JP5989452B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

この発明は、先端工具を取り付ける取付機構が出力軸に対して配設されている電動工具に関する。
従来、防じんボートトリマやカットアウトツールとも称され、石膏ボードの切り抜き作業等の加工作業に使用される電動工具が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の電動工具は、外装を兼ねるハウジングに対して、回転駆動力を発生させる駆動モータと、この駆動モータの回転駆動力により回転駆動する出力スピンドル(出力軸)と、を内装することにより構成される。出力スピンドルの先端には、加工用のビット(先端工具)を取り付ける取付機構が配設されている。この取付機構には、上記した切り抜き加工等の加工に応じて選択されたビットが取り付けられる。この取付機構は、各種のビットに付け替えることができるように構成される。
一方、従来の取付機構に対しては、スパナ等の専用工具を用いることによってビットの付替えを行っていたため、電動工具の使用者に専用工具を管理する負担がかかってしまっていた。これを解決するために、このような工具本体の前端に、専用工具のように取付機構の回し操作を行うようにできる操作機構を配設しておくことが考えられる。
「取扱説明書 防じんボードトリマ モデル3706」(発行日:2006年02月 発行元:株式会社マキタ)
他方、上記した電動工具にあっては、使用時に、切断粉等の粉塵が発生する。このため、工具本体の前端に取付機構や操作機構が設けられていると、これらの機構に粉塵がかかってしまうことがある。特に、この電動工具を上に向けて使用するような場合には、切り粉等の粉塵が、これらの機構に顕著にかかってしまうので、機構動作を鈍くしてしまいかねない。加えて、このように発生した粉塵がハウジングの内部に溜まる場合もある。さらに、発生した粉塵が電動工具近くの空気中に滞留し続けることによって使用者に不快な思いさせてしまうことがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ビットを取り付けるための取付機構が出力スピンドルに配設される電動工具において、ビットを付け替えるために取付機構を操作する操作機構が設けられながらも、これらの機構の機構動作を良好に維持できるようにすることにある。加えて、ハウジングの内部に粉塵が溜まり難いようにすることにある。さらに、発生した粉塵の滞留を無くすようにして、使用者に与える不快感を低減させ、電動工具の使用快適性を向上させることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具は次の手段をとる。
本発明の第1の発明に係る電動工具は、回転駆動力を発生させるモータと、前記モータの回転駆動力により回転される出力軸と、前記出力軸の前部に設けられ、先端工具を保持可能な工具保持部と、前記先端工具の加工可能範囲を調節する調節ベースと、を有する電動工具であって、前記出力軸を保持する支持ハウジングを設け、前記支持ハウジングに前記出力軸の軸方向へと送風するための送風路を形成したことを特徴とする。
この第1の発明に係る電動工具によれば、出力軸を保持する支持ハウジングには送風路が形成されているので、適宜に発生させた風を送風路に従わせて送ることができる。この送風路は出力軸の軸方向へと送風するので、出力軸の配置を鑑みて設定される各種の機構に対して、この送風される風の流れを向けることができる。したがって、このように配設される機構に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、これらの機構の機構動作を良好に維持することができる。また、出力軸の軸方向で粉塵を吹き飛ばすので、ハウジングの内部に粉塵が溜まり難いようにすることができる。
また、第2の発明に係る電動工具は、前記第1の発明に係る電動工具において、前記送風は、前記工具保持部へと指向していることを特徴とする。この第2の発明に係る電動工具によれば、送風は工具保持部へと指向しているので、工具保持部に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、この工具保持部の機構動作を良好に維持することができる。
また、第3の発明に係る電動工具は、前記第1または前記第2の発明に係る電動工具において、前記送風路は、前記出力軸の外周面と前記支持ハウジングの内周面とによって形成されていることを特徴とする。この第3の発明に係る電動工具によれば、送風路は、出力軸の外周面と支持ハウジングの内周面とによって形成されているので、ハウジングの内部への粉塵の浸入を防ぐように作用することができる。これによって、より確実にハウジングの内部に粉塵が溜まってしまうのを抑制することができる。
また、第4の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係る電動工具において、前記工具保持部を操作可能な操作部材が設けられており、前記送風は、前記操作部材へと指向していることを特徴とする。この第4の発明に係る電動工具によれば、工具保持部を操作可能な操作部材が設けられているので、この操作部材により工具保持部を操作することができる。ここで送風は、操作部材へと指向しているので、操作部材に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、この操作部材の機構動作を良好に維持することができる。
また、第5の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第4のいずれかの発明に係る電動工具において、前記支持ハウジングの前面には、排気口が設けられており、前記排気口より、少なくとも前記出力軸の軸方向前方へと送風されるようになっていることを特徴とする。この第5の発明に係る電動工具によれば、支持ハウジングの前面には排気口が設けられており、排気口より少なくとも出力軸の軸方向前方へと送風されるようになっているので、より発生し易い前側の範囲の粉塵を、より効果的に吹き飛ばすことができる。これによって、発生した粉塵の滞留を無くすようにして、使用者に与える不快感を低減させ、電動工具の使用快適性を向上させることができる。
また、第6の発明に係る電動工具は、前記第5の発明に係る電動工具において、前記送風は、前記調節ベースの外周側へと送風されるようになっていることを特徴とする。この第6の発明に係る電動工具によれば、送風は、調節ベースの外周側へと送風されるようになっているので、この電動工具を使用することにより発生する粉塵を調節ベースの外周側に向けて吹き飛ばすことができる。これによって、発生した粉塵を使用者に向けないように遠ざけることができて、使用者に与える不快感を低減させ、電動工具の使用快適性を向上させることができる。
また、第7の発明に係る電動工具は、前記第5または前記第6の発明に係る電動工具において、前記送風は、前記工具保持部へと送風されるようになっていることを特徴とする。この第7の発明に係る電動工具によれば、送風は、工具保持部へと送風されるようになっているので、工具保持部に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、この工具保持部の機構動作を良好に維持することができる。
第1の発明に係る電動工具によれば、機構の機構動作を良好に維持することができる。
第2の発明に係る電動工具によれば、工具保持部の機構動作を良好に維持することができる。
第3の発明に係る電動工具によれば、より確実にハウジングの内部に粉塵が溜まってしまうのを抑制することができる。
第4の発明に係る電動工具によれば、操作部材の機構動作を良好に維持することができる。
第5の発明に係る電動工具によれば、発生した粉塵の滞留を無くすようにして、電動工具の使用快適性を向上させることができる。
第6の発明に係る電動工具によれば、発生した粉塵を使用者に向けないように遠ざけることができて、電動工具の使用快適性を向上させることができる。
第7の発明に係る電動工具によれば、工具保持部の機構動作を良好に維持することができる。
電動工具の外観側面図である。 図1の電動工具の内部を上下半割り形断面にて示す内部断面図である。 図1の電動工具の内部を左右半割り形断面にて示す内部断面図である。 電動工具の前側の部分を拡大して示す拡大斜視図である。 図2における出力部に関して拡大して示す内部断面図である。 図3における出力部に関して拡大して示す内部断面図である。 図6の操作機構を操作した場合の内部断面図である。 図1の電動工具の外観正面図である。 図2の符号(IX)−(IX)断面矢視を示す内部断面図である。 図2の符号(X)−(X)断面矢視を示す内部断面図である。 図2の符号(XI)−(XI)断面矢視を示す内部断面図である。 先端差込部材についての(a)斜視図および(b)断面図である。 ナット部材についての(a)斜視図および(b)断面図である。 ナット部材と係合部材の係合パターン第1例を示す正面図である。 ナット部材と係合部材の係合パターン第2例を示す正面図である。 第2の送風路に関して拡大して示す第1分割拡大図である。 第2の送風路に関して拡大して示す第2分割拡大図である。
以下、本発明に係る電動工具を実施するための形態について説明する。なお、以下に説明する電動工具は、石膏ボードの切り抜き作業等の加工作業に使用される、いわゆるカットアウトツールと称される電動工具である。
電動工具10について、図1〜図13を参照しながら説明する。図1は、電動工具10の外観側面図である。図2は、図1の電動工具10の内部を上下半割り形断面にて示す内部断面図である。図3は、図1の電動工具10の内部を左右半割り形断面にて示す内部断面図である。図4は、電動工具10の前側の部分を拡大して示す拡大斜視図である。なお、以下に説明する電動工具10は、説明をする上で分かり易くするために、図示記載の通りで電動工具10の上下前後左右を規定している。また、図1では、電動工具10のうち充電式バッテリ15が取り外された工具本体11のみが図示されている。また、この電動工具10は、手で握って使用する、いわゆる手持ち式の回転電動工具となっている。
すなわち、図1〜図4に示す電動工具10は、概略、工具本体11と、充電式バッテリ15と、シュー17とを備える。充電式バッテリ15は、この電動工具10の電源として工具本体11に装着される。充電式バッテリ15は、使用により放電した後には、不図示の専用充電器により充電される。充電式バッテリ15は、工具本体11の最後部に設けられる装着部13に対して、上から下にスライドさせるようにして装着される。シュー17は、出力スピンドル35の先端の先に配設される。このシュー17は、工具本体11に対しての相対位置を決めることによりシュー17に対してのビットBの加工突出量を設定する。つまり、このシュー17は、ビットBの加工可能範囲を調節する機能を有する。このため、シュー17は、工具本体11の最前部に配設される。シュー17は、加工材と対面する対面部171と、ツマミ螺子18により工具本体11に取り付けられる取付部172とを備える。なお、このシュー17の対面部171が、本発明に係る調節ベースとして機能する。取付部172には、前後方向に延びる長孔173が設けられている。この対面部171と取付部172とは、互いに交差する方向に延在される。このシュー17は、工具本体11に対して前後方向でスライドさせ、適宜に決められた位置にてツマミ螺子18により固定される。なお、後に説明するビット取付機構41にて取り付けられるビットBは、この配置調整されたシュー17から前側に突き出すこととなる。このビットBの突き出す長さは、シュー17の配置位置により決められる。なお、このビットBは、本発明に係る加工用の先端工具に相当する。また、充電式バッテリ15の装着方向(上下方向)と、シュー17の配置調整方向(前後方向)とは互いに直交交差する関係となっている。
次に、工具本体11について説明する。工具本体11は、主として駆動力を発生する駆動部20と、出力スピンドル35の回転を支持する出力部30とに、大まかに分けられる。駆動部20は、工具本体11の後部と中間部とに亘って構成され、主として電力を回転駆動力に変換する。駆動部20は、概略、外装をなすモータハウジング21の中に、各種の内装部材が装備されて構成される。モータハウジング21は、図2に示すように、左右方向に半割りに成形される。モータハウジング21の最後部には、上記した装着部13が設けられる。モータハウジング21には、後ろから前へ順に、コントローラ22、スイッチ23、ブラシモータ25、ファン29が、内装される。コントローラ22は、適宜の条件に応じて充電式バッテリ15からの電力供給等を制御する。スイッチ23は、外部に露出されるスライドスイッチ231の前後方向のスライド操作により操作入力される。具体的には、スライドスイッチ231は前後方向に長く形成されている。使用者がスライドスイッチ231を前方に移動させることにより、スライドスイッチ231の後端部の前面でスイッチ23の操作部の後端を操作することにより、スイッチをオンに入力することができる。ブラシモータ25は、広く利用されるブラシモータと同様に構成され、本発明に係るモータに相当する。ブラシモータ25は、回転駆動するモータ軸26を具備する。このモータ軸26は、後側のベアリング27と前側のベアリング28とにより、回転駆動が支持されている。このモータ軸26は、基端側からブラシモータ25の回転駆動力を受け、先端側にビットBを保持する出力スピンドル35が設けられている。なお、後側のベアリング27は、モータハウジング21により支持されており、前側のベアリング28は、前側ハウジング31により支持されている。
ファン29は、モータ軸26に取り付けられている。このファン29は、遠心式ファンである。このファン29の回転により、モータハウジング21の内部には、後から前に向けて風が流れる。なお、ファン29による風は、主として、コントローラ22、スイッチ23、ブラシモータ25を、順に冷却させるモータ冷却風として機能する。このため、モータハウジング21の内部に導入される風は、モータハウジング21の後部に設けられる吸気口211から吸引され、コントローラ22、スイッチ23、ブラシモータ25を、順に冷却し、その後にファン29を通じて前側ハウジング31の内部に入り込む。このように前側ハウジング31の内部に入り込んだ風は、後に説明する電動工具10の前面に設けられる吹出し口36から吹き出されて外部に排気される。なお、送風路は、このファン29により吸気口211から工具本体11内部に吸気され、吹出し口36から工具本体11外部に排気される流路を形成する。また、このモータ冷却風は本発明に係る排気風に相当し、この送風路は本発明に係る第1の送風路に相当する。また、この吹出し口36も、前側ハウジング31の前面に設けられる本発明に係る排気口に含まれる。
次に、上記した駆動部20の前側に配置される出力部30について説明する。なお、図5は、図2における出力部30に関して拡大して示す内部断面図である。図6は、図3における出力部30に関して拡大して示す内部断面図である。図7は、図6の操作機構60を操作した場合の内部断面図である。図8は、図1の電動工具10の外観正面図である。図9は、図2における符号(IX)−(IX)断面矢視を示す内部断面図である。図10は、図2における符号(X)−(X)断面矢視を示す内部断面図である。図11は、図2における符号(XI)−(XI)断面矢視を示す内部断面図である。
図5および図6に示すように、出力部30は、工具本体11の前側部として構成される。この出力部30は、電動工具10のうち、主としてビットBを把持して回転駆動させる部分である。この出力部30は、概略、前側ハウジング31と、出力スピンドル35、ビット取付機構41とを備える。出力部30の外装をなす前側ハウジング31は、図4に示すように、4本の螺子部材34を介してモータハウジング21の前端に螺子止めされて、該モータハウジング21にて固定されている。この前側ハウジング31は、半割りに成形されるモータハウジング21と異なり、一体で形成される金属の成形品である。この前側ハウジング31は、後部および前部に開口された形状が設けられている。このため、図5等に示すように、前側ハウジング31の内部には、後側からモータ軸26を入り込ませることができ、前側から出力スピンドル35を突き出させることができる。なお、この前側ハウジング31は、本発明に係る支持ハウジングに相当する。
図4等に示すように、前側ハウジング31の前面部分には、モータ冷却風を外部に吹き出させる吹出し口36が設けられる。この吹出し口36は、図8に示すように、前側ハウジング31の前面に周方向に沿って等間隔で4つ設けられている。この吹出し口36は、吹き出すモータ冷却風がシュー17の対面部171に向くように、電動工具10の前面に設けられている。つまり、吹出し口36から吹き出すモータ冷却風は、ビットBにより加工される加工材に向けられて当てられる。この4つの吹出し口36の吹出し方向(排気方向)は、図4の太い実線に示すように、シュー17の対面部171の外周縁175の外側に向くように拡がるようになっている(図示符号「F2」参照)。
図6に示すように、前側ハウジング31の右側面には、上記したシュー17の取付部172がツマミ螺子を介して取り付けられている。また、この前側ハウジング31の左側面には、シャフトロック機構37が設けられている。シャフトロック機構37は、ビットBを後に説明するビット取付機構41に取り付けるにあたって、出力スピンドル35の回転方向への動きを止めるように出力スピンドル35を固定する。このため、このシャフトロック機構37は、出力スピンドル35の4つ穴のうちの1つに挿入可能なピンを径方向に移動可能な操作体38と、常態時では押圧を解除する付勢ばね39とを備える。なお、操作体38は、シャフトを押圧する操作体本体381と、外装をなす押圧カバー382とを備える。
ところで、図5等に示すように、前側ハウジング31の内部には、モータハウジング21から前側に突き出されるモータ軸26の先端261が入り込んでいる。このモータ軸26の先端261は、出力スピンドル35の後端に設けられる後端嵌合孔351に圧入されている。このため、出力スピンドル35は、圧入されるモータ軸26と一体回転する。なお、この出力スピンドル35は、本発明に係る出力軸に相当する。この出力スピンドル35の先端に設けられる先端嵌合孔352には、後に説明する先端差込部材45が圧入されている。ここで、先端差込部材45が圧入される出力スピンドル35の外周面には、雄螺子形状に切られる雄螺子部353が設けられている。この雄螺子部353は、後に説明するナット部材51の雌螺子部513と螺合する。このようにモータ軸26と先端差込部材45とが一体にされる出力スピンドル35は、ベアリング28により回転駆動が支持されている。このベアリング28は、前側ハウジング31にて固定保持されている。
次に、上記した出力スピンドル35に対して設けられるビット取付機構41について説明する。なお、ビット取付機構41は、本発明に係る工具保持部(取付機構)に相当する。また、このビット取付機構41は、本発明に係る固定部材に相当する。このビット取付機構41は、回転駆動する出力スピンドル35にビットBを取り付ける。このビット取付機構41は、概略、先端差込部材45と、ナット部材51とを備える。なお、先端差込部材45は、本発明に係る差込部材に相当する。また、このナット部材51は、本発明に係る締結部材に相当する。
図12(a)は、先端差込部材45についての斜視図である。図12(b)は、(a)に図示される先端差込部材45についての(b)−(b)断面図である。図13(a)は、ナット部材51についての斜視図である。図13(b)は、(a)に図示されるナット部材51についての(b)−(b)断面図である。
図12の(a)および(b)にも示すように、出力スピンドル35の先端嵌合孔352に圧入される先端差込部材45は、出力スピンドル35の回転軸線40(図1等参照)上でビットBが配置されるように、ビットBを差込み可能とする嵌挿孔として設定される。具体的には、この先端差込部材45は、前端に開口部46が設けられて内部に通じる孔形状を有する。この孔形状をなす先端差込部材45の内周径は、この先端差込部材45に差し込まれたビットBを把持するように縮小可能に形成される。具体的には、この先端差込部材45は、回転軸線40方向に延びるスリット451が等間隔で4つ設けられている。この等間隔で設けられた4つのスリット451により、先端差込部材45は、内外方向に揺動可能な4つに分離された爪形状を有して形成される。また、この先端差込部材45の外周面の前端近傍には、テーパ形状をなすテーパ部452が設けられている。
図5等に示すように、ナット部材51は、上記した先端差込部材45の外周に配置される。このナット部材51の前端には、ビットBを挿し込む開口部52が設けられている。図13の(a)および(b)にも示すナット部材51の内周面には、雌螺子形状に切られる雌螺子部513が設けられている。この雌螺子部513は、出力スピンドル35の外周面に設けられた雄螺子部353と螺合する。また、ナット部材51の内周面の前端近傍には、上記したテーパ部452と傾斜形状が一致する縮径部512が設けられている。この縮径部512は、雄螺子部353に対する雌螺子部513の螺合位置に応じて、上記した先端差込部材45のテーパ部452に対して当接状態となったり非当接状態となったりする。この縮径部512がテーパ部452に対して当接状態となっている場合に、出力スピンドル35に対してナット部材51を締結方向に更に螺子回しすると、この縮径部512は、先端差込部材45のテーパ部452を内側に押圧することとなる。そうすると、この先端差込部材45の先端の内径は縮小方向に作用することとなる。つまり、この先端差込部材45に開口部46に差し込まれたビットBを把持するように、この先端差込部材45の内周面はビットBの外周面を押圧することとなる。なお、この際、ナット部材51は、先端差込部材45に対して螺子締結される位置(ビット把持位置)に位置する。
また、ナット部材51が、先端差込部材45に対して螺子外しされる位置(ビット外し位置)に位置している場合には、上記した先端差込部材45の内周径は通常どおりの内周径となる。このビット外し位置に位置するナット部材51は、ビット把持位置と比較して前側に配置されるものとなっている。この際、ナット部材51の縮径部512は、テーパ部452を内側に押圧せずに位置する。このため、先端差込部材45の内周面もビットBの外周面を押圧せず、先端差込部材45の内周側に差し込まれるビットBは先端差込部材45によって把持されることがなくなる。つまり、このビットBは、先端差込部材45から抜き差しできる状態となる。このようにして、縮径部512は、雄螺子部353に対する雌螺子部513の螺合位置に応じて、先端差込部材45の内径を縮小させるように先端差込部材45の外周面を内側に押圧したり押圧しなかったりすることができる。なお、ナット部材51の回転軸線は、上記した出力スピンドル35の回転軸線40と同一の回転軸線となっている。
次に、上記したビット取付機構41を操作可能とする、操作機構60について説明する。この操作機構60は、本発明に係る操作部材に相当する。図6および図7に示すように、操作機構60は、前側ハウジング31に対して設けられている。この操作機構60は、概略、係合部材61と、ストッパ部材71と、付勢ばね75とを備える。係合部材61は、図4に示すように、略円環状に形成される。係合部材61は、概略、ガイド部62と、結合部63と、係合部64とを備える。ガイド部62は、この係合部材61のスライドをガイドするように機能する。ガイド部62は、前側ハウジング31の前端から突き出されるガイド周縁32を外側および内側で挟み込むようにする二重構造にて形成される。このガイド周縁32は、略円環形状にて形成されている。これに応じてガイド部62も、略円環形状をなす外周環621と内周環622との二重構造をなしている。この外周環621と内周環622とは、前側の折返し部623により折り返されるように互いが結合されている。このガイド部62の内周環622の後端縁の近傍に結合部63が設けられている。この結合部63は、次に説明するストッパ部材71の結合部73が結合される。具体的には、この係合部材61に設けられる結合部63は、ストッパ部材71に設けられる雄形の結合部73と嵌合する雌形をなしている。また、内周環622の内周面は、係合部64として形成される。この係合部64は、上記したナット部材51の外周と係合可能に形成される。この係合部64が係合するナット部材51の外周との係合は、ナット部材51の回転軸線40(図5等参照)に沿う螺子回しを可能とする。
また、図6に示すように、係合部材61の外周環621の後端624と、前側ハウジング31の前面311とは、付勢ばね75の付勢力により互いに接触されるようになっている。これにより、内装される付勢ばね75の配設範囲に、外部から粉塵が浸入してしまうのを抑制することができる。また、この係合部材61の内周環622の内周側には、径方向内側に延びる突起部625が設けられている。また、ストッパ部材71の結合部73の外周面と、内周環622の結合部63の内周面とを、互いに対面させている。ここで、突起部625は、これら対面する結合部63,73の内周面と外周面との前端側にて、これらの隙間を閉塞させるように配置されている。これにより、これら対面する結合部63,73の内周面と外周面と間には、粉塵が入り込み難いようになっている。
ストッパ部材71も、略円環状に形成される。このストッパ部材71は、概略、結合部73と、外フランジ部74とを備える。外フランジ部74は、前側ハウジング31の内周面に摺接可能な外フランジ形状にて形成されている。この外フランジ部74は、この前側ハウジング31の内周面に対しての摺接により、係合部材61を含むストッパ部材71の前後方向へのスライドを案内する案内部となっている。また、この外フランジ部74は、付勢ばね75を保持する構造も有して形成される。結合部73は、上記した係合部材61に設けられる結合部63に嵌合する雄形をなす。つまり、ストッパ部材71は、このストッパ部材71の結合部73を係合部材61の結合部63に嵌合させることにより係合部材61と結合する。このように、ストッパ部材71は、係合部材61と一体化されて係合部材61の一部として機能するようになっている。つまり、ストッパ部材71は、本発明に係る係合部材側を構成している。外フランジ部74は、結合部73の後側に配置され、外フランジ形状にて形成される。外フランジ部74には、付勢ばね75の他端となる付勢ばね75の後端が当接する。付勢ばね75は、コイルスプリングであり、本発明に係る弾性体に相当する。この付勢ばね75は、上記した出力スピンドル35を保持する前側ハウジング31に保持されている。具体的には、付勢ばね75は、前側ハウジング31ガイド周縁32と、係合部材61の内周環622との間に配置されている。付勢ばね75は、一端となる前端が前側ハウジング31側となる内フランジ部33に当接している。この内フランジ部33は、ガイド周縁32から内周環622に向けて突き出されるようにして形成されている。なお、この内フランジ部33は、本発明に係る突出部に相当する。また、付勢ばね75は、他端となる後端が係合部材61側となる外フランジ部74に当接する。このようにして、付勢ばね75は、係合部材61側をなす係合部材61およびストッパ部材71の両者を、工具本体11後側に向けて付勢する。なお、この付勢ばね75の両端は、これらの両端が当接する内フランジ部33および外フランジ部74に対して、摺動可能に当接するようになっている。なお、この操作機構60の一部を構成する付勢ばね75の付勢方向は、シャフトロック機構37の一部を構成する付勢ばね39の付勢方向と直交する方向に設定されている。
ところで、係合部材61側をなす係合部材61およびストッパ部材71の両者の、付勢ばね75の付勢による工具本体11後側への移動は、係合部材61の折返し部623がガイド周縁32の前端に当接することにより止められている。つまり、図6に示す係合部材61の止められる位置が、係合部材61の退避位置(P1)となっている。この退避位置(P1)の係合部材61は、ナット部材51の螺子回しが不可となるようにナット部材51の外周面に対して非係合となっている。これに対して、図7に示すように、この係合部材61を前側に移動させていくと、ナット部材51の外周に対して、この係合部材61の係合部64が係合することとなる。なお、このナット部材51の外周面は、六角形の角柱形状をなしている。
このように係合部64がナット部材51の外周に対して係合した際には、係合部材61は係合位置(P2)に位置することとなる。ここで係合位置(P2)は、退避位置(P1)と比較して、前側ハウジング31に対して相対的に離間移動させた位置となっている。この係合位置(P2)に位置する係合部材61は、ナット部材51に係合しているので、この係合部材61を回転軸線40に沿った回転させることにより、ナット部材51も一体で回転させることができる。つまり、この係合部材61を回転させることにより、先端差込部材45に対するナット部材51の相対的な螺子回しをすることが可能となる。ここで、係合部材61の退避位置(P1)と係合位置(P2)との関係は、ナット部材51の回転軸線40に沿う方向で、前後にずらされることにより設定されている。具体的には、係合部材61の係合位置(P2)は、係合部材61の退避位置(P1)に比して、回転軸線40に沿って前側に移動させた位置になっている。
なお、上記したナット部材51に対しての係合部材61の係合パターンとしては、各種の構成を採用することができる。図14は、ナット部材51と係合部材61の係合パターン第1例を示す正面図である。図15は、ナット部材51と係合部材61の係合パターン第2例を示す正面図である。たとえば、上記にも図示して説明したように、図14(a)の正面図に示すようにナット部材51の外周面が六角形の角柱形状をなして形成されている場合には、係合部材61の係合部64としては図14(b)の正面図に示すように12角の嵌合構造をなすものであってよい。この場合には、互いの嵌合のし易さの観点から有利である。また、これを応用するように、図15(a)の正面図に示すようにナット部材51´の外周面が六角に凸形状部57をなしている場合には、係合部材61´の係合部64´としては、図15(b)の正面図に示すように12角の嵌合構造をなすものであってよい。これも同様に、互いの嵌合のし易さの観点から有利である。
ところで、工具本体11には、上記した送風路(第1の送風路)のほかに、ファン29により吸気口211から吸引された風を上記した吹出し口36以外に外部に排気する、第2の送風路80が設けられている。この第2の送風路80は、上記したビット取付機構41と上記した操作機構60との間に、工具本体11外部に排気するための先端吹出し口88を具備して構成される。図16は、第2の送風路80の後側部分に関して拡大して示す第1分割拡大図である。図17は、第2の送風路80の前側部分に関して拡大して示す第2分割拡大図である。この第2の送風路80も、モータハウジング21の内部においては、上記した送風路と同様となっている。すなわち、ファン29により生ずる吸引風は、モータハウジング21の後部に設けられる吸気口211から吸引され、コントローラ22、スイッチ23、ブラシモータ25を、順に冷却させるモータ冷却風として機能し、その後にファン29を通じて前側ハウジング31の内部に入り込む。このため、この第2の送風路80のうち、モータハウジング21の内部に形成される流路81は、図16の太い実線に示すように設定される。ここで、この流路81(第2の送風路80)は、モータハウジング21と、このモータハウジング21に内装される各種の内装品(コントローラ22、スイッチ23、ブラシモータ25等)とにより形成される。つまり、これらモータハウジング21、コントローラ22、スイッチ23、およびブラシモータ25は、流路81を形成する。また、モータハウジング21の内部の流路81を流れた後の風は、ファン29の内部に入り込む。このファン29は、本発明に係る送風手段として構成される。このファン29を流れた後の風は、前側ハウジング31の内部に入り込んでいく。すなわち、この第2の送風路80のうち、前側ハウジング31の内部に形成される流路82は、図17の太い実線に示すように設定される。ここで、この流路82(第2の送風路80)は、前側ハウジング31と、この前側ハウジング31に内装される各種の内装品(出力スピンドル35、前側のベアリング28、ビット取付機構41、操作機構60等)とにより形成される。つまり、これら前側ハウジング31、出力スピンドル35、前側のベアリング28、ビット取付機構41、操作機構60は、流路82を形成する。
この流路82は、詳しくは次のとおりとなっている。
ファン29から送り出された風は、図11および図17に示すように、通気孔85を通過して前側に進む。この通気孔85は、前側のベアリング28を支持する前側ハウジング31の一部を切り欠くことにより形成されている。この通気孔85は、出力スピンドル35に対して、点対称位置に対をなすように設けられている。すなわち、通気孔85は、出力スピンドル35の上1つ下1つの合計2つ設けられている。なお、前側のベアリング28は、この通気孔85が形成される以外の箇所の前側ハウジング31により支持されている。さらに通気孔85から送り出された風は、図10および図17に示すように、通気路86を通過して前側に進む。この通気路86は、ストッパ部材71の外フランジ部74の一部を切り欠くことにより形成されている。この通気路86も、出力スピンドル35に対して、点対称位置に対をなすように設けられている。すなわち、通気路86は、出力スピンドル35と、の左右斜め上2つずつ、左右斜め下2つずつの合計4つ設けられている。さらに通気路86から送り出された風は、図9および図17に示すように、通気隙間87を通過して前側に進む。この通気隙間87は、ビット取付機構41と操作機構60との間に形成される隙間である。すなわち、通気隙間87は、図示するように、ナット部材51(ビット取付機構41)の外周と、係合部材61(操作機構60)の内周との間で、形成される隙間となっている。なお、この通気隙間87は、係合部材61の内周全周に亘って形成されている。このようにして、ファン29から送り出された風は、出力スピンドル35の軸方向に沿って送風されるように、通気孔85、通気路86、通気隙間87の順で通気される。つまり、出力スピンドル35の外周面と出力スピンドル35を支持する前側ハウジング31の内周面との間には、通風される送風路が形成されている。このように形成される送風路による送風は、出力スピンドル35の軸方向へと送風し、もって前端側のビット取付機構41および操作機構60へと指向するものとなっている。つまり、ファン29からの送風は、ビット取付機構41および操作機構60へと送風されるようになっている。
また、図8に示すように、この通気隙間87の外部露出端側(図示前端側)の開口部分を、先端吹出し口88として構成される。この先端吹出し口88は、本発明に係る排気口に相当し、前側ハウジング31の内部と外部とを連通させる機能を有する。この先端吹出し口88は、前側ハウジング31の前面に設けられる。具体的には、先端吹出し口88は、前側ハウジング31に対して配設されるナット部材51(ビット取付機構41)の外周と、係合部材61(操作機構60)の内周との間で、設定されている。この先端吹出し口88から吹き出される風(排気風)の向きは、図4に示すように出力スピンドル35の軸方向に沿った方向となるように設定されている。このように先端吹出し口88からは、出力スピンドル35の軸方向前方へと送風する。なお、この先端吹出し口88から吹き出される風の向きが、本発明に係る排気口からの外部排気方向に相当する。なお、この先端吹出し口88の開口スペースは、図17に示すように前側に向かうにしたがって拡大されている。このため、この先端吹出し口88からの吹出し方向(排気方向)は、シュー17の対面部171の外周側へと向かっている。より詳しく言えば、この先端吹出し口88からの吹出し方向(排気方向)は、シュー17の対面部171の外周縁175の外側に向いて拡がるようになっている(図示符号「F1」参照)。
上記した電動工具10によれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した電動工具10によれば、出力スピンドル35を保持する前側ハウジング31には送風路82(80)が形成されているので、ファン29より発生させたモータ冷却風を送風路82(80)に従わせて送ることができる。この送風路82(80)は出力スピンドル35の軸方向へと送風するので、出力スピンドル35の配置を鑑みて設定されるビット取付機構41、操作機構60に向けた風の流れを向けることができる。したがって、このように配設される機構(ビット取付機構41、操作機構60)に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、これらの機構の機構動作を良好に維持することができる。また、出力スピンドル35の軸方向で粉塵を吹き飛ばすので、前側ハウジング31の内部に粉塵が溜まり難いようにすることができる。また、上記した電動工具10によれば、送風はビット取付機構41へと指向している。つまり、吹き出される排気風の風向きは出力スピンドル35と出力スピンドル35を支持する前側ハウジング31との間でガイドされる排気風となる。このようにして、ビット取付機構41に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、このビット取付機構41の機構動作を良好に維持することができる。また、上記した電動工具10によれば、送風路82(80)は、出力スピンドル35の外周面と前側ハウジング31の内周面とによって形成されているので、ハウジングの内部への粉塵の浸入を防ぐように作用することができる。これによって、より確実に前側ハウジング31の内部に粉塵が溜まってしまうのを抑制することができる。また、上記した電動工具10によれば、ビット取付機構41を操作可能な操作機構60が設けられているので、この操作機構60によりビット取付機構41を操作することができる。ここで送風は、操作機構60へと指向しているので、操作機構60に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、この操作機構60の機構動作を良好に維持することができる。また、上記した電動工具10によれば、送風は、ビット取付機構41へと送風されるようになっているので、ビット取付機構41に粉塵がかかってしまいそうになっても、この粉塵を吹き飛ばすことができて、ビット取付機構41の機構動作を良好に維持することができる。
また、上記した電動工具10によれば、前側ハウジング31の前面には、排気口としての先端吹出し口88および吹出し口36が設けられている。この先端吹出し口88および吹出し口36は、出力スピンドル35の軸方向前方へと送風されるようになっているので、より発生し易い前側の範囲の粉塵を、より効果的に吹き飛ばすことができる。これによって、発生した粉塵の滞留を無くすようにして、使用者に与える不快感を低減させ、電動工具の使用快適性を向上させることができる。
また、上記した電動工具10によれば、先端吹出し口88および吹出し口36からの送風は、シュー17の対面部171の外周側へと送風されるようになっているので、この電動工具10を使用することにより発生する粉塵を、対面部171の外周側に向けて吹き飛ばすことができる。これによって、発生した粉塵を使用者に向けないように遠ざけることができて、使用者に与える不快感を低減させ、電動工具10の使用快適性を向上させることができる。具体的に言えば、図4および図17の太い実線にて示す先端吹出し口88から吹き出される排気風の風向きが、シュー17の対面部171の外周縁175の外側に向くようになっている(図示符号「F1」参照)。これによって、使用者に向かう粉塵をシュー17の対面部171の外側に向けて吹き飛ばすことができる。さらに、前側ハウジング31の前面部分には従前より4つの吹出し口36が設けられている。図4および図17の太い実線にて示す吹出し口36の吹出し方向(排気方向)は、シュー17の対面部171の外周縁175の外側に向くように拡がるようになっている(図示符号「F2」参照)。したがって、使用者に向かう粉塵をシュー17の対面部171の外側に向けて強力に吹き飛ばすことができる。このようにして、上記した電動工具10によれば、使用者にとって作業がし易くすることができる。
なお、本発明に係る電動工具にあっては、上記した実施の形態の電動工具の構成に限定されるものではなく、適宜変更が加えられて構成されるものであってもよい。
すなわち、上記した実施の形態では、いわゆるカットアウトツール(防じんボートトリマ)と称される電動工具を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る電動工具としては、このような例に限定されることなく、ビットBが取り付けられる機構(ビット取付機構)を有する電動工具であれば、適宜の用途に用いられる適宜の構成の電動工具において採用することができる。
また、上記した電動工具10にあっては、工具本体11の先端に設けられる先端吹出し口88と4つの吹出し口36とによって、外部に排気されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る電動工具は、このような実施の形態に限定されることなく、4つの吹出し口36を廃止して、工具本体11の先端に設けられる先端吹出し口88のみとする構成としてもよい。
10 電動工具(回転電動工具)
11 工具本体
13 装着部
15 充電式バッテリ
17 シュー
171 対面部(調節ベース)
172 取付部
173 長孔
18 ツマミ螺子
20 駆動部
21 モータハウジング
211 吸気口
22 コントローラ
23 スイッチ
231 スライドスイッチ
25 ブラシモータ(モータ)
26 モータ軸
261 モータ軸の先端
27,28 ベアリング
29 ファン(送風手段)
30 出力部
31 前側ハウジング(支持ハウジング)
311 前側ハウジングの前面
32 ガイド周縁
33 内フランジ部(突出部)
34 螺子部材
35 出力スピンドル(出力軸)
351 後端嵌合孔
352 先端嵌合孔
353 雄螺子部
36 吹出し口(排気口)
37 シャフトロック機構
38 操作体
381 操作体本体
382 押圧カバー
39 付勢ばね
40 回転軸線
41 ビット取付機構(工具保持部、固定部材)
45 先端差込部材(差込部材)
451 スリット
452 テーパ部
46 開口部
51 ナット部材(締結部材)
512 縮径部
513 雌螺子部
52 開口部
57 凸形状部
60 操作機構(操作部材)
61 係合部材
62 ガイド部
621 外周環
622 内周環
623 折返し部
624 外周環の後端
625 突起部
63 結合部
64 係合部
71 ストッパ部材
73 結合部
74 外フランジ部
75 付勢ばね
80 送風路
81 流路(モータハウジング側)
82 流路(前側ハウジング側)
85 通気孔
86 通気路
87 通気隙間
88 先端吹出し口(排気口)
B ビット(先端工具)

Claims (5)

  1. 回転駆動力を発生させるモータと、
    前記モータの回転駆動力により回転される出力軸と、
    前記出力軸の前部に設けられ、先端工具を保持可能な工具保持部と、
    前記出力軸の前端より前側に配置され、前記先端工具の加工可能範囲を調節する調節ベースと、を有する電動工具であって、
    前記出力軸を保持する支持ハウジングを設け、
    前記支持ハウジングに前記出力軸の軸方向へと送風するための送風路を形成し、
    前記送風される風は、前記モータのモータ軸と一体に回転するファンにより発生させており、
    前記支持ハウジングの内部には、前記モータを制御するコントローラが配置されており、
    前記ファンは、前記コントローラ及び前記モータと、前記工具保持部及び調節ベースとの間に配置されており、
    前記送風路は、前記支持ハウジングに形成される吸気口と前記ファンとの間の経路により形成され前記ファンの吸引による吸引送風路と、前記ファンと排気口との間の経路により形成され前記ファンの排気風による排気送風路とから成り、
    前記吸引送風路に前記コントローラ及び前記モータが配置されており、前記排気送風路に前記工具保持部が配設されており、
    前記ファンにより発生させた風は、前記コントローラを冷却した後に、前記排気送風路の排気口から前記調節ベースに向けて排気される、電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記支持ハウジングには、前記排気口として第1排気口および第2排気口が設けられていると共に、前記出力軸の回転方向への動きを止めるように該出力軸を固定するシャフトロック機構が設けられており、
    前記第1排気口と前記第2排気口とは、互いに前後方向で相違する位置に配置されており、
    前記シャフトロック機構は、前後方向で前記第1排気口と前記第2排気口との間に配置されている、電動工具。
  3. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記支持ハウジングに形成される排気口として第1排気口および第2排気口が設けられており、
    前記第1排気口と前記第2排気口とは、互いに前後方向で相違する位置に配置されており、
    前記調節ベースは、工具本体に取り付けられて支持される取付部を有し、
    前記取付部は、前後方向で前記第1排気口と前記第2排気口との間に配置されている、電動工具。
  4. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記排気口は、前記送風路を通じて前記調節ベースに向けて風を吹き出すように前記支持ハウジングの前面に設けられており、
    前記排気口から吹き出される風は、前記工具保持部の外周を通過する、電動工具。
  5. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記支持ハウジングに形成される排気口は、第1の排気口と第2の排気口であり、
    前記第1の排気口は、前記調節ベースの外側に向くような風を排気し、
    前記第2の排気口は、前記工具保持部の外周を通過するような風を排気する様に構成されている、電動工具。


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