間隔を隔てて形成されるように構成されている。
また、前記バーナキャップ5は、コンロのトッププレート11に形成されたバーナ用開口部内の略中心に位置するように設けられ、このバーナ用開口部の周縁のトッププレート11には、調理容器2を載置するための五徳12が設けられている。
次に、このコンロ部に配設された調理機器用の温度検出装置1について説明する。
温度検出装置1は、図1A、図1B、図1Cに示すように、コンロの固定部3(図2参照)に固定される固定側支持部材56と、温度センサ(サーミスタ)57と熱的に結合された当接体51を備えた移動側支持筒53を備えている。移動側支持筒53は、固定側支持部材56に対して上下動可能に設けられている。また、移動側支持筒53の内部には、移動側支持筒53を固定側支持部材56に対して上方向に付勢する圧縮コイルばね54が付勢手段として設けられている。
そして、この実施形態では、上述の圧縮コイルばね54としては円筒コイルばねが用いられている。
圧縮コイルばね54は、移動側支持筒53内における当接体51の下方側に配設されており、コンロにより加熱される調理容器2の底面に当接した当接体51が、移動側支持筒53の上下動可動範囲において調理容器2の上下動に追随して上下し、調理容器2の底面に当接するように構成されている。
なお、温度検出装置1は保護筒63を備えており、保護筒63はその小径部63aにおいて移動側支持筒53に接合されている。
さらに詳しく説明すると、当接体51の下面側には、上面部を形成する上部プレート部62aと、上部プレート部62aの下面から下方に垂下形成され、その外径が上部プレート部62aの外径より小さい収納用筒部62bとを備える温度センサ固定部材62が配設されている。そして、温度センサ固定部材62の収納用筒部62bには、充填剤ととともに温度センサ(サーミスタ)57が収納されている。
なお、温度センサ固定部材62の上部プレート62aは、その上面側から収納用筒部62bと連通する貫通孔62cを備えており、温度センサ(サーミスタ)57が貫通孔62cを経て、当接体51と接合するように構成されている。
また、この実施形態の温度検出装置1においては、固定側支持部材56の上端に座金65が嵌め込まれ、カシメによって固定されている。なお、座金65は、その外周面が移動側支持筒53の内周面に上下方向に移動可能に摺接するように構成されている。
また、圧縮コイルばね54の上端には、収納用筒部62bに外嵌して温度センサ固定部材62の径方向への移動を規制する規制部Sが形成されている。
なお、この規制部Sの内側に温度センサ固定部材62の収納用筒部62bが嵌り込むことにより、温度センサ固定部材62の径方向への移動が抑制されるように構成されている。
規制部Sは、図1A、図1B、図1Cに示すように、圧縮コイルばね54の座巻55における径方向内側に形成されている。そして、この実施形態において、規制部Sは、圧縮コイルばね54を構成する素線58が座巻55から延長された素線延長部58aを所定の形状に加工することにより形成されている。すなわち、規制部Sは、圧縮コイルばね54を構成する素線58と同じ一本の素線58から構成されている。
また、規制部Sは、圧縮コイルばね54の座巻55における4箇所の位置(図1AにおけるP1,P2,P3,P4の位置)で支持されるように構成されている。
そして、圧縮コイルばね54の上端の規制部Sが、温度センサ固定部材62の上部プレート部62aに当接することにより、温度センサ固定部材62が上方向に付勢され、上部プレート部62aが当接体51の下面に接合するように構成されている。
なお、この実施形態にかかる温度検出装置1において、上部プレート部62aは、当接体51にスポット溶接などの方法により接合、固定されている。ただし、上述のように、上部プレート部62aは圧縮コイルばね54により上方に付勢されて当接体51に向かって押し付けられることから、上部プレート部62aを当接体51に対して、例えば高度なスポット溶接などの方法で特に強固に接合(固着)する必要はなく、製造工程を簡略化することができる。
なお、場合によっては上部プレート部62aを当接体51に対してスポット溶接などの方法で接合しない構成とすることも可能であり、その場合も、温度センサ固定部材62と当接体51との熱的結合を確保することができる。ただし、上部プレート部62aと当接体51とをスポット溶接などの方法により接合、固定するようにした方が、信頼性を向上させることができる。
上述のように構成された調理機器用の温度検出装置1においては、温度センサ固定部材62の上部プレート部62aの外径を小さくし、その温度センサ固定部材62の熱容量を小さく抑えるようにしているので、熱応答を向上させることができる。
また、規制部Sにより温度センサ固定部材62の径方向の移動が規制された状態で、圧縮コイルばね54により温度センサ固定部材62が上方向に付勢されることから、温度センサ固定部材62(の上部プレート部62a)と当接体51との接合強度を特に大きくしなくても、温度センサ固定部材62と当接体51との熱的結合を確保することが可能になる。そのため、熱応答性に優れ、かつ、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することができる。
また、規制部Sを、付勢手段である圧縮コイルばね54の座巻55における径方向内側に形成するとともに、規制部Sを、圧縮コイルばね54を構成する素線58を座巻55から延長した素線延長部58aにより構成するようにしているので、圧縮コイルばね54を構成する素線58と同じ素線58で規制部Sを構成することが可能になり、部品点数を減らしてコストの低減を図ることができる。
また、規制部Sを、圧縮コイルばね54の座巻55における径方向内側に形成するようにしているので、当接体51の下方向の移動に伴って圧縮コイルばね54が圧縮された場合にも、圧縮コイルばね54のばね定数の増加が抑制される。その結果、当接体51の下方向の移動に伴う付勢力の急激な増加を抑制して、例えば、調理容器としてアルミ製の行平鍋(片手鍋)のような軽量の調理容器がコンロ上に載置された場合にも、調理容器に傾きが生じることを抑制することが可能になり、信頼性を向上させることができる。
また、上述のように構成された調理機器用の温度検出装置1においては、規制部Sが圧縮コイルばね54の座巻55の複数箇所(4箇所)の位置で支持されるように構成されているので、温度センサ固定部材62を移動側支持筒53の移動方向に沿って、上方向に確実に付勢することが可能になり、温度センサ固定部材62と当接体51との接触、すなわち両者の熱的結合が確実に維持されるため、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することができる。
[変形例]
<変形例1>
図3は、本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を構成する圧縮コイルばねの変形例を示す図である。
この変形例1にかかる圧縮コイルばね54Aにおいては、その規制部Sが、圧縮コイルばね54Aを構成する素線58が座巻55から延長された素線延長部58aを、図3に示すような所定の形状に加工することにより形成されている。
そして、規制部Sは圧縮コイルばね54の座巻55における6箇所の位置(図3におけるP1,P2,P3,P4,P5,P6の位置)で支持されるように構成されている。
<変形例2>
図4は、本発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を構成する圧縮コイルばねの他の変形例を示す図である。
この変形例2にかかる圧縮コイルばね54Bにおいては、その規制部Sが、圧縮コイルばね54Bを構成する素線58が座巻55から延長された素線延長部58aを、図4に示すような所定の形状に加工することにより形成されている。
そして、この圧縮コイルばね54Bにおいて、規制部Sは圧縮コイルばね54Bの座巻55の8箇所の位置(図4におけるP1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8の位置)で支持されるように構成されている。
上記の変形例1および2で説明した圧縮コイルばね54A,54Bのように、規制部Sが座巻55において支持される箇所を増やすことにより、さらに安定して温度センサ固定部材の径方向への移動を規制することが可能になり、温度センサ固定部材を、移動側支持筒の移動方向に沿って確実に上方向に付勢することができるようになる。その結果、温度センサ固定部材と当接体との熱的結合をさらに確実に維持して、信頼性の高い調理機器用の温度検出装置を提供することが可能になる。
<変形例3>
図5は、本発明が関連する発明の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を構成する圧縮コイルばねを示す図である。
この変形例3にかかる圧縮コイルばね54Cにおいては、その規制部Sが、圧縮コイルばね54Cを構成する素線58が座巻55から延長された素線延長部58aを、図5に示すような所定の形状に加工することにより形成されている。
そして、この圧縮コイルばね54Cにおいて、規制部Sは、素線延長部58aを座巻よりも径の小さい円形に巻回することにより、平面視して座巻55の中央部に形成されており、1箇所において座巻55により支持された状態とされている。このような構成とした場合、圧縮コイルばねの構成を簡潔にすることが可能になり、製造コストを低減することができる。ただし、この変形例3の構成とした場合、温度センサ固定部材の位置ずれが生じやすくなる傾向があるため、機械的強度などを考慮した素線58の選択や、規制部Sの具体的な設計などをより精度よく行うことが望ましい。
<別実施形態>
図6は、本発明が関連する発明の他の実施形態にかかる調理機器用の温度検出装置を示す正面断面図である。
図6に示すように、この温度検出装置1Aにおいては、圧縮コイルばね54Dとして、円錐コイルばねが用いられており、座巻55がそのまま規制部Sとして機能するように構成されている。
なお、図6において、図1B,図1Cと同一符号を付した部分は同一または相当する部分を示す。
この実施形態の温度検出装置1Aのように、圧縮コイルばね54Dとして、円錐コイルばねを用いた場合、図6に示すように、座巻55をそのまま規制部Sとして機能させることが可能になるため、圧縮コイルばね54Dの構成が簡潔になり、製造コストを低減することができる。
ただし、一般的に、円錐コイルばねは、圧縮量が大きくなるにつれて、ばね定数が大きくなることから、例えば図1Bに示した温度検出装置1の場合のように、円筒コイルばねを用いた場合に比べて、移動側支持筒が下側に移動するのに伴って付勢力が急激に増加する傾向があるので、例えば、調理容器としてアルミ製の行平鍋(片手鍋)のような軽量の調理容器がコンロなどの調理機器上に載置された場合には、調理容器に傾きが生じるおそれもあり得る。したがって、圧縮コイルばねとして円錐コイルばねを用いる場合には、特性を考慮して適切な円錐コイルばねを選択したり、別途適切な設計を行った円錐コイルばねを用いたりすることが望ましい。
本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、固定側支持部材、移動側支持筒、当接体、温度センサ(サーミスタ)などの各部材の具体的な構成、本発明の温度検出装置が適用される調理機器の構成などに関し、本発明の範囲内において各種の変形を加えることが可能である。
1 調理機器用の温度検出装置
2 調理容器(鍋など)
3 コンロの固定部
4 挿入孔
5 バーナキャップ
11 トッププレート
12 五徳
33 混合管
41 バーナベース
51 当接体
53 移動側支持
54,54A,54B,54C,54D 圧縮コイルばね(付勢手段)
55 座巻
56 固定側支持部材
57 温度センサ(サーミスタ)
58 素線
58a 素線延長部
62 温度センサ固定部材
62a 上部プレート部
62b 収納用筒部
62c 上部プレートに形成された貫通孔
63 被覆保護筒
63a 被覆保護筒の小径部
65 座金
P1〜P8 座巻において規制部が支持されている箇所
S 規制部

Claims (2)

  1. 調理機器の固定部に固定される固定側支持部材に、温度センサと熱的に結合された当接体を有する移動側支持筒を上下動可能に設けるとともに、前記移動側支持筒を前記固定側支持部材に対して上方向に付勢する付勢手段として機能する圧縮コイルばねを前記移動側支持筒内における前記当接体の下方側に備え、当該調理機器により加熱される調理容器の底面に当接した前記当接体が、前記移動側支持筒の上下動可動範囲において前記調理容器の上下動に追随して上下し、前記調理容器の前記底面に当接するように構成された調理機器用の温度検出装置であって、
    前記当接体の下面側には、上面部を形成する上部プレート部と、前記上部プレート部の下面から下方に垂下形成され、その外径が前記上部プレート部の外径より小さい収納用筒部とを備える温度センサ固定部材が配設されているとともに、
    前記温度センサ固定部材の前記収納用筒部には前記温度センサが収納されており、
    前記圧縮コイルばねの上端が前記温度センサ固定部材の前記上部プレートに当接することにより前記温度センサ固定部材が上方向に付勢され、前記温度センサ固定部材の前記上部プレート部が、前記当接体の下面に接合するように構成されており、
    前記圧縮コイルばねの前記上端には、前記収納用筒部に外嵌して前記温度センサ固定部材の径方向への移動を規制する規制部が形成されており、
    前記付勢手段として機能する前記圧縮コイルばねが、円錐コイルばね部を有さない円筒コイルばねであり、
    前記規制部が前記圧縮コイルばねの座巻における径方向内側に形成されており、かつ、前記圧縮コイルばねを構成する素線が前記座巻から延長された素線延長部により構成されているともに、
    前記上部プレート部は、その上面側から前記収納用筒部と連通する貫通孔を備えており、前記温度センサが前記貫通孔を経て、前記当接体と接合するように構成されていること
    を特徴とする調理機器用の温度検出装置。
  2. 前記規制部が、前記圧縮コイルばねの前記座巻における2箇所以上の位置で支持されていることを特徴とする請求項記載の調理機器用の温度検出装置。
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