JP6089225B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋の底部形状に合わせて加熱コイルの形状を形成する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、平坦なトッププレート上に加熱コイルと対応するように底面の平坦な鍋などの被加熱体を載置して、加熱コイルから発生する高周波数磁束と被加熱体を磁気結合させることによって加熱するため、底面が球状の中華鍋などはトッププレートとの接触面積が小さく磁気結合が弱い。このため、中華鍋などは加熱できないという欠点があったが、これを解決するために、トッププレートを所定凹状に形成して、底面が球状の中華鍋なども加熱可能とする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記構成では、底面の平坦な鍋又は前記所定凹状の曲率と異なる球状鍋などの被加熱体を加熱しようとすると、トッププレートを所定凹状に形成しているため、加熱コイルと被加熱体の磁気結合が弱くなり、加熱できない場合がある。
鍋の底部形状に限られず、鍋を加熱できるように、鍋底面とトッププレートの間に高さ調節された閉磁路形成体を同心円状に複数挿入し、この閉磁路形成体の上部が鍋底部と接触し下部がトッププレートと接触するように平面に配置された加熱コイルと鍋底部と閉磁路を構成することにより鍋を誘導加熱できる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、伸縮自在の柔軟なコイル保持部材を用いる技術もある(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−201463号公報 特開2007−329020号公報 特開平11−102778号公報
しかしながら、前記特許文献2参照の構成では、平面に配置された加熱コイルが前記複数閉磁路形成体を通じて鍋を誘導加熱するため、閉磁路形成体にエネルギー損失が発生するといった課題を有していた。
また、前記特許文献3参照の構成では、コイル保持部材に鍋の重量を支える高剛性、鍋底部形状に合わせて変形できる高弾性、また耐熱性、絶縁性などが求められるため、一般な工業部材が満足できないといった課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、一般的な工業部材でも実現可能なシンプルな構造で、かつ高い加熱効率を達成する誘導加熱調理器を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、
加熱対象である鍋を保持する鍋受部と、
前記鍋受部を形成し加熱コイルをそれぞれ備え、加熱対象である鍋の中心に対応する箇所に配された第一のコイル保持部と、前記第一のコイル保持部の外周で加熱対象である鍋の中心から同一円周上に配された複数の第二のコイル保持部と、
鍋の形状や位置などの鍋状態を検知する検知手段と、
前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させる可動手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段を前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させるように構成したものである。
この構成により、前記加熱コイルを備える前記コイル保持部は鍋の底面形状に応じて上下左右方向または回転方向に動くので、平坦な底面の鍋にも中華鍋等球状鍋にも対応することができ、かつ一般的な工業部材でも実現可能なシンプルな構造で、かつ加熱効率を高めることができる。特に、検知手段が検知した鍋状態に基づき、可動手段が第一のコイル保持部と複数の第二のコイル保持部の位置を個別に上下左右または回転方向に移動させることで、加熱コイルの配置を加熱対象である任意形状の鍋の底部形状に合わせることができ、加熱コイルと鍋との距離を有効加熱距離に拘束でき、鍋を高効率的に加熱することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、任意形状の鍋に対応でき、かつ一般的な工業部材でも実現可能のシンプルな構造で、かつ加熱効率を高めることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図 同実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す断面図 本発明の実施の形態1または実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示す制御ブロック図 本発明の実施の形態1または実施の形態2における誘導加熱調理器の制御フローチャート (a)同実施の形態の「端部が回転軸」の一例を示す断面構造図(b)同実施の形態の「中部が回転軸」の一例を示す断面構造図 (a)同実施の形態の「一つの円形」加熱コイルの配置を示す六角形コイル保持部の構造図(b)同実施の形態の「一つの多辺形」加熱コイルの配置を示す六角形コイル保持部の構造図(c)同実施の形態の「複数の同サイズ円形」加熱コイルの配置を示す六角形コイル保持部の構造図(d)同実施の形態の「複数の異サイズ円形」加熱コイルの配置を示す五角形コイル保持部の構造図(e)同実施の形態の「複数の多辺形」加熱コイルの配置を示す円形コイル保持部の構造図(f)同実施の形態の「複数の形状の組合せ」加熱コイルの配置を示す円形コイル保持部の構造図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図 (a)同実施の形態における誘導加熱調理器の「周辺部分上昇」の一例を示す断面構造図(b)同実施の形態における誘導加熱調理器の「中心部分下降」の一例を示す断面構造図 同実施の形態における安定バンドの配置の一例を示す俯瞰図 同実施の形態における安定バンド付きの一例を示す断面図 (a)本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図(b)同実施の形態における「加熱コイル不均一配置」の一例を示すコイル保持部の構造図(c)同実施の形態における「不均一材料使用」の一例を示すコイル保持部の構造図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の構造を示す断面図 同実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す斜視図
第1の発明は、
加熱対象である鍋を保持する鍋受部と、
前記鍋受部を形成し加熱コイルをそれぞれ備え、加熱対象である鍋の中心に対応する箇所に配された第一のコイル保持部と、前記第一のコイル保持部の外周で加熱対象である鍋の中心から同一円周上に配された複数の第二のコイル保持部と、
鍋の形状や位置などの鍋状態を検知する検知手段と、
前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させる可動手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段を前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させるように構成されている。
この構成により、コイル保持部が動いて加熱コイルの形状は鍋底部形状と合わせるようになり、鍋底部と加熱コイルの距離を有効誘導加熱距離に保持でき、鍋を高効率に加熱することができる。特に、検知手段が検知した鍋状態に基づき、可動手段が第一のコイル保持部と複数の第二のコイル保持部の位置を個別に上下左右または回転方向に移動させることで、加熱コイルの配置を加熱対象である任意形状の鍋の底部形状に合わせることができ
、加熱コイルと鍋との距離を有効加熱距離に拘束でき、鍋を高効率的に加熱することができる。
以下、本発明の実施の形態において、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図である。
図1において、誘導加熱調理器100は、加熱対象である鍋を保持する鍋受部101を備え、鍋受部101は複数のコイル保持部102によって形成され、コイル保持部102は加熱コイル103を備えて上下左右または回転方向に動くように構成される。
鍋受部101はコイル保持部102を7ユニット備え、鍋受部101内に配置されている。そのうち、コイル保持部102aは上下移動することができ、コイル保持部102b〜102gは回転軸105を中心として回転することができる。
検知手段104の一例である赤外線センサーは、コイル保持部102上に配置される。なお、コイル保持部102が必ず検知手段を備えなければならないわけではなく、また必要に応じて一定の数を備えても良い。例えば、検知手段104を2つ(104a、104b)、3つ(104a、104b、104e)、4つ(104a、104b、104d、104f)のみ配置しても良い。
なお、検知手段104は赤外線センサーに限定されるものではない。検知手段の別の例として、鍋形状または鍋位置を検出できるデジカメや超音波センサーや、鍋温度を検出できるサーミスタや、鍋重量分布を検出できる圧力センサーなどが挙げられる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す断面図であり、図1の切断面位置線A−Bに基づき切断した誘導加熱調理器の構造を示すものである。
図2において、コイル保持部102は加熱コイル103と検知手段104とを備え、可動手段201と繋がれる。可動手段201は、コイル保持部102を上下左右または回転方向に動くように構成する。なお、説明の便宜上、コイル保持部102の収納時状態を点線で示し、収納時のコイル保持部1021と表記する。
可動手段201aはコイル保持部102を上下移動させる可動手段であり、可動手段201cと201fはコイル保持部102を回転軸105を中心として回転させる可動手段である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成を示す制御ブロック図である。
図3において、制御手段301が検知手段104で検出した鍋有無や鍋形状や鍋位置など鍋状態情報または手動入力302でユーザの手動指令を受け、可動手段201を制御し、コイル保持部102から構成された鍋受部101の形状をコントロールする。
まず、図4の制御フローチャートを用いて、検知手段104、手動入力302、制御手段301、可動手段201およびコイル保持部102の制御の流れを説明する。図4は誘導加熱調理器100の1つの制御周期で行われる制御フローである。
図4において、制御手段301は、手動入力302からの指令を受信する(ステップS401)。ステップ401において手動入力302からユーザの手動指令を検出すれば(ステップS401,Yes)、制御手段301がユーザの手動指令を解読し、ステップS420で手動入力302の制御内容に基づき各可動手段201を制御する。ステップS420実施後、本制御周期を終了し、次の制御周期になったらステップS401に戻る。
手動入力302で受けられるユーザの手動指令は、コイル保持部102を収納時のコイル保持部1021に強制復帰や、コイル保持部102の位置を手動調整など可動手段201へ渡す制御内容が挙げられる。
ステップS401で手動入力302からユーザの手動指令がない場合(ステップS40
1,No)、検知手段104が鍋の有無や鍋の形状や鍋の形状など鍋状態情報を検知した結果を制御手段301が受信し(ステップS402)、鍋の有無を判定する(ステップS403)。
ステップ403で制御手段301が鍋のないことを判定した場合(ステップS403,Yes)、各コイル保持部102が収納時のコイル保持部1021の位置になるよう各可動手段201を自動復帰する(ステップS430)。ステップS430実施後、本制御周期を終了し、次の制御周期になったらステップS401に戻る。
ステップ403で制御手段301が鍋のあることを判定した場合(ステップS403,No)、検知手段104が検知した鍋状態の結果に基づき、各コイル保持部102の最適位置を計算し、各コイル保持部の現在位置を取得する(ステップS404)。さらに、制御手段301がステップS404で取得した各コイル保持部102の現在位置を同ステップで計算した各コイル保持部102の最適位置と比較して、各コイル保持部102が最適位置になっているかどうかを判定する(ステップS410)。
ここで、最適位置とは、加熱コイル103の誘導加熱効率を最大限にするコイル保持部の位置である。
ステップS410で制御手段301は各コイル保持部102が最適位置になっていることを判定できれば(ステップS410,Yes)、各可動手段201を制御せずに本制御周期を終了し、次の制御周期になったらステップS401に戻る。
ステップS410で制御手段301はあるコイル保持部102が最適位置になっていないことを判定できれば(ステップS410,No)、そのコイル保持部102が最適位置になるよう各可動手段201の移動距離や回転角度など制御内容を計算する(ステップS411)。ステップS411で計算した制御内容に基づき、制御手段301が各可動手段201を制御する(ステップS412)。ステップS412実施後、本制御周期を終了し、次の制御周期になったらステップS401に戻る。
次に、図2の断面図を用いて、本発明の使用例を説明する。
誘導加熱調理器が収納時、または底部の平面である鍋を加熱する時、コイル保持部102は点線で示す収納時のコイル保持部1021になる。
誘導加熱調理器が底部の平面でない鍋を加熱する時、例え誘導加熱調理器の上に加熱対象である鍋200を載せると、ユーザが手動入力302へ手動指令を行わない場合(ステップS401,No)、検知手段104である赤外線センサー104a〜104gが加熱対象である鍋200のあることを検出し(ステップS402、ステップS403)、鍋の形状や位置などの鍋状態を検出する(ステップS402)。
各検知手段104が検出した結果により、加熱コイル103の形状を加熱対象である鍋200の形状と合わせるように、各コイル保持部102a〜102gの最適位置を計算し、各コイル保持部102a〜102gの現在位置を取得する(ステップS404)。さらに、可動手段201aが中心にあるコイル保持部102aを下に移動すべき距離と、可動手段201b〜201gが周辺にあるコイル保持部102b〜102gを回転軸105に基づき回転すべき角度を計算する(ステップS411)。
ステップS411で計算した制御内容に基づき、可動手段201aが中心にあるコイル保持部102aを所定距離で下に移動する同時に、可動手段201b〜201gが周辺に
あるコイル保持部102b〜102gを回転軸105に基づき所定角度で回転する(ステップS412)。本制御周期が終了したら、次の制御周期になり、ユーザの手動入力302または検知手段104に基づき制御内容を調整する。
誘導加熱調理器が底部の平面でない鍋を加熱後、ユーザが鍋200を誘導加熱調理器の上から外すと、ユーザが手動入力302を介して手動指令を行わない場合(ステップS401でNOと判定され)、検知手段104である赤外線センサー104a〜104gが加熱対象である鍋200のないことを検出する(ステップS402、ステップS403)。各コイル保持部102が収納時のコイル保持部1021の位置になるよう、各可動手段201が自動復帰する(ステップS430)。具体的には、可動手段201aが中心にあるコイル保持部102aを所定距離で上に移動する同時に、可動手段201b〜201gが周辺にあるコイル保持部102b〜102gを回転軸105に基づき所定角度で逆方向回転する(ステップS430)。本制御周期が終了したら、次の制御周期になり、ユーザの手動入力302または検知手段104に基づき制御内容を調整する。
なお、図2に示した複数種類の可動手段を備えることに限定されない。本実施の形態は図5(a)〜図5(b)で後述するように、1種の可動手段だけでも同効果が得られる。
図5(a)のように、点線で示すコイル保持部102の収納時のコイル保持部1021の状態から底部の平面でない鍋200を検出すると(ステップS403)、各可動手段201が各コイル保持部102を端部にある回転軸105に基づき所定角度で回転する(ステップS412)。回転する角度は、検知手段104が検知した鍋状態ベースに基づき計算する(ステップS404、ステップS410、ステップS411)。
また、図5(b)のように、点線で示す収納時のコイル保持部1021の状態から底部の平面でない鍋200を検出すると(ステップS403)、各可動手段201が各コイル保持部102を中央にある回転軸105に基づき所定角度で回転する(ステップS412)。回転する角度は、検知手段104が検知した鍋状態ベースに基づき計算する(ステップS404、ステップS410、ステップS411)。
上記の動作で、コイル保持部を上下移動または回転方向に動かすことで、任意形状の鍋に対応できたうえ、加熱コイルの形状を加熱対象である鍋の底部形状に合わせることにより、加熱コイルと鍋との距離を有効加熱距離に拘束でき、鍋を高効率的に加熱することができる。
なお、回転軸がコイル保持部の中央または端部に限定されない。また、回転軸を固定せず、支点に基づき任意方向に回転させることも可能である。
なお、可動手段は他の方式で動かしても良い。例えば、可動手段がコイル保持部を左右移動させたり、コイル保持部を上下左右移動させながら回転させたりすることで、加熱コイルの形状を鍋底部形状に合わせることができる。
また、コイル保持部の形状も、コイル保持部に配置する加熱コイルの形状・数・位置・サイズなどの配置方式も、限定されない。
コイル保持部の形状と加熱コイルの配置についての実施例を図6に示す。図6(a)は、六角形のコイル保持部に1つ円形の加熱コイルを配置する実施例である。図6(b)は、六角形のコイル保持部に1つ六角形の加熱コイルを配置する実施例である。図6(c)は、六角形のコイル保持部に円形の同サイズの加熱コイルを複数配置する実施例である。図6(d)は、五角形のコイル保持部に円形の異サイズの加熱コイルを複数配置する実施
例である。図6(e)は、円形のコイル保持部に非円形(六角形)の同サイズの加熱コイルを複数配置する実施例である。図6(f)は、円形のコイル保持部に形状の異なる加熱コイルを複数配置する実施例である。
なお、コイル保持部の形状は限定されない。例えば、図11で後述するようにコイル保持部の形状を中心対称でない形状にしても良い。
この構成により、コイル保持部のデザイン性を高めることができ、コイル保持部の有効加熱面積を拡大することができる。
なお、前述したようにコイル保持部に検知手段の配置は限定されない。検知手段の有無、更に配置される位置は必須に応じて変更可能である。
また、検知手段をコイル保持部に配置せず、誘導加熱調理器の他の位置に配置しても良い。
この構成により、誘導加熱調理器全体のデザイン性を高めることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図である。
図7において、鍋受部101は同心円状に配置したコイル保持部102によって形成される。図7の切断面位置線C−Dに基づき切断した誘導加熱調理器の構造を示す断面図は図8(a)または図8(b)である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
誘導加熱調理器の制御ブロック(図3)と制御フロー(図4)は本発明の第1の形態と同様である。
図8(a)のように、点線で示す収納時のコイル保持部1021の位置から底部の平面でない鍋200を検出すると(ステップS403)、中心にあるコイル保持部702aを固定のまま、周辺にあるコイル保持部702bと702cを上に移動する(ステップS412)。各可動手段201が各コイル保持部702bと702cを上に移動する距離は、検知手段104が検知した鍋状態にベース基づき計算する(ステップS404、ステップS410、ステップS411)。
また、図8(b)のように、点線で示す収納時のコイル保持部1021の位置から底部の平面でない鍋200を検出すると(ステップS403)、端部にあるコイル保持部702cを固定のまま、中部にあるコイル保持部702aと702bを下に移動する(ステップS412)。各可動手段201が各コイル保持部702aと702bを下に移動する距離は、検知手段104が検知した鍋状態ベースに基づき計算する(ステップS404、ステップS410、ステップS411)。
上記の動作で、コイル保持部を上下移動のように動かすことで、任意形状の鍋に対応できたうえ、加熱コイルの形状を加熱対象である鍋の底部形状に合わせることにより、加熱コイルと鍋との距離を有効加熱距離に拘束でき、鍋を高効率的に加熱することができる。
図9は、本発明の第2の実施の形態における安定バンド付き誘導加熱調理器の構造を示
す俯瞰図である。
図9において、3つの安定バンド901を円の中心に対して対称となるように配置する。
ここで、安定バンド901はコイル保持部の各加熱コイルの位置を安定的に保持するため、可動手段201が各コイル保持部702の位置を変更するに従って変形する構成であり、少なくとも一方向での伸縮性がある。その伸縮性を実現するために、材料的に弾性率の高い樹脂や複合材料等で作られるか、機械的にばねのような仕組みにするか、いくつかの手法が挙げられる。更に、安定バンド901は鍋200と加熱コイル103で構成される誘導磁路に効率を影響しないように、無磁性の材料特性が求められる。また、鍋200が高温になるため、耐熱性も求められる。
図10は、本発明の第2の実施の形態における安定バンド付き誘導加熱調理器の構造を示す断面図であり、図9の切断面位置線E−Fに基づき切断した誘導加熱調理器の構造を示すものである。
図10において、安定バンド901が固定要素902を備え、固定要素902が各コイル保持部702の加熱コイル103の位置を安定的に保持する構成である。
ここで、固定要素902に耐熱性と無磁性が求められるが、伸縮性は求められない。例えば、耐熱できるフッ素樹脂で作られたねじである。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
図10のように、点線で示す収納時のコイル保持部1021の位置から底部の平面でない鍋200を検出すると(ステップS403)、中心部あるコイル保持部702aを固定のまま、端部にあるコイル保持部702cのみを上に移動する(ステップS412)。可動手段201が端部にあるコイル保持部702cを上に移動する距離は、検知手段104が検知した鍋状態ベースに基づき計算する(ステップS404、ステップS410、ステップS11)。端部にあるコイル保持部702cが上に移動すると、安定バンド901の端部が上に移動し、固定要素902で固定した中部コイル保持部702bが上に連動する。
上記の動作で、コイル保持部を上下移動のように動かすことで、任意形状の鍋に対応できたうえ、加熱コイルの形状を加熱対象である鍋の底部形状に合わせることにより、加熱コイルと鍋との距離を有効加熱距離に拘束でき、鍋を高効率的に加熱することができる。更に、安定バンドなしの誘導加熱調理器より、安定バンド付き誘導加熱調理器の可動手段を1つで構成できて、部品数を削減することができる。また、安定バンドはコイル保持部の各加熱コイルの位置を安定的に保持するので、加熱コイルの近接による相互誘導や過電流発生などを抑制することができる。
なお、端部にあるコイル保持部を固定し、中心にあるコイル保持部を下へ移動して、安定バンドで中部コイル保持部が下へ連動するようにしても良い。
なお、安定バンドの数は3本に限定されない。
また、安定バンドの位置はコイル保持部の上部に限定されない。例えば、安定バンドをコイル保持部の下部に配置、またはコイル保持部の上部と下部に両方配置しても良い。
(実施の形態3)
図11(a)は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す俯瞰図であり、図11(b)と図11(c)は同実施の形態におけるコイル保持部の構造図である。そのうち、図11(b)は後述する「加熱コイル不均一配置」の一例を示すコイル保持部の構造図であり、図11(c)は後述する「不均一材料使用」の一例を示すコイル保持部の構造図である。
図11において、鍋受部101は放射状に配置したコイル保持部102によって形成され、コイル保持部102の重心1022が回転軸の外側にあるような構成である。
コイル保持部102の重心1022を回転軸の外側に実現する方法は限定されないものである。例えば、図11(b)に示したように加熱コイル103を主に回転軸の外側に配置することや、図11(c)に示したようにコイル保持部102に不均一材料(コイル保持部102の外側102yの平均密度が内側102xの平均密度より高い)を利用することなどである。
図12は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す断面図であり、図11の切断面位置線G−Hに基づき切断した誘導加熱調理器の構造を示すものである。
図13は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の構造を示す斜視図である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
図12のように、点線で示す収納時のコイル保持部1021の位置から底部の平面でない鍋が鍋200自身の重量でコイル保持部102を、コイル保持部102の加熱コイル103の形状を鍋200底部形状と合わせるように回転軸105に基づき回転させる。誘導加熱調理器に載せていた底部の平面でない鍋200を取り上げると、コイル保持部102の重心1022が回転軸105の外側にあるため、コイル保持部102が自身の重力作用で回転軸105に基づき点線で示す収納時のコイル保持部1021の位置に自動的に前記回転方向と逆方向に回転する。
上記の動作で、コイル保持部が自動的に復帰でき、可動手段など部品を削減することができる。更に、鍋形状や位置などの鍋状態を検出する必要がないので、赤外線センサーなど検知手段の部品削減も可能となる。
また、コイル保持部の構成は本発明の第1の形態と同様である。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、一般的な工業部材でも実現可能のシンプルな構造で、コイル保持部を上下左右または回転方向に動かすことで、加熱コイルの形状を鍋底部形状に合わせるように高効率的に加熱することができるので、一般家庭やオフィスだけでなくレストランなどの業務用の用途にも適用できる。
100 誘導加熱調理器
101 鍋受部
102 コイル保持部
1021 収納時のコイル保持部
1022 コイル保持部の重心
103 加熱コイル
104 検知手段
105 回転軸
200 鍋
201 可動手段
301 制御手段
302 手動入力
901 安定バンド
902 固定要素

Claims (1)

  1. 加熱対象である鍋を保持する鍋受部と、
    前記鍋受部を形成し加熱コイルをそれぞれ備え、加熱対象である鍋の中心に対応する箇所に配された第一のコイル保持部と、前記第一のコイル保持部の外周で加熱対象である鍋の中心から同一円周上に配された複数の第二のコイル保持部と、
    鍋の形状や位置などの鍋状態を検知する検知手段と、
    前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させる可動手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段の動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき前記可動手段を前記第一のコイル保持部と前記複数の第二のコイル保持部とを個別に上下左右または回転方向に移動させる誘導加熱調理器。
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