JP3334429B2 - Ｖ型内燃機関における燃料系部品の取付装置 - Google Patents
Ｖ型内燃機関における燃料系部品の取付装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、Ｖ型内燃機関において
燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品の取付装置に関
し、特に、該燃料系部品の冷却性と取付スペースの有効
利用性とを両立した技術に関する。
燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品の取付装置に関
し、特に、該燃料系部品の冷却性と取付スペースの有効
利用性とを両立した技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関の燃料系においては、余剰燃料
を燃料タンクへ戻して燃料噴射弁への燃料供給圧力を一
定に保持するためのプレッシャレギュレータや、該プレ
ッシャレギュレータのリターン通路開閉により生じる燃
料脈動及び脈動に伴う騒音を緩和するための燃料ダンパ
等が備えられている (特開平２−４９９６４号等参
照)。
を燃料タンクへ戻して燃料噴射弁への燃料供給圧力を一
定に保持するためのプレッシャレギュレータや、該プレ
ッシャレギュレータのリターン通路開閉により生じる燃
料脈動及び脈動に伴う騒音を緩和するための燃料ダンパ
等が備えられている (特開平２−４９９６４号等参
照)。
【０００３】上記のようなプレッシャレギュレータや燃
料ダンパは、それらの機能上、燃料を一時的に滞留する
空間を備えており、該燃料の滞留により温度上昇しやす
いので、冷却性を考慮する必要がある。
料ダンパは、それらの機能上、燃料を一時的に滞留する
空間を備えており、該燃料の滞留により温度上昇しやす
いので、冷却性を考慮する必要がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】直列型内燃機関におい
ては、前記のような燃料系部品を配設するスペースは確
保しやすい。しかしながら、Ｖ型をなす各シリンダバン
クのシリンダ配列方向を車両前後方向に向けて配設した
いわゆる縦置き型のＶ型内燃機関においては、従来前記
各シリンダバンクの間に、前記燃料系部品を配設してい
たが、該シリンダバンク間には、吸気系等の多数の部品
が集結しているため、冷却風が良好に当たるようにする
ためには、前記燃料系部品はそれらの上方に配設せざる
を得ないが、その結果、機関高さ延いては車高が高くな
るという問題があった。
ては、前記のような燃料系部品を配設するスペースは確
保しやすい。しかしながら、Ｖ型をなす各シリンダバン
クのシリンダ配列方向を車両前後方向に向けて配設した
いわゆる縦置き型のＶ型内燃機関においては、従来前記
各シリンダバンクの間に、前記燃料系部品を配設してい
たが、該シリンダバンク間には、吸気系等の多数の部品
が集結しているため、冷却風が良好に当たるようにする
ためには、前記燃料系部品はそれらの上方に配設せざる
を得ないが、その結果、機関高さ延いては車高が高くな
るという問題があった。
【０００５】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、Ｖ型内燃機関において、冷却を要する
燃料系部品を良好な冷却が行われ、かつ、車高を高くし
たりすることなくコンパクトに配設できるようにした燃
料系部品の取付装置を提供することを目的とする。
なされたもので、Ｖ型内燃機関において、冷却を要する
燃料系部品を良好な冷却が行われ、かつ、車高を高くし
たりすることなくコンパクトに配設できるようにした燃
料系部品の取付装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、請求項１に係
る発明は、Ｖ型をなす各シリンダバンクのシリンダ配列
方向を車両の前後方向に向けて配置したＶ型内燃機関に
おいて、燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品を、シ
リンダバンクの前端部近傍で、かつ、外側に向かって下
向きに傾斜する頂壁とエンジンルーム内壁との間に配設
したことを特徴とする。
る発明は、Ｖ型をなす各シリンダバンクのシリンダ配列
方向を車両の前後方向に向けて配置したＶ型内燃機関に
おいて、燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品を、シ
リンダバンクの前端部近傍で、かつ、外側に向かって下
向きに傾斜する頂壁とエンジンルーム内壁との間に配設
したことを特徴とする。
【０００７】また、請求項２に係る発明は、前記燃料系
部品を、カムシャフト駆動チェーンを覆うチェーンケー
スに取り付けたことを特徴とする。また、請求項３に係
る発明は、前記燃料系部品が、燃料配管の途中に介装さ
れた燃料ダンパであることを特徴とする。
部品を、カムシャフト駆動チェーンを覆うチェーンケー
スに取り付けたことを特徴とする。また、請求項３に係
る発明は、前記燃料系部品が、燃料配管の途中に介装さ
れた燃料ダンパであることを特徴とする。
【０００８】また、請求項４に係る発明は、前記燃料系
部品が、燃料配管の途中に介装されたプレッシャレギュ
レータであることを特徴とする。また、請求項５に係る
発明は、前記燃料系部品を保護するプロテクタを燃料系
部品の前方に配設したことを特徴とする。
部品が、燃料配管の途中に介装されたプレッシャレギュ
レータであることを特徴とする。また、請求項５に係る
発明は、前記燃料系部品を保護するプロテクタを燃料系
部品の前方に配設したことを特徴とする。
【０００９】また、請求項６に係る発明は、前記プロテ
クタに、通風孔が開口されていることを特徴とする。ま
た、請求項７に係る発明は、前記燃料系部品と前記プロ
テクタとが、機関本体から張り出した同一部品に取り付
けられていることを特徴とする。
クタに、通風孔が開口されていることを特徴とする。ま
た、請求項７に係る発明は、前記燃料系部品と前記プロ
テクタとが、機関本体から張り出した同一部品に取り付
けられていることを特徴とする。
【００１０】また、請求項８に係る発明は、前記燃料系
部品は、前記プロテクタよりは低い剛性で前記同一部品
に取り付けられていることを特徴とする。
部品は、前記プロテクタよりは低い剛性で前記同一部品
に取り付けられていることを特徴とする。
【００１１】
【作用】請求項１に係る発明によれば、Ｖ型内燃機関の
各シリンダバンクの頂壁は外側に向かって下向きに傾斜
しているため、エンジンルーム内壁との間に、前方から
みて断面三角形状で前後方向に延びるスペースが存在
し、このスペースは車両前方からの冷却風が良好に通風
する。また、該スペースの前端部は機関からの放出熱を
含まない冷却風が通過するため、特に冷却性が高い。
各シリンダバンクの頂壁は外側に向かって下向きに傾斜
しているため、エンジンルーム内壁との間に、前方から
みて断面三角形状で前後方向に延びるスペースが存在
し、このスペースは車両前方からの冷却風が良好に通風
する。また、該スペースの前端部は機関からの放出熱を
含まない冷却風が通過するため、特に冷却性が高い。
【００１２】したがって、前記燃料が滞留する空間を備
えた燃料系部品を、前記スペースの前端部に配設するこ
とにより、良好な冷却性を確保でき、また、エンジンル
ーム内壁を押し上げたりして車高を高めるようなことも
ない。また、請求項２に係る発明によれば、前記燃料系
部品を、カムシャフト駆動チェーンを覆うチェーンケー
スに取り付けることで、取付け部の加工も容易で、か
つ、安定状態に取り付けることができる。
えた燃料系部品を、前記スペースの前端部に配設するこ
とにより、良好な冷却性を確保でき、また、エンジンル
ーム内壁を押し上げたりして車高を高めるようなことも
ない。また、請求項２に係る発明によれば、前記燃料系
部品を、カムシャフト駆動チェーンを覆うチェーンケー
スに取り付けることで、取付け部の加工も容易で、か
つ、安定状態に取り付けることができる。
【００１３】また、請求項３に係る発明によれば、燃料
ダンパは、燃料の脈動緩和のために燃料が滞留するダン
パ室を備えているから、該燃料ダンパを前記スペースに
取り付けることにより、良好に冷却することができる。
また、請求項４に係る発明によれば、プレッシャレギュ
レータは、燃料が滞留する室を備えているから、該プレ
ッシャレギュレータを前記スペースに取り付けることに
より、良好に冷却することができる。
ダンパは、燃料の脈動緩和のために燃料が滞留するダン
パ室を備えているから、該燃料ダンパを前記スペースに
取り付けることにより、良好に冷却することができる。
また、請求項４に係る発明によれば、プレッシャレギュ
レータは、燃料が滞留する室を備えているから、該プレ
ッシャレギュレータを前記スペースに取り付けることに
より、良好に冷却することができる。
【００１４】また、請求項５に係る発明によれば、前記
プロテクタを配設することにより、前方の物体から燃料
系部品を保護することができる。また、請求項６に係る
発明によれば、前記プロテクタに開口された通風孔によ
り、冷却性を良好に維持できると共に、軽量性も満たさ
れる。
プロテクタを配設することにより、前方の物体から燃料
系部品を保護することができる。また、請求項６に係る
発明によれば、前記プロテクタに開口された通風孔によ
り、冷却性を良好に維持できると共に、軽量性も満たさ
れる。
【００１５】また、請求項７に係る発明によれば、前記
燃料系部品と前記プロテクタとが、機関本体から張り出
した同一部品に取り付けられているため、何らかの外力
が該被取付部品に加えられて変形したような場合でも、
燃料系部品とプロテクタとの相対位置関係を一定に保持
できるので、これら部品間の干渉が回避される。
燃料系部品と前記プロテクタとが、機関本体から張り出
した同一部品に取り付けられているため、何らかの外力
が該被取付部品に加えられて変形したような場合でも、
燃料系部品とプロテクタとの相対位置関係を一定に保持
できるので、これら部品間の干渉が回避される。
【００１６】また、請求項８に係る発明によれば、万一
プロテクタが変形して燃料系部品に接触してきたとして
も、燃料系部品は同一部品に低剛性に支持されているの
で、支持部がたわんで変位を吸収し、燃料系部品の破損
を防止できる。
プロテクタが変形して燃料系部品に接触してきたとして
も、燃料系部品は同一部品に低剛性に支持されているの
で、支持部がたわんで変位を吸収し、燃料系部品の破損
を防止できる。
【００１７】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。一実施例の構成を示す図１〜図６において、Ｖ
型内燃機関10は、Ｖ型をなす各シリンダバンク１，２の
シリンダ配列方向を車両の前後方向に向けて配置され、
これらシリンダバンク１，２及びその下端に連なるシリ
ンダブロックの前端面には、吸・排気弁用カムシャフト
を駆動するためのチェーンを覆うチェーンケース３が連
結されている。
明する。一実施例の構成を示す図１〜図６において、Ｖ
型内燃機関10は、Ｖ型をなす各シリンダバンク１，２の
シリンダ配列方向を車両の前後方向に向けて配置され、
これらシリンダバンク１，２及びその下端に連なるシリ
ンダブロックの前端面には、吸・排気弁用カムシャフト
を駆動するためのチェーンを覆うチェーンケース３が連
結されている。
【００１８】シリンダバンク１とシリンダバンク２との
間の断面Ｖ型の空間には、下流端が各シリンダの吸気ポ
ートに接続された吸気マニホールド４が配設されてい
る。該吸気マニホールド４の集合部の左右両側に夫々各
シリンダバンク毎の各シリンダに燃料を噴射供給する燃
料噴射弁 (図示せず) に燃料を供給する燃料配管５，６
が配設され、これら燃料配管５，６の後端相互は燃料配
管７を介して接続されている。
間の断面Ｖ型の空間には、下流端が各シリンダの吸気ポ
ートに接続された吸気マニホールド４が配設されてい
る。該吸気マニホールド４の集合部の左右両側に夫々各
シリンダバンク毎の各シリンダに燃料を噴射供給する燃
料噴射弁 (図示せず) に燃料を供給する燃料配管５，６
が配設され、これら燃料配管５，６の後端相互は燃料配
管７を介して接続されている。
【００１９】前記燃料配管６の前端は、燃料配管８を介
して燃料ダンパ９の出口に接続され、燃料ダンパ９の入
口は燃料配管61を介して燃料タンク内等に配設された燃
料ポンプに接続されている。前記燃料ダンパ９は、後述
するプレッシャレギュレータによるリターン通路の開閉
により生じる燃料の脈動及び脈動に伴って発生する異音
を緩和するため設けられ、脈動を吸収するために燃料を
滞留するダンパ室を備えている。
して燃料ダンパ９の出口に接続され、燃料ダンパ９の入
口は燃料配管61を介して燃料タンク内等に配設された燃
料ポンプに接続されている。前記燃料ダンパ９は、後述
するプレッシャレギュレータによるリターン通路の開閉
により生じる燃料の脈動及び脈動に伴って発生する異音
を緩和するため設けられ、脈動を吸収するために燃料を
滞留するダンパ室を備えている。
【００２０】前記燃料配管５の前端には、余剰燃料を燃
料タンクに戻して燃料噴射弁への燃料供給圧力を一定に
保持するためのプレッシャレギュレータ11が接続され、
該プレッシャレギュレータ11からの余剰燃料を燃料タン
クに戻すリターン通路12が、前記上流側の燃料配管８，
61と略並行に配設されている。ここで、本発明に係る構
成として前記燃料ダンパ９が次のように取り付けられて
いる。
料タンクに戻して燃料噴射弁への燃料供給圧力を一定に
保持するためのプレッシャレギュレータ11が接続され、
該プレッシャレギュレータ11からの余剰燃料を燃料タン
クに戻すリターン通路12が、前記上流側の燃料配管８，
61と略並行に配設されている。ここで、本発明に係る構
成として前記燃料ダンパ９が次のように取り付けられて
いる。
【００２１】燃料ダンパ９は、前記シリンダバンク１の
前端部近傍で、かつ、外側に向かって下向きに傾斜する
頂壁とエンジンルーム (ボンネットカバー) 内壁との間
に配設される。以下具体的に説明すると、図３に拡大し
て示すように、前記チェーンケース３は、フロントケー
ス３Ａとリアケース３Ｂとを連結して構成されており、
該リアケース３Ｂの前記シリンダバンク１頂壁に沿った
端縁からフロントケース３Ａより上方に突出してボス32
が形成されている。
前端部近傍で、かつ、外側に向かって下向きに傾斜する
頂壁とエンジンルーム (ボンネットカバー) 内壁との間
に配設される。以下具体的に説明すると、図３に拡大し
て示すように、前記チェーンケース３は、フロントケー
ス３Ａとリアケース３Ｂとを連結して構成されており、
該リアケース３Ｂの前記シリンダバンク１頂壁に沿った
端縁からフロントケース３Ａより上方に突出してボス32
が形成されている。
【００２２】そして、前記ボス32の前面に樹脂製のイン
シュレータ31を介して燃料ダンパ取付用のブラケット21
の前端部を接合し、これらをボルト22によって締結す
る。前記ブラケット21は、前記ボルト22で締結された前
端部から後方に屈曲形成され、更に、後端部が斜め外側
に向けて屈曲形成されており、該後端部に前記燃料ダン
パ９の燃料出口と該燃料出口に連通する燃料配管８の燃
料入口とが連結して取り付けられている。
シュレータ31を介して燃料ダンパ取付用のブラケット21
の前端部を接合し、これらをボルト22によって締結す
る。前記ブラケット21は、前記ボルト22で締結された前
端部から後方に屈曲形成され、更に、後端部が斜め外側
に向けて屈曲形成されており、該後端部に前記燃料ダン
パ９の燃料出口と該燃料出口に連通する燃料配管８の燃
料入口とが連結して取り付けられている。
【００２３】また、前記のようにして取り付けられた燃
料ダンパ９の前方を覆うプロテクタ41を設け、その内側
端部をフロントケース３Ａの前端面から前方に突出して
形成した一対のボス33，34にボルト23，24によって締結
する。該プロテクタ41は外側部分が後方に向けて燃料ダ
ンパ９の軸と略並行するように屈曲形成され、また、前
記燃料ダンパ９に向けて前方からの冷却風が効率良く流
通するように複数の通風孔41ａが形成されている。
料ダンパ９の前方を覆うプロテクタ41を設け、その内側
端部をフロントケース３Ａの前端面から前方に突出して
形成した一対のボス33，34にボルト23，24によって締結
する。該プロテクタ41は外側部分が後方に向けて燃料ダ
ンパ９の軸と略並行するように屈曲形成され、また、前
記燃料ダンパ９に向けて前方からの冷却風が効率良く流
通するように複数の通風孔41ａが形成されている。
【００２４】このようにすれば、燃料ダンパ９は燃料が
滞留するダンパ室を備えているため温度上昇しやすい部
品であるが、シリンダバンクの頂上壁とエンジンルーム
内壁との間のスペースに設けたことにより、車両前方か
らの冷却風が良好に通風すると共に、該スペースの前端
部は機関からの放出熱を含まない機関より前方の冷却風
が通過するため、十分良好な冷却性能を得ることができ
る。
滞留するダンパ室を備えているため温度上昇しやすい部
品であるが、シリンダバンクの頂上壁とエンジンルーム
内壁との間のスペースに設けたことにより、車両前方か
らの冷却風が良好に通風すると共に、該スペースの前端
部は機関からの放出熱を含まない機関より前方の冷却風
が通過するため、十分良好な冷却性能を得ることができ
る。
【００２５】また、このスペースは元々存在デッドスペ
ースとして存在しており、燃料ダンパその他プレッシャ
レギュレータ等を配設するのに十分な大きさを有してお
り、ボンネットカバーの高さが制約されるようなことが
なく、車高に影響を与えることがない。また、本実施例
では、プロテクタ41を設けたことにより、車両の衝突時
等に前方から何らかの物体、例えば燃料ダンパ９の前方
に配設されているバッテリ51の電極端子51ａが外れて燃
料ダンパ９方向に飛んでくるような場合があったとして
も、プロテクタ21によって燃料ダンパ９に当たるような
ことを回避でき、燃料ダンパ９の損傷を確実に防止でき
る。
ースとして存在しており、燃料ダンパその他プレッシャ
レギュレータ等を配設するのに十分な大きさを有してお
り、ボンネットカバーの高さが制約されるようなことが
なく、車高に影響を与えることがない。また、本実施例
では、プロテクタ41を設けたことにより、車両の衝突時
等に前方から何らかの物体、例えば燃料ダンパ９の前方
に配設されているバッテリ51の電極端子51ａが外れて燃
料ダンパ９方向に飛んでくるような場合があったとして
も、プロテクタ21によって燃料ダンパ９に当たるような
ことを回避でき、燃料ダンパ９の損傷を確実に防止でき
る。
【００２６】また、燃料ダンパ９はプロテクタ41を回り
込んでくる冷却風のみでも十分な冷却性能が得られる
が、前記プロテクタ41に通風孔41ａを備えたことによ
り、該通風孔41ａを介して直接的に冷却風を当てること
ができ、より高い冷却性を確保することができると同時
に、プロテクタ41を軽量化できる。また、燃料ダンパ９
とプロテクタ41とは、共に機関本体［シリンダヘッド
(各シリンダバンク) 及びシリンダブロック］から張り
出した同一部品であるチェーンケース３ (フロントケー
ス３Ａ及びリアケース３Ａ，これらが一体のものでもよ
い) に取り付けられているため、衝突時等に該チェーン
ケース３が変形したとしても、プロテクタ41と燃料ダン
パ９との相対位置関係は変わらないので、プロテクタ41
による燃料ダンパ９の損傷を防止できる。
込んでくる冷却風のみでも十分な冷却性能が得られる
が、前記プロテクタ41に通風孔41ａを備えたことによ
り、該通風孔41ａを介して直接的に冷却風を当てること
ができ、より高い冷却性を確保することができると同時
に、プロテクタ41を軽量化できる。また、燃料ダンパ９
とプロテクタ41とは、共に機関本体［シリンダヘッド
(各シリンダバンク) 及びシリンダブロック］から張り
出した同一部品であるチェーンケース３ (フロントケー
ス３Ａ及びリアケース３Ａ，これらが一体のものでもよ
い) に取り付けられているため、衝突時等に該チェーン
ケース３が変形したとしても、プロテクタ41と燃料ダン
パ９との相対位置関係は変わらないので、プロテクタ41
による燃料ダンパ９の損傷を防止できる。
【００２７】更に、燃料ダンパ９をインシュレータ31を
介してチェーンケース３ (リアケース３Ｂ) に低剛性で
支持するようにしたため、万一プロテクタ41が変形して
燃料ダンパ９に接触してきたとしても、インシュレータ
31がたわんで変位を吸収し、燃料ダンパ９の破損を防止
できる。尚、本実施例では、前記スペースに配設する燃
料系部品として燃料ダンパ９を選択したが、燃料が滞留
する空間を備え冷却性が要求される燃料系部品であれば
効果があり、燃料ダンパの他、プレッシャレギュレータ
であってもよい。また、プレッシャレギュレータからの
リターン通路に燃料ダンパを設ける場合があり、その場
合には該燃料ダンパを前記スペースに配設するようにし
てもよい。
介してチェーンケース３ (リアケース３Ｂ) に低剛性で
支持するようにしたため、万一プロテクタ41が変形して
燃料ダンパ９に接触してきたとしても、インシュレータ
31がたわんで変位を吸収し、燃料ダンパ９の破損を防止
できる。尚、本実施例では、前記スペースに配設する燃
料系部品として燃料ダンパ９を選択したが、燃料が滞留
する空間を備え冷却性が要求される燃料系部品であれば
効果があり、燃料ダンパの他、プレッシャレギュレータ
であってもよい。また、プレッシャレギュレータからの
リターン通路に燃料ダンパを設ける場合があり、その場
合には該燃料ダンパを前記スペースに配設するようにし
てもよい。
【００２８】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項１に係る
発明によれば、燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品
を、Ｖ型内燃機関のシリンダバンクの頂壁とエンジンル
ーム内壁との間で、かつ、前端部に配設する構成とした
ため、車高に影響を与えることなく、機関熱を含まない
冷却風によって良好な冷却性を確保できる。
発明によれば、燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品
を、Ｖ型内燃機関のシリンダバンクの頂壁とエンジンル
ーム内壁との間で、かつ、前端部に配設する構成とした
ため、車高に影響を与えることなく、機関熱を含まない
冷却風によって良好な冷却性を確保できる。
【００２９】また、請求項２に係る発明によれば、前記
燃料系部品を、取付け部の加工も容易なチェーンケース
に安定状態に取り付けることができる。また、請求項３
に係る発明によれば、燃料の脈動緩和のために燃料が滞
留するダンパ室を備えている燃料ダンパを良好に冷却す
ることができる。
燃料系部品を、取付け部の加工も容易なチェーンケース
に安定状態に取り付けることができる。また、請求項３
に係る発明によれば、燃料の脈動緩和のために燃料が滞
留するダンパ室を備えている燃料ダンパを良好に冷却す
ることができる。
【００３０】また、請求項４に係る発明によれば、燃料
が滞留する室を備えたプレッシャレギュレータを良好に
冷却することができる。また、請求項５に係る発明によ
れば、前記プロテクタを配設することにより、前方の物
体から燃料系部品を保護することができる。
が滞留する室を備えたプレッシャレギュレータを良好に
冷却することができる。また、請求項５に係る発明によ
れば、前記プロテクタを配設することにより、前方の物
体から燃料系部品を保護することができる。
【００３１】また、請求項６に係る発明によれば、前記
プロテクタに開口された通風孔により、冷却性を良好に
維持できると共に、軽量性も満たされる。また、請求項
７に係る発明によれば、前記燃料系部品と前記プロテク
タとが、同一部品に取り付けられているため、該被取付
部品が変形した場合でも、燃料系部品とプロテクタとの
相対位置関係を一定に保持して、これら部品間の干渉を
回避できる。
プロテクタに開口された通風孔により、冷却性を良好に
維持できると共に、軽量性も満たされる。また、請求項
７に係る発明によれば、前記燃料系部品と前記プロテク
タとが、同一部品に取り付けられているため、該被取付
部品が変形した場合でも、燃料系部品とプロテクタとの
相対位置関係を一定に保持して、これら部品間の干渉を
回避できる。
【００３２】また、請求項８に係る発明によれば、万一
プロテクタが変形して燃料系部品に接触してきたとして
も、燃料系部品を低剛性に同一部品に支持する支持部が
たわんで変位を吸収し、燃料系部品の破損を防止でき
る。
プロテクタが変形して燃料系部品に接触してきたとして
も、燃料系部品を低剛性に同一部品に支持する支持部が
たわんで変位を吸収し、燃料系部品の破損を防止でき
る。
【図１】本発明の実施例に係る燃料系部品の取付装置を
備えたＶ型内燃機関の平面図。
備えたＶ型内燃機関の平面図。
【図２】同じく一部断面正面図。
【図３】同じく要部平面図。
【図４】同じく要部側面図。
【図５】同じく燃料配管系の斜視図。
【図６】同じくチェーンケースの斜視図。
１，２ シリンダバンク ３ チェーンケース ５〜８ 燃料配管 ９ 燃料ダンパ 10 Ｖ型内燃機関 11 プレッシャレギュレータ 12 リターン通路 21 ブラケット 22〜24 ボルト 31 インシュレータ 32 ボス 41 プロテクタ 41ａ 通風孔 51 バッテリ 51ａ 電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｆ０２Ｍ 69/00 ３４０ Ｆ０２Ｍ 69/00 ３４０Ｔ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02B 77/00 F02B 67/06 F02B 75/22 F02B 67/00 F01P 1/06 F02M 37/00 F02M 37/00 321 F02M 69/00 340
Claims (8)
- 【請求項１】Ｖ型をなす各シリンダバンクのシリンダ配
列方向を車両の前後方向に向けて配置したＶ型内燃機関
において、 燃料が滞留する空間を備えた燃料系部品を、シリンダバ
ンクの前端部近傍で、かつ、外側に向かって下向きに傾
斜する頂壁とエンジンルーム内壁との間に配設したこと
を特徴とするＶ型内燃機関における燃料系部品の取付装
置。 - 【請求項２】前記燃料系部品を、カムシャフト駆動チェ
ーンを覆うチェーンケースに取り付けたことを特徴とす
る請求項１に記載のＶ型内燃機関における燃料系部品の
取付装置。 - 【請求項３】前記燃料系部品は、燃料配管の途中に介装
された燃料ダンパであることを特徴とする請求項１又は
請求項２に記載のＶ型内燃機関における燃料系部品の取
付装置。 - 【請求項４】前記燃料系部品は、燃料配管の途中に介装
されたプレッシャレギュレータであることを特徴とする
請求項１又は請求項２に記載のＶ型内燃機関における燃
料系部品の取付装置。 - 【請求項５】前記燃料系部品を保護するプロテクタを燃
料系部品の前方に配設したことを特徴とする請求項１〜
請求項４のいずれか１つに記載のＶ型内燃機関における
燃料系部品の取付装置。 - 【請求項６】前記プロテクタは、通風孔が開口されてい
ることを特徴とする請求項５に記載のＶ型内燃機関にお
ける燃料系部品の取付装置。 - 【請求項７】前記燃料系部品と前記プロテクタとは、機
関本体から張り出した同一部品に取り付けられているこ
とを特徴とする請求項５又は請求項６に記載のＶ型内燃
機関における燃料系部品の取付装置。 - 【請求項８】前記燃料系部品は、前記プロテクタよりは
低い剛性で前記同一部品に取り付けられていることを特
徴とする請求項７に記載のＶ型内燃機関における燃料系
部品の取付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14161295A JP3334429B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | Ｖ型内燃機関における燃料系部品の取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14161295A JP3334429B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | Ｖ型内燃機関における燃料系部品の取付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08334032A JPH08334032A (ja) | 1996-12-17 |
| JP3334429B2 true JP3334429B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=15296084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14161295A Expired - Fee Related JP3334429B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | Ｖ型内燃機関における燃料系部品の取付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3334429B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3322159B2 (ja) * | 1997-03-31 | 2002-09-09 | スズキ株式会社 | 縦置エンジンの燃料配管構造 |
| JP3785917B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2006-06-14 | 日産自動車株式会社 | Ｖ型エンジンにおける燃料供給系の制振構造 |
| JP5983361B2 (ja) * | 2012-11-28 | 2016-08-31 | スズキ株式会社 | 車両用ハーネスコネクタ保護構造 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14161295A patent/JP3334429B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08334032A (ja) | 1996-12-17 |
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