JP6022305B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

この発明は、先端工具を出力軸に取り付けて利用する電動工具に関する。
従来、防じんボードトリマやカットアウトツールとも称され、石膏ボードの切り抜き作業等の加工作業に使用される電動工具が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の電動工具は、回転駆動力を発生させる駆動モータと、この駆動モータの回転駆動力により回転駆動する出力スピンドル(出力軸)とを備える。出力スピンドルの先端には、加工用のビット(先端工具)を取り付ける取付機構が配設されている。この取付機構には、上記した切り抜き加工等の加工に応じて選択されたビットが取り付けられる。この取付機構は、各種のビットに付け替えることができるように構成される。この種の取付機構は、一般にナットにて締め付けられるようにして構成されている。このような締付けナットは、工具としてのスパナを用いることによって、緩めたり締め付けたりされるようになっている。
「取扱説明書 防じんボードトリマ モデル3706」(発行日:2006年02月 発行元:株式会社マキタ)
ところで、上記したスパナは、上記したように設けられる電動工具の取付機構(ナット)に対して利用されるほか、この電動工具以外の別の箇所に設けられるナットに対しても利用できるようにしておきたい。
しかしながら、上記したスパナを常備することとなると、このスパナを常備する管理負担が使用者にかかってしまう。このため、このようなスパナを常備するような管理負担を軽減したい、との要請がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、先端工具を出力軸に取り付けて利用する電動工具において、電動工具として装備される部品点数を増やすことなく、必要とされる工具を常備するような使用者の管理負担を軽減することにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具は次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具は、モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータにより駆動される先端工具と、を有する電動工具であって、相違する少なくとも2つの機能を有する部材を、直接的または間接的に前記ハウジングに保持させてあることを特徴とする。この第1の発明に係る電動工具によれば、ハウジングに保持される部材が有する機能の一つとして、先端工具の付け替えをできるようにする工具としての機能を設定しておくことができる。加えて、このハウジングに保持される部材が有する機能の一つとして、例えば先端工具の突き出し量を調節するシュー(接触部材)としての機能を設定しておくことができる。ここで、この2つの機能を有する部材は、ハウジングに保持されているので、電動工具に常備されるものとなる。これによって、先端工具の付け替える工具としての機能を有する部材を、電動工具の一部として機能する部材とすることができる。もって、電動工具として装備される部品点数を増やすことなく、必要とされる工具を常備するような使用者の管理負担を軽減することができる。
また、第2の発明に係る電動工具は、モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータにより駆動され且つ先端工具を保持可能な先端工具保持部と、前記ハウジングに直接的または間接的に保持され且つ被加工材と接触可能な接触部を有する接触部材と、を有する電動工具であって、前記接触部材は、前記先端工具保持部に対する前記先端工具の保持に関する操作が可能に構成されていることを特徴とする。この第2の発明に係る電動工具によれば、接触部材は、先端工具保持部に対して先端工具の保持に関する操作が可能とされている。これによって、この接触部材は、接触部にて被加工材と接触する機能と、先端工具の保持に関して先端工具保持部を操作する機能との、2つの機能を有することとなる。したがって、先端工具の付け替える際の先端工具保持部を操作する工具としての機能を有する部材を、接触部にて被加工材と接触する機能を有する電動工具の一部材として設定することができる。もって、先端工具の付け替える工具としての機能を有する部材を、電動工具の一部として機能する部材とすることができて、工具の管理負担を軽減することができる。
また、第3の発明に係る電動回転工具は、モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータにより駆動される出力軸と、前記出力軸に対しての先端工具の固定を回転させることにより操作するナットと、前記ハウジングに直接的または間接的に保持され且つ被加工材と接触可能な接触部を有する接触部材と、を有する電動回転工具であって、前記接触部材には、前記ナットを回転させるためのスパナ部が設けられていることを特徴とする。この第3の発明に係る電動回転工具によれば、接触部材にはナットを回転させるためのスパナ部が設けられている。ここで、先端工具の固定あるいは固定解除は、ナットを出力軸に対して相対回転させて操作することによる。これによって、出力軸に対しての先端工具の固定を操作するにあたって、接触部材によりナットを回転させることができる。したがって、電動回転工具に装備されている接触部材を、先端工具の付け替える工具としての機能を有する部材とすることができて、工具の管理負担を軽減することができる。
また、第4の発明に係る電動回転工具は、前記第3の発明に係る電動回転工具において、前記スパナ部が設けられる箇所は、前記接触部材のうち前記接触部が設けられる前端側とは反対側の後端側に設定されていることを特徴とする。この第4の発明に係る電動回転工具によれば、スパナ部が設けられる箇所は、接触部材のうち接触部が設けられる前端側とは反対側の後端側に設定されているので、接触部とスパナ部との形状を互いに干渉させることなく設けることができる。これによって、接触部としての形状を十分な形状に設計することができつつ、スパナ部としての形状も十分な形状に設計することができる。
また、第5の発明に係る電動回転工具は、前記第3または前記第4の発明に係る電動回転工具において、前記接触部は、該電動回転工具の前後方向と交わる方向に延びる面を有することを特徴とする。この第5の発明に係る電動回転工具によれば、接触部は、電動回転工具の前後方向と交わる方向に延びる面を有するので、そのまま前側に電動回転工具を進めることで、被加工材に対して接触部を面接触させることができる。これによって、被加工材に対して接触部を安定的に接触させることができる。また、このように接触部が設けられていると、スパナ部を利用する際の手握り部分として機能することができる。
また、第6の発明に係る電動回転工具は、前記第3の発明に係る電動回転工具において、前記接触部材は、前記モータの下方で被加工材の表面と接触される第1の接触部と、該第1の接触部が接触された状態で該被加工材の側面と接触される第2の接触部と、を有し、前記スパナ部は、前記第2の接触部に設けられていることを特徴とする。この第6の発明に係る電動回転工具によれば、スパナ部は第2の接触部に設けられているので、第1の接触部としての機能を十分に確保できつつ、上記した工具の管理負担を軽減することができることとなる。
カットアウトツールを示す外観斜視図である。 カットアウトツールを示す拡大側面図である。 図2の(III)−(III)断面矢視により内部構造を示す内部断面図である。 図3の出力支持部を拡大して示す内部断面図である。 シューを示す単品外観斜視図である。 シューを示す単品外観側面図である。 図6の(VII)−(VII)断面矢視を示す単品断面図である。 シューを示す単品外観正面図である。 変形例のシューを示す単品外観斜視図である。 変形例のシューを示す単品外観後面図である。 図10の(XI)−(XI)断面矢視を示す単品断面図である。 図11の丸抜き部分を拡大して示す係合部分の拡大図である。
以下、本発明に係る電動回転工具(電動工具)を実施するための形態について説明する。なお、以下に説明する電動回転工具は、石膏ボードの切り抜き作業等の加工作業に使用される、いわゆるカットアウトツールと称される手持ち式の電動工具である。このカットアウトツールについて、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、カットアウトツール10の斜視外観を示している。図2は、カットアウトツール10の略前半分の側面視外観を示している。図3は、図2における(III)−(III)断面矢視によりカットアウトツール10の内部構造を示している。図4は、図3の出力軸支持部30を拡大して示す内部断面図である。このカットアウトツール10は、手で握って使用するタイプの手持ち式の電動工具である。また、このカットアウトツール10は、内蔵されるブラシモータ25(図3参照)の回転駆動を受けて出力軸35を回転させる電動回転工具である。カットアウトツール10は、図1に示すように、概略、工具本体11と、充電式バッテリ15と、シュー70とを備える。なお、以下に説明するカットアウトツール10は、説明をする上で分かり易くするために、図示記載の通りでカットアウトツール10に関する上下前後左右を規定している。
工具本体11について説明する。工具本体11は、図3に示すように、主として駆動力を発生する駆動力発生部20と、出力軸35の回転を支持する出力軸支持部30とに、大まかに分けられる。駆動力発生部20は、工具本体11の後部から中間部に亘る範囲に設定される。この駆動力発生部20は、主として充電式バッテリ15から供給される電力を回転駆動力に変換する。これに対して、出力軸支持部30は、工具本体11の前部に設定される。この出力軸支持部30は、主として出力軸35を回転可能に支持する。この出力軸35は、図2に示すビットBを保持して回転駆動力を外部に出力する。なお、このビットBは、被加工材の加工態様に応じて選択される。つまり、ビットBは、ブラシモータ25により駆動される本発明に係る先端工具に相当する。
駆動力発生部20は、概略、外装をなすモータハウジング21の中に、ブラシモータ25をはじめとする各種の構成部材が収容されて構成される。モータハウジング21は、左右方向で半割りの樹脂の成形品となっている。モータハウジング21は、図1に示すように5点の螺子止め部22により合体状態が保持される。モータハウジング21は、中間範囲が手握りされるグリップ部211として形成されている。このグリップ部211の後側はグリップエンド部212として形成されている。グリップエンド部212は、グリップ部211の外周の周長に比して長く設定された外周の周長を有して形成されている。つまり、このグリップ部211は、後端周辺が野球バットのグリップエンドのように外周長が拡げられて形成されている。なお、このグリップエンド部212の後端は、充電式バッテリ15が装着されるバッテリ装着部13として構成されている。なお、バッテリ装着部13に装着される充電式バッテリ15は、このカットアウトツール10の電源として工具本体11に装着されるバッテリである。この充電式バッテリ15は、使用により放電した後には、不図示の専用充電器により充電される。この充電式バッテリ15は、工具本体11の最後部に設けられるバッテリ装着部13に対して、上から下にスライドさせるようにして装着されるようになっている。この充電式バッテリ15には押下ボタン151が設けられている。この押下ボタン151を押し下げられている間は、バッテリ装着部13に対する充電式バッテリ15の装着のロック状態を解除することができ、バッテリ装着部13から充電式バッテリ15を取り外すことができる。
グリップ部211とグリップエンド部212との略境界部分には、モータハウジング21の内外を連通する吸気口215が設けられている。この吸気口215は、矩形の窓が複数設けられることにより形成される。吸気口215は、後に説明する送風ファン29(図3等参照)により、外気をモータハウジング21の内部に吸気可能に開口されている。この吸気口215から吸気された外気は、モータハウジング21の内部を通って、出力軸支持部30の前面に設けられる吹出し口33(図1参照)から再び外部に排気される。
グリップ部211の前側は、前面連結部213として形成されている。この前面連結部213は、モータハウジング21に対して後に説明する出力軸支持部30を連結させるように形成されている。この前面連結部213も、グリップエンド部212と同様、グリップ部211の外周の周長に比して長く設定された外周の周長を有して形成されている。このため、使用者がグリップ部211を手握りした際の握り感触は、これらの外周の周長の違いによって高められている。なお、図1に示すように、グリップ部211の外部露出面には適宜の滑り止め被覆部216が設けられている。滑り止め被覆部216は、モータハウジング21と一体成形される熱可塑性エラストマー(TPE)によって形成される。
図3に示すように、前面連結部213の内周側には、送風ファン29が内装されている。この送風ファン29は、モータハウジング21の内部を後から前に向けて風を送るように作用する。すなわち、送風ファン29による風は、コントローラ(不図示)、スイッチ本体(不図示)、ブラシモータ25、送風ファン29と、モータハウジング21の内部に送られる。不図示のコントローラは、充電式バッテリ15からの電力供給を制御する等の機能を有する。不図示のスイッチ本体は、図2に示すモータハウジング21の外部に露出されるスライドスイッチ23の前後スライド操作によってオンオフが切り換わる機能を有する。具体的には、スライドスイッチ23を前側にスライド操作した場合には、不図示のスイッチ本体はオン入力がなされて、このオン入力の信号をコントローラに送信する。
ブラシモータ25は、広く利用されるブラシモータと略同様に構成される。すなわち、ブラシモータ25は、概略、モータ軸26と、回転子27と、コンミテータ(整流子)271と、ブラシ272と、固定子28とを備える。モータ軸26の後端側は、後側ベアリング261にて回転可能に支持されている。この後側ベアリング261は、モータハウジング21にて固定支持されている。また、モータ軸26の前端側は、前側ベアリング262にて回転可能に支持されている。この前側ベアリング262は、出力側ハウジング31にて固定支持されている。なお、この前側ベアリング262は、圧入連結される出力軸35を介してモータ軸26を支持するようになっている。回転子27は、モータ軸26の外周に設けられている。つまり、モータ軸26は回転子27の回転軸として機能する。コンミテータ271は、回転子27の後部に設けられている。ブラシ272は、コンミテータ271の外周の上下位置に設けられている。固定子28は、回転子27の周囲に設けられている。この固定子28は、モータハウジング21に固定されている。このモータ軸26の前側部分には、送風ファン29が取り付けられている。この送風ファン29は、モータ軸26の回転を受けて回転する遠心式ファンであり、モータハウジング21の内部の後から前に向けて風を流すように作用する。なお、この送風ファン29による風は、上記した吸気口215から吸気され、吹出し口33から外部に排気される。この間に、送風ファン29による風はモータハウジング21の内部を通り、主として、コントローラ(不図示)、スイッチ本体(不図示)、ブラシモータ25を冷却する。
次に、上記した駆動力発生部20の前側に配置される出力軸支持部30について説明する。出力軸支持部30は、図3に示すように、工具本体11の前側部分を構成する。この出力軸支持部30は、主としてビットBを把持した状態で回転駆動する出力軸35を内装する。この出力軸支持部30は、図4に示すように、概略、出力側ハウジング31と、出力軸35、ビット取付機構40とを備える。出力軸支持部30の外装をなす出力側ハウジング31は、図1に示すように、モータハウジング21の前端面に、4隅に配置される4本の螺子部材32を介して螺子止めされている。出力側ハウジング31は、一体成形される金属の成形部材となっている。この出力側ハウジング31は、後部および前部が開口形状を有して形成される。この出力側ハウジング31の内部には、後側から上記したモータ軸26を入り込ませられている。出力側ハウジング31の前面には、図1に示すように吹出し口33が設けられている。この吹出し口33からは、送風ファン29による風が外部に吹き出される。この吹出し口33から吹き出される風は、出力軸支持部30の前側に配置されるシュー本体71に向くように設定されている。つまり、吹出し口33から吹き出される風は、ビットBにより加工される被加工材に向けられている。
出力軸35は、図3に示すように、後端に後端嵌合孔352が設けられており、前端に前端嵌合孔353が設けられている。後端嵌合孔352にはモータ軸26が圧入されて出力軸35と一体となっている。また、前端嵌合孔353には、後に説明する差込部材41が圧入される。また、差込部材41が圧入される出力軸35の外周面には、雄螺子状に切られる雄螺子部354が設けられている。この雄螺子部354は、後に説明するナット部材47の雌螺子部471が螺合される。このようにモータ軸26と差込部材41とが一体にされる出力軸35は、前側ベアリング262により支持されている。
ところで、出力側ハウジング31のうち出力軸35の左側には、シャフトロック機構36が設けられている。シャフトロック機構36は、後に説明するビット取付機構40にビットBを取り付けるにあたって出力軸35を固定するように作用する。すなわち、シャフトロック機構36は、概略、固定ピン体37と、付勢ばね38とを備える。固定ピン体37は、出力軸35に設けられる4つ固定孔351の1つに挿入され、この出力軸35の回転方向への動きを止める。このため、固定ピン体37は、出力軸35の回転径方向に沿って移動可能なピン形状を有して形成される。付勢ばね38は、固定孔351への挿入方向とは反対方向に固定ピン体37を付勢する。また、固定ピン体37の外部露出する部分には、押圧カバー39が取り付けられている。
次に、上記した出力軸35の先端に設けられるビット取付機構40について説明する。このビット取付機構40は、ブラシモータ25により駆動されビットBを保持可能とする、本発明に係る先端工具保持部に相当する。
すなわち、ビット取付機構40は、回転駆動する出力軸35にビットBを取り付ける。このビット取付機構40は、概略、差込部材41とナット部材47とを備える。このナット部材47は、本発明に係る締結部材に相当する。差込部材41は、出力軸35の前端嵌合孔353に圧入される。差込部材41は、出力軸35の回転軸線100上でビットBが配置されるようにビットBを把持可能に差し込まれている。この差込部材41には、前端にビットBを差込可能とする開口部42が設けられている。この差込部材41の内周径は、この差込部材41に差し込まれたビットBを把持するように縮小可能に形成される。具体的には、差込部材41には、回転軸線100方向で延びるスリット43が等間隔で4つ設けられている。差込部材41は、これらの4つのスリット43によって内周側と外周側とに揺動可能な4つの分離された爪形状をなす。なお、差込部材41の外周面の前端近傍には、テーパ形状をなすテーパ部44が設けられている。
ナット部材47は、上記した差込部材41の外周に配置される。このナット部材47の前端には、ビットBを挿し込む開口部48が設けられている。このナット部材47の内周面には、雌螺子状に切られる雌螺子部471が設けられている。この雌螺子部471は、出力軸35の外周面に設けられた雄螺子部354と螺合する。また、ナット部材47の内周面の前端近傍には、上記したテーパ部44と傾斜形状が一致する縮径部472が設けられている。この縮径部472は、雄螺子部354に対する雌螺子部471の螺合位置に応じて、上記した差込部材41のテーパ部44に対して当接状態となったり非当接状態となったりする。この縮径部472がテーパ部44に対して当接状態となっている場合に、出力軸35に対してナット部材47を締結方向に更に螺子回しすると、この縮径部472は、差込部材41のテーパ部44を内周側に押圧する。そうすると、差込部材41の先端の内周径は縮小方向に作用され、差込部材41の内周面はビットBの外周面を押圧する。
つまり、差込部材41は、開口部42に差し込まれるビットBの外周面を押圧して、このビットBを把持することとなる。逆に、ナット部材47が差込部材41に螺子外しされていると、上記した差込部材41の内周径は通常どおりの内周径となる。この際、ナット部材47の縮径部472は、テーパ部44を内周側に押圧しないこととなり、差込部材41の内周面もビットBの外周面を押圧しない。これによって、差込部材41の内周側に差し込まれるビットBは差込部材41によって把持されることがなくなり、差込部材41からビットBを抜き差しすることができる。このナット部材47は、広く利用されているナットと同様、略六角柱をなして形成されている。すなわち、ナット部材47の外周は、正面視六角形をなす形状にて形成され、広く利用されているスパナにより回すことができるようになっている。
上記したビット取付機構40の外周側には、このビット取付機構40を操作するための操作機構50が設けられている。この操作機構50は、出力側ハウジング31の前部に設けられている。この操作機構50は、概略、係合部材51と、ストッパ部材56と、付勢ばね59とを備える。係合部材51は、図1に示すように、略円環状に形成される。係合部材51は、概略、ガイド部52と、係合部53とを備える。ガイド部52は、この係合部材51のスライドをガイドするように機能する。ガイド部52は、出力側ハウジング31の前端から突き出されるガイド周縁311を外側および内側で挟み込むようにする二重構造にて形成される。このガイド周縁311は、略円環形状にて形成されている。これに応じてガイド部52も、略円環形状をなす外周環521と内周環522との二重構造をなしている。この外周環521と内周環522とは、前側の折返し部523により折り返されるように互いが結合されている。この内周環522の後端縁の近傍に結合部524が設けられている。この結合部524は、次に説明するストッパ部材56の結合部57が結合される。具体的には、この係合部材51に設けられる結合部524は、ストッパ部材56に設けられる雄形の結合部57と嵌合する雌形をなしている。また、内周環522の前側の内周面が、上記した係合部53として形成される。この係合部53は、上記したナット部材47の外周と係合可能に形成される。すなわち、正面視六角形をなす上記したナット部材47の外周に対応した内周形状を有して形成される。より具体的に言えば、この係合部材51の係合部53は、ナット部材47の外周と係合するスパナの係合形状を模した形状を有して形成されている。このため、この係合部53は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形をなす形状にて形成されている。このようにナット部材47の外周に係合部53を係合させた場合には、この係合部材51によりナット部材47を回転軸線100(図3等参照)で螺子回しをすることができる。
なお、係合部材51の外周環521の後端525と、出力側ハウジング31の前面312とは、付勢ばね59の付勢力により互いが当接されるようになっている。これにより、内装される付勢ばね59の配設範囲に、外部から粉塵が浸入してしまうのを抑制することができる。また、この係合部材51の内周環522の内周側には、径方向内側に延びる突起部526が設けられている。この突起部526は、ストッパ部材56の前端面と対面させている。このため、突起部526は、ストッパ部材56の前端面との間に生ずる隙間を閉塞させるように作用して、この隙間から粉塵が入り込むのを抑制している。
ストッパ部材56も、略円環状に形成される。このストッパ部材56は、概略、結合部57と、外フランジ部581とを備える。外フランジ部581は、出力側ハウジング31の内周面に摺接可能な外フランジ形状にて形成されている。この外フランジ部581は、この出力側ハウジング31の内周面に対しての摺接により、係合部材51を含むストッパ部材56の前後方向へのスライドを案内する案内部となっている。結合部57は、上記した係合部材51に設けられる結合部524に嵌合する雄形をなす。つまり、ストッパ部材56は、このストッパ部材56の結合部57を係合部材51の結合部524に嵌合させることにより係合部材51と結合する。このようにストッパ部材56は、係合部材51と一体化されて係合部材51の一部として機能するようになっている。つまり、ストッパ部材56は、本発明に係る係合部材側を構成している。外フランジ部581は、結合部57の後側に配置され、外フランジ形状にて形成される。この外フランジ部581は、付勢ばね59を保持する構造も有して形成される。外フランジ部581には、付勢ばね59の他端となる付勢ばね59の後端が当接する。付勢ばね59は、コイルスプリングであり、本発明に係る弾性体に相当する。この付勢ばね59は、出力側ハウジング31に保持されている。具体的には、付勢ばね59は、出力側ハウジング31ガイド周縁311と、係合部材51の内周環522との間に配置されている。この付勢ばね59は、一端となる前端が出力側ハウジング31側となる内フランジ部582に当接している。この内フランジ部582は、ガイド周縁311から内周環522に向けて突き出されるようにして形成されている。なお、この内フランジ部582は、本発明に係る突出部に相当する。また、付勢ばね59は、他端となる後端が係合部材51側となる外フランジ部581に当接する。このようにして、付勢ばね59は、係合部材51およびストッパ部材56の両者を工具本体11の後側に向けて付勢している。なお、この付勢ばね59の両端は、これらの両端が当接する内フランジ部582および外フランジ部581に対して摺動可能に当接している。なお、この操作機構50の一部を構成する付勢ばね59の付勢方向は、シャフトロック機構36の一部を構成する付勢ばね39の付勢方向と直交する方向に設定されている。
係合部材51およびストッパ部材56の両者の、付勢ばね59の付勢による工具本体11後側への移動は、係合部材51の折返し部523がガイド周縁311の前端に当接することにより止められている。つまり、図4に示す係合部材51の止められる位置が、係合部材51の退避位置となっている。この退避位置の係合部材51は、ナット部材47の螺子回しが不可となるようにナット部材47の外周面に対して非係合となっている。これに対して、特に図示していないが、この係合部材51を前側に移動させていくと、ナット部材47の外周に係合部材51の係合部53が係合するようになる。このように係合部53がナット部材47の外周に対して係合した際には、係合部材51は係合位置に位置することとなる。ここで係合位置は、退避位置と比較して、出力側ハウジング31に対して相対的に離間移動させた位置となっている。ここで、係合部材51の退避位置と係合位置との関係は、ナット部材47の回転軸線100に沿う方向で、前後にずらされることにより設定されている。具体的には、係合部材51の係合位置は、係合部材51の退避位置に比して、回転軸線100に沿って前側に移動させた位置になっている。この係合位置に位置する係合部材51は、回転軸線100に沿って回転させることにより、係合しているナット部材47も一体で回転させることができる。つまり、この係合部材51を回転させることによって差込部材41に対するナット部材47の相対的な螺子回しをすることとなる。
次に、この出力側ハウジング31に取り付けられるシュー70に関して説明する。このシュー70は、出力側ハウジング31に設けられるシュー取付部60に対して取り付けられる。このシュー取付部60は、出力軸35の右側に配置される出力側ハウジング31に対して設けられている。シュー70は、工具本体11に対して前後方向にスライドできるようシュー取付部60に取り付けられる。このシュー70は、工具本体11に対して前後方向の相対位置を決めることにより、ビットBの加工可能な突出量を設定することができる。このため、シュー70は、工具本体11に対して前側に配置されるようにシュー取付部60に取り付けられている。
図4に示すように、シュー取付部60は、概略、ガイドプレート61と、締結螺子部材66とを備える。ガイドプレート61は、出力側ハウジング31の右側面に設けられ、後に説明するシュー70の前後スライドをガイドする機能を有する。ガイドプレート61は、概略、プレート本体62と、螺子止め部材64とを備える。
プレート本体62には、後に説明するシュー70のシュープレート81の内周面811が摺接される外周面621を有して形成される。このため、プレート本体62の外周面621は、シュープレート81の内周面811の周面形状に対応した形状を有して形成されている。また、図1および図2に示すように、このプレート本体62にはスライドガイド部622,622が設けられている。このスライドガイド部622,622は、プレート本体62の幅方向の両側の端縁(工具本体11の上下方向の端縁)に設けられており、シュープレート81の前後方向のスライドを案内するように作用する。具体的には、スライドガイド部622,622は、出力軸35の回転径方向の外側に突き出されたリブ形状を有して形成される。このように形成されるスライドガイド部622,622は、シュープレート81の幅方向(上下方向)の両側端縁812,812に摺接するようになっている。つまり、スライドガイド部622,622は、シュープレート81の両側端縁812,812を摺接させて、シュープレートの幅方向(上下方向)のズレを規制して、シュー70の前後方向のスライドをガイドする。なお、シュー70の配置調整方向(前後方向)は、充電式バッテリ15の装着方向(上下方向)と直交交差する方向関係となっている。
また、プレート本体62の後部には、止め孔63が設けられている。この止め孔63には、螺子止め部材64が挿し通される。挿し通された螺子止め部材64は、出力側ハウジング31に螺子止めされ、出力側ハウジング31にプレート本体62を一体化させる。このため、出力側ハウジング31には、螺子止め部材64の雄螺子形状に対応した雌螺子部641が設けられている。この雌螺子部641に螺子止め部材64を螺合させて締め付けると、螺子止め部材64は、プレート本体62の止め孔63の周辺を押圧してプレート本体62を出力側ハウジング31に一体的に固定する。
ところで、プレート本体62の前部には、締結雌螺子部65が設けられている。この締結雌螺子部65には、次に説明する締結螺子部材66の雄螺子部67が螺合される。この締結雌螺子部65には、径方向の外側(右側)に適宜に突き出されたフランジ部651が設けられている。このフランジ部651は、後に説明するシュープレート81のスライドガイド溝83に入り込むように設定されている。なお、フランジ部651がスライドガイド溝83に入り込むと、シュー70の前後方向のスライドをガイドするように作用する。
締結螺子部材66は、概略、雄螺子部67と、ツマミ部68と、ワッシャ部69とを備える。この雄螺子部67は、上記したプレート本体62に設けられる締結雌螺子部65に螺合される。雄螺子部67は、ツマミ部68と一体化されている。このため、雄螺子部67は、ツマミ部68の螺子回しと一緒に螺子回しされる。ツマミ部68は、螺子回し可能なツマミノブ形状を有して形成される。ワッシャ部69は、汎用されるワッシャのように形成される。このワッシャ部69には、雄螺子部67が挿し通されている。つまり、ツマミ部68を螺子回しすることにより、締結雌螺子部65に螺合される雄螺子部67は、左右方向に移動することとなる。
ちなみに、ツマミ部68を締結方向に螺子回しすると締結雌螺子部65に螺合される雄螺子部67は左方向に移動し、ツマミ部68を外し方向に螺子回しすると締結雌螺子部65に螺合される雄螺子部67は右方向に移動する。ここで、ツマミ部68を締結方向に螺子回しして締結雌螺子部65に螺合される雄螺子部67が左方向に移動すると、ワッシャ部69を介してツマミ部68はシュープレート81を押圧する。つまり、ツマミ部68は、ワッシャ部69を介して、シュー70のシュープレート81をプレート本体62と挟み込むこととなる。このように挟み込まれたシュープレート81は、このシュー取付部60と一体化された状態となり、シュー70は、工具本体11に対して相対位置が変わらなくなる一体固定された状態(螺子締結状態)となる。これに対して、ツマミ部68を外し方向に螺子回しして締結雌螺子部65に螺合される雄螺子部67が右方向に移動すると、ワッシャ部69を介したツマミ部68のシュープレート81の押圧は解除される。このため、スライドガイド溝83内に挿し込まれた雄螺子部67は、スライドガイド溝83の形状に応じて動くすことができるようになる。つまり、シュー70は工具本体11に対する相対位置を変えることができるスライド変位可能状態となる。
次に、このシュー取付部60に取り付けられるシュー70について説明する。このシュー70は、工具本体11に対する相対位置を決めて一体固定されることにより、この工具本体11から前側に突き出されるビットBの加工突出量を設定する。なお、このシュー70は、本発明に係る接触部材に相当する。
図5は、シュー70の斜視外観を示している。また、図6は、シュー70の側面視外観を示している。図7は、図6の(VII)−(VII)断面矢視を示している。図8は、シュー70の正面視外観を示している。図5〜図8に示すように、シュー70は、シュー本体71とシュープレート81とを備える。これらシュー本体71とシュープレート81とは、交差端が一体結合されるように互いに交差する方向に延びている。具体的には、シュー本体71とシュープレート81とは、互いの交差端が一体となるように互いに直交する方向で延在配置されている。このように配置されたシュー本体71とシュープレート81とは、一体に成形されてシュー70をなしている。なお、このシュー本体71は、被加工材と接触可能に構成される部分である。つまり、このシュー本体71は、本発明に係る接触部に相当する。
シュー本体71は、図5等に示すように、略円環形状を有して形成される。つまり、シュー本体71は、内周側に上記したビットBを突き出して配置することができるように、適宜の大きさにて開口された開口部72を有して形成される。また、ビットBは、シュー本体71の開口部72から前側に突き出されるように支持される。シュー本体71の外周側は、滑らかな円周形状を有するように形成されている。これに対して、シュー本体71の内周側となる開口部72の内周縁には、4つの位置決め凹部73が設けられながらも、滑らかな円周形状を有するように形成されている。4つの位置決め凹部73は、図示するように上下左右のそれぞれの位置に設けられている。この位置決め凹部73は、工具本体11を動かしてビットBによって加工するに際し、被加工材に描画される墨線に沿って工具本体11を動かし易くするための目印として機能する。このシュー本体71の前端面74は、被加工材に対して面当接することができるように平面形状を有して形成される。つまり、シュー本体71の前端面74は、このカットアウトツール10をなす工具本体11が延在する前後方向と交わる上下左右方向に延びる面をなす。なお、この前端面74の外周縁は、テーパ面75として形成される。このテーパ面75は、外側に向かうにしたがって後側に傾斜したR形状を有して形成される。このテーパ面75は、シュー本体71の外側円周に沿って定規を当てて作業する際に、この外側円周に沿って容易に滑らすのに有利とする。
シュープレート81は、上記したシュー取付部60に取り付けられる箇所である。このシュー取付部60にシュープレート81が取り付けられると、工具本体11にシュー70が取り付けられることとなる。このシュープレート81は、上記したシュー本体71の右端部分から後側に延びるプレート体82を有する。このプレート体82は、シュー取付部60のプレート本体62の外周面621と摺接可能な形状を有して形成される。このプレート体82は、シュー70を前後方向にスライドできるようにスライドガイド溝83が設けられている。このスライドガイド溝83は、前後方向に延びる略長孔形状を有して形成される。このスライドガイド溝83は、図示するように締結螺子部材66の雄螺子部67が挿し通される連通形状を有する。具体的には、スライドガイド溝83は、前端が閉塞された閉塞端831として形成され、後端が開口された開口端832として形成される。なお、このスライドガイド溝83の開口端832には、凸形状部84が設けられている。この凸形状部84は、開口端832の開口形状を閉じる方向と一致する内側に向けて突き出された形状をなしている。
また、このプレート体82の後部には、スパナ部85が設けられている。つまり、このスパナ部85が設けられる箇所は、シュー70のうちシュー本体71が設けられる前端側とは反対側の後端側に設定されている。このスパナ部85は、略スパナ形状を有して形成される。このスパナ部85は、ナット部材47の外周と係合するスパナの係合形状を模した形状を有して形成されている。このため、このスパナ部85は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形に係合可能なスパナ形状を有して形成されている。なお、このようにスパナ部85を有するプレート体82は、焼きが入れられることによりスパナ部85として機能するための強度が確保されている。このようなシュー70は、ビット取付機構40に対するビットBの保持に関する操作が可能に構成されている。このスパナ部85は、上記したスライドガイド溝83の開口端832と通じている。このため、シュー70がスライド変位可能状態となっている場合には、スライドガイド溝83内に挿し込まれた雄螺子部67を、スライドガイド溝83の後端の開口端832からスパナ部85に移動させ、さらにスパナ部85から外部に抜け出させることができる。つまり、このシュー70をシュー取付部60から取り外すことができる。
すなわち、ツマミ部68を外し方向に螺子回ししてワッシャ部69を介したツマミ部68のシュープレート81の押圧は解除させると、スライドガイド溝83内に挿し込まれた雄螺子部67は、スライドガイド溝83の形状に応じて動かすことができる。つまり、シュー70は、工具本体11に対してスライドさせることができるスライド変位可能状態となる。このスライド変位可能状態で、工具本体11に対してシュー70を前側に動かす。そうすると、スライドガイド溝83内に挿し込まれた雄螺子部67は、スライドガイド溝83の後端の開口端832からスパナ部85に配置され、さらにスパナ部85から外部に抜け出させることができる。つまり、シュー取付部60からシュー70を取り外すこととなる。このように取り外されたシュー70は、工具本体11とは分離されたスパナ単品として機能させることができる。つまり、シュー70のスパナ部85をナット部材47の外周に係合させてスパナとして利用することができる。なお、ナット部材47の外周にスパナ部85を係合させたシュー70は、ナット部材47を回転軸線100(図3等参照)で螺子回しすることができる。このように螺子回しするシュー70は、ビット取付機構40によるビットBの締結を緩めたり或いは締め付けたりする、スパナとして利用することができるようになる。つまり、このシュー70は、シュー本来の機能と、これと相違するスパナとしての機能の、2つの機能を有する部材として構成される。また、このシュー70は、出力側ハウジング31に対して取り付けられており、モータハウジング21に対して間接的に保持させてある。つまり、このシュー70は、ビット取付機構40に対するビットBの保持に関する操作が可能に構成されている。
これに対して、上記したスライド変位可能状態で、工具本体11に対してシュー70を後側に動かしていくと、スライドガイド溝83内に挿し込まれた雄螺子部67は、スライドガイド溝83の前端の閉塞端831に当接する。そうすると、このシュー取付部60に対するシュープレート81の動きは規制されることとなる。なお、ツマミ部68を締結方向に螺子回しして螺子締結状態となっている場合では、ワッシャ部69を介してツマミ部68はシュープレート81を押圧し、工具本体11に対してシュー70の相対位置は変えることができない。
上記した実施の形態のカットアウトツール10によれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、上記したカットアウトツール10によれば、シュー取付部60に取り付けられるシュー70は、スパナ部85を有して構成される。ここで、シュー70は、工具本体11から取り外し可能にされているので、このシュー70をスパナ(工具)として利用することができる。つまり、シュー70は、ビットBの付け替えをするために、ビット取付機構40を操作するスパナとしての機能させることができる。加えて、このシュー70は、ビットBの突き出し量を調節するシュー本来の機能を有して構成されている。これによって、このシュー70は、シュー取付部60に取り付けられることにより工具本体11に保持されることとなるので、カットアウトツール10だけでスパナも常備することができる。したがって、必要とされるビットBの付け替えるスパナを、カットアウトツール10として装備される部品点数を増やすことなく常備することができ、使用者の管理負担を軽減することができる。また、上記したカットアウトツール10によれば、シュー70は、スパナ部85を有することにより、ビット取付機構40に対してビットBの保持に関する操作が可能とされている。これによって、このシュー70は、シュー本体71にて被加工材と接触する機能と、ビットBの保持に関してビット取付機構40を操作する機能との、2つの機能を有することとなる。したがって、ビットBの付け替える際のビット取付機構40を操作するスパナとしての機能を有する部材を、シュー本体71にて被加工材と接触する機能を有するカットアウトツール10の一部材として設定することができる。もって、ビットBの付け替える工具としての機能を有する部材を、カットアウトツール10の一部として機能する部材とすることができて、スパナの管理負担を軽減することができる。
また、上記したカットアウトツール10によれば、シュー70にはナット部材47を回転させるためのスパナ部85が設けられている。ここで、ビットBの固定あるいは固定解除は、ナット部材47を出力軸35に対して相対回転させて操作することによる。これによって、出力軸35に対してのビットBの固定を操作するにあたって、シュー70によりナット部材47を回転させることができる。したがって、カットアウトツール10に装備されているシュー70を、ビットBの付け替えるスパナとしての機能を有する部材とすることができて、スパナの管理負担を軽減することができる。また、上記したカットアウトツール10によれば、スパナ部85が設けられる箇所は、シュー70のうちシュー本体71が設けられる前端側とは反対側の後端側に設定されているので、シュー本体71とスパナ部85との形状を互いに干渉させることなく設けることができる。これによって、シュー本体71としての形状を十分な形状に設計することができつつ、スパナ部85としての形状も十分な形状に設計することができる。また、上記したカットアウトツール10によれば、シュー本体71は、カットアウトツール10の前後方向と交わる方向に延びる前端面74を有するので、そのまま前側にカットアウトツール10を進めることで、被加工材に対してシュー本体71の前端面74を面接触させることができる。これによって、被加工材に対してシュー本体71を安定的に接触させることができる。また、このようにシュー本体71が設けられていると、スパナ部85を利用する際の手握り部分として機能することができる。
次に、上記したシュー70の変形例となるシュー90について、図9〜図12を参照しながら説明する。なお、図9は、変形例のシュー90を示す単品外観斜視図である。図10は、変形例のシュー90を示す単品外観後面図である。図11は、図10の(XI)−(XI)断面矢視を示す単品断面図である。図12は、図11の丸抜き部分(XII)を拡大して示す係合部分の拡大図である。
図9〜図12に示すシュー90は、上記した実施の形態のシュー70と置き換えて利用することができるものである。すなわち、シュー90は、上記した実施の形態のシュー取付部60からシュー70を取り外して、このシュー取付部60に付け替えることができるようになっている。このシュー90も、工具本体11に対する相対位置を決めて一体固定されることにより、この工具本体11から前側に突き出されるビットBの加工突出量を設定する。このシュー90も、本発明に係る接触部材に相当する。シュー90は、シュー本体91とシュープレート93とを備える。これらシュー本体91とシュープレート93とは、交差端が一体結合されるように互いに交差する方向に延びている。具体的には、シュー本体91とシュープレート93とは、互いの交差端が一体となるように互いに直交する方向で延在配置されている。このように配置されたシュー本体91とシュープレート93とは、一体に成形されてシュー90をなしている。なお、このシュー本体91は、被加工材と接触可能に構成される部分である。つまり、このシュー本体91は、本発明に係る接触部に相当する。
シュー本体91は、図9等に示すように、略円環形状を有して形成される。つまり、シュー本体91は、内周側に上記したビットBを突き出して配置することができるように、適宜の大きさにて開口された開口部92を有して形成される。また、ビットBは、シュー本体91の開口部92から前側に突き出されるように支持される。シュー本体91の外周側は、滑らかな円周形状を有するように形成されている。これに対して、シュー本体91の内周側となる開口部92の内周縁には、図10に示すように、3つの位置決め凹部921が設けられている。なお、3つの位置決め凹部921は、図示する上下左右のそれぞれの位置のうち、シュープレート93が配設される側以外の上下左の三箇所に設けられている。この位置決め凹部921は、工具本体11を動かしてビットBによって加工するに際し、被加工材に描画される墨線に沿って工具本体11を動かし易くするための目印として機能する。このシュー本体91の前端面922は、被加工材に対して面当接することができるように平面形状を有して形成される。つまり、シュー本体91の前端面922は、このカットアウトツール10をなす工具本体11が延在する前後方向と交わる上下左右方向に延びる面をなす。なお、この前端面922の外周縁は、テーパ面923として形成される。このテーパ面923は、外側に向かうにしたがって後側に傾斜したR形状を有して形成される。このテーパ面923は、シュー本体91の外側円周に沿って定規を当てて作業する際に、この外側円周に沿って容易に滑らすのに有利とする。
シュープレート93は、上記したシュー取付部60に取り付けられる箇所である。このシュー取付部60にシュープレート93が取り付けられると、工具本体11にシュー90が取り付けられることとなる。このシュープレート93は、上記したシュー本体91の右端部分から後側に延びるプレート体94を有する。このプレート体94は、シュー取付部60のプレート本体62の外周面621と摺接可能な形状を有して形成される。このプレート体94は、シュー90を前後方向にスライドできるようにスライドガイド溝941が設けられている。このスライドガイド溝941は、前後方向に延びる略長孔形状を有して形成される。このスライドガイド溝941は、上記した締結螺子部材66の雄螺子部67が挿し通される連通形状を有する。具体的には、スライドガイド溝941は、前端が閉塞された閉塞端942として形成され、後端が開口された開口端943として形成される。なお、このスライドガイド溝941の開口端943には、次に説明する第3係合部98が設けられている。
ところで、このシュー90には、上記したシュー70のスパナ部85のように機能する係合部97,98,99が三箇所設けられている。すなわち、シュープレート93の前端部分には第1係合部97が設けられており、シュー本体91には第2係合部98が設けられており、シュープレート93の後端部分には第3係合部99が設けられている。これら3つの第1係合部97,第2係合部98,第3係合部99は、上記したスパナ部85と同様の機能を奏する形状が選択されている。
まず、第1係合部97について説明する。図9および図11に示すように、第1係合部97は、シュープレート93の前端を切り欠くようにして設けられている。つまり、プレート体94の前端を切り欠くようにして設けられている。この第1係合部97は、プレート体94の前端の中央部分に設けられている。このため、次の第2係合部98の説明においてもするように、シュー本体91の外周縁95の右端から、シュープレート93を切り欠くようにして形成されている。この第1係合部97の切欠き形状としては、前側が開いた略コ字状により形成されている。このため、この第1係合部97は、互いに対面するように対向縁971,972が設けられている。これらの対向縁971,972は、互いに前後方向に沿って延びている。このため、これらの対向縁971,972は、互いに平行となるように設けられている。また、これらの対向縁971,972の後端部分は、連接縁973により連接されている。この連接縁973は、対向縁971,972に対して直交交差するように上下方向に沿って延びている。これに対して、これらの対向縁971,972の前端部分は、内周側が互いに切り離されて開口されているのに対し、外周側は上記したシュー本体91の外周縁95(テーパ面923が形成される部分)に支持されている。言い換えれば、シュー本体91の外周縁95は、この対向縁971,972の前端開口部分の開き方向に沿って延びている。このため、このシュー本体91の外周縁95は、対向縁971,972の前端開口部分が開き方向にしたがって延びており、この対向縁971,972の前端開口部分が開き方向に拡がってしまうのを規制するように、この対向縁971,972の前端開口部分を支持する。このように形成される対向縁971,972は、上記したスパナ部85と略同様に機能する。つまり、この対向縁971,972は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形に係合可能に設定されている。なお、このような対向縁971,972にあっても、焼きが入れられることにより強度が確保されるものであってよい。
次に、第2係合部98について説明する。図9および図10に示すように、第2係合部98は、シュー本体91の外周縁95の右端を切り欠くようにして設けられている。つまり、この第2係合部98は、上記した第1係合部97の開口形状と連なるようにされつつ、シュー本体91の内周側に突き出されるようにして設けられている。この第2係合部98の切欠き形状としては、図10に示すように、上記した第1係合部97と略同様、右側が開いた略コ字状により形成されている。このため、この第2係合部98は、互いに対面するように対向縁981,982が設けられている。これらの対向縁981,982は、互いに左右方向に沿って延びている。このため、これらの対向縁981,982は、互いに平行となるように設けられている。また、これらの対向縁981,982の左端部分は、連接縁983により連接されている。この連接縁983は、連接架橋部96の外周部分により形成されている。つまり、シュー本体91の開口部92には、連接架橋部96が設けられている。この連接架橋部96は、開口部92の内周側に向いて突き出して架け渡されることにより形成されている。この連接架橋部96は、図10に示すように、開口部92の内周側に向いて凸をなす円弧形状を有して形成されている。この連接縁983は、対向縁981,982に対して円弧をなしながら略直交交差するように上下方向に沿って延びている。言い換えれば、連接架橋部96は、これらの対向縁981,982の間に存する左端部分の開き方向に沿って延びている。このため、連接架橋部96は、この対向縁981,982の左端部分が開き方向に拡がってしまうのを規制するように、この対向縁981,982の左端部分を支持する。加えて言えば、この対向縁981,982の左端部分に設けられる連接架橋部96は円弧形状をなして形成されているため、対向縁981,982の左端部分の開き方向に加わる力を効率良く分散して、この対向縁981,982の左端部分を支持することができる。これに対して、対向縁981,982の右端部分は、対向側が互いに切り離されて開口され、外側は上記したシュー本体91の外周縁95(テーパ面923が形成される部分)に支持されている。言い換えれば、シュー本体91の外周縁95は、これらの対向縁981,982の間に存する右端開口部分の開き方向に沿って延びている。このため、シュー本体91の外周縁95は、この対向縁981,982の右端開口部分が開き方向に拡がってしまうのを規制するように、この対向縁981,982の右端開口部分を支持する。このように形成される対向縁981,982は、上記したスパナ部85と略同様に機能する。つまり、この対向縁981,982は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形に係合可能に設定されている。なお、このような対向縁981,982にあっても、焼きが入れられることにより強度が確保されるものであってよい。
次に、第3係合部99について説明する。この第3係合部99は、図12に示すように、スライドガイド溝941の後端の開口端943に設けられている。この第3係合部99は、互いに対面する係合傾斜面991,991が設けられることにより形成されている。このように対面配置される係合傾斜面991,991は、図示するように、前側から後側に向かうにしたがって互いの間隔(上下方向の離間幅)が拡がる傾斜面を有して形成されている。このため、これらの係合傾斜面991,991は、前後方向に対して交差する方向に沿って延びるように設定されている。また、このように後端側が開く係合傾斜面991,991の前端側には、内周側に突き出される突出平面部992,992が設けられている。この突出平面部992,992は、スライドガイド溝941により互いに対面する箇所同士が互いに対面した平面形状を有して形成される。この突出平面部992,992は、互いに近づくようにスライドガイド溝941の内周側に突き出されるようにして形成されている。なお、この係合傾斜面991,991が開いている角度は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形に係合可能に設定されている。つまり、このように形成される対向縁981,982は、上記したスパナ部85と略同様に機能する。つまり、この対向縁981,982は、ナット部材47の外周に対応した正面視六角形に係合可能に設定されている。具体的には、係合傾斜面991,991が開いている角度は、ナット部材47の正面視六角形の1つの角度に対応した角度に合わせられている。また、このように開き角度が設定される係合傾斜面991,991の前端は、上記した突出平面部992,992に開き幅が狭められており、ナット部材47の係合がより確実に行えるようになっている。なお、このような係合傾斜面991,991にあっても、焼きが入れられることにより強度が確保されるものであってよい。
このようなシュー90も、ビット取付機構40に対するビットBの保持に関する操作が可能に構成されている。すなわち、このシュー90に設けられる、第1係合部97,第2係合部98,第3係合部99は、上記したようにスパナ部85のように機能することができる。ここで、このシュー90のスライドガイド溝941は、後端に開口端943が設けられて、スライドガイド溝941内に挿し込まれた雄螺子部67を、スライドガイド溝941の後端の開口端943からスパナ部85に移動させ、さらにスパナ部85から外部に抜け出させることができる。つまり、このシュー90をシュー取付部60から取り外すことができる。すなわち、上記した実施の形態のシュー取付部60からシュー70を取り外して図9〜図12に示すシュー90に付け替える場合であっても、上記したシュー70を取り付けたカットアウトツール10と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記した実施の形態では、いわゆるカットアウトツール(防じんボードトリマ)10と称される電動工具を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る電動工具にあっては、上記したカットアウトツール10の構成に限定されるものではなく、レシプロソー等の適宜の電動工具にて構成されるものであってもよい。また、このようなカットアウトツール10等の電動工具にあっては、適宜の変更が加えられて構成されるものであってもよい。
さらに、本発明に係る電動回転工具としては、次のように構成されるものであってもよい。すなわち、本発明に係る電動回転工具としては、いわゆるマルノコ(固定式マルノコ、携帯マルノコ)に対して応用するものであってもよい。すなわち、上記した実施の形態においてカットアウトツール10に装備されるシュー70を、このようなマルノコに装備される平行定規に対して応用するものであってもよい。そうすると、この平行定規が本発明に係る接触部材に相当することとなる。すなわち、この平行定規は、一般的なマルノコの平行定規と同様、駆動源となる電動モータの下方で被加工材の表面と接触される材表面接触部を有する。また、この平行定規は、この材表面接触部が被加工材の表面と接触されている状態で、この被加工材の側面と接触される材側面接触部を有する。なお、材表面接触部は、本発明に係る第1の接触部に相当する。また、材側面接触部は、本発明に係る第2の接触部に相当する。ここで、上記した実施の形態のシュー70に設けられたスパナ部85は、平行定規本来を機能を干渉することのない材側面接触部に設けられることが望ましい。このようにスパナ部を材側面接触部に設けた場合には、材表面接触部としての機能を十分に確保できつつ、上記したスパナの管理負担を軽減することができることとなる。
なお、このようなスパナとして機能するスパナ部85は、ビット取付機構40の操作において利用されることに限定されることなく、これ以外のナットに対して利用することができる工具となっている。
また、上記した実施の形態のシュー70としては、シューの機能とスパナの機能との、2つの機能を有する部材として構成されるものであった。しかしながら、このシュー70に、これらの機能のほか更なる機能が付加されて構成されるものであってよい。例えば、このようなスパナの機能ではなく、六角レンチのようなレンチとしての機能や、マイナスドライバーとしての機能や、プラスドライバーとしての機能等が付加されるようにしてもよい。また、適宜のキーとして機能する鉤形状が設けられるものであってもよい。
また、上記した実施の形態のシュー70としては、出力側ハウジング31に対して取り付けられることによりモータハウジング21に対して間接的に保持されるものであった。しかしながら、このようなシュー70としては、これに限定されることなく、モータハウジング21に対して直接的に保持されるようにしててもよい。言い換えれば、この出力側ハウジング31も、モータハウジング21の一部として構成されるものであってよい。
さらに、本発明に係る相違する少なくとも2つの機能としては、上記した例に限定されるこなく、適宜に相違する少なくとも2つの機能が兼ねて備わるものであればよいものである。しかしながら、本発明に係る相違する少なくとも2つの機能としては、利便性の観点から、電動工具や電動回転工具として常設される機能と、必要工具として利用される機能との、少なくとも2つが兼ねて備わることが望ましい。また、これらの機能を備えるにあたっては、一つの部材に一体的にされていればよく、成形や連結等の構成は問わない。
10 カットアウトツール(電動工具、電動回転工具)
100 回転軸線
11 工具本体
13 バッテリ装着部
15 充電式バッテリ
151 押下ボタン
20 駆動力発生部
21 モータハウジング(ハウジング)
211 グリップ部
212 グリップエンド部
213 前面連結部
215 吸気口
216 被覆部
22 螺子止め部
23 スライドスイッチ
25 ブラシモータ(モータ)
26 モータ軸
261 後側ベアリング
262 前側ベアリング
27 回転子
271 コンミテータ
272 ブラシ
28 固定子
29 送風ファン
30 出力軸支持部
31 出力側ハウジング
311 ガイド周縁
312 前面
32 螺子部材
33 吹出し口
35 出力軸
351 固定孔
352 後端嵌合孔
353 前端嵌合孔
354 雄螺子部
36 シャフトロック機構
37 固定ピン体
39 押圧カバー
38 付勢ばね
40 ビット取付機構
41 差込部材
42 開口部
43 スリット
44 テーパ部
47 ナット部材
471 雌螺子部
472 縮径部
48 開口部
50 操作機構
51 係合部材
52 ガイド部
521 外周環
522 内周環
523 折返し部
524 結合部
525 後端
526 突起部
53 係合部
56 ストッパ部材
57 結合部
581 外フランジ部
582 内フランジ部
59 付勢ばね
60 シュー取付部
61 ガイドプレート
62 プレート本体
621 外周面
622 スライドガイド部
63 止め孔
64 螺子止め部材
641 雌螺子部
65 締結雌螺子部
651 フランジ部
66 締結螺子部材
67 雄螺子部
68 ツマミ部
69 ワッシャ部
70 シュー(接触部材)
71 シュー本体(接触部)
72 開口部
73 位置決め凹部
74 前端面
75 テーパ面
81 シュープレート
811 内周面
812 側端縁
82 プレート体
83 スライドガイド溝
831 閉塞端
832 開口端
84 凸形状部
85 スパナ部
90 シュー
91 シュー本体
92 開口部
921 位置決め凹部
922 前端面
923 テーパ面
93 シュープレート
94 プレート体
941 スライドガイド溝
942 閉塞端
943 開口端
95 外周縁
96 連接架橋部
97 第1係合部
971,972 対向縁
973 連接縁
98 第2係合部
981,982 対向縁
983 連接縁
99 第3係合部
991 係合傾斜面
992 突出平面部
B ビット

Claims (5)

  1. モータと、前記モータを収容するハウジングと、前記モータにより駆動され且つ先端工具を保持可能な先端工具保持部と、接触部を被加工材に当接させて前記先端工具の前記被加工材に対する相対位置を保持する位置決め部材として機能する接触部材と、を有する電動工具であって、
    前記接触部材は、前記先端工具保持部に対する前記先端工具の取り付け、取り外し操作に用いる部位を併せ持つ構成とされ、
    該接触部材を、相違する少なくとも2つの機能を有する部材として、直接的または間接的に前記ハウジングに保持させてあり、
    前記ハウジングに保持させて前記位置決め部材として機能させ、前記ハウジングから取り外して前記先端工具の取り付け、取り外し操作に用いる部材として機能させる構成とした電動工具。
  2. 請求項1記載の電動工具において、前記先端工具はナットの締め付けにより前記先端工具保持部に保持され、前記接触部材は、前記ナットを締め付けるスパナ部を併せ持つ構成とした電動工具。
  3. 請求項2に記載の電動工具において、
    前記スパナ部が設けられる箇所は、前記接触部材のうち前記接触部が設けられる前端側とは反対側の後端側に設定されていることを特徴とする電動工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した電動工具において、
    前記接触部は、該電動工具の前後方向と交わる方向に延びる面を有することを特徴とする電動工具。
  5. 請求項〜4の何れか1項に記載した電動工具において、
    前記接触部材は、前記モータの下方で被加工材の表面と接触される第1の接触部と、該第1の接触部が接触された状態で該被加工材の側面と接触される第2の接触部と、を有し、前記スパナ部は、前記第2の接触部に設けられていることを特徴とする電動工具。
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