JP6008119B2 - テープ印刷装置、及び、テープカートリッジ - Google Patents

テープ印刷装置、及び、テープカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、テープ印刷装置、及び、テープカートリッジに関する。
従来、テープ印刷装置において、光センサーによって、テープに設けられたマークを検出し、検出したマークに基づいてテープの位置を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−125776号公報
しかし、上記従来のテープ印刷装置のように光センサーを用いて位置を検出する構成では、材質や表面状態等の違いによる光の反射率や透過率の差が、光センサーの検出値に影響を及ぼしてしまう。このため、テープの位置を正確に検出できなくなる可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、テープ印刷装置において、光センサーによってテープの位置をより確実に検出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、側端部に位置合わせ用の変形部が形成されたラベル用テープに対し、前記変形部の形状を検出する光センサーと、前記光センサーの上流側で前記ラベル用テープ及び前記変形部に印刷するヘッドとを有することを特徴とする。
この構成によれば、ラベル用テープの位置合わせ用の変形部に対し、光センサーの上流側でヘッドによって印刷がなされるので、光センサーは印刷が施された変形部の形状を検出する。このように印刷を施すことで、光センサーが変形部の形状を検出する際の検出値の変化が、より顕著になる。これにより、ラベル用テープの材料の反射率や透過率の影響を受けることなく、光センサーによってラベル用テープの位置をより確実に検出できる。
また、本発明は、上記テープ印刷装置であって、前記ラベル用テープの前記変形部は、前記ラベル用テープの長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部と、前記被検出部の間を切り欠いて形成された切り欠き部とにより構成され、前記光センサーは、前記ラベル用テープの搬送路において前記変形部が搬送される位置に光を照射することにより、前記被検出部を検出することを特徴とする。
この構成によれば、光センサーによって光を照射することにより、被検出部を検出する。このため、印刷ヘッドにより変形部に印刷を施すことによって、切り欠き部と被検出部とにおける光センサーの検出値の差がより顕著になる。これにより、ラベル用テープの位置をより確実に検出できる。
また、本発明は、上記テープ印刷装置であって、前記ヘッドにより前記切り欠き部に対する印刷動作を行わず、前記被検出部に印刷を行うことを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドにより切り欠き部に対する印刷動作を行わないため、ヘッドの寿命を向上できるとともに、印刷動作で消費するエネルギーを低減できる。
さらに、本発明は、上記テープ印刷装置であって、前記ラベル用テープに対する印刷動作を開始した後、少なくとも最初に前記ヘッドの印刷位置に達する前記被検出部に対して、前記ヘッドにより前記被検出部の全体に印刷を行うことを特徴とする。
この構成によれば、最初にヘッドの印刷位置に達する被検出部の位置が正確に特定されていなくても、被検出部の全体に印刷を行うことで、光センサーが切り欠き部と被検出部との境界を確実に検出できる。このため、印刷動作を開始した直後であってもラベル用テープの位置をより確実に検出できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、ダイカットラベル用の切り込みが形成されたラベル用テープと、前記ラベル用テープに重ねて搬送可能に配置されたインクリボンとを備え、前記ラベル用テープの側端部には変形部が形成され、前記インクリボンは、前記ダイカットラベル、および、前記変形部を含む範囲に重なるように設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、ラベル用テープの側端部には変形部が形成され、インクリボンは、ダイカットラベル、および、変形部を含む範囲に重なるように設けられたため、このテープカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置によって、ダイカットラベルだけでなく変形部に印刷を施すことができる。これにより、印刷装置において、変形部に印刷を施して確実にラベル用テープの位置を検出できる。
また、本発明は、上記テープカートリッジであって、前記変形部は、前記ラベル用テープの長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部と、前記被検出部の間を切り欠いて形成された切り欠き部とにより構成されることを特徴とする。
この構成によれば、変形部は、ラベル用テープの長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部と、被検出部の間を切り欠いて形成された切り欠き部とにより構成されるため、このテープカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置によって、変形部に印刷を施すことにより、切り欠き部と被検出部との境界を確実に検出できる。
本発明によれば、テープ印刷装置において、光センサーによってテープの位置をより確実に検出できる。
本発明の実施形態に係るテープ印刷装置の主要部を模式的に表した構造図である。 ラベル用テープの表側から見たテープ印刷装置の要部構造図である。 ラベル用テープの表側から見たテープ印刷装置の要部構造図である。 テープ印刷装置の動作を示すフローチャートである。 ラベル用テープの表側から見たテープ印刷装置の要部構造図である。 第2の実施形態において、ラベル用テープの表側から見たテープ印刷装置の要部構造図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置1およびそのテープカートリッジ2について説明する。
[第1の実施形態]
テープ印刷装置1は、装着したテープカートリッジ2からラベル用テープ70を繰出しながら搬送し、このラベル用テープ70に所望の印刷を行うと共にその印刷済み部分を切断して、所望のラベルを得るものである。
図1は、テープ印刷装置1の主要部を模式的に表した構造図である。図2は、ラベル用テープ70の表側から見たテープ印刷装置1の要部構造図である。図2は、特に、被検出部75が光センサー6に到達する前の状態を示す。
図1及び図2に示すように、テープ印刷装置1は、テープカートリッジ2が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部3と、ラベル用テープ70に熱転写による印刷を行う印刷ヘッド5を有する印刷部4と、ラベル用テープ70の位置を検出する光センサー6と、印刷部4の下流側に配設されたカッター機構9と、これら構成装置を中枢的に制御する制御部10と、を備えている。
テープカートリッジ2は、ラベル用テープ70の送り出し口22を有するカートリッジケース21に、ラベル用テープ70、インクリボン23およびプラテンローラー24を収容して構成されている。ラベル用テープ70は、テープコア25に巻回されて収容されており、印刷時には送り出し口22に向かって繰出し可能となっている。インクリボン23は、繰出しコア26に巻回されて収容され、印刷時には印刷ヘッド5の位置まで繰り出し可能となっている。インクリボン23は、印刷後に印刷ヘッド5の位置から巻取りコア27に巻き取られる。
カートリッジケース21には、印刷ヘッド5に対応する位置に矩形の開口部28が形成されており、この開口部28に印刷ヘッド5が挿入される。テープカートリッジ2のプラテンローラー24は、開口部28に遊挿された印刷ヘッド5に接触するように配設されている。
印刷部4は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド5を有し、プラテンローラー24と印刷ヘッド5との間にラベル用テープ70およびインクリボン23を挟持し、ラベル用テープ70とインクリボン23とを併走させながら熱転写による印刷を行う。テープカートリッジ2では、インクリボン23がラベル用テープ70の表側の面である印刷面71aに重なっており、印刷ヘッド5はインクリボン23側に位置し、プラテンローラー24はラベル用テープ70の裏面側に位置する。
印刷ヘッド5は、複数の発熱素子をテープ幅方向に列設した記録素子列11を有し、この記録素子列11の長さは、ラベル用テープ70の最大幅に対応している。すなわち、本実施形態の印刷ヘッド5では、記録素子列11を構成する複数の発熱素子を、印刷データに基づいて選択的に発熱駆動し、ラベル用テープ70の送りと同期させて1ラインずつのドット印刷を行うようになっている。
本実施形態では、一例として、テープ印刷装置1がラベル用テープ70に黒色印刷を行う場合について説明する。すなわち、テープカートリッジ2が黒色印刷用のインクリボン23を備え、印刷ヘッド5によりラベル用テープ70に黒色の印刷が施される。なお、印刷色は黒色に限定されるものではなく、インクリボン23の色を変えることで様々な色で印刷することが可能である。本願発明の適用例としては、印刷後のラベル用テープ70の光の透過率が、印刷前よりも低くなるような印刷色であればよい。
光センサー6は、印刷ヘッド5の下流側に配置されている。本実施形態において、光センサー6は、ラベル用テープ70の印刷面側に配置される発光素子6aと、発光素子6aに対向してラベル用テープ70の裏面側に配置される受光素子6bとを備える透過型センサーであり、受光素子6bの受光量に応じた検出値を出力する。
カートリッジ装着部3には、動力源を構成する送りモーター31と、送りモーター31により駆動され、プラテンローラー24および巻取りコア27を回転させるテープ送り機構32とが内蔵されている。テープ送り機構32はギヤ列(不図示)で構成されており、このギヤ列に含まれる2つの最終ギヤに、カートリッジ装着部3内に突出するプラテン軸33および巻取り軸34がそれぞれ設けられている。
テープカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着すると、プラテンローラー24がプラテン軸33に、また、巻取りコア27が巻取り軸34に装着され、ラベル用テープ70の送りとインクリボン23の送りとが可能な状態(送り待機状態)となる。
そして、送り待機状態において、制御部10が送りモーター31を駆動すると、ラベル用テープ70とインクリボン23とが印刷ヘッド5の位置で重なって、共に搬送される。ここで制御部10が印刷ヘッド5を駆動することにより、ラベル用テープ70への印刷が行われる。印刷ヘッド5を通過したラベル用テープ70の印刷済み部分は、送り経路36に沿って送られ、テープカートリッジ2の送り出し口22を経て、テープ印刷装置1の排出口35から装置外部に送り出される。一方、インクリボン23は、ラベル用テープ70から分離して巻取りコア27に巻き取られる。なお、プラテンローラー24を、テープカートリッジ2ではなくテープ印刷装置1の本体側に設けてもよい。この具体的な構成としては、例えば、テープカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着することにより、印刷ヘッド5或いはプラテンローラー24が移動して、これらの間にラベル用テープ70およびインクリボン23を挟持し、送り待機状態となる構成が挙げられる。
カッター機構9は、駆動源を構成するカッターモーター41と、ラベル用テープ70を完全に切断するカッター42と、カッターモーター41の動力をカッター42に伝達するカッター作動機構43と、を有している。
制御部10は、CPU51と、ROMおよびRAM等から成る記憶部52とを有し、記憶部52内の制御情報に基づいて、印刷ヘッド5、送りモーター31およびカッターモーター41を制御する。また、制御部10には、入力手段を構成するキーボード54と、表示手段を構成するディスプレイ55と、テープカートリッジ2のラベル用テープ70のサイズを検出するサイズ検出部57とが接続されている。ユーザーは、キーボード54から所望のデータ入力を行うと共に、入力データを表示するディスプレイ55を見ながら、編集等を行う。これにより、印刷データが生成され、キーボード54からの印刷指令により、印刷が実行される。
さらに、制御部10には、光センサー6が接続されている。上述のように光センサー6は透過型の光センサーであり、光センサー6の検出位置S(図2)にラベル用テープ70が存在しない状態では受光素子6bは発光素子6aが発した光を受光し、高い受光量に応じた検出値を出力する。一方、検出位置Sにラベル用テープ70が存在する状態では、発光素子6aが発した光がラベル用テープ70により遮られるため、受光素子6bは発光素子6aが発した光を受光せず、低い受光量に応じた検出値を出力する。制御部10は、光センサー6の検出値を取得することにより、検出位置Sにおけるラベル用テープ70の有無を判定できる。
サイズ検出部57は、テープカートリッジ2に設けられた穴(不図示)の数や配置等を検出する。テープカートリッジ2には、ラベル用テープ70のサイズを示すパターンで検出用の穴が形成されている。サイズ検出部57は、テープカートリッジ2に設けられる穴の位置に対応して、検出用のレバー(図示略)やピン(図示略)等が設けられており、これらレバーやピンがカートリッジケース21に接触して変位した場合に検出値を出力する。制御部10は、サイズ検出部57の検出値に基づき、カートリッジ装着部3にセットされたテープカートリッジ2のラベル用テープ70のサイズを検出する。ここで、ラベル用テープ70のサイズとは、ラベル用テープ70の幅である。
ラベル用テープ70は、裏面に粘着剤層を有する記録テープ71と、記録テープ71が貼着された剥離テープ72とが重なって2つの層をなす構成となっている。また、記録テープ71には、予め所定形状の切り込みが形成されている。この切り込みは剥離テープ72に達しないように形成されている。このため、記録テープ71の一部が切り込みによって周囲と分断されて、所定形状に切り出され、ダイカットラベル74となっている。ダイカットラベル74は、剥離テープ72から剥がすことにより、周辺の枠部78から分離して粘着ラベルとして使用される。記録テープ71の切り込みは、例えば、所定の形状のダイを用いて記録テープ71のみに厚さ方向の切り込みを入れることで形成される。テープカートリッジ2のテープコア25には、予め切り込みが形成されたラベル用テープ70が巻かれている。
制御部10は、印刷ヘッド5及びモーター31を駆動して、ダイカットラベル74の印刷面71aに対し、印刷データに基づいて印刷ヘッド5による記録素子列11の選択的駆動と、プラテンローラー24によるラベル用テープ70の送りとを実行して、1ラインずつのドット印刷を行う。これにより、例えば文宇、図形、記号等のキャラクター画像や、バーコード、QRコード(登録商標)等の2次元コードのコード画像が印刷されたダイカットラベル74を作成できる。
図2に示すように、ラベル用テープ70の幅方向における一方の側端部には、変形部73が、ラベル用テープ70の長手方向の全体に亘って形成されている。変形部73は、ラベル用テープ70の側端部が幅方向に凹凸形状となるように変形した形状であり、幅方向に突出する略矩形の被検出部75と、ラベル用テープ70の長手方向に所定間隔で並ぶ各被検出部75の間を略矩形に切り欠いて形成された切り欠き部76とにより構成されている。また、ラベル用テープ70の他方の側端部は搬送方向に直線状に延びている。
変形部73は、ラベル用テープ70の搬送方向(長手方向)におけるダイカットラベル74の搬送位置を検出するための目印として機能する。すなわち、ラベル用テープ70には、各ダイカットラベル74に対応して1つの被検出部75及び切り欠き部76が形成されている。ラベル用テープ70の搬送方向において、各ダイカットラベル74は、被検出部75の前端と切り欠き部76の後端との間に位置している。また、ラベル用テープ70の幅方向においては、ダイカットラベル74はラベル用テープ70の中央部に配置されている。本実施形態では、ダイカットラベル74の印刷開始位置と被検出部75の先端とが、搬送方向において同じ位置となっている。
なお、後述する説明の便宜のため、図2及び図3では、ラベル用テープ70の搬送方向において最初の被検出部75を被検出部75aとし、2番目の被検出部75を被検出部75b、3番目の被検出部75を被検出部75cとして示す。同様に、搬送方向において最初のダイカットラベル74をダイカットラベル74aとし、2番目のダイカットラベル74をダイカットラベル74b、3番目のダイカットラベル74をダイカットラベル74cとして示す。
インクリボン23(図1)は、ラベル用テープ70の全幅に重なる幅を有する。このため、ラベル用テープ70に重ねて搬送される状態では、インクリボン23がダイカットラベル74及び変形部73の両方に重なる。
光センサー6は、ラベル用テープ70の搬送路において、被検出部75が搬送される位置に重ねて配置されている。このため、光センサー6の検出位置Sに被検出部75が存在するときの光センサー6の検出値と、検出位置Sに切り欠き部76が存在するときの光センサー6の検出値とは差がある。この検出値の差に基づき、制御部10は、検出位置Sに被検出部75が存在するか否かを判定できる。また、光センサー6の検出値の変化に基づき、被検出部75と切り欠き部76との境界を検出できる。
また、本実施形態の光センサー6は、ラベル用テープ70の搬送方向において印刷ヘッド5より下流側に位置している。光センサー6の位置は、印刷ヘッド5の記録素子列11の近傍において記録素子列11よりも上流側に位置する印刷開始基準位置Pから、被検出部75の1ピッチ分だけ下流側に離れている。このため、あるダイカットラベル74に対応する被検出部75が検出位置Sに到達したタイミングで、次のダイカットラベル74が印刷開始基準位置Pに到達している。ここで、印刷開始基準位置Pは、記録素子列11の近傍であって、ラベル用テープ70が印刷開始基準位置Pから記録素子列11まで搬送される時間が、制御部10により印刷開始を制御するために必要な時間より長くなるような位置である。この構成では、制御部10が光センサー6の検出値に基づいて被検出部75の先端を検出してから、印刷ヘッド5を駆動して印刷動作を開始するための処理を実行し、検出された被検出部75の次の被検出部75に並ぶダイカットラベル74を印刷できる。
印刷ヘッド5の記録素子列11は、ラベル用テープ70の搬送方向に略直交して一列設けられている。記録素子列11の一端部は、被検出部75の搬送経路に重なる位置まで配設されている。被検出部75の搬送経路に重なる部分を被検出部用記録素子部11aとする。また、記録素子列11の他端部はラベル用テープ70の他方の側端部に重なる位置まで延びている。
制御部10が備える記憶部52には、ラベル用テープ70の最大幅、被検出部75の長さ及び幅、被検出部75のピッチ、切り欠き部76の長さ及び幅、ダイカットラベル74の印刷可能範囲、記録素子列11の位置や長さ、記録素子列11と光センサー6との距離、搬送速度、変形部73の印刷状態の設定、印刷開始基準位置Pから記録素子列11までの距離や搬送時間、印刷開始基準位置Pから検出位置Sまでの距離や搬送時間等のうち少なくともいずれかの情報が格納されており、制御部10はこれらの情報に基づいて印刷を行う。
図2に示すように、印刷動作を開始してから被検出部75が検出位置Sに達するまでの間、制御部10は印刷を実行せず、ラベル用テープ70を所定の速度で搬送する。
図3は、ラベル用テープ70の表側から見たテープ印刷装置1の要部構造図であり、特に、被検出部75が光センサー6に到達した状態を示す。
制御部10は、図3に示すように、被検出部75が検出位置Sに到達し、受光素子6bの受光量が低下したときを印刷開始時期と判定し、記録素子列11に通電してダイカットラベル74及び被検出部75に印刷する。また、制御部10は、予め記憶部52に記憶したダイカットラベル74のサイズに基づき、印刷を開始してから所定量を搬送したときを印刷終了時期と判定して、印刷ヘッド5による印刷を終了する。
図3に示す状態では、被検出部75の表面は印刷ヘッド5によって黒色に印刷されているので、発光素子6aが発した光が確実に被検出部75により遮られるので、受光素子6bが検出する受光量が、検出位置Sに切り欠き部76が位置している状態(図2)に比べ顕著に低下する。従って、制御部10は、受光素子6bの検出値の変化に基づき、被検出部75の先端が光センサー6に到達したことを確実に検出できる。このように、光センサー6よりも上流で被検出部75に印刷を施すことで、ラベル用テープ70の光の反射率・透過率の差による影響を排除し、光センサー6による検出の信頼性を高めることができる。従って、被検出部75を利用した印刷開始時期の判定の精度、すなわち印刷の位置合わせの精度を高めることができる。
制御部10は、テープ印刷装置1の電源投入後に印刷を開始して、最初の被検出部75aに印刷を行うときには、被検出部用記録素子部11aの発熱素子のみに通電しながらラベル用テープ70を搬送し、最初に印刷ヘッド5に到達する被検出部75のみに印刷する。制御部10は、この被検出部75aが検出位置Sに到達して光センサー6により検出されるまで、被検出部用記録素子部11aへの通電を継続する。これにより、最初の印刷を開始する時点で被検出部75aの正確な位置を特定していなくても、被検出部75aの全面に印刷を施すことができる。このため、テープ印刷装置1の電源投入後の最初の印刷時から、光センサー6を用いて、被検出部75aと切り欠き部76との境界を確実に検出できる。ここで、制御部10は、最初の被検出部75aが光センサー6により検出されるまでの間は、被検出部用記録素子部11aのみに通電し、記録素子列11の他の部分には通電しない。このため、最初に印刷ヘッド5の印刷位置を通過するダイカットラベル74aには印刷しない。
制御部10は、被検出部75aへの印刷を行った後、その後(2番目以後)の被検出部75b、75c…に対応するダイカットラベル74b、74c…に対しては印刷を行う。制御部10は、被検出部75aを光センサー6により検出したときを印刷開始時期と判定し、ダイカットラベル74b及び被検出部75bへの印刷を行う。その後も同様に、制御部10は、直前の被検出部75を光センサー6により検出したときを印刷開始時期と判定してダイカットラベル74及び被検出部75に印刷する。これにより、被検出部75を印刷開始時期(印刷開始位置)の基準として、正確な位置に印刷を行うことができる。
また、制御部10は、ラベル用テープ70の搬送開始と同時に被検出部用記録素子部11aへの通電を開始し、この通電を、最初の被検出部75aが光センサー6によって検出されるまで継続するので、ラベル用テープ70の初期位置に影響されずに被検出部75aの全面を黒色に着色できる。
制御部10は、2番目以後の被検出部75b、75c…に対しても、被検出部75の全体が着色されるように印刷を行えばよい。
さらに、本実施形態では、2番目以後の被検出部75b、75c…に対して、各被検出部75の一部にのみ印刷を行う例について説明する。本実施形態では被検出部75の先端を印刷開始時期の判定に用いるので、各被検出部75の前端部77のみが着色されていれば、印刷開始時期の判定を正確に行うことができる。
従って、印刷開始時期の判定に影響を及ぼすことなく、被検出部75への着色面積を減らし、被検出部用記録素子部11aに通電される電力を節約できる。また、被検出部用記録素子部11aの消耗を低減できるので、長寿命化が期待できる。
さらにまた、制御部10は、切り欠き部76が被検出部用記録素子部11aの下を通過している間、被検出部用記録素子部11aへの通電をオフにする制御を行ってもよい。制御部10が、ラベル用テープ70を搬送する間、被検出部用記録素子部11aに常時通電すれば、被検出部75の全面に着色される一方、切り欠き部76への印刷は行われない。この場合も、被検出部75に印刷が施されるため、本発明の効果を得ることができる。さらに、制御部10が、被検出部75の検出タイミングに基づいて切り欠き部76が印刷ヘッド5の印刷位置を通過するタイミングを特定し、切り欠き部76が通過する間の被検出部用記録素子部11aへの通電をオフにする。これにより、消費電力の抑制を図ることができる。
図4は、テープ印刷装置1の動作を示すフローチャートである。図4は、印刷データに基づくダイカットラベル74への印刷処理を示している。
制御部10は、キーボード54の操作により印刷データが入力され(ステップS1)、印刷の指示が入力されると(ステップS2)、印刷処理を開始する。すなわち、制御部10は、変形部73の被検出部75に対する印刷状態を全面印刷に設定し(ステップS3)、被検出部用記録素子部11aへの通電を開始する(ステップS4)。これにより、最初に印刷ヘッド5の印刷位置に達した被検出部75aに印刷が行われる。
その後、制御部10は、最初の被検出部75aを光センサー6により検出すると(ステップS5)、印刷開始時期であると判断し、変形部73の印刷状態の設定を部分印刷に変更して、ダイカットラベル74b及び2番目の被検出部75bに印刷を実行する(ステップS6)。ここで、ダイカットラベル74bは、印刷が施される最初のラベルとなる。
制御部10は、その後のダイカットラベル74に対しても、被検出部75が光センサー6によって検出される毎に印刷を実行し(ステップS7)、印刷指示された全てのダイカットラベル74の印刷が完了すると、ラベル用テープ70の搬送を停止する(ステップS8)。制御部10は、カッターモーター41を駆動してラベル用テープ70のカットを実行し(ステップS9)、一連の動作を終了する。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施形態によれば、ラベル用テープ70の位置合わせ用の変形部73に、光センサー6の上流側で印刷ヘッド5によって印刷が施され、光センサー6は、印刷ヘッド5で印刷された変形部73の形状を検出するので、光センサー6が変形部73を検出する際の検出値の変化が確実に大きくなる。このため、ラベル用テープ70の透過率や反射率の影響により光センサー6の検出値の変動が生じて誤検出を招くおそれがなく、確実に変形部73を検出できる。
また、ラベル用テープ70の変形部73は、ラベル用テープ70の長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部75と、被検出部75の間を切り欠いて形成された切り欠き部76とにより構成され、光センサー6は、ラベル用テープ70の搬送路において変形部73が搬送される位置に光を照射することにより、被検出部75を検出する。このため、光センサー6の上流側で印刷ヘッド5によって印刷された被検出部75が搬送されて光センサー6の位置に達したことを検出するので、ラベル用テープ70の位置をより確実に検出できる。
また、印刷ヘッド5によって切り欠き部76に対する印刷動作を行わないため、印刷ヘッド5の寿命を向上できるとともに、印刷で消費するエネルギーを低減できる。
さらに、ラベル用テープ70に対する印刷動作を開始した後、最初に印刷ヘッド5の印刷位置に達する被検出部75aに対して、印刷ヘッド5により被検出部75aの全体に印刷を行うので、印刷動作を開始したばかりで変形部73の位置を特定できない状態であっても、被検出部75aの全面に確実に着色できる。
また、ラベル用テープ70の側端部には変形部73が形成され、テープカートリッジ2のインクリボン23は、ダイカットラベル74、および、変形部73を含む範囲に重なるように設けられたため、簡単な構成でダイカットラベル74及び変形部73に印刷できる。
また、変形部73は、ラベル用テープ70の長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部75と、被検出部75の間を切り欠いて形成された切り欠き部76とにより構成されるため、被検出部75の位置に基づいてラベル用テープ70の位置を検出できる。
なお、上記第1の実施形態では、最初の印刷では、最初の被検出部75aの全面を黒色に印刷し、最初より後の印刷では、各被検出部75の前端部77のみに印刷するものとして説明したが、これに限らず、少なくとも最初に印刷ヘッド5の印刷位置に達する被検出部75に対して全面に印刷されれば良く、例えば、全ての被検出部75の全面を黒色に印刷する構成としても良い。
また、上記第1の実施形態では、最初の印刷では、最初の被検出部75aの全面を黒色に印刷し、最初より後の印刷では、各被検出部75の前端部77のみに印刷するものとして説明したが、これに限らず、停止時のラベル用テープ70の位置が毎回所定の位置に決められている等、制御部10がラベル用テープ70を把握している場合、最初の被検出部75の印刷時から被検出部75の前端部77のみに印刷するようにしても良い。
また、上記第1の実施形態では、ラベル用テープ70の搬送方向における被検出部75の前端部77の位置とダイカットラベル74の印刷開始位置とが一致した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、被検出部75の前端と後端がそれぞれダイカットラベル74の印刷開始位置および印刷終了位置と一致する構成としてもよいし、被検出部75の後端がダイカットラベル74の印刷開始位置または印刷終了位置と一致する構成としてもよい。
図5は、ラベル用テープ70の表側から見たテープ印刷装置1の要部構造図である。図5中の各符号は図2及び図3と同様である。
例えば、図5に示すように、制御部10は、被検出部75の後端部79にのみ着色するように印刷を行ってもよい。
この例では、制御部10が光センサー6により後端部79を検出したときに、印刷開始時期であると判定して、ダイカットラベル74に印刷を行う構成となっている。ラベル用テープ70においては、被検出部75の後端部79が、ダイカットラベル74の印刷開始位置と同じ位置となっている。この場合、制御部10は、光センサー6の検出値に基づいて後端部79を正確に検出できれば、印刷位置の位置合わせを高精度で行うことができる。このため、被検出部75の全面を印刷する必要はなく、被検出部75においては後端部79及びその近傍を着色すればよい。この場合、上記第1の実施形態で説明した例と同様の効果を得ることができる。また、この例において、最初の被検出部75aについては、全面に着色するように印刷を行ってもよい。
さらに、ラベル用テープ70において、ダイカットラベル74と被検出部75とが一対一で対応していなくてもよい。例えば、被検出部75がラベル用テープ70の搬送量の基準となるように所定長さ毎に設けられ、ラベル用テープ70の所定長さにおけるダイカットラベル74の数を示す情報が予め記憶部52に記憶されていてもよい。
[第2の実施形態]
以下、図6を参照して、本発明を適用した第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施形態では、変形部73として、幅方向に突出する略矩形の被検出部75と、ラベル用テープ70の長手方向に所定間隔で並ぶ各被検出部75の間を略矩形に切り欠いて形成された切り欠き部76とにより構成された例を挙げて説明した。この第2の実施形態では、ラベル用テープ270の一方の側端部に孔を形成することで、変形部273を構成した例について説明する。
図6は、第2の実施形態において、ラベル用テープ270の表側から見たテープ印刷装置1の要部構造図である。
ラベル用テープ270は、ラベル用テープ70と同様に記録テープ71及び剥離テープ72(図1)を有する。ラベル用テープ270の一方の側端部には、変形部273が形成されている。変形部273は、ラベル用テープ270の長手方向に所定間隔で並ぶ位置検出孔275と、位置検出孔275の間で孔が開いていない部分、すなわち長手方向に延びる平面部276とにより構成されている。
テープ印刷装置1は、制御部10の制御により、印刷ヘッド5によってラベル用テープ270に印刷を行い、光センサー6によってラベル用テープ270の搬送方向(長手方向)の位置を検出する。光センサー6は、変形部273が搬送される位置に重なるように配置されている。制御部10は、光センサー6の検出値に基づき、ラベル用テープ270の変形部273の形状、すなわち位置検出孔275の縁を検出する。
印刷ヘッド5は、記録素子列11によりラベル用テープ270に印刷する。記録素子列11の一端部において、変形部273に重なって平面部276に印刷する部分を、平面部用記録素子部11cとする。
ラベル用テープ270の搬送方向において、位置検出孔275の前端側の縁は、ダイカットラベル74の印刷開始位置と同じ位置である。位置検出孔275は、ダイカットラベル74と同ピッチで穿設されている。制御部10は、光センサー6によって位置検出孔275の後端位置を検出したときに、ダイカットラベル74への印刷開始時期と判定して、ダイカットラベル74への印刷を開始する。
制御部10は、ラベル用テープ270の搬送中に平面部用記録素子部11cに連続して通電し、図6に示すように変形部273を全長に亘って黒色に印刷する。位置検出孔275は孔であるため印刷されず、平面部276のみに帯状の着色部が形成される。ここで、制御部10は、位置検出孔275が平面部用記録素子部11cを通過する間に平面部用記録素子部11cへの通電をオフにしても良い。この場合は消費電力を抑制できる。
制御部10は、光センサー206に平面部276が重なっていて、受光素子6bが発光素子6aの発光を検出していない状態では、ダイカットラベル74への印刷を実行せず、ラベル用テープ270を所定の速度で搬送する。制御部10は、光センサー6の検出値に基づいて位置検出孔275が光センサー6に達したことを検出したときを、印刷開始時期と判定する。制御部10は印刷開始時期から記録素子列11に通電してダイカットラベル74への印刷を行う。本実施形態では、位置検出孔275は、制御部10が印刷開始時期を判定する目的で利用される。印刷終了時期は、予め設定された搬送量に従って制御部10が判定する。
このように、平面部276が黒色に着色されることで、検出位置Sに位置検出孔275が重なる状態と検出位置Sに平面部276が重なる状態とで、受光素子6bの受光量が著しく異なるので、光センサー6の誤検出を防止でき、位置検出孔275が光センサー6に到達したことを確実に検出できる。また、ラベル用テープ270の位置を高精度に検出できる。
なお、上述した各実施形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、光センサー6を、ラベル用テープ70の印刷面側に配置される発光素子6aと、発光素子6aに対向してラベル用テープ70の裏面側に配置される受光素子6bとを備えた透過型の光センサーとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、光センサーは、発光素子6aに替えて、ラベル用テープ70の印刷面を向いて配置される発光素子及び受光素子を備えた反射型光センサーを設けた構成としてもよい。この場合、受光素子6bが設置された位置、すなわちラベル用テープ70の搬送路を挟んで反射型光センサーに対向する位置に、光を反射するミラー等を備えた反射部が配置される。この構成では、反射型光センサーは、検出位置Sにラベル用テープ70が存在しない場合には発光素子が発した光の反射光が受光素子により受光され、検出位置Sにラベル用テープ70が存在する場合は発した光が遮られる。このため、受光素子の受光量は、ラベル用テープ70が存在する場合は低く、ラベル用テープ70が存在しない場合は高くなる。この受光量の差に基づき、制御部10は、検出位置Sにおけるラベル用テープ70の有無を検出できる。この場合において、反射型光センサーがラベル用テープ70の印刷面71aに向けて光を発する構成とすれば、被検出部75の印刷面71aが着色された場合の反射光の光量が非印刷状態よりも低くなる。このため、反射型光センサーの受光量の変化がより顕著になり、反射光による誤検出を防止し、より確実に被検出部75を検出できる。
また、ラベル用テープに形成される変形部の形状についても、上記実施形態で例示したものに限定されない。上記第1の実施形態では、被検出部75と切り欠き部76とが連続する変形部73を有するラベル用テープ70を例示し、第2の実施形態では位置検出孔275が所定間隔で穿設されたラベル用テープ270を例示した。本発明はこれに限定されず、変形部が、光センサー6の検出状態が異なる2つの部分を備えていればよい。例えば、ラベル用テープの搬送方向に長い長孔を設けてもよい。さらに、光センサー6に代えて、ラベル用テープの幅方向に並ぶ複数の発光素子及び受光素子を備えた光センサーを用いれば、ラベル用テープの幅方向における変形部の形状変化を検出できる。この場合、変形部に、幅方向のサイズが変化する孔や切り欠き部を設けて、印刷開始時期または印刷終了時期の指標とすることができる。また、第1の実施形態の被検出部75の前端、および、第2の実施形態の位置検出孔275の前端が、ダイカットラベル74の印刷範囲の前端と同位置にあり、印刷開始時期の指標として利用される例を示した。本発明はこれに限定されず、たとえば、ダイカットラベル74の印刷範囲の前端および後端と同位置の境界を有する変形部を設けてもよい。
また、上記各実施形態では、発熱素子を備えた印刷ヘッド5を有する熱転写式のテープ印刷装置1を例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な装置はこれに限定されず、インクジェット式プリンター、感熱ロール紙等に印刷するサーマル式プリンター、ドットインパクト式プリンター、或いは、これらの装置を内蔵した複合機に対して本発明を適用することも可能である。
その他の細部構成についても、本発明の手指を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1…テープ印刷装置、2…テープカートリッジ、5…印刷ヘッド(ヘッド)、6,206…光センサー、23…インクリボン、70,270…ラベル用テープ、73,273…変形部、74…ダイカットラベル、75…被検出部、76…切り欠き部、275…位置検出孔、276…平面部。

Claims (6)

  1. 側端部に位置合わせ用の変形部が形成されたラベル用テープに対し、前記変形部の形状を検出する光センサーと、
    前記光センサーの上流側で前記ラベル用テープ及び前記変形部に印刷するヘッドとを有することを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記ラベル用テープの前記変形部は、前記ラベル用テープの長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部と、前記被検出部の間を切り欠いて形成された切り欠き部とにより構成され、
    前記光センサーは、前記ラベル用テープの搬送路において前記変形部が搬送される位置に光を照射することにより、前記被検出部を検出すること、
    を特徴とする請求項1記載のテープ印刷装置。
  3. 前記ヘッドにより前記切り欠き部に対する印刷動作を行わず、前記被検出部に印刷を行うことを特徴とする請求項2記載のテープ印刷装置。
  4. 前記ラベル用テープに対する印刷動作を開始した後、少なくとも最初に前記ヘッドの印刷位置に達する前記被検出部に対して、前記ヘッドにより前記被検出部の全体に印刷を行うこと、
    を特徴とする請求項2または3記載のテープ印刷装置。
  5. ダイカットラベル用の切り込みが形成されたラベル用テープと、
    前記ラベル用テープに重ねて搬送可能に配置されたインクリボンとを備え、
    前記ラベル用テープの側端部には変形部が形成され、
    前記インクリボンは、前記ダイカットラベル、および、前記変形部を含む範囲に重なるように設けられたこと、
    を特徴とするテープカートリッジ。
  6. 前記変形部は、前記ラベル用テープの長手方向に所定間隔で並ぶ被検出部と、前記被検出部の間を切り欠いて形成された切り欠き部とにより構成されること、
    を特徴とする請求項5記載のテープカートリッジ。
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