JP5986531B2 - 生産管理システム、及び管理方法 - Google Patents

生産管理システム、及び管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、製品を生産するための工程を管理する生産管理システムに関する。
製造業においては、製品の需要変動、生産工程における歩留まり、生産リードタイムの変動、及び部品の調達リードタイムの変動等のさまざまな変動要因を考慮する必要がある。リードタイムとは、ある工程に着手してから終了するまでの時間をいう。
一般的には、生産者は、部品、中間製品及び製品の在庫を持つことによって、これらの変動に対応することができる。例えば、特定の工程で歩留まりが低下することが想定される場合、生産者は、該当特定の工程で生産される製品の在庫を増加させることによって、出荷遅延を防止できる。なお、歩留まりとは、全ての製品に対する不良品でない良品の割合である。また、生産者が過剰な在庫を持つことは、棚卸資産の増大を招くので、生産者は、適正な量の在庫を適正なタイミングで持つことを望む。
適切な在庫量は、需要変動、歩留まりのばらつき、設備トラブル、及びサプライヤの納期遅延等に基づいて導出される必要があるが、これらの値は一定ではなく常に変動する。また、適切な在庫量は、特定の時点における値だけではなく、製品のライフサイクルを考慮した長期的な変動傾向も考慮して導出される必要がある。これら全ての変動要素を考慮して、在庫量を導出し、生産計画に反映させることが容易ではない。
生産ラインから収集した実績情報と生産計画情報とを表示し、これらの乖離を把握するための技術として、特開2005−63084号公報(特許文献1)がある。この公報には、「納期(納入リードタイム)、物質収支、品質、作業工数等の生産性を即時に表示し、一定の条件でアラートを発することで、是正措置を促し、生産プロセスの生産性を向上する。さらに、工程の時間制約(=生産リードタイム)を元に、時間軸が縦のガントチャート、横のガントチャート、又は表形式のいずれかの表示形式に表示し、表示形式の互換性を確保する。またチャートバー、表形式のセルに入出力インターフェースを対応させる。」と記載されている(要約参照)。
特開2005−63084号公報
管理者は、ある製品の計画と実績とが乖離している場合、この原因を特定するために、該当製品の工程を遡って、遅延発生要因を調査する。しかしながら、製品の生産工程は、例えば、工程の分岐及び合流、並びに共通部品及び共通ライン等が複雑であり、管理者は、原因の特定に多くの工数を要することが課題となっている。
前記特許文献1には、多品種生産現場の工程の進捗情報の可視化する生産管理システムが記載されている。特許文献1に記載された生産管理システムは、計画情報と実績情報とをガントチャート上に分けて表示し、設備情報及び歩留りを含む生産性に関する情報を管理できる。しかし、当該生産管理システムでは、特定の工程で納期又は数量に変更が発生した場合に他の工程に及ぶ影響、納期遅延の発生原因となる工程等を分析できない。
生産現場には、さまざまな変動要素が存在する。例えば、顧客の需要には常に変動が発生する。生産ラインでは歩留まりは常に変動し、設備トラブルによる生産性の低下も発生する。結果として完成実績も必ずしも計画通りとはならないことが多い。
本発明は、上記問題点を鑑み、計画と実績とが乖離している場合に、当該乖離の原因の特定を容易にする生産管理システムを提供することを目的とする。
本発明の代表的な一例を示せば、製品を生産するための少なくとも一つの工程を管理する生産管理システムであって、前記生産管理システムは、前記工程の実績を管理する端末と、前記端末を管理する管理計算機と、を有し、前記端末は、前記工程における製品毎の実績値を含む実績情報を記憶し、前記管理計算機は、前記工程における製品毎の基準値を含む基準情報を記憶し、前記管理計算機は、前記端末から前記実績情報を取得し、前記取得した各工程の実績情報に含まれる実績値と当該実績情報の工程に対応する前記基準情報に含まれる基準値とを比較し、前記各工程の実績値の前記基準値からの乖離を算出し、前記算出した乖離が閾値の範囲内にない場合、前記乖離を算出した工程をアラーム表示するアラーム表示画面を表示し、前記アラーム表示画面においてある前記工程が選択された場合、前記選択された工程における製品毎の実績値を含む詳細表示画面を表示することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡潔に説明すれば、下記の通りである。すなわち、計画と実績とが乖離している場合に、当該乖離の原因の特定を容易にする生産管理システムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1の生産管理システムの説明図である。 本発明の実施例1の生産工程の概要の説明図である。 本発明の実施例1の生産管理部門サーバのハードウェア構成図である。 本発明の実施例1の出荷要求情報の説明図である。 本発明の実施例1の出荷要求実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の部品発注実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の部品着荷実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の投入実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の完成実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の入庫実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の出庫実績情報の説明図である。 本発明の実施例1の生産管理部門サーバの全体処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の実績情報取得処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の基準値取得処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の乖離算出処理のフローチャートである。 本発明の実施例1のアラーム表示画面の説明図である。 本発明の実施例1の適正在庫詳細画面の説明図である。 本発明の実施例1の変形例のアラーム表示画面の説明図である。 本発明の実施例2の前後工程実績詳細画面の説明図である。 本発明の実施例3の出荷先実績表示領域の説明図である。 本発明の実施例3の出荷要求数の遷移の説明図である。 本発明の実施例4の完成実績情報の説明図である。 本発明の実施例4の歩留基準値情報の説明図である。 本発明の実施例4の直前実績詳細画面の説明図である。 本発明の実施例5の完成計画情報の説明図である。 本発明の実施例5の先行日数修正画面の説明図である。 本発明の実施例5の完成実績の期間が次工程着手予定の期間を超える個所が存在しない場合の次工程着手予定修正案の説明図である。 本発明の実施例5の完成実績のすべての期間が次工程着手予定の期間を超える場合の先行日数修正画面の説明図である。 本発明の実施例5の完成実績のすべての期間が次工程着手予定の期間を超えない場合の先行日数修正画面の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質的に同一な箇所には同じ符号を付与し、説明を繰り返さないこととする。
以下において、本発明の実施例1を図1〜図18を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1の生産管理システムの説明図である。
生産管理システムは、製造部門端末1、資材部門端末2、及び生産管理部門サーバ(管理計算機)3を有する。製造部門端末1、資材部門端末2、及び生産管理部門サーバ3は、ネットワーク7を介して接続される。なお、製造部門端末1及び資材部門端末2を総称して端末という。
製造部門端末1は、図2で説明する生産工程に含まれる製造工程の実績情報を管理する端末である。製造部門端末1は、投入実績情報11、完成実績情報12、製造歩留情報13、及び生産LT(リードタイム)情報14を記憶する。なお、これらの情報を総称して実績情報という。
投入実績情報11は、製造工程に投入された投入品の数を管理するものであり、図8で詳細を説明する。完成実績情報12は、製造工程で完成した完成品の数を管理するものであり、図9で詳細を説明する。
製造歩留情報13は、製造工程における歩留まりを管理するものであり、歩留まりと当該製造工程における不良品の原因とを含む。製造歩留情報13の歩留まりは、投入実績情報11の投入品の数で完成実績情報12の完成品の数が除算されることによって算出される。生産LT情報14は、製造工程における投入から完成までの期間を示すリードタイムを管理するものである。また、生産LT情報14のリードタイムは、完成実績情報12の完成日から投入実績情報11の投入日が減算されることによって算出される。このため、製造部門端末1は、少なくとも投入実績情報11、及び完成実績情報12を記憶していればよく、製造歩留情報13及び生産LT情報14を必ずしも記憶する必要はない。
資材部門端末2は、図2で説明する生産工程に含まれる保管工程の実績情報を管理する端末である。資材部門端末2は、入庫実績情報21、出庫実績情報22、調達歩留情報23、及び調達LT情報24を記憶する。なお、これらの情報を総称して実績情報という。
入庫実績情報21は、保管工程において倉庫に入庫された入庫品の数を管理するものであり、図10で詳細を説明する。出庫実績情報22は、保管工程において倉庫から出庫された出庫品の数を管理するものであり、図11で詳細を説明する。
調達歩留情報23は、保管工程における歩留まりを管理するものである。調達歩留情報23の歩留まりは、入庫実績情報21の入庫品の数で出庫実績情報22の出庫品の数が除算されることによって算出される。調達LT情報24は、保管工程における入庫から出庫までの期間を示すリードタイムを管理するものである。調達LT情報24のリードタイムは、出庫実績情報22の出庫日から入庫実績情報21の入庫日が減算されることによって算出される。このため、資材部門端末2は、少なくとも入庫実績情報21、及び出庫実績情報22を記憶していればよく、調達歩留情報23及び調達LT情報24を必ずしも記憶する必要はない。
生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4、データ処理部5及びデータ出力部6を有する。
データ記憶部4は、各種情報を記憶領域であり、各種マスタ情報41、適正在庫基準値情報42、ライン投入計画情報43、部品着荷予定情報44、出荷要求情報45、及びパラメータ情報46を記憶する。
各種マスタ情報41には、製造部門端末1及び資材部門端末2に記憶される各種実績情報の基準値が登録される。適正在庫基準値情報42には、保管工程の倉庫の適正な在庫量の基準値が登録される。これらを総称して基準値という。
ライン投入計画情報43には、製造工程への投入計画及び当該製造工程での完成予定数が登録される。部品着荷予定情報44には、部品の発注先(サプライヤ)から部品が保管工程の倉庫に着荷する計画が登録される。出荷要求情報45は、製品の出荷先となる顧客から要求された製品数等が登録される。出荷要求情報45は、図6で詳細を説明する。
パラメータ情報46には、各種基準値の幅のパラメータ等が登録される。
データ処理部5は、データ記憶部4から情報を読み出し、演算処理を実行する演算処理部であり、例えば、プロセッサ等である。
データ出力部6は、データを管理者に出力する例えばディスプレイ等であり、実績変動状況61及び各種アラーム62を出力する。実績変動状況61は、製造部門端末1及び資材部門端末2から収集した各種実績情報の時系列的な変化であり、各種アラーム62は、製造部門端末1及び実績端末2から収集した各種実績情報がこれらに対応する基準値と閾値以上乖離する旨を管理者に通知するアラームである。
図2は、本発明の実施例1の生産工程の概要の説明図である。
例えば、本実施例の生産工程は、二つの製造工程P1及びP2、並びに三つの保管工程W1〜W3を含む。
まず、保管工程W1では、サプライヤS1〜Snから調達された資材が倉庫に保管される。製造工程P1では、保管工程W1で保管された資材が投入され、製造工程P1における加工等のプロセスを施し、製品を製造する。製造工程P1でプロセスが施された製品は、保管工程W2で倉庫に保管される。
保管工程W2で倉庫に保管された製品は、製造工程P2に投入されるか、又は当該製品を資材として扱う顧客のラインLに出荷される。このように、未完成の製品であって、他の製造工程に投入されるか、出荷先に出荷される製品を中間製品という。
製造工程P2では、保管工程W2で保管された中間製品が投入され、製造工程P2におけるプロセスを施し、製品を製造する。そして、製造工程P2でプロセスが施された、保管工程W3で倉庫に保管される。保管工程W3の倉庫に保管された製品は、顧客C1〜Cnに出荷される。
製造工程P1及びP2には、それぞれ製造部門端末1が配置され、製造工程P1及びP2の実績情報を記憶する。また、保管工程W1〜W3には、それぞれ資材部門端末2が配置され、保管工程W1〜W3の実績情報を記憶する。
また、生産管理部門サーバ3は、図2に示す各工程の順序を示す工程順序が登録された図示しない工程順序情報を含むBOP(Bill Of Process)情報をデータ記憶部4に記憶する。
図3は、本発明の実施例1の生産管理部門サーバ3のハードウェア構成図である。
生産管理部門サーバ3は、図1で説明しように、データ記憶部4及びデータ処理部5を有し、ネットワーク73を介して入力端末71及び表示端末72に接続される。
表示端末72には、各種アラーム62を示すアラーム表示画面1600(図16参照)等が出力される。入力端末71は、表示端末72に出力された各種アラーム62の原因を特定し、又は各種アラーム62の対象を絞り込むために管理者が操作する。
本実施例では、生産管理部門サーバ3を独立した情報システムとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、生産管理部門サーバ3の機能が他の情報処理システムに組み込まれ、当該他の情報処理システムの一部として機能してもよい。
入力端末71及び表示端末72は、ネットワーク73を介さず直接生産管理部門サーバ3に接続されていてもよい。
図4は、本発明の実施例1の出荷要求情報45の説明図である。
顧客からの出荷要求を顧客の端末(不図示)に接続された顧客端末(不図示)が受け付けた場合、当該顧客端末が、出荷要求情報45を記憶し、記憶した出荷要求情報45を生産管理部門サーバ3に送信する。生産管理部門サーバ3は、受信した出荷要求情報45を記憶する。
出荷要求情報45は、出荷先401、要求製品402、要求数量403、要求納期404及び受付日405を含む。
出荷先401には、製品の出荷を要求し、出荷先となる顧客の識別子が登録される。要求製品402には、出荷が要求された製品の識別子が登録される。要求数量403には、出荷が要求された製品の数が登録される。要求納期404には、出荷が要求された製品の納期が登録される。受付日405には、図示しない顧客端末が出荷要求を受け付けた年月日が登録される。
図5は、本発明の実施例1の出荷要求実績情報50の説明図である。
出荷が要求された製品が実際に出荷された場合、出荷要求実績情報50には出荷数量等が登録される。例えば、図2では、保管工程W2で中間製品を顧客Lに出荷した場合、及び保管工程W3で製品を顧客C1〜Cnに出荷した場合に、これらの出荷実績を保管工程W2及びW3の資材部門端末2が記憶し、記憶した出荷実績を生産管理部門サーバ3に送信する。出荷要求実績情報50は、図1で図示していないが、顧客に出荷する保管工程の資材部門端末2及び生産管理部門サーバ3に記憶される。
出荷要求実績情報50は、出荷先501、出荷製品502、出荷数量503、及び出荷日504を含む。
出荷先501には、製品を出荷した顧客の識別子が登録される。出荷製品502には、出荷された製品の識別子が登録される。出荷数量503には、出荷された製品の数が登録される。出荷日504には、製品が出荷された年月日が登録される。
図6は、本発明の実施例1の部品発注実績情報60の説明図である。
部品を提供するサプライヤの端末(不図示)に接続されるサプライヤ端末(不図示)が、サプライヤに部品を発注した場合、部品発注実績情報60を記憶する。部品発注実績情報60には、発注した部品の数等が登録される。サプライヤ端末は、記憶した部品発注実績情報60を生産管理部門サーバ3に送信し、生産管理部門サーバ3は、受信した部品発注実績情報60を記憶する。
部品発注実績情報60は、発注先601、部品602、発注数量603、及び発注日604を含む。
発注先601には、部品を発注したサプライヤの識別子が登録される。部品602には、発注した部品の識別子が登録される。発注数量603には、発注した部品の数が登録される。発注日604には、部品を発注した年月日が登録される。
図7は、本発明の実施例1の部品着荷実績情報70の説明図である。
サプライヤから部品が倉庫に着荷した場合、部品着荷実績情報70には着荷した部品の数等が登録される。例えば、図2では、保管工程W1でサプライヤから倉庫に着荷した場合、当該着荷実績を資材部門端末2が記憶し、記憶した着荷実績を生産管理部門サーバ3に送信する。部品着荷実績情報70は、図1で図示していないが、サプライヤから部品が着荷する保管工程の資材部門端末2及び生産管理部門サーバ3に記憶される。
部品着荷実績情報70は、発注先701、部品702、着荷数量703、及び着荷日704を含む。
発注先701には、着荷した部品を発注したサプライヤの識別子が登録される。部品702には、着荷した部品の識別子が登録される。着荷数量703には、着荷した部品の数が登録される。着荷日704には、部品を着荷した年月日が登録される。
図8は、本発明の実施例1の投入実績情報11の説明図である。
投入実績情報11は、各製造工程(ライン)に製品が投入された場合、投入された製品の数等が登録される。投入実績情報11は、図1に示すように、製造部門端末1に記憶される。また、生産管理部門サーバ3が製造部門端末1から投入実績情報11を収集することによって、投入実績情報11は生産管理部門サーバ3にも記憶される。
投入実績情報11は、製品801、ライン802、投入数量803、及び投入日804を含む。
製品801には、製造工程に投入された製品の識別子が登録される。ライン802には、製品が投入された製造工程の識別子が登録される。投入数量803には、製造工程に投入された製品の数が登録される。投入日804には、製品が製造工程に投入された年月日が登録される。
図9は、本発明の実施例1の完成実績情報12の説明図である。
完成実績情報12は、製造工程のプロセスが完了した場合、プロセスが完了した製品の数等が登録される。完成実績情報12は、図1に示すように、製造部門端末1に記憶される。また、生産管理部門サーバ3が製造部門端末1から完成実績情報12を収集することによって、完成実績情報12は生産管理部門サーバ3にも記憶される。
完成実績情報12は、製品901、ライン902、完成数量903、及び完成日904を含む。
製品901には、製造工程のプロセスが完了した製品の識別子が登録される。ライン902には、製造工程のプロセスを完了したラインの識別子が登録される。完成数量903には、製造工程のプロセスが完了した製品の数が登録される。完成日904には、製造工程のプロセスが完了した年月日が登録される。
図10は、本発明の実施例1の入庫実績情報21の説明図である。
入庫実績情報21は、保管工程において部品(又は製品)が倉庫に入庫した場合、入庫した部品の数等が登録される。入庫実績情報21は、図1に示すように、資材部門端末2に記憶される。また、生産管理部門サーバ3が資材部門端末2から入庫実績情報21を収集することによって、入庫実績情報21は生産管理部門サーバ3にも記憶される。
入庫実績情報21は、部品1001、倉庫1002、入庫数量1003、及び入庫日1004を含む。
部品1001には、倉庫に入庫した部品の識別子が登録される。倉庫1002には、部品が入庫された倉庫の識別子が登録される。入庫数量1003には、倉庫に入庫した部品の数が登録される。入庫日1004には、部品が倉庫に入庫した年月日が登録される。
図11は、本発明の実施例1の出庫実績情報22の説明図である。
出庫実績情報22は、保管工程において部品が倉庫から出庫した場合、出庫した部品の数等が登録される。出庫実績情報22は、図1に示すように、資材部門端末2に記憶される。また、生産管理部門サーバ3が資材部門端末2から出庫実績情報22を収集することによって、出庫実績情報22は生産管理部門サーバ3にも記憶される。
出庫実績情報22は、部品1101、倉庫1102、出庫数量1103、及び出庫日1104を含む。
部品1101には、倉庫から出庫した部品の識別子が登録される。倉庫1102には、部品が出庫された倉庫の識別子が登録される。出庫数量1103には、倉庫から出庫した部品の数が登録される。出庫日1104には、部品が倉庫から出庫した年月日が登録される。
次に、生産管理部門サーバ3の全体処理について図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施例1の生産管理部門サーバ3の全体処理のフローチャートである。
まず、生産管理部門サーバ3は、製造部門端末1及び資材部門端末2等に記憶された実績情報を取得する(101)。例えば、生産管理部門サーバ3は、実績情報の取得要求を製造部門端末1及び資材部門端末2等に送信し、製造部門端末1及び資材部門端末2等は実績情報の取得要求を受信した場合、自身が記憶する実績情報を生産管理部門サーバ3に送信し、生産管理部門サーバ3は、これらの実績情報を受信することによって、実績情報を取得する。
次に、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4に記憶された各種マスタ情報41及び適正在庫基準値情報42を参照し、ステップ101の処理で取得した実績情報に対応する基準値を取得する(102)。
そして、生産管理部門サーバ3は、ステップ101の処理で取得した実績情報のステップ102の処理で取得した基準値からの差分を算出することによって、実績情報の基準値からの乖離を算出する(103)。
生産管理部門サーバ3は、ステップ103の処理で算出した差分が閾値以上である場合には、この実績情報に対応する工程に対するアラームを通知するためのアラーム表示画面1600を生成し、生成したアラーム表示画面1600を表示する(104)。アラーム表示画面1600は図16で詳細を説明する。
次に、生産管理部門サーバ3は、ステップ104の処理で表示したアラーム表示画面1600でいずれかの工程が選択された場合、選択された工程の詳細情報を表示するための適正在庫詳細画面1700(図17参照)を生成し、生成した適正在庫詳細画面1700を表示する(105)。
そして、管理者は、アラーム表示画面1600及び適正在庫詳細画面1700を参照して、基準値を修正する場合には、新たな基準値を生産管理部門サーバ3に入力する。
生産管理部門サーバ3は、新たな基準値の入力を受け付けた場合、受け付けた基準値に対応する基準値を当該受け付けた基準値に更新し(106)、処理を終了する。
次に、ステップ101の処理の実績情報取得処理について図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施例1の実績情報取得処理のフローチャートである。
ステップ101の処理で実績情報取得処理が開始されると、生産管理部門サーバ3は、図示しない顧客端末から出荷要求情報45を取得し、取得した出荷要求情報45を記憶する(1011)。
そして、生産管理部門サーバ3は、顧客に製品を出荷する倉庫の資材部門端末2から出荷要求実績情報50を取得し、取得した出荷要求実績情報50を記憶する(1012)。
そして、生産管理部門サーバ3は、図示しないサプライヤ端末から部品発注実績情報60を取得し、取得した部品発注実績情報60を記憶する(1013)。
そして、生産管理部門サーバ3は、サプライヤから部品が着荷する倉庫の資材部門端末2から部品着荷実績情報70を記憶する(1014)。
そして、生産管理部門サーバ3は、製造部門端末1から投入実績情報11を取得し、取得した投入実績情報11を記憶する(1015)。
そして、生産管理部門サーバ3は、製造部門端末1から完成実績情報12を取得し、取得した完成実績情報12を記憶する(1016)。
そして、生産管理部門サーバ3は、資材部門端末2から入庫実績情報21を取得し、取得した入庫実績情報21を記憶する(1017)。
そして、生産管理部門サーバ3は、資材部門端末2から出庫実績情報22を取得し、取得した出庫実績情報22を記憶する(1018)。
そして、生産管理部門サーバ3は、顧客に製品を出庫する倉庫の資材部門端末2から製品の輸送に関する実績情報である輸送実績情報を取得し、取得した輸送実績情報を記憶し(1019)、処理を終了する。
次に、ステップ102の処理の基準値取得処理について図14を用いて説明する。図14は、本発明の実施例1の基準値取得処理のフローチャートである。
ステップ102の処理で基準値取得処理が開始されると、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4から適正在庫基準値情報42を取得する(1021)。適正在庫基準値情報42は、各倉庫の入庫実績情報21及び出庫実績情報22から算出される各倉庫の在庫数との比較に用いられる。これによって、生産管理部門サーバ3は、現在の倉庫の在庫数が適正在庫基準値情報42からどの程度乖離しているかを判断できる。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41から資材調達リードタイム基準値を取得する(1022)。資材調達リードタイム基準値は、部品発注実績情報60及び部品着荷実績情報70から算出される部品調達実績リードタイムとの比較に用いられる。これによって、生産管理部門サーバ3は、部品の調達に遅延が発生しているか否かを判断できる。また、生産管理部門サーバ3は、部品の調達に遅延が発生している場合には、遅延期間がどの程度かを算出できる。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41から生産リードタイム基準値を取得する(1023)。生産リードタイム基準値は、投入実績情報11及び完成実績情報12から算出される生産実績リードタイムとの比較に用いられる。これによって、生産管理部門サーバ3は、生産に遅延が発生しているか否かを判断できる。また、生産管理部門サーバ3は、生産に遅延が発生している場合には、遅延期間がどの程度かを算出できる。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41から歩留基準値を取得する(1024)。歩留基準値は製品及び製造工程毎に設定されている。歩留基準値は、投入実績情報11及び完成実績情報12から算出される製品及び製造工程毎の歩留まりとの比較に用いられる。これによって、生産管理部門サーバ3は、製品の出荷要求実績情報50の出荷数量503が出荷要求情報45の要求数量403を充足できない場合等にどの製造工程の歩留まりが原因かを判断できる。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41から単価情報を取得する(1025)。単価情報には、保管工程で倉庫に保管される部品、中間製品及び製品の単価が登録される。生産管理部門サーバ3は、各倉庫の在庫数に単価情報の単価を積算することによって、各倉庫の在庫の評価額を算出する。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41から製品構成情報を取得する(1026)。製品構成情報には、製品と当該製品を構成する部品の関係が登録される。
そして、生産管理部門サーバ3は、データ記憶部4の各種マスタ情報41からBOP情報を取得し(1027)、処理を終了する。BOP情報には、製品と当該製品を製造する製造工程及び当該製品を保管する保管工程との関係が登録される。
生産管理部門サーバ3は、ステップ1026の処理で取得した製品構成情報及びステップ1027の処理で取得したBOP情報を用いて、製品の納期の遅延に関し、遅延の原因がどの工程のどの部品であるかを特定できる。
次に、ステップ103の処理の乖離算出処理について図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施例1の乖離算出処理のフローチャートである。
ステップ103の処理で乖離算出処理が開始されると、生産管理部門サーバ3は、処理対象の製品の識別子を取得する(1031)。また、ステップ1031の処理では、生産管理部門サーバ3は、製品構成情報を参照し、処理対象の製品を構成する部品を特定するとともに、BOP情報を参照し、処理対象の製品が完成するまでの製造工程及び保管工程を特定する。
そして、生産管理部門サーバ3は、処理対象の製品の各工程の基準値を取得する(1032)。具体的には、生産管理部門サーバ3は、ステップ1031の処理で特定した保管工程の適正在庫基準値情報42を取得し、ステップ1031の処理で特定した部品の調達リードタイム基準値を取得する。また、生産管理部門サーバ3は、処理対象の製品及びステップ1031の処理で特定した部品のステップ1031の処理で特定した製造工程の生産リードタイム基準値及び歩留基準値を取得する。
そして、生産管理部門サーバ3は、処理対象の製品の各工程の実績情報を取得する(1033)。具体的には、生産管理部門サーバ3は、部品調達実績リードタイム、生産実績リードタイム、歩留まり、及び在庫数を取得する。
部品調達実績リードタイムは、部品着荷実績情報70のステップ1031の処理で特定された部品の着荷日704に登録された年月日から、部品発注実績情報60のステップ1031の処理で特定された部品の発注日604に登録された年月日を減算することによって算出される。
生産実績リードタイムの取得方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12の製品901が処理対象の製品の識別子と一致し、かつ、ライン902がステップ1031の処理で特定した製造工程の識別子と一致するエントリの完成日904に登録された年月日(完成日)を取得する。また、生産管理部門サーバ3は、投入実績情報11の製品801が処理対象の製品の識別子と一致し、かつ、ライン802がステップ1031の処理で特定した製造工程の識別子と一致するエントリの投入日804に登録された年月日(発注日)を取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得した完成日から取得した発注日を減算することによって、生産実績リードタイムを取得する。
歩留まりの取得方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、投入実績情報11の製品801が処理対象の製品の識別子と一致し、かつ、ライン802がステップ1031の処理で特定した製造工程の識別子と一致するエントリの投入数量803に登録された値(投入数量)を取得する。また、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12の製品901が処理対象の製品の識別子と一致し、かつ、ライン902がステップ1031の処理で特定した製造工程に含まれるラインの識別子と一致するエントリの完成数量903に登録された値(完成数量)を取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得した完成数量を取得した投入数量で除算することによって、歩留まりを取得する。
在庫数の取得方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、入庫実績情報21の部品1001がステップ1301の処理で取得した部品の識別子と一致するエントリを取得し、出庫実績情報22の部品1101がステップ1301の処理で取得した部品の識別子と一致するエントリを取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、入庫実績情報21の取得したエントリの入庫数量1003に登録された値から、出庫実績情報22の取得したエントリのうち入庫実績情報21のエントリと倉庫1102の識別子が同じで、出庫日1104が入庫日1004以降であるエントリの出庫数量1103に登録された値を減算することによって、各倉庫の各部品の在庫数を取得する。
次に、生産管理部門サーバ3は、ステップ1033の処理で取得した実績値とステップ1032の処理で取得した基準値とを比較することによって、実績値と基準値との乖離を算出し、算出した乖離が閾値の範囲にあるか否かを判定する(1034)。なお、閾値は、予めパラメータ情報46に予め設定されてもよいし、生産管理部門サーバ3の管理者等が予め設定された閾値を変更したものであってもよい。
具体的には、生産管理部門サーバ3は、部品毎の部品調達実績リードタイムと部品調達リードタイム基準値との乖離を算出し、製造工程毎の生産実績リードタイムと生産リードタイム基準値との乖離を算出し、製造工程毎の歩留まりと歩留基準値との乖離を算出し、保管工程毎の在庫数と適正在庫基準値情報42との乖離を算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、少なくとも一つの乖離が閾値の範囲外である場合には、乖離が閾値の範囲内にないと判定し、すべての乖離が閾値の範囲内である場合には、乖離が閾値の範囲内にあると判定する。
ステップ1034の処理で乖離が閾値の範囲にあると判定された場合、生産管理部門サーバ3は、アラーム表示画面1600を生成して、アラームを表示し(1035)、処理を終了する。アラーム表示画面1600は、図16で詳細を説明する。
ステップ1034の処理で乖離が閾値の範囲内にあると判定された場合、生産管理部門サーバ3は、処理を終了する。
次に、アラーム表示画面1600について図16を用いて説明する。図16は、本発明の実施例1のアラーム表示画面1600の説明図である。
アラーム表示画面1600は、サプライヤから部品の納入から顧客への製品の出荷までのサプライチェーンの全体の一覧画面である。アラーム表示画面1600は、サプライヤ1601、製造工程1602、倉庫(保管工程)1603、及び出荷先1604を含む。これらの間の部品又は製品の流れが線によって連結されることによって、サプライチェーンが表現される。
サプライヤ1601には、部品1〜7の納期遵守率が表示される。納期遵守率は、部品着荷実績情報70を参照し、部品毎に着荷数量を合計し、着荷日704が納期を超えた着荷数量を合計値で除算することによって算出される。
製造工程1602には、各製造工程の稼働率、歩留まり、及び計画遵守率が表示される。
製造工程1602に表示される稼働率の算出方法について説明する。稼働率は、製造工程で使用される全ての機器の数に対する稼働可能な機器の数の割合である。製造部門端末1は、製造工程で稼働可能な機器の数を稼働実績情報として記憶しており、生産管理部門サーバ3は、各製造工程で使用される全ての機器の数をBOP情報に記憶している。生産管理部門サーバ3は、製造部門端末1から稼働実績情報を取得し、取得した稼働実績情報の稼働可能な機器の数を、当該稼働実績情報に対応する製造工程で使用される全ての機器の数で除算することによって、稼働率を算出する。
次に、製造工程1602に表示される歩留まりの算出方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12を参照し、製造工程毎の完成数量903の合計値を算出するとともに、投入実績情報11を参照し、製造工程毎の投入数量803の合計値を算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、算出した完成数量903の合計値を算出した投入数量803の合計値で除算することによって、製造工程毎の歩留まりを算出する。
次に、製造工程1602に表示される計画遵守率の算出方法について説明する。計画遵守率は、製造工程で完成した製品の数に対して、製造工程の生産リードタイムが予め設定された計画が示す期間(計画期間)以内である製品の数の割合である。
具体的には、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12を参照し、製造工程毎の完成数量903の合計値(全体合計値)を算出する。また、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12の完成日904から投入実績情報11の投入日804を減算することによって生産リードタイムを算出し、算出した生産リードタイムが製造工程の計画期間以内である完成数量903の合計値(計画遵守合計値)を算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、算出した計画遵守合計値を算出した全体合計値で除算することによって、製造工程毎の計画遵守率を算出する。なお、製造工程毎の計画期間は、例えば、パラメータ情報46に登録されていればよい。
倉庫(保管工程)1603には、各保管工程における倉庫の在庫数、及び在庫金額が表示される。
倉庫(保管工程)1603に表示される在庫数は、生産管理部門サーバ3が倉庫毎の入庫実績情報21の入庫数量1003から出庫実績情報22の出庫数量1103を減算することによって、算出される。また、倉庫(保管工程)1603に表示される在庫金額は、単価情報に登録された単価を在庫数に乗算することによって算出される。
出荷先1604には、各出荷先の納期遵守率が表示される。出荷先1604に表示される納期遵守率の算出方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、出荷要求実績情報50を参照し、出荷数量503の合計値(全体合計値)を出荷先毎に算出する。また、生産管理部門サーバ3は、出荷要求実績情報50の出荷日504が出荷要求情報45の要求納期404以内である出荷数量503の合計値(納期遵守合計値)を出荷先毎に算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、納期遵守合計値を全体合計値で除算することによって、出荷先毎の納期遵守率を算出する。
生産管理部門サーバ3は、サプライヤ1601の納期遵守率、製造工程1602の稼働率、歩留まり、及び計画遵守率、倉庫1603の在庫数及び在庫金額、並びに、出荷先1604の納期遵守率のこれらに対応する基準値からの乖離を算出する。図16では、中間品在庫の在庫数及び在庫金額の基準値からの乖離が閾値の範囲内になく、1605に示すように、当該中間品在庫がアラーム表示される。また、図16では、出荷先1の納期遵守率の基準値からの乖離が閾値の範囲内になく、1606に示すように、当該出荷先1がアラーム表示される。具体的には、出荷先1の納期遵守率の実績値が85%であり、出荷先1の納期遵守率の基準値である90%より閾値以上小さいため、出荷先1がアラーム表示される。また、出荷先1に中間品を出荷する保管工程の在庫数と基準値との差が閾値の範囲にないため、この中間品在庫がアラーム表示される。図16に示すアラーム表示画面1600では、上記したように、製品のサプライチェーン全体が表示されるため、出荷先1のアラーム表示の原因は、出荷先1に中間品を出荷する保管工程における在庫数が基準値より小さいことであることが、管理者は容易に把握できる。このように、製品のサプライチェーン全体を工程等の実績値が表示されるので、管理者は、納期遅延等の原因がどの工程であるかを容易に把握できる。
なお、図16に示すアラーム表示は、中間品在庫及び出荷先1の枠を他の枠より太い線で表示されることによって、実現されるが、これに限定されない。例えば、アラーム表示する要素の枠の色又は形状等を他の要素と変えることによって、アラーム表示する要素が他の要素と区別可能に表示されればよい。
図16に示すアラーム表示画面1600において、アラーム表示されている中間品在庫が選択された場合、選択された中間品在庫の詳細情報を含む適正在庫詳細画面1700が表示される。図17は、本発明の実施例1の適正在庫詳細画面1700の説明図である。
適正在庫詳細画面1700は、品目別在庫一覧1701及び在庫充足率1702を含む。品目別在庫一覧1701は、選択された中間品在庫の倉庫に保管されている製品(品目)毎の在庫数及び基準値等の一覧であり、品目1703、在庫数1704及び許容変動幅1705を含む。
品目1703には、選択された中間品在庫の倉庫に保管されている製品の識別子が表示される。
在庫数1704には、選択された中間品在庫の製品毎の現在の在庫数、及び選択された中間品在庫の製品の種別毎の基準値が表示される。
許容変動幅1705には、適正在庫基準値情報42に登録された基準値のうち選択された中間品在庫の製品の基準値の許容変動幅が表示される。現在の在庫数が基準値の許容変動幅内である製品はアラーム表示の対象とならず、現在の在庫数が基準値の許容変動幅外である製品がアラーム表示の対象となる。
在庫充足率1702には、製品の種別毎の現在の在庫数の基準値に対する割合がグラフ化されて表示される。
図17では、品目Aの在庫数「30」が、基準値「200」から許容変動幅「10」を減算した下限基準値「190」より小さいので、品目Aがアラーム表示の対象となる。また、品目Bの在庫数「300」が、基準値「600」から許容変動幅「20」を減算した下限基準値「580」より小さいので、品目Bもアラーム表示の対象となる。このため、図17では、適正在庫詳細画面1700の品目A及び品目Bのエントリが点線枠で囲われてアラーム表示される。
ここで、生産管理部門サーバ3は、適正在庫詳細画面1700で品目Aの選択を受け付けた場合、当該品目Aのアラーム表示画面1600で選択された保管工程より一つ前の工程である工程1の品目Aの日毎の完成実績を表示する直前実績詳細画面1710を表示する。
直前実績詳細画面1710の表示処理について説明する。
まず、生産管理部門サーバ3は、BOP情報を参照し、品目Aのアラーム表示画面1600で選択を受け付けた保管工程の直前の製造工程(工程1)を特定する。次に、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12を参照し、製品901に登録された識別子が選択された品目Aの識別子と一致し、かつ、ライン902に登録された識別子が特定された工程1と一致するエントリの完成数量903及び完成日904を取得する。また、生産管理部門サーバ3は、特定した工程1の品目Aの基準値を取得する。生産管理部門サーバ3は、取得した完成日904毎に完成数量903をグラフ表示し、取得した基準値を表示することによって、直前実績詳細画面1710を表示する。
管理者は、図17に示す直前実績詳細画面1710を参照することによって、1月12日及び1月13日の完成数量が基準値より小さいことを把握できる。管理者は、1月12日及び1月13日の工程1で何が発生していたのかをさらに調査することができる。例えば、生産管理部門サーバ3は、管理者の調査を補助するために、直前実績詳細画面1710で1月12日の選択を受け付けた場合、品目Aの工程1における完成日が1月12日の歩留まりを表示してもよい。
以上によって、生産管理部門サーバ3は、ある工程が選択された場合、当該工程に関するより詳細な実績情報を表示することによって、管理者のいわゆるドリルダウン分析を補助する。このため、管理者は、アラーム表示を選択していくことによって、当該アラームの原因を容易に把握できる。
また、生産管理部門サーバ3は、保管工程が選択された場合に、選択された保管工程の直前の製造工程の実績情報を表示するので、管理者は、上流に遡ってアラームの原因を把握できる。
なお、図17に示す適正在庫詳細画面1700は、図16に示す中間品在庫(1605)が選択された場合に表示されるとしたが、生産管理部門サーバ3は、例えば、図16に示す製造工程1602のいずれかの製造工程が選択された場合、当該製造工程の品目毎の実績値と基準値とを含む詳細画面を表示してもよい。詳細画面である品目が選択された場合、生産管理部門サーバ3は、当該製造工程の直前の工程(サプライヤからの納入工程又は中間品在庫の保管工程)の実績値を表示してもよい。
図18は、本発明の実施例1の変形例のアラーム表示画面1800の説明図である。
図16に示すアラーム表示画面1600は、サプライチェーンの全体の中でどの工程でアラームが発生しているかを管理者に把握しやすくする画面であるが、本変形例の図18に示すアラーム表示画面1800は、どの工程でどれだけアラームが発生したかを定量的にまとめた画面である。
本変形例のアラーム表示画面1800は、対象期間1801、及びアラーム件数一覧1802を含む。
対象期間1801には、アラーム表示をするために集計される実績情報等の期間が入力され、入力された期間が表示される。
アラーム件数一覧1802は、工程1803、アラーム件数1804、全品目数1805を含む。
工程1803には、生産管理部門サーバ3が管理する全ての工程が表示される。生産管理部門サーバ3は、BOP情報を参照して、自身が管理する全ての工程を取得し、取得した工程を工程1803に表示する。
アラーム件数1804には、各工程において実績値と基準値との乖離が閾値以上である製品の種別の数が表示される。全品目数1805には、各工程で取り扱った製品の種別の数が登録される。なお、アラーム件数1804に表示された数にはリンクが張られ、アラーム件数1804に表示された数が選択されることによって、図17に示す適正在庫詳細画面1700のように、選択された工程の詳細な情報が表示される。
生産管理部門サーバ3によるアラーム件数1804及び全品目数1805に表示される値の算出方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、対象期間1801で入力された期間の実績情報を参照して、各工程に対応する実績値を算出する。各工程に対応する実績値とは、図16で説明したように、工程がサプライヤであれば納期遵守率、工程が製造工程であれば稼働率、歩留まり、及び計画遵守率等である。そして、生産管理部門サーバ3は、算出した実績値と当該実績値に対応する基準値との乖離が閾値の範囲内にない製品の種別の数を工程毎に算出し、算出した数をアラーム件数1804に表示する。生産管理部門サーバ3は、対象期間1801で入力された期間の各工程の実績情報を参照して、各工程で取り扱った製品の種別の数を算出し、算出した数を全品目数1805に表示する。
次に、本発明の実施例2について図19を用いて説明する。
本実施例では、実施例1の図17に示す適正在庫詳細画面1700の代わりに前後工程実績詳細画面1900が表示される。図19は、本発明の実施例2の前後工程実績詳細画面1900の説明図である。
図17では、適正在庫詳細画面1700である品目が選択された場合、選択されている工程の直前の製造工程の日毎の完成実績を表示する直前実績詳細画面1710が表示されるが、本実施例では、選択されている工程の直前の製造工程の実績情報、及び選択されている工程の直後の工程の実績情報を含む前後工程実績詳細画面1900が表示される。
前後工程実績詳細画面1900は、直前工程実績表示領域1910、及び選択工程実績表示領域1920、及び直後工程実績表示領域1930を含む。
直前工程実績表示領域1910には、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で選択された工程の直前の工程の実績情報が表示される。例えば、図19に示す直前工程実績表示領域1910は、製造工程の完成実績表示領域1911及び製造工程の歩留表示領域1912を含む。完成実績表示領域1911には、製造工程の日毎の完成数量、及び当該製造工程の基準値がグラフ表示される。歩留表示領域1912には、製造工程の日毎の歩留まりがグラフ表示される。
選択工程実績表示領域1920には、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で選択された工程(保管工程)の在庫数、及び基準値が表示される。具体的には、選択工程実績表示領域1920には、現在の在庫数「30」が表示され、現在の基準値「100」が表示され、現在の許容変動幅として「−20」及び「+30」が表示される。現在の許容変動幅の隣の領域は許容変動幅修正領域であり、許容変動幅修正領域には、修正後の許容変動幅「−10」及び「+10」が入力され、修正後の許容変動幅が表示される。
直後工程実績表示領域1930は、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で選択された工程の直後の工程の実績情報等が表示される。図19に示す直後工程実績表示領域1930は、出荷先実績表示領域1931及び工程実績表示領域1932を含む。
出荷先実績表示領域1931には、今回の期間の出荷先1から要求された製品の数を示す今回要求数、及び、前回の期間の出荷先1から要求された製品の数を示す前回要求数が表示される。
生産管理部門サーバ3による今回要求数の算出方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、出荷要求情報45を参照し、出荷先401が出荷先1の識別子と一致し、要求製品402が図17に示す適正在庫詳細画面1700で選択された製品の種別と一致し、かつ受付日405が今回の対象期間内であるエントリの要求数量403を取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得した要求数量403を受付日405が早い順に今回要求数として出荷先実績表示領域1931にグラフ表示する。
次に、生産管理部門サーバ3による前回要求数の算出方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、出荷要求情報45を参照し、出荷先401が出荷先1の識別子と一致し、要求製品402が図17に示す適正在庫詳細画面1700で選択された製品の種別と一致し、かつ受付日405が今回の対象期間より過去の所定期間内であるエントリの要求数量403を取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得した要求数量403を受付日405が早い順に前回要求数として出荷先実績表示領域1931にグラフ表示する。
生産管理部門サーバ3は、今回要求数が前回要求数より大きいか否かを判定し、今回要求数が前回要求数より大きい場合には、適正在庫基準値情報42の中間品在庫の基準値を増加するように当該基準値を修正する旨の提案を表示する。これによって、管理者は、出荷先実績表示領域1931の今回要求数が前回要求数より大きい場合には、当該出荷先から需要が増加しているので、中間品在庫の基準値を増加するように修正し、中間品在庫数が増加するようにすることができる。
一方、生産管理部門サーバ3は、今回要求数が前回要求数より小さい場合には、中間品在庫の基準値を減少するように当該基準値を修正する旨の提案を表示する。管理者は、出荷先実績表示領域1931の今回要求数が前回要求数より小さい場合には、当該出荷先から需要が減少しているので、中間品在庫の基準値を減少するように修正し、中間品在庫数が減少するようにする。
このように、管理者は、出荷先実績表示領域1931を参照することによって、出荷先の需要の増減を判断することができ、適正な在庫の基準値を設定することができる。従来技術では、保管工程の後の出荷先及び製造工程の詳細情報が表示されないので、管理者は容易に適切な在庫基準値を導き出せないものであったが、本実施例によれば、管理者は、容易に適切な在庫基準値を導き出すことができる。
工程実績表示領域1932には、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で選択された工程の直後の製造工程(工程2)の完成計画及び完成実績が表示される。
完成計画は、ライン投入計画情報43に登録された、工程2における図17に示す適正在庫詳細画面1700で選択された製品の種別の計画された完成数である。また、完成実績は、完成実績情報12に登録された工程2における図17に示す適正在庫詳細画面1700で選択された製品の種別の完成数である。
生産管理部門サーバ3は、完成実績の値が完成計画の値より大きいか否かを判定し、完成実績の値が完成計画の値より小さい場合、適正在庫基準値情報42の中間品在庫の基準値を増加するように当該基準値を修正する旨の提案を表示する。これによって、管理者は、工程実績表示領域1932に表示された完成実績が完成計画より小さい場合、中間品在庫の基準値を増加するように修正し、中間品在庫数が増加するようにすることができる。
一方、生産管理部門サーバ3は、完成実績の値が完成計画の値より大きい場合、適正在庫基準値情報42の中間品在庫の基準値を減少するように当該基準値を修正する旨の提案を表示する。これによって、管理者は、工程実績表示領域1932に表示された完成実績が完成計画より大きい場合、中間品在庫の基準値を減少するように修正し、中間品在庫数が減少するようにする。このように、管理者は、工程実績表示領域1932を参照することによって、保管工程の次の直後の製造工程の実績を判断することができ、適正な在庫の基準値を設定することができる。
本発明の実施例3について図20及び図21を用いて説明する。
本実施例は、実施例2の出荷先実績表示領域1931に今回要求数のみが表示され、今回要求数に応じて製品のライフサイクルが判断され、ライフサイクルに応じて適正在庫基準値情報42を修正する提案が表示される。
図20は、本発明の実施例3の出荷先実績表示領域1931の説明図である。図21は、本発明の実施例3の出荷要求数の遷移の説明図である。
図21に示すように、製品のライフサイクルは、出荷先からの出荷を要求される製品の数である出荷要求数の遷移に基づいて、立ち上げ期、量産期、及び打ち切り期の三つに区分される。立ち上げ期の出荷要求数は増加傾向であるため、在庫が欠品してしまう可能性が高い。打ち切り期の出荷要求数は減少傾向であるため、過剰在庫が発生する可能性が高い。
このため、生産管理部門サーバ3は、図20に示す出荷先実績表示領域1931では今回要求数を表示する。そして、生産管理部門サーバ3は、今回要求数が増加傾向である場合、この製品のライフサイクルは立ち上げ期であると判断し、この出荷先に出荷する倉庫で欠品が発生しないように、当該倉庫の基準値と許容変動幅の下限値との幅が小さくなるように許容変動幅の下限値を修正する旨の提案を表示する。これによって、管理者は、出荷先実績表示領域1931を参照して、今回要求数が増加傾向である場合には、倉庫の基準値と許容変動幅の下限値との幅が小さくなるように許容変動幅の下限値を修正する。
一方、生産管理部門サーバ3は、今回要求数が減少傾向である場合、この製品のライフサイクルは打ち切り期であると判断し、この出荷先に出荷する倉庫で過剰在庫が発生しないように、当該倉庫の基準値と許容変動幅の上限値との幅が小さくなるように許容変動幅の上限値を修正する旨の提案を表示する。これによって、管理者は、出荷先実績表示領域1931を参照して、今回要求数が減少傾向である場合には、倉庫の基準値と許容変動幅の上限値との幅が小さくなるように許容変動幅の上限値を修正する。
これによって、管理者は、製品のライフサイクルに基づいて在庫の基準値を適正に設定することができる。
以下、本発明の実施例4について図22〜図24を用いて説明する。
実施例1の直前実績詳細画面1710では、日毎の完成実績がグラフ表示されたが、本実施例の直前実績詳細画面1710では、日毎の歩留まりがグラフ表示される。
図22は、本発明の実施例4の完成実績情報12の説明図である。
図22に示す完成実績情報12は、製品901、ライン902、完成数量903、完成日904、不良品数905、及び原因906を含む。製品901、ライン902、完成数量903、及び完成日904は、図9に示す完成実績情報12と同じなので、同じ符号を付与し、説明を省略する。
不良品数905には、投入された製品の数から完成した製品の数を減算した数が登録される。具体的には、完成実績情報12のエントリに対応する投入実績情報11のエントリの投入数量803から完成数量903を減算した数が、不良品数905に登録される。完成実績情報12のエントリに対応する投入実績情報11のエントリとは、製品801と製品901とが一致し、ライン802とライン902とが一致するエントリである。
原因906には、不良品となった原因と当該原因による不良品となった製品の数とが登録される。
図23は、本発明の実施例4の歩留基準値情報2300の説明図である。
歩留基準値情報2300は、製品2301、ライン2302、及び歩留基準値2303を含む。
製品2301には、製造工程のプロセスが完了した製品の識別子が登録される。ライン2302には、プロセスを完了した製造工程の識別子が登録される。歩留基準値2303には、歩留まりの基準値が登録される。
図24は、本発明の実施例4の直前実績詳細画面1710の説明図である。
本実施例の直前実績詳細画面1710では、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で選択された保管工程より一つ前の工程1の品目Aの日毎の歩留まりが完成実績として表示される。なお、品目Aは、適正在庫詳細画面1700で選択された製品である。また、生産管理部門サーバ3は、歩留基準値情報2300を参照し、工程1及び品目Aに対応する歩留基準値2303に登録された基準値を取得し、取得した基準値を直前実績詳細画面1710に表示する。
ここで、直前実績詳細画面1710の歩留まりが基準値より小さい領域2401が選択されたものとする。生産管理部門サーバ3は、領域2401の選択を受け付けると、図22に示す完成実績情報12を参照し、不良品発生原因件数表示画面2410を表示する。
具体的には、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12のうち、製品901が品目Aで、ライン902が工程1で、及び完成日904が選択された領域2401に対応する年月日であるエントリを取得する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得したエントリの原因906を参照し、不良品数が多い原因順に、不良品の原因と当該原因の不良品数とを不良品発生原因件数表示画面2410に表示する。
これによって、管理者は、歩留まりが基準値以下である原因を視覚的に判断でき、対策を立てやすくなる。
次に、本発明の実施例5について図25〜図29を用いて説明する。
本実施例では、製造工程の実績情報の表示画面を表示する場合に、当該製造工程の次の工程を着手可能な日程を調整するための先行日数を修正するための先行日数修正画面2600(図26等参照)が表示される。製造工程の実績情報の表示画面が表示されるタイミングは、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で製造工程が選択され、製造工程の詳細画面で製品が選択された場合と、図16に示すアラーム表示画面1600又は図18に示すアラーム表示画面1800で製造工程が選択され、図17に示す適正在庫詳細画面1700で製品が選択され、直前実績詳細画面1710が表示される場合とがある。
図25は、本発明の実施例5の完成計画情報2500の説明図である。
完成計画情報2500は、生産管理部門サーバ3のデータ記憶部4に記憶され、製品の製造工程毎の完成数量と当該完成数量の製品が完成するまでにかかる日数とが登録される。
完成計画情報2500は、製品2501、ライン2502、完成数量2503、及び予定期間2504を含む。
製品2501には、製品の識別子が登録される。ライン2502には、製品にプロセスを施す製造工程の識別子が登録される。
完成数量2503には、ライン2502に登録された識別子によって識別される製造工程で完成する製品の数量が登録される。予定期間2504には、完成数量2503に登録された数の製品が完成するまでの予定期間が登録される。
図26は、本発明の実施例5の先行日数修正画面2600の説明図である。
先行日数修正画面2600は、期間を横軸とし、完成数量を縦軸として、完成計画2601、完成実績2602、及び次工程着手予定2603がグラフ表示される。
完成計画2601の表示方法について説明する。まず、生産管理部門サーバ3は、完成計画情報2500の製品2501が表示対象の製品の識別子と一致し、かつライン2502が表示対象の製造工程の識別子と一致するエントリの完成数量2503に登録された数及び当該エントリの予定期間2504に登録された期間を先行日数修正画面2600上にプロットする。そして、生産管理部門サーバ3は、プロットした点を線で接続することによって、完成計画2601を表示する。
次に、完成実績2602の表示方法について説明する。まず、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12の製品901が表示対象の製品の識別子と一致し、かつライン902が表示対象の製造工程の識別子と一致するエントリの完成数量903に登録された数を取得する。また、生産管理部門サーバ3は、完成実績情報12の当該エントリの完成日904に登録された年月日から当該エントリに対応する投入実績情報11のエントリの投入日804に登録された年月日を減算した期間を算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、取得した完成数量903に登録された数及び算出した期間を先行日数修正画面2600上にプロットする。そして、生産管理部門サーバ3は、プロットした点を線で接続することによって、完成実績2602を表示する。
次に、次工程着手予定2603の表示方法について説明する。生産管理部門サーバ3は、完成計画2601に先行日数を加算し、次工程着手予定2603を算出する。そして、生産管理部門サーバ3は、算出した次工程着手予定2603を先行日数修正画面2600に表示する。なお、先行日数は、表示対象の製品及び表示対象の製造工程の生産リードタイムに基づいて算出されるものとする。先行日数修正画面2600の次工程着手予定2603の完成数量が0である場合の期間が先行日数である。
生産管理部門サーバ3は、完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超える個所が存在するか否かを判定する。図26に示す先行日数修正画面2600では、生産管理部門サーバ3は、完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超える個所が存在すると判定する。この場合、生産管理部門サーバ3は、完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超えないような次工程着手予定修正案2604を表示する。図26では、先行日数が「3」となるような次工程着手予定修正案2604が表示される。
次工程着手予定修正案2604が管理者によって選択された場合、生産管理部門サーバ3は、この次工程着手予定修正案2604の先行日数を新たな先行日数に設定する。これによって、管理者は、先行日数を調整するための作業が容易となる。
図27は、本発明の実施例5の完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超える個所が存在しない場合の次工程着手予定修正案2604の説明図である。
生産管理部門サーバ3は、完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超える個所が存在しないと判定した場合、完成実績2602の期間が次工程着手予定2603の期間を超えない最小の期間となるような次工程着手予定修正案2604を表示する。図27では、先行日数が「2」となるような次工程着手予定修正案2604が表示される。
次工程着手予定修正案2604が管理者によって選択された場合、生産管理部門サーバ3は、この次工程着手予定修正案2604の先行日数を新たな先行日数に設定する。これによって、管理者は、先行日数を調整するための作業が容易となる。
図28は、本発明の実施例5の完成実績2602のすべての期間が次工程着手予定2603の期間を超える場合の先行日数修正画面2600の説明図である。
図28に示すように、完成実績2602のすべての期間が次工程着手予定2603の期間を超える場合には、先行日数の算出に用いた生産リードタイムが不適切であることが考えられる。このため、生産管理部門サーバ3は、表示対象の製品及び表示対象の製造工程の生産リードタイムを算出し、算出した生産リードタイムに基づいて先行日数を算出する。生産管理部門サーバ3は、算出した新たな先行日数に基づいて、新たな次工程着手予定2605を表示する。そして、生産管理部門サーバ3は、図26と同じように、完成実績2602の期間が新たな次工程着手予定2605の期間を超える個所が存在するか否かを判定する。
図29は、本発明の実施例5の完成実績2602のすべての期間が次工程着手予定2603の期間を超えない場合の先行日数修正画面2600の説明図である。
図29に示すように、完成実績2602のすべての期間が次工程着手予定2603の期間を超えない場合には、生産管理部門サーバ3は、先行日数を0に設定し、表示対象の製品及び表示対象の製造工程の生産リードタイムを算出する。
以上によって、生産管理部門サーバ3は、完成実績2602の期間と次工程着手予定2603との関係に基づいて先行日数を修正できるので、管理者に負担をかけずに適切な先行日数を設定することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1 製造部門端末
2 資材部門端末
3 生産管理部門サーバ
4 データ記憶部
5 データ処理部
6 データ出力部
7 ネットワーク
11 投入実績情報
12 完成実績情報
13 製造歩留情報
14 生産LT情報
21 入庫実績情報
22 出庫実績情報
23 調達歩留情報
24 調達LT情報
41 各種マスタ情報
42 適正在庫基準値情報
43 ライン投入計画情報
44 部品着荷予定情報
45 出荷要求情報
46 パラメータ情報
50 出荷要求実績情報
60 部品発注実績情報
61 実績変動状況
62 各種アラーム
70 部品着荷実績情報
1600 アラーム表示画面
1700 適正在庫詳細画面
1710 直前実績詳細画面
1800 アラーム表示画面
1900 前後工程実績詳細画面
2410 不良品発生原因件数表示画面

Claims (14)

  1. 製品を生産するための少なくとも一つの工程を管理する生産管理システムであって、
    前記生産管理システムは、
    前記工程の実績を管理する端末と、前記端末を管理する管理計算機と、を有し、
    前記端末は、前記工程における製品毎の実績値を含む実績情報を記憶し、
    前記管理計算機は、前記工程における製品毎の基準値を含む基準情報を記憶し、
    前記管理計算機は、
    前記端末から前記実績情報を取得し、
    前記取得した各工程の実績情報に含まれる実績値と当該実績情報の工程に対応する前記基準情報に含まれる基準値とを比較し、前記各工程の実績値の前記基準値からの乖離を算出し、
    前記算出した乖離が閾値の範囲内にない場合、前記乖離を算出した工程をアラーム表示するアラーム表示画面を表示し、
    前記アラーム表示画面においてある前記工程が選択された場合、前記選択された工程における製品毎の実績値を含む詳細表示画面を表示することを特徴とする生産管理システム。
  2. 請求項1に記載の生産管理システムであって、
    前記管理計算機は、
    前記製品毎の工程の順序が登録された工程順序情報を記憶し、
    前記詳細表示画面においてある前記製品が選択された場合、前記工程順序情報を参照し、前記選択された製品の前記選択された工程より前及び後の少なくとも一方の工程を特定し、
    前記特定した工程における前記選択された製品の実績値を含む工程詳細表示画面を表示することを特徴とする生産管理システム。
  3. 請求項2に記載の生産管理システムであって、
    前記工程は、出荷先に出荷される製品を倉庫に一時的に保管する保管工程を含み、
    前記管理計算機は、
    前記出荷先から要求された製品の数を示す要求数を含む発注実績情報を記憶し、
    前記アラーム表示画面で選択された工程が前記保管工程であって、かつ前記詳細表示画面である前記製品が選択された場合、前記工程順序情報を参照し、前記選択された製品の前記選択された保管工程の前記出荷先を特定し、
    前記特定された出荷先の発注実績情報を参照し、前記特定された出荷先からの所定期間における要求数を今回要求数として取得し、
    前記取得した今回要求数を前記出荷先の前記工程詳細表示画面として表示することを特徴とする生産管理システム。
  4. 請求項3に記載の生産管理システムであって、
    前記管理計算機は、
    前記取得した要求数の推移が増加傾向か減少傾向かを判定し、
    前記取得した要求数の推移が前記減少傾向であれば、前記製品は打ち切り期であると判定し、前記保管工程の基準値の上限値を減少するように修正する提案を表示し、
    前記取得した要求数の推移が前記増加傾向であれば、前記製品は立ち上げ期であると判定し、前記保管工程の基準値の下限値を増加するように修正する提案を表示することを特徴とする生産管理システム。
  5. 請求項3に記載の生産管理システムであって、
    前記管理計算機は、
    前記出荷先の前記工程詳細表示画面を表示する場合において、前記特定された出荷先の発注実績情報を参照し、前記取得する今回要求数の所定期間より前の期間における要求数を前回要求数として取得し、
    前記取得した今回要求数及び前記取得した前回要求数を前記出荷先の前記工程詳細表示画面として表示し、
    前記取得した今回要求数が前記取得した前回要求数より大きい場合、前記保管工程の基準値を減少するように修正する提案を表示し、
    前記取得した今回要求数が前記取得した前回要求数より小さい場合、前記保管工程の基準値を増加するように修正する提案を表示することを特徴とする生産管理システム。
  6. 請求項1に記載の生産管理システムであって、
    前記工程は、第1生産工程、及び、前記第1生産工程で生産された製品に所定のプロセスを施す第2生産工程を含み、
    前記管理計算機は、
    前記第2生産工程の稼働率を向上するために、前記第1生産工程における端末から取得した実績情報に基づいて、前記第1生産工程で先行して生産する期間である先行期間を予め算出しておき、
    前記第1生産工程で生産が完了する予定の製品が所定の合計数に達するまでの予定期間が登録された完成計画情報を記憶し、
    前記第1生産工程における端末から取得した実績情報を参照し、前記完成計画情報に登録された合計数に実際に達するまでにかかった実績期間を算出し、
    前記実績期間が前記予定期間より大きい場合、前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間より大きいか否かを判定し、
    前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間より大きいと判定された場合、前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間以下となるように、前記先行期間を修正する提案を表示することを特徴とする生産管理システム。
  7. 請求項1に記載の生産管理システムであって、
    前記端末は、前記工程に投入された製品の数、前記工程で完成した製品の数、及び不良品の原因に対する前記不良品の数を前記実績情報として記憶し、
    前記管理計算機は、
    前記端末から取得した実績情報に基づいて、前記工程に投入された製品の数に対する前記不良品の数の割合である歩留まり値を算出し、
    前記基準情報は、前記工程における製品毎の歩留まり値に対応する基準値を含み、
    前記詳細表示画面においてある前記製品が選択された場合、前記選択された製品の歩留まり値と前記歩留まり値に対応する基準値とを含む工程詳細表示画面を表示し、
    前記工程詳細表示画面である前記歩留まり値が選択された場合、当該歩留まり値を算出した実績情報を参照し、当該歩留まり値の不良品の原因に対する不良品の数を表示することを特徴とする生産管理システム。
  8. 製品を生産するための少なくとも一つの工程を管理する生産管理システムにおける前記工程の管理方法であって、
    前記生産管理システムは、
    前記工程の実績を管理する端末と、前記端末を管理する管理計算機と、を有し、
    前記端末は、前記工程における製品毎の実績値を含む実績情報を記憶し、
    前記管理計算機は、前記工程における製品毎の基準値を含む基準情報を記憶し、
    前記方法は、
    前記管理計算機が、前記端末から前記実績情報を取得し、
    前記管理計算機が、前記取得した各工程の実績情報に含まれる実績値と当該実績情報の工程に対応する前記基準情報に含まれる基準値とを比較し、前記各工程の実績値の前記基準値からの乖離を算出し、
    前記管理計算機が、前記算出した乖離が閾値の範囲内にない場合、前記乖離を算出した工程をアラーム表示するアラーム表示画面を表示し、
    前記管理計算機が、前記アラーム表示画面においてある前記工程が選択された場合、前記選択された工程における製品毎の実績値を含む詳細表示画面を表示することを特徴とする管理方法。
  9. 請求項8に記載の管理方法であって、
    前記管理計算機は、前記製品毎の工程の順序が登録された工程順序情報を記憶し、
    前記方法は、
    前記管理計算機が、前記詳細表示画面においてある前記製品が選択された場合、前記工程順序情報を参照し、前記選択された製品の前記選択された工程より前及び後の少なくとも一方の工程を特定し、
    前記管理計算機が、前記特定した工程における前記選択された製品の実績値を含む工程詳細表示画面を表示することを特徴とする管理方法。
  10. 請求項9に記載の管理方法であって、
    前記工程は、出荷先に出荷される製品を倉庫に一時的に保管する保管工程を含み、
    前記管理計算機は、前記出荷先から要求された製品の数を示す要求数を含む発注実績情報を記憶し、
    前記方法は、
    前記管理計算機が、前記アラーム表示画面で選択された工程が前記保管工程であって、かつ前記詳細表示画面である前記製品が選択された場合、前記工程順序情報を参照し、前記選択された製品の前記選択された保管工程の前記出荷先を特定し、
    前記管理計算機が、前記特定された出荷先の発注実績情報を参照し、前記特定された出荷先からの所定期間における要求数を今回要求数として取得し、
    前記管理計算機が、前記取得した今回要求数を前記出荷先の前記工程詳細表示画面として表示することを特徴とする管理方法。
  11. 請求項10に記載の管理方法であって、
    前記管理計算機は、前記取得した要求数の推移が増加傾向か減少傾向かを判定し、
    前記管理計算機は、前記取得した要求数の推移が前記減少傾向であれば、前記製品は打ち切り期であると判定し、前記保管工程の基準値の上限値を減少するように修正する提案を表示し、
    前記管理計算機は、前記前記取得した要求数の推移が前記増加傾向であれば、前記製品は立ち上げ期であると判定し、前記保管工程の基準値の下限値を増加するように修正する提案を表示することを特徴とする管理方法。
  12. 請求項10に記載の管理方法であって、
    前記管理計算機は、前記出荷先の前記工程詳細表示画面を表示する場合において、前記特定された出荷先の発注実績情報を参照し、前記取得する今回要求数の所定期間より前の期間における要求数を前回要求数として取得し、
    前記管理計算機は、前記取得した今回要求数及び前記取得した前回要求数を前記出荷先の前記工程詳細表示画面として表示し、
    前記管理計算機は、前記取得した今回要求数が前記取得した前回要求数より大きい場合、前記保管工程の基準値を減少するように修正する提案を表示し、
    前記管理計算機は、前記取得した今回要求数が前記取得した前回要求数より小さい場合、前記保管工程の基準値を増加するように修正する提案を表示することを特徴とする管理方法。
  13. 請求項8に記載の管理方法であって、
    前記工程は、第1生産工程、及び、前記第1生産工程で生産された製品に所定のプロセスを施す第2生産工程を含み、
    前記方法は、
    前記管理計算機は、前記第2生産工程の稼働率を向上するために、前記第1生産工程における端末から取得した実績情報に基づいて、前記第1生産工程で先行して生産する期間である先行期間を予め算出しておき、
    前記管理計算機は、前記第1生産工程で生産が完了する予定の製品が所定の合計数に達するまでの予定期間が登録された完成計画情報を記憶し、
    前記管理計算機が、前記第1生産工程における端末から取得した実績情報を参照し、前記完成計画情報に登録された合計数に実際に達するまでにかかった実績期間を算出し、
    前記管理計算機が、前記実績期間が前記予定期間より大きい場合、前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間より大きいか否かを判定し、
    前記管理計算機が、前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間より大きいと判定された場合、前記実績期間が前記予定期間に前記先行期間を加算した期間以下となるように、前記先行期間を修正する提案を表示することを特徴とする管理方法。
  14. 請求項8に記載の管理方法であって、
    前記端末は、前記工程に投入された製品の数、前記工程で完成した製品の数、及び不良品の原因に対する前記不良品の数を前記実績情報として記憶し、
    前記方法は、
    前記管理計算機が、前記端末から取得した実績情報に基づいて、前記工程に投入された製品の数に対する前記不良品の数の割合である歩留まり値を算出し、
    前記基準情報は、前記工程における製品毎の歩留まり値に対応する基準値を含み、
    前記管理計算機が、前記詳細表示画面においてある前記製品が選択された場合、前記選択された製品の歩留まり値と前記歩留まり値に対応する基準値とを含む工程詳細表示画面を表示し、
    前記管理計算機が、前記工程詳細表示画面である前記歩留まり値が選択された場合、当該歩留まり値を算出した実績情報を参照し、当該歩留まり値の不良品の原因に対する不良品の数を表示することを特徴とする管理方法。
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