JP2008215729A - 鍋底温度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 感熱部への鍋底以外からの熱影響を抑制して、鍋底の温度を正確に検出可能な鍋底温度センサを実現する。
【解決手段】 鍋底温度センサであって、鍋底の温度を検出する感熱ヘッドと、感熱ヘッドとバーナ炎孔の間を遮るように感熱ヘッドの周囲に形成された、上部が開放した内側遮熱筒と、内側遮熱筒とバーナ炎孔の間を遮るように内側遮熱筒の周囲に形成された、上部が開放した外側遮熱筒を備えており、内側遮熱筒と外側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で内部に空気を取り入れることが可能であり、内側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で感熱ヘッドと連結し、感熱ヘッドと一体となって上下動し、感熱ヘッドと内側遮熱筒は、こんろに支持された弾性体によって上方向に付勢されており、外側遮熱筒は、感熱ヘッドおよび内側遮熱筒の何れとも接触せずに、こんろに支持されている鍋底温度センサ。
【選択図】 図2

Description

本発明は鍋底温度センサに関する。詳しくは、環状に配置された複数のバーナ炎孔を有する内炎式バーナの中央に配置された鍋底温度センサに関する。
環状に配置された複数のバーナ炎孔の中央に配置されており、こんろに鍋を載置したときに先端が鍋底に当接して、調理中の鍋底の温度を検出する鍋底温度センサが知られている。
内炎式バーナを用いる場合、バーナ炎孔からの炎が鍋底温度センサに向けて伸びることになる。鍋底温度センサの感熱部が炎に曝されると、鍋底からだけでなくバーナの炎からも熱影響を受けて、鍋底の温度を正確に計測することができない。そこで、感熱部の周囲に遮熱筒を設けて、感熱部が炎に曝されないようにする技術が開発されている。感熱部の周囲に遮熱筒を備える鍋底温度センサが、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開2005−351500号公報 特開平11−201458号公報
遮熱筒によって感熱部が炎に曝されないようにした場合でも、遮熱筒が加熱されて高温となると、高温となった遮熱筒からの輻射や、遮熱筒と感熱部との連結部分を介した熱伝導によって、感熱部にも熱影響が及ぶ。感熱部が鍋底以外からの熱の影響を受けると、鍋底の実際の温度よりも高い温度が検出されてしまう。実際の鍋底の温度を正確に検出することが可能な技術が待望されている。
本発明は上記課題を解決する。本発明は、感熱部への鍋底以外からの熱影響を抑制して、鍋底の温度を正確に検出可能な鍋底温度センサを実現する。
本発明は、環状に配置された複数のバーナ炎孔を有する内炎式バーナを備えるこんろに設けられた鍋底温度センサとして具現化される。その鍋底温度センサは、複数のバーナ炎孔の中央から上方向に向けて伸び、こんろに鍋を載置したときに先端が鍋底に当接して鍋底の温度を検出する感熱ヘッドと、感熱ヘッドとバーナ炎孔の間を遮るように感熱ヘッドの周囲に形成された、上部が開放した内側遮熱筒と、内側遮熱筒とバーナ炎孔の間を遮るように内側遮熱筒の周囲に形成された、上部が開放した外側遮熱筒を備えている。その鍋底温度センサでは、内側遮熱筒と外側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で内部に空気を取り入れることが可能である。その鍋底温度センサでは、内側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で感熱ヘッドと連結し、感熱ヘッドと一体となって上下動する。その鍋底温度センサでは、感熱ヘッドと内側遮熱筒は、こんろに支持された弾性体によって上方向に付勢されている。その鍋底温度センサでは、外側遮熱筒は、感熱ヘッドおよび内側遮熱筒の何れとも接触せずに、こんろに支持されている。
この鍋底温度センサでは、バーナ炎孔からの炎は外側遮熱筒によって遮られる。外側遮熱筒を迂回した炎も、内側遮熱筒によって遮られる。従って、感熱ヘッドはほとんど炎に曝されることがない。外側遮熱筒の上部は開放しており、外側遮熱筒はバーナ炎孔よりも下方で内部に空気を取り入れることができるから、バーナからの炎の燃焼排気流によって、外側遮熱筒の上部から空気が吸い出される。外側遮熱筒の内部を下方から上方に流れる空気流が生じて、外側遮熱筒と内側遮熱筒がそれぞれ冷却される。従って、外側遮熱筒の過剰な温度上昇を抑制することができる。さらに外側遮熱筒は感熱ヘッドとも内側遮熱筒とも接触することなくこんろに支持されており、バーナの炎からの熱は速やかにこんろに逃がされる。従って、外側遮熱筒から内側遮熱筒や感熱ヘッドへの熱影響を抑制することができる。
この鍋底温度センサでは、外側遮熱筒からの輻射や、外側遮熱筒を迂回した炎によって、内側遮熱筒が加熱される。内側遮熱筒の上部は開放しており、内側遮熱筒はバーナ炎孔よりも下方で内部に空気を取り入れることができるから、バーナからの炎の燃焼排気流によって、内側遮熱筒の上部からも空気が吸い出される。内側遮熱筒の内部を下方から上方に流れる空気流が生じて、内側遮熱筒が冷却される。内側遮熱筒は、外側遮熱筒との間を流れる空気流によっても冷却されるから、内側遮熱筒の温度上昇が抑制される。従って、内側遮熱筒からの輻射による感熱ヘッドへの熱影響を抑制することができる。
また、この鍋底温度センサでは、内側遮熱筒と感熱ヘッドがバーナ炎孔よりも下方で連結している。内側遮熱筒の上部は、外側遮熱筒からの輻射や外側遮熱筒を迂回した炎によって加熱されるが、内側遮熱筒は下方から上方への空気流によって冷却されるから、バーナ炎孔よりも下方ではそれほど高温とならない。従って、バーナ炎孔よりも下方で内側遮熱筒と感熱ヘッドを連結することによって、連結部分での熱伝導による感熱ヘッドへの熱影響を抑制することができる。
以上のように、この鍋底温度センサでは、鍋底以外からの感熱ヘッドへの熱影響を効果的に抑制することができる。従って、実際の鍋底の温度を正確に計測することができる。
上記の鍋底温度センサでは、内側遮熱筒が、感熱ヘッドの先端付近からバーナ炎孔よりも下方まで延びる上側円筒部と、上側円筒部の下端から下方に延びる下側円筒部を備えており、下側円筒部の径が上側円筒部の径よりも大きいことが好ましい。
バーナ炎孔よりも上側では、内側遮熱筒は外側遮熱筒からの輻射やバーナの炎によって加熱されるが、バーナ炎孔よりも下側では、内側遮熱筒は加熱されずに、空気流によって冷却される。従って、上記のように内側遮熱筒を上側円筒部と下方円筒部の2段構造として、下側円筒部の径を上側円筒部の径よりも大きくすることで、加熱される部分の表面積を小さくして、冷却される部分の表面積を大きくすることができる。このような構成とすることによって、内側遮熱筒の温度上昇がさらに抑制され、感熱ヘッドへの熱影響をさらに抑制することができる。
上記の鍋底温度センサでは、外側遮熱筒が、円筒部と、円筒部の下端から下方に向けて広がる円錐部を備えていることが好ましい。
この鍋底温度センサによれば、円錐部の下方から外側遮熱筒の内部に多くの空気を取り入れることができ、外側遮熱筒の内部に大流量の空気を流して、外側遮熱筒や内側遮熱筒の温度上昇をさらに抑制することができる。感熱ヘッドへの熱影響をさらに抑制することができる。
上記の鍋底温度センサは、こんろに鍋を載置したときに、内側遮熱筒の下側円筒部の下端が、外側遮熱筒の円錐部の下端よりも下方に位置することが好ましい。
この鍋底温度センサによれば、外側遮熱筒の内部を流れる空気と内側遮熱筒との接触面積を十分に確保することができ、内側遮熱筒の温度上昇をさらに抑制することができる。感熱ヘッドへの熱影響をさらに抑制することができる。
上記の鍋底温度センサは、内側遮熱筒がアルミ合金製であることが好ましい。
アルミ合金は熱伝導性が高く、このような構成とすると、内側遮熱筒の上側の熱が速やかに下側へと移動する。内側遮熱筒の上側のみが局所的に高温となることを防ぎ、輻射による感熱ヘッドへの熱影響を抑制することができる。
本発明の鍋底温度センサによれば、感熱部への鍋底以外からの熱影響を抑制して、鍋底の温度を正確に検出することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 感熱ヘッドは、鍋底に当接する平滑面を備える集熱板と、集熱板の直下に設けられた感熱素子と、上端が集熱板によって閉塞された支持パイプを備えている。
(第1実施例)
図面を参照しながら、本発明の鍋底温度センサ100について説明する。こんろ160にはバーナ用開口162が設けられており、バーナ用開口162の周囲にリング状のバーナ148が配置されている。バーナ148は内炎式であり、環状に配置された複数のバーナ炎孔147が内向きに配置されている。五徳144に鍋が載置されて、バーナ148に着火されると、バーナ炎孔147からの炎によって鍋底が加熱される。バーナ148の近傍には、バーナ148に着火する点火プラグ146、着火状態を検出する熱電対150などが配置されている。
バーナ148の下方には鍋からの煮こぼれを受ける汁受け142が配置されている。汁受け142は中央に孔を有しており、その中央の孔を下方から貫通するように鍋底温度センサ100が配置されている。鍋底温度センサ100は、感熱ヘッド102と、内側遮熱筒104と、外側遮熱筒106を備えている。鍋底温度センサ100は、バーナ用開口162の下方でこんろ160に固定された取付プレート132に支持されている。
感熱ヘッド102は、上端が集熱板110で閉塞された支持パイプ114を備えている。集熱板110の上面は、五徳144に鍋が載置されたときに鍋底に当接する平滑面である。集熱板110の直下にはサーミスタ等の感熱素子112が取り付けられており、鍋底の温度が集熱板110を介して感熱素子112により検出される。支持パイプ114の下端は、上側ばね受け118の中央の孔を貫通した状態で、上側ばね受け118に固定されている。上側ばね受け118の下面はばね126を介して下側ばね受け128の上面に支持されており、感熱ヘッド102はばね126によって上方に付勢されている。下側ばね受け128の中央の孔には補助パイプ152が貫通した状態で固定されている。補助パイプ152はさらにブラケット130の中央の孔を貫通して、ブラケット130に固定されている。ブラケット130はこんろ160の取付プレート132に固定されている。
感熱素子112から伸びる検出信号線116は、支持パイプ114の内部を下方に向けて伸び、補助パイプ152の内部を通って、取付プレート132の中央の孔からこんろ160の動作を制御するマイクロコンピュータ等(図示されない)に接続されている。
感熱ヘッド102の周囲には、内側遮熱筒104が配置されている。内側遮熱筒104は、上側円筒部120と下側円筒部122を備える一体型の部材である。上側円筒部120の内径は支持パイプ114および集熱板110の外径よりも大きく、支持パイプ114と上側円筒部120の間を空気が上下方向に流れることができる。下側円筒部122の内径は、上側円筒部120の内径よりも大きい。下側円筒部122の上部の内周面には上側ばね受け118の外周面が固定されており、感熱ヘッド102が上下動するとそれに伴って内側遮熱筒104の全体も上下動する。
下側円筒部122の下部の内周面には、下側ばね受け128の外周面が摺動可能に接触している。下側ばね受け128の外周面は円筒形状をしており、下側円筒部122の内周面も円筒形状をしているため、内側遮熱筒104は上下方向の移動が許容され、左右方向の移動が禁止される。
内側遮熱筒104の下側円筒部122は、上側円筒部120の上端が集熱板110の上面よりもわずかに低い位置となる位置関係で、上側ばね受け118に固定されている。これによって、集熱板110が鍋底に当接したときでも、内側遮熱筒104が鍋底に接触することがなく、内側遮熱筒104が過熱されることがない。
また、上側円筒部120の内径は、集熱板110の外径よりも大きく形成されている。従って、集熱板110が鍋底に当接した状態でも、支持パイプ114と上側円筒部120の間の空間から集熱板110と上側円筒部120の間の隙間を通して空気が流れ出すことができる。
上側円筒部120の下部には、上側円筒部120の内部に空気を導入可能な空気孔124が設けられている。空気孔124は、バーナ炎孔147よりも低い位置に設けられている。
感熱ヘッド102の支持パイプ114には、内側遮熱筒104の内周面と接触する挿入ガイド115がろう付けされている。挿入ガイド115は支持パイプ114の全周にわたっては形成されておらず、部分的に形成されている。従って、空気孔124から内側遮熱筒104の内部へ流入する空気は、挿入ガイド115に妨げられることなく、集熱板110と上部円筒部120の間の隙間へと流れ出すことができる。なお、挿入ガイド115は支持パイプ114に対し圧入やアーク溶接等によって固定されていてもよい。
挿入ガイド115は、支持パイプ114に異なる高さで複数配置されている。本実施例の鍋底温度センサ100では、集熱板110から上側ばね受け118までの距離が長いから、挿入ガイド115が無い場合には、集熱板110が鍋底から横方向に力を受けたときに、支持パイプ114と上側ばね受け118の結合部分に大きな横荷重が作用する。しかしながら、本実施例の鍋底温度センサ100では、挿入ガイド115が支持パイプ114と上側円筒部120の間に多段で配置されているため、集熱板110が鍋底から横方向に力を受けた場合でも、挿入ガイド115を介して内側遮熱筒104に横方向の荷重が伝わるため、支持パイプ114と上側ばね受け118の結合部分に大きな横荷重が作用することがない。
内側遮熱筒104はアルミ合金製の部材であって、熱伝導率が高い。従って、内側遮熱筒104の上側円筒部120が加熱されて高温になると、その熱は速やかに下側円筒部122へ伝わる。下側円筒部122へ伝わった熱は、下側円筒部122の周囲を流れる空気に放熱され、また下側ばね受け128、補助パイプ152、ブラケット130等を経由して、取付プレート132からこんろ160へ放熱される。
内側遮熱筒104の周囲には、外側遮熱筒106が配置されている。外側遮熱筒106は、円筒部140と円錐部138と取付部136を備える一体型の部材である。円筒部140の内径は内側遮熱筒104の上側円筒部120の外径よりも大きく、上側円筒部120の外側を空気が上下方向に流れることができる。円錐部138は円筒部140の下端から下方向に向けて広がっている。
外側遮熱筒106の円筒部140の上端は、五徳144に鍋が載置されて感熱ヘッド102と内側遮熱筒104が押下げられた状態において、内側遮熱筒104の上側円筒部120の上端よりも低い位置となるように形成されている。これによって、外側遮熱筒106が鍋底に接することがなく、外側遮熱筒106が過熱されることがない。
取付プレート132は、中央が下方に窪んだ形状をしている。取付プレート132の中央の窪みの底面にブラケット130が固定される。中央の窪みの側壁には、空気導入孔134が形成されている。空気導入孔134からの空気は、外側遮熱筒106の円錐部138に下方から流れ込む。
図2は五徳144に鍋を載置して、バーナ148の燃焼によって鍋底を加熱している状態を示している。五徳144上に鍋が載置されると、感熱ヘッド102の集熱板110が鍋底に当接し、感熱ヘッド102と内側遮熱筒104がばね126の付勢力に抗して押下げられる。
バーナ148に着火されると、バーナ148のバーナ炎孔147からの炎が形成され、鍋底が加熱される。バーナ炎孔147からの炎の熱は、外側遮熱筒106によって遮られる。外側遮熱筒106を迂回した炎も、内側遮熱筒104によって遮られる。従って、バーナ炎孔147からの炎は、感熱ヘッド102にはほとんど到達しない。バーナ148の炎の燃焼排気流は、鍋底に向けて上昇した後に鍋底に沿って鍋の外側に流れる。この燃焼排気流によって、外側遮熱筒106の上端と内側遮熱筒104の間の隙間と、内側遮熱筒104の上端と集熱板110の間の隙間から、それぞれ空気が吸い出される。
上記の燃焼排気流によって、取付プレート132の空気導入孔134から外側遮熱筒138の内部に空気が流入して、円錐部138の内面に沿って上方向に流れる。円錐部138は下方から上方に向けて絞り込む形状をしており、空気は内側遮熱筒104の下側円筒部122からも熱を奪う。この空気の流れによって、円錐部138と下側円筒部122が冷却される。この空気は一部が空気孔124を通って上側円筒部120の内部に流入し、残余が上側円筒部120と円筒部140の間に流入する。
空気孔124を通して内側遮熱筒104の内部に流入した空気は、支持パイプ114と上側円筒部120との間を上方向に向けて流れて、支持パイプ114と上側円筒部120のそれぞれを冷却する。その後、内側遮熱筒104の内部に流入した空気は、集熱板110と上側円筒部120の間の隙間を通して外部に流れ出す。
上側円筒部120と円筒部140の間に流入した空気は、上方向に流れて上側円筒部120と円筒部140のそれぞれを冷却する。その後、上側円筒部120と円筒部140の上端の間の隙間を通して外部に流れ出す。
外側遮熱筒106の上部はバーナ148の炎に曝されて加熱されるが、内部を流れる空気によって冷却される。また、外側遮熱筒106は内側遮熱筒104や感熱ヘッド102に接触することなく、取付プレート132に固定されているから、バーナ148の炎によって円筒部140に与えられた熱は、取付プレート132を通してこんろ160に放熱される。従って、外側遮熱筒106からの熱が、感熱ヘッド102の感熱素子112に及ぼす影響を抑制することができる。
内側遮熱筒104の上部は、外側遮熱筒106からの輻射や、外側遮熱筒106を迂回した炎によって加熱されるが、内側遮熱筒104の内部と外部をそれぞれ流れる空気によって冷却される。従って、内側遮熱筒104はそれほど高温となることがなく、内側遮熱筒104から感熱ヘッド102への輻射による熱影響を抑制することができる。また、内側遮熱筒104は下方から上方に向けて流れる空気によって冷却されるため、上下方向の温度勾配を持ち、下側円筒部122の温度は上側円筒部120の温度にくらべ低温となっている。内側遮熱筒104は挿入ガイド115と上側ばね受け118を介して感熱ヘッド102に接触しているものの、挿入ガイド115を介した伝熱はわずかであり、上側ばね受け118と接触する下側円筒部122は低温となっている。従って、内側遮熱筒104から感熱ヘッド102への熱伝導が少なく、感熱素子112に及ぼす熱影響を抑制することができる。
感熱ヘッド102の下部には、上側ばね受け118を介して内側遮熱筒104からわずかに熱が伝導する。しかしながら、支持パイプ114の外側を下方から上方に流れる空気によって支持パイプ114が冷却されるため、支持パイプ114は上下方向に温度勾配を持ち、支持パイプ114の上端の温度は下端の温度にくらべ低温となる。従って、内側遮熱筒104から上側ばね受け118を介して伝導する熱が感熱素子112に及ぼす熱影響を抑制することができる。
なお、外側遮熱筒106と内側遮熱筒104の間を通って加熱された空気は、円筒部140の上端から連続的に流れ出ていく。従って、外側遮熱筒106と内側遮熱筒104の間での空気を介した熱伝導はほとんどない。
同様に、内側遮熱筒104と感熱ヘッド102の間を通って加熱された空気は、上側円筒部120の上端から連続的に流れ出ていく。従って、内側遮熱筒104と感熱ヘッド102の間での空気を介した熱伝導はほとんどない。
本実施例の鍋底温度センサ100では、内側遮熱筒104の上側円筒部120が感熱ヘッド102の先端付近からバーナ炎孔147よりも下方まで延びており、下側円筒部122は上側円筒部120の下端から下方に延びている。また、下側円筒部122の径は上側円筒部の径よりも大きい。上側円筒部120は主に外側遮熱筒106からの輻射やバーナ148の炎によって加熱されるが、上側円筒部120の径は小さいから加熱される部分の表面積が小さい。他方、下側円筒部122は主に空気流によって冷却されるが、下側円筒部122の径は大きいから冷却される部分の表面積が大きい。このような構成とすることによって、内側遮熱筒104の温度上昇が抑制されている。
本実施例の鍋底温度センサ100では、外側遮熱筒106が円筒部140と円錐部138を備えており、円錐部138は円筒部140の下端から下方に向けて広がる形状をしている。取付プレート132の空気導入孔134から導入された空気は、円錐部138の下方から外側遮熱筒106の内部へ流入するから、このような構成とすることによって、外側遮熱筒106の内部に多くの空気を取り入れることができる。外側遮熱筒106の内部に大流量の空気を流すことで、外側遮熱筒106や内側遮熱筒104の温度上昇が抑制されている。
本実施例の鍋底温度センサ100では、こんろ160に鍋を載置したときに、内側遮熱筒104の下側円筒部122の下端が、外側遮熱筒106の円錐部138の下端よりも下方に位置している。このような構成とすることによって、取付プレート132の空気導入孔134から導入されて外側遮熱筒106の内部を上方へ流れる空気と、内側遮熱筒104の外面との接触面積が十分に確保されて、内側遮熱筒104の温度上昇が抑制されている。
本実施例の鍋底温度センサ100では、内側遮熱筒104がアルミ合金製である。アルミ合金は熱伝導性が高く、このような構成とすると、上側円筒部120の熱が速やかに下側円筒部122に移動する。上側円筒部120のみが局所的に過剰に高温となる事態を防ぎ、輻射による感熱ヘッド102への熱影響が抑制されている。
以上のように、本実施例の鍋底温度センサ100では、外側遮熱筒106から感熱ヘッド102への熱影響も、内側遮熱筒104から感熱ヘッド102への熱影響も、十分に抑制されている。従って、感熱ヘッド102の感熱素子112は、鍋底からの熱のみを受けるため、実際の鍋底の温度を正確に検出することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1は第1実施例の鍋底温度センサ100の構造を模式的に示す図である。 図2は第1実施例の鍋底温度センサ100の使用時の状態を示す図である。
符号の説明
100:鍋底温度センサ
102:感熱ヘッド
104:内側遮熱筒
106:外側遮熱筒
110:集熱板
112:感熱素子
114:支持パイプ
115:挿入ガイド
116:検出信号線
118:上側ばね受け
120:上側円筒部
122:下側円筒部
124:空気孔
126:ばね
128:下側ばね受け
130:ブラケット
132:取付プレート
134:空気導入孔
136:取付部
138:円錐部
140:円筒部
142:汁受け
144:五徳
146:点火プラグ
147:バーナ炎孔
148:バーナ
150:熱電対
152:補助パイプ
160:こんろ
162:バーナ用開口

Claims (5)

  1. 環状に配置された複数のバーナ炎孔を有する内炎式バーナを備えるこんろに設けられた鍋底温度センサであって、
    複数のバーナ炎孔の中央から上方向に向けて伸び、こんろに鍋を載置したときに先端が鍋底に当接して鍋底の温度を検出する感熱ヘッドと、
    感熱ヘッドとバーナ炎孔の間を遮るように感熱ヘッドの周囲に形成された、上部が開放した内側遮熱筒と、
    内側遮熱筒とバーナ炎孔の間を遮るように内側遮熱筒の周囲に形成された、上部が開放した外側遮熱筒を備えており、
    内側遮熱筒と外側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で内部に空気を取り入れることが可能であり、
    内側遮熱筒は、バーナ炎孔よりも下方で感熱ヘッドと連結し、感熱ヘッドと一体となって上下動し、
    感熱ヘッドと内側遮熱筒は、こんろに支持された弾性体によって上方向に付勢されており、
    外側遮熱筒は、感熱ヘッドおよび内側遮熱筒の何れとも接触せずに、こんろに支持されていることを特徴とする鍋底温度センサ。
  2. 内側遮熱筒が、感熱ヘッドの先端付近からバーナ炎孔よりも下方まで延びる上側円筒部と、上側円筒部の下端から下方に延びる下側円筒部を備えており、
    下側円筒部の径が上側円筒部の径よりも大きいことを特徴とする、請求項1の鍋底温度センサ。
  3. 外側遮熱筒が、円筒部と、円筒部の下端から下方に向けて広がる円錐部を備えていることを特徴とする、請求項1または2の鍋底温度センサ。
  4. こんろに鍋を載置したときに、内側遮熱筒の下側円筒部の下端が、外側遮熱筒の円錐部の下端よりも下方に位置することを特徴とする請求項3の鍋底温度センサ。
  5. 内側遮熱筒がアルミ合金製であることを特徴とする請求項1から4の何れかの鍋底温度センサ。
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