JP5987739B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

印刷を中止する技術に関する。
従来、プリント動作のキャンセルを指示するキーをオペレーションパネルに設け、キャンセルの指示を受けた時にプリント用紙の給紙を停止し、インプットバッファに残っているプリントデータをすべてクリアする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、キャンセル指定のジョブがパスワード設定の親展文書のとき、パスワード問い合わせ画面を表示してパスワード入力を待ち、入力パスワードが親展文書の設定パスワードと一致で、記憶部の印刷データを消去する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−77525号公報 特開2003−226047号公報
ところで、キャンセル指示を受け付けた時にインプットバッファに残っているプリントデータをすべてクリアすると、上述した親展文書のような重要な文書までクリアされてしまう。
この場合、親展文書であるか否かを判断し、親展文書であればクリアしないようにすることもできる。しかしながら、一般に親展文書かどうかはプリントデータを解析しないとわからない。特に、特許文献1のインプットバッファに残っているプリントデータをすべて解析するには時間を要するので、キャンセル指示(中止指示)を出したユーザはキャンセル(中止)が完了するまでに長時間待たされてしまうという問題がある。
本明細書では、中止指示を受け付けてもセキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザと、できる限り早く中止を望むユーザとのそれぞれに対応できる技術を開示する。
本明細書によって開示される印刷装置は、セキュア印刷を実行可能に構成されている印刷装置であって、印刷ジョブを受信する受信部と、前記受信部によって受信された印刷ジョブを記憶する記憶部と、前記印刷ジョブに基づき画像を被記録媒体に印刷する印刷部と、当該印刷装置の印刷モードをセキュアモードに設定する設定指示を受け付ける設定指示受付部と、印刷を中止する中止指示を受け付ける中止指示受付部と、処理部と、を備え、前記処理部は、前記受信部によって受信された印刷ジョブを解析する解析処理と、前記解析処理により解析済みの印刷ジョブに基づき画像を前記印刷部に印刷させる印刷処理と、前記中止指示受付部によって前記中止指示が受け付けられると、前記印刷モードが前記セキュアモードであるかを判断するモード判断処理と、前記モード判断処理によって前記セキュアモードであると判断された場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを前記解析処理により解析し、その解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断し、セキュア印刷ジョブの印刷は中止せずに、通常印刷ジョブの印刷は中止するセキュア中止処理と、前記モード判断処理によって前記セキュアモードでないと判断された場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブの印刷は、前記解析の完了を待つことなく中止する非セキュア中止処理と、を実行する。
上記印刷装置によると、セキュアモードが設定されている場合は解析が完了していない印刷ジョブを解析し、その解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断するので、セキュア印刷ジョブの印刷は中止せずに、通常印刷ジョブの印刷は中止することができる。
一方、上記印刷装置によると、セキュアモードが設定されていない場合は、解析が完了していない印刷ジョブの印刷は解析の完了を待つことなく中止するので、中止指示を入力したユーザは中止が完了するまでに長時間待たされてしまうことを低減できる。
よって印刷装置によると、中止指示を受け付けてもセキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザと、できる限り早く中止を望むユーザとのそれぞれに対応できる技術を開示する。
また、前記処理部は、前記セキュア中止処理において、前記通常印刷ジョブであると判断された場合は当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する一方、前記セキュア印刷ジョブであると判断された場合は当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させてもよい。
上記印刷装置によると、通常印刷ジョブであると判断された場合は当該通常印刷ジョブを記憶部から削除するので、通常印刷ジョブの印刷を中止することができる。一方、セキュア印刷ジョブであると判断された場合は当該セキュア印刷ジョブを記憶部に保持させるので、セキュア印刷ジョブの印刷が中止されないようにすることができる。
また、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブは、前記中止指示を受け付けた時点で前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブ、及び、前記中止指示が受け付けられたときから予め設定されている中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブを含んでもよい。
上記印刷装置によると、印刷ジョブの印刷を中止する場合に、中止指示を受け付けた時点で受信が完了していない印刷ジョブについても中止することができる。
また、前記処理部は、前記非セキュア中止処理において、前記中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブを前記記憶部に記憶させずに読み捨ててもよい。
上記印刷装置によると、中止指示が受け付けられたときから予め設定されている中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブを記憶部に記憶させた後に削除する場合に比べて処理効率が向上する。
また、前記処理部は、前記セキュア中止処理において、前記記憶部から、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブの解析に用いる領域として予め決められた容量の解析用領域の確保を試みる第1の確保処理と、前記第1の確保処理による前記解析用領域の確保に成功した場合に、前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第1の選択処理と、前記第1の選択処理によって選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第1の解析処理と、前記第1の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる第1のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、前記第1の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する第1の削除処理と、前記第1の確保処理による前記解析用領域の確保に失敗した場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを印刷が実行されない形態で前記記憶部に保持させる第1の保持処理と、を実行してもよい。
解析用領域の確保に失敗した場合、解析が完了していない印刷ジョブの中にキュア印刷ジョブが含まれている可能性があるので、解析せずに印刷を中止すると、セキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザにとって不都合である。
上記印刷装置によると、解析用領域の確保に失敗した場合、解析が完了していない印刷ジョブを記憶部に保持させるので、解析用領域が確保できるまで保持させることで、セキュア印刷ジョブを中止しない可能性を期待できる。
また、解析が完了していない印刷ジョブを印刷が実行されない形態で保持させることで、解析が完了していない印刷ジョブの印刷が実行されてしまわないようにすることができる。
また、上記印刷装置によると、確保した解析用領域を複数の印刷ジョブの解析に共通に用いるので、一度の中止指示に対して解析用領域を確保する処理は一度でよい。このため処理効率が向上する。
また、前記処理部は、前記第1の保持処理によって印刷が実行されない形態で前記記憶部に前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブが保持された場合に、前記解析用領域を確保する処理を確保に成功するまで繰り返す第2の確保処理と、前記第2の確保処理によって前記解析用領域が確保されると、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第2の選択処理と、前記第2の選択処理によって選択された前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを、前記第2の確保処理によって確保された解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第2の解析処理と、前記第2の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる第2のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、前記第2の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する第2の削除処理と、を実行してもよい。
上記印刷装置によると、前回解析用領域の確保の失敗よって記憶部に保持されている解析が完了していない印刷ジョブを、解析用領域が確保できるときに解析することで、セキュア印刷ジョブを中止しないことができる。また、その場合に、セキュアジョブ記憶領域に保持されている複数の印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域を確保するので、解析用領域を確保する処理は一度でよい。このため処理効率が向上する。
また、前記処理部は、前記セキュア中止処理において、前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第3の選択処理と、前記第3の選択処理によって選択された印刷ジョブの解析に必要な解析用領域の容量を判断する第1の容量判断処理と、前記第1の容量判断処理によって判断された容量の前記解析用領域の確保を試みる第3の確保処理と、前記第3の確保処理による前記解析用領域の確保に成功した場合に、前記選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第3の解析処理と、前記第3の解析処理によってセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部のセキュアジョブ記憶領域に移動させる第3のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、前記第3の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記解析用領域から削除する第3の削除処理と、前記第3の解析処理によって前記選択された印刷ジョブの解析が完了すると、前記解析用領域を解放する第1の開放処理と、前記第3の確保処理による前記解析用領域の確保に失敗した場合に、前記選択された印刷ジョブを印刷が実行されない形態で前記記憶部に保持させる第2の保持処理と、を実行してもよい。
解析に必要な解析用領域の容量は印刷ジョブによって異なる、あるいは印刷ジョブの種類によって異なる。
上記印刷装置によると、解析に必要な解析用領域の容量を印刷ジョブ毎に判断して解析用領域を確保するので、大容量の解析用領域を必要とする印刷ジョブを解析するための解析用領域を確保できない場合であっても、大容量の解析用領域を必要としない印刷ジョブを解析するための解析用領域を確保できる場合は、大容量の解析用領域を必要としない印刷ジョブの解析を先に行うことができる。
また、前記処理部は、前記第2の保持処理によって印刷が実行されない形態で前記記憶部に前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブが保持された場合に、当該印刷ジョブを一つ選択する第4の選択処理と、前記第4の選択処理によって印刷ジョブが一つ選択されると、当該選択された印刷ジョブの解析に必要な解析用領域の容量を判断する第2の容量判断処理と、前記第2の容量判断処理によって判断された容量の前記解析用領域を確保する処理を確保に成功するまで繰り返す第4の確保処理と、前記第4の確保処理によって前記解析用領域が確保されると、前記第4の選択処理によって選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第4の解析処理と、前記第4の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記セキュアジョブ記憶領域に移動させる第4のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、前記第4の解析処理によって前記通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記解析用領域から削除する第4の削除処理と、前記第4の解析処理によって前記選択された印刷ジョブの解析が完了すると、前記解析用領域を解放する第2の開放処理と、を実行してもよい。
上記印刷装置によると、記憶部に保持されている解析が完了していない印刷ジョブを解析することで、セキュア印刷ジョブを中止しないことができる。
また、前記処理部は、前記中止指示受付部によって前記中止指示が受け付けられると、すでに前記記憶部に記憶されている前記通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する一方、すでに前記記憶部に記憶されている前記セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させてもよい。
上記印刷装置によると、すでに記憶部に記憶されている通常印刷ジョブを記憶部から削除するので、すでに記憶部に記憶されている通常印刷ジョブの印刷を中止することができる。一方、すでに記憶部に記憶されているセキュア印刷ジョブを記憶部に保持させるので、すでに記憶部に記憶されているセキュア印刷ジョブについては印刷が中止されないようにすることができる。
上記の印刷装置によると、中止指示を受け付けてもセキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザと、できる限り早く中止を望むユーザとのそれぞれに対応できる。
実施形態1に係る複合機の電気的構成を簡略化して示すブロック図。 印刷に用いられる記憶領域を示す模式図。 中止解除条件を説明するための模式図。 印刷中止処理のフローチャート。 第1の中止処理のフローチャート。 第2の中止処理のフローチャート。 実施形態2に係る印刷中止処理のフローチャート。 第3の中止処理のフローチャート。 第4の中止処理のフローチャート。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)複合機の電気的構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る複合機1の電気的構成について説明する。複合機1は印刷装置の一例である。複合機1は制御部10、操作部11、印刷部12、画像読取部13、ファクシミリ(FAX)部14、及び、通信インタフェース部15を備えて構成されている。
制御部10はCPU10a、ROM10b、RAM10cなどを備えて構成されている。CPU10aはROM10bに記憶されている各種の制御プログラムを実行することによって複合機1の各部を制御する。ROM10bにはCPU10aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM10cはCPU10aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。CPU10aは処理部の一例であり、RAM10cは記憶部の一例である。
操作部11は、液晶ディスプレイや各種の操作ボタンなどを備えている。ユーザは操作部11を操作することにより、後述するセキュア印刷に関する操作、セキュアモードのON/OFF設定、印刷を中止する中止指示の入力などを行うことができる。操作部11は設定指示受付部及び中止指示受付部の一例である。
上述した中止指示には、一つの印刷ジョブのみ中止する単数ジョブ中止指示と、複数の印刷ジョブを一括して中止する複数ジョブ中止指示とがある。操作部11には操作ボタンの一つとして中止指示を入力するための中止ボタンが設けられている。中止ボタンを短押しした場合は単数ジョブ中止指示が入力され、中止ボタンを長押しした場合は複数ジョブ中止指示が入力される。中止指示の詳細については後述する。
印刷部12は印刷用紙などのシートに電子写真方式やインクジェット方式などで画像を印刷する。
画像読取部13は原稿を照射する光源やリニアイメージセンサなどを備えており、原稿を読み取って画像データを生成する。
FAX部14は電話回線を介して外部のFAX装置との間で所定のFAX通信プロトコルに従ってFAXデータの送受信を行う。
通信インタフェース部15は、通信インタフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)クライアントインタフェース部15aとネットワークインタフェース部15bとを備えている。通信インタフェース部15は受信部の一例である。
USBクライアントインタフェース部15aはPCなどのUSBホストとして動作する外部装置とUSBケーブルを介して通信可能に接続するためのハードウェアである。
ネットワークインタフェース部15bはLAN(Local Area Network)やインターネットなどの通信ネットワークを介して外部装置と通信可能に接続するためのハードウェアである。
CPU10aは外部装置から通信インタフェース部15を介して印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを解析して印刷データを生成する。そして、CPU10aは生成した印刷データが表す画像を印刷部12に印刷させる。印刷部12に画像を印刷させる処理は印刷処理の一例である。
(2)セキュア印刷
次に、セキュア印刷について説明する。複合機1はセキュア印刷を実行可能に構成されている。セキュア印刷とは、外部装置から複合機1に印刷ジョブを送信したユーザがその印刷結果を受け取るために複合機1まで移動する間に印刷結果を他人に見られてしまわないようにするための印刷方法である。
セキュア印刷を行う場合は、ユーザは外部装置から複合機1に印刷ジョブを送信するとき、印刷ジョブにパスワードを設定して送信する。以降の説明ではパスワードが設定されている印刷ジョブをセキュア印刷ジョブといい、パスワードが設定されていない印刷ジョブを通常印刷ジョブという。
複合機1は、セキュア印刷ジョブを受信した場合は、そのセキュア印刷ジョブを直ぐには実行せず、そのセキュア印刷ジョブに設定されているパスワードと一致するパスワードが入力されるまで印刷を保留する。
セキュア印刷ジョブを送信したユーザは、複合機1まで移動し、複合機1の操作部11を操作して目的のセキュア印刷ジョブを選択し、パスワードを入力する。
複合機1は選択されたセキュア印刷ジョブに設定されているパスワードとユーザが操作部11を操作して入力したパスワードとが一致する場合は認証に成功したとして当該印刷ジョブを印刷する一方、それらが一致しない場合は認証に失敗したとして当該印刷ジョブを印刷しない。
(3)印刷に用いられる記憶領域
次に、図2を参照して、印刷に用いられる記憶領域について説明する。ここでいう記憶領域とはRAM10cに確保される記憶領域のことをいう。RAM10cには印刷に用いられる記憶領域として少なくとも解析待ちジョブ記憶領域21、解析用領域22、及び、解析済みジョブ記憶領域23が確保される。
解析待ちジョブ記憶領域21は通信インタフェース部15を介して受信した印刷ジョブが記憶される領域である。複合機1は、通信インタフェース部15を介して受信した印刷ジョブを解析待ちジョブ記憶領域21に記憶させる。
解析用領域22は印刷ジョブの解析に用いられる領域である。複合機1は解析待ちジョブ記憶領域21に印刷ジョブが記憶されると解析用領域22を用いてその印刷ジョブを解析して印刷データを生成する。
ここで、印刷ジョブの種類には種々のものがある。例えば印刷条件とビットマップによって表される画像データとが分かれて記述されている印刷データ、印刷条件とページ記述言語によって表される画像データとが分かれて記述されている印刷ジョブ、印刷条件と画像データとがページ記述言語によって一体に記述されている印刷ジョブなどである。
一般に印刷ジョブの解析と印刷データの生成とを独立に行うことはできない。その主な理由は、一般に印刷装置は解析と生成とを一つの処理として実行するので、解析だけを選択的に実行することはできないからである。
また、一般に、印刷ジョブの解析に必要な解析用領域22の容量は印刷ジョブ、あるいは印刷ジョブの種類によって異なる。
解析済みジョブ記憶領域23は、上述した解析を経て生成された印刷データが記憶される領域である。解析済みジョブ記憶領域23は通常ジョブ記憶領域23aとセキュアジョブ記憶領域23bとに分かれている。
複合機1は解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブを解析して印刷データを生成するとき、その解析の結果から当該印刷ジョブが通常印刷ジョブであるかセキュア印刷ジョブであるかを判断する。
そして、複合機1は、通常印刷ジョブである場合は、生成した印刷データを通常印刷ジョブとして通常ジョブ記憶領域23aに記憶させる。一方、セキュア印刷ジョブである場合は、複合機1は生成した印刷データをセキュア印刷ジョブとしてセキュアジョブ記憶領域23bに記憶させる。
解析待ちジョブ記憶領域21、及び、解析済みジョブ記憶領域23は複合機1の電源が投入されたときに確保され、電源が遮断されるまで確保されたままとなる。
これに対し、解析用領域22は印刷データを生成するときに動的に確保され、生成が終了すると開放される。ただし、RAM10cには印刷ジョブの他に画像読取部13によって生成された画像データやFAX部14によって受信されたFAXデータなども記憶される。このため、RAM10cの空き容量が足りないことによって解析用領域22の確保に失敗する場合もある。
(4)中止指示
前述したように中止指示には単数ジョブ中止指示と複数ジョブ中止指示とがある。以下、より具体的に説明する。
(4−1)単数ジョブ中止指示
単数ジョブ中止指示は、単数ジョブ中止指示が入力された時点でアクティブな印刷ジョブを一つだけ削除する指示である。アクティブな印刷ジョブとは以下に示す状態1〜状態6のうち最も上位の状態の印刷ジョブのことをいう。ここでは状態1が最も上位の状態であり、状態6が最も下位の状態であるとする。
なお、最も上位の状態の印刷ジョブが複数ある場合は先に受信された印刷ジョブをアクティブな印刷ジョブとするものとする。
状態1・・・印刷中
状態2・・・印刷待機中
状態3・・・解析中
状態4・・・解析待機中
状態5・・・受信中
また、印刷中(状態1)、または印刷待機中(状態2)の印刷ジョブがアクティブな印刷ジョブである場合、後述のセキュアモードのON/OFF設定に関係せず、該印刷ジョブが通常印刷ジョブであれば削除し、セキュア印刷ジョブであれば削除しない。しかし、ユーザはセキュア印刷ジョブを削除したい可能性もあるので、複合機1はセキュア印刷ジョブに設定されているパスワードを入力することをユーザに促す。そして、複合機1は、ユーザが操作部11を操作して入力したパスワードと設定されているパスワードとが一致する場合は該セキュア印刷ジョブを削除する。一方、それらが一致しない場合は、複合機1は該セキュア印刷ジョブを削除しない。なお、印刷中のセキュア印刷ジョブの場合、単数ジョブ中止指示を受け付けたら印刷動作を止めてもよい。
(4−2)複数ジョブ中止指示
複数ジョブ中止指示は、複数の印刷ジョブを一括して中止する指示である。複数ジョブ中止指示における中止対象の印刷ジョブは、セキュアジョブ記憶領域23bに記憶されている印刷待機中状態のセキュア印刷ジョブを除き、具体的には次の(a1)〜(a4)の印刷ジョブである。
なお、中止対象が印刷中状態のセキュア印刷ジョブであれば、単数ジョブ中止指示と同様な制御をしてもよい。また、本実施形態において、印刷中状態のセキュア印刷ジョブは中止対象の印刷ジョブに含めない。
(a1)複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブ
(a2)複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で解析用領域22に記憶されている解析中の印刷ジョブ
(a3)複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で通常ジョブ記憶領域23aに記憶されている通常印刷ジョブ
ここで、後述のセキュアモードのON/OFF設定に関係せず、通常ジョブ記憶領域23aに記憶されている通常印刷ジョブの状態には印刷中状態と印刷待機中状態とがある。複合機1は印刷中状態の通常印刷ジョブも印刷待機中状態の通常印刷ジョブも中止対象とする。印刷中状態の印刷ジョブの場合は複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で印刷中であったページより後のページの印刷が中止される。
(a4)複数ジョブ中止指示が受け付けられたときから次に説明する中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブ
図3を参照して、中止解除条件について説明する。中止解除条件とは、具体的には以下の(b1)及び(b2)である。複合機1は以下の(b1)及び(b2)の少なくとも一方が成立したときに、中止解除条件が成立したと判断する。
(b1)前の印刷ジョブの受信が完了したときから5秒以内に次の印刷ジョブの受信を開始しなかったとき
例えば複数ジョブ中止指示(1)を受け付けた時点で印刷ジョブJ1を受信中である場合は、受信中の印刷ジョブJ1が前の印刷ジョブである。そして、前の印刷ジョブJ1の受信が完了したときから5秒以内に次の印刷ジョブJ2の受信が開始された場合は、印刷ジョブJ2も中止対象となる。印刷ジョブJ2の受信が完了したときから5秒以内に次の印刷ジョブJ3の受信が開始された場合は印刷ジョブJ3も中止対象となる。
図3に示す例では印刷ジョブJ3の受信が完了したときからその次の印刷ジョブJ4の受信を開始するまでの時間は5秒より長い。この場合は、印刷ジョブJ3の受信が完了したときから5秒が経過した時点で中止解除条件が成立し、印刷ジョブJ4以降の印刷ジョブは今回の中止指示における中止対象にはならない。
また、複数ジョブ中止指示(2)を受け付けた時点で印刷ジョブを受信中でない場合は、直前に受信が完了した印刷ジョブJ1を前の印刷ジョブとして中止解除条件の成立が判断される。
(b2)印刷ジョブを受信する通信インタフェースが切り替わったとき
前述したように通信インタフェース部15は通信インタフェースとしてUSBクライアントインタフェース部15aとネットワークインタフェース部15bとを備えている。なお、図3ではUSBクライアントインタフェース部15aのことをUSBと表記し、ネットワークインタフェース部15bのことをLANと表記している。
例えば複数ジョブ中止指示(3)を受け付けた時点でUSBによって印刷ジョブJ5を受信中であり、印刷ジョブJ5の受信が完了したときから5秒以内にUSBによって次の印刷ジョブJ6の受信が開始されたとする。この場合は印刷ジョブJ6も中止対象となる。
そして、印刷ジョブJ6の受信が完了したときから5秒以内にLANによって次の印刷ジョブJ7の受信が開始されたとする。この場合、印刷ジョブJ6の受信が完了したときから印刷ジョブJ7の受信が開始されるまでの時間は5秒以内であるが、印刷ジョブを受信する通信インタフェースがUSBからLANに切り替わっているので、通信インタフェースが切り替わった時点で中止解除条件が成立する。このため印刷ジョブJ7以降の印刷ジョブは今回の中止指示における中止対象にはならない。
また、複数ジョブ中止指示(4)を受け付けた時点で印刷ジョブを受信中でない場合は、直前に受信が完了した印刷ジョブJ5を受信した通信インタフェースがUSBであるとすると、その後にLANを介して印刷ジョブJ7の受信が開始されたときが、通信インタフェースが切り替わったときである。
ここで、単数ジョブ中止指示を受け付けた場合の印刷中止処理と複数ジョブ中止指示を受け付けた場合の印刷中止処理とは中止対象の印刷ジョブが異なる点を除いて実質的に同一であるので、以降の説明では複数ジョブ中止指示を例に説明する。
(5)セキュアモードのON/OFF設定
次に、セキュアモードについて説明する。複合機1のセキュアモードがONである場合とセキュアモードがOFFである場合とでは、複数ジョブ中止指示が入力されたときの動作が異なる。
(5−1)セキュアモードがONである場合
セキュアモードがONである場合、複合機1は複数ジョブ中止指示が入力されると、中止対象の印刷ジョブのうち、解析待ちの印刷ジョブをすべて解析し、解析後の印刷ジョブのうち通常印刷ジョブを中止する一方、セキュア印刷ジョブについては中止しない。
具体的には、前述した(a3)に該当する印刷ジョブは既に解析が行われて通常印刷ジョブであることが確定している印刷ジョブである。このため、複合機1は、通常ジョブ記憶領域23aに記憶されている印刷ジョブについては全て削除する。
前述した(a2)に該当する印刷ジョブは解析中であるため、複合機1はその解析を継続し、通常印刷ジョブである場合は削除し、セキュア印刷ジョブである場合はセキュアジョブ記憶領域23bに記憶する。
前述した(a1)及び(a4)に該当する印刷ジョブは、複数ジョブ中止指示が入力された時点でセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるか判らない。このため、複合機1は、(a1)及び(a4)に該当する印刷ジョブについてはその印刷ジョブを解析して印刷データを生成し、その解析の結果から当該印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断する。そして、複合機1は、通常印刷ジョブである場合を削除し、セキュア印刷ジョブである場合セキュアジョブ記憶領域23bに記憶する。なお、(a4)に該当する印刷ジョブは解析待ちジョブ記憶領域21に記憶してから解析を行う。
(5−2)セキュアモードがOFFである場合
セキュアモードがOFFである場合、複合機1は複数ジョブ中止指示が入力されると、解析待ちの印刷ジョブを解析することなく、中止対象の印刷ジョブの印刷を中止する。
具体的には、前述した(a1)に該当する印刷ジョブについては、複合機1はその印刷ジョブを解析せずにRAM10cから削除する。
(a2)に該当する印刷ジョブについては、複合機1はその解析を中止し、その印刷ジョブを削除する。
(a3)に該当する印刷ジョブは既に通常印刷ジョブであることが確定している印刷ジョブであるので、複合機1はセキュアモードがONである場合と同様に通常ジョブ記憶領域23aから削除する。
(a4)に該当する印刷ジョブについては、複合機1はその印刷ジョブを解析待ちジョブ記憶領域21に記憶させずに読み捨てる。なお、解析待ちジョブ記憶領域21に一旦記憶させ、その後に解析を行うことなく解析待ちジョブ記憶領域21から削除してもよい。
つまり、セキュアモードがOFFである場合は、(a1)、(a2)、又は、(a4)に該当する印刷ジョブについては解析をしないので、結果的にセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかによらず印刷が中止される。
(6)複数ジョブ中止指示を受け付けたときの印刷中止処理
次に、図4を参照して、複数ジョブ中止指示を受け付けたときにCPU10aによって実行される印刷中止処理について説明する。本処理はユーザが操作部11を操作して複数ジョブ中止指示を入力すると開始される。
ここで、通信インタフェース部15は本処理と並行して印刷ジョブの受信が可能であり、本処理の実行中に印刷ジョブの受信が完了した場合は、本処理の実行中にその印刷ジョブが解析待ちジョブ記憶領域21に記憶される。
S101では、CPU10aは複合機1のセキュアモードがONであるかOFFであるかを判断し、セキュアモードがONである場合はS102に進み、セキュアモードがONではなく、OFFである場合はS107に進む。S101はモード判断処理の一例である。
S102では、CPU10aは解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域22の確保を試みる。具体的には、CPU10aは大容量の解析用領域22を必要とする印刷ジョブであっても解析できるよう所定量の解析用領域22の確保を試みる。該所定量の解析用領域22はこれまでの印刷履歴によって決めてもよく、ユーザに設定してもらってもよい。
なお、複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で印刷ジョブを解析中である場合は、その解析を終了した後に一旦解析用領域22を解放し、その後にS102において解析用領域22の確保を試みてもよい。この場合、解析中であった印刷ジョブは、通常印刷ジョブであれば通常ジョブ記憶領域23aに記憶され、セキュア印刷ジョブである場合はセキュアジョブ記憶領域23bに記憶される。
また、複数ジョブ中止指示を受け付けた時点で印刷ジョブを解析中である場合であって、且つ、その解析で用いられている解析用領域22の容量が上記所定量以上である場合は、その解析用領域22を流用してもよい。
S103では、CPU10aは解析用領域22を確保できたか否かを判断し、確保できた場合はS104に進み、確保できなかった場合はS105に進む。S102及びS103lは第1の確保処理の一例である。
S104では、CPU10aは第1の中止処理を実行する。
S105では、CPU10aは第2の中止処理を実行する。
上述したS102〜S105はセキュア中止処理の一例である。
S106では、CPU10aは通常ジョブ記憶領域23aに記憶されている通常印刷ジョブを全て削除する。
S107では、CPU10aは中止対象の印刷ジョブのうち、解析が完了していない、印刷ジョブを解析することなく中止する。S107は非セキュア中止処理の一例である。
ここで印刷ジョブを中止するとは、(a1)、(a2)に該当する印刷ジョブについては削除することをいい、(a4)に該当する印刷ジョブについては読み捨てることをいう。
S107の後、S106にてCPU10aは通常ジョブ記憶領域23aに記憶されている通常印刷ジョブを全て削除する。
(6−1)第1の中止処理
次に、図5を参照して、S104で実行される第1の中止処理について説明する。
S201では、CPU10aは中止解除条件が成立する前に受信が完了した印刷ジョブがあるか否かを判断する。すなわち、(a1)または(a4)に該当する印刷ジョブがあるかを判断する。前述のように、複合機1は所定の中止解除条件が成立するまでに外部からの印刷ジョブを受信し続けるため、それら受信した印刷ジョブがなくなるまで、後述のS202〜S206の処理を繰り返す。以下、S201について具体的に説明する。
なお、前述したように、(a2)に該当する印刷ジョブについては、複合機1はその解析を継続し、通常印刷ジョブである場合は削除し、セキュア印刷ジョブである場合はセキュアジョブ記憶領域23bに記憶する。このため、この時点では(a2)には印刷ジョブは記憶されていないものとする。
CPU10aは、前述のように中止指示を受け付けた時点ですでに解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブ、または中止解除条件が成立するまでに受信され、まだ記憶されていない印刷ジョブがあれば、中止解除条件が成立する前に受信が完了した印刷ジョブがあると判断する。一方、解析待ちジョブ記憶領域21に印刷ジョブが記憶されてなく、かつ中止解除条件が成立するまでに受信され、まだ記憶されていない印刷ジョブがなければ、CPU10aは中止解除条件が成立する前に受信が完了した印刷ジョブはないと判断する。なお、解析待ちジョブ記憶領域21が空き次第、CPU10aは中止指示を受け付けた時点で中止解除条件が成立するまでに受信され、まだ記憶されていない印刷ジョブを順に解析待ちジョブ記憶領域21に記憶する。
CPU10aは、中止解除条件が成立する前に受信した印刷ジョブがある場合はS202に進み、ない場合はS207に進む。
S202では、CPU10aは中止解除条件が成立する前に受信が完了して解析待ちジョブ記憶領域21に記憶された印刷ジョブを一つ選択する。この選択は受信した順に行うものとする。S202は第1の選択処理の一例である。
S203では、CPU10aはS202で選択した印刷ジョブを、S102で確保した解析用領域22に移動させる。そして、CPU10aは解析用領域22を用いてその印刷ジョブを解析し、印刷データを生成する。印刷ジョブを解析する処理は解析処理の一例である。S203は第1の解析処理の一例である。
S204では、CPU10aはS202で選択した印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを、S203での解析の結果から判断し、セキュア印刷ジョブである場合はS205に進み、通常印刷ジョブである場合はS206に進む。
S205では、CPU10aはS203で生成した印刷データをセキュア印刷ジョブとしてセキュアジョブ記憶領域23bに移動させる。S205は第1のセキュア印刷ジョブ記憶処理の一例である。
S206では、CPU10aはS203で生成した印刷データを解析用領域22から削除する。S206は第1の削除処理の一例である。
S207では、CPU10aは中止解除条件が成立しているか否かを判断し、成立している場合は印刷中止処理に戻り、成立していない場合はS201に戻って処理を繰り返す。
(6−2)第2の中止処理
次に、図6を参照して、S105で実行される第2の中止処理について説明する。
S301では、CPU10aは中止解除条件が成立するまで待機し、中止解除条件が成立すると、中止解除条件が成立するまでに受信が完了して解析待ちジョブ記憶領域21に記憶された印刷ジョブを全て未解析のままセキュアジョブ記憶領域23bに保持させる。S301は第1の保持処理の一例である。
S302では、CPU10aはセキュアジョブ記憶領域23bに保持されている未解析の印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域22の確保を試みる。この場合もCPU10aは前述した所定量の解析用領域22の確保を試みる。
S303では、CPU10aはS302で解析用領域22の確保に成功したか否かを判断し、成功した場合はS304に進み、失敗した場合はS302に戻って確保に成功するまで処理を繰り返す。S302及びS303は第2の確保処理の一例である。
S304では、CPU10aはセキュアジョブ記憶領域23bに保持させた未解析の印刷ジョブを一つ選択する。この選択は受信した順に行うものとする。S304は第2の選択処理の一例である。
S305では、CPU10aはS304で選択した印刷ジョブを、S302で確保した解析用領域22に移動させる。そして、CPU10aは解析用領域22を用いてその解析用データを解析し、印刷データを生成する。S305は第2の解析処理の一例である。
S306では、CPU10aはS304で選択した印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかをS305での解析の結果から判断し、セキュア印刷ジョブである場合はS307に進み、通常印刷ジョブである場合はS308に進む。
S307では、CPU10aはS305で生成した印刷データをセキュア印刷ジョブとしてセキュアジョブ記憶領域23bに移動させる。S307は第2のセキュア印刷ジョブ記憶処理の一例である。
S308では、CPU10aはS305で生成した印刷データを解析用領域22から削除する。S308は第2の削除処理の一例である。
S309では、CPU10aはセキュアジョブ記憶領域23bに未解析の印刷ジョブがあるか否かを判断し、未解析の印刷ジョブがない場合は印刷中止処理に戻り、ある場合はS304に戻って処理を繰り返す。
(7)実施形態の効果
以上説明した複合機1によると、セキュアモードが設定されている場合は解析が完了していない印刷ジョブを解析し、その解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断するので、セキュア印刷ジョブの印刷は中止せずに、通常印刷ジョブの印刷は中止することができる。
一方、複合機1によると、セキュアモードが設定されていない場合は、解析が完了していない印刷ジョブの印刷は解析の完了を待つことなく中止するので、中止指示を入力したユーザは中止が完了するまでに長時間待たされてしまうことを低減できる。
よって複合機1によると、中止指示を受け付けてもセキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザと、できる限り早く中止を望むユーザとのそれぞれに対応できる。
更に、複合機1によると、通常印刷ジョブであると判断された場合は当該通常印刷ジョブをRAM10cから削除するので、通常印刷ジョブの印刷を中止することができる。一方、セキュア印刷ジョブであると判断された場合は当該セキュア印刷ジョブをRAM10cに保持させるので、セキュア印刷ジョブの印刷が中止されないようにすることができる。
更に、複合機1によると、複数の印刷ジョブの印刷を一括して中止する場合に、中止指示を受け付けた時点で受信が完了していない印刷ジョブについても中止することができる。
更に、複合機1によると、中止指示が受け付けられたときから予め設定されている中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブをRAM10cに記憶させた後に削除する場合に比べて処理効率が向上する。
更に、複合機1によると、解析用領域22の確保に失敗した場合は解析が完了していない印刷ジョブを印刷が実行されない形態でRAM10cに保持させる。解析用領域22の確保に失敗した場合、解析が完了していない印刷ジョブの中にキュア印刷ジョブが含まれている可能性があるので、解析せずに印刷を中止すると、セキュア印刷ジョブについては中止しないようなユーザにとって不都合である。
複合機1によると、解析用領域22の確保に失敗した場合、解析が完了していない印刷ジョブを印刷が実行されない形態でRAM10cに保持させるので、セキュア印刷ジョブを中止しない可能性を期待できる。
また、複合機1によると、確保した解析用領域22を複数の印刷ジョブの解析に共通に用いるので、一度の中止指示に対して解析用領域22を確保する処理は一度でよい。このため処理効率が向上する。
更に、複合機1によると、前回解析用領域22の確保の失敗よってRAM10cに保持されている解析が完了していない印刷ジョブを、解析用領域22が確保できるときに解析することで、セキュア印刷ジョブを中止しないことができる。また、その場合に、セキュアジョブ記憶領域23bに保持されている複数の印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域22を確保するので、解析用領域22を確保する処理は一度でよい。このため処理効率が向上する。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図7ないし図9によって説明する。
前述した実施形態1では複数の印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域22を確保する場合を例に説明した。しかしながら、解析に必要な解析用領域22の容量は印刷ジョブによって異なる、あるいは印刷ジョブの種類によって異なる。そこで、実施形態2に係る複合機1は、印刷ジョブ毎に解析用領域22を確保し、一つの印刷ジョブの解析が終わる毎に解析用領域22を解放する。
(1)複数ジョブ中止指示を受け付けたときの印刷中止処理
図7を参照して、実施形態2に係る印刷中止処理について説明する。ここでは実施形態1と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。実施形態2に係る印刷中止処理では実施形態1に係る印刷中止処理のS102〜S105に替えてS401及びS402が実行される。
S401では、CPU10aは第3の中止処理を実行する。
S402では、CPU10aは第4の中止処理を実行する。
上述したS401及びS402はセキュア中止処理の一例である。
(2)第3の中止処理
次に、図8を参照して、S401で実行される第3の中止処理について説明する。ここでは実施形態1の第1の中止処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S501では、CPU10aは中止解除条件が成立する前に受信が完了して解析待ちジョブ記憶領域21に記憶された印刷ジョブを一つ選択する。S501は第3の選択処理の一例である。
S502では、CPU10aはS501で選択した印刷ジョブの種類から解析に必要な解析用領域22の容量を判断する。S502は第1の容量判断処理の一例である。
S503では、CPU10aはS502で判断した容量の解析用領域22の確保を試みる。
S504では、CPU10aはS503で解析用領域22の確保に成功したか否かを判断し、確保できなかった場合はS505に進み、確保できた場合はS506に進む。S503及びS504は第3の確保処理の一例である。
S505では、CPU10aはS501で選択した印刷ジョブをセキュアジョブ記憶領域23bに保持させ、保持させた後にS201に戻って処理を繰り返す。S505は第2の保持処理の一例である。
S506では、CPU10aはS501で選択した印刷ジョブを、S503で確保した解析用領域22に移動させる。そして、CPU10aは解析用領域22を用いてその印刷ジョブを解析し、印刷データを生成する。S506は第3の解析処理の一例である。
S507では、CPU10aはS501で選択した印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかをS506での解析の結果から判断し、セキュア印刷ジョブである場合はS508に進み、通常印刷ジョブである場合はS509に進む。
S508では、CPU10aはS506で生成した印刷データをセキュア印刷ジョブとしてセキュアジョブ記憶領域23bに移動させる。S508は第3のセキュア印刷ジョブ記憶処理の一例である。
S509では、CPU10aはS506で生成した印刷データを解析用領域22から削除する。S509は第3の削除処理の一例である。
S510では、CPU10aはS503で確保した解析用領域22を解放する。S510は第1の開放処理の一例である。
(3)第4の中止処理
次に、図9を参照して、S402で実行される第4の中止処理について説明する。
S601では、CPU10aはセキュアジョブ記憶領域23bに保持されている未解析の印刷ジョブを一つ選択する。S601は第4の選択処理の一例である。
S602では、CPU10aはS601で選択した印刷ジョブの種類から解析に必要な解析用領域22の容量を判断する。S602は第2の容量判断処理の一例である。
S603では、CPU10aはS602で判断した容量の解析用領域22の確保を試みる。
S604では、CPU10aはS603で解析用領域22の確保に成功したか否かを判断し、成功した場合はS605に進み、失敗した場合はS603に戻って確保に成功するまで処理を繰り返す。S603及びS604は第4の確保処理の一例である。
S605では、CPU10aはS601で選択した印刷ジョブを、S603で確保した解析用領域22に移動させる。そして、CPU10aは解析用領域22を用いてその印刷ジョブを解析し、印刷データを生成する。S605は第4の解析処理の一例である。
S606では、CPU10aはS601で選択した印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかをS605での解析の結果から判断し、セキュア印刷ジョブである場合はS607に進み、通常印刷ジョブである場合はS608に進む。
S607では、CPU10aはS605で生成した印刷データをセキュア印刷ジョブとしてセキュアジョブ記憶領域23bに移動させる。S607は第4のセキュア印刷ジョブ記憶処理の一例である。
S608では、CPU10aはS605で生成した印刷データを解析用領域22から削除する。S608は第4の削除処理の一例である。
S609では、CPU10aはS603で確保した解析用領域22を解放する。S609は第2の開放処理の一例である。
S610では、CPU10aはセキュアジョブ記憶領域23bに未解析の印刷ジョブがあるか否かを判断し、未解析の印刷ジョブがある場合はS601に進み、ない場合は印刷中止処理に戻る。
(4)実施形態の効果
以上説明した複合機1によると、解析に必要な解析用領域22の容量を印刷ジョブ毎に判断して解析用領域22を確保するので、大容量の解析用領域22を必要とする印刷ジョブを解析するための解析用領域22を確保できない場合であっても、大容量の解析用領域22を必要としない印刷ジョブを解析するための解析用領域22を確保できる場合は、大容量の解析用領域22を必要としない印刷ジョブの解析を先に行うことができる。
更に、複合機1によると、セキュアジョブ記憶領域23bに保持されている解析が完了していない印刷ジョブを解析することで、セキュア印刷ジョブを中止しないことができる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では中止指示として単数ジョブ中止指示と複数ジョブ中止指示とがある場合を例に説明した。これに対し、中止指示は単数ジョブ中止指示及び複数ジョブ中止指示のいずれか一方のみであってもよい。
(2)上記実施形態では複数ジョブ中止指示を受け付けたときの印刷中止処理を例に説明した。これに対して、単数ジョブ中止指示を受け付けたときの印刷中止処理も同じような動作であってもよい。この場合、複合機1のセキュアモードがONしたとき、アクティブな印刷ジョブとなる印刷ジョブがまだ未解析、すなわち、解析中(状態3)、解析待機中(状態4)、受信中(状態5)の印刷ジョブであれば、該印刷ジョブを解析し、セキュアジョブであればセキュアジョブ記憶領域に移動させ、通常ジョブであれば削除させる。一方、セキュアモードがOFFしたとき、アクティブな印刷ジョブとなる印刷ジョブがまだ未解析であれば、該印刷ジョブを解析せず削除するまたは読み捨てる。
(3)上記実施形態では中止指示が入力されると解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブを解析して印刷データを生成し、その解析の結果から当該印刷ジョブがセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断する場合を例に説明した。これに対し、印刷データは生成せず、解析のみを行ってセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断してもよい。
例えば、印刷条件とビットマップによって表される画像データとが分かれて記述されている印刷データや、印刷条件とページ記述言語によって表される画像データとが分かれて記述されている印刷ジョブの場合は、解析と印刷データの生成とを別々に実行するように構成することも可能である。そのためそのような印刷ジョブの場合は解析のみを行ってもよい。
(4)上記実施形態では予め設定されている中止解除条件として(b1)及び(b2)を例に説明した。しかしながら、中止解除条件はこれに限られるものではなく、適宜に設定することができる。
(5)上記実施形態では解析用領域22の確保に失敗した場合は解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブをセキュアジョブ記憶領域23bに保持させる場合を例に説明した。これに対し、セキュアジョブ記憶領域23bに保持させず解析待ちジョブ記憶領域21に記憶したままとしてもよい。そして、その場合は、解析待ちジョブ記憶領域21に記憶されている印刷ジョブを削除しないようにしてもよい。
ただし、そのままでは通常印刷ジョブの印刷が中止されなくなってしまう。このため、解析待ちジョブ記憶領域21に記憶させたままにする場合は、解析用領域22の確保に成功して解析が行われるまで印刷を保留するようにしてもよい。
(6)上記実施形態2では、解析用領域22の確保に失敗して印刷ジョブをセキュア印刷ジョブ記憶領域に保持させた後、セキュア印刷ジョブ記憶領域に保持させた印刷ジョブを解析するとき、印刷ジョブ毎に解析用領域22を確保する場合を例に説明した。これに対し、実施形態2においても、セキュア印刷ジョブ記憶領域に保持させた印刷ジョブを解析するときは、複数の印刷ジョブの解析に共通に用いる解析用領域22を確保し、その解析用領域22を共通に用いて印刷ジョブを解析してもよい。
(7)上記実施形態では印刷装置として複合機を例に説明した。これに対し、印刷機能は単機能のプリンタであってもよいし、FAX装置であってもよい。
(8)上記実施形態では処理部としてCPU10aを例に説明した。これに対し、処理部は複数のCPUによって構成されてもよいし、ASICによって構成されてもよいし、CPUとASICとの組み合わせによって構成されてもよい。
1・・・複合機、10・・・制御部、10a・・・CPU、10b・・・ROM、10c・・・RAM、11・・・操作部、12・・・印刷部、15・・・通信インタフェース部、21・・・解析待ちジョブ記憶領域、22・・・解析用領域、23・・・解析済みジョブ記憶領域、23a・・・通常ジョブ記憶領域、23b・・・セキュアジョブ記憶領域

Claims (9)

  1. セキュア印刷を実行可能に構成されている印刷装置であって、
    印刷ジョブを受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記印刷ジョブに基づき画像を被記録媒体に印刷する印刷部と、
    当該印刷装置の印刷モードをセキュアモードに設定する設定指示を受け付ける設定指示受付部と、
    印刷を中止する中止指示を受け付ける中止指示受付部と、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記受信部によって受信された印刷ジョブを解析する解析処理と、
    前記解析処理により解析済みの印刷ジョブに基づき画像を前記印刷部に印刷させる印刷処理と、
    前記中止指示受付部によって前記中止指示が受け付けられると、前記印刷モードが前記セキュアモードであるかを判断するモード判断処理と、
    前記モード判断処理によって前記セキュアモードであると判断された場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを前記解析処理により解析し、その解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであるか通常印刷ジョブであるかを判断し、セキュア印刷ジョブの印刷は中止せずに、通常印刷ジョブの印刷は中止するセキュア中止処理と、
    前記モード判断処理によって前記セキュアモードでないと判断された場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブの印刷は、前記解析の完了を待つことなく中止する非セキュア中止処理と、
    を実行する、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記セキュア中止処理において、
    前記通常印刷ジョブであると判断された場合は当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する一方、
    前記セキュア印刷ジョブであると判断された場合は当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる、印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブは、前記中止指示を受け付けた時点で前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブ、及び、前記中止指示が受け付けられたときから予め設定されている中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブを含む、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、前記非セキュア中止処理において、前記中止解除条件が成立するまでの間に受信する印刷ジョブを前記記憶部に記憶させずに読み捨てる、印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記セキュア中止処理において、
    前記記憶部から、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブの解析に用いる領域として予め決められた容量の解析用領域の確保を試みる第1の確保処理と、
    前記第1の確保処理による前記解析用領域の確保に成功した場合に、前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第1の選択処理と、
    前記第1の選択処理によって選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第1の解析処理と、
    前記第1の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる第1のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、
    前記第1の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する第1の削除処理と、
    前記第1の確保処理による前記解析用領域の確保に失敗した場合に、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを印刷が実行されない形態で前記記憶部に保持させる第1の保持処理と、
    を実行する、印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記第1の保持処理によって印刷が実行されない形態で前記記憶部に前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブが保持された場合に、前記解析用領域を確保する処理を確保に成功するまで繰り返す第2の確保処理と、
    前記第2の確保処理によって前記解析用領域が確保されると、前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第2の選択処理と、
    前記第2の選択処理によって選択された前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを、前記第2の確保処理によって確保された解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第2の解析処理と、
    前記第2の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる第2のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、
    前記第2の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する第2の削除処理と、
    を実行する、印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記セキュア中止処理において、
    前記記憶部に記憶されている前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブを一つ選択する第3の選択処理と、
    前記第3の選択処理によって選択された印刷ジョブの解析に必要な解析用領域の容量を判断する第1の容量判断処理と、
    前記第1の容量判断処理によって判断された容量の前記解析用領域の確保を試みる第3の確保処理と、
    前記第3の確保処理による前記解析用領域の確保に成功した場合に、前記選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第3の解析処理と、
    前記第3の解析処理によってセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記記憶部のセキュアジョブ記憶領域に移動させる第3のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、
    前記第3の解析処理の解析結果に基づいて通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記解析用領域から削除する第3の削除処理と、
    前記第3の解析処理によって前記選択された印刷ジョブの解析が完了すると、前記解析用領域を解放する第1の開放処理と、
    前記第3の確保処理による前記解析用領域の確保に失敗した場合に、前記選択された印刷ジョブを印刷が実行されない形態で前記記憶部に保持させる第2の保持処理と、
    を実行する、印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記第2の保持処理によって印刷が実行されない形態で前記記憶部に前記解析処理による解析が完了していない印刷ジョブが保持された場合に、当該印刷ジョブを一つ選択する第4の選択処理と、
    前記第4の選択処理によって印刷ジョブが一つ選択されると、当該選択された印刷ジョブの解析に必要な解析用領域の容量を判断する第2の容量判断処理と、
    前記第2の容量判断処理によって判断された容量の前記解析用領域を確保する処理を確保に成功するまで繰り返す第4の確保処理と、
    前記第4の確保処理によって前記解析用領域が確保されると、前記第4の選択処理によって選択された印刷ジョブを、前記解析用領域を用いて前記解析処理により解析する第4の解析処理と、
    前記第4の解析処理の解析結果に基づいてセキュア印刷ジョブであると判断された場合、当該セキュア印刷ジョブを前記セキュアジョブ記憶領域に移動させる第4のセキュア印刷ジョブ記憶処理と、
    前記第4の解析処理によって前記通常印刷ジョブであると判断された場合、当該通常印刷ジョブを前記解析用領域から削除する第4の削除処理と、
    前記第4の解析処理によって前記選択された印刷ジョブの解析が完了すると、前記解析用領域を解放する第2の開放処理と、
    を実行する、印刷装置。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記処理部は、
    前記中止指示受付部によって前記中止指示が受け付けられると、すでに前記記憶部に記憶されている前記通常印刷ジョブを前記記憶部から削除する一方、
    すでに前記記憶部に記憶されている前記セキュア印刷ジョブを前記記憶部に保持させる、印刷装置。
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