JP6006617B2 - 壁紙糊付機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内壁面等に貼付されるシート状壁装材の裏面に連続的に糊を塗布する壁紙糊付機に関するものである。
現在、建築物の内装施工における壁装材の室内壁面への貼付は、内装作業現場で専用の壁紙糊付機を用いてシート状の壁装材に連続的に糊を塗布しながら行うのが一般的となっている。この壁紙糊付機の一般的な構成としては、内部に複数のローラが配置された上部構体及び下部構体から主に構成される糊付機本体を脚部に支持された台座上に載置し、上下構体の間に挟み込んだシート状壁装材(以下、クロスとも記す)をローラで搬送しながら糊タンク内に軸支されている糊掻上げローラで糊タンクから糊をすくい上げて糊付けローラに転写し、この糊付けローラ上を搬送されるクロスの裏面に糊が塗付されるものである。
壁紙糊付機には、クロスを作業者が引き出す手動式と、モータで糊付けローラ等を回転駆動させてクロスを送り出す自動式がある。具体的な構成の一例としては、下部構体上に原反ローラから繰り出したクロスを先端部が本体前面に垂れる状態で載置して上部構体を閉じ、下部構体及び上部構体の所定ローラ間にクロスを挟み込んだ状態としておく。手動式装置ではクロス先端を作業者が手で持って前方へ引っ張ることによりローラの一部を追従回転させると共に他のローラをギアを介して連動回転させる。
自動式装置では所定のローラの軸を電動モータ等の駆動源に連結して回転させることによって他のローラもギアを介して連動回転するものが一般的である。何れの糊付機もローラの回転でクロスを糊付機本体の後面から前面側へ搬送させる途中で糊タンク内から引き上げられて転写された糊を、糊付ローラの頂点近傍にて該ローラからクロス裏面に糊が転写され、糊塗布済み状態でクロスが前面から送り出されてくるという構成である。
このような壁紙糊付機においては、糊付機本体の後面側にスリッターが装着され、該スリッターを介してクロスの両側部を切断することにより、所望幅に調整されたクロスが糊付機本体に供給される。通常スリッターは、その上方に延設されたフックによって糊付機本体の後側ステーに着脱可能に掛止される。
糊付機本体の後面側にスリッターを単に引っ掛けて装着すると、本体からスリッターが飛び出した様な形態になってしまい、持ち運びの際など、取り回しに不便であった。一方、壁紙糊付機においては、高機能でありながら、軽量化・コンパクト化が望まれていた。そこで、複数のローラの有効幅長さを必要最低限近くまで短くして糊付機本体幅を短縮化すると共に、スリッターの糊付機本体からの飛び出し容積を低減するために、糊付機本体後面に本体幅方向に亘って凹状の装着開口部を設け、スリッターの糊付機本体装着時にこの凹状の装着開口部内にスリッター前方部分が陥入した状態となるように構成された壁紙糊付機も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は軽量化・コンパクト化を達成した糊付機のテンションバー群の動作を含む本体部側部断面図である。図3に示す通り、この糊付機においては、スリッター7が糊付機本体1の後面側から内部へ陥入された状態で装着される構成であり、これにより、糊付機全体1がコンパクトとなって、内装施工現場への搬送を容易なものにする。
なお、このスリッター7の凹状開口部陥入状態での装着は、スリッター7の両端部に延設された腕板部と下部構体3の左右両側壁板の内壁面との係合により成されている。即ち、腕板部の下方に形成された支持凹部7aが、前記内壁面上の糊桶31より後下方位置に形成された円筒状突起39に回転自在に支持され、腕板部の上方に形成された掛止部7bが前記内壁面上の円筒状突起39より上方位置に形成された別の円筒状突起38に掛止されることによってスリッター7の糊付機本体1への装着が完了する。
特開2012−035460号公報
壁紙糊付機では、従来、スリッターの下方に1本以上のテンションバーが設置されており、これらテンションバーによる搬送経路の曲折で適度な張力が付与されつつクロスがスリッターに搬送される。
上記のコンパクト型壁紙糊付機においても、準備工程でクロスCをセットする際に、脚部テンションバー21を経たクロスCの糊塗付側面(裏面)を第2テンションバー62に当接させ、その下流位置にある第1テンションバー61をクロス表層面側に当接させてからクロスCをスリッター7内に導入している。さらにスリッター7内を通って上部から出されたクロスCは、糊付機本体1の後面側から前面側へ上下構体間に挟み込まれる。
作業工程においてクロスCは、このような曲折経路を経てスリッター7内に送られ、スリッター7内中央のガイド面部72に沿ってほぼ垂直上方に搬送されながらガイド面部72の両端部で糊付機本体からの駆動力で回転駆動する左右一対の回転刃71によって両側部が切断される。このように、スリッター内に搬送されるほぼ直前まで第1テンションバー61によって張力が付与されることで、回転刃71によるクロスCの切断はよりスムーズで良好なものとなる。
しかしながら、スリッター直前位置に配置された第1テンションバーと糊付機本体の背面との間は非常に狭くなっており、しかもスリッター自体がその前方部分が糊付機本体に後面側から陥入した状態で装着されているため、クロス導入部も糊付機本体背面に近接した位置となっており、第2テンションバーからスリッターへの導入領域は非常に狭い空間しかない。従って、準備工程においてクロスをスリッターに導入する作業が容易でなく、より簡便な操作でクロス導入を完了させることへの要望が現場の作業者からあった。
本発明は、スリッターを備えた壁紙糊付機の準備工程において、壁装材のセッティングを簡便な操作で完了することができる壁紙糊付機を得ることを目的とし、特にスリッターが糊付機本体内部へ部分的に陥入した状態で装着される構成の壁紙糊付機において、壁装材のセッティングの際に、テンションバーでの良好な張力付与効果を確保できる構成でありながらより簡便な操作でスリッターへの導入が行える壁紙糊付機を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る壁紙糊付機は、モータにより連動して回転駆動される複数のローラによりシート状壁装材を所定の経路に沿って移動させつつ、糊桶内の糊を糊付けローラにより前記壁装材の裏面に連続的に塗布する壁紙糊付機本体と、この糊付機本体の後部に着脱可能に装着され、引き入れられる前記壁装材の両縁部を連続的に裁断するスリッターとを備えた壁紙糊付機であって、前記糊付機本体後面に本体幅方向に形成された凹状の装着開口部を備え、前記スリッターの前方部が該装着開口部内に陥入して取付け可能な形状を有している壁紙糊付機において、
前記スリッターを糊付機本体に対する所定の装着状態で解除可能に固定する位置決め固定手段を備え、
該位置決め固定手段は、スリッターを、その前方部が前記装着開口部内に陥入状態となる第1の位置と、該第1の位置から少なくともスリッター下部が前記糊付機本体の後面から離れた第2の位置とに、それぞれ変更可能に位置決め固定するものである。
請求項2に記載された発明に係る壁紙糊付機は、請求項1に記載の壁紙糊付機において、前記スリッターは、糊付機本体の後側ステーに掛止されるスリッター上方に延設されたフックと、糊付機本体の左右両側壁板と解除可能に係合する位置決め固定手段とによって前記糊付機本体に着脱可能に装着されるものであり、
前記位置決め固定手段は、スリッターを、その前方部が前記装着開口部内に陥入状態となる第1の位置と、該第1の位置から前記フックの掛止部を回動中心としてスリッター下部が前記糊付機本体の後面から離反する方向に予め定められた角度だけ回動した第2の位置とに、それぞれ変更可能に位置決め固定するものである。
請求項3に記載された発明に係る壁紙糊付機は、請求項2に記載の壁紙糊付機において、前記位置決め固定手段は、スリッターの両端部に糊付機本体側へ延設された一対の腕板部と、該一対の腕板部とそれぞれ解除可能に係合するために前記糊付機本体の下部構体の左右両側壁板内面上の糊桶後面より後方位置に突設された第1の突起及び該第1の突起の下方位置に突設された第2の突起とを備え、
前記腕板部は、前記第1の位置にて前記第1の突起に掛止すると共に前記第2の位置にて該第1の突起から離反する掛止凹部と、前記第1の位置にて前記第2の突起に支持されると共に前記第2の位置にて該第2の突起から離反する第1支持凹部と、前記第2の位置にて前記第2の突起に支持されると共に第1の位置にて該第2の突起から離反する第2支持凹部と、を備えているものである。
請求項4に記載された発明に係る壁紙糊付機は、請求項3に記載の壁紙糊付機において、前記一対の腕部材は合成樹脂製であり、前記掛止凹部と第1及び第2支持凹部のうち少なくとも前記掛止凹部は、対象の突起の径より小さい切欠長さの切欠円環形状を有するものである。
請求項5に記載された発明に係る壁紙糊付機は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の壁紙糊付機において、前記スリッターに至る前記壁装材の搬送経路中に設置されて該搬送経路を屈曲させる少なくとも2本のテンションバー群を備え、
前記テンションバー群が、前記糊付機本体の装着開口部の下方位置に幅方向に配置されるテンションバーを含むことを特徴とするものである。
本発明は、糊付機本体後面の本体幅方向に形成された凹状の装着部内にスリッターの前方部が陥入して取付けられる壁紙糊付機において、スリッターの糊付機本体への装着状態を解除可能に固定する位置決め固定手段によって、糊付機本体に着脱可能に装着されるスリッターを、スリッター前方部が前記凹状装着部内に陥入状態となる第1の位置と、この第1の位置から少なくともスリッター下部が糊付機本体の後面から離れた第2の位置とにそれぞれ変更可能に位置決め固定できるものであるため、準備工程で壁装材をセットする際に、前記位置決め固定手段によってスリッターを第2の位置に固定するだけで、壁装材導入部のあるスリッターの下部を糊付機本体の後面から離れた状態にでき、スリッター直前にテンションバーが配置されていても、スリッターが従来の壁装材導入状態である第1の位置にある場合に比べて作業領域が広くなるため、壁装材の導入作業が格段に容易になるという効果がある。
さらに、本発明の壁紙糊付機では、前記第1の位置と第2の位置のいずれも、糊付機運転時におけるスリッターの壁装材搬送、裁断状態として固定できるため、対象の壁装材に素材等に応じて、壁装材によりテンションをかけられる第2の位置と通常の第1の位置とを任意に選択することも可能である。
本発明の一実施例による壁紙糊付機の全体構成を示す左側面図であり、(a)はスリッターが第2の位置で固定されている状態図、(b)はスリッターが第1の位置で固定されている状態図である。 図1の壁紙糊付機におけるスリッターの固定状態を糊付機本体の右側壁板内面に対する部分透視図であり、(a)はスリッターが第2の位置で固定されている状態図、(b)はスリッターが第1の位置で固定されている状態図である。 従来の壁紙糊付機の一例を示す概略断面図であり、スリッターが糊付機本体後面に形成された凹状装着部内にスリッター前方部が陥入して装着された状態を示す右側壁板面寄りの断面図である。
本発明は、糊付機本体後面の本体幅方向に形成された凹状の装着部内にスリッターの前方部が陥入して取付けられる壁紙糊付機であり、スリッターの糊付機本体への装着状態を解除可能に固定する位置決め固定手段を備え、該位置決め固定手段が、スリッターを、スリッター前方部が前記凹状装着部内に陥入状態となる第1の位置と、この第1の位置から少なくともスリッター下部が糊付機本体の後面から離れた第2の位置とにそれぞれ変更可能に位置決め固定することができるものである。
従って、準備工程で壁装材をセットする際に、スリッターの少なくとも下部を糊付機本体後から離して前記位置決め固定手段によってその第2の位置に固定するだけで、壁装材導入部のあるスリッターの下部をより広い空間に露呈した状態に位置付けることができるため、壁装材搬送経路上のスリッターの上流側直前位置にテンションバーが配置されていても、スリッターが従来の壁装材導入状態である第1の位置にある場合に比べて作業領域が広くなり、さらに従来以上のテンション付与効果が得られながら、壁装材のスリッター導入作業が格段に容易になる。
壁装材のセット完了後は、第2の位置の固定を解除してスリッターを糊付機本体後面側へ回動して第1の位置で固定すれば、従来と同様のスリッター装着状態が得られ、スリッター直前に配置されたテンションバーを含むテンションバー群による良好な壁装材へのテンション付与状態で糊付機運転時における良好な壁装材搬送が行える。一方、スリッターが第2の位置で固定された状態では、スリッター内のガイド面部も下方が糊付機本体から離反する状態となり、スリッター導入領域の壁装材搬送経路にさらなる屈曲が形成されることになるため、第1の位置における搬送状態よりもさらに壁装材にテンション付与することができる。
このように、本発明においては、前記位置決め固定手段によって、第1の位置と第2の位置のいずれも、糊付機運転時におけるスリッターの壁装材搬送、裁断状態として固定できるため、壁装材の素材等に応じて、従来と同様の第1の位置と壁装材にさらなるテンションをかけられる第2の位置とを任意に選択することも可能である。
なお、スリッターの第2の位置への変更形態としては、スリッター全体を糊付機本体後面から後方へ平行に引き出す方式や、スリッターの上方を回動中心として下部を糊付機本体後面から離反する方向に回動する方式など、種々の構成が考えられ、少なくともスリッター下部が糊付機本体後面から離れた位置へ移動して固定できる機構であれば広く採用可能である。
スリッター全体を後方へ平行移動させる機構としては、例えば、位置決め固定手段が、糊付機本体の下部構体の左右両側壁板に対して、レール機構、或いはパンタグラフ式伸縮機構などを介して相対的にスリッターを平行移動できる部材を有する構成が挙げられる。この部材には、第1の位置と第2の位置とでそれぞれ解除可能に左右両側壁板に係合する手段を設ければ良い。
また、スリッターの糊付機本体への装着の際にスリッター上方に延設されたU字形状のフックを本体の後側ステーに掛止する構成の場合は、このフックによる掛止部を回動中心としてスリッター下部を回動させる機構を採用するのが簡便である。この場合、位置決め固定手段は、スリッターの回動に伴って下部構体の左右両側壁板内壁面に対して摺動できる部材を有し、該部材に、第1の位置と第2の位置とでそれぞれ前記左右両側壁板内壁面に対して解除可能に係合する手段を設ければ良い。
このような回動式の位置決め固定手段の部材としては、スリッター両側部に一対の腕板部を延設し、下部構体の左右両側壁板内壁面に形成された突起との係合部を備えたものが簡便である。具体的には、糊付機本体の下部構体の左右両側壁板内面に、収容される糊桶の後面より後方に第1の突起を突設すると共に該第1の突起の下方位置に第2の突起を突設し、一対の腕板部には、第1の位置にて前記第1の突起に掛止すると共に前記第2の位置にて該第1の突起から離反する掛止凹部と、前記第1の位置にて前記第2の突起に支持されると共に前記第2の位置にて該第2の突起から離反する第1支持凹部と、前記第2の位置にて前記第2の突起に支持されると共に第1の位置にて該第2の突起から離反する第2支持凹部と、を備える構成である。
この場合、一対の腕板部は、スリッターの回動に伴って、下部構体の左右両側壁板の内壁面に沿って糊付機本体後面側から内部側へ挿入されて第1の位置のための係合状態を取り、本体内部内側から外側へ抜き出されてから第2の位置のための係合状態を取るものである。従って、第1支持凹部は腕板部の外側(スリッター側)寄りの位置に、第2支持凹部は腕板部の内側(糊付機本体内部側)寄りの位置にそれぞれ形成される。
各凹部は、対応する突起に対して自重を支える形状であれば、スリッターを位置決め固定できるが、解除可能でありながらより強固で安定した固定状態が得られる形態のものが望ましい。例えば、一対の腕板部を合成樹脂製として、その可撓性を利用した構成が簡便である。即ち、前記凹部を、対象の突起の径より小さい切欠長さの切欠円環形状とすれば、前記突起を、前記切欠部分でC字状の切欠円環内外へ相対的に押し込んだり引っ張り出す操作でワンタッチ式に挿脱することができる。前記切欠円環内に収まった状態の突起は、ある程度以上強い引っ張り力が作用しない限りその径より小さい切欠を通って外れることがないため、安定した固定状態が維持される。
このような切欠円環形状と可撓性による固定機構は、前記掛止凹部、第1支持凹部及び第2支持凹部のうち、少なくとも掛止凹部に採用しておけば運転時の主たる装着状態と想定される第1の位置における位置決め固定がより強固で安定したものにできる。もちろん、これに限らず、全ての凹部に採用して全ての位置において固定状態を強固に安定させる構成としてもよい。
また、本発明の壁紙糊付機に備えられるテンションバー群は、従来と同様に、スリッターが第1の位置にある壁装材搬送状態で良好なテンション付与効果が発揮されていた糊付機本体の凹状装着部の下方位置に幅方向に装着されるテンションバーを含むものとするのが望ましい。このテンションバーは、第1の位置にあるスリッターの上流側直前位置で壁装材に張力を付与するものである。
本発明の一実施例として、回動式の位置決め固定手段を備えた壁紙糊付機を図1、2に示す。図1は壁紙糊付機の全体構成を示す左側面図であり、(a)はスリッターが第2の位置で固定されている状態図、(b)はスリッターが第1の位置で固定されている状態図である。図2は本実施例のスリッターの固定状態を糊付機本体の右側壁板内面に対する部分透視図であり、(a)はスリッターが第2の位置で固定されている状態図、(b)はスリッターが第1の位置で固定されている状態図である。
本実施例による壁紙糊付機の糊付機本体1については、図3に示した従来の糊付機本体1と基本構成が共通するものである。即ち、糊付機本体1は台座部5上に載置固定されて所定高さで支持すれ、該台座部5は左右両端下部にそれぞれ前後に二本一対で配される前脚と後脚とで構成される脚部2とを備える。
また糊付機本体1は、内部に糊桶が収容される下部構体3とその上に開閉可能に載置される上部構体4とによって主に構成される。下部構体3には一方の側板にコントローラが装着され、下部構体3の後面側ステーへ掛止されるU字形フックを介して着脱可能にスリッター7が装着されている。上部構体4はこの下部構体3の上部を覆うように配されている。
そして、コントローラ内の駆動源の駆動軸による糊付けローラの回転に伴って、ギアを介して回転運動が伝達された他のローラも回転し、原反ロールRから繰り出されてスリッター7を介してその他端部領域が上下部構体3,4間に挟み込まれているクロスCを糊付機本体1の後方から前方へ搬送し、その途中で糊付けローラ上を搬送される際に糊桶から引き上げられた糊がクロス裏面に転写塗布される構成となっている。
この糊付けローラは、下部構体3の左右両側壁板の内壁面に軸支され、できるだけ糊桶内に沈む下方位置の配置となるように構成されている。また、糊桶内の糊は糊付けローラに当接する糊上げローラによって掻き上げられ、糊付けローラに転写されるものであり、糊上げローラは糊桶の両側側面に中心より後面側寄りの位置で軸支されている。前記駆動源である電動モータの駆動軸に連結されている糊付けローラの回転軸に、さらに下部構体3に配置される下ピンチローラ、ドクターローラ、均しローラ及び上部構体4に配置される検尺ローラとして用いられる上ピンチローラ、押さえローラ、ドライブローラのうちの所定ローラの回転軸がギアを介して連動されており、これら各ローラも糊付けローラの回転に伴って回転する。
原反ロールRから繰り出されるクロスCは、スリッター7に搬送され、その両側縁部が切断されてから糊付機本体1に搬送される。スリッター7の下方には、原反ロールRから繰り出されるクロスCのスリッター7に至る搬送経路を屈曲させる2本のテンションバー61,62を備えたテンションバー群60が設置されている。
スリッター7は、従来と同様に上方にU字形状のフック70が延設されており、該フック70を下部構体3の後面に配された後側ステーに掛止することにより、第1の位置として糊付機本体1の下部構体3の上部後面に左右幅方向に亘って開口された凹状装着部内に前方部分が陥入した状態で糊付機本体1に装着される。
このスリッター7には、後背面の中央部にガイド面部72が配され、そのガイド面部72の両端部には糊付機本体から駆動力を得た駆動軸で回動する左右一対の回転刃71が各々の両端方向に摺動可能に配されているが、第1の位置において、ガイド面部72はほぼ垂直面となっており、このガイド面部72に当接して搬送されるクロスCは、その縁部が回転刃71により垂直方向に沿った直線上で良好に切断される。
スリッター7の両側部には、互いに平行な一対の腕板部73が糊付機側前方方向へ延設されており、この一対の腕板部73と下部構体3の左右両側壁板の内壁面との係合により、スリッター7の糊付機本体1への第1の位置での装着状態が解除可能に位置決め固定される。そして、本実施例では、スリッター7は、フック70による掛止部を略回動中心として第1の位置から、スリッター下部が糊付機本体後面から離反する方向に所定角度だけ回動した第2の位置に変移し、この第2の位置でも解除可能に位置決め固定されるものとした。
まず、下部構体3の左右両側壁板30の内壁面には、糊桶後面より後方位置に円筒状の第1の突起38が突設されていると共に該第1の突起38の下方位置に円筒状の第2の突起39が突設されている。一方、一対の腕板部73は、下端辺が円弧状である略扇形の輪郭を有し、スリッター7の回動に伴ってそれぞれ外側面が対面する下部構体3の側壁板内壁面に沿って摺動可能となっており、円弧状の下端辺が上部より大きな振り幅で回動する形状となっている。この腕板部73の上方部に、前記第1の位置にて第1の突起38に掛止する掛止凹部74が形成され、スリッター側下方部に第2の突起39に支持される第1支持凹部75が形成されており、これら2箇所の突起と凹部との係合でスリッター7の装着状態が安定に固定される。
また、スリッター7を第2の位置に向けて回動させると、掛止凹部74の第1の突起38との掛止状態が解除され互いに離反すると同時に第1支持凹部75も第2の突起39から離反する。腕板部73には、糊付機本体内側に最も突出している頂部に第2支持凹部76が形成されており、この第2支持凹部76が第2の突起39に支持されることによって、第2の位置におけるスリッター7の装着状態が安定に固定される。この第2の位置から第1の位置へ変移させる際には、第2支持凹部76を第2の突起39に対して若干浮かして支持状態を解除してから腕板部73の前記頂部を糊付機本体1の更に内部側へ挿入するようにスリッター7を回動させれば良い。
従って、スリッター7の直前位置に第1のテンションバー61が配置されていても、準備工程でクロスCをセットする際には、上記の様にスリッター7を第2の位置で固定すれば、クロスCのスリッター7内への下方からの導入作業は広い空間で容易に行うことができる。スリッターを含む糊付機の運転状態として、クロスCのセット完了後にスリッター7を第2の位置から第1の位置に変移させれば良い。
また、糊付機の運転を第2の位置で行うこともできる。第2の位置では、スリッター7内のガイド面部72も傾斜し、クロスCの搬送経路にさらなる屈曲を加えることになるため、クロスCにより強いテンションを与えることができる。よって、対象となるクロスCの素材等に応じて、より強いテンション付与が好ましい場合には、第2の位置を運転状態として適宜選択することができる。
なお、各凹部の対象突起に対する係合は、より強固であるのがスリッターの安定性のために望ましい。そこで、本実施例では、運転状態として主となる第1の位置において第1の突起38に掛止する掛止凹部74について、解除可能でありながらより強固な固定状態を得るために、一対の腕板部73を合成樹脂製としてその可撓性を利用する機構を採用した。
即ち、掛止凹部74を、第1の突起38の径より小さい切欠長さを有する切欠円環形状とし、その切欠部分から部材可撓性により該突起38を相対的に切欠円環内外に押し込んだり引っ張り出して挿脱できる構成としたものである。これによって、掛止時には、掛止凹部74の切欠円環内に収まった第1の突起38は、ある程度強い引っ張り出し力が作用しない限り、その径より小さい切欠を通って外れることがないため、腕板部73と下部構体側壁板内壁面との強固な係合状態が得られ、スリッター7の糊付機本体1に対する装着状態もより強固に固定されて運転状態での安定性が向上する。
もちろん、このような切欠円環形状と部材可撓性を利用した機構は、掛止凹部74に限らず、第1支持凹部75および第2支持凹部76にも採用することによって、第1および第2の位置の双方においてスリッター7のより強固な固定と高い運転時安定性が確保できる。
また、スリッター7自体に下方から何らかの比較的強い外力が加わっても、スリッター7が持ち上げられてしまわないようにな抑え手段を設けても良い。本実施例では、後側ステーに掛止されているフック70の頂部に当接する突起を上部構体4の左右両側壁板内面の下方部に形成した。この突起によって、掛止状態のフック70が上方へ浮くのを押さえつけることができるため、運転中にスリッター7を持ち上げるような外力が作用してもこれに抗してスリッター7の装着固定状態を維持できる。
1:壁紙糊付機本体
2:脚部
21:脚部テンションバー
3:下部構体
30:側壁板
38:第1の突起
39:第2の突起
4:上部構体
5:台座部
61:第1テンションバー
62:第2テンションバー
7:スリッター
7a:支持凹部
7b:掛止部
70:フック
71:回転刃
72:ガイド面部
73:腕板部
74:掛止凹部
75:第1支持凹部
76:第2支持凹部
C:クロス(壁装材)
R:原反ロール

Claims (5)

  1. モータにより連動して回転駆動される複数のローラによりシート状壁装材を所定の経路に沿って移動させつつ、糊桶内の糊を糊付けローラにより前記壁装材の裏面に連続的に塗布する壁紙糊付機本体と、この糊付機本体の後部に着脱可能に装着され、引き入れられる前記壁装材の両縁部を連続的に裁断するスリッターとを備えた壁紙糊付機であって、前記糊付機本体後面に本体幅方向に形成された凹状の装着開口部を備え、前記スリッターの前方部が該装着開口部内に陥入して取付け可能な形状を有している壁紙糊付機において、
    前記スリッターを糊付機本体に対する所定の装着状態で解除可能に固定する位置決め固定手段を備え、
    該位置決め固定手段は、スリッターを、その前方部が前記装着開口部内に陥入状態となる第1の位置と、該第1の位置から少なくともスリッター下部が前記糊付機本体の後面から離れた第2の位置とに、それぞれ変更可能に位置決め固定するものであることを特徴とする壁紙糊付機。
  2. 前記スリッターは、糊付機本体の後側ステーに掛止されるスリッター上方に延設されたフックと、糊付機本体の左右両側壁板と解除可能に係合する位置決め固定手段とによって前記糊付機本体に着脱可能に装着されるものであり、
    前記位置決め固定手段は、スリッターを、その前方部が前記装着開口部内に陥入状態となる第1の位置と、該第1の位置から前記フックの掛止部を回動中心としてスリッター下部が前記糊付機本体の後面から離反する方向に予め定められた角度だけ回動した第2の位置とに、それぞれ変更可能に位置決め固定するものであることを特徴とする請求項1に記載の壁紙糊付機。
  3. 前記位置決め固定手段は、スリッターの両端部に糊付機本体側へ延設された一対の腕板部と、該一対の腕板部とそれぞれ解除可能に係合するために前記糊付機本体の下部構体の左右両側壁板内壁面上の糊桶後面より後方位置に突設された第1の突起及び該第1の突起の下方位置に突設された第2の突起とを備え、
    前記腕板部は、前記第1の位置にて前記第1の突起に掛止すると共に前記第2の位置にて該第1の突起から離反する掛止凹部と、前記第1の位置にて前記第2の突起に支持されると共に前記第2の位置にて該第2の突起から離反する第1支持凹部と、前記第2の位置にて前記第2の突起に支持されると共に第1の位置にて該第2の突起から離反する第2支持凹部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の壁紙糊付機。
  4. 前記一対の腕部材は合成樹脂製であり、前記掛止凹部と第1及び第2支持凹部のうち少なくとも前記掛止凹部は、対象の突起の径より小さい切欠長さの切欠円環形状を有することを特徴とする請求項3に記載の壁紙糊付機。
  5. 前記スリッターに至る前記壁装材の搬送経路中に設置されて該搬送経路を屈曲させる少なくとも2本のテンションバー群を備え、
    前記テンションバー群が、前記糊付機本体の装着開口部の下方位置に幅方向に配置されるテンションバーを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の壁紙糊付機。
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