JP6024059B2 - タッチスクリーン及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子機器分野に関し、特にタッチスクリーン及びその製造方法に関する。
タッチスクリーンは、タッチ等の入力シグナルを受信し得る誘導型装置である。タッチスクリーンは情報インタラクションに斬新な様相をもたらし、注目されている新規な情報インタラクション装置である。タッチスクリーン技術の進化は、国内外の情報メディア業界の広範な注目を集め、既に光電分野の新興先端技術産業になっている。
導電層はタッチスクリーンにおける極めて重要な構成部分である。現在、タッチスクリーンの導電層は、主にITO(酸化インジウムスズ)で、真空メッキ、パターニング及びエッチングのプロセスによって絶縁基材に形成されており、導電層を粘着層によって透明ガラスパネルに付着させ、これによってタッチスクリーンを形成している。
インジウムは価格が高く乏しい資源に属するために、ITOのコストを高くさせる。さらに、絶縁基材の全面をITOでメッキし、次いでITOにパターン化エッチングを行うプロセス過程では、大量のITOを浪費し、このことは明らかに、大幅に製品の生産コストを向上させる。また、既に絶縁基板に形成された導電層を更に粘着層によってガラスパネルに付着させるために、貼り合わせプロセスが増加して製造過程が長くて複雑になるだけではなく、製品の不良率も増加する。
このため、製造過程が複雑で、コストが高い問題を解決するために、タッチスクリーン及びそのタッチスクリーンの製造方法を提供する必要がある。
タッチスクリーンは、
第1表面と前記第1表面に対向するように設置された第2表面とを含むガラス基板であって、第1導電層が前記第1表面に付着され、前記第1導電層は複数の第1導電パターンエリアを含み、各前記第1導電パターンエリアは複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含み、前記第1導電パターンエリアはパターン化エッチングによって前記ガラス基板の第1表面に付着された金属メッキ層であり、前記複数の第1導電パターンエリアは互いに絶縁である、ガラス基板と、
前記第1表面に付着された絶縁接着剤層であって、前記絶縁接着剤層の前記第1表面に近い側において前記第1導電パターンエリアに嵌合された第1凹溝が形成され、第1導電パターンエリアが前記第1凹溝に収容され、前記絶縁接着剤層の前記第1表面から遠い側に所定形状の第2凹溝が設けられ、前記第2凹溝はパターン化エンボスによって形成される、絶縁接着剤層と、
複数の第2導電パターンエリアを含む第2導電層であって、前記第2導電パターンエリアは、複数の交差された導電線から構成された導電グリッドを含み、前記第2導電パターンエリアの導電グリッドは前記第2凹溝に充填された導電材料を硬化して形成され、前記複数の第2導電パターンエリアは互いに絶縁である、第2導電層と、を含み、
前記第1導電パターンエリアの前記第2導電パターンエリアが所在する面における投影は、前記第2導電パターンエリアと交差している。
一つの実施例において、前記第2導電層の厚さは第2凹溝の深さ以下である。
一つの実施例において、前記第2凹溝の深さと幅の比は1より大きい。一つの実施例において、前記絶縁接着剤層は前記第1表面から遠い方向に沿って順次に第1絶縁接着剤層と第2絶縁接着剤層とを含み、前記第1凹溝は前記第1絶縁接着剤層の前記第1表面に近い側に形成され、前記第2凹溝は前記第2絶縁接着剤層の前記第1表面から遠い側に設けられる。
一つの実施例において、タッチスクリーンは第1リード線と第2リード線とを更に含み、前記第1リード線は前記第1表面に付着され、前記第1リード線の一端が前記第1導電パターンエリアと電気的に接続され、前記第2リード線は前記絶縁接着剤層の前記ガラス基板から遠い側に嵌着され、前記第2リード線の一端が前記第2導電パターンエリアと電気的に接続され、前記第1絶縁接着剤層の他端には前記第1リード線の他端に並ぶ位置に切り欠きが設けられ、前記第1リード線の他端は前記切り欠きによって前記第2リード線の他端とともに前記第2絶縁接着剤層の同じ側に露出している。
一つの実施例において、前記第1導電パターンエリアの金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲は10−50nmである。
一つの実施例において、前記第1導電パターンエリアの金属線は透明金属線であり、且つ光透過率が80%より大きい。
一つの実施例において、前記第2導電パターンエリアの金属グリッドのグリッド線の幅の範囲は500nm−5μmである。
一つの実施例において、前記ガラス基板は、ソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスで作られる。
タッチスクリーンの製造方法は、
ガラス基板を提供するステップであって、前記ガラス基板は対向するように設置された第1表面と第2表面とを含む、ステップと、
第1導電層を形成するステップであって、前記第1導電層は前記第1表面に直接形成され、且つ複数の第1導電パターンエリアを有し、前記第1導電パターンエリアは複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含み、前記複数の第1導電パターンエリアは互いに絶縁である、ステップと、
絶縁接着剤層を塗装するステップであって、前記第1表面に絶縁接着剤層が塗装され、前記絶縁接着剤層の前記第1表面に近い側において前記第1導電パターンエリアに嵌合された第1凹溝が形成され、前記第1導電パターンエリアが前記第1凹溝に収容される、ステップと、
第2凹溝をエンボスするステップであって、前記絶縁接着剤層の前記第1表面から遠い側に所定形状の第2凹溝がエンボスされる、ステップと、
第2導電層を形成するステップであって前記第2凹溝に導電材料を充填して硬化させ、複数の第2導電パターンエリアを有する第2導電層が形成され、前記第2導電パターンエリアは導電線により形成された導電グリッドを含み、前記導電グリッドが前記第2凹溝に収容され、前記複数の第2導電パターンエリアは互いに絶縁であり、且つ前記第1導電パターンエリアの前記第2導電パターンエリアが所在する面における投影は、前記第2導電パターンエリアと交差している、ステップと、を含む。
一つの実施例において、前記第1導電層を形成するステップは具体的に、
メッキを行うステップであって、前記ガラス基板の第1表面において化学メッキ、電気メッキ、真空スパッタリング又は蒸着によって導電金属メッキ層が形成される、ステップと、
前記金属メッキ層の表面にフォトレジストを塗装するステップと、
露光現像を行うステップであって、前記フォトレジストに露光現像を行い、フォトレジスト層に複数の第1導電パターンエリアを形成する手助けをする、ステップと、
エッチングを行うステップであって、前記第1導電パターンエリア以外の金属メッキ層の露出部分を除去し、複数の第1導電パターンエリアを有する第1導電層を形成し、前記第1導電パターンエリアは複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含み、前記複数の第1導電パターンエリアは互いに絶縁である、ステップと、を含む。
一つの実施例において、前記絶縁接着剤層を塗装するステップは、
第1絶縁層を塗布するステップであって、前記第1絶縁接着剤層の前記第1表面に近い側に前記第1導電パターンエリアに嵌合された第1凹溝が形成され、前記第1導電パターンエリアが前記第1凹溝に収容される、ステップと、
第1絶縁接着剤層を硬化するステップと、
第2絶縁接着剤層を塗布するステップと、を含む。
一つの実施例において、前記ガラス基板はソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスで作られる。
前記タッチスクリーン及びその製造方法では、タッチスクリーンの第1導電層がガラス基板の表面に直接形成され、且つ第1導電層は導電性の良い通常の金属材料を採用するため、コストを低下させるばかりでなく、製造過程も簡素化する。第1導電層と第2導電層はそれぞれ異なる成型方法を採用し、第1導電層はガラス基板の良好なメッキ性能を利用することでガラス基板に直接メッキされ、透明の第1導電層を形成する。第2導電層はエンボスの方式で第2凹溝を形成した後、導電材料を充填するため、エッチングする必要がなく、大量の導電材料を節約する。従って本発明は、操作が簡単で、コストが低いことと同時に、タッチスクリーンが低いシート抵抗、高い光透過率及び小さい厚さなどを有することを保証できる。
タッチスクリーンの構造模式図である。 タッチスクリーンの別の実施例の構造模式図である。 タッチスクリーンのまた別の実施例の構造模式図である。 図3におけるAの局部模式図である。 図3におけるBの局部模式図である。 図1におけるタッチスクリーンの製造フローチャートである。 図2におけるタッチスクリーンの製造フローチャートである。
添付図面と実施例を参照しながら、以下において本発明を詳しく説明する。
図1を参照すると、タッチスクリーン100は、ガラス基板110、第1導電層120、絶縁接着剤層130及び第2導電層140を含む。ガラス基板110は、第1表面11と第2表面11を含み、第1表面11と第2表面11とは対向するように設置される。化学メッキ、電気メッキ、真空スパッタリング又は蒸着の方法によって、金属メッキ層を形成し、そして金属メッキ層をエッチングによってパターニングすることによって、ガラス基板110表面に直接付着された第1導電層120を得る。第1導電層120は複数の第1導電パターンエリア122を含み、第1導電パターンエリア122は複数の交差された金属線から構成される金属グリッドを含み、複数の第1導電パターンエリア122は互いに絶縁である。絶縁接着剤層130は第1表面11に付着され、且つ絶縁接着剤層130の第1表面11に近い側に、第1導電パターンエリア122に嵌合された第1凹溝1322が形成され、第1導電パターンエリア122が第1凹溝1322に収容され、第1凹溝1322は複数の第1導電パターンエリア122を互いに絶縁させることができ、絶縁接着剤層130の第1表面11から遠い側に所定形状の複数の第2凹溝1342が設けられる。第2導電層140は複数の第2導電パターンエリア142を含み、第2導電パターンエリア142はそれぞれ第2凹溝1342に収容され、第2導電パターンエリア142は複数の交差された導電線から構成される導電グリッドを含み、前記複数の第2導電パターンエリア142は互いに絶縁であり、前記第1導電パターンエリア122の前記第2導電パターンエリア142が所在する面における投影は、前記第2導電パターンエリア142と交差している。
前記タッチスクリーン100において、ガラス基板100が良好なメッキ性能を有するため、金属材料を直接ガラス基板の第1表面11にメッキし、ガラス基板110の片側に第1導電層120を直接形成し、これによって、粘着層を省き、製造過程を簡素化するばかりでなく、コストを低下させるとともに、歩留りを良く制御できる。同時にタッチスクリーンが低いシート抵抗、高い光透過率及び小さい厚さなどを有することを保証できる。
本実施例において、具体的に、ガラス基板110は無機ガラスパネルであってもよく、例えばソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスである。無機ガラスパネルのメッキ性能がより高いため、金属材料をより良好にメッキでき、これによって第1導電層120を形成する。当然、他のメッキ性能の高い材料を基板とすることができる。高いメッキ性能を利用することで、第1導電層120を直接ガラス基板110の表面にメッキする。金属材料は導電性のよい通常の金属材料であり、たとえば、銅、アルミニウム、銀などである。第1導電パターンエリア122と第2導電パターンエリア142とのパターンは帯状、菱形又は他の形状であってもよい。金属グリッドは規則的な幾何形状で一定な周期によって排列されてもよく、たとえば、正多角形、矩形、平行四辺形などであり、さらに不規則的なパターンでランダム排列されてもよい。前記絶縁接着剤層130はUV硬化接着剤であってもよい。
本実施例において、具体的に、前記第2導電層140の厚さは第2凹溝1342の深さ以下である。前記第2凹溝1342の深さと幅の比は1より大きい。第2凹溝1342は絶縁接着剤層130にエンボスを行うことによって形成され、所定形状のエンボスモールドによってエンボスを行い、必要とするパターンを得る。第2凹溝1342に金属材料を充填した後、所定形状を有する第2導電パターンエリア142を形成でき、これによって過程を簡素化し、コストを低下させる。第2導電層140の厚さが第2凹溝1342の深さ以下である場合、同様に複数の第2導電パターンエリア142を絶縁させることで、金属材料の用量を減少させ、コストを低下させるばかりでなく、さらに第2導電層140の厚さを減少させ、これによってタッチスクリーンの光透過率を向上させる。
本実施例において、具体的に、前記第1導電パターンエリア122が第2導電パターンエリア142に投影する時、前記第2導電パターンエリア142と交差する。即ち、第1導電パターンエリア122と第2導電パターンエリア142とのパターンが重ならず、故にモアレ縞の発生を回避する。
本実施例において、具体的に、前記第1導電パターンエリア122の金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲は10−50nmである。第1導電層120はメッキの方式によって直接ガラス基板110の表面に形成されるため、形成される金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲が10−50nmであり、これによって第1導電パターンエリア122の透明性を増大させるとともに、第1導電パターンエリア122が良好な導電性能を有することを保証する。前記第2導電パターンエリア142の金属グリッドのグリッド線の幅の範囲は500nm−5μmである。第2導電層140は第2凹溝1342に金属を充填して焼結を行うことによって形成されるために、第2導電パターンエリア142の金属グリッドのグリッド線の幅の範囲は500nm−5μmである。これによって第2導電パターンエリア142の金属グリッドが視覚的に透明に達することを保証するとともに、第2導電層140の導電能力を増大させる。第2導電層140はタッチスクリーンにおける駆動電極となる。
本実施例において、具体的に、前記第1導電パターンエリア122の金属線は透明的な金属線であり、且つ光透過率が80%より大きい。タッチスクリーンの透明度を増加させ、その上、ユーザ体験を増強させる。
図2を参照すると、他の実施例において、前記絶縁接着剤層130は、前記第1表面11から遠い方向に沿って順次に第1絶縁接着剤層132と第2絶縁接着剤層134とを含み、前記第1凹溝1322は前記第1絶縁接着剤層132の前記第1表面11に近い側に設けられ、前記第2凹溝1342は前記第2絶縁接着剤層134の前記第1表面11から遠い側に設けられる。即ち、絶縁接着剤層130は前記第1表面11から遠い方向に沿って順次に二層の絶縁接着剤層を含み、このように設置する目的は、絶縁接着剤層表面に第2凹溝1342をエンボスする過程で過度にエンボスされて、絶縁接着剤層130の厚さが小さくなり過ぎるために第2凹溝1342と第1凹溝1322とが連通され、第1導電層120と第2導電層140とが電気的に連通され、故にタッチスクリーンの使用過程において問題が発生することを防止することである。一層の絶縁接着剤層が十分に厚い場合は当然、一層の絶縁接着剤層のみを設置することができ、第1導電層120と第2導電層140とを電気的に連通させる状況が発生することを避ける。第2絶縁接着剤層は直接第1絶縁接着剤層の表面に塗装されるため、粘着層を省き、操作が簡素化され、コストを低下させる。
図3、図3Aと図3Bを参照すると、具体的に図2の実施例において、タッチスクリーンはさらに第1リード線150と第2リード線160とを含み、前記第1リード線150は前記第1表面11に付着され、前記第1リード線150の一端が前記第1導電パターンエリア122と電気的に接続され、前記第2リード線160が前記絶縁接着剤層130の前記ガラス基板110から遠い側に嵌着され、前記第2リード線160の一端が前記第2導電パターンエリア141と電気的に接続され、前記第1絶縁接着剤層132の他端には前記第1リード線150の他端に並ぶ位置に切り欠き170が設けられており、前記第1リード線150の他端が前記切り欠き170によって、前記第2リード線160の他端とともに前記第2絶縁接着剤層134の同じ側に露出しており、このように可撓性回路基板(Flexible Printed Circuit Board、FPCB)に接続される。図3Aを参照すると、第1リード線150の末端は少なくとも第1導電パターンエリア122の二本の金属線と電気的に接続される。第2リード線160の末端は少なくとも第2導電パターンエリア142の二本の金属線と電気的に接続される。第1リード線150と第2リード線160はソリッドコア線であってもよく、グリッド構造であってもよい。グリッド構造は規則的なグリッドであってもよく、ランダムなグリッドであってもよい。第1絶縁接着剤層132に切り欠き170を形成し、第1リード線150の自由末端を露出させることによって、ガラス基板110における第1リード線の自由末端と前記第2絶縁接着剤層134における第2リード線160の自由末端とが同時にFPCBに接続され、FPCBの構造を簡素化し、コストを低下させる。
図1と図4を参照すると、タッチスクリーンの製造方法は、以下のステップを含む: ステップS110では、ガラス基板110を提供し、前記ガラス基板110は対向するように設置された第1表面11と第2表面11を含む。ガラス基板は無機ガラスパネルであってもよく、たとえば、ソーダ石灰ガラスパネル又はアルミノケイ酸塩ガラスパネルである。無機ガラスパネルのメッキ性能がより高いため、より良好に金属材料をメッキでき、これによって第1導電層120を形成する。当然、他のメッキ性能の高い材料を基板とすることもできる。
ステップS120では、第1導電層120を形成し、前記第1導電層120は直接前記第1表面11に形成され、且つ複数の第1導電パターンエリア122を有し、前記第1導電パターンエリア122は複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含み、前記複数の第1導電パターンエリア122は互いに絶縁である。
本実施例において、具体的にステップS120では、第1導電層120を形成するステップは特に以下のステップを含む: ステップS122では、メッキを行い、前記ガラス基板の第1表面11に導電性の良い金属がメッキされ、金属メッキ層を形成する。前記ガラス基板の第1表面11において化学メッキ、電気メッキ、真空スパッタリング又は蒸着の方式によって一層の金属がメッキされ、金属メッキ層を形成する。金属は導電性の良い金属であり、たとえば、銀、銅などである。
ステップS124では、フォトレジストを塗装し、前記金属メッキ層表面にフォトレジストを塗装する。金属メッキ層の表面に均一に一層のフォトレジストが塗装され、金属メッキ層の全体はフォトレジストでカバーされる。
ステップS126では、露光現像を行い、前記フォトレジストに露光現像を行い、複数の第1導電パターンエリア122を形成する。第1導電パターンエリア122は複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含む。金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲は10−50nmである。形成された金属グリッドは規則的な幾何形状で一定の周期によって排列されてもよく、たとえば、正多角形、矩形、平行四辺形などであり、さらに不規則的なパターンでランダム排列されてもよい。所定形状を有する仕切り板によってフォトレジストに露光を行い、露光エリアのフォトレジストが反応して、溶解性、親和性などが明らかに変化し、そして現像を行う。本実施例において、所定形状は帯状である。他の実施例において、それは菱形又は他の形状であってもよい。現像過程において、露光されない部分が現像液と反応し、複数の第1導電パターンエリア122を形成する。
ステップS128では、エッチングを行い、前記第1パターンエリア122以外の金属グリッドを除去し、複数の第1導電パターンエリア122を有する第1導電層120を形成し、前記第1導電パターンエリア122は複数の交差された金属線から構成された金属グリッドを含み、前記複数の第一導電パターンエリア122は互いに絶縁である。酸性溶液、たとえば、HCl、HNO又は他の混合溶液を利用して、第1導電パターンエリア以外の金属グリッドにエッチングを行い、露光されていない金属グリッドを除去し、これによって複数の互いに絶縁の第1導電パターンエリア122を有する第1導電層120を形成する。第1導電パターンエリアの金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲は10−50nmである。
ステップS130では、絶縁接着剤層130を塗装し、前記第1表面11に絶縁接着剤層130が塗装され、前記絶縁接着剤層130の前記表面112に近い側に前記第1導電パターンエリア122に嵌合された第1凹溝1322が形成され、前記第1導電パターンエリア122が前記第1凹溝1322に収容される。本実施例においては具体的に、絶縁接着剤層130を塗装する前に、ステップS130が更にフォトレジストの残りを除去するステップを含んでもよく、これによって、第1導電層120の光透過率を向上させる。絶縁接着剤層130の材料は透明な絶縁材料であり、たとえばPETなどである。第1表面11に絶縁接着剤層130が塗装される場合、第1表面11に第1導電層120が既に形成されているために、絶縁接着剤層130を塗装する時、絶縁接着剤層130は第1導電パターンエリア122に嵌合された第1凹溝1322を形成し、第1導電パターンエリア122が第1凹溝1322に収容される。
ステップS140では、第2凹溝1342をエンボスし、前記絶縁接着剤層130の前記第1表面11から遠い側に所定形状の第2凹溝1342がエンボスされる。絶縁接着剤層130が硬化された後、エンボスモールドで絶縁接着剤層130の第1表面11から遠い側にエンボスを行い、絶縁接着剤層130の第1表面11から遠い側に所定形状の第2凹溝1342が形成される。第2凹溝1342は金属材料で充填するのに用いられ、第2導電層140を形成する。
ステップS150では、第2導電層140を形成する。まず、前記第2凹溝1342に導電材料を充填し、そして焼結を行い硬化させ、複数の第2導電パターンエリア142を有する第2導電層140を形成し、前記第2導電パターンエリア142が前記第2凹溝1342に収容され、前記第2導電パターンエリア142は複数の交差された導電線から構成された導電グリッドを含み、前記複数の第2導電パターンエリア142は互いに絶縁である。第2凹溝1342に導電材料(たとえば導電銀ペースト又はITO)が充填され、且つ170度の温度で焼結を行う。焼結した後に形成された導電グリッドのグリッド線の幅の範囲は500nm−5μmである。第2導電パターンエリア142の導電グリッドが第2凹溝1342に収容されるために、複数の第2導電パターンエリア142は互いに絶縁である。
前記タッチスクリーンの製造方法において、第1導電層120と第2導電層140とは異なる成型方法を採用し、第1導電層120はガラス基板110の良好なメッキ性能を利用し、メッキ方式によって直接ガラス基板の第1表面11に形成される;第2導電層140は絶縁接着剤層130において第2凹溝1342を直接エンボスし、そして第2凹溝1342に導電材料を充填し、且つ焼結し硬化させることによって形成され、故に操作が簡単であり、且つコストが低いとともに、タッチスクリーンが低いシート抵抗、高い光透過率および小さい厚さなどを有することを保証できる。
ここで、第2導電層140の複数の第2導電パターンエリア142はパターン化エンボスにより第2凹溝1342を一次に成型し、そして第2凹溝1342に導電材料を充填することによって成型されるために、各導電パターンをパターン化エッチングする必要がなく、故に大幅にプロセス過程を簡素化する。第2凹溝1342にITO材料を充填する時にも、大量の導電材料を節約でき、これによってコストを低下させる。したがって、第2凹溝1342にITO材料を充填することができるばかりでなく、金属材料、たとえば銀、銅などを充填することもでき、これにより第2導電層140を形成する。
図2と図5を参照すると、他の実施例において、ステップS130では、絶縁接着剤層を塗装するステップは更に以下のステップを含む: ステップS132では、第1絶縁接着剤層132を塗装し、前記第1絶縁接着剤層132の前記第1表面11に近い側に前記第1導電パターンエリア122に嵌合された第1凹溝1322が形成され、前記第1導電パターンエリア122が前記第1凹溝1322に収容される。まずガラス基板の第1表面11において前記第1絶縁接着剤層132を塗装し、第1絶縁接着剤層132を第1表面11に付着させる。第1導電層120はまず第1表面11に形成されるために、第1絶縁接着剤層132を塗装した後、第1絶縁接着剤層132の第1表面11に近い側において第1凹溝1322が形成され、第1凹溝1322が第1導電パターンエリア122に嵌合され、第1導電パターンエリア122が第1凹溝1322に収容される。
ステップS134では、第1絶縁接着剤層132を硬化する。事前の焙焼または加熱の方式によって、第1絶縁接着剤層132を硬化させる。
ステップS136では、第2絶縁接着剤層134を塗装する。硬化された第1絶縁接着剤層132に再度塗布を行い、第2絶縁接着剤層134を形成する。第2絶縁接着剤層134と第1絶縁接着剤層132との材質は同じである。
前記二層の絶縁接着剤層を形成する方法では、エンボスモールドの過度のエンボスを防止するが、過度のエンボスは第1凹溝1322を第2凹溝1342と連通させ、第1導電層120と第2導電層140とを電気的に連通させる。なお、一層の絶縁接着剤層のみ塗装する時、一層の絶縁接着剤層が十分に厚い場合はエンボスモールドによる過度のエンボスを避けることができる。よって、二層の絶縁接着剤層を塗装する製造方法を採用する必要はない。
以上述べた実施例は本発明のいくつかの実施方式を具体的かつ詳細的に表したのみであり、本発明の特許の範囲を限定するものとして理解すべきではない。本発明分野の一般的な技術者にとって、本発明の主旨から逸脱しない限り、若干の変形と改良を行うことができ、これらは全て本発明の保護の範囲内に属する。故に、本発明の特許の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずる。
100 タッチスクリーン
110 ガラス基板
112 第表面
114 第表面
120 第1導電層
122 第1導電パターンエリア
130 絶縁接着剤層
132 第1絶縁接着剤層
1322 第1凹溝
134 第2絶縁接着剤層
1342 第2凹溝
140 第2導電層
142 第2導電パターンエリア
150 第1リード線
160 第2リード線
170 切り欠き

Claims (10)

  1. 第1表面と前記第1表面に対向する第2表面とを有するガラス基板と、
    交差する複数の金属線から構成された金属グリッドをそれぞれが含む互いに絶縁された複数の第1導電パターンエリアを有する、前記第1表面に接して設けられた第1導電層と、
    前記第1表面側に形成された第1絶縁接着剤層と、前記第1絶縁接着剤層の前記第1表面側とは反対の側に形成された第2絶縁接着剤層と、前記第1導電パターンエリアを収容している前記第1絶縁接着剤層の前記第1表面側に形成された第1凹溝と、前記第2絶縁接着剤層の前記第1表面側とは反対の側に設けられた所定形状の第2凹溝とを有する、前記第1表面に接して設けられた絶縁接着剤層と、
    交差する複数の導電線から構成された導電グリッドをそれぞれが含む互いに絶縁された複数の第2導電パターンエリアを有する第2導電層と
    を備え、
    導電材料で形成された前記導電グリッドは前記第2凹溝に収容されており、
    前記第2導電パターンエリアの所在面に対する前記第1導電パターンエリアの投影は、前記第2導電パターンエリアと交差し、
    前記第2凹溝の幅に対する深さの比は、1より大きいことを特徴とするタッチスクリーン。
  2. 前記第2導電層の厚さは前記第2凹溝の深さ以下であることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン。
  3. 第1リード線と第2リード線とを更に含み、前記第1リード線は前記第1表面に接して設けられ、前記第1リード線の一端が前記第1導電パターンエリアと電気的に接続され、前記第2リード線は前記絶縁接着剤層の前記ガラス基板側とは反対の側に嵌着され、前記第2リード線の一端が前記第2導電パターンエリアと電気的に接続され、前記第1絶縁接着剤層の他端には前記第1リード線の他端に並ぶ位置に切り欠きが設けられ、前記第1リード線の他端は前記切り欠きによって前記第2リード線の他端とともに前記第2絶縁接着剤層の同じ側に露出していることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン。
  4. 前記第1導電パターンエリアの金属グリッドのグリッド線の厚さの範囲は10−50nmであることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン。
  5. 前記第1導電パターンエリアの金属線は透明金属線であり、且つ光透過率が80%より大きいことを特徴とする請求項4に記載のタッチスクリーン。
  6. 前記第2導電パターンエリアの金属グリッドのグリッド線の幅の範囲は500nm−5μmであることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン。
  7. 前記ガラス基板は、ソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスで作られることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン。
  8. 第1表面と前記第1表面に対向する第2表面とを有するガラス基板を提供するステップと、
    交差する複数の金属線から構成される金属グリッドをそれぞれが含む互いに絶縁された複数の第1導電パターンエリアを有するように、前記第1表面に第1導電層を直接形成するステップと、
    前記第1導電パターンエリアを収容する第1凹溝が形成されるように前記第1表面に接する絶縁接着剤層を塗布するステップと、
    前記絶縁接着剤層のうち前記第1表面側とは反対の側にエンボスにより所定形状の第2凹溝を形成するステップと、
    前記第2凹溝に導電材料を充填して硬化させた、交差する複数の導電線から構成された導電グリッドをそれぞれが含む、互いに絶縁された複数の第2導電パターンエリアを有する第2導電層を形成するステップと
    を含み、
    前記絶縁接着剤層を塗布するステップは、
    前記第1表面側に前記第1導電パターンエリアを収容する第1凹溝が形成されるように第1絶縁接着剤層を塗布するステップと、
    前記第1絶縁接着剤層を硬化するステップと、
    第2絶縁接着剤層を塗布するステップと、
    を含み、
    前記第2凹溝を形成するステップは、前記第2絶縁接着剤層の前記第1表面側とは反対の側に、前記エンボスにより前記所定形状の前記第2凹溝を形成するステップを含み、
    前記第2導電層を形成するステップは、前記第2絶縁接着剤層の前記第1表面側とは反対の側に形成された前記2凹溝に、前記電材料を充填して硬化させるステップを含み、
    前記第2導電パターンエリアの所在面に対する前記第1導電パターンエリアの投影が、前記第2導電パターンエリアと交差するように、前記第2導電パターンエリアが形成され、
    前記第2凹溝の幅に対する深さの比が、1より大きくなるように前記第2凹溝を形成することを特徴とするタッチスクリーンの製造方法。
  9. 前記第1導電層を形成するステップは、
    前記ガラス基板の第1表面において化学メッキ、電気メッキ、真空スパッタリング又は蒸着によって導電金属メッキ層を形成するステップと、
    前記導電金属メッキ層の表面にフォトレジストを塗装するステップと、
    前記フォトレジストに露光現像を行い、フォトレジスト層に複数の第1導電パターンエリアを形成するステップと、
    前記第1導電パターンエリア以外の金属メッキ層の露出部分をエッチングを行って除去するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンの製造方法。
  10. 前記ガラス基板は、ソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスで作られることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンの製造方法。
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