JP5991829B2 - サーマルプリンタ装置 - Google Patents

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この発明は、ロール状に巻かれたペーパーに熱転写することにより印刷を行うサーマルプリンタ装置に関するものである。
従来のサーマルプリンタ装置では、印画を開始すると、ペーパーはピンチローラと搬送ローラにより挟持され、搬送ローラが駆動される。ペーパーはカッター側に搬送されて、ペーパーセンサによりペーパーエッジが検出されると搬送ローラが停止され、ペーパーはサーマルヘッド側に印画サイズに応じて頭出し動作が実行される。サーマルヘッドとプラテンローラにより圧接され、インクリボンとペーパーを1ラインずつ動作させながら、サーマルヘッドで画像データに応じた熱をインクリボンに与えてイエロー染料をペーパーに熱転写することで、イエローのデータがペーパーに印画される。
イエローの印画が完了すると、マゼンタとシアンと保護層についてもイエローと同様の動作が行われ、全ての色について印画が完了すると、ペーパーはカッター側に印画サイズに応じた所定量だけ搬送されてカッターで切断される。
ここで、カールが大きいペーパーを使用する場合はペーパーセンサの出力特性が変わるため、ペーパーエッジを検出するタイミングがずれることがある。特に発光部と受光部を同じ面に持つ反射型センサを使用する場合、例えばペーパーにおいて内向きのカールが大きい部分は、発光部から照射された光の反射光が低減されるため、ペーパーエッジが本来検出されるべきタイミングよりも早く検出されてしまう。このように、頭出し動作の際にペーパーセンサがペーパーエッジを検出するタイミングがずれることで、ペーパーの搬送量が同じであっても得られる印画長さが、本来得られるべき印画長さと比べて変動するという問題があり、また、濃い裏面印刷のペーパーを使用する場合にも同様の問題があった。
このため、ペーパーのカールを抑制する技術が種々提案されており、剛度500から2500mgのペーパーに対して、逆カール方向に曲げたペーパーガイドを通過させてカールを矯正する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、カール矯正機構とインクリボンテンション付加機構と切替機構を一つの動力で駆動することで、駆動源を削減する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。さらに、ペーパーの搬送経路と直交する方向にペーパーを湾曲させる湾曲手段と押圧手段を設けて、カールを矯正する技術が提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2004−142431号公報 特許第4840815号公報 特開2011−37559号公報
しかしながら、カールを矯正する機構は専用ペーパーで最適化されており、専用ペーパー以外では折れシワが入ってしまうことがある。また、ペーパーロール径によるカールの変動に対して矯正量を調整する技術は提案されているが、製造後の時間経過および保管状態によるカールの変化は考慮されていない。さらに、上記のように濃い裏面印刷のペーパーを使用する場合にも、カールが大きいペーパーを使用する場合と同様に、ペーパーエッジを検出する際にタイミングずれが生じるが、このタイミングずれについても考慮されていない。このため、これらの場合に得られる印画長さが変動するという問題は解決されていない。
そこで、本発明は、様々な種類および状態のペーパーを印画する場合に印画長さの変動を抑制することができるサーマルプリンタ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るサーマルプリンタ装置は、ロール状に巻かれたペーパーに熱転写することにより印画を行うサーマルプリンタ装置において、前記ペーパーを搬送するための駆動モータと、前記ペーパーの送り量を検出する送り量検出手段と、所定の基準値を、前記送り量検出手段により検出された前記ペーパーの送り量に応じて補正し、補正されたに基づいて前記駆動モータを駆動制御する制御手段と、前記ペーパーを切断する切断手段と、前記ペーパーの先端の位置を検出する位置検出手段とを備え、前記送り量検出手段が検出する前記送り量は、前記切断手段が前記ペーパーを切断してから前記位置検出手段が前記ペーパーの端を検出するまでの送り量である。
本発明によれば、制御手段は、所定の基準値を、送り量検出手段により検出されたペーパーの送り量に応じて補正し、補正されたに基づいて駆動モータを駆動制御するため、所定の基準値様々な種類および状態のペーパーの送り量に応じて補正することができる。このため、製造後の時間経過や保管状態によるカールの変化がある場合、濃い裏面印刷のペーパーを使用する場合にも、印画長さの変動を抑制することができる。したがって、様々な種類および状態のペーパーに対して印画長さを一定にすることができる。また、ペーパーを切断する切断手段と、ペーパーの先端の位置を検出する位置検出手段とを備え、送り量検出手段が検出する送り量は、切断手段がペーパーを切断してから位置検出手段がペーパーの端を検出するまでの送り量であるため、ペーパーにおいて他の部分よりも検出しやすいペーパーの端を検出することで送り量を精度よく検出することができる。
実施の形態1に係るサーマルプリンタ装置の概略構成図である。 サーマルプリンタ装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るサーマルプリンタ装置の動作を示す図である。 実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置の概略構成図である。 実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置の動作を示す図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るサーマルプリンタ装置の概略構成図である。サーマルプリンタ装置は、サーマルヘッド1と、プラテンローラ2と、複数種類の染料が塗布されたインクリボン3と、カッター5(切断手段)と、ペーパーセンサ6(位置検出手段)と、ピンチローラ7と、搬送ローラ8と、搬送ローラ8をパルス駆動する駆動モータ8mと、制御回路10とを備えている。なお、図1の紙面に向かって左側をペーパー4の搬送経路における下流側、右側をペーパー4の搬送経路における上流側として説明する。
サーマルヘッド1は、プラテンローラ2と協働でペーパー4を圧接しインクリボン3の染料をペーパー4に印画(熱転写)する。カッター5は、ペーパー4の搬送経路において下流側に配置され、印画完了後にペーパー4を切断する。ペーパーセンサ6は、ペーパー4の搬送経路においてサーマルヘッド1とカッター5の間に配置されている、また、ペーパーセンサ6は、発光部と受光部を有するセンサであり、ペーパー4の位置(より具体的にはペーパー4の搬送経路における下流側の端であるペーパーエッジ)を検出し検出結果を制御回路10に出力する。
搬送ローラ8は、ペーパー4の搬送経路において上流側に配置され、ピンチローラ7と協働でペーパー4を圧接しペーパー4を搬送する。駆動モータ8mは、ステッピングモータで構成され、制御回路10からの指令により搬送ローラ8をパルス駆動する。制御回路10は、駆動モータ8mの駆動パルス数を検出することでペーパー4の送り量を検出するとともに、当該送り量を所定の基準値に基づいて補正し、補正された送り量に基づいて駆動モータ8mを駆動制御する。また、制御回路10は、検出された駆動パルス数を記憶するための記憶部(図示省略)を備えている。なお、制御回路10は、制御手段と送り量検出手段に相当する。
次に、図2と図3を用いてサーマルプリンタの動作を説明する。図2は、サーマルプリンタ装置の動作(基準値算出動作以降)を示すフローチャートであり、図3(a)は、サーマルプリンタ装置の動作(基準値算出動作)を示す図であり、図3(b)〜(g)は、サーマルプリンタ装置の動作(基準値算出動作以降)を示す図である。なお、図3においては、インクリボン3と駆動モータ8mと制御回路10が省略されている。
最初に、図3(a)を用いてサーマルプリンタ装置の基準値算出動作について説明する。サーマルプリンタ装置は、基準となるペーパー4R(以下「基準ペーパー4R」と称す)を使用して以下の基準値算出動作を行う。ここで、基準ペーパー4Rとしては、カールが少ない状態のもので、かつ薄い裏面印刷のペーパーを使用することが望ましいが、カールが少ない状態のものであれば濃い裏面印刷のペーパーを使用してもよい。
搬送ローラ8とピンチローラ7が圧接することで基準ペーパー4Rを挟持し、この状態で、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動し基準ペーパー4Rをカッター5側に搬送させる。基準ペーパー4Rがカッター5により切断された後、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動し基準ペーパー4Rをサーマルヘッド1側に搬送させて、ペーパーセンサ6により基準ペーパー4Rのペーパーエッジが検出されたとき駆動モータ8mの駆動を停止する。
図3(a)に示すように、制御回路10は、カッター5で基準ペーパー4Rを切断してからペーパーセンサ6で基準ペーパー4Rのペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数を、ペーパー搬送基準量Y0(所定の基準値)として制御回路10の記憶部に記憶する。
次に、図2と図3(b)〜(g)を用いてサーマルプリンタ装置における基準値算出動作以降の動作について説明する。印画対象となるペーパー4に交換された後、サーマルプリンタ装置は初期化動作を行う(ステップS1)。初期化動作は、ペーパーにおいて指紋および汚れが付着した部分を切断する目的で従来から実施されている。初期化動作では、前記基準値算出動作と同様の動作が行われる。
図3(b)に示すように、制御回路10は、カッター5でペーパー4を切断してからペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y1として補正量(Y0−Y1)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する(ステップS2)。初期化動作完了後、図3(c)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパーセンサ6よりもサーマルヘッド1側の動作前位置(初期位置)までペーパー4を搬送させてから駆動モータ8mの駆動を停止する(ステップS3)。
印画データがサーマルプリンタ装置に送られると、インクリボン3とペーパー4に対して頭出し動作が行われる。先ず、インクリボン3の巻き取りが開始されイエローの頭出しが行われる。これと同時にピンチローラ7と搬送ローラ8でペーパー4が挟持され、図3(d)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4をカッター5側に搬送させて、ペーパーセンサ6によりペーパー4のペーパーエッジが検出されたとき駆動モータ8mの駆動を停止する。
図3(e)に示すように、サーマルプリンタ装置はペーパー4の頭出し動作を行う。具体的には、制御回路10は、印画サイズに応じた所定量Xaに補正量(Y0−Y1)を加えたパルス数を駆動モータ8mに印加して、ペーパー4をサーマルヘッド1側に搬送させた後(ステップS4)、ペーパー4は、サーマルヘッド1とプラテンローラ2により圧接される。このように、補正量(Y0−Y1)を加えることで基準ペーパー4Rを使用した場合の停止位置と同じ位置でペーパー4を停止させることができる。
制御回路10は、インクリボン3とペーパー4を1ラインずつ駆動させながら、サーマルヘッド1で画像データに応じた熱をインクリボン3に与えてイエロー染料をペーパー4に熱転写することで印画動作(プリント動作)が行われる(ステップS5)。図3(f)に示すように、印画動作では、制御回路10はペーパー4を印画する長さに応じた所定量Xpだけ搬送させる。
イエローの印画が完了すると、全ての色について印画が完了していないため(ステップS6においてNo)、ステップS4へ移行し、インクリボン3においてマゼンタの頭出しが行われるとともにペーパー4の頭出しが行われる。ペーパー4の頭出しはカッター5側に所定量Xpだけ搬送させることでイエローの印画開始位置と同じ位置とするこができる。マゼンタの印画動作として、前記イエローと同様の動作が行われる。シアン、保護層の頭出しおよび印画動作についても、前記マゼンタと同様の動作が行われる。
全ての色について印画が完了したとき(ステップS6においてYes)、図3(g)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4をカッター5側に印画サイズに応じた所定量Xcだけ搬送させる。そして、ペーパー4がカッター5により切断される。以上により基準ペーパー4Rを使用した場合と同じ印画物長さL0が得られる。
印画物をカッター5で切断した後、印画するために十分な量のペーパー4が残っておりペーパー交換を行う必要がない場合(ステップS8においてNo)、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4をサーマルヘッド1側に搬送させる。ペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出してから、動作前位置までサーマルヘッド1側に所定量だけ搬送させた後、駆動モータ8mを停止する。このとき、カッター5で切断してからペーパーセンサ6で検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y2として補正量(Y0−Y2)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する。
次の印画を行う場合、制御回路10は、印画サイズに応じた所定量Xaに補正量(Y0−Y2)を加えたパルス数を駆動モータ8mに印加してペーパー4の頭出しを行ってから印画を実施する。制御回路10は、印画を完了してカッター5でペーパー4を切断してからペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y3として補正量(Y0−Y3)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する。制御回路10は、ペーパー4が交換されるまで、上記と同様に印画物が切断された後に検出されたペーパー搬送量Yn(nは自然数)による補正量(Y0−Yn)を加算しペーパー4の頭出しを行う。
ただし、ステップS8においてペーパー4の残り量が不足しペーパー交換を行う必要がある場合は(ステップS8においてYes)、この動作を終了しユーザによりペーパー交換が行われる。
なお、ペーパー4の頭出しを行うに際して、図3(d)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4を動作前位置からカッター5側に搬送させて、ペーパーセンサ6によりペーパー4のペーパーエッジを検出したときに駆動モータ8mの駆動を停止することと説明したが、ペーパーセンサ6を越えた位置(ペーパーセンサ6とカッター5の間の位置)で駆動モータ8mの駆動を停止した後、サーマルヘッド1側にペーパー4を搬送させて頭出しを行ってもよい。
以上のように、実施の形態1に係るサーマルプリンタ装置では、制御回路10は、所定の基準値である基準ペーパー4Rの送り量を、送り量検出手段により検出されたペーパー4の送り量に応じて補正し、補正されたに基づいて駆動モータ8mを駆動制御する。即ち、制御回路10は、基準ペーパー4Rの送り量を、印画対象となるペーパー4の送り量に応じて補正するため、様々な種類および状態のペーパーの送り量を補正することができる。このため、製造後の時間経過および保管状態によるカールの変化がある場合、濃い裏面印刷のペーパーを使用する場合にも、印画長さの変動を抑制することができる。したがって、様々な種類および状態のペーパーに対して印画長さを一定にすることができる。
また、ペーパー4を切断するカッター5と、ペーパーの位置を検出するペーパーセンサ6とを備え、送り量検出手段が検出する送り量は、カッター5がペーパー4を切断してからペーパーセンサ6がペーパーエッジを検出するまでの送り量であるため、ペーパー4において他の部分よりも検出しやすいペーパーエッジを検出することで送り量を精度よく検出することができる。
また、制御回路10は、補正されたに基づいて駆動モータ8mを駆動制御することにより頭出し動作を行うため、様々な種類および状態のペーパーを使用する場合にも、ペーパー4の頭出しを精度よく行うことができる。
また、ペーパーセンサ6は、発光部および受光部の個体差、使用温度により感度がばらつくため、特別な調整が必要になる場合があるが、上記のように送り量を補正することで、素子および使用温度に起因するペーパーセンサ6における感度のばらつきについても補正することが可能となる。
また、印画する際、ペーパー4に余白を設けないためにペーパー4の先端部分を切断する仕様の場合に対しても、印画位置のばらつきを抑えることができる。
さらに、本実施の形態に係るサーマルプリンタ装置では、ペーパー4のカールを矯正するための機構が不要となるため、従来の装置よりも小型化、軽量化を図ることができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置について説明する。図4は、実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置の概略構成図であり、図5は、サーマルプリンタ装置の動作を示す図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同様構成要素については同一符号を付して説明は省略する。なお、図5においては、インクリボン3と駆動モータ8mと制御回路10が省略されている。
実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置では、ペーパーセンサ6がペーパー4の搬送経路においてサーマルヘッド1と搬送ローラ8の間に配置されており、その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。
次に、サーマルプリンタ装置の動作を説明するが、本実施の形態に係るサーマルプリンタ装置の動作フローは、実施の形態1の場合と略同じであるため、図2も参照しながら説明する。
最初に、基準ペーパー4Rを使用して以下の基準値算出動作を行う。図5(a)に示すように、搬送ローラ8とピンチローラ7が圧接することで基準ペーパー4Rを挟持し、この状態で、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動し基準ペーパー4Rをカッター5側に搬送させる。基準ペーパー4Rがカッター5により切断された後、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動し、基準ペーパー4Rをサーマルヘッド1側に搬送させて、ペーパーセンサ6によりペーパー4Rのペーパーエッジが検出されたとき駆動モータ8mの駆動を停止する。制御回路10は、カッター5でペーパー4を切断してからペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送基準量Y0’として制御回路10の記憶部に記憶する。
次に、ユーザが実際に印画するペーパー4に交換した後、サーマルプリンタ装置は初期化動作を行う(ステップS1)。初期化動作では、前記基準値算出動作と同様の動作が行われる。制御回路10は、カッター5でペーパー4を切断してからペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y1’として補正量(Y0’−Y1’)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する(ステップS2)。初期化動作後、図5(c)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパーセンサ6よりもサーマルヘッド1側の動作前位置までペーパー4を搬送させてから駆動モータ8mの駆動を停止する(ステップS3)。
印画データがサーマルプリンタ装置に送られると、インクリボン3とペーパー4に対して頭出し動作が行われる。先ず、インクリボン3の巻き取りが開始されイエローの頭出しが行われる。これと同時にピンチローラ7と搬送ローラ8でペーパー4が挟持され、図5(d)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4を搬送ローラ8側に搬送させて、ペーパーセンサ6によりペーパー4のペーパーエッジが検出されたとき駆動モータ8mの駆動を停止する。
図5(e)に示すように、サーマルプリンタ装置はペーパー4の頭出し動作を行う。具体的には、制御回路10は、印画サイズに応じた所定量Xa’に補正量(Y0’−Y1’)を減じたパルス数を駆動モータ8mに印加して、ペーパー4をカッター5側に搬送させた後(ステップS4)、ペーパー4は、サーマルヘッド1とプラテンローラ2により圧接される。このように、補正量(Y0’−Y1’)を減じることで基準ペーパー4Rを使用した場合の停止位置とペーパー4を同じ位置で停止させることができる。
制御回路10は、インクリボン3とペーパー4を1ラインずつ駆動させながら、サーマルヘッド1で画像データに応じた熱をインクリボン3に与えてイエロー染料をペーパー4に熱転写することで印画動作が行われる(ステップS5)。図5(f)に示すように、印画動作では、ペーパー4は印画する長さに応じた所定量Xpだけ搬送される。
イエローの印画が完了すると、マゼンタ、シアン、保護層の頭出しおよび印画動作についても、イエローと同様の動作が行われる。
全ての色について印画が完了したとき(ステップS6においてYes)、図5(g)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4をカッター5側に印画サイズに応じた所定量Xcだけ搬送させる。そして、ペーパー4がカッター5により切断される。以上により基準ペーパー4Rを使用した場合と同じ印画物長さL0が得られる。
印画物をカッター5で切断した後、印画するために十分な量のペーパー4が残っておりペーパー交換を行う必要がない場合(ステップS8においてNo)、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4をサーマルヘッド1側に搬送させる。ペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出してから、動作前位置までサーマルヘッド1側に所定量だけ搬送した後、駆動モータ8mを停止する。このとき、カッター5でペーパー4を切断してからペーパー4のペーパーエッジをペーパーセンサ6で検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y2として補正量(Y0’−Y2’)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する。
次の印画を行う場合、制御回路10は、印画サイズに応じた所定量Xa’に補正量を(Y0’−Y2’)を減じたパルス数を駆動モータ8mに印加してペーパー4の頭出しを行ってから印画を実施する。制御回路10は、印画完了してカッター5でペーパー4を切断してからペーパーセンサ6でペーパー4のペーパーエッジを検出するまでの駆動モータ8mの駆動パルス数をペーパー搬送量Y3として補正量(Y0’−Y3’)を算出し、算出した補正量を制御回路10の記憶部に記憶する。制御回路10は、ペーパー4が交換されるまで、上記と同様に印画物が切断された後に検出されたペーパー搬送量Yn’(n’は自然数)による補正量(Y0’−Yn’)を減算しペーパー4の頭出しを行う。
ただし、ステップS8においてペーパー4の残り量が不足しペーパー交換を行う必要がある場合は(ステップS8においてYes)、この動作を終了しユーザによりペーパー交換が行われる。
なお、ペーパー4の頭出しを行うに際して、図5(d)に示すように、制御回路10は、駆動モータ8mを駆動しペーパー4を動作前位置から搬送ローラ8側に搬送させて、ペーパーセンサ6によりペーパー4のペーパーエッジを検出したときに駆動モータ8mの駆動を停止することと説明したが、ペーパーセンサ6を越えた位置(ペーパーセンサ6と搬送ローラ8の間の位置)で駆動モータ8mの駆動を停止した後、サーマルヘッド1側にペーパー4を搬送させて頭出しを行ってもよい。
以上のように、実施の形態2に係るサーマルプリンタ装置では、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。
<実施の形態1,2の変形例>
次に、実施の形態1,2の変形例について説明する。基準ペーパー4Rを使用して基準値算出動作を行わずに、ペーパー交換時の初期化動作の際に検出された送り量を所定の基準値(Y0またはY0’)として、印画完了毎のカット後に検出される送り量から補正量を算出してもよい。この場合、ユーザが基準値算出動作を実行させる必要がないため、ユーザの作業負担を低減することができる。
また、基準値算出動作をサーマルプリンタ装置の製造工程上で予め行っておき、基準値を制御回路10の記憶部に格納してもよい。この場合にも、ユーザが基準値算出動作を実行させる必要がないため、ユーザの作業負担を低減することができる。
さらに、駆動モータとしてステッピングモータを採用しパルスをカウントする構成としたが、DCモータと、DCモータのパルスを検出するエンコーダを採用しエンコーダのパルスをカウントする構成としてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
4 ペーパー、5 カッター、6 ペーパーセンサ、8m 駆動モータ、10 制御回路。

Claims (4)

  1. ロール状に巻かれたペーパーに熱転写することにより印画を行うサーマルプリンタ装置において、
    前記ペーパーを搬送するための駆動モータと、
    前記ペーパーの送り量を検出する送り量検出手段と、
    所定の基準値を、前記送り量検出手段により検出された前記ペーパーの送り量に応じて補正し、補正されたに基づいて前記駆動モータを駆動制御する制御手段と、
    前記ペーパーを切断する切断手段と、
    前記ペーパーの先端の位置を検出する位置検出手段と、
    を備え、
    前記送り量検出手段が検出する前記送り量は、前記切断手段が前記ペーパーを切断してから前記位置検出手段が前記ペーパーの端を検出するまでの送り量である、サーマルプリンタ装置。
  2. 前記所定の基準値は、基準となるペーパーの送り量である、請求項1記載のサーマルプリンタ装置。
  3. 前記所定の基準値は、ペーパー交換時の初期化動作の際に検出された送り量である、請求項1記載のサーマルプリンタ装置。
  4. 前記制御手段は、前記補正されたに基づいて前記駆動モータを駆動制御することにより頭出し動作を行う、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のサーマルプリンタ装置。
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