JP6020417B2 - 電流保護回路 - Google Patents

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Description

本発明は、出力端子から入力端子に向けて流れる逆方向電流から回路を保護する電流保護回路に関する。
例えばシリーズレギュレータ形式の電源回路など、定常時に「入力電圧>出力電圧」となるシステムにおいて、出力端子が入力電圧よりも高い電圧を発生する電源ラインにショートする故障(短絡故障)が生じると、出力端子から入力端子に向けて電流(逆方向電流)が流れる。
このような逆方向電流が流れると、回路を構成する素子が故障するおそれがあるため、上記短絡故障が生じた場合に逆方向電流が発生することを防止するための対策が考えられている。それらの対策のうち、最も一般的なものとしては、入力端子および出力端子の間の経路に逆流阻止用のダイオードを直列に挿入するといった方法が挙げられる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−159136号公報 特開2007−295758号公報
しかし、逆流阻止用のダイオードを設ける構成では、定常時、つまり入力端子から出力端子に向けて順方向に電流(順方向電流)が流れる期間、ダイオードの順方向電圧に相当する電圧降下が、入出力端子間に余分に生じる。そのため、回路の最低動作電圧が高くなるという問題、出力電圧の精度が低下するという問題、損失が増加するという問題などが生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、定常時に入出力端子間に生じる電圧降下が増加することを抑制しつつ、逆方向電流の発生を防止することができる電流保護回路を提供することにある。
請求項1に記載の電流保護回路は、2つのMOSトランジスタ、シャント抵抗、電流検出手段および制御手段を備えている。2つのMOSトランジスタは、入力電圧を入力するための入力端子と、その入力電圧よりも低い出力電圧を出力するための出力端子との間に、それぞれのボディダイオードが互いに逆向きとなるように直列接続されている。シャント抵抗は、入力端子および出力端子の間に直列に介在する。電流検出手段は、シャント抵抗の端子電圧に基づいて入力端子および出力端子の間に流れる電流を検出する。制御手段は、電流検出手段により検出された電流値に基づいて、2つのMOSトランジスタの動作を制御する。
上記構成において、出力端子が入力電圧よりも高い電圧を発生する電源ラインにショートする故障(短絡故障)が生じると、出力端子から入力端子に向けて電流(逆方向電流)が流れる可能性がある。そこで、本手段では、制御手段は、出力端子から入力端子に向けて流れる逆方向電流が第1検出判定値を超えると、2つのMOSトランジスタのうち、ボディダイオードのアノードが入力端子側に存在するMOSトランジスタをオフする。これにより、出力端子から入力端子に向けての電流の流れが阻止される。つまり、上記短絡故障が生じて逆方向電流が流れ得る状態となっても、その逆方向電流が流れる(流れ続ける)ことが防止される。また、2つのMOSトランジスタのボディダイオオードは、互いに逆向きとなるように直列接続されている。そのため、それらボディダイオードを経由した逆方向電流の発生も防止される。
また、この場合、入力端子および出力端子の間には、シャント抵抗が接続されているだけであるため、逆流阻止用のダイオードを設ける構成に比べ、入出力端子間における電圧降下が余分に大きくなることは少ない。従って、本手段によれば、逆流阻止用のダイオードを設ける構成による各種の問題(最低動作電圧が高くなる、出力電圧の精度が低下する、損失が増加するなどの問題)が生じることなく、出力端子から入力端子に向けて流れる逆方向電流の発生を防止することができる。
また、制御手段は、入力端子から出力端子に向けて流れる順方向電流が第2検出判定値を超えると、2つのMOSトランジスタのうち、ボディダイオードのアノードが出力端子側に存在するMOSトランジスタをオフする。これにより、入力端子から出力端子に向けての電流の流れが阻止される。従って、何らかの故障が生じて入力端子から出力端子に向けて過大な順方向電流が流れ得る状態となっても、その過電流が流れる(流れ続ける)ことが防止される。また、2つのMOSトランジスタのボディダイオードは、互いに逆向きとなるように直列接続されている。そのため、それらボディダイオードを経由した順方向の過電流の発生も防止される。さらに、第1検出判定値は、第2検出判定値に比べ小さい値に設定されている。
第1の実施形態を示すもので、電源回路の構成図 電流検出用のコンパレータの一構成例を示す図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 第4の実施形態を示す図1相当図 変形例を示すもので、2つのMOSトランジスタの各組み合わせを示す図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1および図2を参照して説明する。
図1に示す電源回路1は、例えば車両に搭載されるECUにおいて用いられる。電源回路1は、例えば車載バッテリ(図示略)から電源入力端子Pi(入力端子に相当)を通じて与えられる入力電圧VINを降圧して電源出力端子Po(出力端子に相当)から所望の電圧値を持つ出力電圧VOUTとして出力するシリーズレギュレータ形式の電源回路である。この場合、入力電圧VINの定常値は12Vであり、出力電圧VOUTの目標値は5Vである。つまり、定常時、入力電圧VINおよび出力電圧VOUTは、「VIN>VOUT」という関係になっている。また、電源出力端子Poは、例えば配線を通じてECUの外部に導出されている。そのため、その配線などが外部に存在する高電圧部分とショートする可能性がある。
電源回路1は、トランジスタT1〜T3、シャント抵抗Rs、切替回路2、3、コンパレータCP1、CP2、基準電圧生成回路4、OPアンプOP1、電圧検出回路5などを備えている。トランジスタT1、T2は、いずれもNチャネル型のパワーMOSトランジスタである。図1に破線で示すように、トランジスタT1、T2の各ソース・ドレイン間には、ソース側をアノードとしたボディダイオード(寄生ダイオード)D1、D2が形成されている。トランジスタT1のソースは、シャント抵抗Rsを介して電源入力端子Piに接続されている。トランジスタT2のソースは、電源出力端子Poに接続されている。トランジスタT1、T2の各ドレインは、共通接続されている。すなわち、トランジスタT1、T2は、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に、それぞれのボディダイオードD1、D2が互いに逆向きとなるように直列接続されている。
電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に直列に介在するシャント抵抗Rsの一方の端子電圧(=入力電圧VIN)は、コンパレータCP1の反転入力端子およびコンパレータCP2の非反転入力端子に与えられる。また、シャント抵抗Rsの他方の端子電圧(=トランジスタT1のソース電圧)は、コンパレータCP1の非反転入力端子およびコンパレータCP2の反転入力端子に与えられる。
コンパレータCP1は、非反転入力端子の電圧Vp1および反転入力端子の電圧Vm1の電位差(=Vp1−Vm1)が所定の閾値未満である場合に出力信号Sc1がLレベル(例えば0V)になるとともに、上記電位差が閾値以上である場合に出力信号Sc1がHレベル(例えば5V)になるように、その入力段が構成されている。コンパレータCP1の出力信号Sc1は、切替回路2に与えられる。
切替回路2は、出力信号Sc1がLレベルである場合にはオン電圧Von1をトランジスタT1のゲートに出力する。オン電圧Von1は、下記(1)式により表される。ただし、トランジスタT1のゲート閾値電圧をVth1とする。
Von1=VIN+Vth1 …(1)
従って、出力信号Sc1がLレベルである場合、トランジスタT1はオンされる。
また、切替回路2は、出力信号Sc1がHレベルである場合にはオフ電圧Voff1をトランジスタT1のゲートに出力する。オフ電圧Voff1は、下記(2)式により表される。
Voff1=VIN …(2)
従って、出力信号Sc1がHレベルである場合、トランジスタT1はオフされる。
シャント抵抗Rsの抵抗値およびコンパレータCP1における閾値は、電源出力端子Poからシャント抵抗Rsを介して電源入力端子Piへと流れる電流が所定の第1検出判定値未満である場合に出力信号Sc1がLレベルになるとともに、上記電流が第1検出判定値以上である場合に出力信号Sc1がHレベルになるような値に設定されている。そのため、上記電流が第1検出判定値未満である場合、つまり通常時にはトランジスタT1がオンされる。一方、上記電流が第1検出判定値以上である場合、つまり逆方向の電流が流れ得る異常が生じた場合にはトランジスタT1がオフされる。
コンパレータCP2は、非反転入力端子の電圧Vp2および反転入力端子の電圧Vm2の電位差(=Vp2−Vm2)が所定の閾値未満である場合に出力信号Sc2がLレベルになるとともに、上記電位差が閾値以上である場合に出力信号Sc2がHレベルになるように、その入力段が構成されている。コンパレータCP2の出力信号Sc2は、切替回路3に与えられる。
切替回路3は、出力信号Sc2がLレベルである場合にはオン電圧Von2をトランジスタT2のゲートに出力する。オン電圧Von2は、下記(3)式により表される。ただし、トランジスタT2のゲート閾値電圧をVth2とする。
Von2=VOUT+Vth2 …(3)
従って、出力信号Sc2がLレベルである場合、トランジスタT2はオンされる。ただし、出力信号Sc2がLレベルであっても、後述するトランジスタT3がオンされた状態になると、トランジスタT2はオフに転じる。
また、切替回路3は、出力信号Sc2がHレベルである場合にはオフ電圧Voff2をトランジスタT2のゲートに出力する。オフ電圧Voff2は、下記(4)式により表される。
Voff2=0 …(4)
従って、出力信号Sc2がHレベルである場合、トランジスタT2はオフされる。
シャント抵抗Rsの抵抗値およびコンパレータCP2における閾値は、電源入力端子Piからシャント抵抗Rsを介して電源出力端子Poへと流れる電流が所定の第2検出判定値未満である場合に出力信号Sc2がLレベルになるとともに、上記電流が第2検出判定値以上である場合に出力信号Sc2がHレベルになるような値に設定されている。そのため、上記電流が第2検出判定値未満である場合、つまり通常時にはトランジスタT2がオンされる。一方、上記電流が第2検出判定値以上である場合、つまり順方向の過電流が流れ得る異常が生じた場合にはトランジスタT2がオフされる。
なお、本実施形態では、コンパレータCP1、CP2は、シャント抵抗Rsの端子電圧に基づいて、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に流れる電流を検出する電流検出手段に相当する。また、切替回路2、3は、電流検出手段により検出された電流値に基づいてトランジスタT1、T2の動作を制御する制御手段に相当する。
基準電圧生成回路4は、例えばバンドギャップ基準電圧回路であり、出力電圧VOUTの目標値を指令するための基準電圧Vrを生成する。基準電圧生成回路4から出力される基準電圧Vrは、OPアンプOP1の非反転入力端子に与えられている。電圧検出回路5は、抵抗R1およびR2の直列回路(分圧回路)により構成されている。その直列回路は、トランジスタT2のソース(=電源出力端子Po)とグランド端子(0V)との間に接続されている。抵抗R1およびR2の共通接続点N1の電圧、つまり出力電圧VOUTを抵抗R1および抵抗R2により分圧して得られる検出電圧Vdは、OPアンプOP1の反転入力端子に与えられている。抵抗R1およびR2の各抵抗比(分圧回路の分圧比)は、出力電圧VOUTが目標値のときに検出電圧Vdが基準電圧Vrと一致するような値に設定されている。
OPアンプOP1は、基準電圧Vrおよび検出電圧Vdの差に応じた誤差増幅信号Sdを出力する。誤差増幅信号Sdは、トランジスタT3のゲートに与えられる。トランジスタT3は、Nチャネル型のMOSトランジスタであり、トランジスタT2のゲートおよびグランド端子の間に接続されている。このような構成によれば、出力信号Sc1およびSc2がいずれもLレベルであるとき(通常時)、OPアンプOP1によるトランジスタT3の駆動制御によって、出力電圧VOUTが目標値に一致するようにトランジスタT2の駆動がフィードバック制御されることになる。
なお、本実施形態では、トランジスタT1、T2、シャント抵抗Rs、切替回路2、3およびコンパレータCP1、CP2により、電流保護回路6が構成されている。また、この場合、トランジスタT2は、電源回路1における主トランジスタ、つまり電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間を流れる電流を制御するための主トランジスタとしても機能する。
コンパレータCP1、CP2は、上述したような閾値を持たせるため、例えば図2に示すような構成となっている。図2に示すコンパレータは、入力段を構成する抵抗R21〜R28、差動対をなすPNP形バイポーラトランジスタであるトランジスタT21およびT22、トランジスタT21およびT22の負荷となるカレントミラー回路21、出力段を構成するNPN形バイポーラトランジスタであるトランジスタT23および抵抗R29などを備えている。
コンパレータの非反転入力端子およびグランド端子の間には、抵抗R21〜R24が直列接続されている。コンパレータの反転入力端子およびグランド端子の間には、抵抗R25〜R28が直列接続されている。抵抗R23およびR24の相互接続点は、トランジスタT21のベースに接続されている。抵抗R25およびR26の相互接続点は、トランジスタT22のベースに接続されている。トランジスタT21、T22のエミッタは共通接続されるとともに、電源電圧Vcc(例えば5V)が印加される電源端子に接続されている。
トランジスタT21、T22のコレクタは、カレントミラー回路21を構成するNPN形バイポーラトランジスタであるトランジスタT24、T25を介してグランド端子に接続されている。トランジスタT21のコレクタは、出力段を構成するトランジスタT23のベースに接続されている。トランジスタT23のエミッタは、グランド端子に接続されている。トランジスタT23のコレクタは、抵抗R29を介して電源端子に接続されるとともに、コンパレータの出力端子に接続されている。
このような構成によれば、抵抗R21〜R24および抵抗R25〜R28の抵抗値(入力段を構成する2つの抵抗分圧回路の分圧比)を適宜調整することにより、コンパレータCP1、CP2の閾値、ひいては第1判定検出値および第2判定検出値を、それぞれ任意の値に設定することができる。この場合、第1判定検出値は、第2判定検出値に比べ、小さな値に設定される。この理由は、次の通りである。すなわち、電源入力端子Piから電源出力端子Poに向けて電流(順方向電流)が流れる状態は、正常な状態である。従って、その順方向電流が過大な値になった場合に初めて電流経路の遮断が行われればよい。一方、電源出力端子Poから電源入力端子Piに向けて電流(逆方向電流)が流れる状態は、異常な状態である。従って、その逆方向電流が流れた場合には電流経路の遮断が即時に行われてもよい。このようなことから、第1判定検出値は、第2判定検出値に比べて小さな値に設定されている。
以上説明した本実施形態によれば、次のような作用および効果が得られる。
電源回路1において、電源出力端子Poが入力電圧VINよりも高い電圧を発生する電源ラインなどの高電圧部分にショートする故障(短絡故障)が生じると、電源出力端子Poから電源入力端子Piに向けて電流(逆方向電流)が流れる可能性がある。そこで、本実施形態では、コンパレータCP1の出力信号Sc1に基づいて、電源出力端子Poから電源入力端子Piに向けて流れる電流が第1検出判定値を超えたと判断される場合、切替回路2がトランジスタT1をオフする。つまり、この場合、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に直列に介在する2つのトランジスタT1、T2のうち、ボディダイオードのアノードが電源入力端子Pi側に存在するトランジスタT1がオフされる。これにより、その逆方向電流が流れる(流れ続ける)ことが防止される。また、トランジスタT1、T2のボディダイオードは、互いに逆向きとなるように直列接続されている。そのため、それらボディダイオードを経由した逆方向電流の発生も防止される。
また、出力電圧Voの供給先となる負荷回路において短絡故障などが生じると、電源入力端子Piから電源出力端子Poに向けて過大な電流(順方向電流)が流れる可能性がある。そこで、本実施形態では、コンパレータCP2の出力信号Sc2に基づいて、電源入力端子Piから電源出力端子Poに向けて流れる電流が第2検出判定値を超えたと判断される場合、切替回路3がトランジスタT2をオフする。つまり、この場合、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に直列に介在する2つのトランジスタT1、T2のうち、ボディダイオードのアノードが電源出力端子Po側に存在するトランジスタT2がオフされる。これにより、その過大な順方向電流が流れる(流れ続ける)ことが防止される。また、トランジスタT1、T2のボディダイオードは、互いに逆向きとなるように直列接続されている。そのため、それらボディダイオードを経由した順方向の過電流の発生も防止される。
そして、この場合、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間には、トランジスタT1、T2の他には、シャント抵抗Rsが接続されているだけである。そのため、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に逆流阻止用のダイオードを設ける構成(従来の構成)に比べ、入出力端子間における電圧降下が余分に大きくなることは少ない。従って、本実施形態によれば、逆流阻止用のダイオードを設ける従来の構成による各種の問題(最低動作電圧が高くなる、出力電圧Voの精度が低下する、損失が増加するなどの問題)が生じることなく、電源出力端子Poから電源入力端子Piに向けて流れる逆方向電流の発生および電源入力端子Piから電源出力端子Poに向けて流れる過大な順方向電流の発生を防止することができる。
また、本実施形態では、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間に流れる逆方向電流を検出するためのコンパレータCP1を設け、その電流検出用のコンパレータCP1の出力信号Sc1に基づいて、電流の流れる経路を遮断するようにしている。このような構成の電流保護回路6によれば、入力電圧VINおよび出力電圧VOUTを検出した結果に基づいてトランジスタT1、T2の動作を制御する構成(以下、比較例と呼ぶ)に対し、次のようなメリットがある。すなわち、電圧検出に基づく制御を行う比較例の場合、逆方向電流が発生し得る状態になると、その状態を素早く検出することができるものの、ノイズなどの影響による誤動作(誤って電流経路を遮断する動作)が発生し易くなる。これに対し、本実施形態の電流保護回路6の場合、逆方向電流が少なからず流れてから、その状態を検出することになるため、その検出速度は比較例に比べて遅くなるものの、ノイズなどの影響による誤動作が発生し難くなる。
上記誤動作が発生し難くなるという効果は、電源回路1に適用される場合、特に有益なものとなる。すなわち、電源回路1の出力電圧Voは、様々な負荷回路に供給されることが考えられる。そのため、その出力電圧Voの供給がノイズなどの影響により度々遮断されるという不具合が生じることは、非常に大きな問題となる。つまり、電源回路1は、出力電圧Voを簡単に遮断することなく、出来る限り出力状態を維持することが望ましい。従って、本実施形態の電流保護回路6は、電源回路1に適用されることにより、一層効果的に機能すると言える。
また、シャント抵抗Rsは、電源入力端子Piおよび電源出力端子Poの間の電流経路において、電源回路1の主トランジスタとしても機能するトランジスタT2よりも、上流側(入力側)に設けられている。このような構成によれば、シャント抵抗RsがトランジスタT2よりも下流側(出力側)に設けられた構成に比べると、電源回路1の出力インピーダンスが低く抑えられるため、電源回路1における電圧フィードバック制御の制御性(精度)を良好に維持することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図3を参照して説明する。
図3に示す本実施形態の電源回路31が備える電流保護回路32は、図1に示した第1の実施形態の電流保護回路6に対し、シャント抵抗Rsの配置が異なる。この場合、シャント抵抗Rsは、トランジスタT1、T2の各ドレイン間に接続されている。このような構成の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、次のような効果も得られる。
すなわち、電源回路1が集積回路として構成される場合、抵抗素子が配置される箇所は、例えばレイアウト上の都合などによる制約を受けることになる。本実施形態のように、2つのトランジスタ(T1、T2)間に抵抗素子(シャント抵抗Rs)を設けるということは、上記制約を考慮した上で、比較的容易に配置を決定できるというメリットがある。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図4を参照して説明する。
図4に示す本実施形態の電源回路41が備える電流保護回路42は、図1に示した第1の実施形態の電流保護回路6に対し、シャント抵抗Rsに代えて抵抗R41、R42を備えている点が異なる。抵抗R41の一方の端子は、電源入力端子PiおよびコンパレータCP1の反転入力端子に接続されている。抵抗R41の他方の端子は、抵抗R42の一方の端子およびコンパレータCP2の非反転入力端子に接続されている。抵抗R42の他方の端子は、コンパレータCP1の非反転入力端子およびコンパレータCP2の反転入力端子に接続されるとともに、トランジスタT1のソースに接続されている。
このように、本実施形態では、複数の抵抗R41、R42の直列回路によりシャント抵抗Rs’が構成されている。このような構成によれば、コンパレータCP1、CP2において各入力電圧に対する閾値を持たせる必要なく、第1検出判定値および第2検出判定値を互いに別々の値に設定することが可能となる。そのため、コンパレータCP1、CP2の構成を簡素化することができるというメリットがある。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図5を参照して説明する。
図5に示す本実施形態の電源回路51が備える電流保護回路52は、図1に示した第1の実施形態の電流保護回路6に対し、さらにトランジスタT51を備えている点が異なる。トランジスタT51は、トランジスタT1とドレインおよびゲートが共通となっている。トランジスタT51は、トランジスタT1に比べ、面積が十分に小さいものであり、電流検出用のNチャネル型のMOSトランジスタ(センスMOS)である。トランジスタT51には、トランジスタT1に流れる電流と同様に変化する電流が流れる。ただし、その電流の大きさは、トランジスタT1およびT51の面積比率に応じた大きさとなる。そして、この場合、シャント抵抗Rsの他方の端子は、トランジスタT51のソースに接続されている。
このような構成の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、電源入力端子Piから電源出力端子Poへと至る主たる電流経路(メインパス)にシャント抵抗Rsが存在しない。そのため、定常時の入出力端子間における電圧降下を一層低く抑えることができる。また、定常時に電源入力端子Piから電源出力端子Poに向けて比較的大きな電流(アンペアクラスの電流など)を流すような仕様であっても適用することが可能となる。ただし、本実施形態の構成では、第1の実施形態に比べ、シャント抵抗Rsに流れる電流が小さくなるため、シャント抵抗Rsの抵抗値を大きくするなどの変更が必要となる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
トランジスタT1、T2は、いずれもNチャネル型のMOSトランジスタであったが、Nチャネル型およびPチャネル型を任意に組み合わせることができる。従って、図6の(a)に示すように、トランジスタT1をNチャネル型とし、トランジスタT2をPチャネル型としてもよい。また、図6の(b)に示すように、トランジスタT1をPチャネル型とし、トランジスタT2をNチャネル型としてもよい。また、図6の(c)に示すように、トランジスタT1、T2をいずれもPチャネル型としてもよい。ただし、どの組み合わせの場合でも、トランジスタT1、T2は、入力電圧VINを入力するための入力端子Piと、その入力電圧VINより低い出力電圧VOUTを出力するための出力端子Poとの間に、それぞれのボディダイオードが互いに逆向きとなるように、つまり、それぞれによる整流方向が互いに逆向きとなるように直列接続する必要がある。
上記各実施形態では、トランジスタT1が入力端子Piから出力端子Poに向けて流れる電流を制御するための主トランジスタとしても機能する構成であったが、これに限らずともよい。例えば、トランジスタT2が主トランジスタとしても機能する構成でもよいし、あるいは、主トランジスタを別途設ける構成でもよい。
シャント抵抗は、入力電圧VINを入力するための入力端子Piおよび出力電圧VOUTを出力するための出力端子Poの間に直列に介在するように設ければよい。従って、各実施形態および各変形例のいずれについても、シャント抵抗を、トランジスタT1より上流側に設けてもよいし、トランジスタT1、T2間に設けてもよいし、トランジスタT2より下流側に設けてもよい。
本発明の電流保護回路は、シリーズレギュレータ形式の電源回路に限らず、例えば、負荷に流れる電流を制御する負荷駆動回路など、定常時に「入力電圧VIN>出力電圧VOUT」となるシステム全般に適用することができる。
図面中、1、31、41、51は電源回路、2、3は切替回路(制御手段)、6は電流保護回路、CP1、CP2はコンパレータ(電流検出手段)、D1、D2はボディダイオード、Piは電源入力端子(入力端子)、Poは電源出力端子(出力端子)、R41、R42は抵抗、Rs、Rs’はシャント抵抗、T1はMOSトランジスタ、T2はMOSトランジスタ(主トランジスタ)を示す。

Claims (4)

  1. 入力電圧を入力するための入力端子(Pi)および前記入力電圧よりも低い出力電圧を出力するための出力端子(Po)の間に、それぞれのボディダイオード(D1、D2)が互いに逆向きとなるように直列接続された2つのMOSトランジスタ(T1、T2)と、
    前記入力端子および前記出力端子の間に直列に介在するシャント抵抗(Rs、Rs’)と、
    前記シャント抵抗の端子電圧に基づいて前記入力端子および前記出力端子の間に流れる電流を検出する電流検出手段(CP1、CP2)と、
    前記電流検出手段により検出された電流値に基づいて前記2つのMOSトランジスタの動作を制御する制御手段(2、3)と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記出力端子から前記入力端子に向けて流れる逆方向電流が第1検出判定値を超えると、前記2つのMOSトランジスタのうち、ボディダイオードのアノードが前記入力端子側に存在するMOSトランジスタ(T1)をオフし、
    前記入力端子から前記出力端子に向けて流れる順方向電流が第2検出判定値を超えると、前記2つのMOSトランジスタのうち、ボディダイオードのアノードが前記出力端子側に存在するMOSトランジスタ(T2)をオフし、
    前記第1検出判定値は、前記第2検出判定値に比べ小さい値に設定されていることを特徴とする電流保護回路。
  2. 前記2つのMOSトランジスタのうち、一方は、前記入力端子から前記出力端子に向けて流れる電流を制御するための主トランジスタとしても機能し、
    前記シャント抵抗は、前記入力端子および前記出力端子の間において、前記一方のMOSトランジスタよりも前記入力端子側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の電流保護回路。
  3. 前記入力端子は、入力電圧を所望の出力電圧に降圧して出力する電源回路(1、31、41、51)における前記入力電圧を入力するための電源入力端子(Pi)であり、
    前記出力端子は、前記電源回路における出力電圧を出力するための電源出力端子(Po)であり、
    前記2つのMOSトランジスタのうち、一方は、前記電源回路における前記電源入力端子および前記電源出力端子の間に直列に介在する主トランジスタとしても機能することを特徴とする請求項1または2に記載の電流保護回路。
  4. 前記シャント抵抗(Rs’)は、複数の抵抗(R41、R42)の直列回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電流保護回路。
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