JP5990291B2 - 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 - Google Patents
感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5990291B2 JP5990291B2 JP2015011015A JP2015011015A JP5990291B2 JP 5990291 B2 JP5990291 B2 JP 5990291B2 JP 2015011015 A JP2015011015 A JP 2015011015A JP 2015011015 A JP2015011015 A JP 2015011015A JP 5990291 B2 JP5990291 B2 JP 5990291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- acrylate
- group
- resin composition
- photosensitive resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Materials For Photolithography (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
Description
上記(A)カルボキシル基含有樹脂としては、公知のカルボキシル基を含む樹脂を用いることができる。カルボキシル基の存在により、樹脂組成物をアルカリ現像性とすることができる。また、本発明の感光性樹脂組成物を光硬化性にすることや耐現像性の観点から、カルボキシル基の他に、分子内にエチレン性不飽和結合を有することが好ましいが、エチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有樹脂のみを(A)成分として用いることもできる。エチレン性不飽和二重結合としては、アクリル酸もしくはメタアクリル酸またはそれらの誘導体由来のものが好ましい。(A)カルボキシル基含有樹脂は、1種を単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、(A)カルボキシル基含有樹脂の酸価は、20〜200mgKOH/gの範囲が望ましく、より好ましくは40〜150mgKOH/gの範囲である。カルボキシル基含有樹脂の酸価が20mgKOH/g以上の場合、塗膜の密着性が良好であり、また、アルカリ現像が良好となる。一方、酸価が200mgKOH/g以下の場合、現像液による露光部の溶解を抑制し、必要以上にラインが痩せたり、場合によっては、露光部と未露光部の区別なく現像液で溶解剥離したりすることを抑制し、良好にレジストパターンを描画することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、(B)官能基数が6個以上のウレタン(メタ)アクリレートを含有する。ここで言う官能基とは、アクリロイル基またはメタクリロイル基を意味する。官能基数は、6〜15が好ましい。上記範囲の場合、塗膜の折り曲げ性と解像性を両立することが出来、また、スクラッチ耐性により優れる。
(B)ウレタン(メタ)アクリレートは、カルボキシル基を含まないことが好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物は(C)光重合開始剤を含有する。(C)光重合開始剤としては、オキシムエステル基を有するオキシムエステル系光重合開始剤、アルキルフェノン系光重合開始剤、α−アミノアセトフェノン系光重合開始剤、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤、チタノセン系光重合開始剤からなる群から選択される1種以上の光重合開始剤を好適に使用することができる。上記オキシムエステル系光重合開始剤は、添加量が少なくて済み、アウトガスが抑えられるため、PCT耐性やクラック耐性に効果があり好ましい。
これらの光重合開始剤を好適な配合量とすることにより、光硬化性および解像性に優れ、密着性やPCT耐性も向上し、さらには無電解金めっき耐性等の耐薬品性にも優れた硬化物を得ることができる。また、好適な配合量の場合、アウトガスの低減効果が得られ、さらに塗膜表面で光吸収が激しくなることによる深部硬化性の低下を抑えることができる。
(D)酸化チタンとしては、ルチル型酸化チタンでもアナターゼ型酸化チタンでもよいが、ルチル型酸化チタンを用いることが好ましい。同じ酸化チタンであるアナターゼ型酸化チタンは、ルチル型酸化チタンと比較して白色度が高く、白色顔料としてよく使用されるが、アナターゼ型酸化チタンは、光触媒活性を有するために、特にLEDから照射される光により、感光性樹脂組成物中の樹脂の変色を引き起こすことがある。これに対し、ルチル型酸化チタンは、白色度はアナターゼ型と比較して若干劣るものの、光活性を殆ど有さないために、酸化チタンの光活性に起因する光による樹脂の劣化(黄変)が顕著に抑制され、また熱に対しても安定である。このため、LEDが実装されたプリント配線板の絶縁層において白色顔料として用いられた場合に、高反射率を長期にわたり維持することができる。
シリカで表面処理された酸化チタンは、光に対する劣化を抑えることができる。アルミナで表面処理された酸化チタンは、硬化物の反射率をさらに向上させることができる。シリカまたはアルミナで表面処理された酸化チタンは、アナターゼ型もルチル型も用いることができるが、ルチル型が好ましい。また、ルチル型酸化チタンの中でも塩素法で製造したものが、樹脂の劣化をさらに抑えるので特に好ましい。
なお、アナターゼ型酸化チタンとしては、タイペークA−220(石原産業社製)、TITANIX JA−4(テイカ社製)などが挙げられる。
上記酸化チタンの中で、アルミナで表面処理した上にジルコニアで表面処理した酸化チタンとしては、タイペークCR−57、タイペークCR−97、タイペークCR−67(石原産業社製)、R−61N、GTR−100、GTR−300(堺化学工業社製)、TITANIX JR−603(テイカ社製)が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、得られる硬化物の難燃性の向上を目的に慣用公知の難燃剤を含有することが好ましい。環境に対する観点から、ハロゲンを含まない難燃剤が好ましい。難燃剤としては、例えば、リン含有化合物や、樹脂組成物に難燃性を付与する無機フィラーである水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト類およびベーマイト等を配合してもよい。難燃剤の中でも、リン含有化合物と金属水酸化物が好ましい。難燃剤は、1種を単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
(式中、R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、ハロゲン原子以外の置換基を示す。)
上記官能基で付加する反応方法は、従来公知の反応方法を用いることができる。
上記ホスファゼンオリゴマーは2官能のリン元素含有アクリレートであることが、可撓性と低反り性の観点から好ましい。ホスファゼンオリゴマーが2官能の場合、耐熱性が良好となり、可撓性の低下も抑制できる。
また、上記ホスファゼンオリゴマーは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明の感光性樹脂組成物には、熱硬化成分を配合することが好ましい。熱硬化成分を加えることにより耐熱性が向上することが期待できる。熱硬化成分としては、公知のものをいずれも用いることができる。例えば、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン誘導体、ベンゾグアナミン誘導体等のアミノ樹脂、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、シクロカーボネート化合物、多官能エポキシ化合物、多官能オキセタン化合物、エピスルフィド樹脂、ビスマレイミド、カルボジイミド樹脂等の公知の熱硬化成分を使用できる。特に好ましいのは、分子中に複数の環状エーテル基または環状チオエーテル基(以下、環状(チオ)エーテル基と略す)を有する熱硬化成分である。熱硬化成分は、1種を単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、(B)ウレタン(メタ)アクリレートおよび難燃剤として用いられ得るリン元素含有(メタ)アクリレート以外にも、他の光重合性モノマーを含有することができる。光重合性モノマーは、分子中に1個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物であり、活性エネルギー線照射により、光硬化して、前記(A)カルボキシル基含有樹脂を、アルカリ水溶液に不溶化、または不溶化を助けるものである。
高分子材料の多くは、一度酸化が始まると、次々と連鎖的に酸化劣化が起き、高分子素材の機能低下をもたらすことから、本発明の感光性樹脂組成物には酸化を防ぐために(1)発生したラジカルを無効化するようなラジカル補足剤および/または(2)発生した過酸化物を無害な物質に分解し、新たなラジカルが発生しないようにする過酸化物分解剤等の酸化防止剤を添加することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)カルボキシル基含有樹脂の合成や組成物の調製のため、または基板やキャリアフィルムに塗布するための粘度調整のため、有機溶剤を使用することができる。このような有機溶剤としては、ケトン類、芳香族炭化水素類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルアセテート類、エステル類、アルコール類、脂肪族炭化水素、石油系溶剤等が挙げることができる。より具体的には、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールブチルエーテルアセテート等のエステル類;エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素;石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤等である。このような有機溶剤は、1種を単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、加熱により組成物の硬化物のL*a*b*表色系におけるb*値を減少させる増白用添加剤を含有してよい。ここで、増白用添加剤とは、組成物の硬化物の白みを増して、変色していないように見せることができるものである。
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、直鎖または分岐を有していてもよい炭素原子数1〜12のアルキル基を表す)で表される構造を有する化合物の1種以上を含むことが好ましい。特には、R1およびR2がそれぞれ独立に炭素原子数4〜8のアルキル基であるものが好ましく、ブチル基またはオクチル基であるものがより好ましく、具体的には、下記式(I−1)〜(I−3)、
(4,4’−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル−4’−(5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル)]スチルベン)
(4,4’−ビス−[5−t−オクチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベン)
(4,4’−ビス−[5−t−ブチル−2−ベンズオキサゾリル]スチルベン)
で示される化合物のうちのいずれか1種、または、2種以上、特には3種の混合物を好適に使用することができる。また、増白用添加剤としては、分解温度400℃以上のものが好適である。ここで、増白用添加剤の分解温度を400℃以上としている理由としては、リフロー工程において350℃前後で処理する仕様があり、その熱負荷により添加剤自体が分解することを防止するためである。分解温度の上限値については特に制限はないが、例えば、400℃〜600℃である。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを備えた反応容器に、1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールから誘導されるポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、T5650J、数平均分子量800)を2400g(3モル)、ジメチロールプロピオン酸を603g(4.5モル)、およびモノヒドロキシル化合物として2−ヒドロキシエチルアクリレートを238g(2.6モル)投入した。次いで、ポリイソシアネートとしてイソホロンジイソシアネート1887g(8.5モル)を投入し、撹拌しながら60℃まで加熱して停止し、反応容器内の温度が低下し始めた時点で再度加熱して80℃で撹拌を続け、赤外線吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収スペクトル(2280cm−1)が消失したことを確認して反応を終了した。固形分が70質量%となるようにカルビトールアセテートを添加した。得られたカルボキシル基含有樹脂の固形分の酸価は50mgKOH/gであった。得られたワニスを以下、カルボキシル基含有樹脂溶液A−1と称する。
下記表1に示す成分を、表中に示す割合(質量部)にて配合し、攪拌機にて予備混合した後、3本ロールミルで混練し、感光性樹脂組成物を調製した。ここで得られた各感光性樹脂組成物の分散度をエリクセン社製グラインドメーターによる粒度測定にて評価したところ、15μm以下であった。
*2:UN−3320HA(根上工業社製;6官能のウレタンアクリレート)
*3:UN−904(根上工業社製;10官能のウレタンアクリレート)
*4:UN−3320HSBA(根上工業社製;15官能のウレタンアクリレート)
*5:UN−952(根上工業社製;10官能のウレタンアクリレート)
*6:UN−905(根上工業社製;15官能のウレタンアクリレート)
*7:EBECRYL8405(ダイセル・オルネクス社製;4官能のウレタンアクリレート)
*8:Larmer LR8863(BASFジャパン社製;ポリエーテル変性アクリレートオリゴマー)
*9:ルシリンTPO(BASFジャパン社製;アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤)
*10:イルガキュアーOXE−02(BASFジャパン社製;オキシムエステル系光重合開始剤)
*11:タイペークCR−97(石原産業社製;ルチル型酸化チタン)
*12:フタロシアニンブルー
*13:HFA−6065E(昭和電工社製)
*14:エクソリットOP935(クラリアント社製)(平均粒径:2〜3μm)
*15:ハイジライトH−42M(昭和電工社製)(平均粒径:1μm)
*16:NC−3000H(日本化薬社製)
*17:YX−4000(三菱化学社製)
*18:KS−66(信越化学工業社製)
*19:Disperbyk−111(ビックケミー・ジャパン社製)
*20:メラミン粉砕品
*21:エロジール#974(エポック社製)
*22:ダワノールDPM(ダウケミカル社製)
ウレタンアクリレートの重量平均分子量は、GPC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により標準ポリスチレン換算で求めた。測定条件を以下に示す。
装置:Waters 2695
カラム:Waters HPSgel HR MB−L(6.0mm×15cm) 2本およびWaters HPSgel HR 1.0(6.0mm×15cm) 2本
サンプル希釈方法:0.5質量%テトラヒドロフラン希釈
溶媒:テトラヒドロフラン
<スクラッチ耐性>
各実施例および比較例の組成物を、1.6mm銅べたFR−4基板に乾燥膜厚が20μmとなるようにスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。その後、超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて、最適露光量で全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い、硬化塗膜を形成した評価サンプルを得た。得られた評価サンプルの上に18μmのポリイミドフィルムに35μmの銅箔を両面に張り付けた基板(両面銅張フレキ基板)を乗せ、さらにその上に直径12mmの円形で底面が平らな1kgの重りをのせた。この状態で両面銅張フレキ基板を平行に約10cmひっぱり、塗膜上に黒色痕が出来るかどうかを以下の基準で評価した。
○:黒色痕なし
△:幅1mm以下の黒色痕が存在
×:幅1mmを超える黒色痕または、幅1mm以下の複数の黒色痕が存在
各実施例および比較例の組成物を、1.6mm厚の銅べたFR−4基板にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。その後、超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて、最適露光量で全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い、硬化塗膜を形成した評価サンプルを得た。得られた評価サンプルについて、塗膜表面を分光測色計(CM−2600d、コニカミノルタセンシング社製)にて、360〜740nmにおける反射率(%)を測定した。
各実施例および比較例の組成物を、1.6mm厚の銅べたFR−4基板に乾燥膜厚が20μmとなるようにスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。この基板に超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて、最適露光量で遮光部分のライン幅が100μmのネガパターンを用いて露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い評価サンプルとした。得られた評価サンプルの抜きのライン幅を光学顕微鏡にて計測し、以下の評価基準で評価した。
○:抜きのライン幅が70μm以上である
△:抜きのライン幅が50μm以上である
×:抜きのライン幅が50μm未満である
各実施例および比較例の組成物を、1.6mm厚の銅べたFR−4基板にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。その後、超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて最適露光量で全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い、硬化塗膜を形成した評価サンプルを得た。得られた評価サンプルについて、マイクロトリグロス(ビック・ケミー・ジャパン社製)を用い、60度鏡面反射率を測定した。
各実施例および比較例の組成物を、25μm厚のポリイミドフィルム(カプトン100H)にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で20分乾燥して室温まで放冷した。さらに裏面を同様にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で20分乾燥して室温まで放冷し両面塗布基板を得た。この基板にメタルハライドランプ搭載の露光装置(HMW−680−GW20)を用いて最適露光量でソルダーレジストを全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い評価サンプルとした。この難燃性評価用サンプルついて、UL94規格に準拠した薄材垂直燃焼試験を行った。評価はUL94規格に基づいて、VTM−0またはVTM−1と表した。
各実施例および比較例の組成物を、25μm厚のポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製カプトン100H)にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。その後、超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて最適露光量で全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い、硬化塗膜を形成した評価サンプルを得た。得られた評価サンプルについて、R=0.8mmのギャップを持たせた上で、180°の折り曲げを1回行い、その際の硬化塗膜におけるクラック発生状況を目視および光学顕微鏡(倍率×200)で観察し、以下の評価基準で評価した。
○:3回折り曲げてもクラックが発生しなかった
△:1回ではクラックが発生しなかったが、2回から3回折り曲げた場合にクラックが発生した
×:1回折り曲げたときにクラックが発生した
実施例および比較例の組成物を、IPC B−25のクシ型電極Bクーポンを用い、スクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥して室温まで放冷した。その後、超高圧水銀灯(ショートアークランプ5KW)搭載のオフコンタクト露光装置を用いて最適露光量で全面露光し、30℃の1質量%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で120秒間現像を行い、150℃で60分間熱硬化を行い、評価サンプルを得た。このクシ型電極にDC100Vのバイアス電圧を印加し、85℃、85%R.H.の恒温恒湿槽にて1,000時間後のマイグレーションの有無を確認し、以下の評価基準で評価した。
○:全く変化が認められないもの
△:ほんの僅か変化したもの
×:マイグレーションが発生しているもの
Claims (6)
- (A)カルボキシル基含有樹脂、
(B)(メタ)アクリレートの官能基数が6個以上のウレタン(メタ)アクリレート、
(C)光重合開始剤、および、
(D)酸化チタン
を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。 - 前記(B)(メタ)アクリレートの官能基数が6個以上のウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が1,500〜200,000であることを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂組成物。
- さらに、金属水酸化物、および、リン系化合物の少なくとも何れか1種を含むことを特徴とする請求項1または2記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜3の何れか一項記載の感光性樹脂組成物をフィルムに塗布乾燥してなることを特徴とするドライフィルム。
- 請求項1〜3の何れか一項記載の感光性樹脂組成物、または、請求項4記載のドライフィルムを硬化して得られることを特徴とする硬化物。
- 請求項5に記載の硬化物を有することを特徴とするプリント配線板。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015011015A JP5990291B2 (ja) | 2014-04-11 | 2015-01-23 | 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 |
TW104104726A TWI658325B (zh) | 2014-04-11 | 2015-02-12 | Photosensitive resin composition, dry film, cured product, and printed wiring board |
KR1020150049507A KR102393544B1 (ko) | 2014-04-11 | 2015-04-08 | 감광성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판 |
CN201510169607.7A CN104977806B (zh) | 2014-04-11 | 2015-04-10 | 感光性树脂组合物、干膜、固化物以及印刷电路板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014082234 | 2014-04-11 | ||
JP2014082234 | 2014-04-11 | ||
JP2015011015A JP5990291B2 (ja) | 2014-04-11 | 2015-01-23 | 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015206992A JP2015206992A (ja) | 2015-11-19 |
JP5990291B2 true JP5990291B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=54603808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015011015A Active JP5990291B2 (ja) | 2014-04-11 | 2015-01-23 | 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5990291B2 (ja) |
KR (1) | KR102393544B1 (ja) |
TW (1) | TWI658325B (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7018168B2 (ja) * | 2015-12-22 | 2022-02-10 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 感光性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム、プリント配線板、及びプリント配線板の製造方法 |
JP6763178B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2020-09-30 | 日立化成株式会社 | 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、硬化物の製造方法、積層体、及び電子部品 |
JP6733729B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2020-08-05 | 日立化成株式会社 | 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、硬化物の製造方法、積層体、及び電子部品 |
WO2017168697A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 日立化成株式会社 | 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、硬化物の製造方法、積層体、及び電子部品 |
JP6876560B2 (ja) * | 2017-07-21 | 2021-05-26 | ベック株式会社 | コーティング剤 |
JP2019056867A (ja) | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 株式会社タムラ製作所 | 感光性樹脂組成物 |
CN108205240B (zh) * | 2018-02-01 | 2021-05-07 | 浙江福斯特新材料研究院有限公司 | 一种高光敏性和优异掩孔性能的感光性树脂组合物及应用 |
JP7147217B2 (ja) * | 2018-03-28 | 2022-10-05 | 東レ株式会社 | 感光性樹脂組成物およびそれを用いた硬化膜 |
JP7061048B2 (ja) * | 2018-08-27 | 2022-04-27 | ベック株式会社 | 着色コーティング剤 |
JP7289666B2 (ja) * | 2019-02-05 | 2023-06-12 | 太陽インキ製造株式会社 | 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物及び電子部品 |
TWI767248B (zh) | 2020-06-10 | 2022-06-11 | 新應材股份有限公司 | 白色感光性樹脂組成物、白色隔壁、光轉換層以及光發射裝置 |
JP2021089442A (ja) * | 2021-03-09 | 2021-06-10 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、硬化物の製造方法、積層体、及び電子部品 |
WO2023090334A1 (ja) * | 2021-11-16 | 2023-05-25 | タツタ電線株式会社 | 電磁波シールドフィルム |
WO2023210757A1 (ja) * | 2022-04-28 | 2023-11-02 | 太陽ホールディングス株式会社 | 樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物および電子部品 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4700924B2 (ja) | 2004-04-26 | 2011-06-15 | 太陽ホールディングス株式会社 | ソルダーレジスト組成物及びそれから形成されたソルダーレジストを有するプリント配線板 |
TW201016777A (en) * | 2008-10-17 | 2010-05-01 | Taiyo Ink Mfg Co Ltd | Curable resin composition and reflective sheet |
JP4657358B2 (ja) | 2008-12-12 | 2011-03-23 | 積水化学工業株式会社 | 感光性組成物及びソルダーレジスト組成物 |
JP5613172B2 (ja) * | 2009-11-17 | 2014-10-22 | 株式会社タムラ製作所 | 難燃性ソルダーレジスト組成物及びそれを用いて得られるフレキシブル配線板 |
JP5555089B2 (ja) * | 2010-08-04 | 2014-07-23 | 新中村化学工業株式会社 | ウレタン(メタ)アクリレートおよびそれを含有する光硬化性樹脂組成物 |
JP2012099734A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Kaneka Corp | 白色カバーレイフィルム |
JP5741898B2 (ja) * | 2010-11-11 | 2015-07-01 | 日立化成株式会社 | 感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性エレメント |
JP5211307B2 (ja) * | 2011-03-04 | 2013-06-12 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感光性組成物 |
WO2012133579A1 (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-04 | 日立化成工業株式会社 | 感光性樹脂組成物、感光性フィルム、リブパターンの形成方法、中空構造の形成方法及び電子部品 |
WO2012173241A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | 太陽インキ製造株式会社 | 難燃性硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 |
JP5734913B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-06-17 | 富士フイルム株式会社 | 感放射線性組成物、パターン形成方法、カラーフィルタ及びその製造方法、並びに、固体撮像素子 |
JP5964608B2 (ja) * | 2012-02-20 | 2016-08-03 | 株式会社タムラ製作所 | 紫外線硬化性透明樹脂組成物 |
KR101737963B1 (ko) * | 2012-03-15 | 2017-05-19 | 후지필름 가부시키가이샤 | 감광성 필름, 정전용량형 입력장치의 제조방법, 정전용량형 입력장치, 및 이것을 구비한 화상표시장치 |
JP5968007B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-08-10 | 太陽インキ製造株式会社 | 光硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板 |
JP2014106458A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Hitachi Chemical Co Ltd | 感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性エレメント |
-
2015
- 2015-01-23 JP JP2015011015A patent/JP5990291B2/ja active Active
- 2015-02-12 TW TW104104726A patent/TWI658325B/zh active
- 2015-04-08 KR KR1020150049507A patent/KR102393544B1/ko active IP Right Grant
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015206992A (ja) | 2015-11-19 |
TW201539124A (zh) | 2015-10-16 |
KR102393544B1 (ko) | 2022-05-04 |
TWI658325B (zh) | 2019-05-01 |
KR20150118033A (ko) | 2015-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5990291B2 (ja) | 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 | |
JP5564144B1 (ja) | 硬化性樹脂組成物、そのドライフィルム及び硬化物並びにそれらを用いたプリント配線板 | |
JP6061440B2 (ja) | ポリエステル基材用樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
JP5820568B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
TWI611260B (zh) | 光硬化性樹脂組成物、乾薄膜、硬化物及印刷配線板 | |
JP5806492B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
JP5806491B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
JP5645446B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物 | |
KR101588159B1 (ko) | 광경화성 수지 조성물, 프린트 배선판, 및 광경화성 수지 조성물의 제조 방법 | |
JP2014199414A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、そのドライフィルムおよび硬化物、並びにそれらを用いて形成された硬化皮膜を有するプリント配線板 | |
TW201106096A (en) | Photosensitive resin composition, and dry film and printed circuit board using the same | |
TWI675873B (zh) | 硬化性樹脂組成物、乾膜及印刷電路板 | |
JP2012215716A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物及びプリント配線板 | |
JP5876862B2 (ja) | ポリエステル基材用樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
JP6463079B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 | |
JP5450763B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
KR20150108744A (ko) | 경화성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판 | |
JP2013033282A (ja) | 硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板 | |
JP2019178270A (ja) | 硬化性組成物、その硬化物およびこれを有する電子部品 | |
JP5797824B1 (ja) | プリント配線板用硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 | |
CN104977806B (zh) | 感光性树脂组合物、干膜、固化物以及印刷电路板 | |
JP2017125101A (ja) | 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5990291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |