JP4719721B2 - 比較回路、出力駆動装置、及び、電子制御装置 - Google Patents

比較回路、出力駆動装置、及び、電子制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、定電流源に接続された一対のトランジスタを備え、入力電圧と基準電圧を比較する差動対と、前記入力電圧と前記基準電圧の高低関係に従って駆動される前記差動対から所定論理の判定信号を生成して出力する判定出力部を備えている比較回路に関する。
一般的に車載バッテリのような電圧変動の大きな電源から負荷に給電する場合には、レギュレータのような安定化電源を介して電力が供給されている。その際、何らかの要因で給電経路に短絡事故が発生すると、前記安定化電源に過電流が流入してブーストトランジスタなど前記安定化電源を構成する素子や負荷が破損されることがある。そこで、前記安定化電源に流入する過電流の発生を検出する過電流検出回路が設けられ、前記過電流検出回路により過電流が検出されると、前記安定化電源からの出力が停止されて前記安定化電源への過電流の流入が防止されるように構成されている。
このような過電流検出回路は、例えば、図1(a)に示すように、コレクタ同士が定電流源26に接続された一対のPNPトランジスタQ23、Q24を備え、前記安定化電源の電圧入力ライン(ブーストトランジスタの上流側)に接続された抵抗での降下電圧を入力する入力電圧端子Vin1と、電源電圧VBから例えば0.2V程度の所定の電圧V22だけ降下させた過電流を検出するための閾値電圧を入力する基準電圧端子Vin2を備え、両端子の電圧差を検出する差動対2と、入力電圧と基準電圧の高低関係に従って駆動される差動対2から所定論理の判定信号Soを生成して出力する判定出力部3を備えた比較回路で構成されている。
特許文献1には、電源電圧の低下時においても正しい論理で判定信号が出力されるように、基準電圧と電源電圧が降圧された入力電圧の供給を受ける差動対を備えた差動増幅器を有し、前記入力電圧が前記基準電圧以下のときに所定論理の判定信号を出力するコンパレータを備え、前記差動増幅器の動作状態を常時観測し、当該観測結果に基づいて前記コンパレータの誤作動防止機能を動作させる動作監視手段を備えた比較回路が提案されている。
特開平11−264845号公報
しかし、従来の比較回路によれば、過電流を検出して、判定出力部3から過電流に対応した論理信号が出力されたときに、電源電圧VBが急激に大きく低下するような動的な電圧変動が生じると、入力電圧端子Vin1に入力された検出対象電圧が基準電圧端子Vin2の電圧より低い状態にあるにも関わらず、トランジスタQ23、Q24の寄生容量C25によって差動対2が正常に動作せず、図1(b)に示すように、判定出力部3から誤った論理、即ち、過電流が発生していない正常レベルの判定信号Soが出力されるタイミングが生じることがあった。電源電圧VBが急激に低下したときに、寄生容量C25に蓄積された電荷が放電されるまでの間、トランジスタのベースエミッタ間電圧が低くなり、トランジスタQ23、Q24の応答遅れが発生するためである。このような比較回路は、電源電圧付近の電圧変化を検出する過電流検知回路に用いられるような場合に、誤作動する可能性が高い。
一方、特許文献1に記載された比較回路では、電源電圧が定常的に低下するような静的な変動には対処できるが、電源電圧が急低下したときなどの前記電源電圧の動的変動時には対処できず、同様な問題が発生する虞があり、このような問題に対して効果的な対処法が望まれていた。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、電源電圧が急低下することがあっても、入力電圧と基準電圧との高低関係に基づく正しい論理で判定信号を出力することができる比較回路を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による比較回路の特徴構成は、定電流源に接続された一対のトランジスタを備え、入力電圧と基準電圧を比較する差動対と、前記入力電圧と前記基準電圧の高低関係に従って駆動される前記差動対から所定論理の判定信号を生成して出力する判定出力部と、前記差動対の電源電圧の動的変動時に前記判定信号の瞬時的な反転を阻止する論理レベル維持部を備えている点にある。
上述の構成によれば、電源電圧の急低下時に、差動対を構成するトランジスタの寄生容量に起因した応答遅れにより生じる判定出力部からの出力の反転が、論理レベル維持部により阻止される結果、常に正しい論理で判定信号が出力されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、電源電圧が急低下することがあっても、入力電圧と基準電圧との高低関係に基づく正しい論理で判定信号を出力することができる比較回路を提供することができるようになった。
以下に、本発明における比較回路の実施形態について説明する。ここで、各実施形態の説明に用いる図面に示した比較回路の構成要素が、図1に示す比較回路の構成要素と共通である場合には、当該構成要素に共通の参照文字及び参照数字を付している。
第一の実施形態による比較回路1は、図2(a)に示すように、検出対象電圧を入力する入力電圧端子Vin1と基準電圧端子Vin2に入力された電圧を比較する差動対2と、入力電圧と基準電圧の高低関係に従って駆動される差動対2から所定論理の判定信号Soを生成して出力する判定出力部3と、差動対2の電源電圧VBの動的変動時、即ち、電源電圧VBの急低下時に判定信号Soの瞬時的な反転を防止する論理レベル維持部4を備えて構成される。
比較回路1は、電源電圧VBのバッテリから安定化電源30に流入する給電ラインの過電流を検出する過電流検出回路として構成されている。
差動対2は、例えば、夫々のベースを入力電圧端子Vin1及び基準電圧端子Vin2に夫々接続した一対のNPN型トランジスタQ20、Q21と、トランジスタQ20、Q21のエミッタが夫々接続された一対のPNP型トランジスタQ23、Q24と、論理レベル維持部4を構成する一対のPNP型トランジスタQ40、Q41と、カレントミラー回路を構成する一対のNPN型トランジスタQ27、Q28を備えて構成される。
ここで、一般的に、差動対2を構成するトランジスタQ23、Q24がPNP型トランジスタで構成される場合には、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28はNPN型トランジスタで構成され、差動対2を構成するトランジスタQ23、Q24がNPN型トランジスタで構成される場合には、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28はPNP型トランジスタで構成される。本実施形態では差動対2を構成するトランジスタQ23、Q24がPNP型トランジスタで構成される場合を説明するが、本発明は、トランジスタQ23、Q24がNPN型トランジスタで構成される場合にも適用可能であることは言うまでもない。
トランジスタQ23、Q24はマルチコレクタトランジスタで構成され、一方のコレクタ(以下、「第一コレクタ」と記載する。)及びベース同士が定電流源26に接続され、他方のコレクタ(以下、「第二コレクタ」と記載する。)は論理レベル維持部4のトランジスタQ40、Q41のエミッタと夫々接続されている。
判定出力部3は、差動対の一方の出力がベースに接続され、トランジスタQ40、Q41の第二コレクタがコレクタに接続されたスイッチングトランジスタQ33と、スイッチングトランジスタQ33のコレクタがベースに接続され、コレクタがプルアップ抵抗R32を介して直流電源30に接続されたスイッチングトランジスタQ34を備えて構成され、差動対の一方の出力に基づいてスイッチングトランジスタQ34のコレクタから判定信号Soが出力される。
論理レベル維持部4を構成する一対のトランジスタQ40、Q41は、ベースにバイアス電圧源V42が接続されたベース接地マルチコレクタトランジスタが用いられ、第一コレクタがトランジスタQ27、Q28のコレクタに夫々接続され、一対の第二コレクタが判定出力部3の電流源としてトランジスタQ33のコレクタに接続され、トランジスタQ41の第一コレクタが差動対の出力としてトランジスタQ34のベースに接続されている。
差動対の入力電圧端子Vin1の入力電圧が基準電圧端子Vin2の入力電圧より高い正常状態のとき、トランジスタQ20に流れるエミッタ電流がトランジスタQ21に流れるエミッタ電流より大きくなり、トランジスタQ40の第一コレクタ電流はトランジスタQ41の第一コレクタ電流より大きくなる。このときカレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28のコレクタ電流が同一電流となるように、スイッチングトランジスタQ33のベースから接続ノードAへ電流が流れるため、スイッチングトランジスタQ33は遮断状態、スイッチングトランジスQ34は導通状態となり、判定出力部3からはローレベルの判定信号Soが出力される。
入力電圧端子Vin1の入力電圧が基準電圧端子Vin2の入力電圧より低くなる異常状態が生じると、トランジスタQ20を流れるエミッタ電流が、トランジスタQ21を流れるエミッタ電流より小さくなるため、トランジスタQ40の第一コレクタ電流はトランジスタQ41の第一コレクタ電流より小さくなる。このときカレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28のコレクタ電流が同一電流となるように、接続ノードAからスイッチングトランジスタQ33のベースへ電流が流れるため、スイッチングトランジスタQ33は導通状態、スイッチングトランジスタQ34は遮断状態となり、判定出力部3からはハイレベルの判定信号Soが出力される。
上述の差動対を構成するトランジスタQ23、Q24には2pF程度の大きな寄生容量C25が存在し、寄生容量C25に蓄積された電荷によりベースにバイアス電圧が印加されているが、電源電圧VBが急激に大きく低下するような動的変動が発生すると、寄生容量C25に蓄積された電荷が放電されるまでの僅かな期間、トランジスタQ24のベースエミッタ間電圧が低下して、トランジスタQ24が遮断状態となる誤作動が生じる。
当該期間はトランジスタQ24のコレクタ電流が遮断されるが、このとき、トランジスタQ41、Q41の第二コレクタから判定出力部3のスイッチングトランジスタQ33に供給される電流も遮断されるので、スイッチングトランジスタQ34の遮断状態が維持される。
つまり、入力電圧端子Vin1への入力電圧が基準電圧端子Vin2への入力電圧より低い状態で、電源電圧VBが急激に大きく低下しても、スイッチングトランジスタQ34の遮断状態が維持され、図2(b)に示すように、判定出力部3からはハイレベルの判定信号Soが出力されるようになる。
即ち、差動対の電源電圧の動的変動時に判定信号の瞬時的な反転を阻止する論理レベル維持部が、差動対の出力に基づいて論理レベルを切り替えるスイッチングトランジスタを備えて構成されるとともに、論理レベル維持部が、一対のトランジスタに直列接続された一対のベース接地マルチコレクタトランジスタで構成され、マルチコレクタトランジスタからスイッチングトランジスタに給電されるように構成されている。
第二の実施形態による比較回路1は、図3(a)に示すように、検出対象電圧を入力する入力電圧端子Vin1と基準電圧端子Vin2に入力された電圧を比較する差動対2と、入力電圧と基準電圧の高低関係に従って駆動される差動対2から所定論理の判定信号Soを生成して出力する判定出力部3と、差動対2の電源電圧VBの動的変動時に判定信号Soの瞬時的な反転を防止する論理レベル維持部4を備えて構成される。
差動対2は、夫々のベースに入力電圧Vin1及び基準電圧Vin2が入力される一対のNPN型トランジスタQ20、Q21と、トランジスタQ20、Q21のエミッタが夫々接続された一対のPNP型トランジスタQ23、Q24と、カレントミラー回路を構成する一対のNPN型トランジスタQ27、Q28を備えて構成される。
判定出力部3は、差動対の一方の出力、つまり、トランジスタQ24の第二コレクタがベースに接続され、コレクタが定電流源31と論理レベル維持部4を構成するスイッチを介して直流電源30に接続されたスイッチングトランジスタQ33と、ベースがスイッチングトランジスタQ33のコレクタに接続され、コレクタがプルアップ抵抗R32を介して直流電源30に接続されたスイッチングトランジスタQ34により構成され、スイッチングトランジスタQ34のコレクタから判定信号Soが出力される。
論理レベル維持部4は、差動対2の電源電圧VBの動的変動限界を予測する電源変動予測部5から出力される電源変動予測信号に基づいてオン状態とオフ状態が切替作動するように構成され、例えば、電源変動予測信号がハイレベルにある間、定電流源31から給電を遮断するように構成される。
差動対の入力電圧端子Vin1の入力電圧が基準電圧端子Vin2の入力電圧より高い正常状態のとき、トランジスタQ20のエミッタ電流がトランジスタQ21のエミッタ電流より大きくなり、トランジスタQ23の第二コレクタ電流はトランジスタQ24の第二コレクタ電流より大きくなる。このとき、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28のコレクタ電流が同一電流となるように、スイッチングトランジスタQ33のベースから接続ノードAへ電流が流れるため、スイッチングトランジスタQ33は遮断状態、スイッチングトランジスQ34は導通状態となり、判定出力部3からはローレベルの判定信号Soが出力される。
入力電圧端子Vin1の入力電圧が基準電圧端子Vin2の入力電圧より低くなる異常状態が生じると、トランジスタQ20のエミッタ電流がトランジスタQ21のエミッタ電流より小さくなり、トランジスタQ23の第二コレクタ電流はトランジスタQ24の第二コレクタ電流より小さくなる。このとき、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ27、Q28のコレクタ電流が同一電流となるように、接続ノードAからスイッチングトランジスタQ33のベースへ電流が流れるため、スイッチングトランジスタQ33は導通状態、スイッチングトランジスタQ34は遮断状態となり、判定出力部3からはハイレベルの判定信号Soが出力される。
このとき、第一実施形態と同様、電源電圧VBが急激に大きく低下するような動的変動が発生すると、差動対を構成するトランジスタQ23、Q24の寄生容量C25に蓄積された電荷が放電されるまでの僅かな期間、トランジスタQ24のベースエミッタ間電圧が低下して、トランジスタQ24が遮断状態となる誤作動が生じる。
当該期間はトランジスタQ24のコレクタ電流が遮断されるが、このとき、電源変動予測部5から出力される電源変動予測信号に基づいて、論理レベル維持部4を構成するスイッチがオフ作動され、定電流源31からの給電が遮断されるので、スイッチングトランジスタQ34の遮断状態が維持される。
つまり、入力電圧端子Vin1への入力電圧が基準電圧端子Vin2への入力電圧より低い状態で、電源電圧VBが急激に大きく低下しても、スイッチングトランジスタQ34の遮断状態が維持され、図3(b)に示すように、判定出力部3からはハイレベルの判定信号Soが出力されるようになる。
電源変動予測部5は、例えば、電源VBから給電される負荷を制御する電子制御部5により構成することができる。
電子制御部5は、CPUと、CPUの動作プログラムを格納するROMと、CPUの作業領域などに使用されるRAMを備えたマイクロコンピュータと、その他の周辺回路等を備えて構成され、動作プログラムを実行するマイクロコンピュータとその周辺回路が協働して各種の負荷を制御する。
駆動時に電源電圧VBの動的変動限界を超える虞のある特定負荷がROMに予め格納され、電子制御部5は、駆動信号を出力して特定負荷を制御する際に、電源電圧VBの動的変動限界を予測して、制御対象となる特定負荷の制御タイミングに同期して差動対2が誤作動する虞のある所定時間、電源変動予測信号を出力するように構成されている。このような特定負荷として、駆動時に大きな電流が流れるエンジンの点火装置やスタータモータなどが例示できる。
具体的には、図4(a)に示すように、論理レベル維持部4は、直流電源30から定電流源31への給電状態を制御するスイッチングトランジスタQ40と、直流電源30から抵抗R41を介してスイッチングトランジスタQ40のベースに印加される電圧レベルを切り替えるスイッチングトランジスタQ42、Q43を備えて構成することができる。
スイッチングトランジスタQ42のエミッタがスイッチングトランジスタQ43のエミッタに接続され、電子制御部5から出力される電源変動予測信号がスイッチングトランジスタQ42のベースに入力され、差動対2の接続ノードAからの出力信号(以下、「差動対出力信号」)がスイッチングトランジスタQ43のベースに入力されている。
図4(b)に示すように、スイッチングトランジスタQ40のベースに入力される電圧レベルが電源変動予測信号と差動対出力信号のレベルに基づき決定される。電源変動予測信号がハイレベル、且つ、差動対出力信号がローレベルとなる差動対2の誤作動時にのみ、スイッチングトランジスタQ40により定電流源31への給電が遮断され、トランジスタQ34が遮断状態となり、判定出力部3からハイレベルの判定信号Soが出力されるように構成されている。一方、差動対2から正しい論理レベルの信号が出力されるときには、判定出力部3からは差動対2から出力される信号の論理レベルに基づいたレベルの判定信号Soが出力される。
また、電源変動予測部5は、図5に示すように、上述の差動対を構成する定電流源26の電流iより小さな電流i’を供給する第二の定電流源56と、第一コレクタ同士とベース同士が接続された一対のマルチコレクタトランジスタQ53、Q54を備えて構成される第二の差動対50を設けて構成することができる。
論理レベル維持部4は、直流電源30から定電流源31への給電を制御するスイッチングトランジスタQ40でなり、スイッチングトランジスタQ40のベースには第二の差動対50から出力される判別信号S’oが入力される。
第二の差動対50は、差動対2と同様に構成されるが、定電流源57の電流i’が定電流源26の電流iより小さいため、電源電圧VBの急激な低下時にトランジスタQ54の寄生容量C55に蓄積された電荷の放電に長い時間を要し、電源電圧VBに生じたレベル変動が小さな変動幅で且つ小さな変動時間であっても差動対2と比較して敏感に反応し、差動対2より早期に誤作動し、遅く正常状態に復帰する。
従って、電源電圧VBの急低下により動的変動限界に到った第二の差動対50からは、差動対2が電源電圧VBの動的変動限界に至るよりも早くから、且つ、差動対2が前記動的変動限界から脱するより遅くまで、ローレベルの判別信号S’oが出力され、当該判別信号S’oがベースに入力される間、スイッチングトランジスタQ40は遮断状態となり、判定出力部3からは正しい論理であるハイレベルの判定信号Soが出力される。つまり、当該判別信号S’oは、電源変動予測部5から出力される電源変動予測信号として機能する。
過電流検出回路として上述の比較回路1を備えた出力駆動装置が組み込まれた電子制御装置について説明する。
電子制御装置9は、図6に示すように、車両の走行履歴を管理するマイクロコンピュータを備えたドライブレコーダや、オーディオなどの負荷を制御するオーディオECU(電子制御装置)と、電源電圧VBをDC12Vに降圧して負荷8に給電する本発明による出力駆動装置である第一直流安定化電源装置90と、第一直流安定化電源装置90の出力電圧DC12VをDC5Vに降圧してマイクロコンピュータ及び周辺回路に給電するスイッチングレギュレータで構成される第二直流安定化電源装置91が制御基板上に構築されている。
電子制御装置9がドライブレコーダである場合には、異常な高速走行がなされた場合などに、第一直流安定化電源装置90に接続されたブザーでなる負荷8を鳴動制御してドライバに安全運転を喚起し、電子制御装置9がオーディオECUである場合には、オーディオアンプやスピーカでなる負荷8を制御する。
第一直流安定化電源装置90は、ブーストトランジスタQ900と、抵抗R903、R906による出力電圧の分圧が反転入力端子に、基準電圧V907が非反転入力端子に入力された電圧帰還回路AMP905と、電圧帰還回路AMP905の出力に基づいてブーストトランジスタQ900のベース電流を制御して所定の出力電圧に調整するトランジスタQ904と、ブーストトランジスタQ900へ流入する過電流を検出する上述した本発明による何れかの比較回路1と、比較回路1の出力に基づいてトランジスタQ904により制御されるベース電流を遮断または導通制御するスイッチングトランジスタQ902などを備えたシリーズレギュレータとして構成されている。尚、C901はノイズ吸収用のコンデンサである。
上述した実施形態では、論理レベル維持部が、一対のPNP型ベース接地マルチコレクタトランジスタQ41、Q42で構成された場合を説明したが、GNDを基準とした回路のGND変動に応用した場合、トランジスタをNPN型で構成する、一対のベース接地マルチコレクタトランジスタで構成し、一方のコレクタからスイッチングトランジスタQ33に給電されるように構成するものであってもよい。
上述した実施形態では、論理レベル維持部が、一対のベース接地マルチコレクタトランジスタQ41、Q42で構成された場合を説明したが、図7に示すように、並列接続されたトランジスタで構成されるものであってもよい。
上述した電子制御装置9は一例であり、本発明による出力駆動装置は、エンジンを制御するエンジンECUやブレーキを制御するブレーキECUなどの任意の電子制御装置に組み込むことが可能であり、その出力電圧はDC12Vに限るものではなく、マイクロコンピュータに給電するDC5VやDC3.3Vを出力するものであってもよい。
出力駆動装置に組み込まれた本発明による比較回路の電源変動予測部5が電子制御部5により構成される場合には、当該電子制御装置9により電子制御部5が構成される。
また、本発明による比較回路は、出力駆動装置に組み込まれるものに限らず、電子制御装置9に必要な各種の電圧比較回路に用いることが可能であり、特に電源電圧付近の電圧をモニタする場合に好適に用いることができる。
尚、上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
(a)は従来の比較回路の説明図、(b)は電源電圧変動時において従来の比較回路から出力される判定信号の説明図 (a)は第一の実施形態における比較回路の説明図、(b)は電源電圧変動時において第一の実施形態による比較回路から出力される判定信号の説明図 (a)は第二の実施形態における比較回路の説明図、(b)は電源電圧変動時において第二の実施形態による比較回路から出力される判定信号の説明図 (a)は第二の実施形態における論理レベル維持部の説明図、(b)は第二の実施形態における判定信号の出力レベルを説明する表 第二の実施形態において第二の差動対を備えて構成される電源変動予測部の説明図 比較回路が組み込まれた直流安定化電源装置が組み込まれた電子制御装置の説明図 別実施形態における論理レベル維持部の説明図
符号の説明
1:比較回路
2:差動対
3:判定出力部
4:論理レベル維持部
26:定電流源
Q23:トランジスタ(マルチコレクタトランジスタ)
Q24:トランジスタ(マルチコレクタトランジスタ)
Q33:スイッチングトランジスタ
Q34:スイッチングトランジスタ
Q40:マルチコレクタトランジスタ
Q41:マルチコレクタトランジスタ
So:判定信号
Vin1:入力電圧端子
Vin2:基準電圧端子

Claims (8)

  1. 定電流源に接続された一対のトランジスタを備え、入力電圧と基準電圧を比較する差動対と、前記入力電圧と前記基準電圧の高低関係に従って駆動される前記差動対から所定論理の判定信号を生成して出力する判定出力部と、前記差動対の電源電圧の動的変動時に前記判定信号の瞬時的な反転を阻止する論理レベル維持部を備えている比較回路。
  2. 前記判定出力部が、前記差動対の出力に基づいて論理レベルを切り替えるスイッチングトランジスタを備えて構成されるとともに、論理レベル維持部が、前記一対のトランジスタに直列接続された一対のベース接地マルチコレクタまたは並列接続されたトランジスタで構成され、前記マルチコレクタまたは並列接続されたトランジスタから前記スイッチングトランジスタに給電されるように構成されている請求項1記載の比較回路。
  3. 前記判定出力部が、前記差動対の出力に基づいて論理レベルを切り替えるスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタに給電する電流源を備えて構成され、前記論理レベル維持部が、前記差動対の電源電圧の動的変動時に前記電流源からの給電を遮断するスイッチで構成されている請求項1記載の比較回路。
  4. 前記差動対の電源電圧の動的変動限界を予測する電源変動予測部から出力される電源変動予測信号に基づいて、前記論理レベル維持部が作動するように構成されている請求項1または3記載の比較回路。
  5. 前記電源変動予測部が、前記差動対の電源から給電される負荷を制御する電子制御部で構成され、前記電子制御部から前記負荷に対する駆動信号に同期して所定時間出力される前記電源変動予測信号に基づいて、前記論理レベル維持部が作動するように構成されている請求項4記載の比較回路。
  6. 前記電源変動予測部が前記定電流源より小電流で駆動される定電流源に接続された一対のトランジスタを備えた第二の差動対を備えて構成され、前記第二の差動対の出力に基づいて前記電源変動予測信号が出力されるように構成されている請求項4記載の比較回路。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の比較回路が組み込まれ、前記比較回路により過電流を検出して出力を制御する出力駆動装置。
  8. 前記請求項7記載の出力駆動装置が組み込まれ、前記出力駆動装置あるいは前記出力駆動装置の電源から給電される負荷を制御するマイクロコンピュータを備えた電子制御装置。
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