JP2007038463A - 印刷装置、リボン搬送制御装置、リボン搬送制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする。この場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを用いた印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視する。頭出しマークが検出されると、その時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める。この搬送量を、リボンフィルムの規格上確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めする。
【選択図】図12
Description
この種のサーマルプリンタには、複数の発熱素子(抵抗素子)を印刷幅方向に配列したライン型のサーマルヘッドが使用される。これら複数の発熱素子の発熱量は、階調レベルに応じて個別に制御することができ、ドット単位で複数の階調を記録用紙(記録媒体)上に記録することができる。例えば昇華方式の場合には、サーマルヘッドと記録用紙の間にインクリボンを挟持した状態で発熱素子の発熱量を個別に制御し、記録用紙上に階調情報を記録する。
例えばイエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)、ラミネートフィルム(L)の順番に配置される。
頭出しマークは、例えばベースフィルムを横切る黒色のバー形状であり、サーマルヘッドの下流に位置するマーク検出センサーにより光学的に検出される。
図1に、インクリボンの従来構造例を示す。図1は、3色カラーインクによる重ね印刷領域をラミネートフィルムでカバーできるインクリボンの構造例である。
なお、距離L1は、マーク検出センサーの取付位置とサーマルヘッドの取付位置との距離L2と同じ長さに定められている。
このことは、ベースフィルムの使用量の増大や印刷後に排出されるゴミの増大に通じ、製造コストの面でも環境負荷の面でも改良が求められる。
勿論、余白領域5が無いこと(すなわち、距離L1がゼロであること)が最も望ましい解決策である。しかし、現実にはサーマルプリンタの空間レイアウトの都合上、そのような配置は著しく困難である。
ベースフィルムの長手方向に、転写材料領域とその頭出しマークを含む余白領域とが繰り返し配置されたリボンフィルム越しにサーマルヘッドを記録媒体に圧接し、任意の印刷パターンを記録媒体上に記録する印刷部と、当該印刷部の下流に位置し、頭出しマークを検出するマーク検出部とを有する印刷装置で実行するリボン位置決め方法として、以下の処理機能を実行する方法を提案する。
(a1)各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを用いた印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視する処理機能
(a2)頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める処理機能
(a3)リボンフィルムの規格上、頭出しマークが検出された時点で確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から搬送量を減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めする処理機能
また、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離L2を、リボンフィルムの各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離L1と一致させる必要がないので、マーク検出部の取付位置とサーマルヘッドの取付位置の制約を緩和できる。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
図2に、この形態例で使用するインクリボン例を示す。図2は、3色カラー印刷後にラミネート加工できるインクリボンについて表している。
インクリボンは、ベースフィルムの長手方向に転写材料領域11と余白領域13とを繰り返し配置した構造を有している。この形態例の場合、余白領域13の長さL0を、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離L2よりも短く形成する。すなわちL0<L2を満たすように余白領域13を配置する。
余白領域13は、転写材料領域の間に配置される接続領域である。余白領域13には、転写材料領域11の頭出しに使用する頭出しマーク15を配置する。この形態例の場合、頭出しマーク15は、ベースフィルムの長手方向に対して余白領域13のほぼ中央付近に配置する。
このため、頭出しマーク15と転写材料領域11の先頭位置との距離L1(>0)は、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離L2よりも短くなる。すなわち、L1<L2を満たす。
前述のように、余白領域13の長さL0は、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離L2よりも短い。
この結果、既存のインクリボンと同じ枚数を印刷可能な場合でも、図2に示すインクリボンの全長は大幅に短縮することが可能になる。
図3に示すように、違いは余白領域の長さだけであるが、この長さが短くなるだけで転写材料領域の4つ分だけでも大幅な短縮が実現できる。
以下では、図2に示す構造のインクリボンを正確に搬送できる制御機能を搭載したサーマルプリンタについて説明する。
(B−1)システム構成
図4に、昇華式のサーマルプリンタ21のシステム構成例を示す。すなわち、昇華性の固体インクが転写材料領域に塗布されたインクリボン23を使用するサーマルプリンタ21のシステム構成例を示す。また、このサーマルプリンタ21は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色によるカラー印刷に対応する。
また、図4は、ロール形状に加工された記録用紙25を使用するサーマルプリンタ21について表している。記録用紙25は、不図示の収容ケースに保持されており、収容ケースから搬送路を経てサーマルヘッド27が位置する印刷領域に引き出される。
サーマルプリンタ21は、記録用紙の搬送経路に位置するデバイスとして、ガイドローラー31、ピンチローラー33、キャプスタン35、プラテンローラー37を搭載する。
ガイドローラー31は、付図示の収容ケースから引き出された記録用紙25を案内するローラーである。
ピンチローラー33とキャプスタン35は、記録用紙25を挟持した状態で前後に一定速度で搬送する駆動機構である。
なお、記録用紙25の排出口には、カッター39が配置される。カッター39により、印刷終了後の記録用紙25は所定の長さにカットされる。
この他、記録用紙の搬送経路には、各種のセンサーが配置される。
同様に、プラテンローラー37とカッター39の間には、排紙の有無を検出するセンサーが配置される。例えば透過型のセンサーを使用する。このセンサーの場合も、例えば発光ダイオード43Aとフォトトランジスタ43Bで構成する。
巻き取り用モーター51は、巻き取りリール55を回転駆動してインクリボン23を供給リール57から引き出すのに使用される。
巻き戻し用モーター53は、供給リール57を回転駆動してインクリボン23を巻き取りリール55から引き出す(巻き戻す)のに使用される。
例えば、サーマルヘッド27と巻き取りリール55の間には、頭出しマークを検出するマーク検出センサーが配置される。例えば透過型のセンサーを使用する。このセンサーは、例えば発光ダイオード61Aとフォトトランジスタ61Bで構成する。このセンサーは、サーマルヘッド27の取付位置(転写位置)に対してインクリボンの搬送方向に距離L2だけ離れた位置(マーク検出位置)に配置される。
この透過型のセンサーは、実際には図5(A)に示すように、供給リール57の回転軸71に取り付けられた円盤73を挟んで対峙する位置に配置される。
なお、パルス発生器(エンコーダー)としての円盤73には、図5(B)に示すように、外周に沿って多数のスリットが形成されている。例えば90個のスリットが形成されている。この場合、供給リールの回転軸が(円盤73)が一回転する間に、180回のオンとオフが検出される。
図6に、リボン搬送制御部81の内部構成例を示す。このリボン搬送制御部81は、頭出し監視部83と、リボン巻き戻し部85と、リボン順送り部87とで構成される。
頭出し監視部83は、マーク検出センサーとしてのフォトダイオード61Bの検出信号Ssを監視して頭出しマークの有無を監視する処理ユニットである。
リボン巻き戻し部85は、頭出しマークの検出により巻き戻しの開始を指示する制御信号Scont1 を巻き戻し用モーター53に与える。
なお、同じ巻き戻し量の場合でも、巻き戻しに要する回転量は、インクリボン23の残量(供給リール57の巻き径)によっても変動する。インクリボン23の残量は、既知の検出手法を使用する。例えば、インクリボン23の巻き取りリール55と供給リール57のいずれか一方又はその両方の回転量(数)を検出する方法、印刷枚数を検出する方法その他を使用する。
図7(A)は、頭出しマークが検出された時点のインクリボンの位置、図7(B)は、巻き戻し後の印刷開始時点でのインクリボンの位置に対応する。
図7に示すように、距離L2は、サーマルヘッド27の転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離であり、距離L1は、各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離である。
この巻き戻し動作により、距離L1を距離L2に一致しなくとも、転写材料領域を印刷開始位置に位置決めすることが可能になる。
図8に、リボン順送り部87の内部構成例を示す。ここで、リボン順送り部87は、パルスカウンタ871、搬送量取得部873、順送り量算出部875で構成される。
ここで、頭出しマーク15の検出は、頭出し監視部83から出力される頭出し信号Ss1により通知される。また、対応する転写材料領域の印刷終了は、キャプスタン35の回転信号Scにより通知される。
なお、この形態例の場合、パルスカウンタ871のカウント値は、頭出しマーク15の検出と同時にリセットされる。すなわち、カウント値のリセットは、新たな転写材料領域の印刷が実行される度に実行される。従って、カウント値FG1には、他の転写材料領域についての測定結果は伝搬しない。このことは、誤差の伝搬をキャンセルできることを意味する。
また、この期間はリボンフィルム23と記録用紙25とが圧接した状態で搬送される。このため、供給リール57の回転量は、リボンフィルムの搬送量をほぼ正確に反映する。
搬送量取得部873は、この残量情報SR を用いてカウント値FG1を搬送量Stに変換する。
順送り量は、リボンフィルムの寸法に関する規格(フォーマット)と、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離L2とを利用して算出する。具体的には、頭出しマーク15の検出時に、サーマルヘッド27の転写位置から次の転写材料領域11の先頭までの固定長L4が確定することを利用する。
順送り量算出部875は、この固定長L4から搬送量Stを減算した値を順送り量L5として算出する。
図9に、算出される順送り量L5の算出イメージを示す。
これは、前述したように、供給リール57の回転量(パルス数)を頭出しマーク15の検出時にリセットすることで実現されている。
(a)印刷動作全般
まず、印刷動作の全般を説明する。
印刷時、記録用紙25は、ピンチローラー33とキャプスタン35に挟持された状態で引き出され、サーマルヘッド27の取付領域(転写領域)へと導かれる。
記録用紙25が印刷を開始できる位置に位置決めされると、サーマルヘッド27が降下して、インクリボン23と共に記録用紙25をプラテンローラー37に押圧する状態になる。
この状態で階調データが入力されると、サーマルプリンタ21は、記録用紙25を順送りすると共にサーマルヘッド27内の発熱素子を選択的に通電駆動し、インクリボン23上のインクを昇華させて記録用紙25上に印刷パターンを転写する。
この形態例であれば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応する印刷パターンが転写される度に記録用紙25が逆送りされる。
以上で、1枚の印刷パターンの印刷が終了する。
この後、記録用紙25は再び巻き戻され、記録用紙25の先端を印刷開始位置に位置決めする動作が実行される。
続いて、インクリボン23の搬送制御動作を説明する。この動作は、転写材料領域を印刷開始位置に位置決めするための動作であり、発明者らが提案する搬送制御動作である。
図10及び図11に、インクリボン23の搬送制御手順を示す。
リボン搬送制御部81は、印刷指示を入力すると、巻き取りリール55を回転させ、インクリボン23の順送りを開始する(S1)。
マーク検出センサーで頭出しマークが検出されると、リボン搬送制御部81は、インクリボン23の順送り動作を停止する。同時に、リボン搬送制御部81は、イエローインク(Y)が塗布された転写材料領域を印刷開始位置に位置決めするのに必要な巻き戻し量を距離L3に基づいて演算する(S3)。
巻き戻し量は、供給リール57の逆回転数(回転量信号Srのパルス数)に換算される。なお、巻き戻し量は、供給リール57に巻回されたインクリボンの巻き径に応じて変化する。
この演算により巻き戻し量(回転数)が求まると、リボン搬送制御部81は、同回転数だけインクリボン23を巻き戻し、イエローインク(Y)が塗布された転写材料領域をサーマルヘッド27の直下(印刷開始位置)に位置決めする(S4)。
イエローインク(Y)が塗布された転写材料領域が印刷開始位置に位置決めされると、サーマルヘッド27が降下し、インクリボン越しに記録用紙25に圧接される。この状態でイエローインク(Y)に対応する印刷パターンの記録が開始される(S5)。
やがて、頭出しマーク15の検出が確認されると(ステップS6で肯定結果が得られると)、リボン搬送制御部81は、供給リール57の回転量をカウントするカウンタをリセットし、フォトダイオード63Bから入力されるパルス数をカウントする(S7、S8)。すなわち、カウント値FG1を求める。
この状態において又はサーマルヘッド27の上昇に並行して、リボン搬送制御部81は、次の転写材料領域であるマゼンタインク(M)の先頭を印刷開始位置に位置決めするのに必要な順送り量L5を算出する(S10)。
この後、リボン搬送制御部81は、イエローインク(Y)の場合と同様に、頭出しマーク15が検出されたか否かを判定する(S13)。この判定は、頭出しマーク15が検出されるまで継続される。
そして、頭出しマーク15が検出されると、リボン搬送制御部81は、前述した処理S7〜S9に対応する処理をマゼンタインク(M)の印刷用に繰り返す。
以後、シアンインク(C)及びラミネートフィルム(L)についても、一連の処理が繰り返し実行される。
そして、ラミネート印刷が終了することで、一つの印刷回分のインクリボン23の搬送制御動作を終了する(S14)。
なお、ラミネート印刷が終了すると、記録用紙25は排紙される。
時点t1からt5に、イエローインク(Y)に対応するインクリボン23の頭出し動作とマゼンタインク(M)の頭出し動作を示す。
イエローインク(Y)に対応する印刷パターンの記録開始後は、インクリボン23は記録用紙25と一体に順送りされる。
時点t3は、イエローインク(Y)に対応する印刷パターンの記録中に、対応する頭出しマーク15がその検出位置に達した状態を示す。
また、この時点t3において、供給リール57の回転量を与えるカウント値がリセットされ、イエローインク(Y)の印刷終了までカウントされる。この間のカウント値が搬送量Stに対応する。前述したように、印刷開始時の位置合わせ誤差の有無によって搬送量Stにはバラつきが生じる。
そして、この順送り量L5だけインクリボン23の順送りが完了した時点がt5である。この順送りによる頭出しが、シアンインク(C)及びラミネートフィルム(L)についても継続して実行される。
従来方式であれば、頭出しマークを検出した時点で転写材料領域3の前端がサーマルヘッド27の直下に位置するように設定されている。このため、転写材料領域3の前端から頭出しマーク1までの距離L1は、サーマルヘッド27の取付位置からマーク検出センサーの取付位置(61A、61B)までの距離L2と同じになるように設計されている。
従って、従来方式の場合には、距離L2が大きいほどインクリボン27上には印刷に寄与しない余白領域5が増大し、さらにその部分の累積によって全長が長くなる問題があった。
また、サーマルプリンタ21には、1回の印刷処理で2番目以降に使用する転写材料領域の位置決め用として、直前領域の印刷実行中に頭出しマーク15を検出して直前領域の印刷終了時点で次の転写材料領域の位置決めに必要な順送り量L5を算出し、算出された送り量だけインクリボン23を順送りする制御機能が搭載されている。
これにより、ベースフィルムのうち印刷に寄与しない領域(すなわち、余白領域13)を最小化でき、ベースフィルムの使用量を減らすことができる。この結果、印刷可能な枚数を減らすことなく、インクリボンの全長を短く構成し、インクリボンの巻径を減らすことができる。このベースフィルムの削減は、製造コストの点で有利に作用するだけでなく、リボンカセット全体を小型化することにも通じる。そして、リボンカセットの小型化はサーマルプリンタの筐体の小型化にも効果的である。
この他、従来方式では、インクリボン23の余白領域を極力短くする必要からサーマルヘッド27の取付位置からマーク検出センサーまでの距離L2を無理に短くする等の取付位置の制約があった。
しかし、形態例に係る搬送制御技術の採用により、距離L2の制約が無くなり、空間的に自由度の高いレイアウトで各部を設計することが可能になる。
また、順送り量L5の算出には、最もインクリボン23の搬送量Stを正確に測定できる期間(頭出しマークの検出時点から印刷終了時点までの期間)を用いるのに加え、頭出しマークの検出時には搬送量Stのカウント値をリセットするため誤差の伝搬は原理上存在しない。すなわち、頭出し精度が低下する心配もない。
(a)前述の形態例では、ラミネート加工に対応したカラー印刷用のインクリボン構成について説明した。
しかし、転写材料領域の先頭から頭出しマークまでの距離L1(又は余白領域13の長さL0)をサーマルヘッド27の取付位置からマーク検出センサーまでの距離L2よりも短くする構造は、他の種類のインクリボンにも適用できる。
なお、前述の形態例では、3色カラー印刷の場合について説明したが、ブラックインク(K)を含む4色以上のカラー印刷にも適用できる。また用途によっては、任意の多色印刷に対応したインクリボンにも適用できる。
勿論、色はブラック(K)だけに限らず、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)やその他の色の場合にも適用できる。また、ラミネート専用のリボンフィルムにも適用できる。
しかし、対応する転写材料領域の種類や位置関係に応じて頭出しマークの形状を変更しても良い。
例えば1枚の印刷で使用する一組の転写材料領域のうち、先頭に位置する頭出しマークとその2番目以降に位置する頭出しマークとで形状を変更しても良い。
しかし、頭出しマーク15は余白領域13のいずれかに位置すれば良い。例えば、図15に示すように、余白領域13の先頭に配置しても良い。また例えば、余白領域の最後尾に配置しても良い。
しかし、巻き戻し処理による印刷開始位置への位置合わせは、1回の印刷処理内で複数回実行しても良い。
また、巻き戻し処理による印刷開始位置への位置合わせは、一連の印刷処理のうちで最初の1番目だけ実行しても良い。この場合、印刷時間の更なる短縮を実現できる。なお、ここでの「一連の印刷処理」は、「1回の印刷処理」として複数枚の記録用紙に印刷パターンを連続印刷する場合を含む。
(f)前述の形態例では、昇華型のサーマルプリンタについて説明したが、融解型や感熱型のサーマルプリンタにも同様に適用できる。
(g)前述の形態例では、リボン搬送制御部81をハードウェア的に構成する場合について説明したが、同機能をマイクロプロセッサ(演算装置)上の信号処理を通じて実現することもできる。
(i)前述した搬送制御プログラムは、ネットワーク経由で配布しても良く、記憶媒体に格納して配布しても良い。配布用の記憶媒体は、磁気記憶媒体、光学式記憶媒体、半導体記憶媒体その他を含む。
(j)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
13 余白領域
15 頭出しマーク
81 リボン搬送制御部
83 頭出し監視部
85 リボン巻き戻し部
87 リボン順送り部
871 パルスカウンタ
873 搬送量取得部
875 順送り量算出部
Claims (6)
- ベースフィルムの長手方向に、転写材料領域とその頭出しマークを含む余白領域とが繰り返し配置されたリボンフィルム越しにサーマルヘッドを記録媒体に圧接し、任意の印刷パターンを記録媒体上に記録する印刷部と、
前記印刷部の下流に位置し、前記頭出しマークを検出するマーク検出部と、
各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを搬送するリボン搬送機構と、
印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視し、頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める搬送量取得部と、
リボンフィルムの規格上、頭出しマークが検出された時点で確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から前記搬送量を減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めするリボン搬送制御部と
を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記搬送量取得部は、頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までのリボンフィルムの搬送量を、リールの巻き径に応じたリールの回転量に基づいて算出する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置は、
1回の印刷処理で最初に使用する転写材料域について、前記リボン搬送機構によるリボンフィルムの巻き取りと並行して実行される前記マーク検出部によるリボンフィルムの頭出しを監視し、頭出し完了位置からリボンフィルムを前記2つの距離の差分(=L2−L1)だけ供給リール側に巻き戻して印刷開始位置に位置決めする第2のリボン搬送制御部
を有することを特徴とする印刷装置。 - ベースフィルムの長手方向に、転写材料領域とその頭出しマークを含む余白領域とが繰り返し配置されたリボンフィルム越しにサーマルヘッドを記録媒体に圧接し、任意の印刷パターンを記録媒体上に記録する印刷部と、当該印刷部の下流に位置し、前記頭出しマークを検出するマーク検出部とを有する印刷装置に搭載するリボン搬送制御装置であって、
各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを用いた印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視する頭出し監視部と、
頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める搬送量取得部と、
リボンフィルムの規格上、頭出しマークが検出された時点で確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から前記搬送量を減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めする送り量算出部と
を有することを特徴とするリボン搬送制御装置。 - ベースフィルムの長手方向に、転写材料領域とその頭出しマークを含む余白領域とが繰り返し配置されたリボンフィルム越しにサーマルヘッドを記録媒体に圧接し、任意の印刷パターンを記録媒体上に記録する印刷部と、当該印刷部の下流に位置し、前記頭出しマークを検出するマーク検出部とを有する印刷装置で実行するリボン搬送制御方法であって、
各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを用いた印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視する処理と、
頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める処理と、
リボンフィルムの規格上、頭出しマークが検出された時点で確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から前記搬送量を減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めする処理と
を有することを特徴とするリボン搬送制御方法。 - ベースフィルムの長手方向に、転写材料領域とその頭出しマークを含む余白領域とが繰り返し配置されたリボンフィルム越しにサーマルヘッドを記録媒体に圧接し、任意の印刷パターンを記録媒体上に記録する印刷部と、当該印刷部の下流に位置し、前記頭出しマークを検出するマーク検出部とを有する印刷装置に搭載されるコンピュータに、
各転写材料領域の先頭から各頭出しマークまでの距離をL1(≧0)、サーマルヘッドの転写位置から頭出しマークの検出位置までの距離をL2(>0)とする場合に、L1<L2を満たすように転写材料領域と頭出しマークを配置したリボンフィルムを用いた印刷実行中に、頭出しマークがその検出位置を通過するのを監視する処理と、
頭出しマークが検出された時点から当該頭出しマークに対応する転写材料領域の印刷終了時点までに搬送されたリボンフィルムの搬送量を求める処理と、
リボンフィルムの規格上、頭出しマークが検出された時点で確定する転写材料領域の未印刷領域長と余白領域長との総和から前記搬送量を減算した値だけリボンフィルムを順送りし、次の転写材料領域の先頭を印刷開始位置に位置決めする処理と
を実行させるプログラム。
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- 2005-08-02 JP JP2005223539A patent/JP4977975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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