JP5983361B2 - 車両用ハーネスコネクタ保護構造 - Google Patents
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Description
特に、インバータの車両後方側にリザーブタンクを配置する場合には、リザーブタンクの近くに、インバータの高電圧ハーネスとそのコネクタ部とが配置されている場合が多い。
図6に示すように、従来例では、インバータ101の車両後方側において高電圧ハーネス102及びハーネスコネクタ部103の近くにリザーブタンク104が配置されている。
しかし、車両衝突時に、リザーブタンク104が、インバータ101に対して相対的に移動し高電圧ハーネス102やハーネスコネクタ部103に接触して高電圧ハーネス102やハーネスコネクタ部103を損傷させることがある。そのため、図6に示すようなレイアウトを成立させることが困難となる課題がある。
本実施形態では、車両用ハーネスコネクタ保護構造を有する車両を挙げている。ここで、車両は、ハイブリッド車両又は電気自動車である。
(構成)
図1には、車両のエンジンルーム1及びその周辺の構成の一例を示す。
図2に示すように、ハーネスコネクタ部11は、ボルト12によってインバータ10に取り付けられている。そして、ハーネスコネクタ部11には、2本のハーネス(例えば高電圧ケーブル)4が結合されている。図1に示すように、このハーネスコネクタ部11は、インバータ10の後側で車幅方向の略中央に配置されている。そして、図1に示すように、各ハーネス4は、このようなハーネスコネクタ部11から車両後方に伸びている。
この一対の突部24,13は、インバータ10及びリザーブタンク20の少なくとも一方が車両の衝突による外力を受けた時に、インバータ10とリザーブタンク20との相対的な移動を規制するためのものである。
次に、前述のような突部13,24を有する車両用ハーネスコネクタ保護構造の作用等の一例について説明する。
通常時(すなわち、インバータ10が車両の衝突による外力を受けていない時)には、リザーブタンク側突部24がインバータ側突部13に対しハーネスコネクタ部11とは反対側にオフセットされて位置されていることで、リザーブタンク側突部24とインバータ側突部13との間には、十分なクリアランスが確保されている。
図5に示すように、車両幅方向でリザーブタンク20がハーネスコネクタ部11に対して離れる方向に移動している。これは、リザーブタンク側突部24とインバータ側突部13とが、次のような関わりを持つからである。
また、インバータ10が車両の衝突による外力を受けてインバータ側突部13がリザーブタンク側突部24に接触し、その後さらに外力がかかり、インバータ側突部13がタンク本体21に接触することも予想される。これに対して、本実施形態では、タンク本体21に設けられている斜面部21aが、リザーブタンク側突部24(具体的には、リザーブタンク側突部24の斜面部24b)から連続した斜面を形成している。これによって、インバータ側突部13が、リザーブタンク側突部24の斜面部24bに続いてタンク本体21に設けられている斜面部21aをスライドするようになる。この結果、リザーブタンク20が車両幅方向に移動するため、ハーネスコネクタ部11の保護ができるとともにリザーブタンク20の保護もできる。
本実施形態では、インバータ側突部13及びリザーブタンク側突部24は、前述のような作用を有する限り、前述の形状に限定されない。
また、本実施形態では、インバータ側突部13及びリザーブタンク側突部24の何れか一方に斜面部が形成されているだけでも良い。
Claims (2)
- パワートレインが搭載され車両後方側にダッシュパネルが配置されているエンジンルーム内にモータを駆動するインバータ及び冷却水を貯蔵するリザーブタンクが配置され、前記リザーブタンクが前記インバータと前記ダッシュパネルとの間に配置され、前記インバータの後側面にはハーネスが結合されるハーネスコネクタ部が設けられている車両の前記ハーネスコネクタ部を保護するための車両用ハーネスコネクタ保護構造であって、
前記インバータ及び前記リザーブタンクの少なくとも一方が車両の衝突による外力を受けた時に前記インバータと前記リザーブタンクとの相対的な移動を規制する一対の突部を前記インバータと前記リザーブタンクとが対向する当該インバータ及び当該リザーブタンクの各側面にそれぞれ設け、
前記リザーブタンクに設けてある突部の突端部は、前記インバータに設けてある突部の突端部に対し前記ハーネスコネクタ部が位置されている側とは反対側にオフセットされた位置にあり、
前記一対の突部の少なくとも一方には、前記インバータ及び前記リザーブタンクの少なくとも一方が前記車両の衝突による外力を受けて前記インバータと前記リザーブタンクとが相対的に移動した時に前記リザーブタンクが車両幅方向で前記ハーネスコネクタ部に対して離れる方向に移動するように他方の突部を案内する斜面部を設けることを特徴とする車両用ハーネスコネクタ保護構造。 - 前記リザーブタンクにおける前記インバータに設けてある突部に対向する側面は、前記リザーブタンクに設けてある突部の根元部を基点として車両幅方向に対して車両後方側に傾いている斜面部をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ハーネスコネクタ保護構造。
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