JP6013751B2 - 歯垢形成防止用液体口腔用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面や口腔粘膜への吸着効果を促進し、歯垢の形成を抑制可能な歯垢形成防止用液体口腔用組成物に関するものである。
カチオン系殺菌剤である塩化セチルピリジニウムは、口腔内細菌に対する殺菌効果が高く、歯牙表面や口腔粘膜に吸着して口腔内細菌の吸着を阻害し、歯垢の形成を抑制するため、液体口腔用の歯垢形成防止として汎用されている。このような塩化セチルピリジニウムの効果を有効に発揮させるためには、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面などへの吸着性を高めることが必要である。しかしながら、塩化セチルピリジニウムは苦味が強く、上記成分を含む液体用口腔用製剤には、香料(特に油溶性香料)の添加が不可欠である。また、口腔用製剤には、保存剤としてp−ヒドロキシ安息香酸エステルを添加したり、更に、油溶性薬効性成分や油溶性アルコール類を添加することもある。
そこで、これらの油溶性成分を可溶化させるために、ノニオン界面活性剤を口腔用製剤に添加することが必要となる。しかし、塩化セチルピリジニウムは、ノニオン界面活性剤のミセルに取り込まれ易いため、塩化セチルピリジニウムを効率的に歯牙などへ吸着させることは困難であり、塩化セチルピリジニウムの吸着効果が阻害されるという問題があった。
そこで、塩化セチルピリジニウムと、上記油溶性成分と、油溶性成分を可溶化させるためのノニオン界面活性剤(可溶化剤)とを含む歯垢形成防止用液体口腔用製剤であって、塩化セチルピリジニウムのようなカチオン性殺菌剤の吸着効果を有効に発揮し得る可溶化剤について、種々の提案がされている。
例えば特許文献1には、塩化セチルピリジニウムに、酸化エチレンの平均付加モル数が40〜80であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した製剤は、塩化セチルピリジニウムの歯牙への吸着を阻害せず、歯垢形成防止、虫歯の予防に優れるのみならず、−5℃で48時間保持したときの低温安定性にも優れることが開示されている。
また、特許文献2には、塩化セチルピリジニウムがミセルに取り込まれ難いポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体を可溶化剤として配合することで、塩化セチルピリジニウムの抗菌活性を安定に保つことができる口腔用組成物が開示されている。
特許文献3には、塩化セチルピリジニウムと酸化エチレンの平均付加モル数が30〜55であるポリエチレングリコール脂肪酸モノエステルおよび/または酸化エチレンの平均付加モル数が90〜120であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することで、界面活性剤による塩化セチルピリジニウムの抗菌効果の低下を防止した口腔用組成物が開示されている。
また、特許文献4および特許文献5には、塩化セチルピリジニウムの具体的な実施例は開示されていないが、カチオン性殺菌剤の殺菌効果を高めた技術が開示されている。
このうち特許文献4には、カチオン性殺菌剤と油溶性香料を配合した口腔用組成物において、糖脂肪酸エステルは、カチオン性殺菌剤の歯牙等への吸着量を飛躍的に向上させる作用を有するとの知見に鑑み、上記糖脂肪酸エステルと、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上とを組み合せて配合することで、カチオン性殺菌剤の歯牙等への吸着性が向上することが開示されている。
また、特許文献5には、カチオン性殺菌剤と油溶性香料を配合した口腔用組成物において、ポリグリセリン脂肪酸エステルにより可溶化して特定のエマルション粒径にすることにより、カチオン性殺菌剤の殺菌効果を低下させることなく歯への吸着力が向上する液体口腔用組成物が開示されている。
特開平4−173728号公報 特開平4−202121号公報 特開平7−215830号公報 特開2006−143710号公報 特開2009−96724号公報
このように塩化セチルピリジニウムの歯牙表面などへの吸着能を高めるため、油溶性成分を可溶化し得る種々の可溶化剤(ノニオン界面活性剤)について種々の方法が開示されているが、更なる向上が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体口腔用製剤としての外観性状(調製直後に白濁や分離が発生せず、透明であること)に優れることは勿論のこと、口腔内細菌活性を有する塩化セチルピリジニウムの歯牙表面などへの吸着効果が一層高められ、優れた歯垢形成防止作用を発揮し得る歯垢形成防止用液体口腔用組成物を提供することにある。
上記課題を解決し得た本発明の歯垢形成防止用液体口腔用組成物は、下記の(a)、(b)および(c)を含有するところに要旨を有するものである。
(a)塩化セチルピリジニウム、
(b)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜20であるポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜25であるポリオキシエチレンステロール、およびアルキル基の平均炭素数が12〜14であり、且つ、グリセリル基の平均付加モル数が6〜10であるポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される少なくとも1種以上のノニオン界面活性剤を0.01〜1.0質量%、
(c)油溶性薬効成分、油溶性香料、油溶性アルコール類、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルよりなる群から選択される少なくとも1種以上の油溶性成分を0.001〜1.0質量%
上記(b)成分としては、アルキル基の平均炭素数が12〜18であり、且つ、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜20であるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;アルキル基の平均炭素数が16〜20であり、且つ、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜20であるポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;アルキル基の平均炭素数が10〜14であり、且つ、エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜15であるポリエチレングリコール脂肪酸エステル;およびエチレンオキシドの平均付加モル数が5〜15であるポリオキシエチレンステロールよりなる群から選択される少なくとも1種以上が好ましい。
また、本発明の液体口腔用組成物は、上記(a)塩化セチルピリジニウムを0.01〜1.0質量%の範囲で含有することが好ましい。
本発明の組成物を用いれば、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面や口腔粘膜への吸着効果が一層促進されるため、う蝕や歯周病などを引き起こす口腔内細菌の吸着を阻害して歯垢の形成を一層効果的に抑制することが可能となる。また、本発明の組成物は、液体口腔用製剤としての外観性状にも優れているため、液体口腔用製剤として好適に用いられる。
本発明者は、塩化セチルピリジニウムと油溶性成分を含む液体口腔用製剤において、液体用製剤として使用可能な程度に安定性に優れ、外観性状が良好であること(白濁や分離の発生なし)を前提にしたうえで、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面や口腔粘膜への吸着効果を、これまでと同程度またはそれ以上に発揮させることが可能な製剤を提供するため、油溶性成分の可溶化剤(ノニオン界面活性剤)を中心に検討を重ねてきた。その結果、下記(b−1)〜(b−5)のノニオン界面活性剤を使用することにより、;下記(b−1)〜(b−4)については、好ましくは、アルキル基の平均炭素数やエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が適切に制御されたノニオン界面活性剤を使用することにより、所期の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
まず、本発明を最も特徴付ける(b)ノニオン界面活性剤について、それぞれ、詳細に説明する。
本発明に用いられる(b)ノニオン界面活性剤は、(b−1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、(b−2)ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、(b−3)エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜20であるポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(b−4)エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜25であるポリオキシエチレンステロール、および(b−5)アルキル基の平均炭素数が12〜14であり、且つ、グリセリル基の平均付加モル数が6〜10であるポリグリセリン脂肪酸エステルであり、これらの少なくとも一種以上を含有することができる。
(b−1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
本発明では、任意のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを使用することができる。特に、これを単独で使用する場合は、アルキル基の平均炭素数、およびEOの平均付加モル数が適切に制御されたものを用いることが良く、これにより、液体製剤としての外観性状に優れており、且つ、塩化セチルピリジニウムの吸着量を一層促進させることができる。好ましくは、アルキル基の平均炭素数が10〜18であり、且つ、EOの平均付加モル数が10〜20を有するものであり、より好ましくは、アルキル基の平均炭素数が16〜18であり、且つ、EOの平均付加モル数が18〜20を有するものである。後記する実施例に示すように、EOの平均付加モル数が10未満のものは、外観性状が低下し、一方、EOの平均付加モル数が20超のものは、塩化セチルピリジニウムの吸着量が低下した。
具体的には、例えば上記脂肪酸として、カプリン酸(炭素数10)、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸(炭素数14)、パルミチン酸(炭素数16)、ステアリン酸(炭素数18)などが挙げられる。また、ヤシ油脂肪酸やパーム核油脂肪酸(ラウリン酸を主に含み、更にミリスチン酸、パルミチン酸などを含む)のような、天然の脂肪酸も用いることができ、好ましくは、アルキル基の平均炭素数が上記範囲を満足するものを用いるのが良い。後記する実施例に用いたヤシ油脂肪酸は、アルキル基の炭素数が10〜18の分布を有する脂肪酸である。
(b−2)ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
本発明では、任意のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルを使用することができる。特に、良好な外観性状を維持しつつ、塩化セチルピリジニウムの吸着量を一層促進させたい場合には、アルキル基の平均炭素数、およびEOの平均付加モル数が適切に制御されたものを用いることが良く、好ましくは、アルキル基の平均炭素数が16〜20であり、且つ、EOの平均付加モル数が10〜20を有するものである。
具体的には、例えば上記脂肪酸として、上記(b−1)成分に挙げたもののほか、エイコサン酸(炭素数20)などが挙げられる。
(b−3)エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜20であるポリエチレングリコール脂肪酸エステル
本発明では、EOの平均付加モル数が上記範囲のポリエチレングリコール脂肪酸エステルを用いる。後記する実施例に示すように、EOの平均付加モル数が20を超えるものは、塩化セチルピリジニウムの吸着量が低下した。また、EOの平均付加モル数が5未満のものは、外観性状の低下が懸念される。更に、アルキル基の平均炭素数が適切に制御されたものを用いることが良く、これにより、塩化セチルピリジニウムの吸着量が一層促進されるようになる。好ましくは、アルキル基の平均炭素数が10〜14であり、且つ、EOの平均付加モル数が5〜15を有するものである。
具体的には、例えば上記脂肪酸として、カプリン酸(炭素数10)、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸(炭素数14)などが挙げられる。
(b−4)エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜25であるポリオキシエチレンステロール
本発明では、EOの平均付加モル数が上記範囲のポリオキシエチレンステロールを用いる。後記する実施例に示すように、EOの平均付加モル数が25を超えるものは、塩化セチルピリジニウムの吸着量が低下した。また、EOの平均付加モル数が5未満のものは、外観性状の低下が懸念される。EOの平均付加モル数は、少ない方が良く、好ましくは、5〜15である。
(b−5)アルキル基の平均炭素数が12〜14であり、且つ、グリセリル基の平均付加モル数が6〜10であるポリグリセリン脂肪酸エステル
本発明では、アルキル基の平均炭素数、およびグリセリル基の平均付加モル数が上記範囲のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。後記する実施例に示すように、アルキル基の平均炭素数が本発明の上限を超えるものや、グリセリル基の平均付加モル数が本発明の下限を下回るものは、外観性状が低下した。また、アルキル基の平均炭素数が本発明の下限を下回るものや、グリセリル基の平均付加モル数が本発明者の上限を超えるものは、塩化セチルピリジニウムの吸着効果の低下が懸念される。
具体的には、例えば上記脂肪酸として、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸(炭素数14)などが挙げられる。
上述した(b−1)〜(b−5)は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。好ましい併用例は、(b−1)または(b−2)との併用である。
組成物全量に対する上記(b)成分の含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、0.01〜1.0質量%である。1.0質量%を超えると、所望とする塩化セチルピリジニウムの吸着効果が発揮されない恐れがあり、一方、0.01質量%を下回ると、油溶性成分を可溶化できない恐れがあるためである。好ましくは0.01〜0.5質量%であり、より好ましくは0.05〜0.3質量%であり、更に好ましくは0.1〜0.3質量%であり、最も好ましくは0.1〜0.2質量%である。
次に、本発明に用いられる(c)油溶性成分について説明する。
上記油溶性成分には、油溶性薬効成分、油溶性香料、油溶性アルコール類、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルが挙げられる。本発明では、上記油溶性成分を単独で用いても良いし、2種以上を併用することができる。
これらのうち、油溶性薬効成分および油溶性香料を組合わせて用いることが好ましい。
組成物全量に対する上記油溶性成分の含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、0.001〜1.0質量%である。上記含有量が0.001質量%未満では、油溶性成分の添加効果が充分に発揮されず、一方、1.0質量%を超えると、外観性状が低下する恐れがある。好ましくは0.001〜0.5質量%であり、より好ましくは0.01〜0.2質量%であり、更により好ましくは0.01〜0.1質量%である。
本発明に用いられる油溶性薬効成分としては、殺菌剤としてトリクロサン(2’,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル)などのハロゲン化ジフェニルエーテルやイソプロピルメチルフェノールのフェノール系化合物、塩酸クロルヘキシジン、ヒノキチオール;血行促進剤として酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE類;抗炎症剤としてグリチルレチン酸が挙げられる。これらはそれぞれ、単独または2種以上を組合せて用いることができる
組成物全量に対する上記油溶性薬効成分の好ましい含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、おおむね、0.001〜1.0質量%である。上記含有量が0.001質量%未満では、油溶性薬効成分の添加効果が充分に発揮されず、一方、1.0質量%を超えると、口腔粘膜に対して刺激性を示す恐れがある。より好ましくは0.001〜0.5質量%であり、更に好ましくは0.01〜0.2質量%であり、更により好ましくは0.01〜0.1質量%である。
本発明に用いられる油溶性香料としては、メントール、メントン、イソメントン、乳酸メンチル、酢酸テルピニル、チモール、ターピネオール、オイゲノール、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、カルボン、サリチル酸メチル、バニリン、ベンジルサクシネート、メチルオイゲノール、アネトール、リモネン、オシメン、メチルアセタート、シトロネニルアセテート、シネオール、エチルリナロール、ワニリン、タイム、ナツメグ、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油、ティーツリー油、タバナ油、スターアニス油、フェンネル油、珪藻油、バジル油、コリアンダー油、グレープフルーツ油、ハッカ油が挙げられる。これらのうち、メントール、スペアミント油、ペパーミント油、メントンを好ましく用いることができる。上記油溶性香料は、単独または2種以上を組合せて用いることができる。
組成物全量に対する上記油溶性香料の好ましい含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、おおむね、0.01〜1.0質量%である。上記含有量が0.01質量%未満では、油溶性香料の添加効果が充分に発揮されず、一方、1.0質量%を超えると、香味が強くなるために嗜好性が劣るだけでなく、口腔粘膜や鼻腔粘膜に対する刺激性が生じる恐れがある。より好ましくは0.01〜0.5質量%であり、更に好ましくは0.1〜0.3質量%である。
本発明に用いられる油溶性アルコール類としては、ヘキサノール、オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、デカノールが挙げられる。これらのうち、好ましいのは、1−ヘキサノール、1−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−デカノールであり、より好ましくは、1−ヘキサノール、1−オクタノール、1−デカノールであり、更に好ましくは、1−ヘキサノール、1−オクタノールである。上記油溶性アルコール類は、単独または2種以上を組合せて用いることができる。
組成物全量に対する上記油溶性アルコール類の好ましい含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、おおむね、0.01〜1.0質量%である。上記含有量が0.01質量%未満では、油溶性アルコール類の添加効果が充分に発揮されず、一方、1.0質量%を超えると、香味が悪くなるために嗜好性が劣るだけでなく、口腔粘膜に対する刺激性が生じる恐れがある。より好ましくは0.01〜0.5質量%であり、更に好ましくは0.1〜0.3質量%である。
本発明に用いられるp−ヒドロキシ安息香酸エステルとしては、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、p−ヒドロキシ安息香酸イソブチルなどのp−ヒドロキシ安息香酸エステルなどが挙げられる。これらのうち、特に、p−ヒドロキシ安息香酸メチルを用いることが好ましい。上記p−ヒドロキシ安息香酸エステルは、単独または2種以上を組合せて用いることができる。
組成物全量に対する上記p−ヒドロキシ安息香酸エステルの好ましい含有量(単独の場合は単独の量であり、2種以上を含むときはその合計量)は、おおむね、0.01〜1.0質量%である。上記含有量が0.01質量%未満では、p−ヒドロキシ安息香酸エステルの添加効果が充分に発揮されず、一方、1.0質量%を超えると、香味が悪くなるために嗜好性が劣るだけでなく、口腔粘膜に対する刺激性が生じる恐れがある。より好ましくは0.01〜0.5質量%であり、更に好ましくは0.1〜0.3質量%である。
上記(c)油溶性成分と、可溶化剤である上記(b)成分との好ましい比率は、(a)塩化セチルピリジニウムの含有量、使用する油溶性成分や可溶化剤の種類などによっても相違するが、おおむね、上記(b)成分100質量部に対し、上記(c)油溶性成分を、30〜180質量部の比率で配合することが好ましい。
次に、本発明に用いられる(a)塩化セチルピリジニウムについて説明する。
本発明に用いられる塩化セチルピリジニウムは、第四級アンモニウム化合物に含まれるカチオン性殺菌剤であり、口腔用組成物分野において広く使用されている。組成物全量に対する塩化セチルピリジニウムの好ましい含有量は、0.01〜1.0質量%である。0.01質量%未満では、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面への吸着効果が低下し、一方、1.0質量%を超えると、使用時の苦味等の問題が生じてしまう。より好ましくは0.01〜0.5質量%であり、更により好ましくは0.05〜0.3質量%であり、最も好ましくは0.05質量%である。
本発明の液体口腔用組成物は、液体口腔用製剤に適用される種々の形態(剤形)とすることができ、例えば、液体歯磨剤、洗口剤、液剤、低粘度ジェル剤、スプレー剤などが挙げられる。このなかでも、液体歯磨剤、洗口剤、液剤、スプレー剤などの液体または液状の形態がより好ましく、液体歯磨剤、洗口剤が最も好ましい。
本発明の口腔用組成物は、基本的に上記(a)〜(c)成分を含むものであるが、これらの成分以外に、剤形などに応じて、液体用口腔製剤に通常用いられる添加剤を、本発明の作用を損なわない範囲で、適宜添加することができる。
例えば、界面活性剤として、上記(b)成分以外のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性イオン界面活性剤の少なくとも一種を配合することができる。
例えば、上記ノニオン界面活性剤として、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を用いることができる。例えば、EOの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。具体的には、上記(b−1)〜(b−5)成分のいずれか一種と、EOの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを、組み合わせて用いることができる(例えば、後記する処方例1、3、4、6〜9を参照)。
上記のほか、上記(b)成分以外のノニオン界面活性剤として、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、エチレンオキシドの平均付加モル数が4〜16であり、且つ、アルキル基の炭素数が10〜18であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、またはアルキル基の炭素数が10〜18であり、且つ、エチレンオキシドの平均付加モル数が9であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、セバシン酸ジエチル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーなどが挙げられる。これらのノニオン界面活性剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明に用いられる上記アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩;ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等のアシルアミノ酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明に用いられる上記両性イオン界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型活性剤、N−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のイミダゾリン型活性剤、N−ラウリルジアミノエチルグリシン等のアミノ酸型活性剤等が挙げられる。これらの両性イオン界面活性剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明では、更に粘結剤を配合することもできる。上記粘結剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体;キサンタンガム、ジェランガムなどの微生物産生高分子;トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナン、デキストリンなどの天然高分子または天然ゴム類;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;増粘性シリカ、ビーガムなどの無機粘結剤;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースなどのカチオン性粘結剤が挙げられる。これらの粘結剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明では、更に甘味剤を配合することもできる。上記甘味剤としては、例えば、サッカリン、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビアエキス、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、ソウマチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル、メトキシシンナミックアルデヒド、パラチノース、パラチニット、エリスリトール、マルチトール、キシリトール、ラクチトールなどが挙げられる。これらの甘味剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明では、更に湿潤剤を配合することもできる。上記湿潤剤としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ソルビット、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール、2,3−オクタンジオール、2,4−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオールなどが挙げられる。これらの湿潤剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明では、更に、上記p−ヒドロキシ安息香酸エステル以外の保存剤を配合することもできる。上記保存剤としては、例えば、安息香酸ナトリウムなどの安息香酸塩、フェノキシエタノールなどのフェノール類などが挙げられる。これらの保存剤は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明では、更にpH調整剤を配合し、本発明に係る口腔用組成物のpHを適切な範囲に調整することもできる。本発明におけるpHは、口腔内で使用可能な範囲であれば特に制限されないが、おおむね、pH3.0〜10.5であることが好ましく、より好ましくはpH5.5〜8.0、更に好ましくはpH6.0〜7.5である。
本発明に用いられる上記pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、グルコン酸、マレイン酸、アスパラギン酸、コハク酸、グルクロン酸、フマル酸、グルタミン酸、アジピン酸、およびこれらの塩のほか、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウムなどが挙げられる。これらのpH調整剤は、単独で、または2種以上を組み合せて使用することができる。
また、本発明では、有効成分である塩化セチルピリジニウムや、上記(c)油溶性薬効成分以外の薬効成分を配合することもできる。このような薬効成分として、例えば、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムなどのカチオン性殺菌剤;ドデシルジアミノエチルグリシンなどの両性殺菌剤;デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテックエンザイム)などの酵素;抗炎症剤としてグリチルリチン酸ジカリウムなどのグリチルリチン酸塩など;抗プラスミン剤としてトラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸など;出血改善剤としてアスコルビン酸など;組織修復剤としてアラントインなど;再石灰化剤としてフッ化ナトリウムなどのフッ素化合物などが挙げられる。上記の他、水溶性溶媒で抽出された植物抽出物、クロロフィル、塩化ナトリウム、塩化亜鉛なども挙げられ、これらを単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、本発明では、塩化セチルピリジニウムの吸着を更に向上させる目的で、更にN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルまたはその塩を配合することができる。N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルを構成する塩基性アミノ酸部分は、オルニチン、リジン、アルギニンが好ましく、これらは光学活性体またはラセミ体のいずれであってもよい。N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルを構成するアシル基は、例えば、炭素数8〜22の飽和または不飽和の天然または合成由来の脂肪酸残基が挙げられる。具体的には、例えば、ラウロイル基、ミリスチル基、パルミトイル基、ステアロイル基などの単一脂肪酸残基;ヤシ油脂肪酸残基、牛油脂肪酸残基などの天然系の混合脂肪酸残基などが挙げられる。N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルを構成する低級アルキルエステルとしては、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステルなどが例示される。
上記N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルの塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩のような無機酸塩;グルタミン酸塩、ピログルタミン酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、脂肪酸塩、酸性アミノ酸塩などの有機酸塩が挙げられる。特に、グルタミン酸塩、ピログルタミン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩が好ましい。
本発明に用いられる、好ましいN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステルまたはその塩としては、例えば、N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル・ピロリドンカルボン酸塩(CAE)、N−ラウリル−L−アルギニンエチルエステル・ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって制限されず、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
本実施例では、本発明における(b)ノニオン界面活性剤の添加効果を調べるため、上記(b)成分の種類のみを変化させた各種液体口腔用組成物を調製した。上記組成物は、以下のようにして調製した。なお、上記組成物のpHは、おおむね、6.0〜6.2の範囲であった。
なお、表1Aおよび表1Bにおいて、括弧書きの数値は、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数を意味する。
このようにして得られた各組成物について、下記の方法で、外観性状、および塩化セチルピリジニウムの歯牙表面への吸着を評価した。
(1)外観性状評価方法
調製直後の組成物の外観を目視で観察し、下記判断基準に従い、液体製剤としての透明性を評価した。
○:無色透明
×:白濁または分離
なお、外観性状が×のものは、以下の吸着評価試験を行わなかった。よって、後記する表1Bの「塩化セチルピリジニウム(CPC)の吸着量」の欄は「−」を付している。
(2)塩化セチルピリジニウムの歯牙表面への吸着評価方法
歯牙エナメル質のモデルとして、ヒドロキシアパタイト粉末[米国BIO−RAD Lab.社製のHydroxyapatite Bio−Gel(登録商標)HTP Gel)(以下、「HA」と略する。)50mgを、紫外線で滅菌したヒト唾液2mL中に37℃で15時間浸漬したものを用意し、ペリクル(唾液タンパク質)を上記HA表面に形成させた。その後、遠心処理(3000rpmで10分間)し、上清を除去した。
次に、前記処理を行ったHAに、被検体である各溶液サンプル2mLを加えて37℃で15分間浸漬した後、遠心処理(3000rpmで10分間)し、上清を除去した。次いで、前記処理を行ったHAに蒸留水2mlを添加して撹拌した後、遠心処理(3000rpmで10分間)し、上清を除去する操作を、2回繰り返して行なった。次に、前記処理を行ったHAに抽出液[10mMラウリル硫酸ナトリウム、40mMクエン酸緩衝pH3.0/アセトニトリル=25/75(体積比)]5mLを加え、HAに吸着している塩化セチルピリジニウム(CPC)を抽出した。上記操作を2回繰り返した後、HPLCで定量し、HA50mgに吸着したCPCの量(μg)を求めた。HPLCの条件は、上記特許文献1の実験1に記載した条件と同じである。
これらの結果を表1に併記する。表1には総合評価の欄を設け、下記基準に基づいて判定したとき、総合評価が◎または○のものを合格とした。なお、本実施例におけるCPC吸着量の合格基準は、前述した特許文献1に比べて高いものとなっている。
(総合評価)
◎:外観性状が○で、且つ、CPCの吸着量が900μg以上
○:外観性状が○で、且つ、CPCの吸着量が800μg以上、900μg未満
×:外観性状が×;または外観性状が○で、且つ、CPCの吸着量が800μg未満
Figure 0006013751
Figure 0006013751
表1Aは、(b)ノニオン界面活性剤が本発明の要件を満足する例であり、外観性状が良好で、且つ、CPCの吸着量が800μg以上と高いため、歯垢形成防止用液体口腔用製剤として極めて有用であることが分かる。詳細には、表1AのNo.1〜3は(b−1)成分;No.4、5は(b−2)成分;No.6は(b−3)成分;No.7は(b−4)成分;No.8は(b−5)成分を用いた例であり、いずれも、本発明で規定する(b)成分を用いたため、良好な特性が発揮された。
これに対し、表1Bは、本発明で規定しないノニオン界面活性剤を用いた比較例であり、以下の不具合を有していた。
表1BのNo.1は、(b−1)成分の類似体であるソルビット誘導体を用いた例であり、外観性状が低下した。そのため、CPCの吸着試験は行わなかった。
一方、表1BのNo.2は、(b−1)成分の類似体であるソルビット誘導体を用いた例であり、外観性状は良好であったが、CPCの吸着量が低下した。
表1BのNo.3は、(b−5)成分として、アルキル基の平均炭素数が本発明の下限を下回るものを用いた例であり、外観性状が低下した。そのため、CPCの吸着試験は行わなかった。
また、表1BのNo.4は、(b−5)成分として、グリセリル基の平均付加モル数が本発明の下限を下回るものを用いた例であり、外観性状が低下した。そのため、CPCの吸着試験は行わなかった。
表1BのNo.5、およびNo.6は、(b−3)成分として、EOの平均付加モル数が本発明の上限を超えた例であり、いずれも外観性状は良好であるが、CPCの吸着量が低下した。
表1BのNo.7は、(b−4)成分として、EOの平均付加モル数が本発明の上限を超えるものを用いた例であり、外観性状は良好であるが、CPCの吸着量が低下した。
以下、本発明に係る液体口腔用組成物の好ましい処方例を挙げるが、本発明は下記の処方例に限定されない。配合量の単位は質量%である。
処方例1(洗口剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.05
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10EO)0.1
β−グリチルレチン酸 0.02
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
1−オクタノール 0.1
グリセリン 10.0
プロピレングリコール 3.0
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例2(洗口剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.01
モノミリスチン酸デカグリセリル 0.3
チモール 0.02
油溶性香料(スペアミント油) 0.1
グリセリン 9.0
プロピレングリコール 3.0
サッカリンナトリウム 0.01
N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル
・ピロリドンカルボン酸塩 0.05
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例3(洗口剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.05
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)
ソルビタン 0.01
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.2
油溶性薬効成分(トリクロサン) 0.02
油溶性香料(ペパーミント油) 0.1
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤(リン酸ニ水素ナトリウム、
リン酸一水素ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例4(洗口剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 1.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.8
ポリオキシエチレン(5)フィトステロール 0.01
油溶性香料(スペアミント油) 0.5
グリセリン 10.0
エタノール 40.0
サッカリンナトリウム 0.2
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例5(液体歯磨剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.2
ヤシ油脂肪酸
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.2
油溶性薬効成分(ヒノキチオール) 0.01
油溶性香料(ペパーミント油) 0.1
グリセリン 10.0
エタノール 5.0
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例6(液体歯磨剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.05
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20EO) 0.1
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2
油溶性香料(l−メントール) 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
グリセリン 10.0
プロピレングリコール 3.0
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤(リン酸ニ水素ナトリウム、
リン酸一水素ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例7(液状歯磨剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.05
ラウリン酸ポリオキシエチレン(12)グリセリル 0.1
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル 0.1
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2
油溶性香料(l−メントール) 0.1
油溶性薬効成分(酢酸dl−α−トコフェロール) 0.05
グリセリン 10.0
ヘキシレングリコール 3.0
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例8(液体歯磨剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5)
グリセリル 0.2
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5
塩酸クロルヘキシジン 0.001
グリセリン 20.0
プロピレングリコール 3.0
ヒドロキシエチルセルロース 1.0
フッ化ナトリウム 0.2
油溶性香料(メントン) 0.1
クエン酸、クエン酸ナトリウム 適量
精製水 残部
合計 100.0
処方例9(マウススプレー剤)
成分 配合量
塩化セチルピリジニウム 0.05
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
モノミリスチン酸ヘキサグリセリル 0.3
油溶性薬効成分(酢酸dl−α−トコフェロール) 0.5
l−メントール 0.2
油溶性香料(ペパーミント油) 0.3
エタノール 35.0
グリセリン 10.0
サッカリンナトリウム 0.1
pH調整剤(クエン酸、クエン酸ナトリウム) 適量
精製水 残部
合計 100.0

Claims (3)

  1. 下記の(a)、(b)および(c)を含有することを特徴とする、塩化セチルピリジニウムの歯牙表面への吸着能、および外観性状に優れた歯垢形成防止用液体口腔用組成物。
    (a)塩化セチルピリジニウム、
    (b)下記成分からなるノニオン界面活性剤を0.01〜0.2質量%
    (b−1)チレンオキシドの平均付加モル数が10〜20であるラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン;
    (b−2)アルキル基の平均炭素数が16〜20であり、且つ、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜20であるポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
    (b−4)エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜25であるポリオキシエチレンステロール;および
    (b−5)アルキル基の平均炭素数が12〜14であり、且つ、グリセリル基の平均付加モル数が6〜10であるポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される少なくとも1種以上、
    (c)油溶性薬効成分、油溶性香料、油溶性アルコール類、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステルよりなる群から選択される少なくとも1種以上の油溶性成分を0.001〜1.0質量%
  2. 前記(b−4)は、エチレンオキシドの平均付加モル数が5〜15であるポリオキシエチレンステロールである請求項1記載の液体口腔用組成物。
  3. 前記(a)塩化セチルピリジニウムを0.01〜1.0質量%含有する請求項1または2に記載の液体口腔用組成物。
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