JP5988479B2 - 断熱床下構造およびその施工方法 - Google Patents

断熱床下構造およびその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5988479B2
JP5988479B2 JP2012075858A JP2012075858A JP5988479B2 JP 5988479 B2 JP5988479 B2 JP 5988479B2 JP 2012075858 A JP2012075858 A JP 2012075858A JP 2012075858 A JP2012075858 A JP 2012075858A JP 5988479 B2 JP5988479 B2 JP 5988479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
foundation
soil
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012075858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013204344A (ja
Inventor
知徳 村上
知徳 村上
博 沖浦
博 沖浦
統彦 杉本
統彦 杉本
長谷川 意法
意法 長谷川
健二郎 里▲崎▼
健二郎 里▲崎▼
剛志 藤田
剛志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuvi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2012075858A priority Critical patent/JP5988479B2/ja
Publication of JP2013204344A publication Critical patent/JP2013204344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5988479B2 publication Critical patent/JP5988479B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、建築物を支持する枠状の基礎と、当該基礎に囲まれた地盤の上面を覆う土間コンクリートとを含む床下部分に断熱材が施工された断熱床下構造等に関する。
上記のような断熱床下構造に関する従来技術として、例えば下記特許文献1が公知である。この特許文献1の床下断熱構造では、図14に示されるように、建築物を支持する枠状の基礎101の内側面(図14の右側の面)と、基礎101に囲まれた地盤Eを覆う土間コンクリート105の上面とに、それぞれ断熱材107,108が施工されており、上記基礎101と土間コンクリート105との接合部の上方にあたる角部(内角部)には、防蟻材110が充填されている。
具体的に、上記特許文献1では、基礎101と土間コンクリート105との内角部に対応する断熱材108の側縁部に、当該部を斜めにカットした切欠き部が設けられており、この切欠き部に対応した領域に、上記防蟻材110が充填されている。
特開2005−213837号公報
上記特許文献1に開示された断熱床下構造(図14)によれば、仮に土間コンクリート105が経時的な乾燥に伴い収縮し、当該基礎101と土間コンクリート105との接合部に隙間が生じたとしても、その上方(基礎101と土間コンクリート105との内角部)に設けられた上記防蟻材110の効果により、土中に住む白蟻が上記隙間から基礎101をつたって上方に這い上がることが阻止され、建築物の木質部分(土台や柱等)や断熱材に白蟻による食害が及ぶことが防止される。
しかしながら、図14に示したような位置に防蟻材10を充填した上記特許文献1の技術では、メンテナンス性が悪化するという問題がある。例えば、長期間の使用の後、防蟻材110の状態を確認したり、必要に応じて補充または交換したりすることがあるが、このような作業を行うには、断熱材107,108を一旦取り外す必要があり、作業が煩雑化してしまう。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、基礎と土間コンクリートとの隙間を通じた白蟻の侵入を効果的に防止することができ、しかもメンテナンス性に優れた断熱床下構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、建築物を支持する枠状の基礎と、当該基礎に囲まれた地盤の上面を覆う土間コンクリートとを含む床下部分に断熱材が施工された断熱床下構造であって、上記断熱材には、上記基礎の内側面に沿って配置される基礎側断熱材と、上記土間コンクリートの上面に沿って配置される土間側断熱材と、上記土間側断熱材の側縁部と上記基礎側断熱材の下面との間に着脱自在に配置されるブロック状の継ぎ用断熱材とが含まれ、上記土間側断熱材が、上記基礎の内側面から所定距離だけ間隔を空けて配置されるとともに、上記基礎の内側面と、上記土間コンクリートの上面と、上記土間側断熱材の側端面と、上記継ぎ用断熱材の下面とによって囲まれた領域に、防蟻機能を有しかつ流動性を有する粒状またはペースト状の防蟻材が充填されたことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、土間コンクリートの上面に配置される土間側断熱材が、基礎の内側面から所定距離だけ間隔を空けて配置されるとともに、両者の間(基礎の内側面と土間側断熱材の側端面との間)に防蟻材が充填されているため、土間コンクリートの経時的な収縮によって基礎と土間コンクリートとの接合部に隙間が生じたとしても、その隙間を通じた白蟻の侵入が防蟻材によって阻止される。この結果、防蟻材よりも上方に白蟻が到達するのを防止することができ、白蟻による被害から建築物を効果的に保護することができる。
また、土間側断熱材の側縁部と基礎側断熱材の下面との間に継ぎ用断熱材が着脱自在に取り付けられているため、例えば定期的に行われるメンテナンスの際には、上記継ぎ用断熱材を取り外すだけで、この継ぎ用断熱材により覆われていた防蟻材の上面および基礎の内側面を露出させて、その状態を目視で容易に点検することができる。そして、この目視点検の結果しだいで、防蟻材の交換や補充を必要に応じて行うようにすれば、防蟻効果を長期間にわたって維持することができる。しかも、防蟻材の交換または補充作業は、上記継ぎ用断熱材の取り外しにより生まれる空間を利用して行うことができるため、メンテナンスのたびに基礎側断熱材を取り外すといった煩雑な作業を行う必要がない。このように、着脱可能な継ぎ用断熱材を取り外すだけで各種作業が可能な本発明の構成によれば、防蟻効果を維持するために必要なメンテナンス作業を格段に容易化することができる。
ここで、本発明では、防蟻材として流動性のものを用いているため、この防蟻材の充填の仕方(防蟻材を充填するための領域をどのような形状に区画するか)によっては、継ぎ用断熱材を取り外したときに、防蟻材の形状が崩れてしまうおそれがある。しかしながら、本発明では、基礎の内側面と、土間コンクリートの上面と、土間側断熱材の側端面と、継ぎ用断熱材の下面とによって囲まれた断面矩形の領域に防蟻材が充填されているため、メンテナンスのために継ぎ用断熱材を取り外したとしても、防蟻材の上面が露出するだけであり、防蟻材はその形状(矩形の断面形状)を維持することが可能である
本発明において、好ましくは、上記基礎側断熱材が、防蟻用薬剤を含有した接着剤を介して基礎の内側面に接着される(請求項2)。
この構成によれば、基礎側断熱材と基礎との隙間を通った白蟻の侵入を防止できるため、上述した防蟻材(基礎の内側面と土間側断熱材の側端面との間に充填された防蟻材)と合わせて、2重の防蟻効果を得ることができる。
本発明において、好ましくは、上記継ぎ用断熱材が上記基礎側断熱材の表面よりも突出するように、上記継ぎ用断熱材における基礎の面外方向の寸法が上記基礎側断熱材の厚みよりも大きく設定される(請求項3)。
この構成によれば、メンテナンスの際に、作業者は、継ぎ用断熱材の突出部(基礎側断熱材の表面よりも突出した部分)を把持しながら引っ張ることで、継ぎ用断熱材の取り外し作業をより容易に行うことができる。
また、本発明は、建築物を支持する枠状の基礎と、当該基礎に囲まれた地盤の上面を覆う土間コンクリートとを含む床下部分に断熱材を施工する方法であって、上記断熱材とし
て、上記基礎の内側面を覆うための基礎側断熱材と、上記土間コンクリートの上面を覆うための土間側断熱材と、これら両断熱材とは別体のブロック状の継ぎ用断熱材とを用意する第1の工程と、上記土間コンクリートの上面に、上記土間側断熱材を、その側端面が上記基礎の内側面から所定距離離れるような状態で取り付ける第2の工程と、上記第2の工程の後、上記基礎の内側面と、上記土間コンクリートの上面と、上記土間側断熱材の側端面とによって囲まれた空間部に、防蟻機能を有しかつ流動性を有する粒状またはペースト状の防蟻材を充填する第3の工程と、上記第3の工程の後、上記土間側断熱材の側縁部および上記防蟻材の全部を上から覆うように上記継ぎ用断熱材を配置する第4の工程と、上記第4の工程の後、上記継ぎ用断熱材よりも上側に位置する上記基礎の内側面に上記基礎側断熱材を取り付ける第5の工程とを含むことを特徴とするものである(請求項4)。
本発明の施工方法によれば、上述した断熱床下構造を簡単かつ適正に構築することができる。
以上説明したように、本発明によれば、基礎と土間コンクリートとの隙間を通じた白蟻の侵入を効果的に防止することができ、しかもメンテナンス性に優れた断熱床下構造およびその施工方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる断熱床下構造を示す断面図である。 図1を一部拡大して示す図である。 上記断熱床下構造の施工方法を説明するための説明図(その1)である。 上記施工方法の説明図(その2)である。 上記施工方法の説明図(その3)である。 上記施工方法の説明図(その4)である。 上記施工方法の説明図(その5)である。 上記施工方法の説明図(その6)である。 上記断熱床下構造に対し行われるメンテナンス作業を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる断熱床下構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる断熱床下構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態を説明するための図である。 本発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。 従来の断熱床下構造を説明するための図である。
<実施形態1>
(1)断熱床下構造の全体説明
図1は、本発明の第1実施形態にかかる断熱床下構造を示す断面図である。本図に示すように、家屋等からなる建築物Tの床下部分には、建築物Tを下から支持する基礎1と、基礎1の内側に設けられた土間コンクリート5とが打設されている。
上記基礎1は、建築物Tの床部の平面形状に対応するように形成された枠状のコンクリート材からなる。当実施形態における基礎1は、いわゆる布基礎であり、地盤Eの内部に埋設されたフーチング部3と、フーチング部3から上方に立ち上がり、地盤Eから地表に突出するように設けられた立上り部2とを有している。
上記基礎1における立上り部2の上面には、建築物Tの床部の骨格を構成する木製の角材等からなる土台T1が、図外のアンカーボルト等を介して固定されている。
上記土間コンクリート5は、床下部分の地盤Eを覆うように形成されたプレート状のコンクリート材からなる。当実施形態において、土間コンクリート5は、基礎1で囲まれた地盤Eの上面を全面的に覆うように設けられており、この土間コンクリート5の側端面(図1では左側の端面)と、上記基礎1の立上り部2における床下側の面2a(図1では右側の側面)とが、打継ぎ等によって互いに接合されている。なお、以下では、基礎1の立上り部2における床下側の面2aのことを、「基礎1の内側面2a」という。
上記基礎1の内側面2aおよび土間コンクリート5の上面5aには、基礎側断熱材7および土間側断熱材8がそれぞれ取り付けられている。これら両断熱材7,8は、例えば発泡ウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡材、またはグラスウール等からなり、それぞれ、基礎1の内側面2aおよび土間コンクリート5の上面5aに沿うようなプレート状に形成され、接着剤等を介して各面2a,5aに固定されている。断熱材7,8の固定用に接着剤を用いる場合、少なくとも基礎側断熱材7については、防蟻用薬剤を含有した接着剤を用いることが好ましい。なお、接着剤に含有される防蟻用薬剤としては、後述する防蟻材10の説明の中で例示するものと同じものを用いることができる。
上記土間側断熱材8は、土間コンクリート5よりも若干小さい面積を有しており、土間コンクリート5の側縁部を除く範囲を上から覆うように設けられている。このため、土間側断熱材8の側端面8bは、基礎1の内側面2aから所定距離だけ離れた位置に配置されている。なお、土間側断熱材8は、土間コンクリート5の側縁部を除いた範囲を全て覆うものである必要はなく、基礎1に近い部分のみを覆うもの(例えば100cm程度の幅をもつもの)であってもよい。
上記土間側断熱材8の側縁部と、基礎側断熱材7の下面7aとの間には、これら両断熱材7,8と同じ材質からなるブロック状の継ぎ用断熱材9が取り付けられている。当実施形態において、継ぎ用断熱材9は、図2に示すように、基礎1の面外方向(内側面2aと直交する方向)に寸法Hを有しており、この寸法Hは、基礎側断熱材7の厚みと同一に設定されている。
上記のような寸法を有する継ぎ用断熱材9は、その基礎1側の面が基礎1と当接するような状態で配置されており、上記基礎側断熱材7の表面(基礎1とは反対側の面)と継ぎ用断熱材9の表面とがほぼ面一とされている。ただし、継ぎ用断熱材9は、上記基礎側断熱材7とは異なり、基礎1の内側面2aに接着等によって固定されてはいない。つまり、継ぎ用断熱材9は、基礎側断熱材7と土間側断熱材8との間に挟まれているだけであり、継ぎ用断熱材9を後から単独で取り外すことができる程度の強度で取り付けられている。
以上のような位置関係で各断熱材(基礎側断熱材7、土間側断熱材8、継ぎ用断熱材9)が配置されることで、当実施形態では、基礎1の内側面2aと土間コンクリート5との接合部の上方にあたる角部(内角部)に、断熱材の存在しない断面矩形の領域が形成され、その領域には、白蟻の侵入を防ぐ防蟻機能を有する防蟻材10が充填されている。具体的に、防蟻材10は、基礎1の内側面2aと、土間コンクリート5の上面5aと、土間側断熱材8の側端面8bと、継ぎ用断熱材9の下面9aとによって囲まれた断面矩形の領域に充填されている。
上記防蟻材10として、当実施形態では、それ単独では一定の形状を保つことのできない(つまり流動性を有する)粒状またはペースト状のものが用いられる。
粒状の防蟻材10としては、例えば、尖角形状のガラス薄片、もしくは、粉砕したゼオライトや軽石等の鉱物、砂といった無機質粒子の表面に防蟻用薬剤を付着させたものを好適に用いることができる。また、ペースト状の防蟻材10としては、防蟻用薬剤およびエマルジョン(水または有機溶剤中にポリマー粒子等が分散したもの)を含有した粘性の物質を好適に用いることができる。
上記防蟻材10に含有される防蟻用薬剤は、防蟻性を有するものであればよく、特にその種類は限定されないが、例えば、ピレスロイド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス等)、ピレスロイド系薬剤(ビフェントリン、サイパーメストン、デルタメスリン、パーメスリン、ペルメスリン、アレスリン、トラロメスリン等)、カーバメント系薬剤(プロボクスル、フェノブカルブ、セビン等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド、アセタプリド、クロチアニシン等)、ニトロガニリン系薬剤(ジノテフラン等)、有機リン系殺虫剤(ホキシム、テトラクロクピンホス、フェニトロチオン、プロベタンホス等)、ピラゾール系薬剤(フィブロニル等)、クロルフェノール系薬剤(4−プロモ−2,5−ジクロルフェノール(BDCP)等)、フェニルピロール系(クロルフェナビル等)、ヒバ油、ウコン、カプリン酸、ヤシ油、パーム油等を、防蟻用薬剤として用いることができる。
(2)施工方法
次に、以上のような断熱床下構造(図1)を施工する方法について説明する。この説明の前提として、地盤Eには、図3に示すように、基礎1および土間コンクリート5が既に打設されており、これら基礎1および土間コンクリート5の各寸法(面積)に合わせて、基礎側断熱材7、土間側断熱材8、および継ぎ用断熱材9が予め用意されているものとする。
上記図3の状態から始める施工作業としては、まず、図4に示すように、土間コンクリート5の上面5aに、土間側断熱材8を取り付ける。このとき、土間側断熱材8を土間コンクリート5に固定するため、例えば、両者の間(土間側断熱材8の下面)には接着剤を塗布しておく。ただし、土間側断熱材8を固定する手段は接着剤に限られず、その他の手段(釘やビス等)を用いてもよい。なお、このことは、後述する基礎側断熱材7の取り付けに関しても同様である。
上記土間側断熱材8としては、土間コンクリート5の面積(基礎1で囲まれた領域の面積)よりも若干小さい面積を有するものを用意しておき、これを、土間コンクリート5の側縁部を除く領域を覆うように配置する。これにより、図5に示すように、土間側断熱材8の側端面8bが基礎1の内側面2aから所定距離離れた位置に配置され、この結果、基礎1の内側面2aと、土間コンクリート5の上面5aと、土間側断熱材8の側端面8bとによって囲まれた空間部Sが、基礎1と土間コンクリート5との内角部に形成されることになる。
次いで、図6に示すように、上記空間部Sに防蟻材10を充填する。その充填量は、防蟻材10の上面と、土間側断熱材8の上面8aとがほぼ面一になるような量に設定される。
次いで、図7に示すように、上記土間側断熱材8の側縁部および防蟻材10の全部を上から覆うように継ぎ用断熱材9を配置する。このとき、継ぎ用断熱材9は、接着剤等によって固定することはせず、単に土間側断熱材8および防蟻材10の上に載置するのみとする。
次いで、図8に示すように、継ぎ用断熱材9よりも上側に位置する基礎1の内側面2aを全て覆うように、基礎側断熱材7を取り付ける。すなわち、基礎側断熱材7の下面7aを継ぎ用断熱材9の上に載置するとともに、基礎側断熱材7の裏面(基礎1側の面)を接着剤等を介して基礎1の内側面2aに固定する。基礎側断熱材7の固定用に接着剤を用いる場合、その接着剤としては、防蟻用薬剤を含有したものを用いるのがよい。
以上のような手順を踏むことにより、基礎側断熱材7および土間側断熱材8が、基礎1の内側面2aおよび土間コンクリート5の上面5aにそれぞれ固定されるとともに、継ぎ用断熱材9が、上記基礎側断熱材7および土間側断熱材8の間に挟まれて保持される。継ぎ用断熱材9については、基本的に基礎側断熱材7と土間側断熱材8とにより挟み込まれているだけであるから、その位置保持力は、接着剤等により固定された基礎側断熱材7および土間側断熱材8のそれに比べて、軽微なものとなる。したがって、継ぎ用断熱材9は、必要に応じていつでも簡単に取り外すことが可能である。
(3)メンテナンス作業
次に、以上のような方法で施工された断熱床下構造に対し、防蟻材10の状態の確認や防蟻材10の補充・交換等のメンテナンス作業を行うときの手順について説明する。
建築物T(図1)の使用年数がある程度経過すると、土間コンクリート5が乾燥により収縮して基礎1の内側面2aと土間コンクリート5との接合部にクラックが発生する等により、両者の間に隙間ができることがある。このような隙間が生じると、当該隙間を通じて、土中に住む白蟻が上方に這い上がってくるおそれがあるが、当実施形態では、基礎1と土間コンクリート5との内角部に防蟻材10が充填されているため、基本的には、防蟻材10よりも上方に白蟻が這い上がることは阻止される。しかしながら、防蟻材10に含有される防蟻薬剤の効果が経年劣化により薄れるなどしていれば、白蟻が防蟻材10を通過してさらに上方まで這い上がり、建築物Tの土台T1等が白蟻に食われるという被害(食害)が及ぶこともあり得る。このような白蟻による被害を抑えるには、防蟻材10の上方まで白蟻が這い上がった形跡がないかを、定期的に目視で点検する必要がある。
上記のような点検作業を行うには、まず、図9に示すように、継ぎ用断熱材9を取り外す。継ぎ用断熱材9は、元々、基礎側断熱材7の下面7aと土間側断熱材8の上面8aとの間に挟まれているだけである。このため、上記の取り外し作業は、継ぎ用断熱材9を基礎1と反対側に引っ張るだけで比較的容易に行うことができる。
上記のようにして継ぎ用断熱材9が取り外されると、基礎側断熱材7の下面7aと土間側断熱材8の上面8aとの間に、継ぎ用断熱材9の厚みに対応した空間ができて、継ぎ用断熱材9の下側にあった防蟻材10が外部に露出する。すると、作業者は、上記基礎側断熱材7と土間側断熱材8との間の空間を通して、奥側の防蟻材10の状態、および基礎1の内側面2a(継ぎ用断熱材9によって覆われていた部分の内側面2a)の状態を目視で点検する。その結果、防蟻材10や基礎1の内側面2aを通って白蟻が這い上がった形跡が確認された場合には、防蟻材10による防蟻効果が薄れていると推測されるので、防蟻材10を取り除き、新しい防蟻材10に交換する作業を実施する。あるいは、白蟻が這い上がった形跡が確認されなくても、防蟻材10の充填量が減少していることが確認された場合には、防蟻材10を補充する作業を行う。
上記のようにして防蟻材10の交換や補充を必要に応じて実施した後は、継ぎ用断熱材9を元の位置に戻す。すなわち、上記基礎側断熱材7と土間側断熱材8との間の空間に、継ぎ用断熱材9を押し込むようにして取り付ける。以上により、メンテナンス作業が完了する。
(4)作用効果等
以上説明したように、当実施形態では、建築物Tを支持する枠状の基礎1と、基礎1に囲まれた地盤Eの上面を覆う土間コンクリート5とを含む床下部分に断熱材(7,8,9)が施工された断熱床下構造において、次のような特徴的な構成を採用した。
上記基礎1の内側面2aおよび土間コンクリート5の上面5aには、基礎側断熱材7および土間側断熱材8がそれぞれ取り付けられ、土間側断熱材8の側縁部と基礎側断熱材7の下面7aとの間には、ブロック状の継ぎ用断熱材9が着脱自在に取り付けられる。土間側断熱材8は、基礎1の内側面2aから所定距離だけ間隔を空けて配置されており、これにより形成される断熱材の存在しない領域、つまり、基礎1の内側面2aと、土間コンクリート5の上面5aと、土間側断熱材8の側端面8bと、継ぎ用断熱材9の下面9aとによって囲まれた領域には、防蟻機能を有する防蟻材10が充填される。このような構成によれば、基礎1と土間コンクリート5との隙間を通じた白蟻の侵入を効果的に防止できる上に、メンテナンス性をも向上させることができるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、土間コンクリート5の上面5aに配置される土間側断熱材8が、基礎1の内側面2aから所定距離だけ間隔を空けて配置されるとともに、両者の間(基礎1の内側面2aと土間側断熱材8の側端面8bとの間)に防蟻材10が充填されているため、土間コンクリート5の経時的な収縮によって基礎1と土間コンクリート5との接合部に隙間が生じたとしても、その隙間を通じた白蟻の侵入が防蟻材10によって阻止される。この結果、防蟻材10よりも上方に白蟻が到達するのを防止することができ、白蟻による被害から建築物Tを効果的に保護することができる。
また、土間側断熱材8の側縁部と基礎側断熱材7の下面7aとの間に継ぎ用断熱材9が着脱自在に取り付けられているため、例えば定期的に行われるメンテナンスの際には、上記継ぎ用断熱材9を取り外すだけで、この継ぎ用断熱材9により覆われていた防蟻材10の上面および基礎1の内側面2aを露出させて、その状態を目視で容易に点検することができる。そして、この目視点検の結果しだいで、防蟻材10の交換や補充を必要に応じて行うようにすれば、防蟻効果を長期間にわたって維持することができる。しかも、防蟻材10の交換または補充作業は、上記継ぎ用断熱材9の取り外しにより生まれる空間を利用して行うことができるため、メンテナンスのたびに基礎側断熱材7を取り外すといった煩雑な作業を行う必要がない。このように、着脱可能な継ぎ用断熱材9を取り外すだけで各種作業が可能な上記実施形態の構成によれば、防蟻効果を維持するために必要なメンテナンス作業を格段に容易化することができる。
特に、上記実施形態において、基礎側断熱材7を基礎1の内側面2aに固定するための手段として、防蟻用薬剤を含有した接着剤を用いた場合には、上記基礎側断熱材7と基礎1の内側面2aとの隙間を通った白蟻の侵入を防止できるため、上記防蟻材10と合わせて、2重の防蟻効果を得ることができる。
ここで、上記実施形態では、防蟻材10として、流動性を有する粒状またはペースト状のものが用いられるため、この防蟻材10の充填の仕方(防蟻材10を充填するための領域をどのような形状に区画するか)によっては、継ぎ用断熱材9を取り外したときに、防蟻材10の形状が崩れてしまうおそれがある。しかしながら、上記実施形態では、基礎1の内側面2aと、土間コンクリート5の上面5aと、土間側断熱材8の側端面8bと、継ぎ用断熱材9の下面9aとによって囲まれた断面矩形の領域に防蟻材10が充填されているため、メンテナンスのために継ぎ用断熱材9を取り外したとしても、防蟻材10の上面が露出するだけであり、防蟻材10はその形状(矩形の断面形状)を維持することが可能である。このように、継ぎ用断熱材9を取り外しても防蟻材10が崩れることがないため、目視点検の結果防蟻材10の状態に問題がなければ、継ぎ用断熱材9を元の位置に戻しさえすればよく、メンテナンスの作業性をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態では、継ぎ用断熱材9として、基礎側断熱材7および土間側断熱材8と同じ材質のものを用いたが、必ずしも同じ材質のものを用いる必要はない。例えば、継ぎ用断熱材9の挿入または取り外しを容易にするために、継ぎ用断熱材9として、グラスウールを内包した包装体のようなものを用いてもよい。このことは、後述する第2、第3実施形態等でも同様である。
<実施形態2>
図10は、本発明の第2実施形態を示す図である。本図に示される第2実施形態の断熱床下構造は、いわゆるベタ基礎と呼ばれる基礎12を含み、この基礎12は、土間コンクリート15の側縁部の上面に載置された状態で固定されている。具体的には、基礎12と土間コンクリート15との境界部に打継ぎ部16が形成されており、この打継ぎ部16を介して、上記基礎12の下面と土間コンクリート15の側縁部上面とが互いに接合されている。
そして、上述した第1実施形態と同様、基礎12の内側面12aには基礎側断熱材7が取り付けられ、土間コンクリート15の上面15aには土間側断熱材8が取り付けられている。また、土間側断熱材8の側端面8bと基礎12の内側面12aとの間に形成された隙間には防蟻材10が充填されており、この防蟻材10の上面と基礎側断熱材7の下面7aとの間に継ぎ用断熱材9が設けられている。
この第2実施形態に示す断熱床下構造においても、上述した第1実施形態と同様、経時的なコンクリートの収縮により、基礎12と土間コンクリート15との接合部(ここでは打継ぎ部16)に隙間が生じることがある。しかしながら、当該隙間を通じた白蟻の侵入は、上記防蟻材10によって阻止される。また、メンテナンスの際には、継ぎ用断熱材9を取り外すことで防蟻材10の点検等を容易に行うことができる。
<実施形態3>
図11は、本発明の第3実施形態を示す図である。本図に示される第3実施形態では、上述した第1実施形態(図1〜図9)と比べて、継ぎ用断熱材9’における基礎1の面外方向の寸法Hが、基礎側断熱材7の厚みよりも大きく設定されている点のみが異なる。それ以外の点は、上記第1実施形態と同じである。
継ぎ用断熱材9’の寸法Hが上記のように設定されていることで、継ぎ用断熱材9’は、基礎側断熱材7の表面(基礎1とは反対側の面)よりも突出した状態で配置されることになる。このため、メンテナンスの際に、作業者は、継ぎ用断熱材9’の突出部を把持しながら引っ張ることができ、継ぎ用断熱材9’の取り外し作業をより容易に行うことができるようになる。したがって、この第3実施形態によれば、メンテナンス作業をさらに容易化することができる。また、継ぎ用断熱材9’の寸法Hが大きいため、防蟻材10の充填部分に断熱材が存在しないことに起因した断熱欠損を補うことができる。なお、その他の作用効果については、上述した第1実施形態と全く同じである。
<その他の実施形態>
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明の実施形態はこれに限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、図12または図13に示すような形態が考えられる。これらの形態は、図10に示した本発明の第2実施形態をベースに、継ぎ用断熱材9’の取り外し性をより向上させるための改変を加えたものである。
図12の例では、継ぎ用断熱材9’の突出部(基礎側断熱材7の表面よりも突出している部分)の上面に、突起15が設けられている。メンテナンスの際には、この突起15を持ちながら継ぎ用断熱材9’を引っ張ることにより、継ぎ用断熱材9’をより容易に取り外すことができる。
図13の例では、継ぎ用断熱材9’の周面にテープ16が貼着されており、このテープ16の一端部は、継ぎ用断熱材9’における基礎1とは反対側の端面を越えて余分に飛び出ている。メンテナンスの際には、このテープ16の余分な部分を持ちながら継ぎ用断熱材9’を引っ張ることにより、継ぎ用断熱材9’をより容易に取り外すことができる。なお、図13では、テープ16の存在を分かり易く示すために、基礎側断熱材7および土間側断熱材8を想像線で示している。
1 基礎
2a (基礎の)内側面
5 土間コンクリート
5a (土間コンクリートの)上面
7 基礎側断熱材
8 土間側断熱材
8b (土間側断熱材の)側端面
9 継ぎ用断熱材
9a (継ぎ用断熱材の)下面
S 空間部

Claims (4)

  1. 建築物を支持する枠状の基礎と、当該基礎に囲まれた地盤の上面を覆う土間コンクリートとを含む床下部分に断熱材が施工された断熱床下構造であって、
    上記断熱材には、上記基礎の内側面に沿って配置される基礎側断熱材と、上記土間コンクリートの上面に沿って配置される土間側断熱材と、上記土間側断熱材の側縁部と上記基礎側断熱材の下面との間に着脱自在に配置されるブロック状の継ぎ用断熱材とが含まれ、
    上記土間側断熱材が、上記基礎の内側面から所定距離だけ間隔を空けて配置されるとともに、上記基礎の内側面と、上記土間コンクリートの上面と、上記土間側断熱材の側端面と、上記継ぎ用断熱材の下面とによって囲まれた領域に、防蟻機能を有しかつ流動性を有する粒状またはペースト状の防蟻材が充填されたことを特徴とする断熱床下構造。
  2. 請求項1記載の断熱床下構造において、
    上記基礎側断熱材は、防蟻用薬剤を含有した接着剤を介して上記基礎の内側面に接着されていることを特徴とする断熱床下構造。
  3. 請求項1または2記載の断熱床下構造において、
    上記継ぎ用断熱材が上記基礎側断熱材の表面よりも突出するように、上記継ぎ用断熱材における基礎の面外方向の寸法が上記基礎側断熱材の厚みよりも大きく設定されたことを特徴とする断熱床下構造。
  4. 建築物を支持する枠状の基礎と、当該基礎に囲まれた地盤の上面を覆う土間コンクリートとを含む床下部分に断熱材を施工する方法であって、
    上記断熱材として、上記基礎の内側面を覆うための基礎側断熱材と、上記土間コンクリートの上面を覆うための土間側断熱材と、これら両断熱材とは別体のブロック状の継ぎ用断熱材とを用意する第1の工程と、
    上記土間コンクリートの上面に、上記土間側断熱材を、その側端面が上記基礎の内側面から所定距離離れるような状態で取り付ける第2の工程と、
    上記第2の工程の後、上記基礎の内側面と、上記土間コンクリートの上面と、上記土間側断熱材の側端面とによって囲まれた空間部に、防蟻機能を有しかつ流動性を有する粒状またはペースト状の防蟻材を充填する第3の工程と、
    上記第3の工程の後、上記土間側断熱材の側縁部および上記防蟻材の全部を上から覆うように上記継ぎ用断熱材を配置する第4の工程と、
    上記第4の工程の後、上記継ぎ用断熱材よりも上側に位置する上記基礎の内側面に上記基礎側断熱材を取り付ける第5の工程とを含むことを特徴とする断熱床下構造の施工方法。
JP2012075858A 2012-03-29 2012-03-29 断熱床下構造およびその施工方法 Active JP5988479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012075858A JP5988479B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 断熱床下構造およびその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012075858A JP5988479B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 断熱床下構造およびその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013204344A JP2013204344A (ja) 2013-10-07
JP5988479B2 true JP5988479B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=49523732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012075858A Active JP5988479B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 断熱床下構造およびその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5988479B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6629057B2 (ja) * 2015-12-04 2020-01-15 フクビ化学工業株式会社 基礎用断熱材およびこれを用いた断熱床下構造
JP2018003267A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 積水ハウス株式会社 建物基礎部の防蟻構造及びその施工法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3779850B2 (ja) * 2000-01-05 2006-05-31 パナホーム株式会社 床下防蟻構造
JP2005163489A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Panahome Corp 断熱基礎
JP4927418B2 (ja) * 2006-03-17 2012-05-09 ダウ化工株式会社 建築物の防蟻構造
JP5208840B2 (ja) * 2009-04-15 2013-06-12 孝一 西本 防蟻方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013204344A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6130664B2 (ja) 断熱床下構造、および断熱床下構造に防蟻処理を施す方法
JP5988479B2 (ja) 断熱床下構造およびその施工方法
JP4133704B2 (ja) 断熱床下構造、及び、断熱床下構造に防蟻処理を施す方法
JP2008050839A (ja) 防蟻方法及びこれを使用した防蟻システム
JP6309773B2 (ja) 断熱床下構造、および断熱床下構造に防蟻処理を施す方法
JP6137394B1 (ja) 低層建築物及び基礎工事用アンカーホルダー
JP5029033B2 (ja) 建物の基礎断熱構造
JP5373848B2 (ja) 地下構造物の補強方法、柱構造体及びコンクリート構造体
JP6503200B2 (ja) 建物の床構造
JP7118507B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造の壁柱建物構造
JP5452862B2 (ja) 防蟻構造および防蟻方法
JP6587805B2 (ja) 建築物の基礎構造
JP5450764B2 (ja) 防蟻システム
JP2009019370A (ja) 地中壁の打ち継ぎ構造、地中壁の打ち継ぎ部形成具、地中壁の打ち継ぎ部施工方法
JP2016108741A (ja) 基礎用断熱材およびこれを用いた断熱床下構造
JP5362697B2 (ja) 防蟻方法
JP3211393U (ja) 棒状建築資材
JP5545768B2 (ja) 地下構造物の補強方法及びコンクリート構造体
JP2005163489A (ja) 断熱基礎
JP6251008B2 (ja) デッキ構造を備えた家屋の防蟻構造
JP6417136B2 (ja) ユニット式建物の断熱構造および断熱方法
JP6050094B2 (ja) 柱・梁接合部の補強工法
JP2017101509A (ja) 基礎用断熱材およびこれを用いた断熱床下構造
JP4180620B2 (ja) 既設建築物の白蟻防除方法
JP2016223281A (ja) 建物の施工方法及びこれに使用する両面粘着テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5988479

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350