JP7479914B2 - 開閉体の損傷防止構造、及び損傷防止方法 - Google Patents

開閉体の損傷防止構造、及び損傷防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、開閉体の損傷防止構造、及び損傷防止方法に関する。
従来から、建物の壁等に設けられたシャッター装置を構成するシャッターカーテンをシャッターケースへ簡易に巻上げ又は巻出しするための技術の一つとして、シャッターカーテンを開閉方向に移動するように案内するガイドレールの上端において、一対のガイド部を相互に間隔を隔てて見込方向に沿って並設する技術が提案されている。このような技術により、シャッターカーテンを一対のガイド部を介してシャッター収納部へ巻上げ又は巻出しすることで、シャッターカーテンを巻上げ方向又は巻出し方向に正確に案内でき、シャッターカーテンのたわみを抑制しながら、上記巻上げ又は巻出しをスムーズに行うことが可能となる。
実開昭59-000091号公報
ところで、シャッター装置を壁等に設置する設置作業において、シャッターカーテンを巻上げる巻上作業が行われるが、この巻上作業が行われる際に、シャッターカーテンと一対のガイド部の一方とが接触することにより、シャッターカーテンが損傷してしまうおそれがあることから、シャッターカーテンの如き開閉体の損傷を防止する観点からは、改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、開閉体の損傷を防止することが可能となる、開閉体の損傷防止構造、及び損傷防止方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の開閉体の損傷防止構造は、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造であって、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部であり、前記収納手段における前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備え、前記接触回避手段を、段ボール材で形成した。
請求項2に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項1に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段の芯部が複数の折り目を有し、前記複数の折り目の並設方向が前記開閉方向に略直交するように、前記接触回避手段を配置した。
請求項3に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項1又は2に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記段ボール材は、自己粘着機能を有し、前記接触回避手段の一部と他の一部とによって前記補助部が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、前記接触回避手段を当該補助部に取り付けた。
請求項4に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、前記補助部に対して着脱自在に構成した。
請求項5に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記補助部は、補助部本体と、前記補助部本体よりも前記開閉体の幅方向の内側に位置する制限部であって、当該制限部と前記開閉体の閉鎖方向側の端部とが当接することにより所定量以上の前記開閉体の巻上げを制限する制限部と、前記補助部本体と前記制限部との相互間に位置する連結部であって、前記補助部本体と前記制限部とを連結する連結部と、を備え、前記接触回避手段によって少なくとも前記連結部が覆われるように、前記接触回避手段を構成した。
請求項6に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項1から5のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、前記補助部よりも前記開閉体の幅方向の内側に向けて張り出すように構成した。
請求項7に記載の開閉体の損傷防止構造は、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造であって、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部であり、前記収納手段における前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備え、前記補助部は、補助部本体と、前記補助部本体よりも前記開閉体の幅方向の内側に位置する制限部であって、当該制限部と前記開閉体の閉鎖方向側の端部とが当接することにより所定量以上の前記開閉体の巻上げを制限する制限部と、前記補助部本体と前記制限部との相互間に位置する連結部であって、前記補助部本体と前記制限部とを連結する連結部と、を備え、前記接触回避手段によって前記補助部の前記連結部のみが覆われるように、前記接触回避手段を構成し、又は、前記接触回避手段によって前記補助部の前記連結部及び前記制限部のみが覆われるように、前記接触回避手段を構成した。
請求項8に記載の開閉体の損傷防止構造は、請求項7に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記補助部における前記接触回避手段によって覆われる部分は、前記制限部と前記連結部との境界部を含む。
請求項9に記載の開閉体の損傷防止方法は、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段とを備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止方法であって、少なくとも前記収納手段の内部において、前記収納手段に対する前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部が相互に間隔を隔てて設けられており、接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けることにより、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる取付工程と、前記取付工程の後に、前記巻上作業を行う巻上工程と、前記巻上工程の後に、前記接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、を含む。
請求項1に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と開閉体とが接触することで開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備えるので、巻上作業時に開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体の損傷を防止することが可能となる。
また、接触回避手段を、段ボール材で形成したので、接触回避手段を安価に製造でき、接触回避手段の製造コストを低減できる。
請求項2に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段の芯部が複数の折り目を有し、複数の折り目の並設方向が開閉方向に略直交するように、接触回避手段を配置したので、接触回避手段の芯部における複数の折り目の並設方向が開閉方向に略沿う場合に比べて、開閉体と接触回避手段とが接触したときの抵抗を低減でき、接触回避手段の損傷を抑制できる。
請求項3に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、段ボール材は、自己粘着機能を有し、接触回避手段の一部と他の一部とによって補助部が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、接触回避手段を当該補助部に取り付けたので、他の接続部材を用いることなく、接触回避手段を補助部に取り付けることができ、接触回避手段の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
請求項4に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、補助部に対して着脱自在に構成したので、他の接続部材を用いることなく、接触回避手段を補助部に取り付けることができ、接触回避手段の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
請求項5に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段によって少なくとも連結部が覆われるように、接触回避手段を構成したので、接触回避手段によって少なくとも連結部を覆うことができ、巻上作業時に開閉体に接触しやすい当該連結部が開閉体と接触することを回避できる。
請求項6に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、補助部よりも開閉体の幅方向の内側に向けて張り出すように構成したので、例えば、接触回避手段によって、補助部における開閉体の幅方向の内側の端部を覆うことができ、当該端部と開閉体とが接触することを回避できる。また、接触回避手段の張出部がつかみやすくなるため、接触回避手段の取り外しが容易となる。
請求項7に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と開閉体とが接触することで開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備えるので、巻上作業時に開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体の損傷を防止することが可能となる。
また、接触回避手段によって補助部の連結部のみが覆われるように、接触回避手段を構成し、又は、接触回避手段によって補助部の連結部及び制限部のみが覆われるように、接触回避手段を構成したので、接触回避手段によって少なくとも連結部を覆うことができ、巻上作業時に開閉体に接触しやすい当該連結部が開閉体と接触することを回避できる。
請求項9に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けることにより、設置作業のうち開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と開閉体とが接触することで開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、開閉体の損傷を防止することが可能となる取付工程と、取付工程の後に、巻上作業を行う巻上工程と、巻上工程の後に、接触回避手段を一対の補助部の少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、を含むので、巻上作業時に開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体の損傷を防止することが可能となる。また、巻上工程後に接触回避手段を取り外すことで、一対の補助部の少なくともいずれか一方の周辺の意匠性を維持できる。
本発明の実施の形態1に係る開閉装置を概念的に示す背面図である(一部図示省略)。 図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。 補助ユニット及び接触回避部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。 接触回避部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 実施の形態1に係る開閉体の損傷防止方法の取外工程を示す図、(a)は取外工程を行っている状態を示す図、(b)は取外工程を行った後の状態を示す図である。 実施の形態2に係る補助ユニット及び接触回避部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。 接触回避部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る開閉体の損傷防止構造、及び損傷防止方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造、及び損傷防止方法に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、ガレージ、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。
また、「開閉装置」とは、建物の躯体の開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味し、軽量シャッターの如き全ての形式のシャッター装置を含む概念である。また、開閉装置の開閉構造は任意であり、例えば「上下開閉式の開閉装置」、「左右開閉式の開閉装置」等として構成することができる。また、開閉装置の駆動方式は任意であり、例えば、「手動式の開閉装置」、「電動式の開閉装置」等が該当する。
また、「開閉装置の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。このうち、「全閉状態」とは、開閉体によって開口部を全閉した状態であり、実施の形態では、全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体によって開口部を全開した状態であり、実施の形態では、全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体が全閉位置と全開位置との間に位置している状態である。
また、「設置対象」とは、開閉装置が設置される対象を意味し、例えば、建物の躯体等が該当するが、実施の形態では、建物の外壁として説明する。
以下、実施の形態では、開閉装置が、商業施設の如き建物の外壁に設けられた上下開閉式且つ電動式のシャッター装置である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る開閉体の損傷防止構造について説明する。この実施の形態1は、接触回避手段を、段ボール材で形成した形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る開閉体の損傷防止構造が適用される開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(-X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図2のY方向を開閉装置の前後方向(+Y方向を開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、-Y方向を開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を開閉装置の上下方向(+Z方向を開閉装置の上方向、-Z方向を開閉装置の下方向)と称する。
開閉装置1は、図1、図2に示すように、概略的に、収納部10、ガイドレール20、開閉体30、巻取軸40、開閉機(図示省略)、操作装置(図示省略)、及び制御装置(図示省略)を備えている。ただし、開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
(構成-収納部)
図1に戻り、収納部10は、開閉体30を収納するための収納手段であり、図1、図2に示すように、建物の躯体2(具体的には、外壁)における開口部3の上端部よりも上方に設置されている。また、この収納部10の内部には、巻取軸40、制御装置、及び後述する補助ユニット50が収納されていると共に、巻取軸40にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も収納部10の内部に収納される。
また、図2に示すように、この収納部10は、駆動側軸受板11、従動側軸受板12、上側ケース板14、及び後側ケース板15を備えている。
(構成-収納部-駆動側軸受板)
駆動側軸受板11は、収納部10の収納空間の左端部を覆うための板材であり、図1、図2に示すように、上記収納空間の左端部を覆うように略鉛直に設けられ、躯体2に対して固定具等によって接続されている。
(構成-収納部-従動側軸受板)
従動側軸受板12は、上記収納空間の右端部を覆うための板材であり、図1に示すように、上記収納空間の右端部を覆うように略鉛直に設けられ、躯体2に対して固定具等によって接続されている。
(構成-収納部-上側ケース板、後側ケース板)
上側ケース板14は、上記収納空間の上端部を覆うための板材であり、図1、図2に示すように、上記収納空間の上端部を覆うように設けられ、駆動側軸受板11及び従動側軸受板12等に対して固定具等によって接続されている。
後側ケース板15は、上記収納空間のうち後端部及び下端部を覆うための板材であり、図1、図2に示すように、上記収納空間の後端部及び下端部を覆うように湾曲状に設けられ、駆動側軸受板11及び従動側軸受板12等に対して固定具等によって接続されている。
また、図2に示すように、後側ケース板15の下方側且つ躯体2側の部分には、開閉体30を中心とする建物の屋外側と建物の屋内側にそれぞれまぐさ16aが固定されている。そして、これらまぐさの相互間には、まぐさ開口16bが、後側ケース板15の左右方向全長にわたって形成されていることで、このまぐさ開口16bを介して開閉体30の出し入れが行われる。
(構成-補助ユニット)
また、図1、図2に示すように、少なくとも収納部10の内部には、補助ユニット50が設けられている。この補助ユニット50は、収納部10における開閉体30の巻上げ又は巻出しを補助するためのユニットである。ここで、「収納部10における開閉体30の巻上げ又は巻出しを補助する」とは、実施の形態1では、開閉体30の巻上げ又は巻出しが行われる際に、開閉体30を巻上げ方向又は巻出し方向に正確に案内することを意味する。このような補助ユニット50により、開閉体30のたわみを抑制しながら、開閉体30の巻上げ又は巻出しをスムーズに行うことが可能となる。なお、補助ユニット50の構成の詳細については、後述する。
(構成-ガイドレール)
図1に戻り、ガイドレール20は、開閉体30を開口部3の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、例えば横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、図1に示すように、開口部3の左右の各端部において、当該ガイドレール20の長手方向が開口部3における開閉方向(上下方向)に沿うように設けられ、躯体2に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
(構成-開閉体)
図1に戻り、開閉体30は、開口部3の開閉を行うものであり、具体的には、巻取軸40の回転駆動によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体30の開閉状態を全開状態、全閉状態、又は半開状態にすることができる。この開閉体30は、例えば公知のシャッターカーテンを用いて構成されている。具体的には、図1、図2に示すように、複数のスラット31を備えており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部32を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。
また、この開閉体30の設置方法については任意であるが、実施の形態1では、左右方向の両端部の各々を、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入した状態で設置している。これにより、開閉体30は、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制される。
また、図1、図2に示すように、この開閉体30の下端部には、座板33が接続されている。この座板33は、全閉状態において建物の床面4と近接又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成-巻取軸)
図1に戻り、巻取軸40は、開閉体30を開閉移動させるためのものである。この巻取軸40は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、図1に示すように、左右方向に沿って設けられている。この巻取軸40は、左右方向に沿って設置されており、具体的には、巻取軸40の左端部近傍部分が駆動側軸受板11に対して固定具によって回転可能に固定されていると共に、この巻取軸40の右端部近傍部分が従動側軸受板12に対して固定具によって回転可能に固定されている。
また、この巻取軸40には開閉体30の上端部に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸40を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を開閉移動させることができる。
(構成-開閉機)
開閉機は、巻取軸40の回転を制御することによって開閉体30を電動で開閉移動させる駆動手段である。この開閉機は、例えば公知の開閉機等によって構成されており、収納部10の内部において、巻取軸40の近傍位置に設けられている。
(構成-操作装置)
操作装置は、開閉装置1の開閉状態を制御するための操作入力を受け付ける操作手段である。この操作装置は、例えば公知のシャッター用操作装置(一例として、有線式又は無線式の操作装置)等を用いて構成され、開口部3の近傍位置に設けられている。
(構成-制御装置)
制御装置は、開閉装置1の各部を相互に連動させる装置である。この制御装置は、例えば公知のシャッター用制御装置等を用いて構成されており、開閉機と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、通信部は、操作装置又は外部装置との間で通信するための通信手段である。また、電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御装置の各部に供給すると共に、開閉機にも供給する電源手段である。制御部は、制御装置の各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御装置の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成-補助ユニットの構成の詳細)
次に、補助ユニット50の構成の詳細について説明する。この補助ユニット50は、例えば公知のシャッター用補助ユニット(一例として、鋼製(例えば、スチール製、ステンレス製等)の補助ユニット)等を用いて構成されており、図2、図3に示すように、屋外側補助部60a、屋内側補助部60b、第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、第3収納部側接続部73、及びガイドレール側接続部74を備えている。なお、この補助ユニット50は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-屋外側補助部、屋内側補助部)
屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bは、収納部10における開閉体30の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部である。これら屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bは、図2に示すように、収納部10の内部であってガイドレール20における収納部10側の端部(図2では、ガイドレール20の上端部)において、相互に間隔を隔てて設けられている。具体的には、屋外側補助部60aは、まぐさ開口16bよりも建物の屋外側に配置されており、屋内側補助部60bは、まぐさ開口16bよりも建物の屋内側に配置されている。なお、実施の形態1では、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、屋外側補助部60aの構成のみについて説明する。
この屋外側補助部60aは、図3に示すように、補助部本体61、制限部62、及び連結部63を備えている。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-屋外側補助部、屋内側補助部-補助部本体)
補助部本体61は、屋外側補助部60aの基本構造体である。この補助部本体61は、側面形状が略コ字状である板状体にて形成されており、具体的には、図3に示すように、下側に位置する下側本体片61a、上側に位置する上側本体片61b、下側本体片61aと上側本体片61bとを接続する中間本体片61cとを備えている。また、この補助部本体61は、ガイドレール20の上端部における左右方向の外側部分に設けられている。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-屋外側補助部、屋内側補助部-制限部)
制限部62は、当該制限部62と開閉体30の閉鎖方向側の端部(実施の形態1では、座板33)とが当接することにより所定量以上の開閉体30の巻上げを制限するものである。この制限部62は、略矩形状の板状体にて形成されており、補助部本体61よりも開閉体30の幅方向の内側に位置するように設けられている。具体的には、図3に示すように、下側本体片61aから左右方向の内側に向けて延出されるように略水平に配置され、下側本体片61aに対して接続されている。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-屋外側補助部、屋内側補助部-連結部)
連結部63は、補助部本体61と制限部62とを連結するものである。この連結部63は、略矩形状の板状体にて形成されており、補助部本体61と制限部62との相互間に位置するように設けられている。具体的には、図3に示すように、中間本体片61cよりも左右方向の内側に位置し、且つ制限部62よりも上方に位置するように略鉛直に配置され、中間本体片61c及び制限部62に対して接続されている。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-第1収納部側接続部、第2収納部側接続部、第3収納部側接続部)
第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、及び第3収納部側接続部73は、補助ユニット50と駆動側軸受板11又は従動側軸受板12とを接続するためのものである。これら第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、及び第3収納部側接続部73は、略矩形状の板状体にてそれぞれ形成されており、屋外側補助部60a又は屋内側補助部60bにそれぞれ設けられている。
具体的には、第1収納部側接続部71は、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの各々における中間本体片61cの左右方向の外側の端部の両方と当接するように略鉛直に配置され、これら補助部本体61に対して接続されている。また、第2収納部側接続部72は、屋外側補助部60aの下側本体片61aと間隔を隔てて設けられていると共に、屋外側補助部60aの中間本体片61cから建物の屋外側に向けて張り出すように設けられ、当該中間本体片61cに対して接続されている。また、第3収納部側接続部73は、屋内側補助部60bの下側本体片61aから上方に向けて張り出すように設けられ、当該下側本体片61aに対して接続されている。
また、第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、及び第3収納部側接続部73の各々と駆動側軸受板11又は従動側軸受板12との接続方法については任意であるが、実施の形態1では、第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、及び第3収納部側接続部73の各々の左右方向の外側の側面と駆動側軸受板11又は従動側軸受板12のいずれか当接した状態で、これら第1収納部側接続部71、第2収納部側接続部72、及び第3収納部側接続部73を駆動側軸受板11又は従動側軸受板12のいずれかに対して溶接することにより、接続している。
(構成-補助ユニットの構成の詳細-ガイドレール側接続部)
ガイドレール側接続部74は、補助ユニット50とガイドレール20とを接続するためのものである。このガイドレール側接続部74は、図3に示すように、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの各々における中間本体片61cの一部を見込方向の外側に向けて突出させることにより形成されており、図2に示すように、当該ガイドレール側接続部74によってガイドレール20の上端部が嵌合されるように設けられている。
(構成-開閉体の損傷防止構造)
次に、開閉体30の損傷防止構造について説明する。
開閉装置1は、当該開閉装置1を設置対象に設置する作業(以下、「設置作業」と称する)が行われる際に、開閉体30の損傷を防止するための損傷防止構造を備えている。この設置構造の特徴については、実施の形態1では、以下に示す通りとなる。
(構成-開閉体の損傷防止構造-第1の特徴)
まず、開閉体30の損傷防止構造の第1の特徴については、図2、図3に示すように、損傷防止構造が、接触回避部80を備えている。
(構成-開閉体の損傷防止構造-第1の特徴-接触回避部)
接触回避部80は、設置作業のうち開閉体30を巻上げる作業(以下、「巻上作業」と称する)が行われる際に、当該接触回避部80と開閉体30とが接触することで開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、開閉体30の損傷を防止することが可能となる接触回避手段である。この接触回避部80は、シート状体にて形成されており、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方に取り付けられており、具体的には、図2、図3に示すように、屋外側補助部60aに取り付けられている。
ここで、接触回避部80を設けた理由は、以下に示す通りである。すなわち、ガイドレール20が設けられていない状態で巻上作業が行われる際に、図2に示すように、巻取軸40がまぐさ開口16bよりも建物の屋内側に位置する場合に、巻取軸40への開閉体30の巻上げ量が所定値よりも少ない場合には、補助ユニット50から巻取軸40に至る開閉体30の巻上げ方向が建物の屋内側に向けて傾斜した方向になる。このため、そのまま開閉体30を巻上げようとすると、開閉体30が屋内側補助部60bに引っ掛かるので、開閉体30が巻上げづらくなる。よって、開閉体30が屋内側補助部60b(詳細には、制限部62と連結部63との境界部(角部)等)に引っ掛かることを回避するために、例えば、開閉体30を建物の屋外側に向けて押圧しながら、開閉体30を巻上げることが考えられる。しかしながら、この場合には、開閉体30と屋外側補助部60aとが接触することで(特に、上記押圧による開閉体30の撓みによって開閉体30と連結部63とが接触しやすくなる)、開閉体30(詳細には、開閉体30における建物の屋外側の側面等)が損傷してしまうおそれがあった。そこで、この問題を解消するために、接触回避部80を設けている。
なお、巻取軸40への開閉体30の巻上げ量が所定値よりも多い場合には、補助ユニット50から巻取軸40に至る開閉体30の巻上げ方向が上下方向に略沿った方向になるので、開閉体30が屋内側補助部60bに引っ掛かることは回避されやすくなる。また、上記場合において、仮に開閉体30が屋外側補助部60aに接触しようとしても、開閉体30が接触回避部80と接触するため、開閉体30が損傷することを回避できる。また、巻上作業後に、ガイドレール20を設けることで開閉体30の前後方向へのふらつきが抑制されるので、開閉体30が屋内側補助部60bに引っ掛かることがさらに回避されやすくなる。以上のことから、全閉状態における巻取軸40への開閉体30の巻上げ量を所定値よりも多くし、且つガイドレール20を設けることで、設置作業後において開閉体30を屋内側補助部60bに引っ掛からずに開閉移動させやすくなる。なお、巻上作業の具体的な作業内容については、実施の形態1では、主に開閉体30の巻上げを行うことになるが、開閉体30の巻出しを行うことも含むものとする。
また、接触回避部80の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、接触回避部80によって少なくとも屋外側補助部60aの連結部63が覆われるように構成されていると共に、屋外側補助部60aよりも開閉体30の幅方向の内側に向けて張り出すように構成されている。
具体的には、図4に示すように、接触回避部80の形状については、略長方形状に設定している。ただし、これに限らず、例えば、略長方形状以外の多角形状(例えば、六角形状)、円形状、又は楕円形状に設定してもよい。
また、接触回避部80の長手方向の長さ(図4では、上下方向の長さ)については、連結部63の上下方向の長さの2倍の長さよりも長く設定している。また、接触回避部80の短手方向(図4では、左右方向の長さ)については、連結部63の左右方向の長さよりも長く設定しており、一例として、連結部63の左右方向の長さの1倍から1.5倍程度の長さに設定してもよい。また、接触回避部80の厚さ(図4では、前後方向の長さ)については、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの連結部63同士の相互間を開閉体30が通過可能な厚さ(一例として、2mm程度)に設定している。
また、接触回避部80の設置方法については、接触回避部80によって少なくとも屋外側補助部60aの連結部63が覆われ、且つ屋外側補助部60aよりも開閉体30の幅方向の内側(図3では、左側)に向けて張り出すように設置している(以下、この張り出した部分81を「張出部81」と称する)。より具体的には、図3に示すように、接触回避部80によって屋外側補助部60aにおける連結部63の見付面の両方(具体的には、前面及び後面)、上面、及び幅方向の内側の端部(図3では、左端部)と、連結部63のガイドレール側接続部74の近傍部分に形成された連結側切欠部64と、制限部62の上面、下面、及び幅方向の内側の端部と、制限部62のガイドレール側接続部74の近傍部分に形成された制限側切欠部65とが略覆われるように、設置している(特に、制限部62と連結部63との境界部が覆われていることが好ましい)。
このような構成により、接触回避部80によって少なくとも屋外側補助部60aの連結部63を覆うことができ、巻上作業時に開閉体30に接触しやすい当該連結部63が開閉体30と接触することを回避できる。また、接触回避部80によって、屋外側補助部60aにおける開閉体30の幅方向の内側の端部を覆うことができ、当該端部と開閉体30とが接触することを回避できる。また、接触回避部80の張出部81がつかみやすくなるため、接触回避部80の取り外しが容易となる。
以上のような第1の特徴により、巻上作業時に開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体30の損傷を防止することが可能となる。
(構成-開閉体の損傷防止構造-第2の特徴)
次に、開閉体30の損傷防止構造の第2の特徴については、接触回避部80は、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して着脱自在に構成されている。
具体的には、接触回避部80の材質については、自己粘着機能を有する段ボール材で形成されている。
ここで、上記段ボール材の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、図4に示すように、複数の折り目82aを有する芯部82であって、自己粘着加工が施された芯部82(例えば、波形状の芯部82)と、芯部82をカバーするカバー部83と、を備えている。これにより、芯部82の一部と他の一部とを当接することにより、これらの部分を接着できる。
これにより、接触回避部80を安価に製造でき、接触回避部80の製造コストを低減できる。
また、接触回避部80の取付方法については、接触回避部80の一部と他の一部とによって屋外側補助部60aが挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、接触回避部80を屋外側補助部60aに取り付けている。より具体的には、図3に示すように、接触回避部80の長手方向で屋外側補助部60aを挟み込み、接触回避部80における連結側切欠部64及び制限側切欠部65に対応する部分同士を接着し、且つ接触回避部80の張出部81同士を接着することにより、取り付けている。
このような取付方法により、他の接続部材を用いることなく、接触回避部80を屋外側補助部60aに取り付けることができ、接触回避部80の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
この場合において、接触回避部80の設置方法については任意であるが、実施の形態1では、接触回避部80の芯部82における複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略直交するように配置している。具体的には、図3(a)に示すように、上記芯部82の部分のうち、連結部63の見付面の両方(具体的には、前面及び後面)を覆う部分における複数の折り目82aの並設方向が左右方向に略沿うように(すなわち、開閉方向に略直交するように)配置している。
このような設置により、接触回避部80の芯部82における複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略沿う場合に比べて、開閉体30と接触回避部80とが接触したときの抵抗を低減でき、接触回避部80の損傷を抑制できる。
以上のような第2の特徴により、接触回避部80を屋外側補助部60aに対して着脱することができる。よって、設置作業終了後に接触回避部80を取り外すことで、屋外側補助部60aの周辺の意匠性を維持できる。
(開閉体の損傷防止方法)
続いて、開閉体30の損傷防止方法について説明する。
この開閉体30の損傷防止方法は、設置作業が行われる際に、開閉体30の損傷を防止するための方法であり、取付工程、巻上工程、及び取外工程を含んでいる。
(開閉体の損傷防止方法-取付工程)
最初に、取付工程について説明する。取付工程は、接触回避部80を屋外側補助部60a又は屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方に取り付けることにより、巻上作業が行われる際に、接触回避部80と開閉体30とが接触することで開閉体30と屋外側補助部60a又は屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、開閉体30の損傷を防止することが可能となる工程である。
具体的には、まず、図3に示すように、工場において、各補助ユニット50を駆動側軸受板11又は従動側軸受板12に対して溶接によってそれぞれ接続する。そして、開閉装置1を設置する現場(以下、「設置現場」と称する)において、収納部10、巻取軸40、開閉機、操作装置、及び制御装置を所定位置にそれぞれ設置すると共に、接触回避部80を各補助ユニット50の屋外側補助部60aにそれぞれ取り付ける。ただし、これに限らず、例えば、工場において、接触回避部80を屋外側補助部60aに取り付けてもよい。
(開閉体の損傷防止方法-巻上工程)
次に、巻上工程について説明する。巻上工程は、取付工程の後に、巻上作業を行う工程である。
具体的には、まず、開閉体30の上端部を巻取軸40に取り付ける。次に、開閉体30を建物の屋外側に向けて押圧しながら操作装置を介して所定操作を行うことで、制御装置の制御部によって開閉体30を開放移動させることにより、開閉体30を全開状態になるまで巻上げる。なお、例えば、必要に応じて、操作装置を介して所定操作を行うことで、制御装置の制御部によって開閉体30を閉鎖移動させることにより、開閉体30を巻出してもよい。
ここで、開閉体30の巻上げ(又は巻出し)を行っている際に、接触回避部80と開閉体30とが接触する場合があるが、この場合には接触回避部80によって開閉体30と屋外側補助部60aとが接触することを回避できるので、開閉体30の損傷を防止できる。
(開閉体の損傷防止方法-取外工程)
続いて、取外工程について説明する。取外工程は、巻上工程の後に、接触回避部80を屋外側補助部60a又は屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方から取り外す工程である。
具体的には、まず、半開状態又は全閉状態になるように操作装置を介して所定操作を行うことで、制御装置の制御部によって開閉体30を閉鎖移動させる。次いで、図5に示すように、各接触回避部80の張出部81を左右方向の内側(図5では、左側)に向けて引っ張ることにより、当該接触回避部80を屋外側補助部60aから取り外す。その後、各補助ユニット50にガイドレール20にそれぞれ取り付けることで、ガイドレール20を設置する。ただし、これに限らず、例えば、ガイドレール20を設置してから、接触回避部80を屋外側補助部60aから取り外してもよい。
以上のような損傷防止方法により、巻上作業時に開閉体30と屋外側補助部60aとが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体30の損傷を防止することが可能となる。また、巻上工程後に接触回避部80を取り外すことで、屋外側補助部60aの少なくともいずれか一方の周辺の意匠性を維持できる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、少なくとも収納部10の内部において相互に間隔を隔てて設けられる屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避部80であって、巻上作業が行われる際に、当該接触回避部80と開閉体30とが接触することで開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、開閉体30の損傷を防止することが可能となる接触回避部80を備えるので、巻上作業時に開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体30の損傷を防止することが可能となる。
また、接触回避部80を、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して着脱自在に構成したので、他の接続部材を用いることなく、接触回避部80を屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に取り付けることができ、接触回避部80の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、接触回避部80によって少なくとも連結部63が覆われるように、接触回避部80を構成したので、接触回避部80によって少なくとも連結部63を覆うことができ、巻上作業時に開閉体30に接触しやすい当該連結部63が開閉体30と接触することを回避できる。
また、接触回避部80を、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)よりも開閉体30の幅方向の内側に向けて張り出すように構成したので、例えば、接触回避部80によって、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)における開閉体30の幅方向の内側の端部を覆うことができ、当該端部と開閉体30とが接触することを回避できる。また、接触回避部80の張出部81がつかみやすくなるため、接触回避部80の取り外しが容易となる。
また、接触回避部80を、段ボール材で形成したので、接触回避部80を安価に製造でき、接触回避部80の製造コストを低減できる。
また、接触回避部80の芯部82が複数の折り目82aを有し、複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略直交するように、接触回避部80を配置したので、接触回避部80の芯部82における複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略沿う場合に比べて、開閉体30と接触回避部80とが接触したときの抵抗を低減でき、接触回避部80の損傷を抑制できる。
また、段ボール材は、自己粘着機能を有し、接触回避部80の一部と他の一部とによって屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、接触回避部80を当該屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に取り付けたので、他の接続部材を用いることなく、接触回避部80を屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に取り付けることができ、接触回避部80の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
また、接触回避部80を屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方に取り付けることにより、設置作業のうち開閉体30を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避部80と開閉体30とが接触することで開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、開閉体30の損傷を防止することが可能となる取付工程と、取付工程の後に、巻上作業を行う巻上工程と、巻上工程の後に、接触回避部80を屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、を含むので、巻上作業時に開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体30の損傷を防止することが可能となる。また、巻上工程後に接触回避部80を取り外すことで、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの少なくともいずれか一方の周辺の意匠性を維持できる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る開閉体の損傷防止構造について説明する。この実施の形態2は、接触回避手段を、樹脂材で形成した形態である。ただし、実施の形態2に係る構成及び処理は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成及び処理と同じであるものとし、同一の構成及び処理については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る開閉装置1の構成について説明する。実施の形態2に係る開閉装置1は、実施の形態1に係る開閉装置1とほぼ同様に構成されている。ただし、開閉体30の損傷防止構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-開閉体の損傷防止構造)
次に、開閉体30の損傷防止構造の構成の詳細について説明する。
実施の形態2に係る損傷防止構造は、図6に示すように、厚肉な板状の接触回避部110であって、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して着脱自在な接触回避部110を備えている。
この接触回避部110の具体的な構成については任意であるが、実施の形態2では、実施の形態1に係る接触回避部80と略同様に、接触回避部110によって少なくとも屋外側補助部60aの連結部63が覆われるように構成されていると共に、屋外側補助部60aよりも開閉体30の幅方向の内側に向けて張り出すように構成されている。
具体的には、図7(c)に示すように、接触回避部110の側面形状については、略L字状に設定している。
また。接触回避部110の左右方向の長さについては、連結部63の左右方向の長さよりも長く(又は略同一)に設定している。また、接触回避部110の前後方向の長さについては、連結部63の前後方向の長さよりも長く設定している。また、接触回避部110の上下方向の長さについては、連結部63の上下方向の長さよりも短く設定している(ただし、これに限らず、例えば、連結部63の上下方向の長さよりも長く又は同一に設定してもよい)。
また、接触回避部110の設置方法については、図6に示すように、接触回避部110によって屋外側補助部60aにおける連結部63の見付面の両方(具体的には、前面及び後面)及び幅方向の内側の端部と、連結側切欠部64と、制限部62の上面、下面、及び幅方向の内側の端部と、制限側切欠部65とが略覆われるように設置している。
また、接触回避部110に設けられた嵌合部111を介して屋外側補助部60aに取り付けている。より具体的には、図7に示すように、嵌合部111は、屋外側補助部60aの連結部63及び制限部62を接触回避部110に嵌合自在な嵌合穴(図7では、略L字状の嵌合穴)であり、接触回避部110の左右方向の外側の端部から左右方向の内側の端部の近傍に至るように形成されている。そして、図6に示すように、屋外側補助部60aの連結部63及び制限部62を嵌合部111に嵌合させることにより、取り付けている。
また、接触回避部110の材質については、樹脂材(一例として、アクリル樹脂材、ポリエチレン樹脂材、高い滑り性を有するフッ素樹脂材等)で形成している。
このような構成により、実施の形態1に係る接触回避部110と略同様に、接触回避部110によって少なくとも屋外側補助部60aの連結部63を覆うことができ、巻上作業時に開閉体30に接触しやすい当該連結部63が開閉体30と接触することを回避できる。また、接触回避部110の張出部112がつかみやすくなるため、接触回避部110の取り外しが容易となる。また、接触回避部110を屋外側補助部60aに対して着脱することができる。よって、設置作業終了後に接触回避部110を取り外すことで、屋外側補助部60aの周辺の意匠性を維持できる。さらに上記効果に加えて、接触回避部110を安価に製造でき、接触回避部110の製造コストを低減できる。また、屋外側補助部60aに嵌合部111を設ける必要がないため、屋外側補助部60aの製造性を維持できる。
(開閉体の損傷防止方法)
続いて、開閉体30の損傷防止方法について説明する。実施の形態2に係る損傷防止方法は、実施の形態1に係る損傷防止方法とほぼ同様に行われる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、接触回避部110を、樹脂材で形成し、接触回避部110を、当該接触回避部110に設けられた嵌合部111を介して屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に取り付けたので、接触回避部110を安価に製造でき、接触回避部110の製造コストを低減できる。また、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に嵌合部111を設ける必要がないため、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)の製造性を維持できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(開閉装置について)
上記実施の形態1、2では、開閉装置1が、電動式のシャッター装置であると説明したが、これに限らず、例えば、手動式のシャッター装置であってもよい。この場合には、損傷防止方法の巻上工程において、開閉体30を手動で開閉移動させることにより、開閉体30を巻上げたり、又は巻出してもよい。
(補助ユニットについて)
上記実施の形態1、2では、補助ユニット50が、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bを備えていると説明したが、これに限らない。例えば、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bのいずれか一方のみを備えてもよい。この場合には、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bのいずれか一方のみに接触回避部が設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、補助ユニット50が、収納部10の内部に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、補助ユニット50の一部(具体的には、補助ユニット50の上側部分)が収納部10の内部に設けられ、補助ユニット50の他の一部(具体的には、補助ユニット50の下側部分)が収納部10の外部に設けられてもよい。
(接触回避部について)
上記実施の形態1、2では、接触回避部が、屋外側補助部60aに取り付けられていると説明したが、これに限らない。例えば、巻上作業において開閉体30と屋内側補助部60bとが接触する可能性がある場合には、接触回避部が、屋内側補助部60bに取り付けられてもよい。また、巻上作業において開閉体30と屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bの各々とが接触する可能性がある場合には、接触回避部が、屋外側補助部60a及び屋内側補助部60bに取り付けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、接触回避部が、自己粘着機能を有する段ボール材、又は樹脂材で形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、自己粘着機能を有しない段ボール材、ガムテープ材、養生テープ材、又は木材で形成されてもよい。なお、自己粘着機能を有しない段ボール材の場合には、例えば、当該段ボール材は、接着剤等によって屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して取り付けられてもよく、一例として、屋外側補助部60aにおける連結部63の見付面のうち、屋内側補助部60b側の見付面のみに設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、接触回避部が、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して着脱自在に構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、屋外側補助部60a(又は屋内側補助部60b)に対して取り付けた後に取り外せないように構成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、接触回避部によって屋外側補助部60aの連結部63及び制限部62が略覆われるように、接触回避部が設置されていると説明したが、これに限らない。例えば、接触回避部によって屋外側補助部60aの連結部63のみが覆われるように、接触回避部が構成されてもよい。あるいは、接触回避部によって屋外側補助部60a全体が覆われるように、接触回避部が構成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、接触回避部が、屋外側補助部60aよりも開閉体30の幅方向の内側に向けて張り出すように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、開閉体30の幅方向の内側に向けて張り出さないように構成されてもよい(一例として、屋外側補助部60aと略面一となるように構成されてもよい)。
また、上記実施の形態1では、接触回避部80の芯部82における複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略直交するように、接触回避部80が配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、接触回避部80の芯部82における複数の折り目82aの並設方向が開閉方向に略沿うように、接触回避部80が配置されてもよい。
また、上記実施の形態2では、接触回避部110が、当該接触回避部110に設けられた嵌合部111を介して屋外側補助部60aに取り付けられていると説明したが、これに限らない。例えば、嵌合部111以外の他の接続構造(一例として、係合部)を介して屋外側補助部60aに取り付けられてもよい。
(付記)
付記1の開閉体の損傷防止構造は、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造であって、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部であり、前記収納手段における前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備える。
付記2の開閉体の損傷防止構造は、付記1に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、前記補助部に対して着脱自在に構成した。
付記3の開閉体の損傷防止構造は、付記1又は2に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記補助部は、補助部本体と、前記補助部本体よりも前記開閉体の幅方向の内側に位置する制限手段であって、当該制限手段と前記開閉体の閉鎖方向側の端部とが当接することにより所定量以上の前記開閉体の巻上げを制限する制限部と、前記補助部本体と前記制限部との相互間に位置する連結部であって、前記補助部本体と前記制限部とを連結する連結部と、を備え、前記接触回避手段によって少なくとも前記連結部が覆われるように、前記接触回避手段を構成した。
付記4の開閉体の損傷防止構造は、付記1から3のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、前記補助部よりも前記開閉体の幅方向の内側に向けて張り出すように構成した。
付記5の開閉体の損傷防止構造は、付記1から4のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、段ボール材で形成した。
付記6の開閉体の損傷防止構造は、付記5に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段の芯部が複数の折り目を有し、前記複数の折り目の並設方向が前記開閉方向に略直交するように、前記接触回避手段を配置した。
付記7の開閉体の損傷防止構造は、付記5又は6に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記段ボール材は、自己粘着機能を有し、前記接触回避手段の一部と他の一部とによって前記補助部が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、前記接触回避手段を当該補助部に取り付けた。
付記8の開閉体の損傷防止構造は、付記1から4のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造において、前記接触回避手段を、樹脂材で形成し、前記接触回避手段を、当該接触回避手段に設けられた嵌合部を介して前記補助部に取り付けた。
付記9の開閉体の損傷防止方法は、建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段とを備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止方法であって、少なくとも前記収納手段の内部において、前記収納手段に対する前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部が相互に間隔を隔てて設けられており、接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けることにより、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる取付工程と、前記取付工程の後に、前記巻上作業を行う巻上工程と、前記巻上工程の後に、前記接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と開閉体とが接触することで開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備えるので、巻上作業時に開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体の損傷を防止することが可能となる。
付記2に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、補助部に対して着脱自在に構成したので、他の接続部材を用いることなく、接触回避手段を補助部に取り付けることができ、接触回避手段の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
付記3に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段によって少なくとも連結部が覆われるように、接触回避手段を構成したので、接触回避手段によって少なくとも連結部を覆うことができ、巻上作業時に開閉体に接触しやすい当該連結部が開閉体と接触することを回避できる。
付記4に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、補助部よりも開閉体の幅方向の内側に向けて張り出すように構成したので、例えば、接触回避手段によって、補助部における開閉体の幅方向の内側の端部を覆うことができ、当該端部と開閉体とが接触することを回避できる。また、接触回避手段の張出部がつかみやすくなるため、接触回避手段の取り外しが容易となる。
付記5に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、段ボール材で形成したので、接触回避手段を安価に製造でき、接触回避手段の製造コストを低減できる。
付記6に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段の芯部が複数の折り目を有し、複数の折り目の並設方向が開閉方向に略直交するように、接触回避手段を配置したので、接触回避手段の芯部における複数の折り目の並設方向が開閉方向に略沿う場合に比べて、開閉体と接触回避手段とが接触したときの抵抗を低減でき、接触回避手段の損傷を抑制できる。
付記7に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、段ボール材は、自己粘着機能を有し、接触回避手段の一部と他の一部とによって補助部が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、接触回避手段を当該補助部に取り付けたので、他の接続部材を用いることなく、接触回避手段を補助部に取り付けることができ、接触回避手段の取付作業を簡易且つ迅速に行うことができる。
付記8に記載の開閉体の損傷防止構造によれば、接触回避手段を、樹脂材で形成し、接触回避手段を、当該接触回避手段に設けられた嵌合部を介して補助部に取り付けたので、接触回避手段を安価に製造でき、接触回避手段の製造コストを低減できる。また、補助部に嵌合部を設ける必要がないため、補助部の製造性を維持できる。
付記9に記載の開閉体の損傷防止方法によれば、接触回避手段を一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けることにより、設置作業のうち開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と開閉体とが接触することで開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、開閉体の損傷を防止することが可能となる取付工程と、取付工程の後に、巻上作業を行う巻上工程と、巻上工程の後に、接触回避手段を一対の補助部の少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、を含むので、巻上作業時に開閉体と一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避でき、設置作業時に開閉体の損傷を防止することが可能となる。また、巻上工程後に接触回避手段を取り外すことで、一対の補助部の少なくともいずれか一方の周辺の意匠性を維持できる。
1 開閉装置
2 躯体
3 開口部
4 床面
10 収納部
11 駆動側軸受板
12 従動側軸受板
14 上側ケース板
15 後側ケース板
16a まぐさ
16b まぐさ開口
20 ガイドレール
30 開閉体
31 スラット
32 嵌合部
33 座板
40 巻取軸
50 補助ユニット
60a 屋外側補助部
60b 屋内側補助部
61 補助部本体
61a 下側本体片
61b 上側本体片
61c 中間本体片
62 制限部
63 連結部
64 連結側切欠部
65 制限側切欠部
71 第1収納部側接続部
72 第2収納部側接続部
73 第3収納部側接続部
74 ガイドレール側接続部
80 接触回避部
81 張出部
82 芯部
82a 折り目
83 カバー部
110 接触回避部
111 嵌合部
112 張出部

Claims (9)

  1. 建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造であって、
    少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部であり、前記収納手段における前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備え、
    前記接触回避手段を、段ボール材で形成した、
    開閉体の損傷防止構造。
  2. 前記接触回避手段の芯部が複数の折り目を有し、
    前記複数の折り目の並設方向が前記開閉方向に略直交するように、前記接触回避手段を配置した、
    請求項1に記載の開閉体の損傷防止構造。
  3. 前記段ボール材は、自己粘着機能を有し、
    前記接触回避手段の一部と他の一部とによって前記補助部が挟み込まれ、且つこれら一部と他の一部とが接着されるように、前記接触回避手段を当該補助部に取り付けた、
    請求項1又は2に記載の開閉体の損傷防止構造。
  4. 前記接触回避手段を、前記補助部に対して着脱自在に構成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造。
  5. 前記補助部は、
    補助部本体と、
    前記補助部本体よりも前記開閉体の幅方向の内側に位置する制限部であって、当該制限部と前記開閉体の閉鎖方向側の端部とが当接することにより所定量以上の前記開閉体の巻上げを制限する制限部と、
    前記補助部本体と前記制限部との相互間に位置する連結部であって、前記補助部本体と前記制限部とを連結する連結部と、を備え、
    前記接触回避手段によって少なくとも前記連結部が覆われるように、前記接触回避手段を構成した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造。
  6. 前記接触回避手段を、前記補助部よりも前記開閉体の幅方向の内側に向けて張り出すように構成した、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の開閉体の損傷防止構造。
  7. 建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段と、を備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止構造であって、
    少なくとも前記収納手段の内部において相互に間隔を隔てて設けられる一対の補助部であり、前記収納手段における前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けられた接触回避手段であって、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避することにより、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる接触回避手段を備え、
    前記補助部は、
    補助部本体と、
    前記補助部本体よりも前記開閉体の幅方向の内側に位置する制限部であって、当該制限部と前記開閉体の閉鎖方向側の端部とが当接することにより所定量以上の前記開閉体の巻上げを制限する制限部と、
    前記補助部本体と前記制限部との相互間に位置する連結部であって、前記補助部本体と前記制限部とを連結する連結部と、を備え、
    前記接触回避手段によって前記補助部の前記連結部のみが覆われるように、前記接触回避手段を構成し、又は、前記接触回避手段によって前記補助部の前記連結部及び前記制限部のみが覆われるように、前記接触回避手段を構成した、
    開閉体の損傷防止構造。
  8. 前記補助部における前記接触回避手段によって覆われる部分は、前記制限部と前記連結部との境界部を含む、請求項7に記載の開閉体の損傷防止構造。
  9. 建物の開口部の開閉を行うための開閉体と、前記開閉体を収納する収納手段とを備える開閉装置を設置対象に設置する設置作業が行われる際に、前記開閉体の損傷を防止するための損傷防止方法であって、
    少なくとも前記収納手段の内部において、前記収納手段に対する前記開閉体の巻上げ又は巻出しを補助する一対の補助部が相互に間隔を隔てて設けられており、
    接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方に取り付けることにより、前記設置作業のうち前記開閉体を巻上げる巻上作業が行われる際に、当該接触回避手段と前記開閉体とが接触することで前記開閉体と前記一対の補助部の少なくともいずれか一方とが接触することを回避して、前記開閉体の損傷を防止することが可能となる取付工程と、
    前記取付工程の後に、前記巻上作業を行う巻上工程と、
    前記巻上工程の後に、前記接触回避手段を前記一対の補助部の少なくともいずれか一方から取り外す取外工程と、
    を含む開閉体の損傷防止方法。
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