JP6023027B2 - 車両の前部車体 - Google Patents

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本発明は、改良された車両の前部車体に関する。
一般的な車両として、車体の前部に開閉可能に取り付けられているフードと、このフードの下方に設けられているバルクヘッドと、このバルクヘッドに設けられているフードロック装置と、このフードロック装置を係止可能でありフードに取り付けられているストライカとを有する車両が知られている。このような車両に関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、車両は、フードが、車体の外面を形成するフードスキンと、フードスキンの裏面に設けられたフードフレームとから構成される。また、バルクヘッドに設けられたロック部には、ロック部から車体前方に向けて延出され、ロック部及びストライカの係止状態を解除可能なロック解除レバーが取り付けられている。フードフレームには、ロック解除レバーをスイングさせた際に、ロック解除レバーの先端の逃げ部となる開口部が形成されている。
ロック解除レバーは、フードによって覆われている。このため、ロック解除レバーを操作する際には、操作者は、フードフレームと車体との間から指を入れて、手探りによってロック解除レバーを探す。ロック解除レバーと、開口部とは、近接して設けられている。このため、操作者は、誤って開口部の縁を触ることがある。開口部の縁に触れると、操作者の指先には、不快な感触が残る。
このような問題点を解決する方法として、開口部の縁を覆うように、プラグを開口部に取り付けることが考えられる。しかし、単純に開口部にプラグを設けるだけでは、開口部近傍の剛性を高めることとなるため、歩行者保護の観点から改善の余地がある。
特開2012−176665号公報
本発明は、フードフレームの開口の縁を覆いつつ、高い歩行者保護性能を有する車両の提供を課題とする。
請求項1に係る発明によれば、前部車体の外面を形成するフードスキンと、前記フードスキンの裏面に設けられたフードフレームとで開閉可能なフードが形成され、
前記フードの下方にバルクヘッドが設けられ、
前記バルクヘッドにフードロック装置が設けられ、
前記フードロック装置に係止可能なストライカが前記フードフレームに設けられた車両の前部車体であって、
前記フードロック装置は、
前記バルクヘッドに設けられたロック部と、
このロック部から車体前方に向けて延出され、前記ロック部及び前記ストライカの係止状態を解除可能なロック解除レバーと、を有し、
前記フードフレームにおける、前記ロック解除レバーのスイング軌道上に開口部が形成され、
前記開口部には、当該開口部の縁を覆い、かつ前記フードスキンから入力される荷重を吸収可能なプラグが係止され
前記プラグは、前記フードフレームの縁に接するフランジ部と、当該フランジ部から前記フードスキン側に立ち上がっている立ち上がり部と、当該立ち上がり部から前記フードスキン側に向かって凸状に形成され、前記立ち上がり部の開口端部を覆うカバー部とからなり、
前記フランジ部を除く前記プラグの立ち上がり部及び/又はカバー部には、前記荷重を受けて変形及び/又は破壊する脆弱部が形成されていることを特徴とする車両の前部車体が提供される。
請求項のごとく、好ましくは、前記脆弱部は、スリット、穴またはノッチである。
請求項のごとく、好ましくは、前記プラグの素材には、前記フードフレームよりも低剛性の素材が用いられ、前記プラグを変形させることにより、前記荷重を吸収する構成である。
請求項4のごとく、好ましくは、前記立ち上がり部又は前記カバー部のコーナー部にスリットが形成されている。
請求項1に係る発明では、開口部には、開口部の縁を覆い、かつフードスキンの上方から入力する荷重を吸収可能なプラグが係止されている。開口部にプラグが係止されていることにより、操作者の指が開口部に接触することを防止できる。また、プラグは、フードスキンから入力する荷重を吸収することができる。このため、歩行者がフードに衝突した場合であっても、この衝撃を吸収することができ、歩行者の保護性能が高いプラグと言うことができる。以上を纏めれば、本発明による車両は、フードフレームの開口の縁を覆いつつ、高い歩行者保護性能を有する車両の前部車体ということができる。
また、プラグには、脆弱部が形成されており、脆弱部を変形、及び/又は、破壊させることにより、荷重を吸収する。脆弱部を形成するという簡便な構成によって荷重を吸収することができ、有益である。
また、脆弱部は、フランジ部を除くカバー部、及び/又は、立ち上がり部に形成されている。即ち、脆弱部は、フードフレームに面するフランジ部を避けた部位に形成されている。これにより、フランジ部のフードフレームへの取付けを確実にしつつ、その他の部位に形成されている脆弱部を変形、破壊させる。このことにより、潰れ残りを抑制し、確実に荷重を吸収することができる。
請求項に係る発明では、脆弱部は、スリット、穴またはノッチである。プラグの原料に樹脂を用いた場合には、射出成形によってプラグを成形するのと同時にスリット等を成形することができる。また、プラグの原料に金属を用いた場合には、プレス成形によって、プラグの成形と同時にスリット等の成形を行うことができる。即ち、スリット等によって荷重を吸収するプラグは、製造が容易であり、好ましい。
請求項3に係る発明では、プラグの素材には、フードフレームよりも低剛性の素材が用いられている。このような素材を用いることにより、開口部周縁の剛性が高まることを抑制することができる。脆弱部を形成する場合に比べ、さらに簡便な金型によって、プラグを製造することができ、有益である。
請求項4に係る発明では、立ち上がり部又はカバー部のコーナー部にスリットが形成されている。このように応力が集中し易くかつプラグがフードフレームから脱落する際に引っかかり易いコーナー部にスリットを設けることで、荷重が入った時にコーナー部を素早く変形することができ、プラグをフードフレームから脱落させ易くできる。
本発明の実施例1による車両の前部車体の斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図2に示されたプラグの斜視図である。 図3の4−4線断面図である。 図2に示されたプラグの作用を説明する図である。 図2に示されたプラグの変形及び破壊の状態を説明する図である。 本発明の実施例2による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。 本発明の実施例3による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。 本発明の実施例4による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。 本発明の実施例5による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。 本発明の実施例6による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。 本発明の実施例7による車両の前部車体に採用されるプラグの斜視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
図1及び図2に示されるように、実施例1による車両の前部車体10は、車幅左右の端部にそれぞれ設けられている左右のフロントフェンダ11,12と、これらの左右のフロントフェンダ11,12間に設けられているフードユニット13と、このフードユニット13の下方に設けられているバルクヘッド14と、このバルクヘッド14に設けられているフードロック装置15とからなる。
バルクヘッド14の前方には、ラジエータ18が設けられている。ラジエータ18の前方には、バンパグリル19が設けられている。車両の前部車体10は、一例として、RV(recreational vehicle)車のような車両に適用される。
バルクヘッド14は、フードユニット13の下方に設けられて、エンジンルーム17の前部を仕切る部材である。このようなバルクヘッド14は、左右の脚部21,22にアッパメンバ23が架け渡されてなる。アッパメンバ23の車幅方向中央23aには、フードロック装置15が設けられている。
特に、図2に示されるように、フードロック装置15は、一般の車両に用いられている周知の装置である。フードロック装置15は、アッパメンバ23の車幅方向中央23aに設けられたロック部25、ロック部25に設けられたロック爪26、及び、ロック解除レバー27とを備えている。ロック爪26およびロック解除レバー27は一体に形成され、ロック部25に支持軸28を介して回動自在に設けられている。
ロック爪26は、ストライカ35のロッド底部35aに係止可能なアームである。ロック解除レバー27は、ロック部25から車体前方に向けて延出され、フードユニット13の下方に配置されているレバーである。
ロック解除レバー27を上方に向けてスイングさせることにより、ロック爪26(ロック部25)を係止解除位置に移動できる。ロック爪26を係止解除位置に移動することで、ロック爪26によるストライカ35の係止状態が解除される。
ロック部25にストライカ35が係止されることにより、フード32が閉位置に保持される。ロック部25によるストライカ35の係止状態が解除されることにより、フード32が僅かに上昇してロック爪26に係止する。この状態において、ロック解除レバー27を上方に操作することにより、ロック爪26がストライカ35から離される。
ロック爪26がストライカ35から離されることにより、ロック爪26によるストライカ35の係止状態が解除される。ロック爪26によるストライカ35の係止状態が解除された状態において、フード32を持ち上げることによりフード32が開放される。
フード32は、前部車体10の外面を形成するフードスキン41と、フードスキン41の裏面41aに設けられたフードフレーム42とによって構成される。フードスキン41及びフードフレーム42は、互いの周縁がカシメなどの手段によって、一体に形成されている。フード32は、左右の後端部32a(図1参照)を支点にして、前部車体10のフレーム(骨材)にスイング可能に支持されている。
フードフレーム42のなかの、ロック解除レバー27のスイング軌道上には、開口部45が形成されている。この開口部45は、スイングするロック解除レバー27の逃げ部としての役割を果たす。開口部45には、キャップ状のプラグ50が取り付けられている。
ロック解除レバー27は、フード32によって覆われている。このため、ロック解除レバー27を操作する際には、操作者は、フードフレーム42と車体(バンパグリル19の上面)との間から指を入れて、手探りによってロック解除レバー27を探す。ロック解除レバー27と、開口部45とは、近接して設けられている。開口部45にプラグ50が係止されていることにより、操作者の指が開口部45の縁に接触することを防止できる。このようなプラグ50について、図3及び図4において詳細に説明する。
図3及び図4に示されるように、プラグ50は、平面視において略矩形枠状を呈する樹脂製部品であり、射出成形により成形することができる。プラグ50は、略矩形に形成されてフードフレーム42に面するフランジ部51と、このフランジ部51から立ち上っている立ち上がり部52と、この立ち上がり部52から上方に向かって凸状に形成されていると共に立ち上がり部52の上面を覆っている上面部53とからなる。
立ち上がり部52には、フードフレーム42をフランジ部51と挟み込むプラグ爪部54が形成されている。プラグ爪部54の両端には、上下方向に向かって切り欠き部52a,52aが形成されている。また、プラグ爪部54には、上方から下方に向かって広がり抜け止めの役割を果たす抜け止め部54aが3つ形成されている。
フランジ部51の向かい合う角に向かって、2本のスリット(脆弱部)55,55がX字状に形成されている。これらのスリット55,55は、プラグ50の剛性を低下させる脆弱部ということもできる。スリット55,55は、立ち上がり部52から上面部53に向かって連続的に形成され、立ち上がり部52の対向する部位まで連続的に形成されている。これらのスリット55,55は、少なくとも、立ち上がり部52又は上面部53のコーナ部に形成されている。即ち、少なくとも、応力の集中しやすい部位にスリット55が形成されている。
上面部53は、中央に向かって傾けられている上面部テーパ部53aと、上面部テーパ部53aを覆うように上面部テーパ部53aから連続的に形成されている上面部蓋部53bとからなる。スリット55の交点は、上面部蓋部53bの中心に一致している。立ち上がり部52の上部を覆う構成とすることにより、操作者の指がフード(図2、符号32)の内部まで入ることを防止する。これにより、操作者の指がフードの内部に配置されている部品に接触することを防止できる。
プラグ50は、開口部45の下方から上方に向かって押し込むようにして、開口部45に係止させることができる。プラグ爪部54の両端には、切り欠き形状の切り欠き部52a,52aが形成されている。これにより、プラグ爪部54は、撓みやすい構成とされている。撓みやすいため、フードフレーム42に、容易に取り付けることができる。また、プラグ50がフードフレーム42に取り付けられた状態において、抜け止め部54aは、プラグ50の抜け止めの役割を果たす。このようなプラグ50の作用を図5及び図6において詳細に説明する。
図5及び図6(a)に示されるように、歩行者と車両とが衝突した際に、歩行者Mnの頭部Heがフード32に接触することがある。このような場合には、フードスキン41からフードフレーム42に向かって荷重が加わる。
図6(b)に示されるように、荷重がプラグ50まで達した場合には、プラグ50にスリット55が形成されていることにより、剛性の低いスリット55の近傍から変形を始める。さらに荷重が加わった場合には、図6(c)に示されるように、プラグ50が破壊される。又は、図6(d)に示されるように、プラグ50がフードフレーム42から脱落する。
プラグ50は、変形又は破壊されることにより、フードスキン(図5、符号41)の上方から入力する荷重を吸収することができる。このため、歩行者Mnがフード32に衝突した場合であっても、この衝撃を吸収することができ、歩行者Mnの保護性能が高いプラグ50と言うことができる。以上を纏めれば、本発明による車両は、フードフレーム42の開口部45の縁を覆いつつ、高い歩行者保護性能を有する車両ということができる。
加えて、プラグ50には、スリット55が形成されており、プラグ50のなかのスリット55の近傍を変形、及び/又は、破壊させることにより、荷重を吸収する。スリット55を形成するという簡便な構成によって荷重を吸収することができ、有益である。
さらに、スリット55は、上面部53、及び/又は、立ち上がり部52に形成されている。即ち、スリット55は、フードフレーム42に面するフランジ部51を避けた部位に形成されている。これにより、フランジ部51のフードフレーム42への取付けを確実にしつつ、その他の部位に形成されているスリット55を変形、破壊させる。このことにより、潰れ残りを抑制し、確実に荷重を吸収することができる。
加えて、スリット55によって、脆弱部が形成されている。プラグの原料に樹脂を用いた場合には、射出成形によってプラグ50を成形するのと同時にスリット55を成形することができる。また、プラグの原料に金属を用いた場合には、プレス成形によって、プラグの成形と同時にスリットの成形を行うことができる。即ち、スリットによって荷重を吸収するプラグは、製造が容易であり、好ましい。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。図7には、実施例2による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図7に示されるように、プラグ50Aには、スリット55Aが形成されている。スリット55Aは、フランジ部51の角に相当する部位から、上面部にまで一体的に形成され、隣り合う角から上面部まで延びている部分と共に略V字を描く。また、2つのV字の先端同士が繋がれている。
このような形状にスリット55Aが形成された場合にも、本発明所定の効果を得ることができる。即ち、これ以外にも、スリットは、任意の形状に形成することができる。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。図8には、実施例3による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図8に示されるように、プラグ50Bの複数の部位に、断面略V字状のノッチ(脆弱部)56Bが形成されている。これらのノッチ56Bは、プラグ50の剛性を低下させる脆弱部ということもできる。
ノッチ56Bは、それぞれ、フランジ部51と立ち上がり部52との境界部分、立ち上がり部52と上面部53との境界部分、上面部テーパ部53aと上面部蓋部53bとの境界部分に、全周に亘って形成されている。形状が変化し応力の集中しやすい部位に、ノッチ56Bが形成されている。
立ち上がり部52と上面部53との境界部分に形成されているノッチ56Bは、切り欠き部52a,52aの上端を結ぶように形成されている。これにより、荷重を受けた際に、プラグ爪部54を容易に破壊させることができる。プラグ爪部54を破壊することにより、プラグ50Bをフードフレーム(図2、符号42)から落下させることができる。
このようなノッチ56Bを脆弱部として用いた場合にも、本発明所定の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。図9には、実施例4による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図9に示されるように、プラグ50Cには、スリット55Cとノッチ56Cの両方が形成されている。スリット55Cの形成されている部位は、図3に示されたスリットと同じ部位である。ノッチ56Cの形成されている部位は、図8に示されたノッチと同じ部位である。
脆弱部をスリット及びノッチの組み合わせとすることにより、さらに本発明所定の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例5を図面に基づいて説明する。図10には、実施例5による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図10に示されるように、プラグ50Dには、スリット55Dとノッチ56Dの両方が形成されている。スリット55Dの形成されている部位は、図7に示されたスリットと同じ部位である。ノッチ56Dの形成されている部位は、図8に示されたノッチと同じ部位である。
脆弱部をスリット及びノッチの組み合わせとすることにより、さらに本発明所定の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例6を図面に基づいて説明する。図11には、実施例6による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図11に示されるように、プラグ50Eには、複数の細穴57Eが形成されている。即ち、穴によって脆弱部が形成されている。細穴(脆弱部)57Eは、フランジ部51と立ち上がり部52との境界部分、立ち上がり部52と上面部53との境界部分、上面部テーパ部53aと上面部蓋部53bとの境界部分に形成されている。また、細穴57Eは、平面視略矩形状のプラグ50Eの少なくともコーナ部に形成されている。即ち、形状が変化し応力の集中しやすい部位に、細穴57Eが形成されている。
加えて、立ち上がり部52と上面部53との境界部分に形成されている細穴57Eは、切り欠き部52a,52aの上端を結ぶように形成されている。これにより、荷重を受けた際に、プラグ爪部54を容易に破壊させることができる。プラグ爪部54を破壊することにより、プラグ50Eをフードフレーム(図2、符号42)から落下させることができる。
このようなプラグ50Eにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例7を図面に基づいて説明する。図12には、実施例7による車両の前部車体に採用されるプラグが示され、上記図3に対応している。
図12に示されるように、プラグ50Fは、素材にゴムが用いられている。即ち、プラグ50Fの素材には、フードフレーム(図2、符号42)よりも低剛性の素材が用いられている。ゴム製のプラグ50Fは、容易に変形させることができる。プラグ50Fを変形させることにより、荷重を吸収する構成である。脆弱部を形成する場合に比べ、さらに簡便な金型によって、プラグ50Fを製造することができ、有益である。
このようなプラグ50Fにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
尚、本発明の車両の前部車体に用いられるプラグは、異なる実施例間において組み合わせることもできる。即ち、ノッチを形成しつつ、細穴を形成することや、スリット、ノッチ、穴の全てを形成することも可能であり、実施例において示されたものに限られない。さらに、車両の前部車体は、RV車以外にも適用可能であり、車種は問われない。
本発明の車両の前部車体は、RV車に好適である。
10…車両の前部車体
14…バルクヘッド
15…フードロック装置
25…ロック部
27…ロック解除レバー
32…フード
35…ストライカ
41…フードスキン
41a…(フードスキンの)裏面
42…フードフレーム
45…開口部
50,50A,50B,50C,50D,50E,50F…プラグ
51…フランジ部
52…立ち上がり部
53…上面部
55,55A,55C,55D…スリット(脆弱部)
56B,56C,56D…ノッチ(脆弱部)
57E…細穴(穴、脆弱部)

Claims (4)

  1. 前部車体の外面を形成するフードスキンと、前記フードスキンの裏面に設けられたフードフレームとで開閉可能なフードが形成され、
    前記フードの下方にバルクヘッドが設けられ、
    前記バルクヘッドにフードロック装置が設けられ、
    前記フードロック装置に係止可能なストライカが前記フードフレームに設けられた車両の前部車体であって、
    前記フードロック装置は、
    前記バルクヘッドに設けられたロック部と、
    このロック部から車体前方に向けて延出され、前記ロック部及び前記ストライカの係止状態を解除可能なロック解除レバーと、を有し、
    前記フードフレームにおける、前記ロック解除レバーのスイング軌道上に開口部が形成され、
    前記開口部には、当該開口部の縁を覆い、かつ前記フードスキンから入力される荷重を吸収可能なプラグが係止され
    前記プラグは、前記フードフレームの縁に接するフランジ部と、当該フランジ部から前記フードスキン側に立ち上がっている立ち上がり部と、当該立ち上がり部から前記フードスキン側に向かって凸状に形成され、前記立ち上がり部の開口端部を覆うカバー部とからなり、
    前記フランジ部を除く前記プラグの立ち上がり部及び/又はカバー部には、前記荷重を受けて変形及び/又は破壊する脆弱部が形成されていることを特徴とする車両の前部車体。
  2. 前記脆弱部は、スリット、穴またはノッチであることを特徴とする請求項記載の車両の前部車体。
  3. 前記プラグの素材には、前記フードフレームよりも低剛性の素材が用いられ、前記プラグを変形させることにより、前記荷重を吸収する構成であることを特徴とする請求項1記載の車両の前部車体。
  4. 前記立ち上がり部又は前記カバー部のコーナー部にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両の前部車体。
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