以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態が適用される窓用シャッター装置の全体正面図が示されている。図1に示されているこの窓用シャッター装置は、本実施形態に係る電動式開閉装置である電動式シャッター装置に改修される前の手動式シャッター装置である。
図1の手動式の窓用シャッター装置は、障子1が配設された窓サッシよりも外側の建物外壁2の部分に設置され、この窓用シャッター装置の手動用シャッターカーテン3は、左右一対のガイドレール4に案内されて上下に開閉移動することにより、窓サッシの外側の窓用開口部を開閉する。この窓用開口部の上部には収納部材であるシャッターケース(言い換えると、シャッターボックス)5が配設され、このシャッターケース5の内部に水平に収納されている手動式巻取軸6にシャッターカーテン3の上端が連結されているとともに、この手動式巻取軸6は、左右一対の支持部材である支持用ブラケット7,8で回転自在に支持されている。
このように、本実施形態では、シャッターカーテン3に対して不動となっている不動部材であるシャッターケース5は、手動式巻取軸6と、支持用ブラケット7,8を収納するものとなっており、後述するように、手動式巻取軸6を取り外した後に設置される内部に開閉機21が収納された電動式巻取軸20も、シャッターケース5に収納される。
なお、シャッターケース5は、上面部(天板部)と正面部とを含んで構成される本体5Aと、この本体5Aの左右両端を塞いでいる左右一対の蓋部材5B,5Cと、この本体5Aの下端を塞いでいる蓋部材5Dと、を含んで構成されており、図1に示すように、蓋部材5Bがシャッターケース5の右側面部を、蓋部材5Cがシャッターケース5の左側面部を、蓋部材5Dがシャッターケース5の底面部(底板部)を構成するものとなっている。また、蓋部材5Dは、シャッターケース5の本体5Aが前記窓用開口部の前記上部に取り付けられた状態で、本体5Aに対して、取り付け、取り外し自在となっている。
なお、シャッターケース5の左右の側面部は、本体5Aとは別部材となっている蓋部材5B,5Cで構成するものではなく、本体5Aと一体となっているものでもよい。また、シャッターカース5の底面部も、本体5Aとは別部材となっている蓋部材5Dで構成するものではなく、本体5Aと一体となっているものでもよい。すなわち、シャッターケース5は、上面部と、正面部と、下面部(底面部)と、左右の側面部と、を有する一体成形によるものとしてもよい。
なお、図示されていないが、蓋部材5Dには、巻取軸から繰り出され、巻き取られるシャッターカーテンが挿通されるスリット状の開口部が形成されており、この開口部の周縁部にまぐさが取り付けられている。
シャッターカーテン3の下端の座板3A等を手等による手動で押し上げると、シャッターカーテン3は巻取軸6に巻き取られて上方へ開き移動し、座板3A等を押し下げると、シャッターカーテン3は巻取軸6から繰り出されて下方へ閉じ移動する。また、巻取軸6の内部には、シャッターカーテン3が巻取軸6から繰り出されるときに戻しばね力が蓄圧されるねじりコイルばねによる戻しばねが収納されており、このため、シャッターカーテン3が巻取軸6に巻き取られて上方へ開き移動することは、この戻しばねの戻しばね力によって補助されて行われる。
左右一対の支持用ブラケット7,8による巻取軸6の支持は、巻取軸6の軸方向両端の端部となっている軸部6A,6Bが、これらのブラケット7,8に設けられている軸受け部9,10で支持されることにより行われている。
図2には、支持用ブラケット7,8のうち、一方のブラケット8(図1に示す左側のブラケット8)の軸受け部10による巻取軸6の軸部6Bの支持構造が示されており、他方のブラケット7(図1に示す右側のブラケット7)及び軸受け部9と、この軸受け部9による巻取軸6の軸部6Aの支持構造は、図2で示されているものと左右対称の同じものになっている。
次に、手動式巻取軸6の構造及び図2の支持構造を説明する。前述したように手動式巻取軸6の内部には、シャッターカーテン3が巻取軸6から繰り出されるときに戻しばね力が蓄圧される戻しばねが収納されているため、図2で示されている軸部6Bは、巻取軸6の内部に端部を残して挿入されている非回転軸のこの端部により形成され、この非回転軸との間に軸受け部材が介設されている巻取軸6は、この非回転軸を中心に回転自在となっている。また、この非回転軸又は上記軸部6Aを形成している別の非回転軸には、巻取軸6の内部に収納されている戻しばねの一端が連結され、戻しばねの他端は巻取軸6に連結されている。このため、上述のように、シャッターカーテン3が巻取軸6から繰り出されるときには、巻取軸6の回転により戻しばねに戻しばね力が蓄圧され、シャッターカーテン3が巻取軸6に巻き取られるときの巻取軸6の回転は、戻しばね力によって補助される。
図2に示されているように、板金製のブラケット8は、ブラケット本体8Aと、このブラケット本体8Aの補強のためにも設けられている後端折曲部8Bと、上端折曲部8Cと、下端折曲部8Dとを有するものとなっており、後端折曲部8Bが図1で示した建物外壁2にアンカー部材等の結合具で結合されることにより、ブラケット8は建物外壁2に固定されている。そして、ブラケット本体8Aには、巻取軸6の軸部6Bを受けて支持するための上記軸受け部10が設けられている。なお、後述するように、左右のブラケット7,8の間には、断面形状が略L字状となった補強部材(左右のブラケット本体7A,8Aの間隔と同じ長さ寸法を有する長尺の板材)が架設されている。
この軸受け部10は、板金の折り曲げ品となっている1個の軸受け部材で形成されており、また、軸受け部10は、軸受け部本体16と、この軸受け部本体16におけるブラケット本体8Aの側から巻取軸6の外径方向に突出しているフランジ部17とからなる。軸受け部本体16は、底部16Aと、この底部16Aの両端から立ち上がった立上部16B,16Cとを有するため、上向きに開口したコ字形状となっている。また、フランジ部17は、軸受け部本体16の下部から、言い換えると底部16Aから下方へ突出する第1突出部17Aと、軸受け部本体16の両側部から、言い換えると立上部16B,16Cから水平方向又は略水平方向に突出する2個の第2突出部17B,17Cとからなり、これらの第1及び第2突出部17A〜17Cがブラケット本体8Aに溶接又はリベット等の結合具で結合されることにより、上記軸受け部材によって形成されている軸受け部10が支持用ブラケット8に設けられていることになる。
図3に示されているように、軸受け部本体16の立上部16B,16Cと巻取軸6の軸部6Bには、孔11〜13が形成され、軸部6Bを軸受け部本体16に挿入した後に、これらの孔11〜13にボルト14を挿入し、立上部16Cの孔13から突出したボルト14の軸端にナット15を螺合することにより、手動式巻取軸6の端部を形成している軸部6Bは、非回転状態となって軸受け部10の軸受け部本体16で支持されることになる。
図4は、窓用手動式シャッター装置を窓用電動式シャッター装置に改修するために、手動式巻取軸6から交換される電動式巻取軸20を示している。本発明の一実施形態に係る巻取軸となっているこの電動式巻取軸20における支持用ブラケット8の側の端部20Bの内部には、後述する本発明の一実施形態に係る開閉体となっている電動用シャッターカーテン31を開閉移動させる開閉機21が収納されている。この開閉機21は、電動モータ21Cと、この電動モータ21Cを制動するためのブレーキ21Dと、これら電動モータ21Cの駆動制御とブレーキ21Dのオン、オフの電気的制御を行う制御装置21Bと、を含んで構成されている。
本実施形態における電気コードである電源コード(言い換えると電源線)(アース線を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい)39は、開閉機21を構成する上述した各装置に接続され、これらの装置に電源を供給するためのものとなっている。図4に示されているように、開閉機21から延びている電源コード39は、電動式巻取軸20における軸方向の両端部のうちの一方の端部である支持用ブラケット8側の端部20Bから延びている。
開閉機21のブレーキ21Dは、後述するように、巻取軸20が電動モータ21Cの回転駆動力により回転してシャッターカーテン31が全開位置や全閉位置に達したことが巻取軸20の図示しない回転数検出センサ等で検出されて、この検出信号が、図示しない信号線を経由して制御装置21Bに入力したときや、電動モータ21Cの回転や停止を操作するための操作装置からの停止信号が前記信号線を経由してこの制御装置21Bに入力したときに、電動モータ21Cの出力部材の回転駆動を停止させて巻取軸20を回転停止状態とするためのものである。
図4、及びこの図4のS12−S12線断面図である図12に示されているように、開閉機21には、電動モータ21Cの出力部材の回転駆動により回転するリング状の駆動部材22が設けられ、この駆動部材22の円周方向に複数形成されている溝22Aに、巻取軸20の内面に設けられている突起20Aが挿入されているため、駆動部材22と巻取軸20は、巻取軸20の回転方向に連結されている。このため、電動モータ21Cの出力部材の回転駆動により駆動部材22が回転すると、巻取軸20は回転することになる。また、図4に示されているように、開閉機21の外周には、巻取軸20と一体となって回転するリング状の従動部材23が嵌合され、電動モータ21Cの回転駆動力による巻取軸20の回転は、この従動部材23が、巻取軸20と開閉機21との間の回転軸受け部材となって行われる。
一方、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部の内部には、戻しばねユニット24が挿入されている。この戻しばねユニット24は、非回転の中心軸25と、この中心軸25に軸受け部材26で回転自在に配置された2個のホイール部材27と、これらのホイール部材27の間に配設されたねじりコイルばねによる2個の戻しばね28とを含んで構成されている。それぞれのホイール部材27は巻取軸20にリベット等で結合され、また、それぞれの戻しばね28の一端は連結具29Aで中心軸25に連結されているとともに、他端は連結具29Bでそれぞれのホイール部材27に連結されている。
このため、電動式巻取軸20に後述する電動用シャッターカーテンの上端が連結された後に、この電動用シャッターカーテンを巻き取っている電動式巻取軸20が、電動モータ21Cの回転駆動力により非回転の中心軸25を中心に回転して電動用シャッターカーテンが繰り出されたときには、戻しばね28に戻しばね力が蓄圧され、この戻しばね力は、電動式巻取軸20が電動モータ21Cの回転駆動力により逆回転して電動用シャッターカーテンを巻き取るときに、補助力として利用される。
本実施形態では、図4に示されているように、中心軸25の軸端部25Aは巻取軸20から突出しており、このため、この軸端部25Aは、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部を形成しており、また、この軸端部25Aは、手動式巻取軸6のときにも使用されていたこの支持用ブラケット7の軸受け部9で支持されている。そして、これらの軸端部25Aと軸受け部9は、図5及び図6で示されているように、図3及び図4で説明したと同様な構造により、ボルト14及びナット15により連結されている。
このため、本実施形態では、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部を形成している中心軸25の軸端部25Aを支持するためにも、窓用手動式シャッター装置における既存の支持用ブラケット7と、この支持用ブラケット7のブラケット本体7Aに設けられている既存の軸受け部9が用いられている。
なお、既存の支持用ブラケット7のブラケット本体7Aと中心軸25の軸端部25Aとの間に、既存の軸受け部9によって邪魔されないでブラケット本体7Aと中心軸25の軸端部25Aとを連結するための中間構成体を介入してもよい。
図7には、図2及び図3で説明した支持用ブラケット8に、電動式巻取軸20における支持用ブラケット8の側の端部20Bを連結支持させるための構造が示されており、図7は、この構造の正面図であり、図8は、この構造の平面図である。電動式巻取軸20におけるこの支持用ブラケット8の側の端部20Bは、具体的な構造を後述する中間構成体30により支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに連結支持されている。一層具体的には、電動式巻取軸20の内部に収納固定されている開閉機21における支持用ブラケット8の側の端部21Aは、この巻取軸20から露出しており、電動モータ21Cが構成要素となっている開閉機21のこの端部21Aが、中間構成体30により支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに連結支持されることにより、電動式巻取軸20における支持用ブラケット8の側の端部20Bと、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとが、開閉機21及び中間構成体30を介して連結支持されている。
したがって、前述した手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修された後でも、既存の支持用ブラケット8がそのまま用いられており、また、この支持用ブラケット8に設けられている図2及び図3で示した軸受け部10はそのまま残されている。そして、開閉機21と支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとを連結するための中間構成体30は、後述の説明から分かるように、軸受け部10に邪魔されずに開閉機21と支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとの間に介入されている。
図9には、手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修された後の窓用電動式シャッター装置の正面図が示されており、本実施形態では、手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修されるときに、図1で示した手動用シャッターカーテン3は図9で示した電動用シャッターカーテン31に改修されている。電動式巻取軸20に上端が連結されているこの電動用シャッターカーテン31の左右両端部は、図1で示した左右一対のガイドレール4に上下スライド自在に挿入され、このシャッターカーテン31は、電動式巻取軸20による巻き取り、繰り出しにより、これらのガイドレール4で案内されて上下方向に開閉移動する。このため、ガイドレール4は、シャッターカーテン31に対して不動となっている不動部材であり、シャッターカーテン31の幅方向である左右方向の両端部がスライド自在に挿入され、このシャッターカーテン31の開閉移動を案内するための一対のガイド部材となっている。なお、シャッターカーテン31の全体は、座板等の付属的部材を除き、多数のスラット32を上下に連設することにより形成されている。
図10は、図9のS10−S10線断面図であり、この図10に示されているように、それぞれのスラット32の上下両端にはカール部33が形成され、上側のスラット32Aの下端カール部33Aと、下側のスラット32Bの上端カール部33Bとが係合することにより、これらのスラット32A,32Bは回動自在に連結されている。そして、それぞれのカール部33は左右方向へ同一断面形状が連続するものとなっているため、左右一対のガイドレール4から外れた箇所では、すなわち、図9で示されているシャッターケース5の内部の箇所では、それぞれのスラット32は左右方向にスライドするおそれのある状態になっている。
なお、図1で示した手動用シャッターカーテン3の少なくとも一部が、複数のスラットの連設で形成されているときには、本実施形態に係る上述の中間構成体30は、手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修された後にこの手動用シャッターカーテン3を電動用シャッターカーテンとして用いる場合にも、適用することができる。
すなわち、少なくとも一部がスラットの連設で形成されている既存の手動用シャッターカーテン3を電動用シャッターカーテンとして用いる場合にも、本実施形態に係る中間構成体30は適用することができる。
図4に示されているように、開閉機21からはワイヤー等による紐状部材35が延びており、この紐状部材35は、中空部材となっている前述の中心軸25の一方の端部からこの中心軸25の内部に挿通されている。
そして、この紐状部材35は、電動モータ21Cと共に開閉機21の構成要素となっている前述のブレーキ21Dを、電動式巻取軸20の回転が停止しているときに、オン、オフ切り替え操作するための切替部材35となっている。すなわち、ブレーキ21Dがオンとなっているために電動式巻取軸20の回転が停止している電動用シャッターカーテン31の全開時や全閉時等において、例えば、停電になった場合に、切替部材35が1回引っ張り操作されると、ブレーキ21Dはオフとなるため、巻取軸が手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修されていても、この電動式巻取軸20は自由回転可能状態となり、このため、電動用シャッターカーテン31を手動により開閉移動させることができる。また、切替部材35がもう1回引っ張り操作されると、ブレーキ21Dはオンとなるため、開閉機21は上述の引っ張り操作前の状態に戻り、電動式巻取軸20は自由回転不能状態となって、電動用シャッターカーテン31を手動により開閉移動させることはできなくなる。
図5及び図6から分かるように、軸受け部9は、軸受け部10と同様に、軸受け部本体18と、この軸受け部本体18におけるブラケット本体7Aの側から巻取軸20の外径方向に突出しているフランジ部19とからなる。軸受け部本体18は、底部18Aと、この底部18Aの両端から立ち上がった立上部18B,18Cとを有するため、上向きに開口したコ字形状となっている。また、フランジ部19は、軸受け部本体18の下部から、言い換えると底部18Aから下方へ突出する第1突出部19Aと、軸受け部本体18の両側部から、言い換えると立上部18B,18Cから水平方向又は略水平方向に突出する2個の第2突出部19B,19Cとからなり、これらの第1及び第2突出部19A〜19Cがブラケット本体7Aに溶接又はリベット等の結合具で結合されることにより、上記軸受け部材によって形成されている軸受け部9が支持用ブラケット7に設けられていることになる。
図11は、図4で示されているシャッターケース5、左右の支持用ブラケット7,8等の部分拡大断面図である。この図11に示すように、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aには、電源コード39が挿通される円形状又は略円形状の孔8Eが形成されており、また、シャッターケース5の左側面部を構成する蓋部材5Cにおける前記孔8Eと対向する位置には、この孔8Eと同じ又は略同じ直径寸法を有する孔5Jが形成されている。
さらに、蓋部材5Cにおける孔5Jよりも下側の位置(シャッターカーテン31の閉じ移動方向に離間した位置)であってこの孔5Jよりもシャッターケース5の正面部側(建物外壁2から遠ざかる側)の位置にも、すなわち、蓋部材5Cにおける孔5Jの手前斜め下の位置にも、電源コード39が挿通される円形状又は略円形状の孔5K(図4に示す蓋部材5Cを簡略化して示した斜視図である図16(支持用ブラケット8等の表示は省略)も参照)が形成されており、ブラケット本体8Aにおける前記孔5Kと対向する位置には、この孔5Kと同じ又は略同じ直径寸法を有する孔8Fが形成されている。
また、さらに、ブラケット7Aにおけるブラケット8Aの前記孔8Fと対向する位置にも、電源コード39が挿通される孔7Fが形成され、蓋部材5Bにおけるブラケット7Aの前記孔7Fと対向する位置にも、電源コード39が挿通される孔5Hが形成されている。
したがって、蓋部材5Cの孔5Kの中心位置と、ブラケット本体8Aの孔8Fの中心位置と、ブラケット本体7Aの孔7Fの中心位置と、蓋部材5Bの孔5Hの中心位置は、一致又は略一致している。
なお、図11に示すように、蓋部材5Cには、この蓋部材5Cから一旦外部に露出された電源コード39の部分39Aを外部から保護するための下向きに開口したキャップ部材40が取り付けられている。このキャップ部材40は、上面部と左右の側面部と正面部からなる本体40Aと、背面部を構成し、ビス等の止着具により蓋部材5Cに取り付けられる取付部材40Bと、を含んで構成されており、蓋部材5Cに取り付けられた取付部材40Bの外周部に本体40Aが嵌合することでキャップ部材40が形成される。
また、これと同様に、蓋部材5Bにも、この蓋部材5Bから外部に露出された電源コード39の部分39Bを外部から保護するための下向きに開口したキャップ部材37が取り付けられている。このキャップ部材37も、上面部と左右の側面部と正面部からなる本体37Aと、背面部を構成し、ビス等の止着具により蓋部材5Bに取り付けられる取付部材37Bと、を含んで構成されており、蓋部材5Bに取り付けられた取付部材37Bの外周部に本体37Aが嵌合することでキャップ部材37が形成される。
そして、蓋部材5Bの孔5Hから外部に露出された電源コード39は、この後、建物外壁2に形成された図示しない孔に挿通されて建物内部に通されるが、蓋部材5Bの孔5Hから外部に露出された電源コード39のうち、建物外壁2に形成された図示しない前記孔に挿通される手前の部分39Dは、キャップ部材44により外部から保護される。このキャップ部材44も、上述したキャップ部材37,40と同様の形状、構造を有しており,上面部と左右の側面部と正面部からなる本体44Aと、背面部を構成し、ビス等の止着具により建物外壁2に取り付けられる取付部材44Bと、を含んで構成されており、建物外壁2に取り付けられた取付部材44Bの外周部に本体44Aが嵌合することでキャップ部材44が形成される。
なお、図11に示すように、キャップ部材37,40,44の取付部材37B,40B,44Bにも、電源コード39が挿通されるものとなっており、これらの取付部材37B,40B,44Bには、電源コード39が挿通される孔37D,40D,44Eが形成されている。
また、図11に示すように、電源コード39は、蓋部材5Bに取り付けられたキャップ部材37の下端から、建物外壁2に取り付けられたキャップ部材44の下端までは、U字状に垂下した状態で外部に露出されることになるため、この露出した部分39Cは、可撓性を有するプラスチック製等の管部材48の内部に挿通されて外部から保護されるようになっている。この管部材48の一方の端部は、キャップ部材37の下端を塞ぐための蓋部材37Cに形成された孔37Eに嵌合されるとともに、他方の端部は、キャップ部材44の下端を塞ぐための蓋部材44Cに形成された孔44Eに嵌合される。
図4と、この図4のS12−S12線断面図である図12から分かるように、左右のブラケット7,8の間には、垂直方向(上下方向)の断面形状が略L字状となった4個の補強部材91(左右のブラケット本体7A,8Aの間隔と同じ長さ寸法を有する長尺の板材)が水平に架設されている。そして、これら4個の補強部材91は、ブラケット本体7Aの四隅又はその近傍と、ブラケット本体8Aの四隅又はその近傍(言い換えると、ブラケット本体8Aにおけるブラケット本体7Aの四隅又はその近傍と対向する位置)との間に架設されている。
図12に示すように、4個の補強部材91のうち、上の2個の補強部材91における長手方向の両端部のうちの一方の端部は、ブラケット本体7Aの上端折曲部7Cにビス等の止着具92で止着されており、下の2個の補強部材91における長手方向の両端部のうちの一方の端部は、ブラケット本体7Aの下端折曲部7Dにビス等の止着具92で止着されている。図示されていないが、4個の補強部材91のうち、上の2個の補強部材91における長手方向の両端部のうちの他方の端部は、ブラケット本体8Aの上端折曲部8Cにビス等の止着具92で止着されており、下の2個の補強部材91における長手方向の両端部のうちの他方の端部は、ブラケット本体8Aの下端折曲部8Dにビス等の止着具92で止着されている。
なお、図12に示すように、ブラケット本体7Aの後端屈曲部7Bは、建物外壁2にビス等の止着具93で止着されており、図示されていないが、ブラケット本体8Aの後端屈曲部8Bも、建物外壁2にビス等の止着具93で止着されている。また、図12に示すように、シャッターケース5の本体5Aの上面部5Pの後端屈曲部5Qは、建物外壁2にビス等の止着具94で止着されている。
また、図12に示すように、シャッターケース5の底面部を構成する蓋部材5Dは、シャッターケース5の本体5Aやブラケット本体7Aの下端折曲部7Dに、ビス等の止着具95,96で止着されており、図示されていないが、蓋部材5Dは、シャッターケース5の本体5Aやブラケット本体8Aの下端折曲部8Dにも、ビス等の止着具95,96で止着されている。
図11及び図12に示されているように、ブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間の空間には、ブラケット本体8Aの孔8Fに挿通された電源コード39が、ブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間の空間を経由した後、言い換えると、ブラケット本体8Aからブラケット本体7Aまで延びた後、ブラケット本体7Aの孔7Fに挿通されるようにするための案内部材90が配置されている。
図11に示すように、案内部材90は、左右のブラケット本体7A,8Aの間隔よりも大きい長さ寸法を有し、電源コード39が通過するのに十分な内径寸法を有する管部材となっている。そして、この案内部材90は、両端部のうちの一方の端部の近傍から横方向(水平方向)から下方向(鉛直方向)へ屈曲する第1屈曲部90Bと、下方向から横方向へ屈曲する第2屈曲部90Cと、両端部のうちの他方の端部の近傍において、横方向から上方向へ屈曲する第3屈曲部90Dと、上方向から横方向へ屈曲する第4屈曲部90Eと、を有する形状、構造を有している。
案内部材90の両端部のうちの一方の端部である左端部は、この左端部の開口部の中心位置がブラケット本体8Aの孔8Fの中心位置と一致又は略一致するように、この孔8Fの周縁部に止着具90Aで止着されており、他方の端部である右端部も、この右端部の開口部の中心位置がブラケット本体7Aの孔7Fの中心位置と一致又は略一致するように、この孔7Fの周縁部に止着具90Aで止着されている。
そして、案内部材90の両端部がブラケット本体7A,8Aに止着された状態において、この案内部材90における第2屈曲部90C水平部から第3屈曲部90Dの水平部まで水平に延びている部分90Fは、図12に示すように、補強部材91の底部91Aに載置された状態となっている。すなわち、案内部材90の両端部がブラケット本体7A,8Aに止着された状態においては、この案内部材90における水平に延びている部分90Fは、宙吊り状態になっておらず、補強部材91により上向きに支持された状態となっている。
このように、本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39は、まず、ブラケット本体8Aの孔8Eと、蓋部材5Cの孔5Gと、この蓋部材5Cに取り付けられたキャップ部材40の取付部材40Bの孔40Cと、に挿通されて一旦外部に露出される。この後、電源コード39は、前記取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔5Kと、ブラケット本体8Aの孔8Fと、に挿通され、ブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間に配置されている案内部材90の内部を経由した後、ブラケット本体7Aの孔7Fと、蓋部材5Bの孔5Hと、この蓋部材5Bに取り付けられたキャップ部材37の取付部材37Bの孔37Dと、に挿通されて一旦外部に露出される。さらに、電源コード39は、この後、シャッターケース5の後方に存在する建物外壁2に取り付けられたキャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、建物外壁2の図示しない孔とに挿通された後、建物内部の部屋に通され、最終的に、電源コード39の終端部(電源プラグの部分)が部屋内部に配置されている電源コンセント49(図9参照)に接続された配線構造となっている。
このため、本実施形態では、図11に示されているように、開閉機21から延びる電源コード39は、建物内部の電源コンセント49に至るまで、外部に露出することなく配線される構造となっている。
なお、キャップ部材37,40,44の構造は、取付部材37B,40B,44Bを有するものではなく、本体37A,40A,44Aが蓋部材5B,5C、建物外壁2に直接取り付けられる構造となっているものでもよい。
なお、電源コンセント49は、屋外に配置されるものでよい。この場合には、電源コンセント49は、図11に示すキャップ部材44等により外部から保護されるようにすることが好ましい。
図13及び図14は、図7のS13−S13線及びS14−S14線での断面図である。図13で示されている電源コード39を通すために支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに形成されている上記孔8Eは、図14に示されているように、ブラケット本体8Aにおける電源コード39が軸受け部10に邪魔されない箇所となっているため、電源コード39は、この軸受け部10と干渉することなく、すなわち、軸受け部10に邪魔されることなく配線されている。
また、図5及び図6から分かるように、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aにおける軸受け部本体18の底部18Aと立上部18B,18Cとで囲まれた箇所のうち、電動式巻取軸20の延長軸線と一致又は略一致している箇所には、円形状又は略円形状の孔7Eが形成されている。
この支持用ブラケット7は、上述した中間構成体30が設けられている、あるいは設けられていない支持用ブラケット8とは電動式巻取軸20の軸方向の反対側に配置されている支持用ブラケットであり、この支持用ブラケット7に孔7Eが形成されている箇所は、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aに設けられている前述の軸受け部9に邪魔されない箇所となっている。中心軸25の内部に挿通されてさらにこの中心軸25の他方の端部から突出した切替部材35は、孔7Eに通されているため、切替部材35は、軸受け部9と干渉することなく、言い換えると、軸受け部9に邪魔されることなく配線されている。
図4に示すように、シャッターケース5の右側面部を構成する蓋部材5Bにおけるブラケット本体7Aの孔7Eと対面する位置には、この孔7Eと同じ又は略同じ直径寸法を有する孔5Fが形成されている。この孔5Fの中心位置は、孔7Eの中心位置と一致又は略一致しており、また、孔5Fの直径寸法は、孔7Eの直径寸法と同じ又は略同じとなっている。また、図4に示す蓋部材5Bを簡略化して示した斜視図である図18(支持用ブラケット7等の表示は省略)にも示されているように、蓋部材5Bにおける孔5Fからシャッターカーテン31の閉じ移動方向である下方向に離間した箇所には、孔5Gが形成されている。なお、孔5Gの直径寸法は、図18に示されているように孔5Fの直径寸法よりも小さくなっていてもよく、孔5Fの直径寸法と同じ又は略同じとなっていてもよい。
切替部材35は、上述したようにブラケット本体7Aの孔7Eと蓋部材5Bの孔5Fとに挿通されて蓋部材5Bの外部に突出された後、この蓋部材5Bの孔5Gに挿通されている。そして、この孔5Gに挿通された切替部材35は、図4に示すように、ブラケット本体7Aと蓋部材5Bとの間に形成された隙間部S1を通過した後、図4及び図19に示すように、蓋部材5Bの底面部(下面部)5Eに形成されたシャッターカーテン31の厚さ方向である前後方向に長い開口部5Iから露出(突出)される。これ以後の切替部材35の配線状態は、切替部材35の終端部が、左右一対のガイドレール4のうちの一方に配置された図9に示す引張操作部材38に連結されるものとなる。このため、この引張操作部材38を引っ張り操作することにより、切替部材35を介して開閉機21のブレーキ21Dがオン、オフ切り替えることになる。
本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39の配線作業は、巻取軸20の軸方向の両端部を軸受け部9,10に支持させる作業の際に行われるが、この電源コード39の終端部を、ブラケット本体8Aの孔8Eと蓋部材5Cの孔5Jとに挿通した後、直ちに(直接的に)蓋部材5Cの孔5Kとブラケット本体8Aの孔8Fに挿通するものではなく、図15及び図16(キャップ部材40の取付部材40Bや支持用ブラケット8等の表示は省略)に示されているように、電源コード39を、ブラケット本体8Aの孔8Eと蓋部材5Cの孔5Jとに挿通してシャッターケース5の蓋部材5Cの外部に一旦突出(露出)させるものとなっている。なお、この後の配線作業を考慮して、蓋部材5Cの外部に一旦突出させる電源コード39の突出量は、できるだけ大きい(多い)ほうが好ましい。すなわち、電源コード39は、蓋部材5Cの外部に突出させるだけ突出させることが好ましい。
また、開閉機21から延びる切替部材35の配線作業も、電源コード39と同様に、巻取軸20の軸方向の両端部を軸受け部9,10に支持させる作業の際に行われる。このとき、切替部材35の終端部を、ブラケット本体7Aの孔7Eと蓋部材5Bの孔5Fとに挿通した後、直ちに(直接的に)蓋部材5Bの孔5Gに挿通するものではなく、図15及び図18(キャップ部材37の取付部材37Bや支持用ブラケット7等の表示は省略)に示されているように、切替部材35をブラケット本体7Aの孔7Eと蓋部材5Bの孔5Fとに挿通してシャッターケース5の蓋部材5Bの外部に一旦突出(露出)させるものとなっている。なお、上述した電源コード39の場合と同様に、この後の配線作業を考慮して、蓋部材5Bの外部に一旦突出させる切替部材35の突出量は、できるだけ大きい(多い)ほうが好ましい。すなわち、切替部材35は、蓋部材5Bの外部に突出させるだけ突出させることが好ましい。
巻取軸20の軸方向の両端部を軸受け部9,10に支持させる作業と、上述したように、電源コード39と切替部材35をシャッターケース5の蓋部材5C,5Bから一旦突出させる作業が終了した後は、以下の配線作業を行う。
図16及び図17(キャップ部材40の取付部材40Bや支持用ブラケット8等の表示は省略)から分かるように、蓋部材5Cから突出している電源コード39の終端部を、蓋部材5Cの孔5Kとブラケット本体8Aの孔8Fとに挿通した後、この電源コード39をシャッターケース5の内部へ順次送り出していく。これにより、電源コード39は、ブラケット本体7Aとブラケット本体8Aとの間に配置されている図11に示す案内部材90に案内されながら、ブラケット本体7Aの孔7Fに挿通された後、図19に示すように、蓋部材5Bの孔5Hにも挿通されて蓋部材5Bの外部に突出することになる。このように、本実施形態に係る電気コード39の配線方法では、電気コード39を、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部(左端部)から他方の端部(右端部)まで延ばして配線する作業工程が含まれている。
この後、蓋部材5Bの外部に突出した電源コード39を順次引っ張り出すとともに、この引っ張り出した電源コード39を図11に示す管部材48の内部に通す。なお、この管部材48の一方の端部(図11では左端部)は、キャップ部材37の下端を塞ぐ蓋部材37Cの孔37Eに予め嵌合させておくとともに、他方の端部(図11では右端部)は、キャップ部材44の下端を塞ぐ蓋部材44Cの孔44Eに予め嵌合させておく。
そして、電源コード39の終端部を、図11に示すキャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、建物外壁2の図示しない孔と、図示しない建物内壁の図示しない孔とに挿通するとともに、この電源コード39を建物の室内側へ送り出す。この後、建物の室内側へ送り出された電源コード39の終端部である電源プラグを、図9に示す電源コンセント49に差し込む。
また、上述した電源コード39の配線作業と並行して(言い換えると、同時に)、あるいは、上述した電源コード39の配線作業の後、図18及び図19(キャップ部材37の取付部材37Bや支持用ブラケット7等の表示は省略)から分かるように、蓋部材5Bから突出している切替部材35の終端部を蓋部材5Bの孔5Gに挿通し、この蓋部材5Bから突出している切替部材35を、ブラケット本体7Aと蓋部材5Bとの間に形成された図4に示す前記隙間部S1を通過させ、蓋部材5Bの前記下面部(底面部)5Eに形成されたシャッターカーテン31の厚さ方向である前後方向に長い前記開口部5Iから露出(突出)させる。これ以後の切替部材35の配線作業は、前述したように、切替部材35の終端部を、左右一対のガイドレール4A,4Bのうちの一方(図9に示す右側のガイドレール4B)に配置された引張操作部材38に連結させるものとなる。
なお、電源コード39と切替部材35の上記配線作業が終了した後は、電源コード39のうちの蓋部材5Cから露出している部分39A(図4、図11、図17参照)を覆うためのカバー部材である下向きに開口した図4や図11に示すキャップ部材40の本体40Aを、蓋部材5Cに取り付けられた取付部材40Bの外周部のうちの上辺部と左右の側辺部に嵌合させる。また、切替部材35のうちの蓋部材5Bから露出している部分35A(図4、図19参照)と、電源コード39のうちの蓋部材5Bから露出している部分39B(図4、図11、図19参照)を覆うためのカバー部材である下向きに開口した図4や図11に示すキャップ部材37の本体37Aを、蓋部材5Bに取り付けられた取付部材37Bの外周部のうちの上辺部と左右の側辺部に嵌合させる。さらに、電源コード39のうちの建物外壁2から露出している部分39D(図4、図11参照)を覆うためのカバー部材である下向きに開口した図4や図11に示すキャップ部材44の本体44Aを、建物外壁2に取り付けられた取付部材44Bの外周部のうちの上辺部と左右の側辺部に嵌合させる。
そして、この後、図11に示すように、孔37Eに管部材48の一方の端部(図11では左端部)が嵌合されている蓋部材37Cを、キャップ部材37の本体37Aの下端に取り付けるとともに、孔44Eに管部材48の他方の端部(図11では右端部)が嵌合されている蓋部材44Cを、キャップ部材44の本体44Aの下端に取り付ける。
なお、本実施形態において、ワイヤー等で形成されている切替部材35の外側は、中空部材で覆うようにしてもよい。言い換えると、切替部材35はインナーワイヤーとし、この切替部材35の外側はアウターワイヤーで覆うようにしてもよい。
なお、図4や図11に示すように、円形又は略円形となっている蓋部材5Cの孔5Jの直径寸法は、円形又は略円形となっているブラケット本体8Aの孔8Eの直径寸法と同じ又は略同じとなっているが、蓋部材5Cの孔5Jの直径寸法は、ブラケット本体8Aの孔8Eの直径寸法よりも大きくするようにしてもよい。
作業者は、電源コード39をブラケット本体8Aの孔8Eに挿通した後、さらに蓋部材5Cの孔5Jに挿通することになるが、この電源コード39の挿通作業は、巻取軸20を支持用ブラケット7,8に支持させる作業と同時に行うため、ブラケット本体8Aの孔8Eの後方にある蓋部材5Cの孔5Jは見えにくく、ブラケット本体8Aの孔8Eに挿通した電源コード39の終端部を、蓋部材5Cの孔5Jに目がけて挿通することは容易ではない。
しかし、蓋部材5Cの孔5Jの直径寸法をブラケット本体8Aの孔8Eの直径寸法よりも大きくすることにより、ブラケット本体8Aの孔8Eに挿通した電源コード39の終端部を蓋部材5Cの孔5Jに目がけて挿通する必要はほとんどなくなる。すなわち、ブラケット本体8Aの孔8Eに挿通した電源コード39の終端部を蓋部材5Cの側の方向へ送り出すだけで、この電源コード39の終端部を蓋部材5Cの孔5Jに容易に挿通させることが可能となる。
また、図4に示すように、円形又は略円形となっている蓋部材5Bの孔5Fの直径寸法も、円形又は略円形となっているブラケット本体7Aの孔7Eの直径寸法と同じ又は略同じとなっているが、上述したのと同様の理由により、蓋部材5Bの孔5Fの直径寸法は、ブラケット本体7の孔7Eの直径寸法よりも大きくするようにしてもよい。
これによると、ブラケット本体7Aの孔7Eに挿通した切替部材35の終端部を蓋部材5Bの側の方向へ送り出すだけで、この切替部材35の終端部を蓋部材5Bの孔5Fに容易に挿通させることが可能となる。
なお、図面では示されていないが、手動式巻取軸6から電動式巻取軸20に改修するときには、電動用シャッターカーテン31を遠隔操作により開き移動、閉じ移動、移動停止させることができるようにするために、本実施形態に係る電動式窓用シャッター装置には、電動式巻取軸20を正回転、逆回転、回転停止させるための「開」、「閉」、「停」のそれぞれのボタンが設けられている開閉機操作部である操作装置が追加される。
この操作装置は、電源コード39と同様に電気コードである図示されない前記信号コード(信号線)によって、開閉機21の電動モータ21Cの駆動制御やブレーキ21Dの動作制御をするための上述した制御装置21Bと接続されているもの(有線方式で接続されるもの)であるが、操作装置は、制御装置21Bと無線方式で接続されるものとしてもよい。なお、前記信号コードの配線構造は、図4に示す電源コード39の配線構造と同じとなっていてもよく、異なっていてもよい。
図20は、切替部材35を、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aの孔7Eと、蓋部材5CBの孔5F,5Gとに通すことに関する別実施形態を示している。
図20の実施形態では、金属製のブラケット本体7Aの孔7Eに、このブラケット本体7Aの材料である金属よりも軟質のゴムや合成樹脂等の材料で形成された短寸の案内部材83を嵌入し、金属性の蓋部材5Bの孔5F,5Gにも、前記案内部材83を嵌入し、これらの案内部材83の内部孔83Aに切替部材35を挿通している。
これによると、切替部材35をブラケット本体7Aの孔7Eと、蓋部材5Bの孔5F,5Gとに挿通するときに、切替部材35がこれらの孔7E,5F,5Gで擦れて損傷することを、案内部材83により防止することができる。また、ブラケット本体7Aの孔7Eと、蓋部材5Bの孔5F,5Gとに挿通された切替部材35が、開閉機21のブレーキ21Dをオン、オフ切り替え操作するために引っ張り操作されるときに、切替部材35がこれらの孔7E,5F,5Gで擦れて損傷することを、案内部材83により防止することができる。
図21は、図20に示す案内部材83とは異なる別実施形態に係る案内部材86を蓋部材5Bの孔5Fに嵌入している作業状態を示す斜視図である。
案内部材86は、ブラケット本体7A,8Aや蓋部材5B,5Cよりも軟質の材料である軟質のゴムや合成樹脂等の材料で形成されており、長手方向全長に渡って開口した部分86Aを有する断面略コ字状となっている。また、この案内部材86の長さ寸法はLとなっており、この長さ寸法Lは、蓋部材5Bの孔5Fの周寸法と同じ又は略同じとなっている。
前述した図20に示す案内部材83と同様に、この案内部材86の設置は、蓋部材5Bの孔5Fに嵌入することにより行われる。すなわち、図21に示すように、案内部材86の設置作業は、案内部材86の長手方向の両端部86C,86Dのうちの一方の端部86Cの開口した部分86Aから孔5Fの縁部5Nに沿って嵌入し、案内部材86の長手方向の他方の端部86Dの開口した部分86Aが孔5Fの縁部5Nに嵌入した時点で終了する。上述したように、案内部材86の長さ寸法Lは孔5Fの周寸法と同じ又は略同じとなっているため、案内部材86の長手方向の他方の端部86Dの開口した部分86Aが孔5Fの縁部5Nに嵌入したとき、案内部材86の長手方向の両端部86C,86Dの端面同士が接触した状態又は略接触した状態となる。これにより、孔5Fの内周面(孔5Fの縁部5Nを含む)は、軟質の材料で形成された案内部材86によって覆われた状態となる。
なお、案内部材86の設置作業は、案内部材86の長手方向の両端部86C,86Dの端面同士を、開口した部分86Aが外向き(言い換えると、底部86Bが内向き)となるように接着し、この案内部材86を環状(リング状)とした後、この環状となった案内部材86を変形させながら、開口した部分86Aを蓋部材5Bの孔5Fの縁部5Nに嵌入するようにしてもよい。
なお、電源コード39が挿通される各孔(支持用ブラケット7のブラケット本体7Aの孔8E,8F、蓋部材5Cの孔5G,5K、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aの孔7F、蓋部材5Bの孔5H、キャップ部材37,40,44の取付部材37B,40B,44Bの孔37D,40D,44D)にも、上記案内部材83,86(長さ寸法Lは、各孔の周寸法と同じ又は略同じとなっているもの)を嵌入するようにしてもよい。なお、これらの孔に上述した案内部材83,86を設けない場合には、各孔の内周面(孔の縁部を含む)を滑面とすることが好ましい。
次に、電動モータ21Cが構成要素となっている開閉機21の端部21Aと、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとを連結している中間構成体30の構造について説明する。
図7及び図8に示されているように、中間構成体30は、開閉機21の側に配設された第1中間物41と、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aの側に配設された第2中間物42とからなり、これらの第1及び第2中間物41,42が、窓用シャッター装置の正面側(作業者から見て手前側)から工具等で回転させることができるビス等の接続具43で互いに接続されることにより、開閉機21の端部21Aと支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとが中間構成体30により連結されている。
図22には、第1中間物41を構成するそれぞれの部材51,52が示されており、図23には、第2中間物42を構成するそれぞれの部材61〜63が示されている。さらに、図24及び図25には、第1中間物41の正面図及び側面図が示されており、図26及び図27には、第2中間物42の正面図及び側面図が示されている。
図22に示されているように、開閉機21の側の第1中間物41は、板金製の第1部材51と第2部材52により形成されている。板金の打ち抜き品である第1部材51の全体形状は、前後寸法が小さくて上下寸法が大きい幅狭部51Aと、前後寸法が大きくて上下寸法が小さい幅広部51Bとからなる略T字形状であり、幅狭部51Aには凹部53が形成され、幅広部51Bには孔54が設けられている。また、板金の折り曲げ品である第2部材52は、上下方向の中央部に舌片部52Cが設けられている全体形状が略M字状の部材であり、舌片部52Cよりも上下の部分52A,52Bに孔55が形成され、舌片部52Cにも孔56が形成されている。
図24及び図25から分かるように、舌片部52Cが凹部53の内部に挿入されることにより、第1部材51と第2部材52が組み合わせられ、これにより、第1中間物41が組み立てられた後に、これらの第1部材51と第2部材52は溶接により接合される。そして、図13から分かるように、第1中間物41は、孔54,56に挿入したビス等の止着具57により、開閉機21の前述した端部21Aの端面に止着される。これにより、図7及び図8に示されているように、第2部材52は、第1部材51から支持用ブラケット8のブラケット本体8Aの側に突出することになる。
また、図23に示されているように、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aの側の第2中間物42は、板金製の第1部材61と第2部材62と第3部材63により形成されており、第2部材62には、同一寸法及び同一形状のものが上下2個ある。板金の打ち抜き品である第1部材61の全体形状は円形であり、中央部に大きな四角形の開口部64が形成されているとともに、この開口部64のそれぞれの辺部に電動式巻取軸20の外径方向へ延出する凹部65が形成され、さらに、4個の凹部65のうち、前後2個の凹部65には、前後方向へ延びる細幅状の欠部66が設けられている。また、第1部材61には、上下2個の凹部65よりも外側において、2個の孔67が設けられているとともに、これらの孔67よりも前後の箇所であって、第1部材61の中心部よりも上下の箇所において、合計4個の孔68が第1部材61の円周方向に設けられている。
それぞれ板金の打ち抜き品である2個の第2部材62は、向きが上下逆となっているだけであって、同じ寸法による同じ形状となっているため、図23の下側の第2部材62について説明すると、第2部材62の全体形状は、第1部材61の円形の外輪郭部61Aのうちの一部と同じ円弧状となっている円弧状輪郭部62Aの両端が直線状に延びている直線部62Bで繋がれている略三日月形状となっており、この直線部62Bには、下方へ延出する凹部69が形成されている。そして、第1部材61よりも小さい面積を有している第2部材62の厚さ寸法は、図2及び図3で説明した支持用ブラケット8に設けられている軸受け部10のフランジ部17となっている第1及び第2突出部17A〜17Cの厚さ寸法と対応するものになっており、すなわち、第2部材62の厚さ寸法と、第1及び第2突出部17A〜17Cの厚さ寸法は、同じになっている。
また、図28及び図29に示されているように、第2部材62の凹部69の形状は、軸受け部10の第1突出部17Aの形状と対応する四角形となっており、このため、凹部69の前後寸法(図29では左右寸法)L1は、第1突出部17Aの前後寸法(図28では左右寸法)L2と対応しており、これらの寸法L1,L2は同じになっている。なお、凹部69の上下寸法L3は、第1突出部17Aの上下寸法L4よりも小さくなっている。
図23で示す第2中間物42の第3部材63は板金の折り曲げ品であり、この第3部材63の全体形状は、上下方向の寸法を有するウェブ部63Aと、このウェブ部63Aの上下両端から後方へ延出したフランジ部63B,63Cとからなる断面チャンネル形状となっている。また、ウェブ部63Aにおける電動式巻取軸20の軸方向における一方の端部となっているこの巻取軸20の側の端部には、凹部70が形成され、この凹部70の上下に2個のねじ孔71が形成されている。
以上の第1〜第3部材61〜63により第2中間物42を組み立てるためには、図26及び図27から分かるように、上下2個の第2部材62を、これらの第2部材62の向きを上下逆にして、第1部材61の一方の面、すなわち、第1部材61における支持用ブラケット8のブラケット本体8Aの側の面に当てるとともに、これらの第2部材62の円弧状輪郭部62Aを、第1部材61の外輪郭部61Aのうちの上下部分と一致させ、第1部材61に上下2個の第2部材62をスポット溶接等で結合する。
また、第3部材63を、第1部材61の大きな開口部64のうち、作業者から見て手前側の部分に、第2部材62が結合された第1部材61の面とは反対側の面から挿入し、これらの第2部材62と第3部材63を溶接等で結合する。
これによって製造された第2中間物42は、図7及び図8に示されているように、第3部材63が、第1部材61及び第2部材62から電動式巻取軸20の側へ突出したものとなっている。
また、図7及び図8で示されている中間構成体30の一部を構成する構成物となっている第2中間物42には、図14に示されているように、支持用ブラケット8の軸受け部10のうち、軸受け部本体16を挿入することができる開口部が、この第2中間物42の第1部材61の大きな開口部64により形成されていることになり、さらに、第2中間物42には、軸受け部10うち、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに結合されているフランジ部17の第1突出部17Aを収容可能となったフランジ部収容部75(図14及び図27を参照)が、上下2個の第2部材62のうち、下側の第2部材62の凹部69により形成されていることになる。また、第2中間物42には、フランジ部17のうち、2個の第2突出部17B,17Cを収容可能となったフランジ部収容部76(図14及び図27を参照)が、上下2個の第2部材62の間の間隔の部分で形成されていることになる。
以上の第2中間物42は、図7及び図8に示されているように、窓用電動式シャッター装置が窓用手動式シャッター装置のときから存在している支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに取り付けられることになる。この取付作業は、上下2個の第2部材62のうち、下側の第2部材62の凹部69により形成されているフランジ部収容部75に第1突出部17Aを収容するとともに、フランジ部収容部76に2個の第2突出部17B,17Cを収容して行い、また、ブラケット本体8Aに設けられている軸受け部10の軸受け部本体16を、第1部材61に大きく形成されている開口部64に挿入して行う。
次いで、図23で説明した第1部材61に4個設けられている孔68のうち、作業者の手前側でかつ上側となっている1個の孔68に位置決めピン77(図14を参照)挿入して、この位置決めピン77を上側の第2部材62及びブラケット本体8Aを貫通させることにより、第2中間物42をブラケット本体8Aに位置決め仮固定する。
なお、このように位置決めピン77により、第2中間物42をブラケット本体8Aに位置決め仮固定する際に、第1部材61の大きな開口部64のうち、第3部材63が挿入されている部分が図14とは反対側の部分であったために、第2中間物42の向きを上下逆にしても、また、図4で説明した開閉機21が電動式巻取軸20の内部に収納配置されている箇所が、図4で示されているこの巻取軸20の端部とは反対側の端部であるため、中間構成体30が図4の右側の支持用ブラケット7の側に配置されることになっていても、位置決めピン77を挿入できる孔68は第1部材61の円周方向に4個設けられているため、作業者は、作業がし易い手前側でかつ上側となっている箇所に設けられている1個の孔68に位置決めピン77を挿入することができる。
以上の作業を行った後に、図14から分かるように、第1部材61に上下2個設けられている孔67のうち、下側の孔67にリベット等の止着具78を、第1部材61に2個設けられている欠部66にもリベット等の止着具79をそれぞれ挿入し、止着具78を第2部材62及び/又は軸受け部10の第1突出部17Aと、ブラケット本体8Aとに貫通させ、止着具79を軸受け部10の第2突出部17B,17Cとブラケット本体8Aとに貫通させる。これにより、第2中間物42は、止着具78,79により支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに止着されることになる。
このように第2中間物42を止着具78,79により支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに止着する際にも、第1部材61の大きな開口部64のうち、第3部材63が挿入されている部分が図14とは反対側の部分であったために、第2中間物42の向きを上下逆にしても、また、図4で説明した開閉機21が電動式巻取軸20の内部に収納配置されている箇所が、図4で示されているこの電動式巻取軸20の端部とは反対側の端部であるため、中間構成体30が図4の右側の支持用ブラケット7の側に配置されることになっていても、第1部材61の孔67は上下2個あり、欠部66も前後2個あるため、第2中間物42を止着具78,79により支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに止着する作業を所定どおり行うことができる。
次いで、電動式巻取軸20の開口端から突出している開閉機21の端部21Aに取り付けられた第1中間物41を支持用ブラケット8に近づけ、この第1中間物41の第2部材52と、第2中間物42の第3部材63の先端部とを、図7、図8及び図13に示されているように前後方向に重ね合わせ、第1中間物41の第2部材52に形成されている2個の孔55に図7及び図8で説明したビス等の接続具43を挿入して、これらの接続具43を第2中間物42の第3部材63に2個形成されているねじ孔71に螺入して締め付ける。
これにより、第1中間物41と第2中間物42は接続され、この接続により形成される中間構成体30により、電動式巻取軸20の内部に収納されている開閉機21と、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとが連結されることになる。
以上において、第1中間物41の第2部材52と、第2中間物42の第3部材63は、図8に示されているように、これらの中間物41,42における前後方向の中央部よりも作業者の側となっている手前側に配置されているため、接続具43による第1及び第2中間物41,42の接続作業を容易に行うことができる。
そして、本実施形態では、第2中間物42の構成部材となっている第1部材61についての電動式巻取軸20の直径方向の寸法が、図7及び図8に示されているD1となっており、この寸法D1は、中間構成体30を構成する部材のそれぞれの寸法のうちで最大の寸法となっているが、この寸法D1は、電動式巻取軸20の直径寸法D2よりも小さくなっている。また、この直径寸法D2を支持用ブラケット8の側へ延長した延長直径寸法の内側に中間構成体30が入るように、支持用ブラケット8における中間構成体30の配置位置が設定されている。
このため、図5で示した電動用シャッターカーテン31を構成するスラット32が、前述したように、シャッターケース5の内部において左右方向にスライドするおそれがあるものとなっていて、このスライドが実際に生じても、言い換えると、シャッターカーテン31を構成するシャッターカーテン構成部材が、電動式巻取軸20に左右方向にずれて巻き取られても、このずれたシャッターカーテン構成部材が中間構成体30に干渉することはなく、したがって、巻取軸20によるシャッターカーテン31による円滑な巻き取り、繰り出しを確保することができる。
また、上述の寸法D1を有している第1部材61は、第2中間物42の板状となっている第2部材62を介して支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに結合されており、この第1部材61は巻取軸20から大きく離れた箇所に配置されているため、左右方向にスライドしたスラット32の端部が下方に撓むことがあっても、中間構成体30と干渉することを防止できる。
なお、シャッターカーテン構成部材が電動式巻取軸20に左右方向にずれて巻き取られても、中間構成体30と干渉しない又は実質的に干渉するおそれがなければ、中間構成体30を構成する部材となっている箇所又は中間構成体30の一部となっている箇所についての寸法を、電動式巻取軸20の直径寸法D2よりも大きくし、かつこの箇所を上述の延長直径寸法の内側に入らないようにしてもよい。これについての一例は、巻取軸20から大きく離れていて、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに近い箇所に配置されている第1部材61及び第2部材62の寸法を、電動式巻取軸20の直径寸法D2よりも大きくし、かつ第1部材61及び第2部材62が上述の延長直径寸法の内側に入らないようにすることである。
また、上述した電動式巻取軸20の直径寸法D2とは、電動用シャッターカーテン31の上端が吊り元部材を介して電動式巻取軸20の外周面に結合されているなど場合には、この吊り元部材等のャッターカーテン31や電動式巻取軸20に設けられている付属部材を含む寸法である。
また、電動式巻取軸20の直径寸法D2は、電動用シャッターカーテン31の上端に、この電動用シャッターカーテン31が全閉位置まで閉じ移動したときでも、電動式巻取軸20に巻かれている捨て巻きの部分がある場合には、この捨て巻きの部分を含む寸法であり、さらに、電動用シャッターカーテン31の上端に、電動用シャッターカーテン31が全閉位置まで閉じ移動したときに、電動式巻取軸20から繰り出される部分であっても、この繰り出される部分が、電動式巻取軸20に左右方向にずれるおそれのない部分となっている場合には、この部分を含む寸法である。
また、本実施形態では、第2中間物42の構成部材となっている第1部材61に形成されている開口部64は、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに設けられている既存の軸受け部10を構成する軸受け部本体16とフランジ部17とのうち、軸受け部本体16だけを挿入できる大きさとなっているため、この開口部を軸受け部本体16とフランジ部17との両方を挿入できる大きさとした場合と比較すると、開口部64の大きさを小さくすることができ、このため、第1部材61の強度や、この第1部材61が構成要素となっている第2中間物42の強度、さらには、この第2中間物42が構成要素となっている中間構成体30の強度を充分に大きくすることができる。
また、本実施形態では、既存の軸受け部10の軸受け部本体16は、第2中間物42の第1部材61の開口部64に挿入され、この軸受け部10におけるブラケット本体8Aに結合されているフランジ部17となっている第1突出部17Aは、第2中間物42の第2部材62の凹部69によりブラケット本体8Aとの間で形成されているフランジ部収容部75に収容されており、また、軸受け部10の別のフランジ部17となっている2個の第2突出部17B,17Cは、第2中間物42の上下2個の第2部材62の間の間隔によりブラケット本体8Aとの間で形成されているフランジ部収容部76に収容されているため、開閉機21と支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとを連結する中間構成体30は、既存の軸受け部10に邪魔されないで、これらの開閉機21と支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとの間に介入されていることになる。
また、図28及び図29で示した寸法L1と寸法L2は同じあるため、図28で示されている軸受け部10のフランジ部17のうち、第1突出部17Aの下端17Eに、第2中間物42の構成部材となっている第2部材62の凹部69の下端69Aを当接させることにより、第1突出部17Aをフランジ部収容部75に収容すると、第2中間物42及び中間構成体30は支持用ブラケット8に対して上下方向と前後方向に位置決めされることになり、このため、この位置決めにより、電動式巻取軸20を、左右一対の支持用ブラケット7,8の間に、上下方向と前後方向の所定位置にして配置することができることになり、これにより、この巻取軸20の高度の水平精度等を確保することができる。
また、本実施形態の第2中間物42には、上下2個の第2部材62が上下の向きを逆にして設けられ、これらの第2部材62は、同一寸法で同一形状の凹部69が形成された同じものとなっているため、これらの第2部材62により、中間構成体30の一部を構成する構成物となっている第2中間物42を上下逆転して使用できるようになっている。
このため、第2中間物42には上下の区別がなく、したがって、この第2中間物42を支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに結合する際に、上下を気にすることなくこの結合作業を容易に行える。
次に、切替部材35と電源コード39の配線方法の一実施形態を、手動式巻取軸6から電動式巻取軸20への改修方法の一実施形態と併せて詳細に説明する。
まず、少なくとも、図1に示されているシャッターケース5の下面部(底面部)を構成する蓋部材5Dと、左右一対のガイドレール4A,4Bを取り外す作業工程を実施する(作業を行う)。
次に、上端が手動式巻取軸6に連結されている図1に示されている手動式シャッターカーテン3を、手動式巻取軸6から取り外す作業工程を実施する。
この後、左右一対の支持用ブラケット7,8に設けられている軸受け部9,10で支持されている手動式巻取軸6を、軸受け部9,10から取り外す作業工程を実施する。
次に、図3に示す残された左側の支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに、電動式巻取軸20における支持用ブラケット8の側の端部を形成している開閉機21の支持用ブラケット8の側の端部21Aから導出される電源コード39を挿通するための図4や図11に示す孔8E,8Fを形成する作業工程を実施する。また、図6に示す残された右側の支持用ブラケット7のブラケット本体7Aに、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部を形成している中心軸25の軸端部25Aから導出される切替部材35を挿通するための図4〜図6に示す孔7Eと、電源コード39を挿通するための図4〜図6に示す孔7Fと、を形成する作業工程を実施する。
なお、ブラケット本体8Aに孔8E,8Fを形成する作業工程と、ブラケット本体7Aに孔7E,7Fを形成する作業工程とは、複数の作業者により同時に実施されるようにしてもよく、少なくとも1人の作業者により、孔8E,8Fを形成する作業工程と、孔7E,7Fを形成する作業工程のうちのいずれか一方の作業工程が先に実施され、この後、他方の作業工程が実施されるようにしてもよい。
この後、上記作業工程の実施によりブラケット本体7A,8Aに形成した孔7F,8Fに、電動式巻取軸20から導出される電源コード39を案内するための図11に示す案内部材90を取り付ける作業工程を実施する。具体的には、図11に示すように、案内部材90の両端部の一方の端部を止着具90Aにより孔8Fの周縁部に止着するとともに、他方の端部を止着具90Aにより孔7Fの周縁部に止着し、この案内部材90における第2屈曲部90C水平部から第3屈曲部90Dの水平部まで水平に延びている部分90F(言い換えると主要部90F)を、図12に示すように、補強部材91の底部91Aに載置する作業工程を実施する。なお、補強部材91の底部91Aに載置した案内部材90は、この補強部材91に固定するようにしてもよく、固定しなくてもよい。
次に、図4、図16や図17に示すシャッターケース5の蓋部材5Cに、電源コード39を挿通するための2個の孔5J,5Kを形成する作業工程と、図4、図18、図19に示すシャッターケース5の蓋部材5Bに、切替部材35を挿通するための2個の孔5F,5G及び開口部5Iと、電源コード39を挿通するための孔5Hを形成する作業工程と、を実施する。なお、蓋部材5Bに孔5F,5G,5H及び開口部5Iを形成する作業工程と、蓋部材5Cに孔5J,5Kを形成する作業工程も、複数の作業者により同時に実施されるようにしてもよく、少なくとも1人の作業者により、蓋部材5Bに孔5F,5G及び開口部5Iを形成する作業工程と、蓋部材5Cに孔5J,5Kを形成する作業工程のうちのいずれか一方の作業工程が先に実施され、この後、他方の作業工程が実施されるようにしてもよい。なお、蓋部材5Bに孔5F,5G,5H及び開口部5Iを形成する作業工程と、蓋部材5Cに孔5J,5Kを形成する作業工程は、シャッター装置の設置場所である現場ではなく、予め工場で実施するようにしてもよい。
次に、キャップ部材40の取付部材40Bに、電源コード39が挿通される孔40C,40Dを形成する作業工程と、キャップ部材37の取付部材37Bに、切替部材35が挿通される孔37F,37Gと、電源コード39が挿通される孔37Dと、を形成する作業工程と、キャップ部材44の取付部材44Bに、電源コード39が挿通される孔44Dを形成する作業工程と、を実施する。取付部材40Bに孔40C,40Dを形成する作業工程と、取付部材37Bに孔37F,37G,37Dを形成する作業工程と、取付部材44Bに孔44Dを形成する作業工程は、シャッター装置の設置場所である現場ではなく、予め工場で実施するようにしてもよい。
この後、キャップ部材40の取付部材40Bを蓋部材5Cに取り付ける作業工程と、キャップ部材37の取付部材37Bを蓋部材5Bに取り付ける作業工程と、キャップ部材44の取付部材44Bを建物外壁2に取り付ける作業工程と、を実施する。
次に、図7及び図8に示すように、開閉機21の端部21Aと、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aとを連結するための中間構成体30を構成する第2中間物42を、ブラケット本体8Aに取り付ける作業工程と、中間構成体30を構成する図7、図8及び図13に示す第1中間物41を、電動式巻取軸20の開閉機21の端部21Aに取り付ける作業工程と、を実施する。なお、この第1中間物41を電動式巻取軸20の開閉機21の端部21Aに取り付ける作業工程は、シャッター装置の設置場所である現場ではなく、予め工場で実施するようにしてもよい。
この後、切替部材35及び電源コード39が導出されている電動式巻取軸20を、高さ位置が支持用ブラケット7,8の軸受け部9,10の上端の高さ位置よりも若干上の高さ位置となるまで、水平に持ち上げる作業工程を実施する。
次に、電動式巻取軸20から導出されている切替部材35を、ブラケット本体7Aの孔7Eと、蓋部材5Bの孔5Fと、キャップ部材37の取付部材37Bの孔37Fと、に挿通して、図15や図18に示すように、蓋部材5Bの外部に一旦突出させた後に、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部を形成している中心軸25の軸端部25Aを、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aに設けられている軸受け部9の軸受け部本体18の底部18Aに載置させる作業工程を実施する。
この作業工程の後、又はこの作業工程と同時に、電動式巻取軸20から導出されている電源コード39を、ブラケット本体8Aの孔8Eと、蓋部材5Cの孔5Jと、キャップ部材40の取付部材40Bの孔40Cと、に挿通して、図15や図16に示すように、蓋部材5Cの外部に一旦突出させた後に、電動式巻取軸20における支持用ブラケット7の側の端部を形成している開閉機21の端部21Aに取り付けた第1中間物41を、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aに取り付けた第2中間物42に、図7及び図8に示すビス等の接続具43により接続(連結)する作業工程を実施する。
次に、軸受け部9の軸受け部本体18の底部18Aに載置させた電動式巻取軸20の中心軸25の軸端部25Aを、図5及び図6に示すように、ボルト14とナット15で軸受け部9の軸受け部本体18に固定する作業工程を実施する。なお、この作業工程は、第1中間物41を第2中間物42に接続する上記作業工程と同時に実施するようにしてもよい。
以上の作業工程の実施により、電動式巻取軸20は、支持用ブラケット7,8に支持された状態となる。
この後、電動式巻取軸20に電動用シャッターカーテン31の上端を取り付ける作業工程を実施し、次いで、前述した最初の作業工程で取り外したシャッターケース5の底面部(下面部)を構成する蓋部材5D(図12参照)と、左右一対のガイドレール4を取り付ける作業工程を実施する。なお、電動式巻取軸20に電動用シャッターカーテン31の上端を取り付ける作業工程は、予め工場において実施されるようにしてもよい。すなわち、電動式巻取軸20は、電動用シャッターカーテン31が巻き取られた状態で現場に搬入されるようにしてもよい。
この後、前述したように蓋部材5Bの孔5F及び取付部材37Bの孔37Fから一旦突出させた切替部材35を、図11に示す取付部材37Bの孔37Gと、図11及び図18に示す蓋部材5Bの孔5Gと、に挿通するとともに、ブラケット本体7Aと蓋部材5Bとの間に形成された図4に示す隙間部S1に通過させ、図4や図19に示すように、蓋部材5Bの下面部(底面部)5Eに形成されたシャッターカーテン31の厚さ方向である前後方向に長い開口部5Iから露出(突出)させる作業工程と、この切替部材35の終端部を、左右一対のガイドレール4A,4Bのうちの一方(図9では右側のガイドレール4B)に配置された引張操作部材38に連結させる作業工程を実施する。
また、前述したように蓋部材5Cの孔5J及び取付部材40Bの孔40Cから一旦突出させた電源コード39を、図11に示すように、取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔5Kと、ブラケット8Aの孔8Fと、に挿通し、シャッターケース5の内部であるブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間を通過させた後、ブラケット本体7Aの孔7Fと、蓋部材5Bの孔5Hと、取付部材37Bの孔37Dと、に挿通し、蓋部材5Bの孔5H及び取付部材37Bの孔37Dから突出(露出)させる作業工程を実施する。この作業工程では、蓋部材5Cの孔5J及び取付部材40Bの孔40Cから一旦突出させた電源コード39を、図11や図17に示すように、取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔5Kと、ブラケット8Aの孔8Fと、に挿通するとともに、この電源コード39を送出する。これにより、電源コード39は、図11に示すように、案内部材90に案内されてシャッターケース5の内部であるブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間を通過した後、ブラケット本体7Aの孔7Fと、蓋部材5Bの孔5Hと、取付部材37Bの孔37Dと、に挿通され、図11や図19に示すように、蓋部材5Bの孔5Hと取付部材37Bの孔37Dから突出(露出)されることになる。
そして、図11に示す管部材48の内部に、蓋部材5Bの孔5H及び取付部材37Bの孔37Dから突出(露出)させた電源コード39を通す作業工程を実施する。
この後、管部材48の内部に通した電源コード39を、図11に示すように、建物外壁2に取り付けられたキャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、図示されない建物外壁2の孔と、に挿通し、建物内部に送出する作業工程と、電源コード39の終端部である電源プラグを建物内部に配置されている図19に電源コンセント49に差し込む(接続させる)作業工程と、を実施する。
これらの配線作業が終了した後は、切替部材35のうちの蓋部材5Bから露出している部分35A(図19参照)と、電源コード39のうちの蓋部材5Bから露出している部分39B(図19参照)と、を覆うためのキャップ部材37の本体37Aを、蓋部材5Bに止着した取付部材37Bに取り付ける作業工程を実施する。また、電源コード39のうちの建物外壁2から露出している部分39D(図11参照)を覆うためのキャップ部材44の本体44Aを、建物外壁2に止着した取付部材44Bに取り付ける作業工程を実施する。さらに、電源コード39のうちの蓋部材5Cから露出している部分39A(図17参照)を覆うためのキャップ部材40の本体40Aを、蓋部材5Cに止着した取付部材40Bに取り付ける作業工程を実施する。
この後、孔37Eに管部材48の両端部のうちの一方の端部が嵌合された蓋部材37Cをキャップ部材37の下端に取り付けるとともに、孔44Eに管部材48の両端部のうちの他方の端部が嵌合された蓋部材44Cをキャップ部材44の下端に取り付ける作業工程を実施する。
以上で、切替部材35及び電源コード39の配線作業を含む手動式巻取軸6を電動式巻取軸20に改修するためのシャッター装置の改修作業は終了する。
なお、電源コード39の終端部を電源コンセント49に差し込む作業工程は、電動式巻取軸20の動作確認を実施するときに行えばよく、最後に実施されるものでもよい。
なお、シャッターケース5の下面部(底面部)を取り外す作業工程を実施するタイミングは、手動式巻取軸6を取り外す作業工程を実施する前であれば作業工程の利便性を考慮して任意であり、シャッターケース5の下面部(底面部)を取り付ける作業工程を実施するタイミングも、電動式巻取軸6を取り付ける作業工程を実施した後であれば作業工程の利便性を考慮して任意である。
なお、以上説明した実施形態において、図11に示す電源コード39が挿通されるブラケット本体8Aの孔8E,8F、蓋部材5Cの孔5J,5K、キャップ部材40の取付部材40Bの孔40C,40D、案内部材90、ブラケット本体7Aの孔7F、蓋部材5Bの孔5H、キャップ部材37の取付部材37Bの孔37D、両端部がキャップ部材37,44の蓋部材37C,44Cに取り付けられる管部材48、キャップ部材44の取付部材44Bの孔44D、図示されない建物外壁2の孔の内径寸法は、電源コード39の終端部に取り付けられる図示されない電源プラグの最大寸法(電源コンセントに挿入する方向と直交する方向の最大幅寸法(電源プラグが円柱状である場合には最大直径寸法))よりも大きくなっていてもよく、いなくてもよい。
すなわち、上述した各孔、案内部材90、管部材48は、電源コード39の終端部に取り付けられる電源プラグが挿通可能な内径寸法を有するものでもよく、有しないものでもよい。
後者の場合には、電源コード39を、上述した各孔、管部材48に挿通し、建物内部に通す作業工程が実施された後に、電源プラグを電源コード39の終端部に取り付ける作業工程が実施されるようにする。なお、この電源プラグを電源コード39の終端部に取り付ける作業工程は、他の作業工程(電源コード39の挿通作業工程を除く)と前後して構わない。
以上説明した本実施形態では、開閉機21は、図4に示されているように、不動部材であるシャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向(長手方向)の両端部のうちの一方の端部側である左側(言い換えると、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向中央部よりも左側)に配置されている。
一方、電源接続部である電源コンセント49は、図9に示されているように、シャッターケース5よりもこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの他方の端部側である右側に配置されている。言い換えると、電源コンセント49は、シャッター装置よりも右側に配置されている。
このため、本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39が、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部である左端部から他方の端部である右端部まで延びる配線構造となっている。
これにより、電源コード39は、外力(雨水や埃等を含む)にさらされることが防止される。
このため、本実施形態によると、開閉機21から延びる電源コード39を外力から保護できるようになる。
なお、本実施形態では、電源コード39の一部は、シャッターケース5の蓋部材5B,5Cから外部に露出させるようになっているが、電源コード39のうちの外部に露出した部分は、カバー部材であるキャップ部材37,40,44で覆われるようになっており、また、管部材48の内部に挿通されるようになっている。
このため、本実施形態によると、電源コード39のうちの外部に露出した部分も、外力、雨水、埃等から保護されるようになっている。
また、本実施形態では、シャッターケース4の内部におけるこのシャッターケース5の左端部から右端部まで延びる電源コード39は、ブラケット本体8A,7Aの間に架設された補強部材91の底部91Aの上に載置されるようになっている。
このため、本実施形態によると、電源コード39を、シャッターケース4の内部において、このシャッターケース5の左端部から右端部まで宙吊り状態で延びるようにした場合と比較して、電源コード39が、開閉移動するシャッターカーテン31等の他の部材の邪魔になることを防止することができ、また、電源コード39の耐久性を高めることができる。
また、本実施形態では、図4や図19に示されているように、電源コード39は、切替部材35と干渉しない位置に配線されており、このため、切替部材35による開閉機21のブレーキ21Dのオン、オフ切り替え操作が円滑に行われるようになっている。
なお、本実施形態において、図11や図12に示す案内部材90を配置せずに、シャッターケース5の内部における電源コード39の配線作業の全ては、このシャッターケース5の底面部を構成する蓋部材5Dが外された状態で、作業者がシャッターケース5の内部に手を差し入れて行うようにしてもよい。すなわち、作業者は、シャッターケース5の内部に手を差し入れながら、電源コード39を補強部材91の底部91Aに順次載置していく作業を行うようにしてもよい。この場合には、補強部材91に載置した電源コード39がこの補強部材91から脱落することのないように、電源コード39を補強部材91に固定することが好ましい。例えば、電源コード39と補強部材91とを紐状部材で結んで固定する等することが好ましい。
図30は、図12に示す補強部材91の別実施形態(変形例)が示されている図12と同様の図である。
この図30に示されているように、本実施形態に係る補強部材191は、垂直方向(上下方向)の断面形状がコ字状となっている。すなわち、補強部材191は、上向きに開口したチャンネル材となっている。
本実施形態では、電源コード39は、底部(水平延出部)191Aと、この底部191Aの両端部から立ち上がる立上部(垂直延出部)191Bを有する補強部材191のうち、底部191Aに載置され、かつ、左右の立上部191Bにより左右方向への移動が規制されている。すなわち、電源コード39は、底部191Aと左右2個の立上部191Bで囲まれた空間に収納された状態となっている。
このため、本実施形態によると、補強部材191の底部191Aに載置されている電源コード39が、補強部材191から脱落することが防止されるようになっている。
また、本実施形態では、補強部材191は、電源コード39をブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間を通過させるための案内部材にもなっている。
なお、本実施形態では、図11や図12に示すような案内部材90は備えられていないため、配線作業者は、ブラケット本体8Aの孔8Eと、蓋部材5Cの孔5Gと、この蓋部材5Cに取り付けられたキャップ部材40の取付部材40Bの孔40Cと、に挿通されて一旦外部に露出された電源コード39を、前記取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔5Kと、ブラケット本体8Aの孔8Fと、に挿通した後、シャッターケース5の内部において、ブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間に架設されている補強部材191の底部191Aと左右2個の立上部191Bで囲まれた空間に、電源コード39を収納配置する作業を行う必要がある。さらに、配線作業者は、電源コード39を、ブラケット本体7Aの孔7Fと、蓋部材5Bの孔5Hと、この蓋部材5Bに取り付けられたキャップ部材37の取付部材37Bの孔37Dと、に挿通して一旦外部に露出させる作業を行う必要がある。
このため、本実施形態において、ブラケット本体8Aの孔8Fの周縁部には、横方向(水平方向)から下方向(鉛直方向)へ屈曲する第1屈曲部(図11に示す案内部材90の第1屈曲部90Bと同様のもの)と、下方向から横方向へ屈曲する第2屈曲部(図11に示す案内部材90の第2屈曲部90Cと同様のもの)と、を有する第1案内部材を取り付けるとともに、ブラケット本体7Aの孔7Fの周縁部には、横方向から上方向へ屈曲する第1屈曲部(図11に示す案内部材90の第3屈曲部90Dと同様のもの)と、上方向から横方向へ屈曲する第2屈曲部90C(図11に示す案内部材90の第4屈曲部90Eと同様のもの)と、を有する第2案内部材を取り付けるようにしてもよい。すなわち、本実施形態において、図11に示す案内部材90のうち、第2屈曲部90C水平部から第3屈曲部90Dの水平部まで水平に延びている部分90F(言い換えると主要部90F)を除外することにより形成される左右2個の案内部材を、ブラケット本体8Aとブラケット本体7Aとの間に配置してもよい。
これによると、配線作業者は、ブラケット本体8Aの孔8Eと、蓋部材5Cの孔5Gと、この蓋部材5Cに取り付けられたキャップ部材40の取付部材40Bの孔40Cと、に挿通されて一旦外部に露出された電源コード39を、前記取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔5Kと、ブラケット本体8Aの孔8Fと、に挿通し、この電源コード39を送り出すことにより、電源コード39は、上記第1案内部材と、補強部材191と、上記第2案内部材とに、案内された後、ブラケット本体7Aの孔7Fと、蓋部材5Bの孔5Hと、この蓋部材5Bに取り付けられたキャップ部材37の取付部材37Bの孔37Dと、に挿通されて一旦外部に露出することになる。すなわち、上記第1及び第2案内部材を配置することにより、配線作業者は、シャッターケース5の内部で電源コード39を配線する作業を行う必要がなくなる。
図31は、電源コード39の配線構造の別実施形態の全体が示されている窓用電動式シャッター装置の正面図であり、図32は、電源コード39の配線構造の別実施形態の一部が示されている電動式巻取軸の正断面図である。また、図33は、電源コード39の配線構造の別実施形態の全体の部分拡大断面図であり、図34は、図31のS34−S34線断面図である。
図31や図32に示すように、本実施形態では、電源コード39は、前述した図9に示す実施形態に係る配線構造のように、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部である左端部から、他方の端部である右端部まで延びる(経由する)ものではなく、左右一対のガイドレーレ4A,4Bのうちの一方である左側(シャッターケース5の幅方向の両端部のうちの前記一方の端部側)のガイドレール4Aの内部における上端部(シャッターカーテン31の開き側の端部)から下端部(シャッターカーテン31の閉じ側の端部)まで通された(経由した)後に、建物屋内へ配線される構造となっている。
図33及び図34に示されているように左側のガイドレール4Aは、金属製の板材の折り曲げにより形成されており、シャッターカーテン31とこのシャッターカーテン31の閉じ側の端部に設けられたエンド部材である座板31Cの幅方向の両端部の一方の端部である左端部がスライド自在に挿入される溝部4Cを有し、この溝部4C以外の部分は、板材で囲まれた中空部S3となっている。なお、図34に示すように、この中空部S3に電源コード39が挿通されるようになっている。なお、右側のガイドレール4Bは、左側のガイドレールと左右対称の形状、構造を有している。
本実施形態では、前述した実施形態と同様に、開閉機21から延びる電源コード39を、蓋部材5Cから一旦外部に突出させるために、ブラケット本体8A、蓋部材5C、キャップ部材40の取付部材40Dには、孔8E、孔5J、孔40Cがそれぞれ形成されている。
しかし、本実施形態では、電源コード39が挿通される左側のガイドレール4Aの中空部S3は、図34に示すように、シャッターカーテン31よりも建物外壁2側(図32では電動式巻取軸20よりも奥側)に配置されている。
このため、本実施形態では、蓋部材5Cの外部に一旦突出させた電源コード39をシャッターケース5の内部に通すための孔、すなわち、蓋部材5Cに形成する図32及び図33に示す孔105K(前述の実施形態における図4や図11に示す孔5Kに相当するもの)や、ブラケット本体8Aに形成する孔108F(前述の実施形態における図4や図11に示す孔8Fに相当するもの)の位置は、シャッターカーテン31よりも建物外壁2側(図32では電動式巻取軸20よりも奥側)の位置となっている。なお、蓋部材5Cに止着されるキャップ部材40の取付部材40Bに形成される孔40Dの位置も、シャッターカーテン31よりも建物外壁2側(図32では電動式巻取軸20よりも奥側)の位置となっている。
図33に示されているように、ブラケット本体8Aの孔108Fと、蓋部材5Cに形成された孔5Lとの間には、キャップ部材40の取付部材40Bの孔40Dと、蓋部材5Cの孔105Kと、ブラケット本体8Aの孔108Fと、に挿通された電源コード39が、蓋部材5Dの孔5Lに挿通されることを案内するための案内部材190が配置されている。この案内部材190は、水平方向から垂直方向へ屈曲した屈曲部190Bを有し、両端部のうちの一方の端部が、止着具190Aによりブラケット本体8Aの孔108Fの周縁部に止着されている。なお、蓋部材5Dに形成される孔5Lの位置も、シャッターカーテン31よりも建物外壁2側(図32では電動式巻取軸20よりも奥側)の位置となっている。
図31及び図33に示されているように、ガイドレール4Aの下端には、金属製の板材の折り曲げにより形成され、窓サッシの外側の窓用開口部の下枠を構成する下枠部材34が取り付けられており、この下枠部材34の底部34Aにおける蓋部材5Dの孔5Lの真下(直下)の位置には、この孔5Lに通された電源コード39が挿通される孔34Bが形成されている。
下枠部材34の底部34Aの孔34Bに挿通された電源コード39は、この後、建物外壁2に取り付けられたキャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、建物外壁2に形成された図示しない孔と、に挿通されて建物内部の部屋に通され、最終的に、電源コード39の終端部(電源プラグの部分)が部屋内部に配置されている電源コンセント49(図31参照)に接続される。
なお、図33に示されているように、本実施形態においても、電源コード39のうちの建物外壁2から露出している部分39Dは、キャップ部材44(図11に示すものと同様のもの)で覆われている。そして、電源コード39は、下枠部材34の底部34Aから、建物外壁2に取り付けられたキャップ部材44の下端までは、U字状に垂下した状態で外部に露出されることになるため、この露出した部分39Cは、可撓性を有する管部材148の内部に挿通されて外部から保護されるようになっている。図33に示されているように、この管部材148の一方の端部は、下枠部材34の底部34Aの孔34Bに嵌合されるとともに、他方の端部は、キャップ部材44の下端を塞ぐための蓋部材44Cに形成された孔44Eに嵌合される。
なお、ガイドレール4Aの内部の中空部S3に電源コード39を通す作業は、最初の作業工程で取り外した左右一対のガイドレール4A,4Bを再び取り付ける作業の前に実施する。
以上説明した本実施形態では、開閉機21は、図32に示されているように、図9の実施形態と同様に、不動部材であるシャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向(長手方向)の両端部のうちの一方の端部側である左側(言い換えると、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向中央部よりも左側)に配置されている。
一方、電源接続部である電源コンセント49は、図31に示されているように、シャッターケース5よりもこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部側である左側であって、シャッターケース5よりもシャッターカーテン31の閉じ側(下側)に配置されている。
このため、本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39が、シャッターケース5の内部を経由して、左側のガイドレール4Aの内部におけるこのガイドレール4Aの上端部から下端部まで延びる配線構造となっている。
このため、本実施形態においても、電源コード39は、外力(雨水や埃等を含む)にさらされることが防止され、開閉機21から延びる電源コード39を外力から保護できるようになる。
なお、本実施形態では、蓋部材5Dの孔5Lに通され、ガイドレール4Aの中空部S3の内部を垂下している電源コード39を、下枠部材34の孔34Aに挿通する作業は、下枠部材34を左右のガイドレール4A,4Bから取り外した状態で行う。
図35は、図31の実施形態の変形例を示す図である。この図35に示すように、本実施形態では、電源コード39は、下枠部材34の底部34Aの孔34Bを経由せずに、ガイドレール4Aの下端部(シャッターカーテン31の閉じ側の端部)近傍の外側面部(図35では左側面部)に形成された図示しない孔に挿通された後、さらに、このガイドレール4Aの下端部近傍の外側面部に密着して配置されたキャップ部材44の本体44Aの側面部(図35では右側面部)に形成された図示しない孔にも挿通される。この後は、図31の実施形態と同様に、キャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、建物外壁2に形成された図示しない孔と、に挿通されて建物内部の部屋に通され、最終的に、電源コード39の終端部(電源プラグの部分)が部屋内部に配置されている電源コンセント49に接続される。
このように、本実施形態では、図9や図31の実施形態で使用された管部材48,148が不要となる配線構造となっている。また、キャップ部材44の下端には、蓋部材44Cを取り付ける必要がなくなる。
なお、ガイドレール4Aの内部の中空部S3に電源コード39を通す作業や、ガイドレール4Aの下端部近傍の外側面部に形成された図示しない孔に電源コード39を通す作業は、最初の作業工程で取り外した左右一対のガイドレール4A,4Bを再び取り付ける作業の前に実施する。
図36は、図9の実施形態と図31の実施形態とを組み合わせた配線構造の実施形態を示す図である。
本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39は、図9の実施形態と同様に、シャッターケース5の内部において補強部材91の底部91Aに載置されながら通されるものであるが、図9の実施形態のように、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部である左端部から他方の端部である右端部まで通されるものではない。
すなわち、本実施形態では、図36に示すように、シャッターケース5の内部における右端部手前の位置である右側のガイドレール4Bの上端部まで通された後は、図31や図35の実施形態と同様に、ガイドレール4Bの内部の中空部S3に挿通され、これ以降の配線構造は、図31の実施形態と同様のものとなる。すなわち、ガイドレール4Bの内部の中空部に挿通された以降の電源コード39の配線構造は、図31の実施形態に係る配線構造と左右対称のものとなる。
したがって、ガイドレール4Bの内部の中空部に挿通された電源コード39は、下枠部材34の底部34Aの孔34Bにも挿通され、この後、キャップ部材44の取付部材44Bの孔44Dと、建物外壁2に形成された図示しない孔と、に挿通されて建物内部の部屋に通され、最終的に、電源コード39の終端部(電源プラグの部分)が部屋内部に配置されている電源コンセント49(図36参照)に接続される。
なお、本実施形態では、図12に示す補強部材91の底部91Aにおける下枠部材34の底部34Aの孔34Bと対応する位置には、電源コード39が挿通される孔が形成されている。補強部材91の底部91Aに載置されている電源コード39は、この底部91Aに形成された前記孔に挿通された後、垂下した状態でガイドレール4Bの内部の中空部を通過し、下枠部材34の底部34Aの孔34Bに挿通されることになる。
なお、ガイドレール4Bの内部の中空部S3に電源コード39を通す作業は、最初の作業工程で取り外した左右一対のガイドレール4A,4Bを再び取り付ける作業の前に実施する。
以上説明した本実施形態では、開閉機21は、図9の実施形態と同様に、不動部材であるシャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向(長手方向)の両端部のうちの一方の端部側である左側(言い換えると、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向中央部よりも左側)に配置されている。
一方、電源接続部である電源コンセント49は、図36に示されているように、シャッターケース5よりもこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの他方の端部側である右側であって、シャッターケース5よりもシャッターカーテン31の閉じ側(下側)に配置されている。
このため、本実施形態では、開閉機21から延びる電源コード39が、シャッターケース5の内部におけるこのシャッターケース5の幅方向の両端部のうちの一方の端部である左端部から他方の端部である右端部近傍まで延びた後、右側のガイドレール4Bの内部におけるこのガイドレール4Bの上端部から下端部まで延びる配線構造となっている。
このため、本実施形態においても、電源コード39は、外力(雨水や埃等を含む)にさらされることが防止され、開閉機21から延びる電源コード39を外力から保護できるようになる。
なお、本実施形態では、図9の実施形態と同様に、シャッターケース5の内部に電源コード39を案内するための案内部材(図11に示す案内部材90のようなもの)を配置してもよく、配置しなくてもよい。
前者の場合には、案内部材の形状、構造は、例えば、図11に示す案内部材90のように、両端部のうちの一方の端部が止着具によりブラケット本体8Aの周縁部に止着され、この端部の近傍から横方向(水平方向)から下方向(鉛直方向)へ屈曲する第1屈曲部90Bと、下方向から横方向へ屈曲する第2屈曲部90Cと、を有し、両端部のうちの他方の端部の近傍は、横方向から下方向へ屈曲する第3屈曲部となっており、この第3屈曲部のうちの下方向へ延びる部分が、補強部材91の底部91Aに形成された前記孔に挿通されるものでもよい。
後者の場合には、シャッターケース5の内部における電源コード39の配線作業の全ては、このシャッターケース5の底面部を構成する蓋部材5Dが外された状態で、作業者がシャッターケース5の内部に手を差し入れて行うことになる。すなわち、作業者は、シャッターケース5の内部に手を差し入れながら、電源コード39を補強部材91の底部91Aに順次載置していく作業を行うことになる。なお、後者の場合には、補強部材91に載置した電源コード39がこの補強部材91から脱落することのないように、電源コード39を補強部材91に固定することが好ましい。例えば、電源コード39と補強部材91とを紐状部材で結んで固定する等することが好ましい。
なお、本実施形態では、電源コード39は、図35の実施形態と同様に、下枠部材34の底部34Aの孔34Bを経由せずに、ガイドレール4Bの下端部(シャッターカーテン31の閉じ側の端部)近傍の外側面部(図36では右側面部)に形成された図示しない孔に挿通された後、さらに、このガイドレール4Bの下端部近傍の外側面部に密着して配置されたキャップ部材44の本体44Aの側面部(図36では左側面部)に形成された図示しない孔にも挿通されるようにしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態において、電源コード39は、補強部材91,191の上に載置されるものではなく、シャッターケース5の本体5Aの正面部の下端から内側に延びる図12や図30に示す突片部5Sの上に載置されるようにしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態において、電源コード39は、補強部材91,191の上に載置されるものではなく、シャッターケース5の底面部を構成する図12や図30に示す蓋部材5Dの上に載置されるようにしてもよい。
なお、案内部材90,190は、内部に挿通された電源コード39を確認することが容易となるように、透明又は半透明となっていることが好ましい。
なお、以上説明した各実施形態では、開閉機は、巻取軸の内部に収納されるものであったが、以上説明した実施形態に係る配線構造や配線方法は、開閉機を巻取軸の外部に配置した場合にも適用できる。
すなわち、開閉機を巻取軸20の外部に配置し、この開閉機を支持部材(取付部材)を介して左右一対の支持用ブラケット7,8のブラケット本体7A,8Aのうちのいずれか一方に支持する(取り付ける)場合においても、以上説明した実施形態に係る配線構造や配線方法を適用できる。
例えば、開閉機を、ブラケット本体8Aにおける巻取軸20から図11や図12に示す案内部材90の側(シャッターケース本体5Aの正面部側)へ離間した位置であって、巻取軸20から繰り出され、巻き取られるシャッターカーテン31と干渉しない位置に取付部材を介して支持させる。そして、ブラケット本体8Aにおける案内部材10(言い換えると、図11に示すブラケット本体8Aの孔8Fや蓋部材5Cの孔5K)から上方向に離間した位置に、開閉機から延びる電源コードを挿通するための孔を形成し、蓋部材5Cやこの蓋部材5Cに取り付けられるキャップ部材40の取付部材40Bにも、内径寸法が前記孔の内径寸法と一致又は略一致し、中心位置が前記孔の中心位置と一致又は略一致する孔を形成する。
この例では、開閉機を支持部材を介して支持用ブラケット8に支持させるときに、開閉機から延びる電源コードを、上述したブラケット本体8Aの孔と蓋部材5Cの孔とキャップ部材40の取付部材40Bの孔とに挿通して蓋部材5Cの外部に一旦突出させる作業工程を実施する。そして、開閉機を支持用ブラケット8に支持させた後、蓋部材5Cの外部に一旦突出された電源コードを、前述した各実施形態に係る配線構造に応じた配線作業を実施する。
なお、開閉機を巻取軸の外部に配置する場合には、開閉機は、チェーン、スプロケット等で構成される動力伝動手段を介して、巻取軸に連結する。すなわち、開閉機の電動モータの駆動力は、チェーン、スプロケット等で構成される動力伝動手段を介して、巻取軸に伝動させるようにする。
なお、以上説明した実施形態では、支持用ブラケット7のブラケット本体7Aの軸受け部9と、支持用ブラケット8のブラケット本体8Aの軸受け部10は、共に手動式巻取軸6を受けていた既存の軸受け部であったが、これらの軸受け部9,10は、既存の軸受け部を交換した新たな軸受け部としてもよい。
なお、以上説明した本実施形態に係る電動式シャッター装置は、手動式巻取軸から電動式巻取軸に改修されたシャッター装置であったが、本実施形態に係る配線構造、配線方法は、現場に新規に設置される電動式シャッター装置にも適用することができる。
なお、以上説明した本実施形態に係る配線構造、配線方法及び改修方法は一例であり、これに限定されるものではない。