JP6008246B2 - 車両の変速操作装置 - Google Patents
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Description
マニュアルモードにおいて変速段を選択する操作手段として、運転席の側方に設置されたシフトノブを走行レンジに設定した状態で運転席側に分岐されたマニュアルモード用の変速路に移動させ、当該変速路内でシフトノブを操作させる装置や、ステアリングコラムに取り付けられたパドルを手動操作によって操作する装置が用いられている(例えば、特許文献1)。
前記スポーク部の車両前方側に、径方向に沿って設けられ、且つ一端部は前記スポーク部のセンター部側端部に回動可能に軸支され、他端部は前記スポーク部のグリップ側端部で車両前後方向に突出自在な操作レバーと、
前記操作レバーの車両後方側の側面に取り付けられたスイッチと、
を備え、
前記操作レバーを介して前記スイッチを操作することで変速段を切り換えることを特徴とする。
また、例えば、操作レバーがスポーク部の車両前方側のスポーク部用カバーに取り付けられている場合、スイッチは操作レバーに取り付けられているため、操作レバー(スイッチ含む)及びスポーク部用カバーを既設の車両のステアリングホイールに取り付けるだけで、本発明の変速操作機能を新たに追加することができる。
前記操作レバーは前記各スポーク部にそれぞれ設けられるとともに、前記スイッチは各操作レバーに設けられており、
前記各スイッチのうち、一方の操作により変速段がアップシフトされ、他方の操作により変速段がダウンシフトされることとしてもよい。
しかしながら、本発明では、操作レバーを長い略棒状とすることで、操作レバーを車両前後方向に操作した際に、当該操作レバーの一端部に車両前後方向の大きな力が作用することを防止できる。これにより、補強されていない一般的なスポーク部でも操作レバーを支持することができるため、新たな補強材等を追加する必要がない。
前記スポーク部内から車両前方へ突出可能な板状の操作部と、
前記操作部の外周縁部から外方へ向かって延設され、前記操作部が前記スポーク部内から車両前方へ突出する際に前記スポーク部に当接するリブ部と、
を備えてもよい。
また、各スポーク部8は、ステアリングステー32と、当該ステアリングステー32を車両の前側及び後側からそれぞれ覆う被覆体34、35と、を備えている。
また、各操作レバー10の一端部10cは、カバー36の被覆体側の裏面に接着材等によって接続されている。
そして、各操作レバー10の他端部10dは、被覆体34のグリップ部側端部内から車両前方へ突出自在に設けられており、スポーク部8の車幅方向の中心Xよりもグリップ部側に設けられている。具体的に各操作レバー10の他端部10dは、グリップ部4を把持した状態で、手の指が届く位置までグリップ部側に延設されている。
なお、シフトダウン用操作レバー10aとシフトアップ用操作レバー10bとを反対に配置してもよい。
図3及び図4に示すように、リブ部14は、操作部12の一端部12a付近を除いた操作部12の外周縁部を囲うように設けられており、操作部12が被覆体34内から車両前方へ突出する際にカバー36の内面に当接して、操作部12がスポーク部8から車両前方へ完全に突出することを防止する。これにより、操作部12が予め設定された所定の長さLだけ突出することができる。
シフトダウンマーク22は、グリップ部4を把持した状態の手の指で触接可能な位置に設けられている。
また、一端がステアリングステー32に固定され、他端が操作部12に固定されたバネ30が設けられている。バネ30は、スイッチ20を内包するように設けられている。
一方、シフトダウン用操作レバー10aから手を離すとバネ30の付勢力によりスイッチ20が車両前方側へ付勢されステアリングステー32からスイッチ20を離隔することができる。これにより、スイッチ20をOFF操作することができる。
シフトアップ用操作レバー10bの操作部12には、シフトアップマーク24が設けられている。具体的には、+形状の突起部からなるシフトアップマーク24が設けられている。また、シフトアップマーク24もシフトダウンマーク22と同様に、グリップ部4を把持した状態の手の指で触接可能な位置に設けられている。
シフトノブのレンジ位置が走行レンジの状態(以下、シフトノブが走行レンジ位置の状態を走行モードという)の場合に、各操作レバー10を介してスイッチ20を操作すると、運転者の操作に応じて変速機60の変速段を切替え可能なマニュアルモードに変更される。
具体的には、走行モードの場合に、シフトアップ用操作レバー10bを介してスイッチ20をON操作するとシフトアップ信号がECU50に送信され、変速機60がシフトアップされる。
一方、走行モードの場合に、シフトダウン用操作レバー10aを介してスイッチ20をOFF操作するとシフトダウン信号がECU50に送信され、変速機60がシフトダウンされる。
具体的には、シフトアップ用操作レバー10bを介してスイッチ20を規定時間以上押し続けると、変速機60が連続してシフトアップされる。
一方、シフトダウン用操作レバー10aを介してスイッチ20を規定時間以上押し続けると、変速機60が連続してシフトダウンされる。
また、マニュアルモードの場合に、シフトノブを操作すると、操作後のレンジモードに変更される。例えば、マニュアルモードの場合に、シフトノブをNレンジに操作すると中立モードに切り換えられる。
図5は、本発明の実施形態に係る変速操作装置のブロック図である。
図5に示すように、変速操作装置1は、シフトノブのレンジ位置を検出するレンジ位置検出センサ40を備えている。なお、本実施形態では、シフトノブのレンジ位置を検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、シフトノブに連動したトランスミッション側のレンジ位置を検出してもよい。即ち、レンジ位置検出センサ40は、設定場所に限定されるものではなく、レンジ位置を検出できるものであればよい。
レンジ位置検出センサ40によって検出された検出結果は、ECU50に送信される。
モード判定手段51、モード切替手段52及び変速判定手段53は、ECU50内に設けられている。
具体的にモード判定手段51は、レンジ位置が走行レンジである場合に走行モードであると判定する。そして、走行モードであると判定した場合に、走行モードである旨を示すモード許可信号を作成する。作成されたモード許可信号は、モード切替手段52に送信される。
また、モード切替手段52は、走行モードをマニュアルモードに切り替えた際に、マニュアルモード切替信号を作成する。作成されたマニュアルモード切替信号は、変速判定手段53に送信される。
具体的に変速判定手段53は、シフトアップ信号を受信し、且つマニュアルモード変更信号を受信した場合に、変速機60をシフトアップする旨を判定する。続いて、変速機60をシフトアップさせるシフトアップ許可信号を作成する。
一方、変速判定手段53は、シフトダウン信号を受信し、且つマニュアルモード変更信号を受信した場合に、変速機60をシフトダウンする旨を判定する。続いて、変速機60をシフトダウンさせるシフトダウン許可信号を作成する。
作成されたシフトアップ許可信号又はシフトダウン許可信号は、変速機60に送信されて変速段がシフトアップ又はシフトダウンされる。また、シフトアップ許可信号又はシフトダウン許可信号は、後述するタイマー54及び長押し判定手段55にも送信される。
タイマー54によってカウントされる経過時間は、所定の時間間隔で長押し判定手段55に送信される。
具体的に長押し判定手段55は、シフトアップ信号又はシフトダウン信号を連続して受信しているか否かを判定する。そして、予め設定された規定時間以上、連続して受信した場合に、シフトアップ用操作レバー10b又はシフトダウン用操作レバー10aが長押しされていると判定して、長押し状態である旨を示す長押し信号を作成する。作成された長押し信号は、変速判定手段53に送信される。
また、変速操作装置1は、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われたか否かを判定するタイミング判定手段56を更に備えている。
このタイミング判定手段56は、シフトアップ信号とシフトダウン信号とを同時に受信した場合に、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われたと判定する。
また、タイミング判定手段56は、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われたと判定した場合に、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われた旨の同時操作信号を作成する。作成された同時操作信号は、モード切替手段52に送信される。
図6は、本発明の実施形態に係る変速操作装置1の制御フローを示す図である。
図6に示すように、まず、シフトダウン用操作レバー10a又はシフトアップ用操作レバー10bを操作する(ステップS1)。シフトダウン用操作レバー10aを操作した場合にはシフトダウン信号が送信され、シフトアップ用操作レバー10bを操作した場合にはシフトアップ信号が送信される。
モード判定手段51は、レンジ位置検出センサ40による検出結果に基づいて、走行モードであると判定した場合(ステップS2:YES)に、モード許可信号を作成する。作成されたモード許可信号は、モード切替手段52に送信される。
一方、モード判定手段51が、レンジ位置検出センサ40による検出結果に基づいて、走行モードでは無いと判定した場合(ステップS2:NO)、変速操作装置1による制御を終了する(終了)。
モード切替手段52は、走行モードをマニュアルモードに切り替えた際に、マニュアルモード切替信号を作成する。作成されたマニュアルモード切替信号は、変速判定手段53に送信される。
具体的に変速判定手段53は、マニュアルモード切替信号を受信し、且つステップS1において受信した信号がシフトアップ信号であると判定した場合(ステップS5:YES)、シフトアップ許可信号を作成する。
作成されたシフトアップ許可信号は、変速機60、タイマー54及び長押し判定手段55に送信される。
タイマー54によってカウントされる経過時間は、所定の時間間隔で長押し判定手段55に送信される。
具体的に長押し判定手段55は、予め設定された規定時間以上、連続してシフトアップ信号を受信した場合に、操作レバー10が長押しされていると判定して(ステップS8:YES)、長押し状態である旨を示す長押し信号を作成する。
作成された長押し信号は、変速判定手段53及びタイマー54に送信される。
作成されたシフトアップ許可信号は、変速機60に送信されて変速機60をシフトアップさせる(ステップS6)。
タイマー54は、長押し信号に基づいて、カウントした経過時間をリセットする。
作成されたシフトダウン許可信号は、変速機60、タイマー54及び長押し判定手段55に送信される。
タイマー54によってカウントされる経過時間は、所定の時間間隔で長押し判定手段55に送信される。
具体的に長押し判定手段55は、予め設定された規定時間以上、連続してシフトダウン信号を受信した場合に、操作レバー10が長押しされていると判定して(ステップS18:YES)、長押し状態である旨を示す長押し信号を作成する。
作成された長押し信号は、変速判定手段53及びタイマー54に送信される。
作成されたシフトダウン許可信号は、変速機60に送信されて変速機60をシフトダウンさせる(ステップS16)。
タイマー54は、長押し信号に基づいて、カウントした経過時間をリセットする。
図7は、本発明の実施形態に係る変速操作装置1の制御フローを示す図である。
図7に示すように、まず、シフトダウン用操作レバー10a又はシフトアップ用操作レバー10bを操作する(ステップS21)。シフトダウン用操作レバー10aを操作した場合にはシフトダウン信号が送信され、シフトアップ用操作レバー10bを操作した場合にはシフトアップ信号が送信される。
具体的にタイミング判定手段56は、シフトアップ信号とシフトダウン信号とを同時に受信した場合に、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われたと判定する。
そして、タイミング判定手段56は、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われたと判定した場合(ステップS22:YES)に、シフトアップ操作とシフトダウン操作とが同時に行われた旨の同時操作信号を作成する。
作成された同時操作信号は、モード切替手段52に送信される。
図8は、本発明の実施形態に係る変速操作装置1の制御フローを示す図である。
図8に示すように、まず、マニュアルモードにおいて、シフトノブを操作して走行レンジ以外のレンジに変更する(ステップS31)。
シフトノブのレンジ位置の変更は、レンジ位置検出センサ40によって検出される。変更後のレンジ位置は、レンジ位置検出センサ40によってECU50に送信される。
上述した本実施形態に係る車両の変速操作装置1によれば、スポーク部8の車両前方側に操作レバー10を設けたので、運転者がステアリングホイール2を把持した状態の手の指で操作レバー10を操作することができる。これにより、運転者がステアリングホイール2から手を離す、若しくは把持を緩める(親指のみで把持している状態)ことなく、シフト操作を行うことができる。
また、スイッチ20を操作レバー10に取り付けたので、操作レバー10を設置可能なスポーク部8に交換するだけで既設のステアリングホイールに本発明の変速操作装置1を取り付けることができる。
しかしながら、本発明の変速操作装置1によれば、操作レバー10を長い略棒状とすることで、操作レバー10を車両前後方向に操作した際に、当該操作レバー10の一端部10cに車両前後方向の大きな力が作用することを防止できる。これにより、一般的なスポーク部8でも操作レバー10を支持することができるため、新たな補強材等を追加する必要がない。
2 ステアリングホイール
4 グリップ部
6 センター部
8 スポーク部
10 操作レバー
10a シフトダウン用操作レバー
10b シフトアップ用操作レバー
10c 一端部
10d 他端部
12 操作部
12a 一端部
14 リブ部
16 支持部
20 スイッチ
22 シフトダウンマーク
24 シフトアップマーク
26 凹部
30 バネ
32 ステアリングステー
34 被覆体
35 被覆体
36 カバー
37 カバー
40 レンジ位置検出センサ
50 ECU
51 モード判定手段
52 モード切替手段
53 変速判定手段
54 タイマー
55 長押し判定手段
56 タイミング判定手段
60 変速機
Claims (5)
- 環状のグリップ部、当該グリップ部の中央に配置されたセンター部及び当該センター部から径方向に延設されて前記センター部と前記グリップ部とを接続するスポーク部を有するステアリングホイールと、車両の走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる変速機とを備え、前記変速機の走行レンジに設定した状態で手動操作による任意の変速段選択が行えるマニュアルモードを有する車両の変速操作装置であって、
前記スポーク部の車両前方側に、径方向に沿って設けられ、且つ一端部は前記スポーク部のセンター部側端部に回動可能に軸支され、他端部は前記スポーク部のグリップ側端部で車両前後方向に突出自在な操作レバーと、
前記操作レバーの車両後方側の側面に取り付けられたスイッチと、を備え、
前記操作レバーを介して前記スイッチを操作することで変速段を切り換えることを特徴とする車両の変速操作装置。 - 前記スポーク部は、前記センター部の左右側にそれぞれ設けられており、
前記操作レバーは前記各スポーク部にそれぞれ設けられるとともに、前記スイッチは各操作レバーに設けられており、
前記各スイッチのうち、一方の操作により変速段がアップシフトされ、他方の操作により変速段がダウンシフトされることを特徴とする請求項1に記載の車両の変速操作装置。 - 前記操作レバーの前記一端部は、前記スポーク部の車幅方向の中心位置よりも前記センター部側に設けられており、前記他端部は、前記中心位置よりも前記グリップ部側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の変速操作装置。
- 前記操作レバーは、
前記スポーク部内から車両前方へ突出可能な板状の操作部と、
前記操作部の外周縁部から外方へ向かって延設され、前記操作部が前記スポーク部内から車両前方へ突出する際に前記スポーク部に当接するリブ部と、
を備えることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の車両の変速操作装置。 - 前記操作部の車両前方側の側面に設けられ、且つグリップを把持した状態の手の指で触接可能な位置にシフトダウンマーク又はシフトアップマークの何れか一方が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両の変速操作装置。
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